さよなら恋人、またきて友だち

sayonara koibito matakite tomodachi

さよなら恋人、またきて友だち
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神152
  • 萌×287
  • 萌65
  • 中立39
  • しゅみじゃない42

--

レビュー数
41
得点
1342
評価数
385
平均
3.7 / 5
神率
39.5%
著者
yoha 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
シリーズ
さよなら恋人、またきて友だち
発売日
価格
¥675(税抜)  
ISBN
9784865890921

あらすじ

"皆が妊娠させたい男子"
転校生のカナエを見た同級生達は全員彼を犯したいと本能で感じてしまう。

一目で犯したいと思った相手、そこに愛は芽生えるのか。

閑静な田舎町に訪れた転校生・カナエ。
カナエを見た瞬間、クラスの全員が彼を犯したいという思考に捕われてしまう。
それはカナエの特異体質により本能が刺激される拒絶不可能な誘惑だった。
クラスのリーダー的存在であるオウギもカナエを自分のモノにしようと策をねり始める。
自身の意思に関係なく周囲を欲情させてしまうカナエをオウギは守り続けるが、
ついにカナエがクラスメイトにレイプされるという事件が起きる。
性欲、恋、友情、嫉妬…
交差するそれぞれの思惑が描く波乱の青春BL。

表題作さよなら恋人、またきて友だち

椚オウギ,α,クラス委員長
宮内カナエ,Ω,転校生

同時収録作品さよなら恋人 またきて友だち

隼人,α,同級生
宮内カナエ,Ω,転校生

同時収録作品さよなら恋人 またきて友だち

椚オウギ,α,クラス委員長
隼人,α,同級生

その他の収録作品

  • α × α の話
  • β + α の話
  • α × β の話
  • α × Ω の話
  • あとがき 「出せなかった設定」「その他雑記」

レビュー投稿数41

『「運命」だから噛んでもいいよ』

オメガバースプロジェクトから買っていましたが、単行本を買うか悩むということはありませんでした。もちろん買いの一択です。
加えて、いままでレビューなるものも書いたことがなかったのですが「好きの嵐」が行き場を失っているので稚拙ながら書かせていただこうと思います。
レビュータイトルは作中登場(文面のみ)のドラマのセリフからの引用です。
この一文だけでも、この作品の綿密に練りこまれた世界観が伝わるでしょうか…!?
オメガバースはまだまだ主流ではなく、そもそも設定はかなりガバガバといわざるをえないでしょう。そんな中、この作品には上記のドラマしかり、流行、学級、価値観、葛藤…オメガバースという設定をふんだんに生かした世界が高い画力とストーリ性で描かれています。(読んだらだいたいオメガバースが理解出来るとも?)
また帯の通り、α×Ωがメインストーリーですがα×βも登場します。どちらの組も読み終わった後もあの子達は今…と想像したくなるような切なく情熱的なお話で大好きです。ネタバレなしで読んでいただきたいのでこれ以上書けないのがつらいですが、いちいちカナエのセリフが性的です。
ただ比較的、がっつりな行為のシーンが少ないかもしれません…。私はレイプ描写やセリフだけでもかなり大満足でした。苦手な方はご注意ください。

長くなってしまいましたが、オメガバースよくわからないけど設定見る限り好きって方は絶対読んで欲しいです。

余談ですが、ハイスペッククズなオウギがどストライクでyoha先生の後書きを読み一層好きになりました。本当に夢いっぱいです。
これからもyoha先生応援させていただきたいです!またオメガも描いていただけると嬉しいな〜

13

予想をはるかに超えていた

本当にこの漫画を買ってよかったと思いました。
全員彼を孕ませたいというキャッチコピーと題名に惹かれて購入しました。そのキャッチコピーからエロエロなものを想像していましたが、エロは思ったより少ないです。が、それでも十分お腹いっぱいになりますw自分の好きなものがふんだんに盛り込まれた作品でした。
オメガバースものを今まで読んだことがなかったのですが、冒頭にしっかり説明が描かれており分かりやすかったです。この作品でオメガバースものが好きになりました。
読んでいると最初からなにやら不穏で、これメリバかな…とハラハラしながら読んでいたのですが、とても感動的なハッピーエンドでホッとしました。ダークなようでとてもロマンチック。
読んでいくうちにどんどん引き込まれて、展開にも驚かされます。セリフも一つ一つの言葉選びが良い。特に最後のかなえのセリフが個人的に大好きです。とにかくこの作者さんのセンスが素晴らしい。今後の作品に期待です。
一度全て読んでからもう一度読み返すと、キャラの表情の裏に隠れた気持ちなどがわかってまた萌えます。
本当に何度でも読みたくなる作品です。
買って損はないと思います。

13

予想以上!!

キャッチコピーの「皆が妊娠させたい男子」と表紙の色使いに惹かれ購入したのですが、一冊のコミックとは思えないほど内容の濃い一冊でした。オメガバースの設定を最大限に生かしつつダークな世界観を生みだす…yoha先生の才能が垣間見えますね。商業では第1作目というのでこれからの活躍に大変期待しております。
また、冒頭の4ページはわかりやすくオメガバースの基礎、それからこの作品においての独自の設定が詳細に書かれていたのでオメガバースに手を出せていない方でも比較的簡単に読むことができます。
もしオメガバースに興味があるのからば買って損はないです。

9

読み始めたら、止まらなかった!

 オメガバースってなんだか面倒くさそうだから、作家買いしている先生じゃなかったら読まなくてもいいなーと思っていたんですが、この表紙にはついつい手が出てしまいました。インパクトあります!
 最初に4ページのオメガバースについての説明があるのですが、実は私、ここで一度挫折しましたー(>_<)。字は小さくて薄いし、なんせ長い!しかも説明文が全然面白くない。もっとユーモアのある文章だったり、一捻りあれば一気に読んだかもしれないけれど、本当に普通の説明文なんですもん。面倒になりました。それでしばらく放置してしまっていたんです。
 今月は新刊の購入予定も少なかったので、よーし挑戦してみるかと頑張って説明文を斜め読みして本編に進んだら…止まりませんでしたヾ(≧∇≦)ノ"とっても面白かったです!!
 心を裏切って暴走する体。オメガバースの一番重要な設定だと思うんですが、普通の世界でも起り得ることでもありますよね。好きでもない相手としちゃうとか、好きな相手とするよりSEXの相性がいい相手がいるとか…。一番好きな相手との愛のあるSEXが一番気持ち良いって、ものすごく幸せでラッキーなことだと思います。
 Ωのカナエはそういう相手を求めているだけなのに、特殊なΩという性がそれを阻む。「こんな体脱ぎ捨てたい」と苦しむカナエが悲しくて、想像以上に痛々しいお話でしたが、傷つきながらもお互いを手に入れたカナエとオウギにほっとしました。
 αのクラスメイト達はαという特権階級にもかかわらずみんないい子たちで、階級に恵まれていてもそれぞれが悩んで成長したのがよかったです。それでも気になってしまうのは、圧倒的にαに有利な番のシステムですね。Ωは番のαだけになるのに、αはやろうと思えば誰とでも出来るなんてずるいなー。特権階級に有利なシステムだなんて、現実世界そのものですよね!
 萌えたかというとかなり違いましたが、ストーリーがとても面白く個性的で、これがデビュー作だなんて「すごい」の一言です! 

9

最高の一言に尽きる

表紙とあらすじに惹かれて買いましたが、ほんっとうに良かったです!買って良かった!

オメガバースはpixivなどで色々な作品を読んだ上で好きな設定だったので即決でした。
αとβとΩ、3つの性別により振り回される登場人物たちが魅力的でした。
オメガバースと言えば男でも妊娠できる、発情期やヒートがある、αとΩの間で成り立つ「番」など、性的なものを思わせる設定がてんこ盛りなわけですが、こちらの作品は、オメガバースの設定を生かしつつエロとは程遠い、シリアスで感動させられる作品だと思いました。

そしてまーーーカナエが可愛いんですよね。過去を引きずりオウギと再会するために努力をする姿やらなんやらが。

レイプシーンが何回かあるので「本当にそういうのが無理!」という方にはお勧めできません。

最終的にオウギ(α)とカナエ(Ω)がくっつくのですが、最後に2人の初エッチのお話がついてるので幸せな気持ちになれました。またオウギとカナエ以外のクラスメイトのお話もあるので、本編では知らなかったことなどが色々分かって面白かったです。

私としては今まで読んだBL(と言ってもそんなに多くありませんが)の中で1番の作品です。
本能、嫉妬、理性が渦巻くこの作品が大好きです。

5

オメガバースの設定を非凡に活かし切る作品

表紙に怯んで今まで読まずにいた私はバカだった。
このオメガバースは面白い!
オメガバースモノは、森世さんの「ロマンティック上等」で読みたいものが読めたという満足感もあってその後手を出していなかったのですが、少し前に電子版が配信され始め、「ロマンティック上等」とこの「さよなら恋人 またきて友だち」が特集ページ上での扱い、読者レビューでツートップという感じだったので、改めて気になり購入しました。
万人受け…となると難しいかもしれませんが、この表紙やあらすじから胸糞悪い話なんじゃないかと手に取らずにいらっしゃる雑食嗜好の方には、怯まずぜひ読んでみて!と強くオススメしたいです。
オメガバースという設定でこのストーリーを思い付くか…!とyohaさんの非凡な着眼点と作家性にただただ舌を巻きました。

明らかに異色なのが、αとΩの位置付けです。
この作品では、Ωが選ばれし性(圧倒的に個体数が少ない)、それを優勢性であるはずのαが取り合うという構図。(βに至ってはもはや蚊帳の外)
そこから生まれるストーリーがとにかく面白く、ページを捲る手が止められないほど強烈に引き込まれます。
正直、地雷となる要素はとても多いと思います。
警戒し過ぎて、私は先に結末を読んでから読み始めました(こうゆうことたまにやるんです^^;)が、結末を読んだらもう読むことに迷いはなかったです。

ほんと面白かった!
久々にネタバレなしでレビューしたくなる作品でした。
また一人、凄い作家様に出会えた!と思わず興奮してしまいました。
yohaさんの次作以降にも期待が募ります。

5

新たな才能すぎる

こういうオメガバースもあるんだなあ…。

この方はBLじゃなくても、ストーリー漫画も描ける力量があると思うし、画力も高いですね。

犯される性、妊娠がわかり怖くて泣く、堕胎して泣く…
それを萌えにできる腐女子の強さを感じる。
…萌えとはちょっと違うか。
絵は滅茶苦茶きれいで泣く子は可愛いけど。

描きたい帰結があって描いているのがわかる。
タイトルにも納得。

これが初オリジナル初連載初単行本だとは…
驚異の才能。

帯も凄いですね。
「皆が妊娠させたい男子 全員彼を犯したい」
実際レイプされます。

なかなか萌えに転化しづらい事案が多数あるけど…
読み応えがあった。
読み手の年齢が高いほど抵抗を感じるかもしれない。

しかし紛れもなく新たな才能すぎるので、まずはそこに喝采。
読めてよかった。

4

二人の純愛に萌え

あらすじと電子書籍の広告バナーを拝見して、受け(カナエ)がレイプされまくる話、と思い込んでしまったのでなかなか手が出なかった。でも評価も高いし読んでみようかなと思ったら、これがまた完売状態で手に入らない。縁がないなあと思っていたら、先日たまたま立ち寄った本屋さんで見つけて、やっとゲット出来ました。

Ωの発情期、αのヒート。そして『魂の番』。
オメガバースならではの設定が満載で、カナエは彼の持つ強いフェロモンゆえに常にレイプの危険にさらされる。そして、実際にレイプされてしまう。

うん、これは読み手を選ぶ作品だなと思いました。
愛情の延長線上にあるセックスではなくて、カナエを愛しているからではなく彼の「フェロモン」に誘発されてカナエを求める(というか、カナエの意思を無視してレイプしようとする)周囲の男たちに嫌悪感を抱く方は少なからずいらっしゃるだろう、と。

けれど、その一方で、カナエとオウギの、ひたすら相手を求める恋心がとてもよかった。

求愛されることは多々あれど、Ωである自分を卑下してきたカナエが、オウギに会いたい一心で踏ん張る姿がとてもかっこよかった。
信じていたお兄ちゃんにレイプされ、妊娠までしてしまうカナエ。
周囲の男たちにレイプされる不安に常に付きまとわれているカナエ。
それでもオウギに愛されたいと頑張るカナエ。
いや、とてもよかった。

一方のオウギも。
はじめはカナエのフェロモンに誑かされているだけだと思っていた彼の、意外な過去がすごくツボでした。
子どもの時、カナエのことが本当に好きだったから、カナエに捨てられたと思い込んで記憶を封印しちゃったのかなあと。

カナエのフェロモンにあがらえないクラスメイトの面々に、ハヤトのためにカナエを売るゆうちゃん。
みんなすごく自分勝手で、青く、若い彼らを見事に描き切ってるなと思いました。

みんながカナエとセックスをしたい、というストーリーの影に隠された、カナエとオウギの純愛がとてもよかった。

本編はシリアスムード満載ですが、終盤の番外編がとっても面白かった。
個人的に彼らの通う学校のβの先生の話がとても好き。いい先生だ…!
そんなナイスガイな先生が「オウギ… あの鈍感め…」と思うシーンに思わず爆笑しました。

評価が分かれる作品だと思いますが、個人的にはとてもツボな作品でした。
文句なく、神評価です。

4

初オメガバースならやめとけ

世の中にはいろんなオメガバースがある。
オメガバースの初めてにこれを選んだなら、やめとけ。悪いことは言わない。手を引くんだ。
ロマンティックなオメガバもあるし、初心者に優しい読みやすいオメガバもある。
これは、重すぎる。
どシリアスな作品が好きなら止めないけど。

「オメガバースってあれでしょ!?運命の番がいて、Ωとαがどっきんこどっきんこするときめきがあるんでしょ?!」

そういうやつは回れ右しろ。
人間の汚い部分を目の前にたたきつけられる。
読み初めは飛ばしてくるから、ついていくの大変。途中で、何度挫折しかけたことか。
これは、確実に人を選ぶ。神としゅみじゃないが二極化するくらいには。実際、二極化してないけど。でも、そんくらいの勢いで人選ぶ。

ストーリーラインは、古い文化の田舎、一人のΩが転校してきたところからスタートする。
クラスメイトは7人すべてαで、Ω・宮内かなえを見た瞬間全員が彼に運命を感じる。
オメガバース作品での共通主題とでもいうべき「運命の番とはなにか」について、オメガバ誕生初期早々に切り込んだ作品のひとつだ。

評価は神にしたが、裏を返せばしゅみじゃない評価にもなる。
この重苦しさを称賛しての神評価だ。私はこの手の重さを纏った物語が好きではない。

バース性に振り回されるαとΩをここまで哲学的、また文学的に描き出した作品も珍しいのではないか。
とにかく、雰囲気がマジ独特。
オメガバって、狼社会の云々を表したジャンルなんて言われてるけど、これはαの中でもリーダーがいたり、狩りでもするみたいにΩを追い詰めたり、そういった点でまさしくオメガバースそのものなんだよなぁ…。
読後色々考えさせられた。
読むなら覚悟して読めってことだ。

それにしてもほんと重い。
オメバガでひとつの歴史生んだと思う。

4

オメガバースの世界に惹きこまれた!

前々から友人にすすめられていたが、オメガバースという特殊な設定に、なかなかな手が出なかった...しかし、読み終わって感動!涙!完全に惹かれてしまいました。
私はこの作品からオメガバースが好きになりました!!

冒頭の1〜4ページにとても分かりやすくオメガバースについてとこの作品独自の設定が解説してあり、オメガバースの作品が初めての私でも簡単に読むことができました。

一人を奪い合う中での本能、理性、嫉妬、葛藤が全てこの一冊に詰まっていて感動。

ネタバレは避けたいので作品の中のセリフを引用
『「運命」だから噛んでもいいよ』
この一文からでもこの作品の世界観が伝わると思います。
緻密に練られたストーリー、登場人物達の心情変化に完全に惹きこまれました!
本当に何度も読みたくなる作品でした。
もしオメガバースに興味があれば絶対にオススメです!

3

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