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明治~大正時代を舞台にした エロスと怪異の幻想BL
tsugomori no toorimichi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
複雑になっていくストーリー、表現が難しい内容だと思われるんですが、それを感じさせない見せ方、説得力、おもしろさがさすがです。
巌、藍次、未散との三角関係か。
はたまた、つごもりが未散の体に入ってのハピエン?かと思いきや。
つごもりが消え、藍次が人間に戻るとは。
でもつごもりだった頃の記憶が少しはあるらしく、しかも健康で巌とのらぶらぶハピエンと相成りました。
広げた風呂敷のたたみ具合、着地点としてはいいと思います。
ただ、藍次が人間に戻ったのは、どういう理屈なのか。
つごもりが器に戻れないほど大きくなってしまった。
巌の精を吸いすぎたんですかね。満足したのかな。
その間、器にも精がつき、元気になった体で藍次の魂が戻ったということなんですかね。
巌のモノローグ
未散を守りたい、なのにわざわざ災厄に近づくような真似をするのは
─俺は恐ろしいものが好きなんだ
─自分を危機に晒すものが 命を脅かすものが好きなんだ
にグッときました。エロスですね。
だから警察官になったというのもあるのかなと。
あと巌が自身のことを、ろくでなしと思っているの、あ、自覚あるのかとおもしろかったです。こういう人物造形好きです。
巌の制服姿もいいですが、和服が似合っていて萌え〜でした。
表紙がこれまた良いよねー。
上下巻合わせての完成する絵
良くある手法と言われたらそれまでだけど、このポーズに二人の視線の絡み合いが全てを表している!
全て読んだ後、もう一度表紙を見て益々「深いわぁ~~~♡♡」とため息が出ちゃう。
ページを開けば初っ端からワォ!(* ̄ii ̄)♡
なかなかに激しいっ。
そして主な登場人物(三人)の過去の事が語られ・・・
んー、引き込み方が上手いなぁ〜〜。
余計に納得してのめり込んじゃうよ!
そしてその三人三様の愛の形や想いがダイレクトに伝わって来るから、余計に切なくなったり。
しかしまさかこんな展開になるのか!
身体を本当に替えちゃうの?もう保たないの??とか。
でも『攻め』の『受け』への揺るぎない愛に感動してしまった。いきなり巻き込まれ、そして無骨でもあり一本気な『攻め』の大きな愛があったればこその『受け』の現し世への帰還。
異形の形を取らなくてもやはり変わらなかった愛。
愛ね、愛よ。大きくて清らかで深い深い愛よ。
普通のBLとは違う、とても素晴らしい物語でした♡
月森の方言に黒未散とか可愛いのからちょっと引くのまで各種の萌え全部盛りかな?
人外モノをほとんど読まないので、月森の歯列には萌えよりも博物的な興味が沸きました。
ストーリーは月森がつごもりになる経緯や容れ物というキーワード登場。
なんやかんやあって月森は姿を消します。
浅草十二階からの見開きは初読の時は震災を絡めて絵的に派手にして欲しかったけど、それだと破壊神になってしまうかな。
それがなくてもストーリーは綺麗にまとまっていると思います。
1つ気になるのは元拝み屋さんの末路。大丈夫なのかアレ。
熊花と未散の会話はなかなか深い。
未散くんはちゃんと「さよなら」できるつよい子。
真面目に読むと人は容れ物だけでも中身だけでもダメだよねってお話かと思いきや、なのに謎の納得感。
レビュータイトル通り性癖が大盛りで楽しく読めました。
作画に心臓がヒュッとするかなり本気の人外(獣)作品でした。上巻でスリットに喜んでる場合ではなかった。BLらしからぬ濃さです。
しかしかながらこの終わり方はかなり残念。だって人外の月森さんが大好きだったんですもの…復活するよね…?巌(表紙/攻め)は人外ではない月森を抱けたことに喜びを感じていたようですが。うーん、真っ昼間から〜とか言うちょい初心な月森さんは非常に可愛かったけど。
小さい未散のむちむちしたほっぺと大きな目も、ショタ好きではない自分にも相当刺さる可愛さでした。しかし成長した未散のことはさして好きになれなかった。ただし大人があるからこそショタに萌えるところもある。
今日現在、日野先生のpixivで、リバが見られます。月森獣verだし、リバ好きにはたまらない〜
萌2〜神
上巻ではちょっと不思議な大正ロマンといった趣だったこの作品、上巻の最後で巌と未散の子供時代が少し語られていましたが、この下巻で巌と未散、巌と藍次の間に交錯する想いや、そして、藍次が藍次の姿になった理由などと、物語が大きく展開していきます。
色々なことがあって、それが妖に由来するものであってもなくても関係なく、当たり前に人は変わっていくし、人の気持ちは動いていく。
そんな未散の言葉で締めくくられた物語。
きれいにまとまって良かったです。
こちら、下巻になります。
上巻ではまだまだ序章と言った所でしたが、こちらで藍次の過去が語られ、また健気で優しいばかりの印象だった未散の真実が分かりと、ストーリーとしては一気にBL的萌えが加速します。
う~ん・・・。圧巻でした。
内容ですが、上巻からの続き。
藍次の身体に溺れてゆく巌。
また、藍次の過去が語られます。
そんな中、ずっと秘め続けていた巌への恋情をあかしてしまう未散。
実は藍次と未散の間には、とある「契約」があって-・・・。
で、今回起きる事件ですが、どうしても曇りが取れない鏡に引き込まれてしまう未散。
あと、飲むと何故か獣を犯してしまう酒-。
と言った所でしょうか。
藍次の過去がちょっと切なくて、行き倒れ同然の彼に、寝床や食事と人間らしい生活を与えてくれた、とある人物。
過去の藍次は現在とは印象がかなり違っていて、この人物との出会いいより、現在の彼が形作られたのかと思うと、何だか切なく悲しい気持ちになります。
また、ここで明かされる未散と藍次の「契約」。
なるほどねと言った所ですが、これもまた物悲しい・・・(´;ω;`)
未散の行動が健気なのと共に、人間の悲哀みたいのが感じられて。
ここでの藍次、完全に悪役やん・・・。
あとですね、真面目で硬派な印象だった巌。
彼の仄暗い「本音」にもドキッとさせられます。
上巻では大正浪漫探偵ものて感じだったのに、下巻では一気に愛憎入り混じる生々しい人間ドラマ。これ、めちゃくちゃ褒めてます。
と、一気に色々な謎が解け、また真実が分かる下巻。
そんな中、とても印象的なのが藍次になります。
これまでのエロでは、鱗が生えてもあくまで美しかった彼。
今回は異形の本性剥き出しです。
言ってる事が本当ゾッとくるのですが、実は彼が、一番純粋で正直なんですよね。多分。
人間のように、嘘や見栄で本音を取り繕ったりしない。
そんな彼が、自分の初めての気持ちに疑問を覚える・・・。
いや、真面目な顔で、とぼけた事を言ってる彼が最高に可愛いです。
あと、描き下ろしでは小悪魔と化した藍次が読めます。
巌は結局、こうして藍次に振り回される運命なのね~と。
なんか、ずいぶん可愛くなっちゃってる藍次にもニヤニヤしました。
ところで、上巻のあとがきに書かれてましたが、藍次の人外の部分は「ワニ」。
ただし、昔はサメの事をワニと言っていたり、麒麟のような幻獣をワニと呼んでいた説等もあるらしく、それらを全てミックスしてるらしいです。
で、ワニのオスは常に性器が勃起しており、必要な時にそれがスリットから飛び出す仕組みだそう。
穴の中で兜合わせが出来ると言うのにロマンを感じるそうです。
おわかりいただけるでしょうかと書かれてましたが、よく分かりますよー!!
それ、まさに浪漫です!!
上巻でのこの描写にご期待下さい。