世界一初恋

世界一初恋～小野寺律の場合～　恋に堕ちるまで、あと何日？

第1～13巻ダイジェスト

登場人物
高野政宗×小野寺律
横澤隆史
木佐翔太
雪名皇
羽鳥芳雪
吉野千秋
美濃奏
灰谷新

第1巻　世界一会いたくない人と会ってしまった小野寺律の運命やいかに！？

【あらすじ】

主人公の『小野寺律』は親の七光りと言われているのが嫌で、自分の親の会社から競合他社の丸川書店へ転職した。しかし配属部署は希望した文芸編集部ではなく、少女漫画編集部で！？おまけに仕事は出来るが愛想も口も悪い上司の『高野政宗』は、小野寺がもう二度と思い出したくないかつての恋人（初恋相手）だった！転職早々「絶対に辞めてやる」と

【推しポイント】

小野寺からすれば因縁の嫌な記憶の相手、高野からすれば突然いなくなった忘れられない相手、というお互いにずっと心にはいた2人が再会する巻です。

そこで高野から「もう一度俺を好きって言わせてやる」なんて言われてしまい、どっひゃー！っとなっていたらなんと家がお隣さんなことが発覚し、さらには高野宅で仕事の続きをすることになり、、、少しでも関わりたくない小野寺からしたら最悪な展開だらけなんですが、高野は内心嬉しいんだろうなあなんて思ってこちらはにやにやします。

 ＜サブキャラ＞
横澤隆史
木佐翔太
羽鳥芳雪
美濃奏

第2巻　上司の友達（？）からの当たりが強い！その理由は…

 【あらすじ】

嫌でも高野のことを意識してしまう小野寺だが、仕事の指示を次々と言われ必死にこなしているときに隙を突いた高野からキスをされる。驚いて離れる小野寺だが、その場面を営業部の横澤に見られてしまう。再度強く横澤から釘を刺された小野寺は、2人の仲が気になり胸中穏やかでない。しかしそんなとき高野から「俺はお前が好きだ」と言われ、ただでさえ混乱している小野寺はそのまま流され－…

推しポイント

1巻でも横澤からの当たりが強く、小野寺は釘を刺されていたんですが、まあ高野がグイグイなもんで2人とも振り回されちゃっていますね。

でも横澤からしたら、好きな相手が荒んでいた時代のきっかけとなった忘れられない相手がひょっこり同じ会社に来たんですから、まあ当たりも強くなります。とは言え小野寺からすれば意地悪な相手なので、この「どのキャラに感情移入するかで印象が変わる」というのがまた面白いです。

第3巻　酒の勢いで胸の内を伝えてしまう小野寺！でもそれは高野にとって煽りでしかなく！？

【あらすじ】

横澤から、高野と付き合っていたことを匂わせる発言をされ動揺し落ち込む小野寺。そんな折、小野寺の担当作家の漫画の増刷が決まり、高野からそのお祝いをかねての飲みに誘われる。断ろうとした小野寺だったが、またも強引に決められ結局高野の家で飲むことに。酒が進みベロベロになった小野寺は自分の気持ちを口走り、それが高野に火をつける。王子様書店員×メンクイ編集者の『木佐翔太の場合』も同時収録！

推しポイント

酔った小野寺が高野に、もうこれ以上俺を振り回さないでくれと言わんばかりに当たるんですが、もうそんなん……好きじゃん！って感じでこっち(読者)サイドは大盛り上がりです。もちろん高野も普段のようにクールではいられません。最高です。

同時収録の～木佐翔太の場合～のほうなんですが、こちらは小野寺達と同じエメラルド編集部にいる木佐翔太が主人公のお話。

メンクイの木佐じゃなくても惚れるわってくらい、お相手の雪名がキラキライケメンです。しかも真っ直ぐに愛を注いでくれるもんだから、童顔で若く見えるけど三十路な木佐があれこれ頭で考えている不安も、全て取っ払って包み込んでくれます。高野と小野寺のような素直になれない駆け引きではなく、雪名皇(21)なりの一生懸命さが可愛いです。それにときめいている木佐翔太(30)ももちろんかわいいです。

『～木佐翔太の場合～』のメインキャラ

木佐翔太
雪名皇

第4巻　10年越しのクリスマス、高野も自分と同じだったことを知った小野寺は…

【あらすじ】

横澤に12月24日の予定を聞かれた小野寺は、特に何もないと答え、何かあるのかを聞き返す。すると返ってきたのは「政宗の誕生日」という言葉だった。そして畳みかけるように、「政宗と付き合っている」ことを伝えてきた横澤に、動揺するが必死に考えないようにする。そんな折、高野と2人で帰ることになった小野寺は、24日は休みだからと「お誕生日おめでとうございます」とだけ告げる。すると高野からプレゼント代わりにドライブデートに誘われ…。3巻に引き続き、王子様書店員雪名とメンクイ編集者の木佐がお送りする、『木佐翔太の場合』も同時収録！

推しポイント

クリスマスイブが高野の誕生日というのがまた、ロマンチックですよね。そして2人で車で出かけるのは初めてなので、どこか緊張感があって、でもふとしたときに高野がときめかせるようなことを言ってきて、案の定それに小野寺がときめいて。10年前にできなかったことを大人になった今、こうして2人でやっているのが甘酸っぱくて可愛らしいです。ただ、なんとこの巻で小野寺の婚約者が登場してきます！これには高野も普段とは違う雰囲気で…しかしそこで頑張る小野寺に胸キュンです！

同時収録の方は、多忙な木佐とそれを気遣う雪名とがすれ違い始めている感じで、雲行き怪しくなっています。いいところで終わるので、どうなるの！？と思わずハラハラ。

第5巻　雪名が好きなのは？そして小野寺が好きなのは？本当の気持ちは口に出さないと伝わらない！

【あらすじ】

前巻で登場した小野寺の婚約者こと、『杏ちゃん』がなんと小野寺達が仕事で参加しているパーティー会場と同じホテルに、友達の結婚式に参加するので来ていた。仕事終わりに送るよう母親に言われ、断ったにも関わらずそのまま押し切られてしまう。案の定杏が小野寺のことを待っていて、きちんと断らなければと決めた小野寺が口にした思いは…。そして前回不穏な空気が流れていた雪名×木佐の続きも収録！

推しポイント

5巻では、4巻の最後に怪しげな終わり方を見せた木佐翔太の場合は冒頭にきています。

恐らくここで一気に、雪名にゾッコンになる読者が急増するのでは？というくらい、かなりガツンと木佐に対してぶつかっていきます。たぶん雪名は誰よりも木佐の扱いが上手いと思う。

そして本編ですが、親が勝手に決めた婚約者である杏ちゃんが、物語においてかなりいい働きをしてくれています。そのおかげで、小野寺は自分の気持ちに気付くというかようやく認めるというか(笑)

気持ちを認めたことで、しかもその場に実は高野もいたことで、2人の心の距離が一気に近づいたようにも思います。が、しかし最後の最後にまたしても横澤が出てきて一波乱・・・

サブキャラ
杏

第6巻　ついに告白！？ 手違いでホテル同室ダブルベッド！？ この2人から目が離せない！

【あらすじ】

横澤の売り言葉に買い言葉で、小野寺は「高野さんなんかむしろ嫌い」という発言をしてしまう。しかしそれを高野に聞かれており、思わず走って逃げる小野寺。翌日弁解するか小野寺が悩んでいる一方その頃、高野が横澤を呼び出しはっきりと「小野寺にこれ以上何かするなら、お前とはもう友達でもいられない」と伝える。

推しポイント

弁解しなくても表情でそれが本心じゃないと高野に伝わっているのも最高ですが、今まで高野には曖昧にしてきた思いを抱いた横澤がはっきり振られるシーンはこちらまで辛くなるほどの描写力です。

何より、その次のシーンで雨が降っているんですが、その雨が横澤の涙を表現しているのではないかなんてことも思わせるのが、中村春菊先生のすごさ！その直後の小野寺が勇気を振り絞ってする告白が雨の音でかき消されてしまうのも、横澤の妨害だと考えたら面白いですよね(笑)

あとはベタに、手違いで出張先のホテルの部屋が高野と小野寺同室＆ダブルベッドという読者からしたらご褒美のようなお約束もあるのでお楽しみに！

第7巻　高野のことを見ている小野寺の表情に注目！？ いいぞもっとやれ(腐女子大歓喜)

【あらすじ】

前巻ではっきりと杏に婚約のことを断った小野寺だったが、会社に母が倒れたと連絡が入り病院に向かうと、そこには杏もいた。母のことが落ち着き杏を送る際、高野に対して向けた表情から「あの隣の人のことが好きなの？」と聞かれる。思わず動揺する小野寺だが、杏はずっと見ていた小野寺のことだから心配し言葉を続ける。そこへ小野寺を迎えに来ていた高野がそれを遮るように「覚悟ならとっくの昔にできてる」と杏に宣言する－。その他、今回は王子様書店員雪名がお送りする、『雪名皇の場合』も同時収録！

推しポイント

個人的にこの巻大好きなんですよ。小野寺がいつもより素直で、可愛くて、もちろんそれは高野の色んなところにダイレクトアタックするので、今回も激しいです！(笑)

そして高野がいつもより甘えている感じに、胸がきゅうってします。まだはっきりと小野寺から言葉で想いをもらったわけではないので、きっと不安な部分があるんだろうなあって、その様子にこちら（読者）側の母性が溢れる。それはそれは溢れる。けれど確実に歩み寄っている2人の関係性の変化に、読んでいて嬉しくなります。

そして初めて登場、『雪名皇の場合』ですが、このキラキラ王子は本当にすごい。サラッとときめかせてくる魔法使い。しかも今まで分からなかった雪名の心情が読めるので、そうかあなたもそうやって悩んだり不安になったりするんだねって。こちらの初恋も大変美味しゅうございます。

第8巻　初めての京都で嬉し恥ずかしおたんじょーび会！かと思いきや高野の元同僚が現れて…？

【あらすじ】

改めて小野寺の誕生日を祝いたい高野は、小野寺が企画したサイン会が無事に終わった帰りに勢いでそのまま京都行きを決行する。しかしチケットを買いに行っている間に、元同僚であり因縁の相手・週刊アース編集長『灰谷』が小野寺と接触し挨拶を交わしていた。急いで引き離し、小野寺が受け取った灰谷の名刺を丸めながら「コレと接触すんな」と言い放つ高野の表情は険しい。

推しポイント

小野寺と一緒に出かけたい口実を、無理矢理にでも作る高野が愛しいです。それに振り回されつつもドキドキしてしまう小野寺の乙女感も可愛くて、あー早くくっついてくれー（心の声）。でも灰谷という新キャラ登場で、なんだか新たな一波乱が起こりそうだなあってくらいには灰谷と高野がバチバチです。それに灰谷さん、かなりクセが強そうなのが目つきや表情からも伝わってくるので、読んでいて嫌な予感がすごいです(笑)その理由はまた別の巻のときに……！

サブキャラ
灰谷新

第9巻　順番がめちゃくちゃでも思いは本物で…我慢できないほどの一途な想い

【あらすじ】
過労と栄養失調が原因で倒れた小野寺を心配した高野は、1日1食は一緒に食べることを半ば強制的に約束。しかし仕事帰りに男とキスをしている灰谷に遭遇してしまい、“口止め料”として食事に誘われる。断り切れずに食事をする小野寺だったが、それが高野にバレてしまい口論に。しかし、いつも小野寺を振り回す高野から改めて真剣に告白をされた小野寺は…
そして今回は、『木佐翔太の場合』と『雪名皇の場合』をどちらも収録！

推しポイント
高野は攻めなんですが、妻か…と言いたくなるほど甲斐甲斐しく小野寺の身の回りの世話をするので、特に9巻はとにかく小野寺が羨ましいです。
そしてトドメの真顔告白。そりゃ小野寺も真っ赤になります。読んでいるこちらもつられて真っ赤。この巻ではかなり2人の距離感が縮まって、いやもう逆になんで付き合っていないのかと。某名探偵漫画の幼馴染みくらいくっつかないのが不思議です。
そして少し期間があいて、同時収録に再び雪木佐カップルが登場です！

第10巻　俺はずっとお前を甘やかしたかったんだよ」 高野のその言葉に小野寺は…

【あらすじ】
杏との婚約を解消したことを高野に伝えた小野寺はまたも高野に流されて抱かれるが、普段とは違う様子に戸惑いを覚える。高野から溢れ出てくる慈しむような愛情に小野寺は胸がいっぱいになるが、付き合ってその先どうしたいのか聞くと「イチャイチャしたい」。そんな折、再び灰谷と会っていたことを知った高野は、小野寺に灰谷と接触してほしくない本当の理由を話す。

推しポイント
ここにきて「セフレみたいなのは嫌だ」と言う小野寺なんですが、付き合ったとしてその先に何があるのか、どうしたいのかを問う姿に、高野を振り回すためのわがままなのではなく、失う怖さを知っているがゆえに臆病になっているのが伝わります。そしてそれが高野にも伝わっているため、わざとふざけた言い回しをした後に「甘やかしたかった」と言うそのギャップに落ちます（読者も）。

第11巻　嫌いなわけがない。でも好きとも言えない。自分の気持ちはもう分かっているのに…

【あらすじ】
小野寺の決断を待つと言っていた高野だったが、灰谷が小野寺に「俺と付き合わない？」とアプローチをかけているのを目の当たりにしてしまう。高野は衝動的にその場から小野寺を無理矢理連れ去り、家に着くなり余裕なくカラダを求めようとする。
そんな様子に小野寺が抵抗していると「早く俺のこと好きって言えよ。無理ならさっさと俺の事フッてお前の事諦めさせろよ」と切羽詰まった高野が言い放つ。小野寺が震えた手で出した答えとは―…

推しポイント
とにかく切ない。想い合っていて、幾度となく抱き合うほどすぐ近くにいるのに、まだすれ違っている２人。高野を安心させたい気持ちと、自分自身の不安が混ざり合ってどうしたらいいのか分からなくなっている小野寺が印象的です。
そして灰谷の、場をかき乱すのが上手いこと上手いこと。この人もまた考えがあって行動しているのが伝わります。

第12巻　旧友と再会した小野寺。目論見が明らかになった灰谷。またも波乱の予感？

【あらすじ】
ある日いつも通り高野と攻防戦をしていた小野寺だったが、社内で偶然小野寺の留学時代のルームメイトである『清宮尚』と再会する。清宮は、荒んでいた小野寺を支えてくれた友人だった。
決して戻ることが出来ない10年に、自分が知らない小野寺の過去を知っている清宮に、高野は冷静でいられなくなる。そのほか、同時収録に雪木佐カップル・そして木佐の兄が登場！

推しポイント
清宮の出現により高野、嫉妬の嵐。年上で仕事をバリバリにこなしている普段の姿とは全く違う、小野寺に対しては余裕も自信もない高野の姿に読者はときめきの嵐。
そうかと思えば帰り道でばったり遭遇した灰谷がこじらせ愛を炸裂させて、高野と小野寺を困惑させます。大人の恋愛は一筋縄ではいかないですね。

サブキャラ
清宮尚
木佐（兄）

第13巻　10年越しの想いが交差。高野の予感は的中で無防備な小野寺は窮地に!？

【あらすじ】
10年前のあの頃、高野の気持ちを勘違いした小野寺はそのまま留学した。そんな異国の地で心を閉ざした彼に、ルームメイトで同じ日本人の清宮は何かと構っていく。
どれだけ拒絶しても離れずに話をきいてくれる清宮は、小野寺にとって信頼できる大切な友人。けれど清宮は－…
前巻に引き続き雪木佐カップル・そして今回は12巻で写真だけ出てきた雪名の兄が登場します！

推しポイント
清宮に再会した影響か過去の夢をみた小野寺が、起きたときに高野の腕に抱かれているのが本当によいです。10年越しのその温もりに安心と、手に入れてしまったら二度と手放せないという恐怖との対比に、外野ながら2人の不安を全て拭いたくなります。
そして清宮が、ひたすらに小野寺を心配してくれていて良い友でありイイ男です。

サブキャラ
雪名帝