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ビッグベイビー塚越

ヤンデレ執着攻が読みたい時は丸木先生に限りますよ。やっぱり。
私は先生のゲーム作品も好きで何本かプレイしたんですけど、だいたい主人公の実兄がやべーやつなんですよね。motherの真治と塚越は血の繋がりこそないですけど最終的に疑似母子になりますから、これも近親相姦モノと言えるのかなぁ…

前半は彼らの高校時代の話が中心です。スーパーセレブの塚越が庶民の真治を見初めたのが2人の出会いらしく、そのせいで真治は塚越の取り巻きに睨まれたりするんですけど、もうね、花男かよと。お母さんの手作り弁当が嘲笑されるシーンなんてもはや様式美ですね笑 それでも持ち前の天使のような美貌と慈母の如き寛大な心で真治は周囲から愛され、楽しい高校生活を送ります。

こんな幸せの絶頂から突然奈落の底に突き落とされるんですから丸木作品って怖いですよねぇ… 前半が花男なら後半は善悪の屑の世界ですよ。塚越コワ〜ッてドン引きしたんですけど、当の真治は塚越がこうなったのは自分のせいだって責任感じててびっくり。人生めちゃくちゃにした相手のこと許せるものですか?フツー

真治の「俺が産んだ。だから憎くない」理論には?となりました。でも常人に理解できなくても仕方ないですよね、なんせ彼は天使ですから。
私は「child」まで読んでようやく塚越に少し同情を寄せることができました。終わり方が仄暗くて好きです。きっと真治は……

内容は面白かったので満足なんですが、育ちのいいはずのお坊ちゃんたちが意外と俗っぽい喋り方をしていたのに違和感を覚えたので萌萌評価で、、(多分花男の読みすぎだと思います)

これは滅してほしくない鬼

2020年、世間では鬼を退治するヒーローが大流行しましたがこちらは退治される鬼さんサイドの言い分といった話でした。

周囲と少し違っているというだけで忌み嫌われ、人間社会から爪弾きにされた2人が互いの孤独を慰め合う姿は鬼というよりも傷ついた小動物のようで哀しくも愛おしい……

むしろ、罪のない与六や佐助を鬼と罵って痛めつける人間たちの方がよっぽど鬼なのではないか?佐助を調伏しにやってきた験者が「鬼と人とは、背中合わせだ」と口にしますが、本当に人は誰しも心に狂気を飼っているのだなとしみじみ思います。

などと難しく考え込んだりもしましたが、そんなこと一瞬で消し飛ぶくらい2人のえっちはエロかったです。まじでどエロかったです。

そんなに強い力で抱きしめたら与六は粉々になってしまうのでは?というくらい佐助の愛が劇重いです。体格差いいぞ〜(合掌)
大事に大事にしすぎて与六を監禁しちゃうところもまたいい!出会った当初は仙人?のようだった佐助が性欲剥き出しで暴走する様子にめっちゃニヤニヤしました。多分新年初笑いです。

あと後日談の「流るる雲」も最高でした。平次郎、その場所変われ。

ラスト3行は人類全員が胸に留めるべき言葉ですね。そして不倫、ダメ、絶対。

気を張らずに読める実兄弟BL

実兄弟モノなのでドロドロした展開を期待していたのですが、拍子抜けするほどあっさりと終わったな…というのが率直な感想です。

上巻の終わり方が意味ありげだったので、お母さん絡みで一波乱あるんだろうな〜とワクワクしてたんですけどね… しかし何も起こらない。母親が登場する意味はあったのだろうか?と首を傾げながら読み進めました。

ですが、インモラルさを敢えて強調しないという先生の強い意向があったのならばやや納得できます。

兄弟BLは何かと暗い話になりがちなので、こういうのは逆に新しいのかな〜
(私のような鬱展開マニアには少し物足りないですが…)

和泉視点で繊細に心理描写されていたのはとても良かったと思います。

ただ、丁寧な割に「なぜ和泉が血の繋がりという障壁を乗り越えて弟を愛することができたのか」がイマイチ腑に落ちませんでした。

話の前半で散々葛藤をしていたのが嘘のように後半ではさっさと合体していたので、そこが少し残念だったなという印象です。

なんでもお見通しの母親や元彼の先輩など役者は揃っていたのにそれを使い切らず終了した、という尺不足感も否めません。

全体として淡々としすぎているような気がしますが、優しい世界の兄弟BLを楽しみたい方にはオススメです。



鬼、悪魔、達也

とんでもない衝撃作です…
色々な方のレビューを読み、「そんなにヤバい内容なら一度読んでみたい笑」という怖いもの見たさの好奇心を抱いたのが全ての間違いでした。

これはホラー小説です。

私はあまりオカルトを信じない人間なのですが、この本からは何やら瘴気のようなものが漂っている気がして、読んだ後目につく場所に置いておくのも躊躇われました。今は扉付きの本棚に保管しています。(吉田先生ごめんなさい…)

内容については今更すぎるので詳細を省きますが、狂人の弟のせいで兄は人権を失い、家庭は崩壊するという救いの余地が微塵もない奇跡の鬱ストーリーです。当たり前のように人が死にます。

最初は弟・達也の鬼畜行為を笑っていられる余裕がありました。というのも余りに達也という人間がぶっ飛びすぎているので、その異常性に対し恐怖というよりもむしろ「おかしみ」を先に感じてしまったからです。

しかし、その「おかしみ」もすぐに感じられなくなりました。ページをめくるごとに達也の行為がありえない勢いでエスカレートしていき、もはや笑って済まされる状況ではなくなった時、ようやく私はこの本を読み始めたことを後悔しました。

達也は執着攻めとしてカテゴライズされるのでしょうが、そんじょそこらの執着攻めでは束になっても勝てる相手ではありません。彼はモンスターです。

特に、達也が風呂場で初めて文人を犯すシーンは恐ろしさのあまり身震いをしました。作中屈指の恐怖エピソードではないでしょうか。

吉田先生の文章は非常に読みやすいので、想像したくもないようなおぞましい場面もありありと目に浮かび、恐怖感を一層強めてくれます。文が上手いのも困りものですね。

長々と感想を書いてきましたが、まだまだ語りたいことは沢山あります。ですがこれ以上は際限がなくなりそうなのでやめにしようと思います。

最後に、私がこの本を初めて読んだのは実は1年ほど前のことです。最近になって無性にまた読みたくなり、本棚から取り出してきました。
一度読んだ後もう二度と読むまいと心に固く誓ったのに…
もしかしたら私もまた達也の虜になっているのかもと思い、ゾッとしました。

5巻が待ち遠しい

前巻から結構時間が空いていたので、本当は1~3巻までの内容をおさらいしてから読みたかったのですが、早く読みたい気持ちを抑えきれず、手に入れた瞬間貪るように読んでしまいました。

ですので難しい考察などは全くできていません。
ただ一つ言えることは、4巻は非常にえっちだったということだけです。

3巻では汚らしいおじさんにぐちゃぐちゃに犯されて満身創痍の体だった育郎さんですが、この巻では開幕早々サイコパス典彦によってこれでもかというほど穴をいじめられますので、「彼のお尻は大丈夫なのだろうか?」と違う意味でもドキドキハラハラしながら読み進めました。

こんな私の心配をよそに容赦なくストーリーは展開していきますので、気がついた時には育郎は社長の役職から降ろされ、さち子とは離婚し、屋敷は燃えていたというわけです。

色々な事件が一気に起こり、読んでいる私も何がなんだか分からず、ただ怒涛のように挿入されるエロシーンだけはやたらと記憶に残っているので、前述の感想に至りました。

その間典彦は様々な謀略をめぐらせて當間家全体を引っ掻き回していたような気がしますが、こいつを止めてくれる人はいないんだろうか。ちょっと変わった趣味をお持ちのようで、育郎を我が物にするだけでは飽き足らず、さらに自らの手で壊すということに至上の快感を覚えるそうですね。こんなやつに付き合わされる育郎かわいそう、、

この地獄のようなストーリーの中に現れた唯一の光明(?)である飯田くんは今後どう関わってくるのか… さち子もここで引き下がる女じゃないですよねー
ともかく典彦の檻から一旦出ることができた育郎はこのまま人間として立ち直ることができるんでしょうか? 早く続きが読みたくてたまらないんですけど5巻は早々に出てくれることを期待します。

幸せにつつまれる

まず、絵が非常に美しいです。人物はもちろんのこと、南ヨーロッパの風景が精緻を極める筆致で描かれており、まるで画集を眺めているような気にさせてくれます。

内容としては終始穏やかで、座裏屋先生の他作品と比較しますとコメディ色の強い作品と言えます。
カミロが受けのテオに無理強いをしない良心的な攻めなので、ゆっくりのんびりとした恋愛模様に癒されました。

展開はスローテンポではありますが、エロもしっかりあります!テオが褐色なので、絡み合った時のカミロとの肌のコントラストが非常にエロティックでした。

既に他の方々がストーリーについて詳しく言及していらっしゃるので、これ以上説明する必要はないと思いますが、とにかく読んで損なしと言いたいです。
南欧ののんびりとした世界に没入して、読み終わると必ず幸せな気持ちになれます!(が、その後急速に現実に引き戻されるので人によってはその落差に心が沈んでしますかもしれません…)

上にいろいろと書きましたが、生活に疲れている人に是非オススメしたい癒しの一冊です!
ドラマCD化も決定しているようなので、私はそれを楽しみに生きていきたいと思います。

清宮に期待

単行本の帯を見て、コミックス刊行10周年という事実に驚きました。
律と政宗が別れてから再び出会うまでと同じぐらいの年月が経ったんだなぁ…非常に感慨深いです。

1話目は律の留学時代のエピソードです。
ここでは清宮との出会いが描かれており、傷心の律が立ち直るに当たって、どれだけ彼の存在が支えとなったかが窺える良いお話でした。

清宮は完全に当て馬の役割ですが、彼がいなければ今の律はいなかったかもしれませんし、律にとってはかけがえのない友人だと思うので、やはり嫌いになれません。

一方で、男二人にこんなにも想われていながら自分の置かれている状況をいまいち理解できていない律には少し呆れてしまいます。
そのくせ自分から政宗にお仕置き(?)されに行くようなことをしますし、無自覚なのかわざとなのかもうわからなくなって来ました。
鈍感主人公は可愛いんですけど、あまりに鈍すぎると読んでいてちょっとストレスを感じます…

恋に堕ちるまで残り40日なので完結も間近かと思うのですが、ちょくちょく間に雪木佐が挟まれるのでまだ時間がかかりそうです。
前々から思ってるんですけど、雪木佐は独立して単行本化されないんでしょうか?
個人的には高律のコミックスは高律100%で読ませてほしいです。

千家派必見の一冊

あの長いシナリオをよく単行本一冊に纏められたなぁと感心しました。
コミカライズ担当の方のご苦労が窺えます。

都合上カットされたり、改変されたシーンも多少はありますが、概ね原作に沿ったストーリー展開でした。
京一郎が軍人となり千家の部下として術式作戦に関わることになる、所謂「進軍ルート」がベースとなっているようです。

前述した通り、長いお話をかなり圧縮して漫画にしていますので、1ページ1ページの情報量が非常に多いなと感じました。
しかし、テンポが速すぎるということもありませんので、ゲームを一通りやっている方であればすんなりと読めると思います。
省ける部分は徹底的に省き、重要な場面はしっかり回収していて、全体的に過不足の無い印象です。

このように物語自体は切り詰められていますが、ラブシーンにはそれなりにページが割かれています。
ゲームではスチル化されていなかったところも描かれていましたので、個人的には非常に満足でした。

もう一つ嬉しかったのは、ドラマCD「終の棲家」が描き下ろしでコミカライズされていたことです。
ストーリーは幸せに満ちたものですが、2人には再びこのような穏やかな日々は巡ってこないのだろうと暗に察せられ、読み終わると切ない気持ちに満たされます。
特に、京一郎が時折見せる物悲しそうな笑顔には胸が締め付けられるような思いがしました。

長々と文が続きましたが、千家ファンの方も納得の素晴らしい出来だと思います。
サブタイトルに千家編とありますが、他の攻略キャラの分もこの先出るということなのでしょうか。
そちらにも期待です。

幸せそうな高人さんが見られます

パパラッチ編ついに完結ですね…!

4巻の高人はチュン太を想って悲しそうな顔ばかりしていたので心配していましたが、この巻を読んで安心しました。

チュン高はみんなに愛されてますね♡

今回ヒールだった長谷川さんにも新しい道が拓けたようで良かったです。それにしても本業のパパラッチ相手に盗撮を働くことができるチュン太は一体何者なんでしょうか?笑

5巻はチュン太が今までで1番カッコよかった巻だと思います。特にネタばらしが終わった後、チュン太が高人を抱きしめながら言った「俺にとっては西條高人だけが全てだ!!」という台詞は胸にジーンときました。
0章の頃から積み上げてきた高人に対する彼の気持ちはこの一言に尽きると思います。
高人を狂おしく、しかし大事そうに抱く様はまさに “mi tesoro.” といった感じですね。
でも、まさかこれがスペイン編の伏線(?)とは思いませんでした。

前回がシリアスだった分、今回は全体としてコミカルな印象の話が多かったです。
しかし18話は少ししんみりしたお話でした。高人とお祖母様のエピソードです。

この心温まるお話の直後にネトラレかぁ…と思いましたが、今回のネトラレにはいつもの無茶苦茶なエロ展開は無かったです。私はあまりこのシリーズには注目していなかったのですが、微妙に肩透かしを食らったようで悔しかったです。

最後に、この「だかいち」まさかのアニメ化するらしいですね!正直「アニメ化していいのか…?」とも思いましたが、何はともあれ喜ばしいです。今後の展開にますます期待ですね!

安定の面白さ

1年に1回の新刊発売なので、待ちに待った5巻でした。ここ数年は恋インの新刊が出ると「春が来たな〜」と実感します。

そしてたった今読了しましたが、今回も文句無しの神評価です!
冒頭の1話は武笠×深津や針生×眞御などお馴染みの外務省カップルが登場するものでしたが、その後は
4話に渡り古賀×差形(円の上司)中心のお話が展開されます。今回はこちらのカップルがメインのようですね。

まずは武笠×深津について…
このカップルは前巻で主役を張った2人ですが、今回も登場回数は少ないながらしっかり爪痕を残しています。エッチに関して深津はまだまだ初心なのに、武笠は上司に似て暴走癖が酷いので今回も散々泣かされていました笑 ちょっと気の毒ですが、武笠に攻め抜かれて全身を紅潮させている深津はとても可愛かったです。そして毎度のことながらセックス描写は圧巻の一言に尽きます!目まぐるしいカメラワークに洪水の如く押し寄せる文字(喘ぎ声)…ここから生まれる謎の疾走感は唯一無二の作風だと思います。武笠×深津は巻末に書き下ろしもあって、そちらも面白いです。武笠の「イれない」は信用してはいけません笑

次に古賀×差形ですが、こちらは打って変わって微糖なお話です。受け(差形)に勃たない攻め(古賀)という点が衝撃的で、全体として今までの恋インにはあまりないような展開だったんじゃないかと思います。常に穏やかなアルカイックスマイルを湛えている古賀が怒りや嫉妬で開眼する場面はゾクッときました笑

5巻は新キャラが多かったので、私のように顔と名前を一致させるのが苦手な方は相関図のページを何度も開くことになるかもしれません。ですが、どの人物もそれぞれキャラが立っているので読み終わる頃には全員把握できていると思います。新刊を読み終わったばかりですが、次は誰がクローズアップされるのか今からとても楽しみです!