鬼才の新人 初コミックス‼︎

オレとあたしと新世界 1

ore to atashi no shinsekai

オレとあたしと新世界 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神159
  • 萌×231
  • 萌14
  • 中立4
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
31
得点
965
評価数
220
平均
4.5 / 5
神率
72.3%
著者
古宇田エン 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma comics
シリーズ
オレとあたしと新世界
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784775526514

あらすじ

しのぶが店子をやっているゲイバーに、同僚につれられてやってきたマコト。
どう見ても外国人にしか見えないその風貌に興味を抱いたしのぶだが、オネエとノンケではそもそも恋が始まるきっかけすら見えなかった。
そんなある日、マコトが店に血まみれであらわれて…⁉︎

表題作オレとあたしと新世界 1

土木作業員
ゲイバーの店子でオネエ

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし4コマ
  • カバー下(イラスト集)

レビュー投稿数31

情けは人の為ならず

また素晴らしい作者さんに出会えてしまいました…。
本当にBL畑は絵・ストーリー・画面構成と全ての技術を兼ねそろえた作家さんが沢山いますね…。

漫画って次々新刊が出ればいいってもんじゃなく、よく出来た一冊を繰り返し読む楽しみもあるのだと言うことがよくわかります。

主人公の2人がオネエと筋肉、ということで、腐女子の方々には抵抗のある方も多い設定ではあるかと思いますが、そんな方にも是非一読して頂きたい心温まる幸せな話です。
ストーリー自体はかなり辛いシリアスな部分もあるのですが、
とにかく登場人物全ての心の暖かさといったら…読んでいて本当にじんわり幸せになります。

誰もが大切な人に何かを与えて、無償の愛情でもって見返りを求めない。けれど、与えたぶんだけキチンと幸福は返ってくるのです。


まぁ、現実はそうはいかないし、そんな良い人ばかりじゃないし、自分もそんな良い人にはなれないし、御都合主義と言えばそうなのかもしれないけれど…
物語は読み手に希望を与えてなんぼじゃないですか!
帯にある山田ユギ先生のコメント「この世界の住人になりたいです!」の一文にこの漫画の全てが表されていると思います。

自分も他人の幸せを願える清い人間になりたい…と思わせる、
ちょっぴり「ハチミツとクローバー」に近いものを感じるお話です。

ちなみに、私は筋肉BLが大好きで、画力の高さからもその辺もちょっと期待していたのですが、エロティックな描写は無いですよ。お話を楽しむ系です。

11

徹底した賑やかさと、圧倒的な静けさ

マコトという土木作業員とゲイバーで働くしのぶというカップルを中心としてお話しが進みます。
そして二人と同じくらい登場するのがしのぶの働くゲイバーの常連達や同僚達。
彼らを絡めて、わいわいドタバタ、ガヤガヤ、その喧騒がこちらの鼓膜にもつんざくような勢いでテンポ良く進んでいきます。
施設育ちで人にいいように利用されてきたけれど世間知らずで純朴なマコトと、普段はそんな顔は全く見せないけれど、心の内に一生孤独と向き合わなくてはいけないマイノリティとしての不安を隠し持つしのぶ。
そんな二人が、湿っぽくなく距離を縮めていく様子が描かれています。

このままワイワイ進んでいくのかと思いきや途中、事故にあってしのぶが昏睡状態になってしまいます。
しのぶが昏睡状態という非常にシリアスな状況にも関わらず、読み手はそのシリアスさに浸らせてもらえません。
しのぶの部屋を整理しに訪れた同僚達がお宝ゲイポルノを発見してギャイギャイ騒いだりする様子が描かれていたりと、変わらず周りがギャーギャーワイワイしている。
しかし、事故後、二人きりで病室にいるシーンの圧倒的な静けさ、その落差といったら。
この静けさが否応なしに、失ったものの大きさ、喪失感を突きつけられるというんでしょうか、このコマで泣いてしまいました。動と静の対比というんでしょうか。

しのぶが昏睡状態に陥っていた期間、しのぶは変わらないけれど、周囲が様々に変化していきます。
そこの描きかたも照らし合わせて楽しめますし、マコトが無精髭目立つ作業員姿からスーツの似合う渋くてダンディな会社員へとなっていて、本当にカッコいい。
10年近くも眠り続けたしのぶが目覚めて、これから二人の関係がどのようになるのか、しのぶがどのようにその事実を受け入れるのか早く先を読みたいです。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews

で教えていただいたのがこちらの一冊。
これが初コミックスだとは信じがたい程の個性があって本当に驚きです。
けっして読み手を泣かすつもりでは描かれていないのに、見事な手法(というんでしょうか)で自然と泣いてしまいました。
教えてくださり本当にありがとうございました。

8

山田ユギ先生、推薦してくれてありがとう

書店で並んでいるこの本を見たとき、オビに山田ユギ先生推薦でコメントとイラストが書いてありました。
大好きな山田ユギ先生が推薦するなら買ってみよ。っとそんな期待はしていませんでしたが・・・・
ユギ先生ありがとう!超ビンゴです。作家買い決定です。

登場人物がみんな愛おしい、コミカルな中にも感情をグッと捕まえられるシーンが多々あって、1巻ってことは続きが読めるのね〜っとかなり2巻が楽しみです。
エロはほぼ無いに近いですが、主人公の二人のちょっとした仕草で十分満足です。

5

映画を一本見終わったかのような読後感

評価が高かったので購入。

すごい。すごく面白かった。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。

正直読み始めたとき、なぜこれほど評価が高いのかわからなかった。
日本人離れしたイケメンなのに、施設育ちで世間知らず、友だちもおらず孤独なマコト。
そんなマコトをほおっておけずに手を差し伸べてしまうオネエのしのぶ。
そんな彼らが出会い、そして恋人になる。

それだけの話なんだと思ったんです。

ちょっと天然の入ったマコトと、彼をぐっと受け入れるだけの包容力のあるしのぶ。
しのぶも孤独が苦手で常に人肌に触れていないとだめという側面を持ちながら、懐が広い優しいひと。
うんうん、面白いよ。
くっついて良かったね。

と思いつつ読んでましたが。

そこから事故にあったしのぶが昏睡状態になることで一気にシリアスな雰囲気に。
なるかと思いきやならない。

しのぶを取り巻く仲間たちが、底抜けに優しく、温かく、前向きだから。
そして、マコトをはじめとして、みんながしのぶが帰ってくることを信じているから。

話としてはシリアスに分類されると思うのだけれど、ギャグ要素あり、湿っぽくならない空気感有りで笑いもきちんと盛り込まれている。けれど、根っこのところではしのぶへの敬意を忘れていないので下品になり過ぎない。

出てくる登場人物たちの内面の描き方、ストーリー展開の仕方、そしてしのぶに対する信頼と愛情。
そういったものがきちんと描かれていて、しんみり、でも時々爆笑というさじ加減が絶妙でした。

しのぶの仲間たちもとっても良かったのだけれど、しのぶの母ちゃん・百合子さんと、マコトに想いを寄せる東條さん。
彼らもいい味出してました…。
しのぶの母ちゃんだけあって、百合子さんも懐の広い、あったかい人でした。
東條さんも、マコトのすべてを受け入れ、そして理解してくれている。
もしかして東條さんとマコトってこのままくっついちゃう…?とも思ったのだけれど。

そして最後で爆笑!
大丈夫、しのぶちゃん。
あなたは立派なゴリラよ!って違うか☆

絵柄も繊細な線の細い絵柄ではなく、アメコミチックというのかちょっとごつい感じの絵柄なのですが、それがまたこの作品にぴったり合っていてとても良かった。

BLという枠に収まらずまさにヒューマンドラマといった感じの作品でした。

まだまだ続きがあるようでとっても嬉しいです。

5

次巻が楽しみ!でも読後感最高です。

素晴らしい!
2巻が待ち遠しいです!
レビューは読むばかりで、あまり書いたことがなかったのですが、これは初心者でもBL上級者でも皆さんに読んでほしいのでレビューしました。
タイトルからは、オネエにノンケがおちる話かぁって勝手にストーリーを想像していましたが、ストーリーの運び方に脱帽!!
うるさくワンヤワンヤしてると思ってたら、ホッとさせたり、クスッと笑わせると思ったら、切なくて涙したり。動と静の調和。
テンポも良いし、絵も綺麗だし、色々な感情が沢山詰まっていて叫びたいくらいです。リアリティがあるけど、BLのファンタジー部分もあって、切ないのに、面白くて、ラブいっぱいで。。。
羽生山へび子さんや雲田はるこさんの作品が好きな人はきっと好きだと思います。
お話はまだ続くので、一巻だけ読むのは考えちゃうかもしれませんが、いつも気長に完結するまで待って全巻読む私が、これは一巻読んで満足できたので(もちろん2巻が待ち遠しいですが)、すぐに読んでこのお話を味わってほしいです。リピして読みます!

5

新世界!

電子で読んで、感動噛み締めたくてこちらのレビューを読みにきました。あくありむさんのレビューにひざうちまくり。山田ユギさんの帯コメント、本当に共感するし、この世界の住人になりたいというのが何より作品の魅力如実に伝えてますね。ハチクロっぽいというのも納得です。濃い、情報量が多いということばもよく見ます。ストーリーの濃さ、キャラの濃さ、これだけ登場人物が多くて本筋にがっつり絡みつつもどんどん読み進めてしまう展開は圧巻です。登場人物の背景をみっちりみっちり詰めつつ、説明しすぎないところが、パッと見はギャグテイストな中に深みを出しているにでは。いくらでもシリアスに鬱々としたお話にも出来る筋なのに、しっかり明るい方へ明るい方へ運んでくれるオネエ様方の力、絶大です。メロンパンを笑うものはメロンパンに泣くのよ、は至言です。

4

ガチ好み

表紙の絵が好みだったので手に取り、特典ペーパーが面白かったので購入しました。
読んでみて、衝撃。
ギャグもあるけど、全編に横たわってるのはギャグじゃない。キャラクターがわいわいしてるのは壮大な前フリだったんだなと思えるくらいの人間ドラマに突入していきます。
自分が同じ立場に立たされたらどうするだろう、と考えてみたり…。

映画のような演出と、非常に練られた描き方で惹き込まれ、読み終わってもう一度最初から読みたくなりました。
最初に戻ったらキャラクターの容姿が変わってることに改めて驚いて、また細かい小ネタが大好物なので、本の隅々まで何度も楽しめてしかも絵がものすごくうまい。

そして、改めて帯を描かれているユギ先生の言葉に目を向けると、自分の感想があるー!と興奮しました。
キャラクター達がすごくいいバランスで主役二人を取り巻いてくれているから読後感がスッキリしてる。哀しいばかりじゃない。希望を感じる。
東條先生と言う凄まじいスパイスもあり、胸が苦しくもなる…!

続きがどうしても気になって電子書籍のenigmaまでダウンロードして読んでしまいました。
更に続きが楽しみです。
こんなに先が気になるマンガ久しぶりかも。

ちなみにマコ×しのぶとちるちるさんには書かれてますが、個人的にはしのぶ×マコを想像したらわくわくしました。どっちかなあ。
どっちでもイケる!

3

泣き笑い

久しぶりに大ヒットの作品が来たなあ、と思いました。

こういう独特の絵に、背景が色々描き込まれているコミックがもともと好きなのですが、最初は包み込むようなおネエに甘えちゃう誠を愛でていたら、なんとお話が急展開して心をわしづかみにされました。

ゲイのコミュニティを軸にまわるのだけど、脇キャラたちが個性があって、でもいい人ばかりであったかい。

しのぶは記憶を失ってしまうけど、ひたすら信じて待つ誠の愛が深い。しがない土方から、ひたすらに努力してできるリーマンになり、しのぶを支えられるだけの社会的地位を得る誠。病院にかよってしのぶを見守り続ける誠。これを書いているだけでも涙腺が。。。

いつか目を覚まして欲しいとこぶしを握りしめながら読みました。続巻が待ち遠しい。

3

愛のアルパカ

古宇田エン 初読み

とても、とても、面白いです。
愛に満ち、笑い、泣いてしまった。

出てくる人々が、温かい。
ひたむきな誠の健気さにやられる。

マジ、マコちゃんのマッチョ感はド・ストライク

年月を重ね、ボロボロ→スパダリが如く、
美的変化にも驚いた。

 日雇いで働くマコ(誠)は、先輩に連れられゲイバーの店に行く、
 その店で、美人オネエの しのぶに出会う。
 
 自分の勘は外れたことがない。
 しのぶは外国人容姿のマコに英語で話かけたが、
 マコは純粋な日本人であった。
 
 施設で育ったマコは、小さな時から騙されることばかり、
 便利に使われては、ひどい目にあってきた。
 不器用でお人好し、優しい男。
 
 ある日、血まみれで店に来たマコを、しのぶは問い詰める。
 また、同僚にはめられたのだった、
 行く先にも困るマコを、しのぶはほっておけず、
 二人は次第に惹かれていき、互いに大切な存在となっていく。

 楽しい日々が続き、恒例のバス旅行。
 お店のみんなで、大騒ぎ、大爆笑のプールサイド。
 
 しのぶの本名を教えてくれる。
 マコはしのぶから聞きたいと、
 そう約束した帰路のバス、事故は起こってしまうのです。

 マコの献身生活が始まります。
 疎遠だった、しのぶの実母 百合子さんとの確執と和解 
 一人抱えるマコに、サポートをする東條
 変わらず見舞う、店の仲間たち

 マコの努力、マコの愛、マコの変化に尽きるのです。
 
 随分と、マコは待たされてしまいますが。
 眠り姫(しのぶ)が目覚め、二人の人生が又、動き出します。
 そして、いつの時も、アルパカちゃん。
 
 エッチもキスもほぼないです。
 ですが、
 こんなに笑って、泣いてしまうとは、
 読み始め全く思いませんでした。

 おすすめしたい、とても良い作品です。
 お話は次巻につづきます。

3

2巻を読むのが怖い。知りたいけど。

こんなに泣けるお話だったとは!
2巻を読むのが楽しみだけど怖い。二人がどうなるのか?

孤独なしのぶと恵まれない境遇で育ち不器用なマコト。
マコトの不器用さで本当に辛い目に会いますがそれはまだまだお話の入口。

しのぶとマコトがくっついてマコトに新しい世界を見せてくれて。しのぶが人の暖かさを教えてくれて。マコトは不器用だけど真面目で、愛を知って二人で幸せにひっそり生きていたのに。

事故でしのぶが目を覚まさず寝たきりになります。しのぶの母もかけつけマコトとゲイバーの仲間とみんなでしのぶが目を覚ますのを明るく待ってて。

マコトはしのぶの看病やリハビリ、お見舞いの為に仕事を変えてスーツで会社勤めしてまで毎日しのぶの世話を。

途中で一時他の人に寄りかかりそうになりますが、やっぱりしのぶの世話は自分の為にやってるからって別れて。
皆から自分の為に生きて、幸せになってと言われても、マコトはしのぶのことが諦められません。

もうここまでで泣けます。

約10年後なんと!しのぶが目を覚まして!
ちゃんとマコトのことを覚えてる?ここがしのぶがマコトとの事をどこまで覚えてるのかすっごく気になります。
マコト、しのぶ、百合子さん、ゲイバーのみんな、本当に良かったね。
マコトの献身にもう目がうるうるしてきます。

2巻ではどうなるのか。知りたいけど怖い。もしも二人に幸せじゃないことがあったら、辛いことがあったらどうしよう。

さっさと読め!という感じですが、ここまで先を知るのが怖いお話は初めてです。

3

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