オメガ・メガエラ 1

omega megaera

オメガ・メガエラ 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神51
  • 萌×219
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
19
得点
374
評価数
92
平均
4.2 / 5
神率
55.4%
著者
丸木戸マキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ITANコミックス
シリーズ
オメガ・メガエラ
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784065121061

あらすじ

優れた性とされるα(アルファ)が支配する世界。αを産む宿命を背負うΩ(オメガ)の人生は、αの子供を持てるか否かにかかっていた――。財閥一家である婚家・英(はなぶさ)家で子を生せず疎まれていたΩ・犀門(さいもん)は、一人のΩの少年をαと偽り、英家当主の座を狙わせるのだが…!? 性別による身分社会で最下層の、Ωたちの闘いが始まる…!

表題作オメガ・メガエラ 1

英家次期当主
征十郎の夫人で子を生めないΩのメガエラ

その他の収録作品

  • あとがきマンガ
  • カバー下:登場人物紹介

レビュー投稿数19

運命に人質に取られた人々の人生

0

非BLのオメガバース面白い

丸木戸マキ先生の非BLレーベルから出ているオメガバース作品。とうとう完結、10巻も出てたなんて!
ずっと気になりつつ読めてなかったのですが、読んでみました。
ドロドロお家騒動愛憎劇って感じで、なかなか面白いです。

丸木戸先生のオリジナル設定の部分、私が読んだオメガバース作品中では初めてかも。
それは、
・αを産めるのは、Ωのみ
・運命の番はおとぎ話と思われているが、番のαに噛まれたΩは発情期が無くなる
・政府は、Ωの自立を抑制しαを産むための生き物とみなしている様子で発情抑制剤の研究がストップし、製造・輸入・所持が禁じられている。
・出産出来ないΩは[メガエラ]と差別的な名称で呼ばれる事もある

お金持ちの跡取りとしてのし上がりたい欲望と、子どもを持てず蔑まれてきた境遇から復讐したい2人がタッグを組んでどうなっていくのか楽しみだけど、もう不穏な空気。
これって、αのあの子と運命の番なんでしょ?
この先どうなんの?

シーモアで購入
白抜きとか要らないあっさりベッドシーン

0

圧巻

うぁー(゚A゚;)ゴクリ
思ってたより心臓にくる
オメガバースと侮るなかれですな。
1つの財閥のドロッドロのお家事情。
愛憎渦巻くとはまさにこれ。
この世界観は凄い。

運命の番と
愛し合っていたはずの夫婦は
子供に恵まれなかったが故に少しずつ歪み
家のために迎えた妻たちには子供がさずかり
二人の関係も疎遠になった
しかし尽きることのない欲求
番であるということの確執。。

一巻から相当重いが
これからどうなっていくんだろうか

》レオの腹が膨らんでいるのを見たとき
私もゾワっとした
これ最後はハッピーエンドなんだろうか
心臓が痛いんだが。。

1

オメガバース苦手な私でも大丈夫でした

丸木戸マキ先生の作品は大好きなのですが、オメガバースがどうしても苦手で今まで敬遠していました。ですがやはり丸木戸マキ先生の作品なので外せないと思って読みました。時代背景はよく分からないのですが(多分昭和?)レトロな雰囲気とSF設定の混在というのも自分には新しくて面白かったです。男性が「夫人」と呼ばれていたり、女性が「父上」と呼ばれたり、男でも女でも子供を産めるようなのでそうゆう男女の差で身分が決まるわけではない世界を描くためにオメガバースという設定を使われたのかなと思いました。

3

地獄

オメガバースの階級社会でアルファの子どもを産めないオメガはメガエラと呼ばれ蔑まれている。オメガは人間扱いされず、生殖だけに価値が置かれていて、このあまりの人権のなさにずっと不快感がつきまとう。そんな世界でアルファとして生きることになったひとりのオメガという約束された地獄。勘弁してくれという気持ちになる。

0

表紙とのギャップ

こちら大分前に読んでいたのですがレビューを書かないまま三巻まで出てしまって、慌てて再読しました。

二巻から三巻にかけて真宮が完璧なαを演じているのですっかり忘れていましたが、そう言えば犀門と出会った頃の真宮はたくましくて、普通の男の子でしたね。伊織との出会いも少女漫画のようで、犀門の過去も細かく描写されていました。

現在では四巻まで出ているので、普通にそこまで一気読みすることをお勧めしますが真宮が英家で過ごしていくうちに日に日に変わっていく様子に頼もしくもありつつ、こんな嫌な連中に毒されないでくれと言う気持ちも増してきますね。

1

復讐の女神は誰に微笑むか。

おおお。聞きしに勝るドロドロ度に早々にノックアウトされました。皆さまのレビューを読んでいたとは言え、これはおぞましいですね!うねる様な感情の縺れ、怒涛の展開。
昼ドラも真っ青。往年の韓流ドラマみたく。
また、オメガバース設定なのに。そこここに漂う昭和(しかも前期)感。一筋縄では行かなかったであろう財閥の腐臭漂う悪しき風習。しっちゃかめっちゃかになりそうな設定をこれでもかと盛り込み、練り上げてしまう。これはもう夢中になって一気に読んでしまいました。

αを生むことを義務付けられたΩ。国にとっても、名家・英家にとっても、それが一番大切で、必要なこと。昔なら「石女」(=うまずめ)という蔑称で呼ばれたであろう、犀門はαの子供どころかそもそもが子を産めない身体だった。名家の務めとして、夫である征十郎は、犀門の他に妻を2人持っている。αの子供を産み第一夫人となった獅乃。長子である麗子は優秀だが、弟の伊織はポンコツαと言われている。Ωの子を産んだ玲鸚は第二夫人となるが、冷遇されている犀門にはマウントを取っていたが、犀門の奸計により第三夫人へと陥落する事となる。不思議なのは、征十郎は等しくそれぞれを愛していて。夫人たちも英家の贅沢な生活を守りたいだけでは無く、それなりにそんな夫を独占したいと思っていること。
征十郎はまだ当主ですら無く、その父・善次郎の言いなりであるのに。
また、執事である斯波の、瞳孔が開きっぱなしにも見える、べったりと黒く塗られた眼も恐ろしいし。彼はこの後奸計を張り巡らせて、犀門を引き摺り回す事になる。
人に聞かれてはならない話を立ち聞き、あるいは偶然聞かれてしまう様な場所で話していたり。脇が甘過ぎるのが韓流ドラマくさくて笑ってしまう。

非BLというカテゴリーなんだそうだが、エチが描かれて無いだけで。
登場人物たちは男性同士でも相当ヤッてはいる。玲鸚や犀門が女性、麗子を男子にするだけで、普通にレディコミになれてしまう。非BLなのにそこに男同士を入れる必要があったのかはまぁまぁ謎。

3

面白い

いや、これめっちゃ面白いです!
登場人物多いけどみんな個性的ですぐ覚えられるし、キャラの表情を描くのが上手いから感情移入して読める。

非BLとのことですが、BL抜きにしてもストーリーが面白いから読み応えがある。(でもほんのりBL要素があるような…?)

これからどうなっていくのかすごく楽しみ!

9

敗者復活をかけたΩの大逆襲!昼ドラ顔負けのドロドロっぷりが痛快です!

オメガバースということで長らく手を出さずにいたのですが、新刊の発売で現在一人丸木戸マキ祭りを絶賛開催中ということもありまして。
惚れ込んでる作家様の一作品を趣味嗜好の問題だけでスルーし続けるのもいかがなものかと思い直して、試しに1巻買ってみたんです。読んでみたんです。
めちゃくちゃ面白い!!!
読み終わってすぐさま何の迷いもなく、2巻の購入ボタンをタップしていました。


昭和の財閥一家のお家騒動にオメガバース要素を掛け合わせた世界で、とあるΩが人生の敗者復活をかけて巻き起こすとんでもない逆襲の物語です。

社会的価値が最も高いαは、αの子孫を残す義務が国の法律によって課せられている。
そのαはΩからしか産まれないが、Ωであれば必ずαを産めるかといえば当然そんな訳はなく、それゆえにαには「αの子を産めるΩ」というアタリが引けるまで次々にΩを娶ることができる一夫多妻制が認められている。
Ωに課せられる最大の役割は「αの子を産むこと」。

そんな世界観なせいで、本作のΩには元々の最下層扱いに加えて、Ω内でもさらなる格差と差別が存在します。
αの子を産めれば優秀なΩ。第一夫人として優遇され、逆にΩの子すら産めなかったΩは妻としての序列が最下位となるだけでなく、【メガエラ】と蔑まれます。

主人公・漆間犀門(うるしま さいもん)はメガエラです。
夫である征十郎との間に子供は出来ず、第三夫人の座で屈辱の日々を送っていますが、征十郎を“魂の番”だと信じて愛し続けています。
そんな犀門にある日、千載一遇のチャンスが訪れたことで、物語は転がり始めます。
征十郎の父であり、現英財閥当主の善治郎には15年前に作った隠し子がおり、その子がαなら犀門にやろうと言い出すのです。
(妻として高待遇を受けられる「αの母」というのは実子でなくとも良いようです。)
なんとしても第一夫人に返り咲きたい犀門はこれを受け入れ、当の子供を探し出すのですが、見つかった子はそんな犀門の期待も虚しくΩでした。

あーぁ残念でしたネー・・・なんて終わらないのが昼ドラであります。
犀門はこの子(馬宮)をαとして英家に連れ帰り、命がけの大逆襲に打って出るのです……!


「ポルノグラファー」しかり、「アケミちゃん」しかり、丸木戸マキさんの作品にはどこか昭和の三文メロドラマ調の空気感が漂いますから、今回の舞台はなんていうかもう、ついに真打ちが登場したな‼︎って感じです。
BLではないですから、犀門が征十郎とハッピーエンドを迎えられるかどうかは現時点ではまったく読めません。
だけど、この昼ドラヒロイン顔負けの女々しさと計算高さを合わせ持ったヤベーΩ・犀門が、馬宮と一緒にどこまで成り上がっていけるのかは見届けたい。
むしろBLじゃないからこそ、ストーリーだけを純粋に楽しめるオメガバースかもしれません。

2巻まで読みましたが、先はまだまだ長そうです。
果たしてどんなドロドロっぷりを呈していくのやら・・・?


掲載誌「ITAN」の廃刊後はWEB上の「コミックDAYS」に場所を移して連載続行されています。
↓こちらで最初2話と最新2話が無料で読めるようになっています。
https://comic-days.com/episode/10834108156631345003

3

αの姉さんのかっこよさに惚れた

 これは面白い。個人的に、シリーズ物の最初の方って、説明的な部分が多かったりメイン2人の関係性がまだ薄かったりして、1巻だけで一気にハマった!っていう作品がかなり少ないんですよね。なんとなく惰性で追い続けたら段々魅力が分かってきてハマる、という流れが多かったんです。でも、これはもう1巻から続きが気になって仕方ない。

 キャラ立ちも素晴らしいし、テンポも良く飽きさせず、所々にBL要素を匂わせながらしっかりとしたストーリーを印象付けてくれます。オメガバースというBL界で一躍人気になったジャンルを、非BLジャンルで描くという試みも評価に値すると思います。といっても男性同士の愛も絡みも存在するので厳密にはBLなのかもしれませんが、主軸はあくまでオメガの2人による理不尽な世界への挑戦。これは目が離せませんね。

 αの征十郎と一度は心から愛し合った仲である、主人公のΩ・犀門。征十郎は無闇に差別したりしない誠実そうな人柄ではあるけれど、今、犀門と同じ熱量の気持ちを持っているかと問われたら微妙な線ですね。犀門への気持ちが冷めたというよりは、この世界に抗っても無駄だと悟ってしまったような、哀しい無気力さを感じました。そんな彼を犀門が焚き付けることができるのか、あるいは破滅への道となるのか。もう1人の主人公である馬宮もどこまで秘密を守り通せるのか、続きがとても楽しみです。

1

素晴らしいストーリー展開と個性あるキャスト

とーっても面白いです!
非B Lということですが、犀門と征十郎の間には明らかにラブがありますよね。
ただ、お家騒動がメインになるということなので非B Lにのるのかな?

しかし、これはオメガバースについての知識がなければ楽しめないお話だと思います。
ということは、我々腐女子が読むべき作品ではないでしょうか?
とりあえず、B Lだろうが非B Lだろうが私は読みます!

さて、子を産めないΩをメガエラというらしく、主人公の1人・犀門はメガエラです。
愛する征十郎の第一夫人に戻るべく、Ωの「馬宮」改め「真宮」を我が子として引き取ります。

1巻を読んだ限りでは、真宮とポンコツαの伊織が運命の番なのではないかと思いますが…どうなるのでしょう?
楽しみすぎる次巻を読んでみたいと思います。

3

オメガバース版ダイナスティ!

いやー、丸木戸さんすごいです。
これは読み応えのある物語ですね。オメガバースに題材をとっているものの、富豪一家の権力、愛憎劇になっていて、様々な人間の思惑が今後どうなっていくのか非常に楽しみです。

メガエラは、こどもが産めないオメガのこと。今は次期当主である征十郎の第三婦人である主人公、犀門は、征十郎の運命の番だが、メガエラゆえに征十郎本人からも疎遠にされ、静かに教師として暮らしている。最初は可憐で不憫な描かれ方をしていた犀門だが、だんだんとのし上がっていこうとする、その怨念が表れてきて、これからどうなるのか?というところまでが1巻です。

犀門は、現当主から隠し子を探してアルファなら連れてくるように言われるが、見つけた子は賢いながらも裏町で不遇をかこっており、しかもオメガだった。
しかし、研究者時代に開発した抑制薬を使って、見つけ出した子をアルファと偽って家に迎え入れ、自分は第一夫人にのしあがろうとする。

1巻までは、面白くも舞台設定が整ったという感じで、2巻が待ち遠しいです!

7

平成最後の愛憎劇?!

オメガバース=BLという常識?を覆す作品。

丸木戸作品は殆ど網羅している自分がこの作品に至っては読むかどうか迷った一作。
まずBLではないという事。
非BLと謳われているように男同士のHシーンもキスシーンもなし。
異性愛同士のもない。
…どちらかと言えば(読んだ事がないから断言は出来ないが…)レディースコミックス?に近い御家存続の為云々な愛憎物語。

BLのオメガバースとは違い、αとΩの (運命の番同士の恋)ではなく、Ω性はαを生み出す [繁殖の為の種類]のように描かれている。

そしてその為の名称、、、
それが【メガエラ】というのだ。

Ωなのに子を為さない存在…その存在にメガエラという名称まで与え蔑む。‪α‬を産むには‪Ωが生む必要がある。それはΩにしか出来ない。なのにそのΩを敬うでもなく蔑むオメガバースの世界…
自分が最初ずっと引っかかっていたこのオメガバースという世界の確たる部分を浮き彫りにしている作品と言っていい。

今回は丸木戸作品で1巻という事で手にしたが…
オメガバース自体に棘を感じる自分としては2巻に手がでるかは少し疑問だ。
でなくても子供絡みの作品はBLでも苦手ジャンルであるのだから。レディースコミックスの何が嫌いかってあの独特の自分の子供可愛さのドロドロとした人間関係が一番苦手なのだ。

だからと言ってこの作品が駄作な訳では決してない!
作品としてはベースもしっかりとしているし、それぞれのキャラもイイ意味でも 悪い意味でもw際立っている。さすが丸木戸先生と思える仕上がりだ。
ただ、自分の趣味嗜好とは合わないかもしれないと申し上げた次第だ。

今でこそBLオメガバースは自分の許容するところではあるが強いて読みたいジャンルではない。
そういった方も多いのではないだろうか?

差別ありきの世界は現実社会で十分だ。
漫画の世界でくらいは夢を見ていたい気がする。

4

昼メロって死語かな

丸木戸さんの新刊だけどBLで引っかかってこなかったので見落としていたのを、ちるちるさんのニュースで取り上げられて、興味を持ったので購入。
非BLと謳ったオメガバース作品ですが、個人的には十分BL文脈で堪能しました。
っていうか、何でもありのオメガバなんだから、ことさら非BLって言わなくても構わないんじゃないかと感じるくらいだけど、出版元や作者さんの意向もあることだし、このドロドロ展開の雰囲気は、BLよりはレディコミ感があるから、そういった意味では非BLにしておいた方がいいのかもしれないし。
でもまあ、この時代がかったドロドロはとっても食べ応えがあって、これをも美味しく感じるのは相当雑食で鍛えてきた層だろうなと、我ながら思うよ。
そして、これ、実写ドラマで見たいなぁ。
今は亡き、昼の帯ドラマで。

2

BLではないそうです

電子書籍サイトのBLジャンルのページでオススメされていました。
絵柄の上手さに目を引かれ立ち読み後に購入しました。
内容がヘビーで今後の展開によって神にも地雷にもなりそうだなぁと思いつつ、
作者様のツイッターを覗きに行ったら『非BL』の文字が!
んん!?!?!?
どうしよう…今後の展開に果たしてBL的な萌え、主人公の幸せはあるのか…
BLじゃないって名言してるし…ないのかも…でもBL・JUNE要素はあるし…でもでも。
迷う…迷うけど、レトロで財閥チックのドロドロが好きな方にはおすすめできるような?う~~~ん、う~~ん?
私は続巻が出たら買おうと思いますが(話が面白そうなので)、あくまでBLを楽しみたい人は様子を見た方が良いのかもしれません。

気にせず楽しめる人が多いのだと思いますが、BL作品と非BL作品を分けて楽しみたい人間としてはBL作品のページで一緒にオススメしないで欲しいなぁ…。


2

苦手ジャンルでしたが…

そもそもオメガバースがあまり得意じゃないのですが、作家買いです。丸木戸マキさんの作品は物語の構成がしっかりしていて「ハマる!」ってほどではなかったりするのですが、なんか「うまいなぁ~」っていつも感心してしまうので読みたいのです(興味>趣味という感じ)。
で、今回個人的に苦手なオメガバースにチャレンジ!ということだったのですが、時代設定のおかげですんなり入っていくことができました。こういう雰囲気でまとめるとなんだかマイルドに読めるわ~と新鮮でした♪キャラクターが結構多めなのですが、役割と思惑が明確でわかりやすいので、ストーリーを迷いなく追える、それぞれの行動に「なんで?」ってモヤることがない、テンポよい展開で続きが気になる!と作品としての不満がないのですが、、中立という評価なのは「萌え」が見い出せなかったからです…。
ぐいぐい物語に引き込まれるし面白かったのですが、やっぱ”ラブメイン”のBLが好きなんだな、と改めて自分の嗜好を再確認させられたのでした。。。。


5

うずまく愛憎劇から目が離せない異色作!

オメガバースなのに少女漫画って異色作。
丸木戸作品は読みたいけど、BLじゃないしなーと迷ってましたが、Rentaで65ページも試読みができたので読んだところ、昭和初期頃の名家を舞台にした、オメガバース性が深く関わる跡目争い!
自己の欲望に忠実な愛憎劇から目が離せなくなりました。


BLお馴染みのオメガバースと最も違う点は、αとΩの ”運命の恋” ではなく、Ω性はαを生み出す ”繁殖のための性” として描かれていること。
あと個人的にBLではないのに、Ωでさえあれば男性でも妻として扱われることが当たり前な世界観が新鮮に思えました。

αを産んだΩは、大仕事を果たした妻として優遇されますが、繁殖の道具・Ωさえ産むことができなかったΩは「メガエラ(ギリシャ神話の嫉妬の女神)」と呼ばれ、その家に不幸を呼びよせる者として忌み嫌われます。


主人公はメガエラの犀門。
英財閥次期当主の最初の妻でありながら、子を孕めず、今は教師をしている男。
夫である征十郎には、ほかに二人の妻と、跡継ぎとなるαの娘と息子もいて、犀門は夫との繋がりも無く、ただ孤独に生きてるだけ。

そんな時、かつて愛人をしていた現当主の義父から、隠し子がもしαだったら母として第一夫人に返り咲かせてやるともちかけられる。
探し出した隠し子・馬宮はΩだったけれど、犀門は征十郎の愛を取り戻すために、馬宮をαと偽って、英家の後継者に仕立てあげようとする…


犀門は、頭の良い冷静な男のように見えましたが、本質は ”魂の番” である征十郎だけを求めているただのメス。
実質、征十郎に捨てられ孤独に過ごした間に培われた嫉妬と復讐心がどんなことを引き起こしていくのか? 今後の展開にワクワクします!

Ω性であることに反発し、人生の逆転を目指す真宮(※改名)の強さ、
現当主の利己的な振る舞い、征十郎の妻同士の利権をめぐるバトル、
突然現れた隠し子によって後継者の座が危うくなってしまった娘の麗子(α)、
αなのにポンコツな息子の伊織、Ωだけど自立したい娘の鹿世、
それぞれのキャラがしっかり作り込まれているので、自らの利権を勝ち取るための愛憎劇に深みがうまれてきます。

性別だけで人生が左右されてしまう時代錯誤な世界観も、閉鎖的な空気がある一時代昔の日本を舞台にしていることでシックリきます。

物語の世界観にしっかりと引きこむ立ち上がり!
掲載誌「ITAN」は休刊になってしまいましたが、後継誌でしっかりと物語を紡いでほしいです。


ちなみに、朝チュンばりの非常にアッサリしたものですが、男男エロも一応ありました。
あとがきによると「ラブがメインの話にはならないだろう」と、丸木戸先生が仰っているので、萌えBLはあまり期待できないかもしれません。
でも、ストーリーの原動力は男男関係の愛と嫉妬。
メス男が垣間見せる愛憎に、私は腐女子目線でワクワクさせられました!

6

面白くなりそうですよ!

これが非BL?
まあ、同性の何か性的行為があるのかといえば無いので確かに「非BL」で通るけど、逆にこの作品を一般紙で、というのが違和感があるほどBLの文脈で描かれていると感じました。
実際、BLを読んだことの無い方々が、この「オメガバース」の世界観をどう読むのか興味深い。
BLにおいても「オメガバース」は各作品で細かな設定の自由度がありますが、本作ではαはΩからしか産まれない、αは必ずαの子孫を残さなければならない、故にαの子が生まれるまで多妻を持っても良い、「魂の番」という概念は廃れているという設定。
主人公はΩ男性の犀門。α男性・征十郎の第一夫人だったが子を成せず、最下位の妻に落ちてしまった…
犀門は、征十郎の愛を取り戻しこの世界に復讐するため、当主の隠し子(Ω男子)をαと偽って名家・英(はなぶさ)家に招き入れる…
…という、物語の始まり。非常に引き込まれるものを感じます。
今のところ、同性間でも異性間でも性的な描写はありません(征十郎と犀門のキスシーンのみ)。ただ、こうなるかな〜という伏線はあり。
征十郎の出来損ないα息子とこの隠し子が魂の番っぽい。
さてさて、この物語、これからどうなるのか。今のところドロドロ。それにαの子を産まないΩは価値なし、という世界観は賛否両論あるだろうなぁ。
(Ωの名前には動物が使われてるね。人間以下って意味かな…こわすぎ)

4

異色のオメガバース、今開幕!!

作家買いです。
こちら非BLになっていて、ストーリーのメインとなるのは復讐です。今のところ。
が、個人的にはBL要素がたっぷりで、もう萌えまくりましたー!!
メインが(男同士の)ラブストーリーでは無い為、その概念に当てはめればBLでは無いと作者さんもおっしゃってますが、いやもう、そのメインでは無いラブの部分に萌える萌える・・・!!
また、ストーリー自体もとても重厚。
まだ開幕したばかりですが、このドロドロの愛憎劇の行き着く先が大変気になります!

内容です。
財閥一家である英家で子供をなせず、疎まれていたΩの犀門。
当主である善治郎の隠し子でΩの真宮をαと偽り、英家当主の座を狙わせますがー・・・と言うものです。
財閥が存在しとパラレルワールド的世界で、雰囲気としては昭和のアングラ感漂うイメージでしょうか。
一族総出で超ドロドロの愛憎劇であり、Ωは子をなす事だけが存在意義。
娶ったΩが子をなせなければ、次々に新しいΩを第二夫人、第三夫人として迎え入れると言うのが社会通念です。

で、そんな社会で子を産めないΩ・メガエラである犀門と、善治郎の隠し子であり戸籍も無いΩの真宮。
社会最底辺として扱われてきた二人が、手を組んでα社会に復讐てトコでしょうか。


この世界感の説明だったりでほぼほぼ1巻目は終了しています。
ホント、超ドロドロの愛憎劇なんですよ。
当主である善治郎は、息子の嫁達や、隠れて13才の少女(真宮の母)に手を出す。
次期当主である征十郎はそんな善治郎の言いなりで、αの子を作る為だけに次々と新しい夫人を娶る。
そんな中で当主の座を巡り、子供達を巻き込んで争うそれぞれの夫人ー。

こうゆうドロドロの愛憎劇と言うのは苦手な方もおられて、ちょっと読者を選ぶかもとは思うのですが・・・。
ただ、そんな中で語られる、犀門の征十郎への想いが切ないんですね。
二人は運命の番であり、なのに子供が出来なかった事で居ない存在のように扱われる・・・。
屋敷を追い出されて征十郎と居られなくなる事を恐れるあまり、善治郎に身体を開く-。
彼は『αの男子』である真宮を連れてきた事で、第一夫人の座に返り咲きます。そこでやっと漏らす本心が切ない切ない・・・( ノω-、)

征十郎はですね、特別酷い男では無いのです。どちらかと言うと優しい男だと思うんですよね。彼は彼で、本心から犀門を愛してる。
ただ、典型的な弱くてズルい男なんですよね・・・。
この二人のエッチシーンとピロートークが、痛くて切ないのに萌える・・・!!
犀門の「それでも・・・僕は・・・」と言うセリフに万感の思いを感じるのです。

あとですね~、超気になるのが第一夫人の息子で出来損ないのαである伊織と、真宮の今後の関係。
このドロドロの大人達の愛憎劇の合間で、ごくごく普通の若者達の関わり合いがホッとさせてくれます。
悪ぶってるけど根は純真な伊織に、強気でやんちゃな真宮。
真宮は14才(多分)で、まだ発情の経験はありません。
それが伊織に対してはこれまでに無い「感覚」が起こりー・・・て感じで。
実は伊織が一番将来有望ないい男なんじゃねと。
このいい所で以下次巻なんですよ!!
くっ・・・! 気になる!!

先にも書いたとおり、ひたすらドロドロの愛憎劇であり、子を産めなければ価値無しと、なかなか世界感がダークです。征十郎のどっちつかずの態度にもイラつきます。読者を選ぶかもしれません。
が、個人的にはめっちゃ萌えました!
一応、ラブがメインでは無いので「萌2」にさせていただきます。



7

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