学生パパとおいしい男

gakusei papa to oishii otoko

学生パパとおいしい男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×210
  • 萌11
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
112
評価数
33
平均
3.5 / 5
神率
21.2%
作画
湖水きよ 

作家さんの新作発表
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原作
雪洞トモル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma comics
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784775526156

あらすじ

双子の檸檬と蜜柑を銭湯に連れてきた、大学生でパパの暁之。
初めての銭湯にはしゃぎまくる子ども達に、暁之は悪戦苦闘していた。
それを見かねて声をかけてきたのが、強面の男。子ども達を守らねばと慌てる暁之だったが、見た目に反して優しいその男に、双子も懐いてしまい…!?
家族・恋・そして愛の本質を描いたラブストーリー。

表題作学生パパとおいしい男

29歳,元板前
24歳,学生で双子のパパ

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編「9年後七夕」
  • カバー下「あとがき」

レビュー投稿数5

急展開がありつつも終わりよければ全て良し

え?と思う部分はありましたが、総じて面白かったと思います。

2人の出会いですが、女児の双子を連れていたお父さんがいくらテンパっていたからといって知らない男の人に子どもを任せてはいけないと思います。
攻めの太郎は、とてもいい人なので子ども達もすぐに懐くのですが、そこがまず初めに引っかかりましたね。

お話自体は、仲良くなった受けの暁之と太郎が徐々に惹かれあっていくという王道の展開です。
しかし、受けが3人の子持ちで尚且つ母親がヒステリーの浮気ものというとんでもない設定です。
連れ子で長男のライムが明らかに義父を好きだよね?というわかりやすい態度なのですが、とてもいい子なので救われました。

最後は離婚して親権を取ろうとするのですが、父と太郎のキス現場を目撃したライムが母に告げ口?し、裁判に持ち込むこともできないまま子どもたちを手放すことになります。
泥沼?と思われた家族でしたが、場面変わって毎週子どもたちと面会する暁之と太郎の姿が見られます。
母親も立会い、離婚はしたもののなぜか和解?と思わせる展開で???となりました。
ライムも通常の態度に戻っており、何があったの?と思ってしまいました。

急展開がありつつも2人は幸せであり、2年後・9年後と子ども達の成長した姿が見られた事で満足してしまいました。
双子はギャルっぽくなっていましたが可愛く、ライムにも早く彼氏ができるといいな…という微笑ましい最後だったので良かったです。
続編を読んでみたいと思わせる最後でした。

2

美人パパに庇護欲をそそられる(//∇//)

強面で硬派ながら面倒見のいい元板前×庇護欲をそそる美人パパ。
電子で2話だけ読んで面白かったのですが、今回紙本になったので購入です。

ストーリーとしては、双子のちみっこを頑張って育てている若い美人パパと、たまたま銭湯で知り合った元板前の同居モノ。銭湯で双子相手にアタフタしているパパ(受け)を、見かねた元板前(攻め)が手助けします。奥さんが出張中で受けが大変な事が分かり、現在無職で住む所の無い攻めがサポートする条件で居候させてもらう…というもの。

最初はグッと引き込まれるんです。受けが何だかすごく庇護欲をそそるし、双子のちみっこはとてもかわいい。そして妻の連れ子の14歳の息子はしっかりもので、すごくかっこいいのです!! ここに硬派な攻めが加わって、日常を過ごす。

しかし、受けの妻が出張から帰ってくると事態は一変。妻が嫌な感じなんですね。双子を置いて出張に行っちゃったくせに、攻めが家に居る事に激怒。こんな怪しい男を置いて、もう子どもを任せられない、と双子を連れて家を出て行ってしまう。元々離婚危機にあったとの事ですが、それにしてもちょっと勝手過ぎる…とイラッと来ます。
そして取り残された受けは、やたらべそべそしていて情けない…。もうちょっとしゃんとしなさい!!という感じなのです。両親を一度に亡くしているせいで、ひどく一人をいやがるのです。一人は寂しい…とずっとグダグダやってるんですね。
そこから攻めの助けを借りて少しづつ前向きになっていくんですが。

なんだかんだ言って、庇護欲をそそる美人パパには萌えるし、それを傍で支える男前な攻めというのにもキュンキュンします。そして男は初めて同士の初々しいエッチにも萌える!!
結局離婚は成立してしまいましたが、散々悩んだ後は前向きにそれぞれの道を進むというのにも好印象です。9年後という設定の描き下ろしも大変素敵で、二人は幸せに暮らしていて大きくなった双子とイケメンに成長した連れ子が遊びに来てというほのぼのとしたもの。更に連れ子は受けを好きだったけど二人の間には入れないと諦めたんだよ、みたいな小咄もいいのです…! 
そんな訳で、中盤ちょっとイラッとくる部分もありますが、『萌』評価です!

6

元板前と学生パパのほのぼの同居生活

湖水きよさん作画のコミック。
電子配信の雑誌「enigma」に連載されていた作品です。

あらすじ:
妻子持ちの大学生・暁生(受け)は、子連れで銭湯に行った先で、太郎右衛門(攻め)という強面の男性と知り合いに。
顔に似合わず温厚で優しい太郎は、元板前で、職を失ったばかり。
妻は出張中、自身は就活で多忙な暁生は、子どもの世話を手伝ってもらう代わりに、しばらく彼を家に泊めることに…

年下の暁生を「お父さん」、暁生の息子を「坊っちゃん」と呼んで終始敬語な太郎は、29歳とは思えない渋カッコよさ。
幼い双子の娘たちともあっという間に打ち解け、暁生たちとほのぼの同居生活を送ります。
物語後半までは、これといって事件のない淡々とした展開。

後半、暁生の妻が帰ってきてからは一波乱あり。
見知らぬ男を家に入れたことに激怒した妻は離婚を切り出し、子どもたちを連れて家を出て行ってしまいます。
暁生以外の男性(既婚者)と付き合っていたり、暁生に対して「(双子の)父親がアンタとは限らない」と嘲ってみたりと、良いとこ皆無な暁生の妻。

何故こんな女性と結婚したのか?という疑問が出てきますが、実は、二人の結婚を後押ししたのは上の息子(元夫との子ども)で、息子はひそかに暁生のことを…という事情が。
妻が昔の暁生に家庭教師を頼んだ経緯が不明だし、結婚の理由としても説得力に欠けますが、この息子の片想い設定がストーリーに切なさを加えていました。

太郎の再就職、暁生の内定、離婚調停など経て、恋人同士になる二人。
二人がお互い大変な時期に支え合っているのは分かりましたが、ゲイでもない男同士がそんなに簡単にお互いに恋愛感情を持つか?という疑問も。
BLとしては物足りない展開でした。

9年後を描いた描き下ろしでは、妻に引き取られた子どもたちとも相変わらず仲良くやっていることが分かりひと安心。
イケメンに成長した息子に早く彼氏(彼女)が出来るといいなと思いました。

全体として悪くはないのですが、展開に起伏がないのと、説明的な台詞が多くて若干だれるのが難点かも。
湖水さんの絵柄でなかったら、もう少し評価が下がっていたかな、という感じの作品でした。

5

高校生の息子がグッド

原作付きの、湖水きよさん作画の本です。
カップリングは29歳料理人×24歳子持ちの学生パパ。

出会いは、受けが双子の娘を銭湯に連れて行ったとき。はしゃぎ回る幼児2人に手を焼いていたところ、偶然居合わせた攻めが子供の世話を手伝ってくれ、そのまま家まで一緒に連れ帰ってくれたというのが発端です。
攻めは強面で、受けも最初は警戒していた様子でしたが、穏やかで優しく、双子たちもソッコー懐きます。
いくら穏やかで人が良さそうでも、裸の女児を初対面のおっさんに預けるのはどうかと思わなくもなかったけれど、まあBLなので女児に危険はないかな、と思ったりしました。(笑)

受けはやもめなどではなく、普通に妻がいる父親だったのが意外でした。双子と、妻の連れ子である高校生の息子がいます。
妻は海外出張中で、高校生の息子はクラブの合宿中で、家には双子と受けのみ。その状態を見かねたのと、攻め自身も求職中で住む家がなかったので、しばらく同居することになります。

いくら穏やかでも、出会ったばかりのおっさんにを子供のいる家に住まわせるのはどうかと…(以下略)。そんなふうに最初の流れが無理めだったせいか、その後受けと攻めが惹かれあい、ノンケ同士で結ばれる展開がかなり無理やりに感じてしまいました。
その後高校生の息子が合流し、こちらも「知らないおっさんが同居」という衝撃的な事態をすぐに受け入れ、5人での生活に。このあたりのほのぼの同居は可愛らしく、微笑ましくて良かったのですが、突然妻が帰ってきてほのぼの同居生活は終わりを告げます。

妻は、自分勝手で、子供を押し付けて海外に行ったり不倫してたりする人でした。帰宅したら知らんおっさんが家にいて、妻は激怒。自分勝手な悪妻なのは別として、ある意味いちばん常識的な人かもと思ったりしました。帰宅したら家に知らん男が住んでいたら私も切れると思う。(笑)

妻と揉めて離婚、攻めとデキちゃうその後の展開は、駆け足かつ雑。ノンケ同士で、それまでほとんど恋愛感情のやり取りがなかったのになんでいきなりこんな仲に? と思いました。高校生の息子がなかなかいいキャラだったことが唯一の萌えでした。
9年後の、子供たちが受け攻めの家に遊びに来る描き下ろしも収録されていたのですが、そこでの26歳になった高校生息子がやたら男前で良かった。この息子のスピンオフが(リクエスト次第では)出るかも、ということでしたので、もし出たら買うかなぁ。

2

他人を思いやる って簡単じゃない

チラッと試し読みした時は シンパパの話だとばっかり思って読んでいましたが 違ってました

いました 鬼のようなクズ嫁が


太郎右衛門の誠実さ 優しさに子どもたちがなつくのも この母親をキライな訳じゃないんだろうけど 寂しい思いをさせてるからなんだろうな……と


たまたま壊れたお風呂のせいで行った銭湯で絡んできた男
とにかく 顔や体格のせいで損をしてるような存在の太郎右衛門が男前すぎて

自分の幸せの前に 他人の幸せを祈れる人っていいよね

お父さんがこの親子に関わるようになったのが 紹介だったのか 昔からの知り合いだったのか いまいちあやふやな部分はあったけど 子どもを含め みんながみんなを 互いが互いを思いあってて

失くしたもの 亡くしたものの寂しさを紛らわすためだけじゃなく ただひらすら子どもが可愛くて 子供と一緒にいることで作られる優しい時間に癒されていたのに


母親が 人の話は聞かないは 気性は荒いは クズっぷり甚だしいのに 子ども達がのびやかなのが本当に救い


自分の過去に向き合えていなかったことで傷つけた家族と 歳月をかけて手にした幸せ
最後まで嫁に同情はできなかったけど いい感じに収まってくれて

これ 子どもに無駄に泣かされることも 邪魔な動きをされることもなく BLのくくりじゃなくても ぜんぜんいいお話だったんですけど

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