赤い花、ちるちる。

akai hana, chiru chiru

赤い花、ちるちる。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
48
評価数
14
平均
3.6 / 5
神率
21.4%
著者
アキハルノビタ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

出逢いは、きっと運命だった──!

元男娼の月(ユエ)は、仕立て屋をしながらひっそり暮らしていた。
そんなある日、塀の向こうから美しい人形の首が降ってきた!
人形の首の持ち主は老舗の人形屋・菱屋の跡取り息子の英隆だった。
月の美しさに惹かれた英隆は、月にモデルを頼むのだけれど……。

塀の向こうは綺麗な世界、塀のこちらは色の世界。
立場の異なるふたりの恋は──

表題作赤い花、ちるちる。

老舗人形屋の息子
仕立て屋、花街育ちの元男娼

レビュー投稿数4

もっと評価されるべき良作(てか えぇえ電子しかないの?もったいない!)

「境界の果て、とろける誘惑」を教えてくれたレビュワーさんに「神様といっしょ。」の話をした時に、こちらの方が好き~と言われたので読破。
表紙からパースが気にはなったんですが…それはもう前述の2作で知っていましたので目をつむることに。
でも作中の作画は表紙や既読の他著作ほどは気になりませんでした(ホッ。本当に美しいです。
この世界観や設定は多くの人に刺さるはず。

赤線地区が廃止された1958年(昭和33年)以降ぐらいで、偶然出会った
「人形屋の跡取り息子x元男娼の仕立て屋」。
受けが攻めの人形制作のためにモデルをすることとなり、交流を深めていって…というお話。
お互いがお互いに惹かれる心情がしっかりと理解できました。
同性愛は依然として社会的なタブーなので、そういった葛藤も描かれます。

前述の2作品でも花が象徴的に用いられていましたが、本作でも赤い花、特に椿が表紙や作中に描かれています。
花全体が首ごと落ちる様子が「死」を連想させるため、お見舞いにはタブーとされる椿。
なぜ受けがあんなに太いチョーカーをしているのか、にも掛かってきてる。

この世間知らずな攻め、カッコいいんです…受けもそばかすが可愛い…
「ユエ」は月の中国語読み(Yuè)からきています。
女装でロン毛カツラもかぶるんですが、なんとオンマユ!かわっ。
しかもツンデレの鑑ですし、言動はしっかり男性ぽいのも良い。

服が夏から冬、さらに春にかけてガラッと変わることで時間の経過を表現している…素晴らしいです。
一点だけ、スーツを仕立てるには採寸が不可欠なので、
「男性用のスーツをそこらで買ってきてプレゼント」はリアリティにかなり欠けると思いました。
ソコ以外は大満足なので、一人でも多くの人に読まれてほしいです。

<注意点>
・キスどまりです
・受けがキモデブおっさんに絡まれますし、過去に奴と首にまつわるトラウマあり
・チョーカーの描き忘れが3回あります。薄目でどぞ
・読むと無性に豆大福が食べたくなります(当社比)

0

狙ってるわけじゃないですよ?

好きな作家さまが次々に別ジャンルにいっちゃったり ある日突然SNSのすべてを止めちゃって消息不明になっちゃったことあります?

むなしいよね

今年1月に別ジャンルものが発売されたんです
いままで読んでた神さまファンタジーが終わっちゃうのがわかってたんで ここぞとばかりに飛びついたんだけど
独特な雰囲気がそのままだからなのか 心のどっかでこっち方面を期待してしまう

でッ!ひっさしぶりに読み返しです


赤線の内と外 繋ぐのは1輪の赤い花

仕立て屋の彼をどうしてもモデルに人形を作りたい有名人形屋の若旦那

雰囲気は相変わらず昭和初期っぽいのにどこか近未来風で この独特な塩梅がね アキハルさんッ!
しかも若旦那と元男娼なんていう大層な身分違いに でっかいトラウマ 過剰な人情つきと豪華3点盛り

自分の恋心を見ないふりで蓋をして なのに無理やりこじ開けられて自覚する
そんなお話が好きならこれどうよ
囚われた狭い鳥籠から私を連れ去ってくれる王子さまは絶対いるッ!って信じたい夢子さん
夢見ちゃいなさいよ これでッ!
激甘紳士とちょっと意地っ張りなのがほんとクセになるから

男娼だった自分を慈しみ 想像もしなかった未来を与えてくれる人

ぼんくらな若旦那が変なところ男前だし なんだかんだ優しい人たちに守られてるのでご都合っちゃご都合なんだけど ←え


エロいらないから なんかないかなってお探しなら 是非一度
日常と非日常の狭間で育つ情を篤とお楽しみください

1

赤線のシンデレラ

もっと読まれて、評価されていい作品。
えろす重視の方には物足りなすぎる話だとは思いますが、ストーリー重視の方はぜひとも読むべきです。

初読は数年前ですが、感動が強すぎて読み直すのに相当勇気が要りました。
読んだらこころが揺さぶられすぎてしまうのがこわいくらい、最初のインパクトが強くて。
今回、かなりのこころの準備をして読んでみました。
やっぱり良いです。

外の街と塀で区切られた中。
赤線に訪れる客は塀沿いに植えられた赤い花を手折り、夜の相手に手渡す。
そんな世界で暮らしてきた月(ユエ)と大店の人形問屋の御曹子の話です。

偶然の出会いから、月の造形に惚れ込んだ坊ちゃんがモデルを頼んで日参します。
坊ちゃんが持ってきてくれるお菓子に月が淹れたお茶、たわいもないおしゃべりを続けるうちにこころが通い合って、お互いに慕うようになっていきます。
ただ坊ちゃんと月では住む世界が違いすぎる。
昔の馴染み客が登場したり、月の保護者のような存在の辰兄が帰って来たり、月の過去や現実、不確かな2人の未来にも周囲は心配しますが、坊ちゃんが坊ちゃんらしくて良いのです。
月の過去のようなつらい経験をしたことはないし、明るい世界だけで過ごしてきたからこその真っ直ぐさで月だけを想って行動する姿が素敵すぎますよ。

言葉で説明しても伝えきれません。
ぜひとも読んでみてください。
読んだことを損するどころか、読んでいなかったことで損してた!と思える作品です。

4

表紙買いしてしまった・・・・

レビューを待てなくて購入してしまいました。
これが表紙買い・・・・。

結果は惜敗でした。

旧花街、赤線地帯でお針子業をしている元男娼と
老舗人形屋の若旦那のおぼっちゃんとのお話です。

設定がアツイなーと思いました。
元男娼の見た目にほれて人形屋の若旦那が通うんです。
で知らず知らずお互い両片思いの状態になって、受けの昔のひいき客の
男(変態)の事件があってくっつきます。

ちょっとした身分違いの感もだしつつ、若旦那の奮闘で
受けちゃんは赤線地帯を脱出。人形の洋服屋を開店しますってんで赤線の出口を
出たとこで完。

正直ものたりなすぎます。
受けの見た目が人形のようでほれて通うのはよかったんですが
結局受けモデルの人形つくりました、っていうのがなく、
周囲の反対も受け側の拒否反応くらいで
2週間で若旦那側のほうはうまく説得できました、みたいになっていて
拍子抜けです。

受けの男娼時代のお話は女の子の恰好して接客しているんですが
女の子の恰好の受けはかわいかったです。
ひいき客のおっさんがカエルの親分みたいに気持ち悪いやつで
そいつは赤線地帯には出禁なんですが、受けが攻めに会いたくなって外出したおり
つかまっちゃいます。
受けは過去にソイツに首をしめられて生死の淵をさまよったのがトラウマで
接客ができなくなってお針子仕事を生業にしています。

ひとつひとつのエピソードがあっさりめで
それでおわり?っていう感じが否めません。
攻めが受けを外に連れて行こうとして、守る発言するんですが
どうやって?このあまちゃんおぼっちゃんに?っていう疑問が払しょくできませんでした。

ここまで書くと評価「中立」かな、とも思いますが
とにかく受けの人形みたいな造作は好みでした。

エチシーンはありません。プラトニックな恋愛です。意外にも。
福山ヤタカさんがお好みな人なら合うかも。福山さんの絵柄のシュッとした感じです。

1

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