星だけが知ってる

hoshidakega shitteiru

星だけが知ってる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神51
  • 萌×253
  • 萌16
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
518
評価数
124
平均
4.2 / 5
神率
41.1%
著者
古矢渚 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784344839199

あらすじ

流星群が降った夜、バイト先と彼女を失ったかわりに見知らぬ男からのキスを受けた。それは甘くて苦いコーヒーのような恋の始まり。

表題作星だけが知ってる

遠野健吾,27歳,カフェ店長
悠木そら,20歳,法学部2年

レビュー投稿数12

お互いに救済し合う関係性が最高

ふわぁ~っと好きだなーって気持ちが染みていくような作品。連載で追っててもめちゃくちゃハマっただろうなあと思いました。一話と二話の終わり方がすっごく良くて!期待を煽ってくる感じが半端ない!ここで終わりの短編漫画だったとしても神です。
カフェ店長と大学生。そらは「普通」って言葉が似合いそう。だけど大人から見ると先の可能性がいっぱいあって、夢を語れる純粋さも持っていて、キラキラして見えるんじゃないかな。健吾が応援したくなるの分かるなあと思いました。
健吾はぐいぐい来る大人だけど誠実な対応もできるので、安心してついて行って良い人っぽい。圧倒的な人生経験の差で大学生くらい簡単に落とせそうなのに、そうしないのが良いです。じわじわ攻めていくスタイル素敵。
ストーリーはこういう方向に進むのか~と意外だったけど、すごく良かったです。お互いに救済し合う関係性が最高。大人のちょっとしたズルさとか、それが全然効かないまっすぐさとか、二人の年齢差が絶妙。もちろん相性でもあると思うけど。
これから!っていうカップルの誕生で、あったかい気持ちで読み終われます。冬に読み返したい、大好きな作品。

0

ゆっくりと近づく距離

古矢渚先生の作品はあんまりエロないのが多いですが、こちらもそこまではないのですが、出会いから、ちょっといいなと思うまでの過程がとても丁寧に描かれているので、読み応えがあります。
 たまたま偶然出会った二人が、本当に偶然再会してそこから恋が始まる。
大学生のそらと、カフェ店長の遠野。
とくに大きな出来事があるわけではないけれど、何気ない日常の中で出会い居心地が良い遠野のお店でふとした時間に立ち寄るそらが日々を重ねていく中で、お互いのことを少しずつ少しずつ知っていていって。
遠野はそら君に好意があったけど、そら君は最初遠野のこと恋愛対象外なのに、いろんな面を見るうちにちょっと好きかもって自覚するくらいまでのお話なのですが、そのBLにしてはゆっくり過ぎる展開と時間のかけ方がいいなと思えました。
出来ればお付き合いした後の2人を見たいですが、後は読者に委ねられている感じでしょうか。
じんわり暖かい気持ちになれるお話でした。

0

身内にもいるので個人的にとても重たい、テーマでした。

彼女に突然振られ、意気消沈していた悠木そら(受)。
ふらふら歩いていたところ流星群を見ていた遠野健吾(攻)に出逢います。
そして…泣きながら愚痴を聞いてもらっていたら……キスされてしまいます。
逃げるように帰るも、なんだかんだそのお陰で落ち込まずに済んでいることに気づきます。
その後…たまたま入ったカフェで…再会しちゃいます。

たくさんすれ違いながらも徐々に惹かれ合う2人が丁寧に描かれています。
そして遠野さん(攻)の過去についても……これは重たいテーマですよね。私の弟も従兄弟も“そう”なのでとても響くものがありました。遺伝子的に自分の子も将来そうなり得るもので…とても考えさせられました。2人の純愛も素敵でしたが、BL云々よりもそちらの方がわたしには印象深かったです。ちゃんと理解してくれる人がいるって幸せなことですよね。

0

最初から特別だった

作者買いです。
古矢先生の歳の差ラブはとても新鮮でした。

流星群の夜に偶然2人で流星群を見ることになった2人。
その日にあった嫌なことを初めて会った健吾に話せたのは、健吾の雰囲気が大らかで大人だったからなんだろうなぁ。
最初っからかなりイイ雰囲気…と思っていたら結構お手手の早いお兄さんだったという展開。

本作で1番いいなと思ったのは、健吾と詩織がつきあってると知ってショックを受けるところからの流れで、そらが自分の気持ちに気づく描写です。
キスを拒むシーンも含め、そらの心の揺れが手にとるように分かって、こちらもドキドキしました。

積極的なようで、答えはそらに任せる的な態度はさすが大人でした。
もっとガツガツなのも好きなんだけどな。
素直になれないそらも可愛かったです。

あとがきより。
そらの友人でバンドマンの淳ちゃん。
前髪を切るのをボーカルに止められている…めっちゃ気になりました。
スピンオフの振りかな?妄想が捗りました。

0

因縁果の道理と健吾さんの「特別」

大学生の宙くんとカフェ店長の健吾さんの星や宇宙が縁のお話。

バイト先は閉店し、彼女にも振られて、失意のどん底の宙くんが健吾さんに出会ったのはふたご座流星群が見える夜空の下。
星や宇宙が軸になっているストーリーも素敵ですし、心理描写も丁寧に描かれていて、アニメーションでも観たい作品です。
実際は、知らない人に突然キスされたらドン引きどころかトラウマになりかねませんが(笑)
相手がイケメンだと違うんだなぁ。しかし、健吾さんはバイなのか~。

この作品は、大人になり日々過ごす日常に幼い時の夢を織り込ませていて、誰もがどこか共感できる部分があるように感じます。

健吾さんは色覚異常ですが、知人に色覚異常がおり、私は色彩検定(宙くんが取得予定)の資格を持っているので、「どういう世界をみているのかなって」って詩織さんの言葉は考えさせられました。
宙くんが教授に聞かれたように、私も知人に「色」を聞かれたことがあったので。

大人の健吾さんは包容力もあり、優しくて、イケメン(ここ大事)、きっと宙くんを大切にしてくれるでしょう。
途中、垣間見えた健吾さんの嫉妬した顔が怖かったけど(笑)
しかも、高山さんから宙くんを譲り受ける行動力!
お付き合いしたら、外で手を繋ぐなんてノープロブレムって感じ。いいぞ!
宙くんは頭もいいし、なにげに運動神経もいいし、純粋だけど幼くはないし、いいですよね。安心できる(何が?)

個人的には詩織さんが美人で良かった。イケメンと美人とかわいいは正義。
あと、淳ちゃんが前髪を切ったらどんなお顔なのか気になります…。

追記:タイトルにした「因縁果の道理と健吾さんの「特別」」
因縁果の道理とは仏教の教えで、果が現れるには、実は「因」と「縁」があって、これらが結びついた時に初めて結果がおきます。なんとなく思い出しまして…。
健吾さんの「特別」は宙くんのことです。

1

エロさが有っても無くても、変わらない古矢先生クオリティが良い…

今、古矢渚先生フェアを個人的に開催中です。

いや~エロないんですけど、何でこんなにときめくし充たされるのか?
とにかく、心理描写が丁寧ですし表情も良い…
出てくる人物達が、日常的で無理がないのです。
このお話は、大学生の宙とカフェマスターの健吾の出会いから、じわじわ気持ちが近づいて付き合い始めるまでを描いています。

健吾が、内に秘めながらずっと忘れられなかった宇宙飛行士のゆめ。
人に話せなかった事を、宙には話せるんです。これは、宙には知っておいて欲しい気持ちの現れかと思います。

意外に健吾が、手が早い❗
初対面でのキスはさすがに、宙がびっくりして当然。でも、自分を印象付けするには充分な高度なテクニックですよね~

健吾は、結構前から自分の事を誰かに話したかったし、慰められるのではなく理解して受け入れて欲しかったんだろうな、と思います。
宙は、健吾と出合う前は彼女もいたしノンケだったけど、健吾が上手に距離を詰めたなぁと…健吾はバイを公言しているし男性との恋愛経験もあったのかな?

隙在らば宙に、キスしちゃう健吾が好きです。なんだかんだ健吾に弱い宙は、付き合い始めたら直ぐ絆されそうです。


古矢先生というと、学生ものという感じですが社会人の健吾と大学生の宙の7才差もいいな~

付き合っていく過程での宙のデレも見たいな~

1

很耐看

如果又後續會更好

0

カフェに行きたくなりますよ~

今読み終わりました。
キュンときて、心が暖かくなりました。
癒される作品をさがしていて、オススメみたいなので、この作品を知りました。読んで良かった!ホント、この一言!

偶然出会った大学生のそらと、カフェ店長のけんご。星や宇宙の話が、所々に出てきて、雰囲気の為に出してるのかなぁと読み進めていたら、結構重要な役割でした。
凄く細かく内容を練られていて、お見終わった後にスッキリ。

キスまでですが、またそれも良い!
けんごの落ち着いた雰囲気と、そらの爽やかさと可愛らしさが、たまらないです。

「本腰いれて落としにかかるけど」や、「改めて、俺と付き合ってくれませんか」や「お持ち帰りしたい」などなど、後半キュンキュンするセリフばかりで、鼻息荒くなりました。
絵も、安定の素晴らしさです。
そらのクリっとした目が好き!
あと、作中に出てくる詩織(女)も、美人でBL本なのに見とれました(笑)

4

ブラックホールも「星」のひとつ。

古矢さんらしい、切なくも心温まるお話です。古矢さんは学生もの(高校生)の印象が強かったので、大学生と社会人という組み合わせが新鮮でした。
相変わらず、キャラクターの心情を魅せる画面構成・描写が素晴らしいです!お見事としか言いようがない。引き込まれる。今作では特に、健吾さんへの想いを自覚したばかりのそらくんに健吾さんが思わず二回目のキスをしかけてしまうところと、そらくんが健吾さんの目について思い至り、宇宙飛行士の応募条件を確認した辺り。古矢さんの漫画ならではの表現方法がとても好きです。

そらくんの名前の漢字『宙』と健吾さんが夢見た『宇宙飛行士』、健吾さんと同姓同名の宇宙飛行士『遠野健吾』さん。
この辺りの名前や漢字表記にまつわる繋がり(健吾さんは縁と言っていましたが)は、既刊『ナンバーコール』に通じるものがあります。古矢さんの作品なんだなぁと実感できて、なんだか嬉しかったです。

お話のテンポも良かったです。頁数たっぷりですが間延びすることもなく、かと言って詰め込みすぎることもなく。必要なことを必要なだけ描いたら、結果としてこのボリュームになった、という印象。
丁寧に描かれているので、読みやすく、気付けば話に入り込んでいます。

色覚の話が出てきたとき、思い出したのが以前読んだカラーユニバーサルデザイン(CUD)の本です。その本の中にも、色覚異常と呼ばれていても、本人にとっては生まれてからずっとその色覚で世界を見てきたのだから、「異常」と言われることに違和感を持つと書かれていました。確かにそうだと納得したのを覚えています。当人にとっては日常。
色覚異常と呼ばれる見え方には何種類もあり、その種類によって見えている世界も全く違う。そんな様々な見え方の人誰もがわかりやすい、理解しやすい色の使い方をしようという考えがCUD。型によってどう見えているかを見本としてカラーで載せてあり、天気予報や警報など、こんな風に見えているのか、と驚きました。わかりやすいと思ってきた色分けが見分けがつかない色使い。そういうものが日常生活にたくさんあるのだと気付かされました。
今作ではあまりそういう描写はありませんでしたが、健吾さんも宇宙飛行士を諦めざるを得なかったこと以外にも様々な出来事があったのだろうなぁと。

宇宙飛行士を諦めた頃の想いを初めて人に話せた健吾さん。
その相手は流星群の夜に出会った、宇宙と同じ名前を持つそらくん。

『星だけが知ってる』

本編を読んだ後は、このタイトルに込められている幾つもの意味に想いを馳せずにはいられません。
星ではブラックホール推しという健吾さん。
タイトルの「星」も、きらきら瞬く輝く星だけではないように感じます。
読む前と読んだ後で、タイトルに対する印象が変わりました。
空ではなく地面に星が散りばめられている表紙も素敵です。

7

ゆっくりと近づいていくBL

既刊2冊とも購入済み、どちらも好きな雰囲気の作風でしたので作家買いさせて頂きました。
古矢先生の描かれるゆっくりとしずかに近づいていくBLが大好物なわたくしには、今回の作品もドンピシャでした。
BLに即物的なものを求める方にはオススメできません。
エロもなければ濃厚な絡みもなし。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくのをもどかしく見守るのが最大の楽しみ方だと思います。

古矢先生は前作がともに高校生の恋を題材にされていたので、“大学生”“年の差”という毛色の違う題材にどういった物語を描かれるのか楽しみでした。
主人公のそらくんはどこにでもいる普通の男の子だし、健吾さんも特別何かに秀でているわけでもない。
日常生活にいそうな普通の男の子たちが出会い、距離を縮め、恋をしていく。
ハラハラとした緊張感や、このふたり上手くいかないんじゃ…?という危機感もなく、ゆっくりと着実に近づいていくふたりに「はよ進めー!」ともだもだしつつ(笑)、
心情の移り変わりをとても丁寧に描かれていたので、主人公が相手に惹かれていくのがわかりやすく、読了後は満足感でいっぱいになりました。
いい意味で古矢先生らしい作品だったと思います。

絵についてはとても丁寧な作家さんだと思います。
綺麗だと思いますが、どちらかというと素朴というか、丁寧と言った方がしっくりくるような。
作品の雰囲気にもあっています。
別の方が仰っている某方との類似ですが、個人的には言うほどでもないかな?といった印象です。受け取り手次第でしょう。

今回も間違いなく素晴らしい作品でした。

9

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