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きっともう、キスも抱きしめてももらえない――。
Blue Lust
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
中学時代隼人のことを好きだった昇と奏真がまさか友達だったという、衝撃的なところから始まった2巻。
3人とも同じ部屋で寝ている場面では、こっちがヒヤヒヤしてしまいました。
恋愛に疎かった隼人が昇の気持ちを冗談にしてしまいたかったその気持ちもわからなくもないけど、思春期の多感な時期にみんなの前で言いふらしたことは本当に良くなかったよなぁ、と。
実際に昇はいじめられて自殺未遂までしてしまって、顔にも傷が残り…彼もまた苦しさと戦ったんだろうなと思います。
奏真への気持ちを自覚した隼人も、昇とのことが引っかかったままだと
前に進めないし誰も幸せになれないんだろうな。
奏真と隼人もギクシャクしてしまって、切なさが増したままの終わりでしたが
今後どうなるのか…ドキドキしながら次巻を読みたいと思います。
隼人の過去にまつわるエピソードがそこまで悲惨じゃなくてよかった。
2人にとって深刻ではあるけれども、1巻であらましは説明されていたし、長々と引っ張らず先へ進んでくれる展開がありがたいです。
ぐんぐん引き込まれて読めるところが好きです。
さんざん悩んできてもう逃げないと奏真に本当のことを話せた隼人。
奏真への気持ちに気づいてから、奏真に拒絶されるの辛いけど、逃げないのが偉い。
奏真に拒絶された時の隼人の表情、がっくり肩を落とした全身の後ろ姿から悲しみが伝わって辛かったけども。
こういう絵で感情をばしばし伝える先生の手腕が好きです。
奏真も隼人も表情に感情がよく出ていて見入ってしまいます。
奏真は奏真で葛藤しているんですね。
そりゃそうですよね。
2人が辛い過去やジレンマと戦って、表情がどんどん大人びて身長も伸びてくるところも上手いなと思います。
ケガした隼人と、かいがいしく世話をやく奏真に、友だちが2人はできてんの?と冗談で言った時の2人のリアクションがデカすぎてちょっと笑ってしまいましたがw
いやいや笑いごとではないごめんなさい。
2人にとってはそこが地雷ですもんね。
で、それきっかけではありますが、隼人が奏真に気持ちを伝えられてよかった。
奏真は悩んで昇に相談するのか…いよいよ次巻完結ですね。楽しみです〜。
奏真が自分の気持ちに素直にすぐ隼人に触れたり抱きついたりするのが萌えなので、またそんなシーンが見たいです。
そして今度は隼人からも奏真にハグしたりキスするシーンがあれば、奏真も私も喜ぶと思います。期待して3巻へ。
隼人の昇との回想が微笑ましくもあり、辛くもありました。あんなに普通に和気藹々と親友として過ごしていたからこそ、昇のたった一言の告白で、すべてが崩れ去ってしまったのが余計に辛いですね。優しく、どんなことでも受け入れてくれそうだから、と隼人を信頼して告白した昇も、夢にも思わなかったその告白を聞き、彼と今まで通りの親友を続けたいがために、それを冗談として流そうと周りに言いふらしてしまった隼人も、私はどちらにも罪はないと思うのです。まだ中学生だもの、大人でも何が正しいか分からないのに、自分の行動がどう影響するかなんて正しく予想できなくて当然ですよね。
隼人が昇のことを思い出して奏真と仲良くなるきっかけを得たことが、奏真にも昇にもやんわり非難されているようにも感じましたが、私はそれも自然な心情、責められない心情だと思います。過去の経験が今の彼をつくっているのだから、奏真には時間がかかってもいいから、隼人の過去を包み込めるようになって欲しい。そして、隼人にはたとえ昇に許してもらえなくても、誠意を持って当時のことをしっかり謝罪して欲しいですね。すぐには許せなくても、その後悔はきっと昇の心にゆっくり溶けていくのではないかと思います。短期間で2人もの同性の親友から好意を受け取った隼人が、一度目は失敗したけれど、二度目は以前と違う対応ができた。私はそれだけで十分だと思います。
ぐあああ。
4年ぶりくらいに読み返しています。
4年間読み返せなかったくらい、初読のときの衝撃が大き過ぎた。
とにかく心がしんどいです。
1巻ラストで奏真の友人として登場した昇。
彼こそが隼人の取り返せない過去の張本人で、2巻は2人が知り合って仲良くなった中学時代の回想から始まります。
中学時代って、こころの成長速度の差が一番顕著に現れる時期ですよね。
早い子はすでに元カレが何人かいる一方で、遅い子は「初恋ってなに?え、みんな、もう済んでるの!?」状態だったり。
特に同じ年齢でも精神年齢が女子より低い男子では、その差はかなり大きいはず。
他作品で暴露する子が悪意を持って言いふらしているのに対して、隼人の場合はあまりにも幼過ぎたことが罪でした。
昇との居心地の良い関係がずっと続くものだと信じていた隼人が軌道修正のつもりでしたことが、昇を追い詰める結果になったのはすごく悲しい。
そんな回想を経て、今の昇と話したことで、奏真に対してこのままじゃいけないと行動した隼人ですが、奏真の反応は「そうだよなあ…」というもの。
奏真からしたら、それまでの隼人の行動や、自分が見ていた隼人でさえ全部偽物だったと言われたようなものだから、自分の気持ちの持っていきようがない。
隼人の方も昇と奏真は違うことや、自分の中に芽生えた奏真への気持ちを伝えようとするけど、奏真に「話を聞いて」というのは都合が良すぎるし、しんどい!切ない!
平行線のまま、それぞれの線が捩れまくる展開にもだもださせられますが、それだけに隼人が自分の気持ちに答えを見出せた瞬間に、ちょっとすっきりしますよ。
ラストはこれまた大変衝撃的なところで終わっています。
1巻のレビュでも書きましたが、これはほんとに3冊揃えて読まないとだめなやつです。
しんどい思いをして読み続けた分、得るものが大きいですよ!
というわけで急いで3巻へ!!
ひなこ先生の絵柄と高校生ものがお好きな方には大満足のシリーズなのではなかろうか。王道の良さ。
◾︎片平奏真(転校生)×百五川隼人 高校2年
すれ違いつつも露骨に無視したりしない大人なお二人。まっちゃんも気を使うからね!いい奴だもんねまっちゃん!
進展がゆっくりペースです。3巻で終わると分かって読んでるのはありがたい。うだうだ足踏みしてる感じもありますが、外的要因によりなんだかんだ関係を作られて、じりじり変化していってます。"丁寧に描いてる"と読むこともできる。
本編と関係ないけど、借りたノートを写してもらうくだり意味がわからなすぎる!隼人にはなんの勉強にもならないしコピーした方が早いし、君らは一体何の修行をしてるのか。
メインCPも好きなんですが、あまりに宮沢が個人的にどタイプ過ぎました。。。顔よし、性格よし、器量よし、人間臭さよし、、、両者トラウマになってしまったけど、隼人との関係性が好きです。
難しいと思いつつも、宮沢×隼人も見たかったな笑
めちゃくちゃわかります。 メインcpも好きだけど宮沢君がドストライクで少し残念でした笑
隼人ー!奏真ー!思わず叫びたくなりました。
宮沢の出現で隼人は奏真に過去を語ります。宮沢が相手だったことは伏せて。
1巻では奏真はとても手が早かったですよね。なのに2巻では隼人をやんわり避けて。辛かったです。
奏真も自分は過去の彼の代わりだと複雑です。
隼人も過去の償いのつもりだったけどいつしか奏真が代わりではなくなって。
奏真の態度に一喜一憂する隼人が見ていて辛いです。でもキスしたいのは奏真だと伝えて。
最後に奏真は宮沢にメールしますね。きっと隼人のことを相談するのでしょうか?受け入れてくれる人がいたよって。あぁ!宮沢のことが知られるのでしょうか。
どうか皆が傷つきませんように。
2巻は全体的に切ないし、もどかしいですねぇ。
過去、隼人が自殺未遂に追い込んだ昇が奏真の友達で、ついに昇と話をすることになる隼人。そこでも、あまり誤解は解けないまま昇に奏真を自分と同じ目に合わせるなと釘を刺されてしまいます。元気のなかった隼人に優しくする奏真へついに自分の秘密を打ち明けますがそこから奏真との関係がギクシャクしだし、距離を置くことでようやく奏真への想いに気づく隼人。
全体を通して隼人目線なので奏真の気持ちははっきりとは出てきませんが、二人が優しくされて喜んで、それでもそれは恋愛的な意味ではないんだと自分の気持ちを鎮めてと言う毎日がいじらしくて、お節介を焼きたくなりますね。
1巻の「主役の2人が背中を向けあっている」というBLの表紙ではあまり見かけないような構図から、パッと見は大進展したように見える2巻の表紙ですが、よくよく見ると2人の目線はまだ交わっていません。
このなんとも言い難い距離感が内容をよく言い表しているように思います。
1巻のレビューでは一切内容に触れなかったので、ここでざっくりとあらすじを。
主人公の〔隼人〕は中学時代に同性の親友に告白され、その親友を未熟ゆえの残酷さで自殺未遂にまで追い込んでしまった過去のある少年。
ある日学校の屋上から今にも飛び降りそうだった〔奏真〕に声をかけ、2人は仲良くなる。
奏真は転校生で、どこかクラスに馴染もうとしない節があり、隼人はほっておけない。
隼人の優しさは中学時代の後悔と贖罪からくるものだったが、奏真は自分を気にかけてくれる隼人を好きになってしまう。
奏真はゲイで、転校してきたのもそれが理由だった。
それを知った隼人は奏真に中学の親友の姿を重ね、奏真に寄り添うことで罪滅ぼしをしようとする。
親友以上の距離感で奏真の心に寄り添って、キスや身体を触られることも受け入れて・・・
だけどそれで2人は恋人になったのか?というと、そうとも言えない苦い関係。
それでも隼人の存在は奏真の心の支えにはなったようで、奏真は隼人以外にも少しずつ笑顔を見せるようになる。
そんな時、奏真は中学時代の友達に会うことになって───
というところまでが1巻のお話で、この奏真が会いに行った友達というのが隼人が過去に傷付け、奏真で埋め合わせようとしているかつての親友〔昇〕だったことで、いよいよ本当の意味でお話が動き出します。
昇に会ったことで、自分がやっていることは自己満足以外のなんでもないことを突き付けられて、ようやく奏真自身にきちんと向き合うことにするのだけど、まだもう1巻続くだけあってすんなりとはいきません。
表紙の2人の視線が合わない様に、一番近くにいながら遠くなっていく2人がかなしいです。
なんていうか、ほんとなんとも言い難いもどかしい状態。
BLにおあつらえの、両想いなのに男同士だから上手くいかない切なさ、みたいなのとはまた違う上手くいかなさがあります。
リアルさが苦いです。
3巻へ続きます。
【電子】ひかりTVブック版:修正-、カバー下なし、裏表紙×
2巻まで読んだところでまだ3巻が発売されてないことを知り、めちゃ後悔しました。続きが気になり過ぎる!!完結してから読むべき作品だったと…。
中学の頃に、幼さ故に親友から明かされた想いを受け止めきれずに傷つけてしまった隼人。最初はそんな親友への贖罪から同じ境遇にある奏真をほっとけなかったのが、気持ちを通わせていくうちに贖罪とは別の気持ちを自覚し始めます。そんな中、中学の頃に傷つけて自殺未遂に追いやったかつての親友が、奏真の友達として現れて…。
『BLUE LUST』というタイトルにぴったりの、未熟で純粋で臆病な、青い恋という感じのお話です。絵もストーリーに見合う繊細なタッチで、表現力豊かでした。
隼人の方は、奏真に対しても、かつての親友・昇に対しても、ちゃんと真っ向から向き合うことができたと思うので、3巻で攻めの奏真がどういう結論を下すかで、この作品を最終的に神とするかどうかを決めようと思います。というわけで、暫定の萌2です。
1巻の、恋愛にとらわれるや否やの緊迫感と、痛々しく切ない高校生たちの姿に大いに萌え、2巻を心待ちにしておりました。期待は……裏切られなかった!
恋といじめ、告白できない片想い、友達への罪悪感。高校生モノBLの言わば王道中の王道、それなのになぜか目が離せない作品です。
高校生ものBLの醍醐味っていうのは多分、この気持ちがバレたらこの世界が終わってしまう、とまで思わせる学校内だけの小さな世界・閉じた人間関係の中での濃密な心情の揺れ、だと思うのです。
大人なら、世界はもっと広い、周りには色んな価値観の人達がいるって、心はともかく頭では知っているからね、だから高校生もの読むと切ない。大丈夫だよって言ってあげたくなるのです。
(2)では、中学の時に告白を受け止めきれずに傷つけてしまったかつての「親友」昇が、奏真の前の学校の友人として登場し、隼人の日常がぐらつく展開。
隼人の凄いところは、昇にも奏真との始まりは『昇への償い』と言葉にして、もう遅すぎるにしろずっと悪かったと思っていたことを伝えた、そして奏真にも友達を自殺未遂に追い込んだ事を話す、ところ。
普通は繰り返しますよ、同じこと。でも逃げずに立っている隼人。
今回逃げてしまうのは奏真の方です。もう今までみたいに屈託無く隼人に甘えられない。
すれ違う両片想いの痛々しさ。
2巻はラブ展開なしで心の痛みの方が多かったですが、巻末隼人が奏真に告白、あとは奏真がどう出るか、何と昇にメール?という終わり方、しかも次巻予告は不穏な空気……
次巻完結とのことなので何とかハピエンで、と読者的には思うけれど、どうぞ作者様その心の思う存分を描き切って下さい。
ところで昇がやけにカッコいい!心の傷も額の傷もしなやかな鎧に変えたみたい。スピンオフで昇がこれでもかって愛される物語欲しい。
過去の男との再会からな今回。
イメージしてた姿とは全然ちがうヴィジュアルでしたw
もっとひ弱なイメージだった。
過去、どういう出会いから、どうなってそれに至ったのか
が描かれる前半戦。
学生らしいにぎやかな雰囲気が好き。
無二の親友と言っても過言ではない懐き方がすごく可愛い。
だからこそ、「好き」だと告げ、そこからの展開が辛辣。
こらトラウマになるわなと(ノД`)
「男と」なんてやっぱりありえない。
そう思っていた隼人が自分の気持ちの変化に気づく後半戦。
「贖罪の為なら俺に抱かれるのか」と言われて「やっぱり無理だ」
そんなところからの甘い展開を期待していただけに
あーあーと唸るしかない。
好きだと自覚したから本当のことを話したい。
好きだと自覚したからこれ本当のことを知ってほしい。
すべてを打ち明けることを決め、話たがゆえになすれ違いが切ない。
お互いそれぞれに抱えた葛藤がうまくかみ合わない感じが
なんともモドカシいのです。
好きだから些細なことでも、声をかけてくれるだけでもうれしい。
好きだから自分だけに頼ってほしい。
お互いにそんな風に好きを自覚してて、こじらせてるくせに
上手くかみ合わないのがモドカシイ。
次回はいつになるのか・・というところですが
ハッピーエンドで終わってくれることだけを願いたいと思います。
性癖がバレてイジメにあい転校を余儀なくされた奏真、親友を自殺未遂に追いやった後悔を引きずっている隼人。奏真は隼人に出会ったことをキッカケに明るさを取り戻していく、そんな奏真を見守る隼人、穏やかな関係ができはじめたところに現れたのが奏真の前の学校の友達・昇で、昇こそが隼人が自殺未遂に追い込んでしまった被害者…
1巻はその3人が会ってしまったところで終わりました。
そして2巻、隼人は昇と会ったことで過去の過ちを自覚、自分の過去にも向き合うために、(昇が被害者なことは伏せて)奏真に過去のことを話す。奏真が心を閉ざす原因と同じことをしていたと打ち明ける勇気ってどれだけのものだろう?
隼人は奏真が大事だからこそ、汚くても自分自身のままで奏真の前に立つために話したのに、奏真は自分は贖罪の代わりだったことに傷つき、隼人の負担にならないようただの友達でいようとする。
お互い想いあっているのに、遠慮しあってギクシャクとかみ合わない二人。
そんな時、奏真が隼人の手にケガをさせてしまい、奏真は隼人の手の代わりに学校生活をサポートする。ここでも全部の面倒をみたい奏真と、奏真の負担を考えて遠慮する隼人ですれ違いが起こるのだけど、隼人は、奏真と前の被害者は別なことと奏真への想いを伝えて、また穏やかな二人に戻っていくのかなという流れで、まだ解決してない昇がキーポイントになりそうな次巻に続きます。
隼人が昇のことを奏真に話さなかったのは、昇のプライバシーを考えてのことだったのに、それが新しい溝の原因になりそうです。次巻が最終巻と予告に書かれていました。
封入特典ペーパーと番外編(1P)は、奏真の想いがチラつく二人のほのぼのとした日常で、本編がシリアスな分、短くても癒されるエピソードです。
この本のレビューなんだから作者の他作品と比べても仕方ないと思うのですが、最終回に向けて、ひなこ先生に書きたいテーマを書ききって欲しいからあえて書きます。
ひなこ先生は線が丁寧な絵を描き、短編でもキャラの性格を書き分けてまとめるストーリー力を持つ漫画家だと思っています。
そしてアホエロコメディはひたすら笑えて、執着物はそれと気付かず落ちていく過程にゾクゾクさせられ、鬼畜物は心の闇を垣間見るように怖い、同じ作家が書いた話とは思えないストーリーの幅の広さに驚かされます!
『BLUE LUST』は心のトラウマという重い設定なので、心に突き刺さる痛さもありますが、この重い設定にどんな終着点を持ってくるのか、ひなこ先生だから期待せずにはいられません。
外野の声に惑わされることなく、ひなこ先生が考えた通りの物語を書いて欲しいです。最後までひなこ先生の物語についてきます。
隼人は、昇という親友の気持ちを踏みにじってしまった過去を忘れられずにいた。意図して傷つけたわけではなかったが、この頃の隼人は同性を好きになるということをまだ理解できなかった。
その後出会った奏真に、昇の姿を重ねた部分もあるとはいえ、昇に対する思いとは違う感情を次第に隼人は持つ様になる。そんな中、実は奏真と昇が友人同士であることが発覚。久しぶりに会った隼人と昇は…。
今回、ラブ度は低く、深刻なストーリーとなっています。
隼人は奏真への想いを伝えたので、次巻で波乱は巻き起こるんでしょうけど、最後は幸せになってくれると思います。
私が気になるのは昇の方でした。恋敵であると同時に、友人である奏真を自分の二の舞にするな、という彼の優しさに胸が痛くなりました。
昇の恋は実らなかったけど、人を好きになることが辛く悲しいことだとは思わないでほしいです。
奏真と隼人のストーリーが終わったら、彼のスピンオフとか出ないかなぁ。切なくもあまあまのハッピーエンドで。
『Blue Lust 1』を読んでから他の作品も読み始めたひなこ先生。シリアスから甘エロ、あほエロにちょっとブラックなお話まで、作品ごとにまるで色が違うところが大変魅力的です。中でも私は、やはりこの『Blue Lust』の青くて透明な、張り詰めるような色が一番好きです。
隼人の中学時代から始まる2巻。くりくりとしたまん丸な黒目の隼人が、素直であどけなくて表情豊かでとっても可愛くて、昇と出会って親しくなる過程がなんとも微笑ましいのに、中学時代の二人の結末がわかっているから切なくて切なくて…。
昇が現れたことをきっかけに隼人は奏真が愛しいと気づくものの、どちらも一生懸命なのにすれ違う心に胸がキリキリと痛む。
クラスメイトの軽い「できてんの?」の言葉にショックを受けた奏真を追って、二人が出会ったあの屋上の空の下で「奏真のことが好きだから」と告白した隼人。秋の空は出会った日より濃い色の青だったのかな。ひなこ先生の場面の切り取り方が素晴らしくて、とても美しかった。
悩んだ奏真は昇にメールを…。そして3巻に続きます。
昇は彼らをどうするんだろう?隼人の過去の過ちの相手が昇だと知る時、奏真は耐えられるのだろうか?奏真のことも昇のことも二度と傷つけたくない隼人は、どんな道を選ぶのだろうか。
2017年に発売予定の3巻で完結するそうです。そこで昇が隼人を許せたら嬉しい。奏真が隼人を信じることが出来たら嬉しい。隼人の真摯な思いが二人に通じたら嬉しい。一生懸命に生きる彼らがみんな幸せになって欲しい。
萌えとしては1巻のが断然萌えました。でも、二人にとって避けては通れないお話し。大事なエピソードでした。
波乱を含んだ終わり方をした前巻に続き、今回はハラハラきりきりしっぱなしでした。
中学時代に傷つけてしまった昇との再会に本当は喜びたいのに過去の過ちがそれをさせない。元々素直で明るい隼人だけにその辛さが読んでいて伝わりました。
その辛さの中でした奏真からの優しいキスが今回めちゃめちゃ萌えました!
痛いところを突かれたり、過去を打ち明けた奏真から避けられたり、ダウンしそうな隼人でしたが、踏ん張ってアピールする姿に心打たれました!
真っ直ぐに奏真に向き合う姿が健気で男前でした!!
自然と奏真を愛しいと思え、好きだと告げれた隼人!!頑張って向き合って!!と奏真を応援したくなりましたが、相談しようとしている相手が………昇。オーノーまた波乱を含んで次巻です……
今回は、打ち明けてからギクシャクし距離が離れていってしまい甘いところがほぼなかったのですが、次が最終巻とのことで次に期待します!
ただ、予告カットが………辛すぎるものばかりで本当に幸せになれるの……??泣