ストレンジ

strange

ストレンジ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×213
  • 萌11
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
289
評価数
69
平均
4.3 / 5
神率
58%
著者
つゆきゆるこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス torch comics
発売日
価格
ISBN
9784845851317

あらすじ

/// 注目度No.1 きらめく才能デビュー ///

忘れられない人生最高の出会いーー
うれしくて胸が高鳴る男6組12人の物語。

塾通いの高校生と夢見るゲイ
おっとりとせっかちの男子高生
サラリーマンとハワイの青年
孤独な図書委員と問題児
国語教師と愛犬家のヤンキー
アニメ好きの伯父と生意気な甥

大切な人との出会いを通じ
心が豊かに変化していく…
〝ぼくたち〟の希望の物語。

※それぞれの出会いのその後を描く
エピローグ「AFTER」も収録。

表題作ストレンジ

女装バー勤務

同時収録作品CONNECT

同時収録作品BRIGHT

同時収録作品FRIEND first step

問題児
図書委員

同時収録作品FRIEND step & go

問題児
図書委員

同時収録作品PRETTY

職員室の常連
高校教師、動物好き

同時収録作品MOVE

中学生の甥
会社員

その他の収録作品

  • AFTER
  • あとがき

レビュー投稿数13

じんわり心に沁み入る友情物語

つゆきゆるこ先生のデビュー作だそう。
非BLでもこれBLやんっていう作品もありますが、本作は確かに非BLだと感じました。

様々な友情のカタチの短編集です。
公園仲間から旅仲間へ。
いじめっこといじめられっこからの友情。
異国での友情の芽生え。
問題児と優等生。etc…
本当に様々ですが、どのお話も「相手を知るところから関係が始まる」お話ばかりです。
よく知らない人だと外見や第一印象だけで判断してしまいがちですが、よく知ればそれは友情の始まりかもしれない。
そんな出会いの物語たちでした。

動物好き教師と犬飼い生徒のお話は少しBLっぽい雰囲気があったかも…というか、BLでも読んでみたいお話でした。

アフターストーリーも全てのお話のじゃないですが、その後をのぞけてほっこりしました。
ブロマンス好きな姐さんにもオススメです。

0

今の時代が求める答えそのもの

短編集なので全てがさらっと。だが内容は簡単に流して良い類のものじゃない。それぞれに対し、現代に合った教科書的な考え方の見本を示されているようだった。

様々な問題を孕んだ話が展開されており、核心に迫る辛い部分は描かれない。良いとこ取りともいえる内容なので、素直に読めば癒される良質な感情だけを受け取れる。
だが、その先にあるものを考えてしまうと、ハラハラモヤモヤヒヤヒヤが止まらない話の連続になっている。

例えば最初の「ストレンジ」。"オカマ"に理解を示さない母親が出てくるが、対する息子は無言を貫く。その"オカマ"と仲が良いとバレるところまでは描かれず、母親側の感情は放置されたまま終わる。特典の描き下ろしでちょろっと息子の中だけで出した答えは示されるが、特に何も解決していないし、セリフもありきたりすぎて優等生的なのが綺麗ごとに聞こえる紙一重。

「フレンド」の上田野も、金茶色の地毛が認められないから他の校則違反を犯す。そんなものは筋が通っていないし、ただのガキっぽい反抗。全体的に、まだ社会に出ていない学生に向けた救済の意味合いが強いように思えた。

他にもいろいろと、社会からはみ出してしまいそうな人々が登場する。そんな彼らに与えられるのは肯定ばかり。そのままの自分でいいんだよ、って今の時代が求める答えそのもの。そりゃあこの本も称賛され評価されるだろうと納得がいく。

自己肯定感を強めることにポジティブな感情を持っている人には刺さる本だと思う。時代に綺麗にマッチしているため、メディアが推したい内容なのも分かる。これで救われる人がいるだろうことも理解できる。ニアBLとして萌えを見出すのも楽しいと思う。まさに時代だなあという内容だった。

ここまで書いておいて私にハマっていないのは、上辺の綺麗ごとを素直に受け取れる性質ではないから。全肯定するより多面的な考え方ができる人間の方が好ましい。
さらに言うと、個性的な自分を貫く人物をあまりに肯定的に描きすぎることに疑問を感じる。多数派が我慢を強いられる世の中、この本もそこに加勢しているように思えてならない。真に受けず、軽く流して読めたら良かった。

とはいえ他人と関わることで人が変わっていく様子を短編で表現しているのはすごい。アフターストーリーがもっとたくさん欲しいと思ってしまう名残惜しさがある。どの人物も愛すべき点があり、掘り下げた物語を読みたいと思った。

BLカテゴリの本として読めば適度な萌えがあって良いと思う。一般カテで読むなら描写が浅く物足りない。ブロマンスというより爽やかな友情。入門編といった雰囲気で読みやすいのは良かった。

0

「縁」の可能性を見せてくれる短編集

 全部で6作品収録されています。1つひとつは短いですが、どれも爽やかな余韻の残る作品ばかりで、とても素敵な短編集でした。非BLではありますが、恋愛感情の介入しない男性同士ならではの絆や縁が描かれていて、十分に萌えられると思います。

◆ストレンジ(表題作)
 私はやはりこれが一番好きですね。女装してバーで働いているクマさんに、少年が彼の落とした靴を拾って声をかけたのがきっかけで、2人の関係が始まります。バーの客にたくさん傷付けられて鬱屈していたクマさんが、少年とのやりとりによって徐々に明るさや生きる楽しみを取り戻していく描写が、きらきらしていてとても眩しく感じられました。恋人じゃないけれど、自分を否定せず受け入れて寄り添ってくれる相手がいること。かなり短い作品ですが、そういう関係性の素晴らしさを改めて教えられた気がします。

◆Friendsシリーズ
 大柄で校則違反だらけの上田野と、顔はいいのに取っつきにくくて他人から誤解されやすい図書委員の大滝が、本をきっかけに仲良くなっていきます。見た目や第三者からの評価だけでは、その人の本質は理解できないもの。実際に付き合いを深めていって初めてその人の意外な一面を知り、その人との関係が自分の中で大切なものになっていくという過程が丁寧に描かれていました。先入観や偏見を持たないのは難しいけれど、ちょっとしたきっかけで自分の縁が広がるのって嬉しいよなぁと共感しました。

0

エロなし、ほのぼの系

ブロマンスと紹介されていたので見てみました。
なるほど。
BLというよりも奇妙な近い友情、ほっこりする話、熱い人間関係の短編集でした。
エロも直接的な恋愛描写もないのでBL苦手な人も読めると思います。
がっつりBLが読みたい私みたいな人には物足りないかな、と思ったものの、でもたまにはこういう話もいいなあと思わせてくれる画力と構成力、ストーリーの温かさがありました。

私は前編と後編にわかれていた「フレンド」という話が好きです。
その名の通り友情もので、根暗で友達のいない図書委員と背が大きくて周りから怖がられている不良が友人になるまでのストーリー。馴れ初めから喧嘩、仲直りまでが丁寧に描かれていて良かったです。

あと叔父さんと甥っ子の話も好きです。

0

布教にとっても良い

BLカテゴリーというか、
アオリにもあるように「人生最高の出会い」を纏めた短編集。で、出てくるふたりが(たまたま)どっちも男だった感じ。

もしこれが男女だとしても女女だとしても、二人の関係性がとっても素敵だから楽しめると思う。よって、not腐女子への宣教の足掛かりにできそう(^p^三^p^)

腐女子フィルタを通してしまうと、ふたりが今後くっついちゃってるんだけど、
そんな余白・余韻が楽しめる貴重な作品。

とりあえず、もう一冊買います( ◜ω◝ )

2

キャラ

たまにはこういう話もいいなと思いました。
キャラクターが個性的で良かったです。

0

名前をつける必要のない関係

本屋の試し読み後即購入。

トーチさんはこういう、一般誌に光る素敵な男同士の関係を描く作品がとても多いですね。
短編6作+α、どれも一言で恋愛とか友情とか断言するのが勿体ないような、絶妙なバランスを保った出会いの物語でした。
これから先、彼らがそれぞれどうなっていくのかがとても気になり、ひとつずつ全て1冊のコミックスにしてほしい!と感じました。

がっしりめかつさっぱりした絵柄も相俟って、とても爽やかに読める1冊です。

1

色々説明細かくないけど、じわじわくる

評価の段階で上から二つ目で萌2ですが、萌というよりはblのカテゴリーでなくてもOK
絵もストーリーも上出来で読み終わった後胸がジーンとするというかなんていうか、しみじみ?
次回作も期待しています

1

純粋に一般漫画として読み終えたい

個人的には純粋に友情モノとして、一般漫画として読み終えたいなって思うお話たちでした。
でもちるちるのトップには「2017 No.1ブロマンス」なんてバナーが今ガッツリと出てるんだよねー。作家さんやレーベル的にはブロマンスとして売りたい作品なのかな。
つゆきゆるこさん自体は、私は「下衆BL」に載ってた「せまいせかいに」で知った方なんですが、BL作家さんなのかしら?

6つの物語の登場人物は全て男同士の出会いを描いたもの。
単に友達って言ってしまうにはなんだか特別なんだけど、だからといって恋愛を匂わせるような親密さではなくって、あくまで友情。でも特別な。友愛っていうのかな?
そんなお話たちだと思いながら私は読ませてもらいました。
出会いが人生にもたらすきらめきとかみずみずしさのようなものをファンタジー過ぎないちょうどいいところで丁寧に描かれています。
「心が活きていく」
表題作に出てくるこの表現がこの作品集全体のテーマって感じがします。
はやりやまいさんの「あさはらたそかれ」を読んだ時に「これBLじゃなくてもきっと良い作品として成立するだろうな〜」と2人の関係性を羨ましく思いながら読み終えたんですが、その時感じた「いいな」がこの1冊にはめいっぱい詰まっている感じかな。

こんな風に人と付き合えたらいい関係が築けるだろうって、読む分には思う。だけど実際に現実で自分がここに出てくるキャラ達のように出来るか、自分を変えていけるかと言ったら、人と1対1で接するのが苦手な私にはなかなか難しい。
そんな憧れの目線が彼等が築く素敵な関係性をさらにキラキラしたものとして見せてくれるのかも。

つゆきゆるこさんのほどよくリリカルな言い回しのモノローグがまたいいのですよ。
大袈裟じゃない感じで確実に刺さるというか。
心に残る言葉が1冊の中にたくさん散りばめられていました。
とても良かったです。

【電子特典】
「STRANGE」の2人のその後のその後4p漫画+カラーイラスト「旅の思い出」3カット

3

傷つけていたらごめんなさいbyオデコちゃん

電子にて。
表題作のストレンジは立ち読みで丸々読めるので、雰囲気を知りたい方は電子サイトお勧めです。(因みにebjの画質がきれい)

6組12人の男の子(男性)同士の友情を描いています。恋愛を匂わせる様な雰囲気私は感じませんでした。(唯一教師と生徒の話がそれっぽい発言ありますけど、後にああ違うのかもとなりました)この作品は無くていいかなとも思います。

私は「2人の男同士」があーでもない、こーでもないと仲良くしてるだけで萌えるタイプなので、どれも大変満足感を得られました。

中でもとくに秀逸と感じたのはストレンジです。
ゲイで女装のクマさんと高校生のオデコちゃん(クマさんが名付け親、可愛い〜)の友情に心が温かくなって自分まで優しくなった様な気分になりました。

クマさんは仕事の時以外は普通の男性なんですね、喋り方も男性口調で、でも沢山ある夢を語るときなんかはオネエ言葉になったりします(笑)
一方のオデコちゃんは部活に入るくらいなら塾に行くのを選ぶ様な堅実な子。自分でも自分の事をつまらないと感じています。
オデコちゃんはクマさんと接する事できっと同級生とは違った形で世界を拡げたし、クマさんは誰にも言えない弱音を吐けるすごく年下の友達のオデコちゃんに日々助けられてる。とてもうらやましい関係なんです、まさにお互いを高め合える親友といった感じで。

将来オデコちゃんが結婚して子供を持ったら、クマさんがどちらの姿でも動じない子供に育って欲しいな。クマさんにも素敵なパートナーがいて家族ぐるみのおつきあいしていたら最高です!

電子特典はストレンジの描き下ろしと、カラーイラスト。
クマさんが仕事中ふとオデコちゃんについて考えているものでした。
イラストはハワイの2人とストレンジの2人が2枚でした。

2

この作品が収納されている本棚

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