海と二人の塩分濃度

umi to futari no enbun noudo

海と二人の塩分濃度
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神42
  • 萌×244
  • 萌39
  • 中立13
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
18
得点
516
評価数
139
平均
3.8 / 5
神率
30.2%
著者
ウノハナ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
¥629(税抜)  
ISBN
9784799730973

あらすじ

今度こそ――大学生の隆太は、勝ちめのない恋に終止符を打つため、
海沿いで居酒屋を営む尚希のもとを訪れる。
久しぶりに会った尚希は、彼女と別れ、猫とひとり暮らしていた――。
そんな彼の背中を見ていると、あきらめるはずの想いがあふれだしてきて…!!

無愛想大学生×10歳上の居酒屋店主の
静かに激しく心を揺らす愛――。

表題作海と二人の塩分濃度

南 隆太・サーファーで無愛想な大学生
前田 尚希・元ヤンで海沿いの居酒屋店主

その他の収録作品

  • 海と二人の少し先

レビュー投稿数18

年下と年上の対比がよく出ていた

年下で一途な片思いをしていた隆太が、年上ノンケ尚希にまっすぐ思いをぶつける。

尚希の受け入れ方が大人だなぁと思いました。

心の中では余裕がなかったり、全然大人じゃないと思っていても、それを態度に出さず、隆太を傷つけないよう、自分にもウソがないよううまく立ち回るなぁという印象です。

年下の熱さ、まっすぐさと、年上の余裕ある態度(心の中はおいておいて)の対比、そんな2人がどうお互いを理解し、受け入れていくかが丁寧に描かれていました。

2人それぞれの気持ちわかるよ〜と淡々と読みました。

やっぱり、尚希が隆太を受け入れていく過程がドキドキしましたかね。色っぽいし。

あ、1カ所、隆太が居酒屋の客に「お前ら…さっさと帰れー‼︎」と無言の圧をかける場面は笑いましたw

海の背景がきれいでした。

0

海風感じる作品

長年付き合っていた彼女に裏切られた尚希とその尚希にずっと片思いしていた隆太の物語でした。

諦めるはずだった尚希への気持ちが、尚希が1人になっていたことによって溢れ出して、やりきれず告白してしまうシーンが素敵。
抱きしめられた尚希と同じように、隆太の熱や海風の香りを感じました。

ありきたりの断りの台詞を尚希が色々考えた挙句、結局言わないのが良かったです。
自分でも何なのか分からない衝動に突き動かされて、交わしたキスが熱い!
尚希の台詞も男前でした。

尚希に会えない1日が長く感じるっていう隆太の気持ちが本当に健気で可愛くてキュンでした。
ずっと一緒にいたいと同じ気持ちになってくれて良かったね、隆太!

描き下ろしがまたとっても良い。
社会人になって国内外を忙しく飛び回ってる隆太が、久しぶりに尚希に会ってまぁイチャイチャするわけですが、大人になった尚希が主導権を握りつつあるのがエッチくて良かったです。
それでも尚希と一緒に店をやってくのが夢なんて可愛い事も言ってくれて…早くそんな日が来たらイイなぁって思いました。

0

ザ・ウノハナ先生な本

男らしい、ノンケな二人が、いろいろあって恋仲になるストーリー。無理なところがなく、自然な感じがやっぱり素敵

新しいサーフボードが欲しくて始めた、居酒屋でのバイト。夏限定、雇い主は友達の兄。彼の横には美人な彼女がいて、二人はすごくお似合いで、どうにもならない恋心を引きずって、一年、また一年と過ぎていく

諦めるつもりの、最後の年。そこに彼女の姿はなかった。恋焦がれていた人は一人になっていて、その背中は寂しそうで、無理やり消そうとしていた気持ちに、また火がつく

無理に身体の関係を迫るでもなく、何か理由を探して脅すわけでもなく、まっすぐに気持ちをぶつける、、若いって素敵だな〜

0

夜の海のように静か

ふううううう。
どうしよう、溜め息しか出てきません。
この余韻にしばらく浸っていたい。

海辺の居酒屋。
夏だけのアルバイトの隆太とオーナーの尚希と猫のちくわ。
ただ見つめるだけだった隆太の恋が動き出す…。

はああああああ。
だめだ、溜め息が止まりません。
読み終わった今も胸の真ん中にぐーーーーっと押しつけられるものがある感じ。
尚希と彼女の姿を横でいているだけだった1度目と2度目の夏。
自分の想いから逃げて、会いに行かなかった3度目の夏。
そして迎えた4度目の夏に彼女の姿はなくて、尚希とちくわだけに出迎えられた隆太。
10才の年の差があって、尚希は大人の余裕で隆太をかわそうとするけれど、隆太の真剣で強い想いがそれを許しません。
頭の中で考えていることと気持ちは別物で、「こう伝えよう」と決めていてもいざとなると気持ちが先に口から溢れてしまう。

夏の海の賑やかさや客で溢れる店内の喧騒はあるものの、この世に2人と1匹しかいないみたいな、すごく静かで穏やかな空気がずっと漂っていました。
その空気感がすごく心地良くて、その中でお互いの気持ちに正面から向き合う2人がとにかく愛おしく思えて、ふううううう、ですよ。ほんとにそれしか出ない。

すべての雰囲気が良くて、そのまま映画になりそうな作品です。
モノローグも素敵だし、2人が口にする言葉も素晴らしい。
寂しさや不安を抱える大人の狡さも通用しない相手に、腹を括って正直に向き合う尚希もカッコいいし、年下だけど深くて大きい愛で包み込むように尚希を愛する隆太もカッコいい。

読んでください。
まだ読んでいないという方は、今すぐ購入を。
絶対に後悔はしないと言い切れます。
読み終わったあともずっとこの世界に触れていたいと思える作品でした。

0

年下健気攻め × ほだされノンケ受け

そんなふたりのキスシーンがすごくツボでした。

初めてのキスシーン。
攻めの方が長身なので、受けが下からぐいぐいいく感じがキュンとしました。
片思いだし、傷心に漬け込んでるし…
で、最初は受け身だった攻めが、
「俺を夢中にさせてみろよ」って挑発されてぐいぐいし返すのがまたいい。
片腕で肩を抱いて、もう片方の手は首にそえて。
なーんか、すごく大事に触れてるのが伝わってきて、ものすごくキュンとさせられました。


二度目のキスも受けのリードではじまります。
元ヤンだから?(笑)
こう、Tシャツの胸元をがしっと掴み寄せてするんです。
そこを引っ張ったまま、攻めをベッドにまで引き倒しちゃいます。
なんつー男前な誘い方なんだ。


季節は冬の手前まで過ぎ。
ふたりにとってはもう何度目のキスか分からないけど、読者から見れば三度目のキスは。
猫の餌やりでしゃがんでる攻めをバックハグからのキスなので、珍しく攻めの方が位置が下。
いつもと違うの、もえる。


そして肝心の、本当に心が通ってから初めてのキス。
やはり受けからでした。
でも今度は胸元じゃなくて、頬を両手でがっと掴んで。
何度も言うけど、身長差がよい。とてもよい。


攻めは辛くてもひとりでやり過ごせてしまう受けとの人生経験の差を、受けはまだまだこれからの攻めの将来を考えたりして。
物語自体はゆっくりゆっくり展開されます。
なのにキスとかえっちはけっこう情熱的で、男臭いというか、男前なのがよかった。

2

潮風を感じました。

電子書籍のサイトのおすすめで知り、試し読みから購入しました。
隆太くんのひたむきさがすごく良かったのと、尚さんと元カノさんとの話もリアリティーがあって、物語にのめり込んでしまいました。
尚さんの長めの髪がさらさら揺れている描写が印象に残り、こちらも潮風を感じます。夏からはじまる恋が季節を重ねていく様子が好きですし、今を真剣に生きている二人と海と猫の世界、続きがあれば大変嬉しいです。
猫好きなので、ちくわみたいに、気づくとそこにいる猫、とても良かったです。

1

隆太の一途さと長期的目標に涙が

海の匂いを感じましたよ。
隆太が一途で健気で男の子でたまらん!尚さんも隆太の熱に引きずられてほだされて相手してあげてたけど、大人だからって色々迷ったり元カノとのこともあったしなかなか隆太にはっきり将来の事を約束してあげられません。

高校生の頃から夏だけバイトに通って、そこには尚さんと彼女が夫婦同然のようにいて、今年こそ諦めるつもりでいったら彼女は消えていて。
尚さんは大人のふりして仕方がないさと諦めよくしてて。

隆太が告白して尚さんは戸惑います。でも隆太は素直に認められたい頼ってもらいたい寂しい思いをさせたくない幸せにしたいずっとそばにいたい元カノから奪いたいとかきちんと伝えます。とうとう巡ってきたチャンスですもんね!隆太偉い!

尚さんも悩みますが尚さんから一線を越えてとうとう体の関係を持ちます。幸せですが隆太は尚さんは遊び相手とか寂しさをまぎらわせてるとか思ってて、でもグイグイ頑張ります。

バイトに毎週通うようになり二人の距離も縮まっていって。尚さんが元カノの妊娠を知って落ち込んだりでも良かったと思えたり。
どんどん隆太がかけがえのない存在になってきて。
隆太が年の差を気にしてるのが切ないです。どんなに頑張っても縮まらないって。尚さんの寂しさを埋めてあげられない。
大丈夫だよ、何年かしたらたいして問題じゃなくなるよきっとと言ってあげたい。

尚さんがとうとう覚悟を決めます。将来もっと色んなものが見えてきて可能性もあるのに俺でいいのかみたいなことを言いますが、もう隆太の気持ちは決まっています!やっとやっと。側にいられますね。

海と二人の少し先
では隆太が就職して2年目の夏ですね。出張があって10日ぶりに会えますが隆太はいつも尚さんに会いたいと思ってたって。変わらずいやそれ以上に愛が大きくなってますね。将来も誰にも文句言わせないようになったら二人で店をやるのが夢だなんて!
尚さんがアドバンテージを握っていたつもりでいつの間にか逆転されてたんですね。

隆太の粘り勝ち?隆太すごい!どれだけいい大学に通ってても、海外出張があるような会社に就職してもやれることやって最終的には尚さんと店をやるって!尚さんとのずっと側にいてくれるのか?って約束も守るつもりで。
17歳の夏に好きになって二十歳で恋が実って将来も決めてて。尚さんだけを思って。

2

海辺の塩の香りがする、ちょっと大人のお話

これの前に読んだ小説が、
いい意味でも悪い意味でも物足りなかったので、
久しぶりにガッツリBL読んだなという感じにさせてもらいました。

ここのレビューを見ると、
やはり女性の影が見えると拒否反応出る人多いなと。
私的にはあまり気にならなかったし、
そこが尚希の弱みにもなってた。

ノンケの寂しい年上男が、
年下の一途ワンコにどうほだされていくのか。
その辺の尚希の心情が、移り変わる海の景色と香りの中で
季節の変化とシンクロするように描かれている。

ポイントポイントにドラマチックな展開もあり、
ウノハナさん、上手いなぁと。

尚希の大人な対応と、その内面に抱える寂しさが
ひしひしとわかってしまう私も、十分寂しい大人です。

強いていうなら、
やはり隆太の背景が全くわからなかったところが、ちょっとだけ引っかかった。
でも、そっちも描いていたら、この長さでは収まらなかったのでは。
その分尚希の方に絞れていて良かったのかもと。

願わくば、この先もずっと隆太が尚希の側にいてくれますように……

そしてお約束のように、刑事組が気になる腐女子v

インパクト的には萌×2くらいな気もしますが、
尚希の幸せを祈って「神」評価で!

3

漫画って難しい…

ウノハナ先生の作品の中では、私の中で評価が低かった作品。

夏の間バイトに来ていた海沿いの居酒屋の店主に惚れ込んだ攻めが、フラれてもめげずに通い続け口説き落とす、という話で、受けの居酒屋店主は10歳年上で、バツ1です。
一途な話は好きなはずなのに、何故かこちらはあまり好きになれませんでした。攻めが受けを好きになった理由がいまいち伝わってこないこととか、受けの元嫁の存在がチラチラ浮き彫りになるところなんかが理由かなと思います。

同じ作家さんでも合う合わないにはかなりの開きがあって、漫画の奥深さを感じました。

0

めんどくさい年上受けが好き

5年越しの恋をあきらめるために来た夏の海。
好きな人は一人で、猫と暮らしていた。
っていう、絵になるシーンで始まる物語。
ウノハナさんの作品っていつも、ストーリーが映画のように脳内で展開するって感心するのだが、この作品も映画で見てみたいって思う。
十歳年上の居酒屋の主人を、高校生のころから夏ごとにバイトに来ていた現在大学4年生の若者が口説き落とす話で、これ、居酒屋主人が女性設定の男女の話としても通じそう。
だけどお話のメインはやっぱり、年下の、それも男をセックスで受け入れることへの葛藤にあって、そこがBLとしてしっかりとおもしろくて、私の好きな年上受けでした。

3

雰囲気はすばらしい

塩の匂いがしそうな世界観…
しかし何故だか萌えたぎれなかった…

個人的にロンゲ受けにあまりときめかないからかもしれない。攻めは何故受けを好きになったかもちょい不足してたかな…

しかし雰囲気で読ませてくれました。

後は、女性ネタが絡んでいたのも苦手ポイントかな…受けがノンケではなくゲイだったらまた違ったのかもしれないと思ったのですが、だったらこのお話は成立していない訳で…先生の描きたいお話なのは分かるのですが…ちょっと思っていたのと違って、う~ん難しいな…。

でも先生の作品だから読めたんだと思います。
表紙も良いですね。

2

年下攻めの教科書にしたい

『声はして涙は見えぬ濡れ烏』があまり好みではなかったので迷った末の購入だったのですが、ドンピシャだった……。
受けについて必要以上に過去が描写されるわけではないのですが、モノローグの言葉の選び方ひとつひとつが丁寧で、なにごとにも自分を押し殺して我慢することを続けて大人になってしまった人なんだな、とわかります。わたしの好きな年上受けです。その淋しいこころを若さゆえの愚直でまっすぐな愛で溶かす攻め。わたしの好きな年下攻めです。
内縁の妻に逃げられた受けの傷心に付け込む攻めとその愛を利用して自分をなぐさめる受け……なのですが、どちらもそれを自覚していて、その葛藤を軸にストーリーが進みます。2人とも性格の良い落ち着いた男で、それが全体的に静かな雰囲気を生んでいるのかな。夜の海辺の印象の強い作品です。激しい起伏があるわけではありませんが、それだけに2人の関係や心情の変化が丁寧に、ドラマティックに描かれています。日常BLはそれほど好きなジャンルではないのですが、こちらは胸に沁み入るような萌えを感じました。なんでも他人に譲ってしまう、自分の欲は我慢しがちな年上受けが、年下攻めの猛攻にほだされ、どうしてもほしいものをこらえきれずに「ほしい」と言ってしまうシーンは本当に良いものです……。
女性が絡むストーリーで、女性の存在が単なる悪役や当て馬や解説役に成り下がっていないBL、その女性にも幸せになってほしいと思えるような物語が好きなので、大変満足しました。現代日本に生きている人々の話だな、という感じがします。BL時空のBLも好きなんですが、本作は落ち着いたドラマのような作品でした。

6

ちくわとの絡みも好きです

長い片思い、好きなんですよね。
彼女持ちの尚さんに恋い焦がれて夏の度に尚さんの居酒屋でバイトして、今年で諦めようとやって来たら、彼女と別れていて。隆太に告白されて、今まで自分の彼女を見ているんだと思っていたのに、それが自分を見ていたんだと知った時に、気持ち悪いと思わなかった時点で、悪い気はしてないですよね。ちくわのことも、自分より先に探しに行ってくれたり、細かいところですが、もともと弟みたいに可愛がっていた隆太のことを好きなんだと気づいて行く過程が丁寧に描かれていて、じわじわとくる作品でした。

それと、サーファーがサーフスーツを腰のところまで脱いで、休んでたり、ボード持ってうろうろしている姿は大好物です。表紙はご馳走ですね。

2

淡々としたお話でした

大学生×元ヤンの居酒屋店主という、10歳差の年下攻めのカップルです。
夏の間だけ居酒屋のバイトに入っている攻めは、その店の店主を好きになったのだけど、店主には一緒に住んでいる内縁の嫁みたいな女性がいた、という話。

作者さんの他の作品と比べると、強烈なインパクトやきゅんきゅんする切なさに欠ける、淡々とした作品でした。
女性の絡む三角関係ってのも萌えない要因のひとつだったかもしれません。姿が見えないとは言え受けと女性のエッチまであるし…。
あと受けと攻めがお互いのどこが良くて結ばれたのかがいまいち分かりづらかった。攻めは夏のバイトを始めて数年の間、四六時中受けを好きだ好きだと思っているのですが、なぜ好きになったのかがさっぱり分からない。受けと女性がいちゃついてるのを見てドキドキしてるうちに好きになったみたいだけど、ノンケなんだし普通は美人な嫁のほうに惚れるんじゃないの?
受けに至っては、攻めに告られほだされてくっついただけみたいな印象を受けてしまう。さらに言えば、変に大人ぶって攻めの本気から逃げ、攻めが引こうとした途端にOKを出すのが打算的に思えてしまう。

脇キャラも、結構出張っている割には大してストーリーに絡まず、受けの元ヤンという設定も全くと言っていいほど機能していませんでした。話に深みを出すための設定がおざなりに処理されすぎたような印象。エッチシーンも、弟のような存在の攻めに告られ、しばらく返事もできずにグダグダしていたのに、あっさりと「いいよ、やろっか」的な軽さで…それ以降も大した葛藤なく続けて関係を持っていて、切なさや萌えが感じにくかったです。

2

寂しい大人の心の隙間に。

海辺の居酒屋で夏の間だけバイトする隆太は、居酒屋店主の尚さんに惹かれていたけれど、尚さんの隣にはお似合いの彼女がいて見つめることしかできなかった。2年ぶりにバイトに来たら、その彼女は消え、尚さんは一人で…

一途な年下男が、寂しい大人の心の隙間を埋める話。
なぜそうなったかはすごくわかる。でも、尚さんは「恋した」より「寂しいから流された」って印象が強くて、隆太も一途なんだけど表情が乏しいから、尚さんに恋焦がれてる感がなくて、ストーリーに納得できても「萌え」がない…
隆太の不愛想さ、尚さんのつかみどころの無さ、二人のキャラにも「萌えポイント」がなく…
絵は綺麗だし、海辺の雰囲気も良いのだけど、個人的に萌えが感じられない作品でした。

4

せつなくて甘い良作

よかったです。

余韻にしばらくひたってしまう、雰囲気のある作品でした。
夏の終わりから、秋、冬にかけて、『海』ってものさみしくて切ない感じがしますが、そのままの感じが作品に漂っています。

きちんとハピエンですが、生きていれば誰しも、どこかで泣いたり傷ついたり、しんどい思いをしている訳で、甘いだけではない人生の苦味が描かれているのがよかった。 少しビターです。

受けが年上で、ずっとキレイな彼女がいたという設定なので、女性が登場します。といってもモノローグというか、過去を振り返ったり、人の噂で登場するだけなので(顔も出てきません)、基本女性が登場するのを歓迎しない私ですが、気になりませんでした。
年齢設定からしても、元カノがいて、辛い経験をしてっていう方が、普通なのかなとも思いますし…。ただかなり引きずっていますので、苦手な人もいるかもしれません。

ウノハナ先生の作品は毎回発売日に購入して読んでいますが、最近の作品の中では断然好きです。
大人の方に特にオススメします。





4

夏の終わりってなんだか寂しいよね。。

大好きなウノハナ先生の新刊。
絵柄は相変わらず間違いないです!!
個人的に受けの長髪はあまり好みではありませんでしたが。。
夏特有の煌めきと楽しかった夏がもうすぐ終わってしまう。。という時に感じる哀愁と儚さのようなものを感じ、なんだか懐かしさを感じました。
ただ、受けの元カノの話が結構な比重を占めていたので、苦手な方がいらっしゃるかもしれません。
私は根っからのゲイよりノンケ好きなのでこっちの方がリアルだなーとあまり気になりませんでしたが。。
攻めが受けを好きになったきっかけがあっさりだったので、そこをもっと丁寧に描いてくれたらなと思いました。
シリアスな中で、警官の先輩後輩コンビが良い味出してました。

1

表紙の距離感が素敵

一途な片思いを続ける無愛想な大学生×居酒屋店主の夏の物語。

受けには奥さんのような彼女が居ました。しかし彼女は別の男と逃げ、ポツンと残された受けと飼い猫。思いを告げるつもりはなかった攻めでしたが、明るく振る舞いながら何処かさみしげな受けを見て我慢が出来ず、力強く抱きしめ告白しーーーーというお話です。

ノンケで弟のように可愛がってたバイト君に思いもよらぬ事を言われ戸惑いつつ、攻めの言葉の引力や熱に引っ張られる受けが良かったです。攻めは一度外れたタガが抑えられず気持ちを隠すことなく思いを口にし、受けは動揺しつつも大人の余裕を見せ何とか受け止めようとしている中での大人の色気が香る(∩´///`∩)

攻めと受けは表紙のような距離感で、シットリとした色っぽさを含んでました。
攻めは気持ちをぶつけるけど受けの気持ちを無視するようなことはせず一歩引いて。受けは飄々とした軽さに淋しさや熱を隠し持ち。そんな2人の合間を飼い猫がチョロチョロして癒され。
タイトルも表紙も作品全体を表してるようで素敵です。

そんな萌え部分を述べつつ、評価が低い理由。
10歳差がある2人なのですがキャラデザでは年の差を全く感じなかったのが残念。2〜3歳歳かと思った…。あと、元カノが逃げた理由やその後が、妊娠や不妊のデリケートな部分にグサっとくるキツイのをサラっとぶっこまれててショックでした。(表現は軽く触れる程度のサラっとです。個人的に敏感になりすぎるネタなだけなので、気にならない方はスルーしてください;)

評価は萌え寄りの中立です。

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