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僕、小さくなりに行ってくる
ookii koake to chiisai takeda
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家様買いです。
巨人の小竹くんと人間の武田くんのお話なのですが
設定が斬新ですごいなぁと思いました。
まさかの巨人…!!!!
そしてまさかの他の男の子との絡みがあるなんて…!!!
大橋くん(人間)と武田くんの絡みがあって
ええええ!?!?!と少しパニックになりました。
そうか…ただの接触か…?????
そして小竹くんも森くんと接触します…。
この話はどういう方向に進んでいくの…?と思いつつ
読み進めていったのですが
大橋くんと武田くんのエッチしているところを
小竹くんが見たのが切なすぎて…。
一応彼氏だよね…?
彼氏が他の男とエッチしてるのを見たんだよね…?
え…辛い…。
小竹くんに見られているのを分かったうえで
エッチを続けていた武田くんがよくわからないし
その後、大橋くんに冷たくなった武田くんもよくわからなかったです。
同意の上でやったことなのになんで大橋くんが悪い雰囲気になるんだろうって。
大橋くんは武田くんが好きだからしたのに可哀想だなぁって…。
そしてこの日をきっかけに小林くんが消えます。
学校にもおらず、グラウンドで走っている姿もみません。
そしてヤケになったのかその辺で会った人と
身体の関係を持つ武田くん。
ん-ないなぁ…。
ヤケくそになってるけどその原因は自分なのになぁ…。
その後どれぐらい経ったのかはわからないのですが
突然小林くんが現れます。
しかも武田くんと同じサイズになってー。
お話が濃くて本当にこれは1冊!?
なんか2冊ぐらい読んでる濃さがあるぞ!?と思う作品でした。
小さくなった方法や、小さくなった理由
小林くんがいなくなった理由がまだまだ散りばめられています。
ちゃんとハッピーエンドなのですが
大橋くんと森くんもそれぞれが武田くんと小竹くんを思っていて
本当にいい人なので幸せになって欲しいなぁと思いました。
上巻だけで綺麗にまとまっているのですが
下巻があるのでそちらにはどんな物語が入っているのか
また読みたいと思います。
重い実先生の世界感、唯一無二で大好きです。
シュールで、せつなくて、愛にあふれている感じ。
設定が有り得なさすぎると没入できなくて萎えてしまうことってあると思うんですが、
私はいつの間にかこの作品の世界感にハマっていました。
設定はぶっ飛んでいても登場人物の感情はリアルだからだろうか、、
途中、苦しくてシリアスな場面あります。
そういう話は好んで読まないのですが、この作品は救いがあるので大丈夫でした。
シリーズ全部読みましたが、当て馬が主人公のスピンオフまですべて読んでほしいと思います。
独特すぎ〜
さすが、重い実先生!
普通サイズの武田と巨人族の小竹が恋に落ちた!
巨人族は6000メートル級の山も軽々登るほどの大きさです。
両思いになった二人は恋人になりますが、
サイズの違いによって出来ないことも多々あります。
もちろん、Hなこともそう…
そんな武田に恋する男がもう一人…
同級生の大橋です。
ただの接触といっては、二人でエロいことをしているのです…
武田って、驚くほどビッチなんですよねー
大橋とも最後までやってるけど、小竹が好きだと言います。
大橋の首にしっかり手を回してるくせにどの口が言うかー!
と、ちょっと理解できませんでした…
ただ、小竹は一途で、武田の為に食べると死ぬという赤い実を食べて小さくなるのです。
楽しい夏休みを過ごし、姿を消す小竹が切なかったです。
でも、実は小竹は仮死状態で眠っているだけでした。
小竹の友達の森に強制され、
赤い実の研究所に入ることにした武田。
もうあの頃のようなビッチな武田はいません。
で、目を覚ました小竹とハッピーエンド…
うーん、なんかしっくりきませんでした。
武田がダメダメ過ぎるからでしょうかね…
そして、大橋と森がかわいそうだったなー
不思議ワールド全開の本作ですが、
好き嫌いは分かれそうな気はします…
私はどちらかというと、あまり…でした。
下巻は、小竹と武田のその後と、大橋のお話らしいです。
セットで購入したので読みますけどね…
攻めの小竹が巨人族という設定を除けば、『アホエロ』『ロマンスとジェラシー』などの過去作品に比べて、重い実先生にしてはシリアス調のトーンだなぁと感じました。私は表紙から、手に乗っている人物が通常サイズから小さくなる話かな?と想像していたのですが、どちらかというと彼が通常サイズで、手に乗せている方が巨人族という特殊設定でしたね。
サイズを度外視すると、最初は小竹も武田も両方受けっぽく見えました。小竹は同じ巨人族の森にキスされたりしているし可愛らしい見た目でヘタレっぽくもありましたし、武田は武田でしっかりしてそうなのに大橋というクラスメイトに絆されてすっかり色っぽくなったりします。武田の属性にワンコとありますが、個人的にはあまりワンコっぽさは感じませんでした。森(巨人)→小竹(巨人)、大橋→武田という流れから、会って話すだけの小竹と武田の関係をどう発展させるのか、全然先が読めなかったです。
しかし、途中で小竹の方から森に仕掛ける場面もあり、やはり彼は基本的に攻めなようでした。そして、小竹×森、大橋×武田の関係は、小竹と武田にとってはあくまで相手に流されてあげたり、自分の体の欲求を解消したりするためだけのものだと示されます。本当に心から好き合っている同士なのは小竹×武田。でも、情事についてサイズの違う2人では挿入は不可能ですし、できることは限られています。小竹は武田が他人とセックスしているのを知っても、本命への気持ちがブレてなければいいとけっして武田を責めたりはしませんでしたが、結局は小さくなれる実を食べてついに武田と本懐を遂げます。
重い実先生独特のシュールさはそのままで、前2作品に比べると笑える部分は少なかったかなという印象です。武田の色気、小竹の執着一歩手前の一途な想いが、2人のサイズ感を忘れるほど目立っていてすごく萌えました。別の誰かと絡みながらも、本命の相手に想いを馳せる2人。快楽を割り切って考えている小竹と、罪悪感でいっぱいの武田の感覚の違いにちょっと切ない気分にもなったり。とりあえずハピエンですし、エロも十分、リバがあるわけでもないので、そんなに地雷要素はないと思います。重い実先生ファンの方、黒髪受けや独特のシュール感を楽しみたい方にはオススメします。
これが上ということは下でこれ以上どう展開するんだろう。
あぁ!森と大橋がいなければ。余計なことして小竹と武田に手を出さなければ。そして大橋があんなふうに小竹に見せつけるような真似をしなければ!
小竹と武田は巨人と普通の体でも幸せだったのに。
でも愛情と快楽、本命と体だけは別だと森や大橋に誘導されて。
小竹が赤い実をどんな思いで食べたか。死ぬとしても武田と普通に付き合い抱き合いたかったんだね。
夏休みいっぱい一緒に過ごせて良かったね。
そして小竹が消えて。
でも実は死なずに仮死状態になるだけだったんですね。必死で勉強して森の言うとおり研究所に勤めて小竹の世話をして必死に働いて。
武田は小竹を傷つけた罪を、わずかな可能性を五年間背負い続けて。小竹が死んでいなくて本当に良かった。
大橋も武田を五年間見守り続けたんですね。
最後は小竹が目を覚まして再会できて思い出の山へ行ってめでたしです。
でも最後のめでたしを迎えてもまだ私は衝撃が消えません。
凄かった。引き込まれました。結果的に小竹が小さくなって武田と同じサイズになれたけど、それまでの二人の危うさや傷ついたことや悲しみを引きずりました。スラスラ読めますが衝撃的です。
明るいほのぼの系だと思って買ってみたら全然裏切られました……いい意味でも悪い意味でも。
ものすごく考えさせられる作品で丁度明るいのが読みたかった私の気分的にはインパクトが強く、正直受け入れられなかったんですが、2回目そーいうものだと思って読んでみたらすごく面白い作品でした。
設定も他にはなく、またそれを通しての愛の形、種族の違いゆえの辛さ、全て面白いものだと思いました。
ホントに読んでて辛くなるんです、結果的に流されてしまっている自分への自己嫌悪とか。
ほのぼの系ではなく、重いストーリーものだと思えば全然、というかむしろ読みたくなる作品でした。
この設定は他にはないのでは?
タイトルのとおり、おおきい巨人族の小竹と、普通サイズ?の武田。二人は両思いで、毎日放課後にデートをしたり、一緒にすごす時間を大切にしている。
けれど、体の違いから、Hはできない。
同級生の大橋は、武田に強烈に惚れていながらも、小竹を好きな武田の前では、はすっぱな口を聞き、体だけは慰めてやるという態度でHを続ける。それを受け入れる武田。
一方、巨人族で小竹の友人、森。こちらも小竹に少なからず好意を持っているようだが、無口で自分の考えをしっかり持っているタイプ。小竹の体のガス抜きをしてあげる。
こんな屈折した関係の4人。
ところが、体を小さくする赤い実があると、森から聞いた小竹は、その実を食べると死んでしまうと知っても、実を探して食べようとする。まさに重い実?
重い実さんは、絵の背景が少し薄くて、絵も線が細く頼りない印象なのですが、ストーリーが極太ですね。
非現実的なベタ甘恋愛からはかけ離れた、人間の運命と、それを作ろうともがく人達の恋愛が描かれていて読み応えが抜群です。
下巻に続きます。
巨人と人間が共存しているという突拍子もないファンタジーを装いつつも「物理的にエッチのできない相手を好きになったらどうするか」「愛情と快楽は別物か」というテーマをぶち込んできてるので、あれこれ考えさせられました。
でも決して説教くさくならずにシュールな表現などで時折クスっと笑わせてくれながら読めるのがさすが重い実さん作品。
巨人族の高校生・小竹と人間の武田は体の大きさが違いすぎて恋人同士になってもエッチができない。
武田は小竹のことをとてもとても大事に思っているのに、武田のことを狙っている大橋という同級生から、ただの接触だ・自慰行為と何が変わらないの?といった感じでずるずる触られて、ついに挿入まで許してしまうんです。
武田って小竹のことが好きなくせに、あっさり大橋に体を許して最低!!と罵ることは簡単かもしれない。
でも持て余した思春期の性欲、しかも決してそれが小竹と共有することができないという絶望感を抱えている武田の乾きというか飢えのような尽きることのない欲望みたいなものも解るというか、うーむ…まぁ仕方ないよなぁ…と思ってしまう自分もいる。
だけどやっぱり大橋に抱かれている武田の姿を見ちゃった小竹の気持ち、そして赤い実を食べて小さくなった小竹が「やっと武田くんを抱きしめられる」と言った時の気持ちを考えると、泣きそうになる自分もいる。
浮気は止めろ!と言えない小竹、そして一切武田を責めなかった小竹。
抱いてあげることが出来ない自分には止める資格がないと思っていたのかもしれない。
だからこそ、何としてでも赤い実を…という気持ちを色々考えると泣ける。
そして大橋も武田のことがとっても好きで、完全に悪いやつではないこともわかる。
読んでて、本当に自分の感情が迷子になりそうでした。
決して嫌いじゃないです。読んで良かった。
巨人族の小竹と、普通の武田。
小竹が手違いで普通の高校に入学したことで出会った二人。
規格外の体格差の二人は、当然体を繋げることができない。
熱を持て余す武田は、何かと言い寄ってくる同級生の大橋と関係を持ってしまう。
いくら体が寂しくても、この時点では武田がただの淫乱に見えてしまってかなり衝撃でした。
小竹には、森という同級生が想いを寄せている様子。この二人にも抜き合い程度ですが絡みあり。
武田と違うのは、小竹は快楽に流されたのではなく、自分を想う森に敢えて触れ、でもそこに気持ちはないことを強調する残酷さが見えました。
同じように「好きではない相手」と触れ合っても、対照的な二人です。
小竹は武田と大橋の関係を知っていて、二人が抱き合うところまで見てしまうけれど、むしろそれこそが小竹を決断させた。
武田が他の男に抱かれていても、その心には自分しかいない。裏切り行為なのに、二人がお互いを誰よりも好きなのが伝わってくるから不思議です。
大橋がただの遊び人ではなく、彼は彼で真剣に武田を想っているのもまた切ない。
そして、誰とでもできる性欲処理にすぎないと、自分自身に言い聞かせるかのように大橋以外の男とも関係する武田。
それぞれが真剣な想いを抱えて苦しんでいるので、ただの浮気や快楽と言い切れない説得性があります。
何より、武田が好きで、武田が自分を好きならそれでいい。シンプルにそう思える小竹がとにかくいい男。何だかんだで全ては小竹の強さのおかげだなと思います。