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かわいそうな光 俺なんか好きになったばっかりに
kokoro wo korosu houhou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
これをハッピーエンドととる人もいるのかもしらんが
なんだかなぁ。
ある意味、壊れたものは完全には治らなくて
歪みは歪みとして残ったまま
でもそれがまた新しいモノだと思えばそれもよし
個人的にはこの終わり方じゃなんだかなぁ
なんだけど。。。どなんでしょね。
先輩最後までいい人だったね
いい人で終わってしまったのが勿体ない
最終的に意気地なしなとこが残念だったけど
話の展開としても追い打ちがエグかった
久しぶりにこんなハードなBL読んだ
BLとして読まなかったら評価もすこし上かもなぁと
もう少し先に、愛でも恋でも生まれてくれれば良きですな。
壊れた穴は塞がらんかもしらんが
こういうドロドロシリアスストーリー大好物なんですよ、、
春樹と光くっつきましたね。個人的な意見ですけど、春樹の光への気持ちは決して恋愛感情では無いと思ってます
春樹は英先輩とくっつくことが幸せへの道だったとは思います。でも、光とくっついた事にこの漫画の良さがあると思いました。落ちて落ちて落ちまくって、やっと解放される、、ってなった時に、よくあるオチなら英先輩とくっついて、ハッピーエンドって感じだと思うんですが、人間そんな簡単に変われないというか、落ちて落ちて落ちまくって春樹自身も罪を犯すし、そんな罪を誰も許せやしないけど、唯一最大の罪を犯してる光になら許されると感じているといった春樹の生き様がこの漫画を完結させてるなと思いました。
春樹が自分の罪を隠し通せばどうなっていたのか、母が死んで父に悲しい思いをさせてしまった罪悪感からか、春樹は死ぬことはなく生きていますが、生きていくのに誰にも言えず罪を背負うのはあまりにもしんどかったのかなぁ、、
生きていく上で自分の罪を許してくれる光が居てくれれば自分の罪を軽く思えることが出来たのかなぁ、、
何にせよ、もし誰にも言えずに生きていたら、いずれは死んでいたのかなって思いました。
1度汚れたらなかなか綺麗にすることは出来ない、そんな表現を感じられる作品でした。
結局最後光と春樹がくっついて、ヤったりしてるけど、春樹はいつからかインポになっていて、最後までイクことはなかった、っていうところが個人的には罪の意識と執着だけで繋がってる関係なのだと思いました。
決して幸せな作品ではありませんが、凄く引き込まれて面白い作品でした!
光視点から考えれば幸せかもしれませんが、、!
最終巻まで一気に読んでしまいました。
こういったテイストの作品は、好きか苦手かで言ったら確実に苦手な部類に入るのですが、そんな感情面の引っかかりを飛び越えて読ませるだけの力がある、素晴らしい作品だと思います。
心理描写が秀逸で、登場人物の言動に納得感があり、どんどんストーリーに引き込まれます。
一人ひとりに選択肢が与えられているようで、結局選べる答えはひとつしかないような場面の連続で、なるべくしてなったラストだと思いました。
一見すると光の執着の異常さに目がいってしまいますが、心が満たされないゆえのものだし、春樹も優しいように見えてダラダラと関係を続けて光を増長させていく…
最終的にはふたりで同じ罪を抱え、共依存のようになっていったのが切なかったけれど、私の中ではこれ以上ないほどにしっくりときました。
途中から英先輩に気持ちが寄りすぎてしまい、彼視点の話がことごとく「番外編」とつけられていたのがつらかったです。
母の法事の後、ふたりでいるところを見かけた先輩の心情を思うと胸が締めつけられます…彼には何も知らないままでいてほしかった。
ボーナストラックがなければ間違いなく"神"でした。ふたりの行く末には、少しだけ想像の余地を残してほしかったです。
結末に賛否が割れる最終巻。
あまりにも有名な作品が2巻に登場したからには覚悟してました。
うん…。
これは凄い。
長編インモラルドラマのエンディングに向けて親バレや心中程度では不充分だからね。
結末にも納得してます。これ以外考えられない。
私にはボーナストラックも幸せそうに見えなかったし。
改めてタイトルに唸ります。
途中腑に落ちないと嘆きましたが、この結末に向かうためと思えば納得。
推察ですが、重要な事が後だしなのは、順当なタイミングで丁寧に描写すると即バレる為でしょう。
初読時はここまで読み取れず、とにかく結末ありきの作品だと勝手に得心し、申し訳ないが読後しばらくレーベルと作家に対して慎重になりました。
評価はおもいっきり手のひら返してますが、レジェンド級の結末を堪能できたので神です。
この作品は語るべき軸が多すぎて、何周も読んでしまいます。
まずプロローグ。
初回に読んだときは気がつかなかった。
あの法事のシーンのモノローグは、最後まで読んでやっと意味がわかります。
ちょっと不気味ですが、深い愛情と絆と執着。それこそ英先輩のいう「人は変わらない」が凝縮され、ストーリーに引き込まれるのではないでしょうか。
そして、物語の骨子を支えているのは、2人とも「性犯罪被害者」であることですよね。
光は幼い頃にお手伝いさんにいたずらされた。無理矢理、不本意に性的搾取にあった。
だからこそ、好きな人、春樹にも同意を得るということを知らない。
一方、散々「逃げればいいのに」と理解されない春樹。性的イジメ被害者が、はじめは小さなセクハラだった。
でも、優しい・断れない性格や関係性から、本格的なレイプに発展するのと、よく似ていますよね。
レイプ被害者は、心が麻痺して逃げられないんですよ。
そして、光の春樹への異常なで執拗な執着が物語を加速させます。
ここで、グィッと引きこむのが、カシオ先生のネームです。
4巻に逃げた別荘を光に見つかったときのモノローグ。
………………………………………………
俺のどこに感情が残っていたのだろう
それは憎しみににている
憐憫にている
そして何にも似ていない
……
さあ全てを壊すんだ
それ以外この感情の末路を
俺は知らない
わき上がる
この劣情もろとも
………………………………………………
このあと、春樹と光は
誰もいない別荘でやりまくる一方で
春樹は光の殺害をひそかにくわだてます。
以下はそのネームです
………………………………………………
せめてお前が
くるしまないように
薬が効くまで時間を稼いで
それだけなのに
騙る言葉と
本心が
混ざり合って
泥になる
………………………………………………
「混ざり合って泥になる」
クゥ〜、痺れる表現ですよ。
「泥になる」この言葉からも春樹の善悪混じり合った心境が伝わってきます。
そして最後に冒頭の法事のシーン。
2人の傷はやはり癒されてはいなかった。でも、春樹の告白によって、寛解する2人の心。
そして光はなぜ春樹ではならなかったのか。春樹にしか執着しなかったのか。そのエピソードに涙、涙。
さらにbonus trackに登場する「かなしみよこんにちは」。この作品を登場させたことで、奥行きがいっそう深まった
2人の関係を端的に表現し、同時に絆であること。未来まで永久に持ち越すことを示唆している
大人向けの非常に良い作品でした
終わってみて自分の好みではなかったな、という感想に尽きてしまう。2巻がピークでした。
2巻の感想で春樹と光で好きにやってろと思ったのはたしかですが、明らかな火種2人が笑って終わるのは好みではない。心中失敗にしろ、彼らが微笑んでるbonus trackは自分には要らないものでした。落ちるところまで落ちてくれ。
そして火種でもないのに最終的に完全に巻き込まれにいった英さんが割りを食ってます。父も被害者だ。父は被害者だと気づけないまま被害者になっているので一番辛い役回りかもしれません。
作品は十分楽しみましたが、展開は好みではなかった!
全力で「しゅみじゃない!」ですが…作品としては「萌」or「萌2」が妥当かな?
間をとって、「中立」にします!
不快になる方もいらっしゃると思うので、スルーして頂いて大丈夫です!
▼受の悲劇のヒロイン感、ウジウジ、メソメソ、湿っぽい女々しさに終始イライラ。
当て馬は台頭し過ぎて邪魔だし。
ラストに一縷の望みを懸けて、気合いで最後まで読んだのに… ハァ。
ため息しか出ない。ナンダコレ??
光×春樹推しだったけど…ダルすぎ。
もはや、「めんどくさ。先輩とくっつけよもう。」としか思えなかった。
▼作者さんが先輩をお気に入りなのか、読者の先輩人気に忖度した結果なのか知らないけど…
【当て馬が、中途半端にダラダラ登場し続ける。】
【当て馬が引き際を知らず、受を好きなまま、ずーっと受の周りに居座り続ける。】
【話が終わっても「当て馬×受」の方が人気。】
…現象が起きてる。
エンドを迎えても「攻×受」より「当て馬×受」の方が人気って…それもう話として破綻してるでしょ。
この場合、『当て馬が魅力的』なんじゃなく、「攻に魅力が無さ過ぎ」「当て馬×受に気合い入れ過ぎ」とかだよ。原因。
単純にストーリー作るのが下手な証拠。
(当て馬が魅力的なだけなら、大抵は「攻×受」が祝福されて、その上で当て馬のスピンオフや幸せが望まれるし。)
▼コレもお気に入り、忖度の弊害なのか…大風呂敷の収拾がつかないだけなのか…
【攻×受が、最後までしっかりくっつかない。】
・当て馬は、ずーっと受の周りを離れないで、チラチラ存在感出してくるし。
(先輩推しは、コレ嬉しいの?スピンオフで幸せに~とかの方が良くない?ずーっと受を好きなまま、ダラダラ登場して欲しいの?)
・受を悲劇のヒロインにさせ過ぎた、攻を拒絶させ過ぎた、攻をKYにし過ぎた、周りの人を不幸にさせ過ぎた…etc.大風呂敷を広げ過ぎ。
結果、【何を理由にしても、「攻×受END」には不満や無理が生じる】感じ。
…というか、最早、「攻×受」をしっかりくっつける気ないよね?怒
光には、「諦めろ。他にイイ人いるって。」って言いたくなるし。
春樹には、「死ぬほど嫌ってたじゃん。なんでまた戻んの。どういう心境なの。
あんなに先輩に狂ってたじゃん。フるな。くっつけ。邪魔者いないと燃えないの?」って言いたいし。
先輩には、「春樹と幸せになってね。お似合いだよ。」って言いたい。
★なんで、光と一緒に居ることを選択したのか本気で知りたい。
「俺を許せるのは 光だけ。」=「お母さん殺しちゃってゴメンね!その罪も擦り付けちゃってゴメンね!お詫びに一緒に居る事にしまーす!」って事?
でも、↑こんなのが理由だったら…アホ過ぎる。笑
…流石にないよね?
ので、考えられるとしたら↓↓
①【兄弟じゃ無くなった】から?
→あり得そう。○
②ただの【優しさ】?
→でも、そんなに優しいなら最初から大騒ぎしないでほだされてくっついてそう。×
③同じ罪、起きた出来事、全てを共有できる唯一の人間。っていう【共犯・共有意識】?
→メンタル弱そうだし。1人で抱えられなくて、あり得そう。○
④(俺なんかに執着・依存してしまう。俺に母親を殺された。人として欠陥が多い。…etc.)「可哀想な光。」っていう【憐憫・同情】?
→離れてみて、改めてよく考えてみたら。って事であり得そう。○
⑤最初から光と向き合っていれば…。とか、そんな【後悔の念】?
→同上。○
⑥母親を殺した、その罪を擦り付けた【罪悪感・贖罪の気持ち】?
→あり得そう。○
⑦いつの間にか【(共)依存してた】?
→でも、3年間離れてたのに?普通に暮らしてたのに?△
…うーーん。分からん!悩
(「弟だから。」拒絶がスゴかっただけ。
当て馬への思いは、光への気持ちを誤魔化す為のものだった!
離れてみて、光を愛してる事、離れられない事を自覚した!
でも、光と生きる事は犯した罪を毎日突き付けられる事!(だから暗い。)
それでも、光と一緒に生きること選んだ!
…とかなら、嬉しかったんですけどね!)
★何はともあれ、春樹は元気になったし。2人で穏やかそうに過ごしてたし。
これから、2人が仲良く幸せに過ごせるなら…難しいコトは、もういっか~!
…って思ってたのに。
続きの「MIND CIRCUS」…まーた春樹の目が死んでて、暗~い。辛
(たまに作者さんが、2人のイラストを描いても春樹の目は死んだまま。というか、もはや死んだ目がデフォ。泣)
…もーー!!怒
ヘラられたら、光を選んだ理由がまた気になってくるじゃん!!怒
☆「死ぬほど嫌がってたのに、光とまたHな関係に戻ろうと思った(戻った)理由って何?」
☆「自分から望んで光と居ることを選択したくせに、なんで目が死んでるの?」
☆「光と居るの嫌なの?嫌なら離れたらいいだけでは?」
…本気で教えてほしい。涙
★それとも、①~⑦全部が理由?
兄弟じゃなくなった・優しさ・共犯意識・憐憫・同情・後悔・罪悪感・贖罪…そして、愛? ※1
病んでるのに離れないのは、共依存も発動しちゃってるから? ※2
※1 愛…本人は、無自覚or認められてないだろうけど。それとも、自覚しそうだから病んでるの?
「実は光を愛してた」ってなると…周りを巻き込んで大騒ぎしたのも、母親と赤ちゃんが死んだのも、一体何だったの?ってなるもんね。
※2 先輩を好きになった元々の理由も、「救いを求めて」だし。先輩への執着・依存もスゴかった。
元々、何かに縋りやすい ・依存しやすい・病みやすい…みたいな性質なのかな?
(何かで、「春樹はゲイじゃなかったけど、光と望まない関係を続けているうちに上司に救いを求めるようになってしまう。」ってありました。)
【理解を越えて 俺はまた正解を見失い 立ち尽くす】
先輩!私も同じ気持ち!
(続きの「mind circus」…中谷○紀さんの曲からとったのかな?
だとしたら、歌詞が春樹→光視点っぽい気がする。
…春樹、光のことけっこう好きだったりする?嬉)
結論から言って、全くもって納得できない!です。
途中、これはもしかして…と私が希望した終わり方をするのか?と思わされもしたので、余計に結末がふに落ちない(ま、どんな結末にするかは作者の自由だけど、いち読書の感想として。当たり前だけどw)
順を追って感想を言うと
春樹が別荘に逃げて光に感づかれるのは、どこまで脇が甘いのかと!?
荷物をトランクルームに預けるのならホテルに泊まるなり、さっさと次の部屋を見つけるなりなぜしない!?
こういう所が光につけこまれ、逃げることも反撃することもできない春樹ということなのかと。
春樹は光を殺せない。
これはわかる。
義母が光のことを「やさしい」と言っていたのが、こういうことなんでしょと。
今まで光を拒めなかったことも、反撃することも…(以下略)
春樹が死ねなかった。
これもわかる。
春樹が死ねば光へのいちばんの復讐になるのにとは思ったけど、そうではないのよね、作者さんが描きたいことは、と思った。
で、なぜあの人が亡くなる?!
と驚いた。
それが光のせいで、因果応報で自分の母親を亡くして苦しむ…ならまだ何とか何とか…と思ったけど。
で も !
義母が亡くなったのが、春樹が原因って、それはないんじゃない!?とすごい違和感。
またしても矛先が違うでしょう。
光への復讐ならまだ理解できる。でもそうではない。
は?!
ですよw
そのまま(間接的な)母殺しの罪を光に負わせていればよかったのに、春樹は自分が楽になりたいために光に打ち明けた?
そのためにわざわざ離れていた光を呼びよせた?
つまりは光に愛情があったからってこと?←これやね
で、光はまんまと春樹との出会いを回想して、なぜ好きになったか、春樹が自分に光を与えてくれた存在だと、キラキラ得心してENDですよ。
最悪やんw
当初、予想した通りやん!!
だってね
英ががんばって死に損ねた春樹をはるばる訪ねて、全て許して支えて…春樹もそれに応えて…て過程があったわけでしょ。
もしかして英×春樹エンドくるかも?と淡い期待を抱かせておいて…思いっきり打ち砕かれましたもんね(作者さんの思い通りでしょう)。
け っ き ょ く
春樹と光はまた会うようになって、二人して性懲りもなく関係をもって、あげく「一生大事にする宝物」by光 ですよ!
母親の命はなんだったのか!?
光の罪悪感て、な に ?!
光と縁を切った父親の怒りはなんだったのか!?
英の人生をどうしてくれるのか!?
光に触れられると吐き気がして一生憎むと命までかけ(ると見せかけ)た春樹は結局、光を愛していたという結末にしたかったてことですよね!?
てことです(はぁはぁ。興奮してしまったw)
しつこいけど、兄弟ものの定番として、弟が兄に執着(狂気)的に愛する余り強姦して、兄は病み、死のうとまでするもできず、家族は崩壊(母は死亡)し、兄を愛してくれた人の人生をめちゃくちゃにしたにもかかわらず、
とどのつまり
兄弟は愛し合っていましたとさ。
めでたしめでたし。
てことでしょ。
4巻にもわたって。
なんじゃそれw
あまりに納得いかないことが多すぎて長々と書きましたが、つまりは内容を確認せずに買った私がアホだということです。
大変失礼いたしました。
※評価としては、趣味じゃない、ですが内容を確認せずに買った私が悪いので、中立です。
カシオ先生は、精神科のことに詳しいのでしょうか?
精神科の先生が英先輩に「お前のできることは、病院を紹介することだけだ」と言っていましたが、本当、専門家に言わせるとそうなんですよね。
そういうところに、リアリティと言うか、綺麗事ばかり並べたお話とは違うなあという感想を持ちました。
自傷に近い、春樹の光に体を差し出す行為とか、性的トラウマで女性の性欲に対し嫌悪感を持つようになったり友情にも恵まれず春樹に依存するしかなかった光の生育歴とか、物語に無理がなく必然があったように思います。
シリアスなお話には、これはすごく大事なことだと私は思っています。
ただ一点…
英先輩からの告白に対し「自分にはもったいない」と断りますが、それは、光と共有すべき、遥さんを死に追いやってしまったという罪の意識からだと思うんです。
でも、蓼科で面会に来た英さんには思い切り縋ってましたよね。
あの時はまだ光に対し「ざまあみろ」くらいに思っていたんでしょうか。「自分のせいで母親が死んだなんて、光は傷ついただろうか」みたいなこと言ってたし。
3年で光への感情が変わると同時に自分のことも顧みて、先輩には釣り合わないという結論に至ったのでしょうか?
私の中でこじつけて考えるとそんな感じですが、どうにもそこだけ矛盾を感じてしまいました。
ついでに英先輩の「付け入る気がして」蓼科で受け入れなかった心情にもちょっと無理があるのかな、と。
それでも、最後春樹と光の間に立ち入れなかった英先輩の心情や、穏やかに形を変えた春樹と光の関係にも納得で、綺麗な流れのお話だと思います。
犠牲は大きかったけど、ようやく光が救われたな、と。主人公は春樹ではありますが、言ってみれば、光の救済までの話だったんだなあ、と思いました。
四巻まですべて読ませて頂きました。
激痛でしんどい感想です。
作品通じて無理矢理描写が多い、妊婦が胎児と共に亡くなる。
ただ、ストーリー的にはすべて必要だったと思います。
楽に読める本ではありません。
四巻プレイに尿道責め入れといてください。
ドシリアスなので楽しく読める作品ではないですが、読み返したくなる作品です。
ラストの落とし所は違和感も残りますが、作品の流れとしてこれ以外に最善の最終話が思い付きません。
全体的に重い作品でした。
なかったら中立だった。
最後まで何があってもいいから、ハッピーエンドで二人が精神的に強く繋がればいいと思ってた。カシオ先生はやっぱりがっかりさせない。受けの心がちょっと傾いたことはあっても絶対他の人とはやらない。貞操を守るって言うか汚くない。そして攻めはいつも受けに一途でそれが萌える。実は先輩の方は邪魔って感じだったけど、手出せないヘタレはどうせ脇役にすぎないから許した笑。
ヤンデレの攻めも大好き。誰にも心を開かない人が受けにだけ心を許す。
とにかくこれは名作だと思うし、カシオ先生の大ファンになった。
これはいいメリバに出会えた!と唸りました。安易に明るい方向へは物語を運ばせなかったカシオ先生に感謝です。光が直接的に壊したのは春樹だけだったけれど、彼を壊したことで不幸は連鎖し、回り回って自分に返ってくることとなります。この流れがあまりにも救いようがなくて、でも納得するしかなくて、逃げ場のない地獄に突き落とされた感じで、ただただ作品に感服するばかりです。
心中したり、殺したりするだけなら、もっと単純に物語は終焉を迎えていたでしょう。でも、光が深い眠りについてから目覚めるまでの間、あまりにも多くのことが起きていた。それらをすべて後から聞かされ、今となっては何も取り戻すことができないという生き地獄。この一夜の間、春樹も恐怖に怯えていたけれど、後になってこの夜に起きたことを知った光もようやく自分の行いの罪深さを感じ、嘆き、後悔したのではないでしょうか。
それでも春樹は光と完全に縁を切ることはありませんでした。彼は真実を知った英と再び良い雰囲気になり、またやり直せる可能性は十分にありました。春樹は本来、何か欠落した相手じゃないと付き合えないというわけでもなく、英のような健全なタイプとも十分上手くやっていける性格だと思います。でも、一度闇に足を踏み入れたら、そう簡単には戻れないのかもしれません。春樹の方から光に接触を試みたシーンを見て、もう彼は明るみでは生きられないのだろうな、と思いました。
春樹が光に恋愛感情を抱けるようになったとは思えないけれど、光を一度手放したことで何か特別な情が湧いてきたのかな。あんなに自分に執着していた光を追いやってしまった、光には自分しかいないのに、という僅かな罪悪感が、年月が経つにつれ彼の中で膨らんでしまったのかもしれません。もしくは、一見健全さを取り戻したように見えて、一度壊れた心は治っておらず、思考も曖昧なままずるずると闇に飲まれてしまったのか。春樹を自ら自分の元へ歩み寄らせた光を憎たらしく感じると同時に、執着攻めとして素晴らしいとも感じました。
この結末は…。
春樹は光から逃げたかったのでは?一週回って殺し損なって死にかけて罪を背負って光を受け入れることにしたのかな?
まさか光母にぶちまけていたとは。そして亡くなりその罪を光が背負って。
やっと光の執着の手が止まったのに春樹は自分から会って。どういうこと?
別荘では光に欲情してたし春樹の気持ちにも変化があったのかな?可哀想で少しは愛しさも。
英先輩がせっかくそばにいてくれてるのに、もう先輩のことはいいのか。もうダメなのかな?
光と再会してまたエッチなことして。春樹が何を考えてるかわかりません。
なんか4巻はクライマックスなはずなのにこれまでの方が衝撃的だったかな。
絵柄に惹かれての4巻一気読み
最後までほの暗さの残るお話だったなぁと思いました
義兄弟もの好きなんだけど
英先輩に1番感情移入してたのか傍観者な気分で
ふわふわして着地点がわからない
お父さん切ないな
2人だけの世界って好きだけど萌えきれない
読み返したらもっと光くんと春樹くんの結末に
納得できるのかな
執着ものは相手に受け入れられてこそ好きなんだなぁって
改めて思いました
私の考えが足らないのが悔やまれる
光の母の選択肢は決して間違ってはいなかったようにも思いますが
愛は平等のようでそうではないんですね。
光にはもう春樹しかいないのに苦しめるばかりで
それでも愛さずにいられない矛盾。
別荘での濃厚な交わりが最後のつもりだったなんて…。
自ら命を終わらせる道を選んだ春樹を誰も責める事は出来ませんが
助かった時の絶望感はどれほどだったろうかと。
母の死で、自分こそが死ぬべきだったと気づく光、
これもまた生き地獄のような未来しか待ち受けていないであろうと予想される中盤は
誰も救われないのではないかと気持ちが沈みました。
先輩のおかげで徐々に回復していく春樹の姿を素直に喜べないのは
遠い親戚へ引きとられた光がどうなったか気になったからです。
先輩は春樹をまだ好きだと告げ、
春樹が応えなくてホッとしてしまった自分に驚きました。
春樹に幸せになって欲しいと思っていたはずなのになぁ…。
母の真相を知らされてもそこには怒りも憎しみもなく
ただ求めるひとは春樹ただ一人だったと改めて信じられ
愛の重みを感じました。
春樹以外には容赦の無い美しい悪魔になれる光だけが
自分のすべてを許せる唯一無二の人間ならば
あれだけ憎んだことすら愛情へと変われるんですね。
誰も立ち入ることのできない世界でも
二人が幸せだと感じられるならばそれは紛れもないハッピーエンド。
でも先輩のやりきれなさだけが心に残りました。
春樹を再び救う時に、もう間違えないと誓ったのに…。
どうすることが良かったのかいつまでも答えが出せぬまま
先輩が心から幸せを感じる未来は来るんでしょうか。
今作で私は先輩に対して気持ちがフラフラ揺れて
好ましいのか好しくないのかよくわからなくなってしまいました。
一番割に合わなかった気がする先輩に幸あれ。
ドロドロの愛憎劇、久しぶりにこんな重いので高評価つけました。地雷踏みまくり、ずたぼろになりながらも最後まで読んで良かったです。
全てがわかって、第三者からしてみれば、最初に春樹が光をもっと拒んでいればとか、母親が二人の息子を同じようによく見ていてあげればとか、息子の変化に気づくのが遅すぎとか、英さんがもっときちんと春樹から話を聞いていればとか、いらいろ思うことはあるんですけど、そのどれもが後の話でそれぞれが自分のことしか見えていないというか、仕方ないことなんだろうなと思います。3巻までは、やはりどんな理由があろうとも光が許せなくて、歪んでるとしか思えなかったけど、最後まで読んで春樹が許したのなら犠牲は大きすぎたし、迷惑かけ過ぎだけどもうこうなったらこの二人で生きていくしかないでしょと思ってしまいました。
英さんが一番納得いかないだろうな。あ、でもお父さんも絶対許せないか。お父さんにだけは死ぬまで二人の関係は秘密ですね。
物語の最後と思っていたところからの二転三転がとても面白くて、流石カシオさんだなと思いました。光にぴったりな美少年さえいたら、映画化も賛成ですね。いないだろうけど。
きました。ドロドロ愛憎劇、完結巻。
両親や、周りの人間をも巻き込んだ義兄弟の愛憎の果てに何が待つのか?そこに救いはあるのか?
読み手によって解釈は違ってくるものだと思いますが、私は、素晴らしい結末だと感じました。
ネタバレ無しで読んだ方が、絶対に良いです。
なので、これから読まれる方は、このレビューはとばしてくださいね…。
***
遥さんと和解して、別れ際にさよなら、って微かに微笑んだ春樹の表情に、今にも消えてしまいそうな儚さと、なにか大きな決断をしているような、そんな予感をさせる冒頭。
このシーン、全て読み終わってからまた読むと、泣きそうになる…。
そして、春樹と光、2人の絡み合いも、全巻通して最も濃厚なんじゃないでしょうか。
別荘でひたすら抱き合う2人ですが、もうえっっっろいです。春樹が。
冷めた瞳で、凄まじい殺し文句で光を誘うのに、光の本気には身体が追いつかなくて、泣いて逃げ出そうとするのとか…。エロい…萌える…
でも春樹はもうきっと、疲れ切ってたんだろうね…。
憎いけど、憎みきれない。逃げたいのに、逃げ切れない。
そんな春樹が出した決断。それは、光を殺すこと。
たった1人で、傷つき、悩みぬいた春樹が出した、最期の答え。それを思うと、この濃厚な2人のsexが、悲しくて切なくて堪らない。
でも、湖を見て、"綺麗"と呟いた光の横顔に、春樹は決心が鈍りそうになるんですよね…
本当に、その時の光がただただ綺麗で、大好きなシーン。春樹の心情に胸が詰まりそうになります。
そして、春樹の決心を予感していた光。
知っていながら、全てを春樹に委ねる。
もし、この人に、命を奪われるのだとしても…
それでも、愛してる。
けれど、2人を待つのは、何よりも辛い現実。
遥さんと、お腹の赤ちゃんの死…。
え⁉︎嘘でしょ⁉︎、そんな感じでした。
こんなドロドロ義兄弟モノなんだから、バッドエンドも充分ありえるじゃないですか。だから、もし死ぬとしたら、春樹か光か、それか諸共か…そう思っていたので、遥さんの死はあまりにショッキングでした。それに、お腹の赤ちゃんまで…
遥さんの死をきっかけに、お父さんは光と縁を切ります。どうしようもない、遣る瀬無い怒り。
それがひしひしと伝わり、胸が苦しい。…大好きだったんだ、遥さんのこと。
そして、春樹と英さんの再会。
あぁ…英さん…
やっぱり英さんは男前だ‼︎
春樹が英さんに縋ると、"そうじゃないんだ"って。
弱ってる春樹だから、そこにつけ込むようなことはしたくない。きっとそれは依存だから。
恋人としてではなく、傍にいたい。傍で、見守っていたい。
でも、英さんはまだ、春樹のことが好きなんですよ⁇なのに、自分の気持ちよりも、春樹の心を大事にしたい、立ち直らせてあげたい…。
自分の恋心は、押し殺して、友人として先輩として、春樹の傍にいて支えたい…。男前すぎるだろ…
そんな英さんのお陰で、春樹、そしてお父さんも、少しずつ日常を取り戻していきます。
元気になった春樹に、抑え続けていた恋心を告白するけど、ダメだった英さん…。切ないなぁ…( ; ; )
取り戻していく日常の中で、どうしても残る傷。
陽気にお酒を呑んでいたと思えば、4人で写った家族写真を手に涙を流すお父さんの姿が寂しい。
そして、春樹の中にも、消えない思い。
光への、思い。
3年ぶりに2人は法事で再会し、そこで春樹は光に告白します。
遥さんを殺したのは、自分だと。
光を殺そうとしたあの時、どうしても殺せなくて、どうしたらいいのかわからなくて、誰かに助けてもらいたくて…。
"本当の母親だと思って"
最後に会った日の、遥さんの言葉がよぎって…。
想定なんて出来なかった遥さんの死だけど、きっかけを作ったのは春樹だったのに、気付かない間に全て光の罪になり、光は母親も家族も全て失った。
それが、春樹の罪…。
きっと、3年かけて、春樹は光を許したのかな…。
壊れたものはもう戻らないけど、また作り直すことは出来る。今度は、自分が、光への償いをしなければいけない。
そして!ここからが!!涙無しでは読めない…
涙を流し、全てを告白する春樹。その指が光の頬に触れた時、ボロボロと、光も涙を溢れさせて、昔の記憶が蘇る。
春樹のお父さんと、遥さんの結婚式。
ウエディングドレスの遥さんが、光に微笑みかける。泣きそうになる。
そして春樹。再婚を喜べず、体調を崩ししゃがみこんだ光に、手を差し伸べてくれた人。
さっきまで苦しかったのに、それがスーッと引いていく。
たった1人、孤独から救ってくれていた母親の手を失って、真っ暗闇にひとりぼっちになった気がしていた。そんな時に、光をくれた人…
もう、なるほどねなるほどね、って、ここで涙腺崩壊ですよ!
光にとっては、春樹こそが"光"だったんだ。
光の、冷たくて暗い孤独な世界に、たったひと筋差し込んだ光だったんだ…。
泣けるBLって割とありますけど、個人的には1番泣けました。ぼろぼろ泣けました。
そしてまた…このbonus trackよ!
本編で泣かされて、ここでまた泣かされます。
もう…勘弁して…レビュー書いてる時も泣けてきた…
"真夜中に 胸をかきむしるような悲しみを 僕たちは知っている"
癒える訳ない。まだ踠いてる。そんな悲しみを背負いながら、それでも生きていかなければ。
それぞれに深い傷を負ったまま、それを抱えながら愛せるのはお互いだけなんだと、そんな感じがします。
春樹のことを、"すごくかわいかった"って思う光に、春樹への変わらない深い深い愛情を感じます。
ファンタジー色一切なしの義兄弟モノとは、こんなに重いのか!というくらいに、ヘビーでしたが、私は1巻から通して大満足です。
このラストにも、やられました。何も無かったようにハッピーエンド!なんてことはなく、深く傷を負ったがゆえに、また深く繋がり合う春樹と光、この終着に文句のつけようがありません。
素晴らしい作品をありがとうございました。
えげつない話だったー ( ˃ ⌑ ˂ഃ )
えげつない話大好きだし、えげつない話のハッピーエンドは好きじゃない。って思うのに、これはハッピーエンドで終わって欲しかった…
春樹は、どこまでも善人だからこそこんな風に理不尽な運命に巻き込まれるのは辛かった。。
木原音瀬さんの檻の中の堂野を思い出す…
光が悪いとか、英先輩のタイミングが悪いとか、お母さんが悪いとか、春樹目線だと思ってしまうけど、でも皆それぞれ必死だったから、やっぱり誰かを責めるのも違う気もして。
英先輩と幸せになって欲しかったなぁ
1.2巻を読み、二巻の終わり方があまりにも春樹が報われなくて3.4巻どうなるかと思いました。
3巻はどうしようもなく救いのない所も魅力的ですが、光が春樹に対して優しくなっていくのも見所ですね。
四巻はどうしてそうなったんだ!と思いました(笑)
他の方も書いてらっしゃいましたが、リアリティがものすごくあります。
光のお母さんが死ぬ理由はあまりなかったのではないか…と思いました。それがあるからこそ兄弟愛が引き立つんでしょうか?
長編だからこそ描ける心理描写などがとても素敵で、絵柄が物凄く好みでした!
完結しましたね。1.2巻を読んだのがだいぶ前なので、1巻から4巻まで又始めから一気に読みました。
読後のモヤモヤがハンパないです。
義兄弟ものBLなので、最後は春樹は光と
くっつくのだろうと思っていたのですが、英先輩がかわいそう。
お母さんと赤ちゃんが死んでしまう、自殺未遂など、あまりのドロドロな展開に放心状態です。
本の中でも光が悪魔と英先輩が感じてましたが、私も本当にその通りだと思ってしまいました。
受け入れて許してしまう春樹も、感情がおかしくなってしまったのかなと思ってしまいます。
まさに愛憎劇。
だからこそ読んでてどうなるのか先が知りたくて、読むのが止められなかったです。
3.4巻同時発売で完結まで読めてよかった。
2巻まで読んでどきどきしながら続刊を待っていましたが、事前に他の方のレビューを読んでいたため英派の私は購入するのに覚悟が必要でした。
義兄弟BLですから、最終的には光と結ばれるのだろうとなと予想はしながらも納得のいく結末を期待していました。
これは好みの問題となるかもしれませんが、自分の主張を押し付ける光に魅力を見出せず、英を含めた二人の人生を壊すほどの酷いことをした動機、それ許してしまう春樹の気持ち、光が許されてしまう倫理観に一切納得や共感ができません、倫理観を持ち出すのは無粋と承知の上です。ただただ、ほだされてしまった感が否めません。
大団円のハッピーエンドを求めているわけではなく、結末が悲しいもの、虚しいもの、救いのないものであっても、登場人物がこの選択をするのも仕方がなかったよな、と思えるような終わり方をしてくれるだろうとカシオさんに期待していただけに、とても残念でした。
待望の完結編です。1巻から読み直すと読み応えがすごく、放心状態になってしまいました。以下感想はかなりのネタバレになります。
1・2巻の前半も相当なドロドロっぷりでしたが、まさに期待を裏切らない後半でした。1巻の最初から光目線で話が始まるだけに私としてはどうしても最終的には光のもとに春樹がおさまってほしいと思っていましたが、3巻から春樹の壊れっぷりがすごくどちらかが死ぬという結末も(一命は取り留めます)途中仕方ないかと思ってしまいました。ガチ兄弟、義兄弟ものはとても好きなのですが、リアルに描くとやはりハピエンとはいかない設定だと思うので。最後感情的には祝福しきれない部分もありますが、でもやはり2人がくっついたことは嬉しかったし、罪を共有しボロボロになった2人だからこそ支え合えるこれからがあるのだろうと思いました。さすがにあの後英先輩のもとにいくことは罪の意識からも無理があるだろうと。しかし義兄弟もので周囲を置いていかないでしっかり描くとここまでドロドロになってしまうんだなと改めて思い知らされました。面白いけどやっぱり読むのが辛いですね。遥さんとお腹の赤ん坊が亡くなったのは本当に悲しかったです。光を殺そうかとしたときに遥さんからの電話が入るなんてどんなタイミングかと、山中なんだから圏外でいいんじゃないかと、そうすれば亡くなることもなかったのに。こんなに周りを不幸にするのもはやり兄弟ものならではですよね。お父さんが家族写真を見て泣いている姿を見てなんともやるせない気分になりました。
あと光が春樹に惹かれた描写があったことがよかったです。1巻ではそれほど描かれていなかったのでどこでそんなに執着してしまったのか不思議に思っていたので。もう一ついうとラストのピロートークも良かったです!2人を包む生暖かいような雰囲気がこれからの穏やかな日々を想像させてくれました。
「心を殺す方法」の完結編。
内容はすでに書いてくださっていますので感想を。
光は、本当に春樹のことが好きなんだよね。
うん。
その気持ちは理解できる。
けれど、相手の気持ちを無視して自分の気持ちを押し付けることだけが愛情じゃないんだよ、と思った。
どんなに好きで、どんなに手に入れたくても、我慢しなくちゃいけないこともある。
光は自分の欲しいものをあきらめきれずに駄々をこねている子どもにしか見えなかった。
一方の英さん。
春樹の意向を無碍にしたくない、いつか自分のことを受け入れてほしい。
と、春樹の気持ちを尊重したばかりに、彼を手に入れるタイミングを永遠に失ってしまった。
カシオさん作品なので、こういう結末になるんじゃないかな、というのはある程度予想はしていたものの、個人的に光よりも英さん派だったこともあってこういう結果は非常に残念でした。
愛している、という言葉を免罪符に、自分の気持ちを優先させた光。
愛しているからこそ、相手の気持ちを尊重したい、という英さん。
どちらがお好きか、というのは完全に好みの問題でしょう。
ただ、完結まで読んで感じたのは、「救いがない作品だったな」という事。
それが=悪いわけではない。
こういうストーリー展開はカシオさんらしさにあふれていると思ったし、こういう作風こそがカシオさんの持ち味でもあると思う。
ただ一番のモヤっとした要因は、春樹はなぜ英さんではなく光の手を取ったのか、という点です。
遥さんの死という、家族として受け入れがたい悲しみを共有し、許し合いたい、という気持ちになったのは理解できるのですが、でも、そこから兄弟という枠を超えて身体の関係を持つにいたる、春樹の気持ちに共感できなかった。
できることなら、春樹は最後にどちらを選んだのか、を読者に委ねる終わり方にしてほしかったな。完全に好みの問題ですが。
そうしたら、「もしかしたら続編が出るかも?」という期待感で終われた気がします。
完結しましたね(´;ω;`)
カシオ先生の作品が同人の頃からめちゃんこ大好きなので欲目もあるレビュー?感想?かと思いますがお付き合いくださいめっちゃ長いです…
とてもよい作品でした。
ストーリー・BLとしてのエロさ・作画どれも本当に素晴らしかったです。カシオ先生はわりとほのぐらい作画でエロラブコメ〜みたいな作品がここまで多かった気がするのですが今作では本領発揮…!って感じでした。待ってました〜〜〜
女性に性的ハラスメント(性的なもはや虐待といえると感じました)を受けて育った光は優しい義兄の春樹に恋心を感じ、それを性的暴力で春樹に表現してしまいます。幾度もそのような関係を繰り返し、その度に光は春樹の優しさに漬け込んでエスカレート。春樹は可愛がっていた義弟に都合のよい性的捌け口にされ続け(光は自分には春樹さんしかいない春樹さんを愛しているし春樹さんも自分のことを憎からず思っていると思ってますKOI HA MOUMOKU)、精神的に病んでいきます。この時点でだいぶ不和が生じてます1巻の序盤から闇です。
そんな中、春樹を精神的に支える存在、春樹の職場の上司(大学からの先輩)英が台頭してきます。英は春樹の事情を知らないながらも、春樹の唯一の支えとなり、二人は自然と恋愛関係へと発展します。しかし、光はそれを察知し二人の仲を引き裂くきっかけをつくり、それにより春樹は英に罵られ破局、そして辞職し職も失うこととなります。(ここで春樹が英に義弟との関係を吐露し助けを求めたらまた結末は違ったろうにと思いますが、春樹の性格的に言えなかったんでしょうね…そういうところが深いです)
どんどん精神的に人間的に病んでいく春樹、変わらず春樹に盲目な光の対比はとても痛々しさを増していきます。その頃、春樹たちの母が妊娠します。それは自分の居場所を見つけられない光を追い込み、追い込まれた光が更に春樹を追い込んでいきます。幸せだったはずの再婚家族は、光と春樹のみならず父母お腹の子も巻き込んでだんだんと不協和音を奏で始めます。春樹は家族の中に自分の居場所を見いだせなくなり、また光から離れなくてはとも思い、トびますが、光はそんな春樹の居場所を見つけてしまいます。もうここまできたら春樹は完全にどうしたらいいかわかりませんもう自暴自棄、光に体を投げ出します…二人は爛れた僅かな時を過ごし、春樹はひとつの決断をしますーーーーー
光の過ちが家族を崩壊させ、家族の人生を狂わせます。ただ、光の過ちは光自身から産み出されたものではなく、また、そんな光の過ちを誰も止められなかったことに真の悲劇性を私は感じました。しかしながら、この悲劇をただのバットエンドで終わらせなかったのがカシオ先生のすごいところだなあと思います。光の大きな過ちが春樹の小さな過ちで救われてる…と、つい感じてしまいました。何もよくないし、何もハッピーじゃないんですけど、腑に落ちるというか…
また、個人的には春樹たちの母の描写もこう思わせてる要因のひとつなのではと思っています。
母の遥は実子の光をとても愛しているものの、光に対して母として充分してやれてないとも感じていたのではないかなあ…と。そんな気持ちから春樹と一度は対立しますが、結局、春樹に対しても母として家族を取り戻そうする言葉をかけます。その言葉に春樹が最後いろんな意味ですがってしまって最強のバットエンドを作り出すんですけど、最強のバットエンドにも関わらずそこにいきついた春樹を読者の我々は責める気持ちに全然なれないそんなかんじです…
重ねて、春樹たちの父親が最後まで光を許せない・妻の遥を思っては涙ぐむを貫いていたのもよかったと思います。もしこの人が光を許せてしまったら、一気にチープな感じになってたかもしれないなあと思う次第です。罪は罪って思わせてくれるのが心にスッとはまります。
最後に、一時は春樹を救った英さんですがいい男でしたよね(´・ω・`)!ラストまでには春樹の重い事情にもたどり着き、よき理解者として春樹の支えに再度なりました。めちゃいい男です…。でもきっと一生報われないんでしょうね。悲しい…。このお話、個人的にはバットエンドではなかったんですけど、英的にはくそほどバットエンドです(´・ω・`)光と春樹の関係を越えることはできないの…ごめんね…新しい恋さがそ…ふぁいと!ってかんじです
蛇足
続編ないほうが嬉しいなと思うんですけど、パラレルとか劇中話みたいのは読みたい派です〜それだけよくまとまっていた、ここに落ちるしかないと思える作品でしたすごい
これただの文句なんですけど、帯の煽り何か好きじゃない…
待ちに待っていたにも関わらず、どうなるのか読むのが怖かった〜!全然結果が想像できなかったから。
私としては光に幸せになって欲しい、光×春樹派だから余計に。。普通に春樹の幸せを考えれば英先輩とくっつく可能性があるかもしれないし…どちらにしても、趣味じゃない評価がまだついてなかったのできっと皆様が納得いく終わりだったのだろうと読みました。
以下感想です。ネタバレもありますからご注意を
うん、神でした。なかなか、うまいことまとめられてるのでは。
3巻では光にまともな感情がでてきます。それと入れ替わるように春樹は壊れていきます。
4巻で光と春樹は3年後再会する場面があります。1巻の最初のシーンはここだったのかと思うと作者様は最後まで考えてから描かれたのかな?とまた1巻からよんでしまいました。
最後までよんで。うーん、春樹は光を選んだ様な感じにもとれますが、はっきりはしていないし、春樹は光に対してあれはまだ恋愛の愛ではないですよね。当然ではありますが。
光を見る春樹の目は英先輩に恋してた時に相手を見る目とは明らかに違いますよね。まあ、こんなに早く恋愛の愛情になるほうが変ですもんね。
でも光をほっとけないし、英先輩が思っていた様に共犯的な絆?なのかな。いつか恋愛の愛情に変わるといいなぁと心から思う。
あー!!是非続きがみたい!
英先輩には人間的にすごくいい人だし幸せになってほしい。春樹は英先輩と付き合った方が幸せになれる気がします。でも、でもです、春樹の事はあきらめて頂きたい(英先輩派の方、すいません)))
英先輩は春樹がいなくても生きていけそいだけど光は春樹がいないと生きていけない気がするから。春樹にしか光を救えない気がします。光、よく三年間も会わずに我慢できたな。
個人的感情で申し訳ありませんが、光が可哀想で全巻通して、もー、うまくどうにかしてあげたくてたまらなかった(ノД`)
光は一途でピュアなんですよ。ただ暗い過去だらけで不器用な上、違った愛し方してしまいましたが。(春樹にしてみればたまったもんじゃないのもわかってますが)
3年後、春樹への気持ちは相変わらずですが狂気じみた感じはなくなり、何だか遠慮ぎみでしおらしくなってましたし、ほんっっと幸せになって欲しい。いつか春樹が光に恋愛的な愛情が芽生えます様に。
しかし、ある意味2人はああいう形の絆でよかったのかな。違う意味での誰にも間に入れないし二人にしかわからない絆てやつなのかな?
うーん、、それでもやはり春樹が光に恋愛的な愛情にじわじわ変化していく様を是非今度よみたいなぁ。
でも、このお話のトーンを考えたらこれでいいのかな。
何だかグタグタすいません。
納得の終わりなんですが、、ハピエンととっていいのかなんなのか。。でも、残念な終わり方ではなく、かなりうまい終わり方だとも思う。3年後恋愛てきなハピエンだったら無理矢理感があるし、英先輩とまとまってたら光が救われなさすぎだし。きっと私は後味悪くて春樹の幸せを喜べなかったと思う。
やっぱり私はどうしても光よりなので、春樹の心がまだ光の手に入ってないから完璧に手に入るまでがみたい。2人が心から笑える日がきたらいいな。
ひゃ~終わってしまいましたね…読み終わったあとどっと疲れました(いい意味で)
最初から最後まで荒波に飲まれっぱなしでした!
春樹はほんと普通の子だったのに、どこか艶っぽくなっていって、3巻からは壊れてしまって更に淫靡に育っていきました…えっろい。
それとは逆に、光は壊れていく春樹を見て、マトモになって(見えて?)いきます。
春樹は最後、遥さんに連絡を入れるまで光のことを憎んでいたのかな…?春樹は春樹で、とっくに光に依存していたように感じました。
本編の終わりも、どちらを選んだのかはっきりとした描写はなかったので、書き下ろしを読んで「1度歪んだものは元には戻らないんだなぁ」と、しんみりしてしまいました。
またそれが安らかなのにいびつな雰囲気でとても良かったです!
1.2巻まで読んだ段階では、英さんに春樹をなんとか泥水の中から救い出して欲しいと思ってたのですが…いや、とても良いお話でした。
英さんみたいに肝心な時決められない人居ますよね…w当て馬の鏡のような人でした笑
昼ドラBLと話題の今作ですが、カシオさんはどこかインモラルな雰囲気が、絵と相まって魅力的な作家さんだと思います。
光は最後救われたので、これから自分が春樹につけた傷と向き合って静かに暖かく過ごしてほしいなーと思いました。
話は全て纏まりましたが、もっと読みたい欲が出る良作です!どろっとしたお話が大丈夫であれば、とてもおすすめしたい作品でした!
「義兄弟インモラルラブ」完結巻です。
1、2巻同時発売でしたが、今回も3、4巻同時発売。続きが気になって気になって仕方の無かった前回なので、こうして完結してくれてホッとしてます。
さて、内容です。義兄の春樹に異常に執着する光。姿を消した春樹の行方を血眼で捜します。そんな時、別荘の管理人からの電話で、春樹が別荘に居る事に気付き訪れます。二人だけの別荘で、濃密な時間を過ごす二人。しかし、春樹はある「決意」を固めていて-・・・というものです。
互いに傷付けあい、周囲も巻き込みと、誰一人幸せにしない二人の歪な「関係」。もう、どう落とし所を持ってくるのか不安になるほどでしたが、納得の行く形で大団円を迎えました。
ネタバレなしにしときますが、もうここまで拗れちゃったら、こうした「結末」を選ぶしか無かったんだろうなぁと・・・。それでも最後の最後で、光の未来を奪おうとしなかった春樹の気持ちと、気付いていたのに春樹と共に居た光。ここまで行き着いて、やっと二人は憎しみも痛みも、また「愛」も受け入れる事が出来たんじゃないでしょうか。
ゆっくりと傷を癒す春樹の、穏やかながら贖罪の日々。そこに・・・と、希望の光が見えるラストです。描き下ろしでその後の二人が読めますが、ハッピーエンドではあるのに、どこかしんみりした印象です。でも、そのちょっぴり切ない感じが、なんとも心に染みます。穏やかな二人の表情が、あの凄絶な日々を乗り越えて来た上にある事に、胸が熱くなるのです。
ところで英ですが、いいキャラではあるものの、イマイチ報われませんでした。まぁ、いざと言う時に間違えたり、光の圧倒的な気持ちの強さに比べると、ちょっと見劣りする部分が負け戦になっちゃったんじゃないでしょうかね。最後までいい人でした。
誰もが納得の行く幸せいっぱいのラストではありませんが、こんな終わり方が私は凄く心に響きました。