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namida kareruna
大好きです。
雰囲気と時代と絵柄がよくあってます。
描き慣れてない感じもあるし、髪の毛の塗り方や特に高齢の男性の顔が若々しいところもありますが、メインカプ2人は最高です。
政爾とマヤの邂逅から、マヤに灯った恋心はなんだかとってもいじらしいです。
マヤが発情期になったときに政爾は助けにこず、身体を傷つけられるので、Theヒーローが好きな方は苦手かもしれませんが、エスパーじゃあるまいし、知らなければ助けにこれないというリアル感がありました。
そのあとはもう、金に物言わせる政爾の気持ちの良さ。そして髪型謎の優しいお父さん。
あー幸せしかまってないなぁと、よかったねマヤって感じます。
平田の守銭奴じじぃには痛い目みてほしいですが、そのような描写もないので勧善懲悪にはなりません。
それでも生きていく2人がまぶしいです。
前作の『涙枯れるな』よりさらに絵が洗練されて美しいです!わけありなバー店員ミチルのビジュアルとてもキラキラと美しいのです
攻の吾妻確かに地味リーマンでノンケなのに美しいミチルにどんどん溺れていくのいいですね
ミチルは同じ高校の先輩直哉に恋していたけどなんであんなクズ好きになったんだろうとおもいましたが、
みちるが言ってたどんなやつを好きになるかそんなのわかんない
好きになるのに理由はないと言うことでしょうか?結局直哉は薬漬けになってになって、ミチルを巻き添えにして輪姦されても助けない悲しすぎます
自分を一途に愛し続けたミチルをもっと大事にしてたら二人の関係性も変わっていたのかも
ミチルのような子には優しすぎるくらいの攻でちょうどよかったです
好きなシーンはプラネタリウムの中で戯れるところミチルの肌にきらきらが落ちてくるシーン想像しました
全体的に夜の繁華街のネオンのキラキラとか、おしゃれなバーとか都会的でその反面登場人物の心の闇だとか傷とかの対比が都会のやるせなさや寂しさを感じさせました
でも読後感はよかっです二人の心がちゃんと1つになってました
時代物 × オメガバース。
トピで健気不憫受け、というので紹介されていたので、買いました。
時は欧化政策の一環で、鹿鳴館が建設された頃。明治時代半ば。財閥の御曹司、征爾は、見世物小屋の下働き、マヤと出逢う。マヤはおそらく混血の子で、Ω。不思議な髪の色をしている。見世物小屋の興行主に折檻されている様子を不憫に思った征爾は、マヤの元に通い、マヤにも自分が仮住まいしている宿へ来る様に誘う。え⁈ さっさとマヤを見受けしてくれれば良いものを。通いあい、少しずつ、心を通わせて行くのは必要な時間だったかもしれないけれど。マヤは「さかり」と呼ばれる、いわゆる発情期に入ってしまい、蔵の様な所に閉じ込められ、身も心もズタズタにされてしまう。その、ヤラレまくる様子としては描写されてはいないのだけど。蔵から出された後は、身体中に惨たらしい痣や噛み跡があり、客を取らされるマヤは、乱暴な客に「汚い体だな。」と言われたりするのだ。そして。何処の誰とも分からない子供を孕んだと言うのでまた、折檻されている所へ、ようやく。征爾は現れ、マヤを救い出す。遅いよ!遅いよ、征爾!
後は怒涛の幸せ、と言う事になってるんだけども。それまでの間が痛々し過ぎて、甘い後日談は少なめに感じました。
「過酷な運命に抗う身分差恋愛」と謳っている割には、実際にマヤを救ってからは、征爾の家的には反対する者も無く。せっかくの身分差も活かされて無い気もしました。
もしかしたら、オメガバースの設定も要らなかったかもしれません。マヤが「さかり」で傷だらけにされた際も、身体中噛み跡があるのに番は成立していなかった。
作者ごとに設定を変えても良いのはもちろんだけど、冒頭に「番のシステム」の説明もあるので。首輪も着けられてないマヤがたまたま首を噛まれていない、とするのは無理があるかも。などと細かい要らん事が気になってしまいました。
設定も鹿鳴館もワクワクするので。こういうロマンスものはまた読んでみたいです。
BLを読み出した頃からずっと気になっていた美しい表紙。セールを機に購入しました。
絵とストーリーはクオリティが高いとは言えませんが、文明開花期のオメガバースという掛け合わせのアイデアと、作品の雰囲気が素晴らしいです。
オメガバース作品の中でもこの作品のオメガ(ヒートの様子から“サカリ”と呼ばれる)差別描写はショッキングです。世に知れ渡っていない身体のしくみはきっとこういう風に、ただ淫らなものとして見られるのでしょう。
花火のシーンはドラマティックでした。
マヤは征爾に髪が見たいと言われ、頭に巻いた布を解くと、征爾は周りの人から隠すように抱きしめます。肩越しに花火が上がる。マヤは小屋に帰ってもすぐに征爾に会いたくて仕方がない。会いたい、が、孕みたい、と身体が反応してどす黒い欲望に変わります。この変化に魅せられました…!
征爾は育ちの良いお坊ちゃんで、マヤと偏見なく接し、自分の目で見て美しいものを美しいと言える人です。マヤと生きる世界が違っていたからとは言え、またシンデレラストーリーとは言え、生きる世界が一つではないことを描かれると気持ちがスッとしました。
お父様がテンション高めで可愛かったです。
いろんな格差が多い時代のオメガバース。
容姿が一般的でないという理由でひどい差別を受けるマヤ。
町でも見世物小屋でも、それはそれはひどい扱い。
しかもこの時代Ωは忌み嫌われる存在であるが、マヤもまたΩだったのです。
とにかく仕打ちが酷すぎて、マヤが不憫で胸が痛むし平田が憎いしで感情が乱れました。
征爾との出会いで生きることに希望を持てたこと、笑顔になれたことが本当に良かった。
虐げられ続けたせいで人と接することを恐れ、声を発することすらままならなかったマヤが幸せな涙を流す姿を見ることができて良かったです。
そして征爾の父親に言った台詞がもうかっこよすぎて惚れた…!
ハラハラしたところも多かったけど最後にはふたりが幸せになってくれて本当に安心したし感動しました。
「明治時代のオメガバース」って、珍しいと感じて選びました。
作者は、主人公をとても過酷な生き様に設定しています。
身寄りのない混血風の外観のマヤはとても綺麗な子だけど、異端扱いされて、見世物小屋で奴隷以下の暮らしを強いられていた。
理不尽な暴力、強要される性的奉仕。・・こういうのを 不憫受け というのですね。気の毒なことに、マヤはどれだけ苛められても、傷を負っても、瀕死の際迄いっても命を失いません。また復活して苛められます。完結するまで死ねない不死身なマヤ、不憫受けはまるで生き地獄です。
そんな気の毒な主人公が、ある日、貿易商の子息と出会います。
財閥の御曹司・渚 征爾(α)は、母がΩで、Ωに偏見を持っていない。気の毒なマヤを救いたくて、手を尽くす征爾。
そして、幾つもの試練を乗り越えて、マヤは征爾の嫁になる。
生まれてきて良かったと、やっとマヤが感じるようになる・・幸せになれて良かった。
・・・と、書くと何でもない不憫な受が幸せをつかむ物語ですけど、途中にある辛苦が、もう半端なく気の毒。読みながら、今度こそ死ぬんじゃないか、と 読んで居て痛くなってしまった。
変化に富む物語だったのと、絵がきれいだったので、神。
初めて読んだ安堂ろめだ先生の作品です。
安堂先生は絵が丁寧で、スッキリしているので読みやすいです。
オメガバース設定です。
渚財閥の御曹司 渚 征爾(α)と見世物小屋の奴隷 マヤ(Ω)のお話。
舞台は、明治時代。
母親に捨てられ飢餓だった幼いマヤは見世物小屋 平田座の主に拾われました。
そして、平田座で奴隷同然の扱いを受け、暴力と性的奉仕を強制される日々。
そんなある日、道に迷った征爾さんと偶然出会ったマヤ。
そこからマヤの人生が大きく変わります。
この時代は、世間が発情期のΩを「サカリ」と呼び、忌み嫌う設定です。
また、身分による階級と差別による階級があり、Ωに生まれることは絶望にも等しいと思われます。
その時代に、髪の色が異質のため親から捨てられ、拾われた先では奴隷として扱われるマヤ。
人間として扱われず、日々暴力を振るわれる…マヤが本当に可哀想でした(泣)
でも、そんなマヤの心は少しも汚れていません。
それどころか、純粋で優しく、そして強い。
征爾さんに助けられたマヤが恋をする様子に、こちらまで胸が熱くなりました。
途中、読むのが辛くなるほど、いたたまれないエピソードがあります。
マヤと一緒にそれらを耐えれば、あとは号泣するしかありません。
平田座のじじいやその客たちは、本当にゲス野郎です(怒)許せない!
でも、他の脇キャラはみんないい人です。
見世物小屋で働く千代ちゃんに、征爾さんの親友で浮江さん、そして意外にも征爾さんのお父様。
一途に征爾さんを想い、どんなに辛くても耐えたマヤの健気さと、マヤが発情期に受けた性的暴行の痕を見ても引かなかった征爾さん。
もう「純愛」以外の言葉が見つからない(泣)
マヤの大きく澄んだ瞳からポロポロと落ちる涙。
この先、マヤの涙は、嬉しいときにだけ出るのだと願わずにはいられません。
もっと深くまで読みたいエピソードもありましたが、全体的にあっさりしていたのが残念です。
1巻完結ではなく、続編があったら良かったなと思いました。
でも、これ以上、マヤが辛い仕打ちを受けるのは耐えられないな…。
描き下ろし『捧げる』
ある日、マヤはお義父様から「番」という言葉を教えてもらいました。
お父様のキャラ大好きです(笑)
これからは、ビスケットの缶にたくさんの幸せを詰めて欲しいです。
マヤが征爾さんと幸せになってくれて、本当に本当に良かった(泣)
最後に…征爾さんが、外見も中身もめちゃくちゃカッコいい!
明治時代のシンデレラとも言える王道ラブストーリー。
読後は、幸せな気持ちになれます。
ぜひ、多くの方に読んでいただきたいおすすめの作品です。
受けの子が見世物やのおじさんにいじめられているのを見るのは辛かったけど、攻めの子が絵に描いたようにいい人で、もう、よかったねとしか感想が出てきません。
こういう健気系&ハッピーエンドは大好きなので、私のツボを突いた話だなと読み終わったあとの満足感がすごいです。
(個人的に攻め子のお父さんが良い人で嬉しかった)
絵もすごく綺麗だし、作者さんの他の作品も読みたいなと思いました。
時代もののオメガバース作品はこちらが初めてだったのですが、設定がとてもツボでした。
まだ抑制剤とか特効薬とかが何も開発されてない時代、街中で発情期になってしまった「さかり」(Ω)は警察に捕まってしまうようです。やはりこの世界でもΩは蔑まれているし、現代ものオメガバース世界よりも人権なんかなさそうです。
私は今にも消えてしまいそうな薄幸受けがとにかく大好きなので(笑)、受けのマヤは本当にツボでした。マヤはたぶんハーフで、これはこれで時代柄差別されて嫌われています。
お話はα×Ωの王道CPシンデレラストーリーでした。身分差もあります。マヤは本当に可哀想な目にあいまくるんですが良くも悪くも内容はかなりあっさりしていてすぐに読み終わっちゃいました。設定もマヤのことも大好きだったのでもう少し長く読みたかったなあ...。
攻めの征爾とマヤの2人、ふわふわしていて超可愛いです。純愛〜〜!!って感じがします。征爾にもらったビスケットを食べるマヤ、征爾に会いに行けることが嬉しいマヤ、征爾とあんずを一緒に食べたいマヤなどめちゃくちゃ健気で可愛くて守ってあげたいその笑顔...。そして一番最後、マヤの満面の笑みはこちらまで幸せな気持ちになりました。マヤ〜〜よかったなああ〜〜ほんとよかったなあ...って結婚式に参加してる親戚のオッサンみたいな感じになります。
そしてマヤは作中でよく涙を見せるのですが、涙と瞳の描写がとても綺麗でした。これからマヤが流す涙は嬉しい涙だけであってほしいなあ...征爾よ頼む...。。
ビスケットの箱を大事にしているマヤ、そりゃ征爾も更に愛おしくなっちゃいますよね〜〜私もなりました。
義父とも仲良しみたいだし、これから幸せに暮らすんだろうなあ。ほんと、もう少し先まで読みたかった2人でした。
設定が面白そうだったので読みました。面白かったのですが、ストーリーの割にはさらっとしていて、特に盛り上がる所もなく、障害があってもさらっと解決。あまり重すぎないシリアス系が好きな方には丁度いいお話だと思います。もう少しマヤが色んな人に対して謝罪や感謝の気持ちを言葉にできていたら萌×2だったかな。せいじの靴に水をかけてしまった時に謝っていなかったのが少し引っかかりました。せいじから貰ったクッキーの箱を大事そうに抱きしめている所は可愛かったです。書き下ろしは…やはりさらっと読めました。笑
オメガで時代物と言うことでなかなか手をつけるのに時間がかかりましたが想像していたよりも読後感はすっきり。表紙からして暗いので恐らくみなさん覚悟して読んでいるのでしょうが三分の二くらいまではかなりムカムカしてしまいました。見せ物小屋何てものがそもそもムカつきますが、そこの親父のムカつくことったら!それと好奇心でマヤを買った客も!
ただ、そんなムカムカするマヤの周りにも優しい千代ちゃんやマヤを見つけてくれた征爾さんがちょこちょこ出てくれて、この二人とのやり取りの時のマヤの可愛さったら、ないですね。
ビスケットの缶を磨いて、大事そうに抱えて寝ているマヤが本当に不憫でなりませんでしたが残り三分の一からの目まぐるしい展開に今までのダークなエピソードがかなり薄まりました。
受けであるマヤは見世物小屋にて奴隷のように扱われていて、更にΩが「さかり」として忌み嫌われている時代です。御曹司である攻めの征爾との運命的な出会いをして二人が惹かれあっていくという物語です。
見世物小屋の主人らしき平田というおじさんが、これでもかという程の悪役でした。マヤに対してもお金になると思っている割には扱い雑だと疑問にも思うくらい、酷い人です。
1冊に纏めるためなのか、中盤からの疾走感はぬぐえなかったのが残念です。2人の過去とかもう少し掘り下げて欲しかったですが、ページ上無理だよなと思いました。でも、征爾の父親も2人に反対しないので、ハッピーエンドが読みたい時に最適です。
オメガバースと異端者としての格差も時代背景と合っていて良かったです。わき役である千代もいい仕事をしています。
ビスケットを初めて食べた時のマヤの反応はとても可愛かったです。
現代が舞台ではない作品は、歴史好きにはたまりません。
それがオメガバースとなれば、私にとってはどストライクでございます。
ラストがアンソロ版と違うそうですね。
私はコミックでまとめ読み派なのでアンソロの方は読んでおりませんのでざっとあらすじを調べてみましたが確かに明るいハピエンではないみたいですね。
中盤まで重い展開だったのでアンソロのラストの方がバランスが取れているのかも、コミックの方は意外にさくさくと問題が解決してしまい拍子抜け感があります。
でも、やっぱり明るいハピエンは読み終わった時 気分がいいので。
足して2で割ったくらいが丁度いいんだけどな、ちょっと惜しい!
この作品は 就寝前に読まれる事をお薦めしたい。
幕末 明治の時代に思いを馳せ、おとぎ話のようにめでたしめでたしで読み終われる。
ほっこり気持ち良く眠れるんじゃないでしょうか…
見世物小屋が夢に出てきそうですが…
購入したものの・・・な積読だったのですが今頃やっと読了。
明治時代設定のオメガバース。
うまく用語とかも時代物に落とし込んで目新しい感じがしましたが、1巻で纏めないとなので、若干あっさり気味でした。
切ない描写とかは好き。もっとキリキリさせてくれてもいいな~。アンソロとエンディングが違うそうですね~。気になります。
受けちゃんのほっかむり姿とか、ビスケットの缶を大事にしてるのとか健気な姿、とっても可愛いです。攻めの背景等もっと掘り下げて貰えたらもっとのめりこめたのにと思うのですが、1巻で纏める事考えたら難しいかもですね~
初読みの作家さん。
これ、装丁が美しい…!絵柄が綺麗なのはもちろん、色遣いや文字がいかにも明治、っていう感じ。
紙質も良いし。
カバーを外したその下も素敵。
という事でレビューを。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
外国の血が混ざった見た目をしているから、という理由で母親に捨てられ、見世物小屋で働くことになったマヤ。
もう、この受けちゃんの設定が切なすぎてこの時点で涙腺がヤバい。で、このマヤという子がめちゃんこ健気なんです。見世物小屋の親分(こいつが外道)に虐げられても逃げる場所すらなくひたすら耐えるしかない。
そんなマヤを見かけ、助けてくれるのが御曹司で、αである征爾。
彼がまたナイスガイ。
イケメンで、御曹司で、やさしくて、と非の打ちどころのないスパダリさん。
会うたびに距離を近づけていく二人。
けれどそんな二人に「身分差」と「αとΩ」と、そして見世物小屋の親分の壁が立ちふさがる。
こういう薄幸・健気受けって大好物なので大変おいしくいただいたのですが。
ただ、ちょっと設定を盛り込みすぎた感も。
時代が明治という事で、この時点ですでにΩは「さかり」と侮蔑の対象になっている。
財閥の御曹司と、見世物小屋で働く奴隷、という身分差がすでにあるので、ちょっと暑苦しい設定になっていた気がします。
終盤征爾の父親が出てきますが、この父ちゃんという人がナイスアシストしていて、孤独で過酷な幼少期を過ごしてきたマヤにとって救いの人物であることは間違いないんです。
ただ、せっかく財閥の御曹司×見世物小屋の奴隷、という設定だったのですから、征爾の父親然り、見世物小屋の親父然り、もっと二人の仲を裂く立場であっても良かったんじゃないのかな。
他の腐姐さまも書いてらっしゃいますが、この作品はアンソロ版とは終盤がまったく異なるようですね。アンソロ版は未読なのですが、個人的にはアンソロ版のほうがこの二人の設定を生かす展開だったんじゃないのかなと思ったりしました。
今回発売になった単行本バージョンのほうが大衆受けという事を考えると受けがいいような気がしますが、アンソロ版をまとめたアナザーバージョンを発売してほしいな、とちょっと思いました。
けれど、
Ωというだけで客を取らされ。
見た目から母親に捨てられ。
そんな薄幸受けさんがスパダリ攻めに愛され幸せになる。
まさにザ・王道!という心温まるストーリーでした。
明治時代のオメガバースという、初めて見る設定でした。
受けのΩのマヤは人と違う見た目(外国の血が入ってるのかな?)のため、虐げられて生きてました。
見世物小屋だわ折檻されるわ…なマヤに優しくしてくれたのが攻めのαの征爾。
そんな2人が恋に落ちる様子が素敵でした。
ビスケットに花火に…マヤが劣悪な環境下にいるからか、余計にキラキラとしてキュンときます。
マヤの境遇のせいで、征爾の生活に影響は?見世物小屋店主とどう折り合いつけるか?征爾の親は認めるのか?…と、先行き不安になりつつ読んだんですが、これら、アッサリ解決してて拍子抜けしました。
ページ数の問題なのかな…もっと詳しく読みたかったです。
征爾父親の物分かり良すぎなところは、まぁ良かったのかな(笑)
正直なところ、私はこの作品を期待しすぎていた感じです。
もっと切ない感じなのかと…。
とはいえ、オメガバースの設定をちゃんと活かされてたなーと思いましたので『萌』評価で。
毛唐(恐らくハーフ)と呼ばれ見世物小屋で人間扱いされていない受けのマヤと、財閥の一人息子で顔良し、頭良し、おまけに優しい攻めの征爾の身分差ラブストーリーです。
マヤが見世物小屋の主人に手ひどい扱いを受けているシーンは心苦しかったです。
その中でも、些細な事で幸せを感じるマヤの笑顔がすごく可愛いです。
そして、何と言っても【瞳の表現】がとても綺麗です!
マヤの感情に合わせてキラキラ輝く瞳は、見ているこちらが吸い込まれそうなくらい美しいです。
マヤの瞳に映る人・景色は美しく、彼の純粋さをも表しているようで作者さんのこだわりを感じました。
二人を支える【脇キャラ】も光っていました!
見世物小屋で働く千代さん。
マヤに優しく、絶妙なタイミングの良さで二人の恋の手助けをしてくれます。
征爾の父 政市さん。
征爾と同じく懐の深い優しい方です。マヤの事も気に入っており、彼に色々なエロな知識を与えてくれます(笑)二人が番となった後の喜ぶ姿や孫の誕生が待ちきれない姿がすんごく可愛いです。
シリアスながらも最後はハッピーエンドです!安心して二人が幸せになる姿を見れます!!
【明治時代×オメガバース】
相性がいいという表現は悪いかもしれませんが、
階級制度や身分差別がハッキリしてる時代背景と合わさってキリキリしました。
「オメガ」の性が浸透しておらず、発情期のオメガを「さかり」と呼び、忌み嫌われる存在です。作中では抑制剤のことに触れていないので、もし薬がない世界だったとしたら…。街中で発情して性欲が抑えられないオメガが異常な者に見えてしまい、そう感じる自分にもショックでした。
オメガが下に見られるのは、薬のない時代が原因なのかな?とオメガの歴史を見た気がします。
こちらの作品は、アンソロに収録されたものと3話目以降の内容がかなり違うみたいです。
私はアンソロ未読なのでググって知ったのですが、アンソロ版はメリバで重い内容でした(;ω;)
一方、コミックス版は明るいハッピーエンドとなってます。
最初読んだ印象は後半は思ったより軽めだったなーと感じたのですが、アンソロ版のレビューを読んで驚きました。アンソロ版の内容を知ってしまうと、パピエン好きとしては「よ…良かった!!」としか言えなくなる(;ω;)最初はライトに感じた印象が変わりました。
さて、内容について。
見世物小屋で下働きをし人間として扱われることなく暮らす受けが、財閥の御曹司で心優しい青年と出会い、恋に落る、王道のシンデレラストーリーです。
受けは、捨てられ子の上、髪や目の色が違うせいで人としての扱いをされておらず。
痛々しくて読むのがキツイ。。。
健気で良い子なので、不憫な扱いを受けるたびに涙を誘います(;ω;)
攻めに優しくされたのが初めての経験でびっくりして、頭の中に『?』マークをいっぱいにしながらも、嬉しそうに俯く姿がすっごく可愛くてキュンキュンしました!
攻めは裏表なく、身分差別などせず、優しい人です。
見世物小屋内での受けの立場を理解し、自分のせいで余計な折檻を受けないよう気を使うのがすごく好きなシーンです。財閥の御曹司だけど偉そうぶったところがなく、好青年でした。
そんな2人出会って、恋に落ちる。
奇しくも恋に落ちたことにより、受けに初めての発情期が…。
「さかり」と呼ばれ忌み嫌われる世界。
当然のように見世物小屋の奥座敷に放り込まれ10日間。
描写は少ししかなくぼかされてましたが、性的な酷い目にあったのが見て取れます。
初めての恋、初めての花火、初めて抱きしめてもらえた幸せな日。
残酷な世界がとても悲しく凹みました。
そして「さかり」ならば客を取れと店に出されるように。
生気のない抜け殻のような受けが、生きてくことすら投げ出そうとした時ーー。
攻めと出会ったこと以外、不幸な描写の連続だったので後半は気持ちが救われます。
(あ、攻め以外にも見世物小屋の仲間に優しい女の子がいました。キューピッド役です♪)
前半が重かった反動で後半のあっけなさを少々感じましたが、上にも書いた通り、アンソロ版の内容を知ってしまうとハピエンラストが読めて良かった!!!感謝!!!となりました。
時代物特有の仄暗さのまま最後まで重かったら潰れてた…。
後半は暗い部分匂わす程度で表に出ません。
見世物小屋の店主が受け奪還?にくるものの、立ち話してアッサリ。
アンソロ版のことを知らないと拍子抜けする場面がちょこちょこありました。
でも、ビスケット缶を抱きしめて幸せそうに笑う受けにホッコリします。
幸せになれてほんと良かった!!!