ノヴァリス―きみは僕のキメラ―

Novalis

ノヴァリス―きみは僕のキメラ―
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×26
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
52
評価数
14
平均
3.9 / 5
神率
28.6%
著者
夏河シオリ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784796411264

あらすじ

人間と動物の遺伝子を掛け合わせたペット『ノヴァリス』。
コミュ障で人との関わりを避けているデザイナーのハヤトは、
処分されそうになっていた幼いノヴァリスをなりゆきで引き取った。
最初は戸惑うことばかりだったが、クロとの生活はあたたかくて
味気なかった日々が楽しく感じるようになっていく。
ところがある夜、呼ばれて目覚めると
クロが急激に成長していてキスをされた!
そのあともクロの素直な求愛行動に困惑続きで――?

表題作ノヴァリス―きみは僕のキメラ―

リーマン
元の主人に手酷く扱われていたノヴァリス

同時収録作品きみがぼくにくれたもの

ノヴァリス
コミ障の毛のある寡黙な青年

同時収録作品君がここにいる理由

医者
ノヴァリス

レビュー投稿数2

人の優しさに萌える

作家買い。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。






人間と多様な動物の遺伝子を掛け合わせて、愛玩物としてつくられた「ノヴァリス」と呼ばれるペットがいる、という世界観のお話。全部で3つのCPが出てきますが、3CPともこの世界観のお話です。

『ぼくがきみの帰る場所』
主人公はリーマンの手塚。
合気道(か空手か、そのあたりの武道)の師範の資格を持ち、趣味で子どもたちに教えている青年。彼は人に近い姿を持ちながらも「ペット」という存在として扱われるノヴァリスに対してなじめずにいる。

ところがある日、飼い主に暴力を振るわれているアルというノヴァリスと出会い…。

飼い主からひどい扱いを受けてきたアル。そんな彼に初めて優しく接してくれた人間である手塚に対して少しずつ育っていく恋慕の想い。
そして、アルを助けたいと手を尽くす手塚。

そんな二人の恋のゆくえはいかに。

『きみがぼくにくれたもの』
人とのかかわりが苦手で一人で暮らすハヤトが主人公。
ある日、売れ残ってしまったため処分されることのなったノヴァリスと出会います。人から「不要だ」と言われるそのノヴァリスを自分と重ね合わせて不憫に感じてしまったハヤトは、勢いでそのノヴァリスを引き取ってしまうが…。

引き取ったノヴァリスにクロマメ(愛称はクロ)と名付け可愛がるハヤトですが、クロが可愛いんです。ビジュアルもですが、ちっちゃい身体で、全身でハヤトを求めるクロ。その一生懸命さに心が和みます。

自分に懐くクロに愛おしさを感じるハヤトですが、ある日突然クロが大きくなってしまって。

身体が大きくなっても、小っちゃかったころと変わらず全身全霊でハヤトを求めるクロに対して、ハヤトは一歩引いてしまう。主人公はハヤトですが、ハヤトの目を通して描かれるクロが可愛いのなんのって…。一心にハヤトを求めるクロが健気で可愛いです。

『君がここにいる理由』
人医ではあるものの、ノヴァリスも診察できる実篤。その実篤の病院にクロが受診する、という形で『きみがぼくにくれたもの』でも登場している実篤のお話。

口は悪いものの医者としての腕は確かで、そして何よりノヴァリスのために手を尽くす実篤がめっちゃカッコいいです。

この作品すべてに共通している設定ですが、ノヴァリスという存在は人間の欲とエゴで生み出された存在。ノヴァリスに酷い事をする飼い主もいるし、けれど、どんな扱いをされても飼い主のいう事を従順に聞くように、ノヴァリスはプログラミングされている。

酷い扱いをされ傷つけられるノヴァリスを救いたいというのが実篤の行動の源。

そしてそんな実篤をサポートし、フォローするのがアシスタントのアキ。
彼もまた、人の欲望を満たすためにつくられたノヴァリスで、実篤に救われた過去を持つ。

少しずつリンクしている3CPのお話が収録されていますが、どのお話もめっちゃツボでした。懐の広い攻め×薄幸受け、がお好きな方におすすめかなと思います。ノヴァリスたちは等しく酷い扱いを受けていますが、彼らを大切に想い、救おうとする人間たちの存在がとても良かったです。ただ、愛玩物として遺伝子を組み替えて、云々、という所に倫理観的にどうなのよ、と思う方もいるのかなあ、と。個人的にはフィクションとして読んでいるので問題なかったですが。

それと、夏河さんらしい、というのか濡れ場はなし。一応攻め・受け設定はしましたが、そういう描写は一切ありません。
エロ度は一切ないのでやや消化不良感を感じる方もいらっしゃるかもです。

が、彼らの間に流れる信頼関係とか、愛情とか、そういうものに非常に萌えました。しいて言えば、彼らの「その後」を読んでみたい。ツボに入る作品だったがゆえに、その世界観をもう少し堪能したかった、というのが正直な感想です。

あと、できれば夏河さんの美麗な絵柄でがっつりな濡れ場も読んでみたいな。
非常に綺麗で萌えるんじゃなかろうかと思うのです。

1

あっさり

割とさらっと読めました。お話の内容はあまり印象が残っていないのですが、絵は可愛かったので良かったです。
性的な表現は匂わせるのみにとどめ、各CPごとのえっち描写はなしです。お話の展開が読める上に早足なので、せめてえっちは描いてほしかったなと思いました。

「ぼくがきみの帰る場所」
真面目(人間)×健気(ノヴァリス)
性的虐待、飼育放棄をされた受けを攻めがかくまって、お互いに惹かれ合い…というお話でした。

「きみがぼくにくれたもの」表紙の二人
無知?(ノヴァリス)×コミュ障(人間)
ノヴァリスを売る店で処分されそうになった攻めを受けが飼うのですが、攻めは特殊なノヴァリスで…急に成長してしまいます。困った受けが攻めを受け入れられず、一悶着します。えっちしてほしかった。

「君がここにいる理由」
無愛想(人間)×美人(ノヴァリス)
元飼い主を傷つけた恐怖から、家から逃げ出してきた受けを医者である攻めが拾います。受けは遺伝子操作で発情期に吸血欲性欲がでるよういじられていて…みたいなお話でした。朝チュンはあります。

発情期という単語がでる割に、それぞれの甘々えっちが見られなかったのが、個人的に本当に消化不良でした。

4/2 間違っていたところを修正しました。

2

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