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nekoze ga nobitara
ちょうど一年前に読破。
あぁ~すっごい良かった!
「自分に自信が持てない猫背なノンケハーフイケメンxコミュ力バリ高ゲイインストラクター」。
かもめさん作品ってほんっとハズレがないですね。
そしてやはり表情を描写する力がすばらしい。
人間らしい弱さや、それに気づいて成長していく様を丁寧に、巧みに表現されています。
かもめさんギャグもがっつり健在だし、「一週間開けてない弁当箱のように」も絶妙な表現でわろうw
てか店名がザビエルである所以が頭皮!w
てかザビエルが可愛い、天使、めっちゃ良い人。ていうかみんなイイ人。
言葉って不思議なもんで、自分が発した言葉にふさわしい人間に知らず知らずのうちになっていく…ほんそれなんですよね。
☆5あげたいのはやまやまなんですが、2点不満があります:
①作画は年代的に「仕立て屋と坊ちゃん」の1巻と2巻の間くらいの作品なので、今ほど美麗ではないです。
②あの人が同性愛に目覚めたきっかけがよく分からない。
アレが原因ならむしろ男も女も嫌いになるのでは?と思いました。
これらの点が大丈夫ならぜひ。めちゃくちゃオススメです。
ネガティブイケメンと社交性イケメンのカプ。この設定を表紙に書いてくれてるのがありがたすぎます!絵柄によってはこのキャラ、イケメン設定だったんだ!?って途中で気付いて変な感じになることがあるので笑。
二丁目のバーで出会った二人がスポーツクラブで再会して…?というお話。
ジョージはネガティブといっても愚痴や否定ばかりなタイプじゃなくて、暗くてうつむきがちな猫背君って感じです。ただの感情でマイナス思考に陥るわけじゃないので、嫌な気分になることなく読めます。これは良いネガティブ!自分や他人を客観視して、根拠を持って卑屈になってます。
石渡は芯が強いタイプで明るくサバサバしてて好き。ビッチキャラで実際それなりのことやってきてるから、誤解されやすいタイプですね。
ジョージも好きになればなるほど盲目になっていき、石渡に疑惑の目を向けてしまいます。徐々に感情的にしか考えられなくなっていく様子が、ジョージが恋に溺れていくのを表していて、それがすごく良かったです。
二人とも言葉が足りなかったってオチなのは残念ですが、実は石渡がジョージに誠実に向き合っていたという意外性にきゅんときて、めちゃくちゃ萌えました。
あと自信がついて猫背が直り、しゃんと立てるようになった人を見るとじわっと泣けてきます。二人の後ろ姿がとても素敵なラストシーンでした。
悠の性格が素直でとてもよくて、この人に特別に思われたいって欲求が湧くのが自然に解った
面が良すぎて人付き合いが苦手ってのもあるだろうなって思ってたけど、その後に出てきたしんどい過去ってのも、実際の人付き合いだと重要なことが後出しになるものだからなるほどってなった
自分の胸の内で勝手に相手の振る舞いに期待してモヤモヤしたり嫉妬から言ってはいけない言葉を言ってしまったりとか、本当にあるよなって思った
彼女が彼女って風に話が運ぶなんて、ちょっとそこだけは驚いた
彼女があれで苦手になったのが男だけでビアンになったってとこだけはピンとこず、まぁ、会話でどう言うかってことの内なのかなと思っとくことにしたけれどあそこのジムはジョージにとって運命的すぎたな
色んなお話にバーは出てくるけれど、みんなザビエルの花園で飲んだらいいのに
どのお話のイケメン達もザビエルに見守られて幸せになっちゃいなよって感じ
ザビエルは可愛いし、ザビエル自身にもいい相手がいそう、自虐的でモテなくて僻んだりするありがちな役回りではなくてそこが意外と心地よかった
なんだかちょっと惜しい!
という印象です。
日仏のハーフ、新井・マクシミリアン・譲二がイケメンでトラウマがあり自信が持てないノンケ。
自信家のゲイの石渡と出会って、惹かれていく…のはとても良かった。
ただ、予定調和というか、肝心なところが安易な偶然ばかりで、ちょっと残念です。
2人がジムで偶然再会したり、譲二のトラウマの原因になった同級生の女性が石渡の同僚で譲二と偶然に会うとか。
譲二が石渡がまだ遊び人だと思い込んで一人で嫉妬するのも、その前に自分の気持ちを伝えるとか、自分たちはどういう関係かと石渡と話せばすむことなのに、と思うのですが、譲二は恋愛経験が少ないから空回りしてしまうということなんでしょうか。
石渡にしても、今は譲二一筋で遊んでいないなら、そのことを伝えればいいものをしないのは、意外と不器用だということなんですかね。
積極的に譲二を誘うことはしても、肝心なことは言わない言えないのは。
で、お互いの気持ちを伝え合うのもなんだか唐突な気がしました。
あ、そんなあっさり?と。
今までのは何だったんだと拍子抜けしました。
うまくいくのはいいんですけど、脈絡がないな〜とw
2人のキャラが好みだったので、ちょっともったいないな〜と思いました。
大島先生の作品は、チキンハートセレナーデ、仕立て屋と坊ちゃん、陰と日向のボーダーラインを読みましたが、本作がいちばん惜しい…です。
◾︎新井譲二(ハーフ,ヘテロ)×石渡悠(スポーツジムインストラクター,ゲイ)
社交的な石渡の周囲に対する新井の嫉妬、非常によく分かる。そしてそれによる行動が弱くて人間じみてて大変好き。
BL作品の登場人物で、主役が喫茶店シーンのような地味にリアルに人を傷つける言葉を吐くことって少ないんですよ。意外と。派手な喧嘩ではなくあくまでも地味に。ホモファビア的発言というより、日常で不意にしてしまいそうな絶妙な嫌味というか。コミカルな雰囲気で出るとか、悪役がこういう発言をすることはあるんですけどね。
それに対する石渡の返しもリアルで、大人2人の距離の取り方もリアル。続けようと双方が頑張らないと、この関係は簡単に終わってしまう。同じ学校に通う学生モノでもなく、ましてやヘテロとゲイの恋愛なんだから。面倒くさい色々を押してなお好きだからこの2人は一緒にいようとするんだよな、と思わせるところが好きです。
大島先生の描く目が若干怖くて苦手なのと、石渡がスポーツジムのインストラクターらしい体系だったらなおのことよかったな。着衣のときはいいとして、エッチシーンで強調して欲しかった、折角の設定を。
私ごとですが、記念すべき1000レビュー目となりました。
すごく面白い設定でした
ハーフイケメンなのに、自信がない攻め
おどおどした感じとか、頼りない感じとか男らしさ(らしさって何だろう?笑)とか
人としての魅力は十分にありそうなのに
何となくちょっともったいない感じ
こんな人いるよなー、ここまでイケメンじゃなくてもいるよなーと思いながら読みました
やっぱり、だから受けが男前
そのバランスがかもめ先生の好きなところです
今作も非常にバランスのとれた2人
グラグラなんですけど、少しずつピースを合わせていく感じが読んでいて心地良かったです
タイトルからずっと気になってた作品でした。
イケメン差別物は苦手なんです。こうしてみると美形故に理不尽な目に遭う主人公のお話ってBLにありますね。まあ主人公は美形やイケメンならその可能性もあるわけで。
こちらの主人公譲二もハーフのイケメン故に昔からイケメン差別を受けてきてネガティブになってしまいました。
上司におそらく悪意を持って紹介されて行ったバーでイケメンなのに明るくグイグイくる石渡と出会います。自分と正反対な石渡とスポーツジムで再会。
お互い惹かれあいますが譲二は石渡にとってどれ程の存在なのか自信が持てず、明るい石渡と関わる人達に嫉妬してよそよそしくなってしまいます。
譲二が自滅して破局か?となりますがバーで強引に石渡を連れ去りやっと告白。
今までで一番一緒にいて居心地のいい石渡とゆっくり恋愛を育てていってほしいなあ。
石渡は百戦錬磨っぽいけど自分からアプローチしたのは譲二が初めてでこちらも戸惑ってたんですね。
合鍵の話からいきなり不動産屋さんへ行こうって、同居するのかなあ。
こういう成長を遂げたり殻を破ったり乗り越えるお話はいいですね。
譲二に幸あれ!
ノンケ×ゲイものの一般的なストーリー展開のテンポに比べて、結構速いテンポだったところが良かったです。このジャンルって、ノンケが相手との接し方に戸惑ったり、ゲイが相手に遠慮してしまったりして、先に進むのに時間がかかる作品が多いと思うんです。でも、この作品では中盤ではもうセックスしていますし、一度攻めの新井が失敗してしまって2人の関係に亀裂が入っても、そこまで時間をかけずに仲が修復されます。別にコメディ調なわけでもないのに、テンポ良く読み進められるのが気持ち良く、こういうノンケ×ゲイものもありだなぁと思いました。新井が人間関係に躓いたきっかけや、その原因となる女子がビアンになっているのはちょっと安直では?と感じましたが、そこまでストーリーに深く影響してくるわけではないのですごく気になるというほどでもなく、さらっと読めるノンケ攻めでした。
見た目がいい故に苦い経験をして猫背になってしまった残念なイケメンが、自分とは真逆の性格の受けと出会って、ちょっとずつ猫背が伸びて(前向きになって)いく話。
卑屈なジョージ(攻め)が、石渡(受け)に出会ってちょっとずつ変わろうとしているのが伝わって、途中からは頑張れ!と応援する気持ちで読んでました。最初は軽そうに見えた誘い受けの石渡が、ノンケとの恋愛のハードルを乗り越えてジョージを本気で好きになれたのもよかったです。
人から羨まれる部分がコンプレックスになっていることもあり、外見だけではその人自身のことは何もわからないんだな、と改めて考えさせられる作品でした。
ノンケ×ゲイ
日仏ハーフで高身長&イケメンだけど、容姿のことを幼い頃から言われ続けてきて卑下する癖がついている譲二と、譲二がノンケだと判っていても屈託無く、積極的に近づいてくるゲイの悠。
譲二もそんな悠と一緒にいるのが居心地良くなるのだけど、社交的で誰にでも人当たり良く接する悠を見て、自分も彼を取り巻くその他大勢に過ぎなくのか…とネガティブ思考に落ち込みます。
そしてそんなネガティブ回路に陥った譲二の一言が、悠を傷つけてしまい…。
イケメンはイケメンなりに苦労があるのね…と思いました。
特に譲二は、学生時代に自分と仲良い女友達を酷い目にあわせてしまったこともあり(譲二は悪くないです)自分の美貌を武器どころかマイナス要素に感じてしまうようなってお気の毒。
譲二が基本ネガティブ思考だけど、歯ぎしりしたくなるほど度を過ぎた自己卑下はないのでじれったさもなく思わず応援したくなるようなキャラでした。
多少のすれ違いや勘違いはあるけど基本穏やか&ラブラブで、描き下ろしが特に良かったです。
二人行き着けのゲイバーのママ・ザビエル45歳がまさにザビエルヘアーのオカマなんだけどいい味だしてました。