さよなら恋人、またきて友だち 〜ロスト・チャイルド〜

sayonara koibito matakite tomodachi lost child

さよなら恋人、またきて友だち 〜ロスト・チャイルド〜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神55
  • 萌×233
  • 萌17
  • 中立13
  • しゅみじゃない29

--

レビュー数
21
得点
471
評価数
147
平均
3.5 / 5
神率
37.4%
著者
yoha 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
シリーズ
さよなら恋人、またきて友だち
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784865894790

あらすじ

”αに襲われた歯型だらけのβたち”
Ωの発情期に誘発され暴力的になるα。 発情期を持たず影響も受けないβ。 起きないはずの事が次々巻き起こる、これぞ『オメガバース・プロジェクト』の真骨頂。

表題作さよなら恋人、またきて友だち 〜ロスト・チャイルド〜

椚オウギ,α,企業経営もしている大学生
宮内カナエ,Ω,オウギの番,大学生

同時収録作品さよなら恋人 またきて友だち〜ロスト・チャイルド〜

不特定多数の男女
宮内ユキ,α,カナエの兄

その他の収録作品

  • ルカの一日

レビュー投稿数21

これは記憶に残ってしまう


表示はありませんが、こちらは二巻目です。
初めて読まれる方は必ず一巻を読むことをオススメします。

そして引き返すなら今です。


過去について確信をついていきつつ、兄であるユキの話も深く加わってくる今作。
これはやっぱりネタバレなしで、前作を読んだ方は何も見ずに読み続けて欲しいです。

色々と衝撃的でやはり重たく、苦しい。
みんな守りたいものがあって、でもアルファだったりオメガであることに苦しめられて、選択していく。

誰が幸せになれるんだろう、本当に幸せはあるのだろうか…。

ひとまず、オウギ×カナエは一段落(と思っている)。
けれど次の問題が…これまた、一番重たそうな兄編。

続巻が「さよなら恋人 またきて友だち-宮内ユキについて-」なので辛いことは確定していて、彼がどうなるのかとても気になるけれど読んだら絶対に落ち込んでしまう…。
いっそう、この作品に出会わなければ気になることもなかったのに…。
と、鬱々としてしまいそうな続巻でした。

けれどやはり、こんなお話を描けるって本当にすごいと思いました。

0

オウギはひどい人です。

このオメガバース作品の中で一番苦手な要素があって個人的に好きじゃないです。その中でオウギがユキにカナエの過去のことで復讐をするなんてひどいと思った。前作でもクラスメイトの一人にもカナエのことでひどいことをしたのに懲りずに復讐するなんて本当にオウギはクズ野郎です。

0

めっちゃ重いじゃんか

1巻で散々な重さを見せつけ、いろいろと考えさせられるオメガバ展開させてくれやがりましたが、2巻は2巻で別の重さがある。

救われてるんだけど、誰も救われない感。
SNSでネガティブな投稿読みまくった時の感覚に似てる。

カナエは、オウギと番ったことでクラスメイトやαを全員おかしくさせたフェロモンの異常体質から解放される。むしろ、フェロモンが生成できない体になっていた。2巻でのカナエは話題の中心でありながら添え物だ。
その存在しないはずのカナエのフェロモンと街中で遭遇したことで、物語は大きく動き出す。
フェロモンを発していた人間は当然別の人間だった。
彼は誰なのか、どうしてカナエの匂いがするのか、些細なきっかけはやがて、カナエの兄・ユキを巻き込み重大事に発展していく。

これは、次回作「宮内ユキ編」で布石となる一石だ。
前作でもそうだが、あまりカナエとオウギのイチャイチャとか幸せな物語は期待しないほうがいい。
ハッピーエンドなのに、後味悪い系。メリバとも違う。バッドエンドとも違う。救われたのに、誰も救われていないような心地悪さがあるのだ。
物語としての重厚さは、おすすめできる。
ただ、私はこういった重たいBLが好きではないので、しゅみじゃないに評価を入れた。
BLとしてみなければ普通におもしろい作品だ。こういうところに、自分のBLに対する度量の狭さを感じるな。

1

ブラックボックスの中身は

前作に引き続き読み進めています。
あれから3年後のお話。
大学生になった2人の幸せそうな同棲生活からスタート。
が、それで終わるはずがなかった。
むしろ前作よりも更に重たく苦しく、誰も彼もがぐちゃぐちゃに歪んでいる。
衝撃的な展開だらけなのに、なぜか読むことをやめられない本当に不思議な作品です。

ある日街中で、もう嗅ぐことのないはずのカナエのフェロモンを嗅ぎ取ったオウギ。
知らなければ、ただ幸せなままでいられた。
けれど、綺麗に仕舞われていた灰色の部分を少しずつ暴いてしまうオウギ。
この辺りのミステリーっぽさが面白かった。
そこからカナエ、そしてユキの過去と、今まで知らずにいた秘密がどんどんと紐解かれていく。
前作で「αに飼われてΩの真似事をしている」とサラッと書かれていたユキの謎が判明していくのですが…
この兄弟、改めて読むとかなり悲惨ですよね。
バース性というものはここまで人生を狂わせてしまうのか。
オウギのユキへの徹底的な復讐も、過去のあれこれを知った上で…と考えるとまだわからなくもないのです。
ここで終わっていれば、ユキはカナエへの罪悪感から己を罰している美しくも悲しい人なんだという感想で終わっていたはず。
しかし、最後の最後でカナエとユキの子供・ルカが登場してしまう。
灰色の箱を紐解いて現れた爆弾級の秘密の存在。
これはオウギの心情を考えるとかなりきつい展開。
結果的にルカから片親を奪う事になりましたし…
けれど、知らずに居た時よりもカナエが愛しくて大事だと言うオウギ。
何も知らず、子供が欲しいと言われ無邪気に喜ぶカナエの姿。
もう本当にどろどろしていて、どうやって着地させるんだろう?という気持ちでいっぱいです。
何が正解か分からない。誰も彼もが不幸な気さえしてくる。
とてもざわざわとした気持ちにさせられる作品です。
次はユキ編だそうですが、ラストの時点で重苦しい予感がひしひしと…
でも読みたくなってしまう。

カナエには絶対に見せない・教えない・知らせない。
今作で唯一幸せそうなカナエ。
読後にカバーイラストを見るとなるほどなと。
しかし、後書きのルカ(Ω)の記述が不穏。
続けて続刊も読みたいと思います。

6

泣きました

オウギがカナエと同じ匂いがするベータと遭遇した事により、カナエが隠している秘密とカナエからフェロモンが消えた原因を突き止める事になります。

それがとても痛々しい事実に突き当たるんです。でもオウギは何も知らないより、カナエの秘密を知れて良かった思うのです。

ルカがもう一生カナエに会えなくなってしまった事に悲しむユキと、カナエをルカから奪った事に苦しむオウギが切ないです。

明かりの付いた家にたどり着いた時に、疲れたとカナエに寄り掛かりオウギは君は僕の運命だ、子どもが欲しいと告げるのです。涙を流すカナエが幸せそうでした。

ルカを守って来たユキですが、ルカにユキの精神が守られていたんです。この父子にも幸せになって欲しいと思いました。

4

想像よりかなり重かった

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き
カバー折り返し:なし
カバー下:なし
帯:あり(ありver.となしver.両方)
裏表紙:あり
備考:

〖紙媒体〗
未読

1

重々しいけれどテンポ良く読める

 ストーリーだけなら神〜萌2評価にしたいところです。なかなか緻密に練られた展開でした。カナエの過去は、彼自身の中でもまだとぐろを巻いていて、けっして前巻だけで片付けられる問題ではなかったのですね。皆が目を背けて忘れられるならそれに越したことはないように思えるかもしれない、でもそれでは本当の意味で幸せにはなれない。楽な道ではないけれど、オウギがあえて自分にとって厳しい選択をしたところに好感が持てました。一方カナエは、自分が今一番大切にすべきなのはオウギのことだと一貫して考え、その今を守るために蓋するべきものには蓋をして生きようとしている。それはそれで1つの大きな選択だと思います。

 最後にユキとカナエの間の重大な秘密が明かされ驚かされましたが、私は良い展開だなぁと感じました。この秘密によってユキの愛情深さも分かったし、それをカナエには明かさない、これからも絶対に知られないようにするという決断は簡単にできることじゃないと思うんですね。皆それぞれに辛さがあって、でも痛み分けをすることでなんとか生きている。正直萌える余地は少なく、オウギとカナエ2人だけのシーンもあまり多くはなくて自分がこのカップルの良さにはまだ浸りきれてないと感じたので萌評価にしましたが、オメガバースを活かしたストーリーとしては私の中で十分に高評価な作品です。

2

まさかの展開

カナエとオウギの続きが読める〜とワクワクしながら読み始めたらとんでもなく複雑なお話でびっくりしました。笑
まさかカナエとユキの子が生きているなんて。オウギは相変わらず手段を選びませんね。でもカナエをどれだけ大切にしているかが伝わってきて良かったです。

ルカが生きているというストーリー設定は正直評価が分かれるだろうなと思いました。ルカの存在を否定するわけではありませんがみんなが不幸に見えてしまって…ルカの存在を知った時のオウギの気持ちを考えるとすごく切なくなりました。自分に置き換えたら耐えられそうにないです。でもまだ続くそうなのでこれからどんな展開になっていくのか楽しみです。ユキとルカには幸せになってほしいなぁ。あと、少ししか出てなかったけど鳴海さんにも。

本編での最後の場面がカナエとオウギの抱き合うシーンだったのですが、とても素敵だなと思いました。ただのハッピーエンドじゃない、見る人によってはバッドエンドだと感じるかもしれません。ですが、色々なことを様々な角度から考えさせられる物語でした。辛いシーンも度々ありましたが、この作品を見て良かったなと思いました。

2

好みが分かれる作品。

前作『さよなら恋人、またきて友だち』はずっと気になりながらも怖くて手が出せず、結局未読のまま本作を読みました。前作を読んでいなくても話は理解できますが、読んでいたら、より堪能できると思います。

オウギとカナエの必死で真っ直ぐな恋と愛。一貫して貫かれているそれに、唯一救われるという印象でした。
今作はオウギ編ということで、前作で番となったオウギとカナエが、本当の意味で番となる過程が描かれています。オウギが本気でカナエと番になる、守っていく、大切にしていく決意と覚悟をするまで。
そこに向かうまでに、本当に様々なことが起こります。カナエの隠してきた過去、カナエさえも知らなかった事実、オウギもカナエも知らないところで進んでいる現実、カナエの兄・ユキの存在と邂逅。これでもかという事実をオウギはカナエに対する独占欲から暴いてしまい、そうやって己自身の行動で己自身を傷付けながらも「知らないまま過ごしていたとしたら、僕はそんな自分を殺してやりたい」という程の想いに辿り着く。
最後にオウギが初めてカナエに伝える言葉「君は僕の運命だ」。これは、オウギが運命と出会う物語。

オウギはαで頭も良く、計算高い。それ故、本能に抗うこともできるけれど、それ故、どこか冷めた印象を受ける部分もある。カナエに対する愛情は本物。大切にしているし、常に可愛いと思っていてデレデレ。それでも冷たい印象を受けてしまうのは、計算に基づいた愛情表現だからなのかもしれません。それと、カナエから自分に対する愛情と自分からカナエに対する愛情との違いを冷静に分析しているから。「カナエは全世界を敵に回しても僕の味方をする」けれど、オウギはできない。そのことを自覚しているところは、良いなと思いました。それも、自分にはカナエのために全世界を敵に回すことはできないけれど、そういうカナエのためにできることを必死にやろうとする想いに繋がるのだから、結局はカナエのことが大好きで大切だということ。
カナエも、オウギであればどんなオウギであろうと好きなのだから、二人とも愛情過多と言える程にお互いのことが好きなのだと伝わってきます。そして、そのことが、私が本作の中で一番好感を持てた部分。
登場人物の中ではオウギが一番好きかな。オウギ編を読んだせいかもしれませんが、ませてはいたけれどあんなにピュアだったオウギがカナエと離れ離れになったことで一度病み、快復はしたけれど性格を歪ませてしまって、それでもカナエに対する執着は刻み込まれていた。そして、それがオウギの行動や思考を司っている、というところがとても好きです。そのためには他人も存分に利用するけれど、限度は弁えている。弁えてはいるけれど、ぎりぎりまで確実に抉っている。容赦はない。

ユキに関しては、途中までは比較的中立に見ることができていたのですが、ルカの登場で一変しました。基本的にガチ兄弟大好きなのですが、ユキとカナエは全く受け入れられませんでした。お互いに望んでいなかったから。その一点に因ります。それでも、弟のことを大切に想っているユキの自己犠牲には、ユキの自己満足だとしても頭の下がる思いでした。けれど、ルカの存在はどうしても許せない……。ルカはとてもいい子なのに……。オウギはよく堪えたと思います。
描き下ろしがユキたちで残念だったと思ってしまう程に、私にとっては受け入れ難いものでした。次巻はユキ編ということで、ユキにもルカにももちろん幸せになってほしいけれど、残念ながら拝読予定はありません。

読み終え、本作を気に入りそうな友人が数名思い浮かびました。好みが分かれる作品だと思います。好みどんぴしゃな人もいるだろうし、苦手な人は本当に駄目だろうし。私の場合は、ぎりぎり許容範囲内という感じです。
文章や言葉など、心に残るものがあり、確実に気に入っている部分は多々あるのですが、それを上回る拒絶反応を起こしてしまった自分が残念です。けれど、読めて良かったです。これだけオウギに肩入れし、拒絶反応を起こしてしまったのも、描写力が高いからだと思います。本当に素晴らしいです。描いてくださってありがとうございました。

2

待望の続編!!!!

「僕にとって君は運命だけど 君にとって僕は運命?」このような冒頭の台詞が物語るこのシリーズ独特の薄暗い雰囲気に惹き込まれていきました。
前作に引き続きカナエとオウギの番が軸となり、今作はカナエの兄ユキの話も少しずつ掘り下げられていきます。
オウギの過去のトラウマからくる異常なまでの執着心、独占欲。そして登場人物それぞれにとっての''幸せ''とそれを叶えるための思惑。全てが糸のように絡み合って物語を紡いでいます。
全体にしっかりと筋が通っていて前作も読み返したくなりました。オメガバースだからこそ映える支配欲、関係性、妊娠などなど様々な設定が駆使されていてとても読み応えがありました。

前作に引き続き幼少期の2人は最高に可愛いです!!!!ショタ最高!笑

3

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