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ちょこっとリアルな出版業界ラブ☆第13巻登場!
sekaiichi hatsukoi onodera ritsu no baai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
やっぱり春菊先生の描かれるお話が好きだ~と再認識した一冊でした!
特に律ちゃん留学時代の話は、感想するのも烏滸がましいくらいに素晴らしく、魂を体から切り離されてイギリスまで持っていかれた感じでした。涙なしには読めない。そして、とにかく読んでくださいとしか言えない!
二話目は現在に戻って、その律ちゃんがイギリスでお世話になった尚くんが絡んでくるお話です。
初登場から高野さんに絡んでいた尚くんですが、その真意が明らかになります。
個人的には、彼にはもう少し別の役どころを期待していたのですが、彼のキャラは好きなので、もうしばらくは主役の二人をかき回して欲しいです!
三話目は雪木佐。
雪名のお兄さんも登場し、一筋縄にはいかない各々の兄に二人が振り回されます。
木佐さんには、大人の男の余裕が出てきた気がします。
書きおろしは、なんと待ちに待った嵯峨先輩の香川編!短いですが、一話目の律ちゃんと重なって、また泣きそうになりました。
以前の香川旅行で高野さんが呟いていた、
「俺達、同じこと考えてたんだな」
という台詞の答え合わせのような気がしました。
なくしたピースを探し続ける律ちゃんと、どうせ見つからないのなら、壊して一から作りあげればいいと思う高野さん。
二人にはもう少し時間が必要なようです。
これまでの巻と違う!
律の過去が出てきましたよ。
と言っても、高野(当時は嵯峨先輩)との間にあったらしい「何か」は直接にはまだ明かされず、傷心の律がどんな留学時代を送っていたのか、という冒頭。
つまり前巻から登場した元ルームメイトの清宮尚との出会い編なわけなんだけど。
そして結局、尚は律が好きだ、というBLあるある。登場人物みんな同性に恋してる状態。
ただこうなると、「律の魅力」というものに対する疑問が膨らむ。
高野も尚も、律が好きで取り合って。律のどこにそういう魅力があるの?
特に高野。
あんなに取り縋って、好きと言ってくれと愛を乞い、言葉のない律に愛を叩きつけるように抱き、どこからそんな熱情が出るのか。そこがしっくりこない事に今更気づいてしまった…
要は中級普通少女がイケメンハイスペボーイズに求愛される、という王道シンデレラ系orハナダン系少女マンガなのか⁈という今更感。
別にそれが悪いとまでは思わないんだけどね。率直に「これからどうなんの?」っていう面白みも再び出てきたし。
ただ、13巻でしょ…?今こんな?っていうのが脱力。
「木佐翔太の場合」
こちらも新展開。
今回は雪名兄が登場するんだけど、これまでの木佐だったら、他人にゲイであることがバレるのを極端に避けてたと思うんです。
だけど今回、木佐がハラを括ったというか、お兄さんに対して雪名と付き合ってる事も認め、更に雪名のしたい事を続けさせて欲しい、その為に自分も彼を支える、と宣言しましたね。
雪名との関係性は変化なしだけど、木佐の心の変化を感じました。
今巻は最初が過去の話からスタート
まだまだ謎に包まれていた10年が少しずつ明らかになっていきます。
律っちゃんがやさぐれてしまったのは分かっていたけど、まさかここまで酷かったとはレベルでした。
話し掛けられても無視、幽霊とまで言われていた律っちゃん。だいぶ引きずってますね…
そんな律っちゃんにめげずに話しかける尚くん、めちゃくちゃ良い人ではないか!忘れたいのに全然忘れられなくてぼろぼろ涙をこぼす律っちゃん。そんな好きな人が、今はベッドで隣に…という夢オチ
本来なら幸せなはずなのに、律っちゃんの荒れた10年分はなかなか治りませんね…
なのに、わざわざ高野さんの部屋に行って元気の確認しちゃう律っちゃん…尚くんがいくらアプローチしたところで全然なびかず高野さんしか見てないの明らか。もう好きしかないのに、なかなかくっつかないな〜
最後に高野さんの少年期もちらっと登場したので、高野さんの過去も気になりますね。
雪名×木佐は、雪名兄が登場します!でも普通に良い人で良かった。こちらは平和だな〜
単行本の帯を見て、コミックス刊行10周年という事実に驚きました。
律と政宗が別れてから再び出会うまでと同じぐらいの年月が経ったんだなぁ…非常に感慨深いです。
1話目は律の留学時代のエピソードです。
ここでは清宮との出会いが描かれており、傷心の律が立ち直るに当たって、どれだけ彼の存在が支えとなったかが窺える良いお話でした。
清宮は完全に当て馬の役割ですが、彼がいなければ今の律はいなかったかもしれませんし、律にとってはかけがえのない友人だと思うので、やはり嫌いになれません。
一方で、男二人にこんなにも想われていながら自分の置かれている状況をいまいち理解できていない律には少し呆れてしまいます。
そのくせ自分から政宗にお仕置き(?)されに行くようなことをしますし、無自覚なのかわざとなのかもうわからなくなって来ました。
鈍感主人公は可愛いんですけど、あまりに鈍すぎると読んでいてちょっとストレスを感じます…
恋に堕ちるまで残り40日なので完結も間近かと思うのですが、ちょくちょく間に雪木佐が挟まれるのでまだ時間がかかりそうです。
前々から思ってるんですけど、雪木佐は独立して単行本化されないんでしょうか?
個人的には高律のコミックスは高律100%で読ませてほしいです。