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kasa wo mote
じわじわ噛み締めたくなる面白さ
本音を隠してヤクザになった城田に淡々と全てを捧げる畑中
潔くて破滅的で気になること面白いことに貪欲なのが良い
お互いへの執着が根底にあるのとても良い
設定はハードだけど、湿っぽさとカラッとしたとこが共存していて、なんだかあたたかみも感じたり不思議な作品です。
畑中の周到さ、金本の胡散臭さ、狂人の騙し合いも楽しく、金本はただで死ななさそうでもありあっけなく死にそうでもあるとこ好き。そんな金本が心も体も許しちゃう、それを心底楽しんでるの2つめのお話も趣き深い。
こちらはヤクザが15年かけて恋愛成就するお話です。
ほんとに最高BL。。すっごいよかった!
タイトルからしてオシャすぎな
インテリ I Q高すぎな狂った男のヤクザの若への執着愛。しかも同級生て。
私はこんなBLほんと大好きです。
1話目からがっちりこれは絶対面白いじゃんって
思っちゃいましたが
タイトルの他に入ってるスピンオフと
タイトルのプロトタイプ?元になった短編も
全部萌え度高くてめちゃくちゃいいコミックスですね。
竹書房の日に買う本に激推しの名作な一冊です。
あっさりした絵もなんかめちゃくちゃ好きだわ〜!
ヤクザモノが好きな人は読んでるだろうけど
エロは微量ではありますが執着愛好きにも激推しです。
以前 『ずっと雨が降ってる作品』探しのトピで 優しい姐さまが回答してたのを時期的に思い出して 盗みポチ
あのときの姐さま ごちそうさまです
基本 クズとか下衆がでてくる エグいやつを1ヶ月に2冊程度欲する質
ヤクザだ クズだ ゲスの煽りで期待値上げまくります
いや 別にこれがそうって訳ではないです
でも ヤクザの息子よりヤクザな同級生が ヤクザ見習い(チンピラ)飼い慣らすとか ってのがね
全ての音をかき消す雨の中で彼を見た時から 堕ちた先
自分の持てるすべてで 支えると決めた
ヤクザ稼業に馴染めない 哀れなヤクザの息子に固執するクズの執着が振りきれてていい
自分の想いは秘めたままのくせに 相当な溺愛っプリがほんとイカれてる
ただね ただね
二人とも幼いままだッ!
20代中頃 下手すりゃ後半でもくらいの歳のはずなのに高校から1ミリもフケてないッ!
いや 絵的な事はこの際どうでもいい
堕ちた世界で 手腕一つで稼ぐシノギの巧妙さ 裏を見据えての画策も 騙し騙されるヤクザな場所で ただひらすらふたりで逃げることだけのために費やした15年もすべて 愛おしすぎる1人の為
外道のクセに純愛 純愛のクセに狂ってやがる
しかも最後の最後まで下衆っぽく 無駄に首突っこんだばっかりに恩仇ですか?
雨につられて思い出して読んだ はじめましての作家さんだったけど
さすが姐さまチョイス 確かに雨がキーだし 生々しい世界で約束だけを信じて添い遂げるってのが しかもオマケの1組つき
いやぁ 読み応えあって面白かったです
個人的には もっと粘ついた生臭いもが出てくるのを 今か今かと待ちわびましたけど
雨に濡れて、涙を隠すように男泣きするヤクザの後継ぎを見て恋に堕ちた優等生の物語でした。
畑中の一方的な執着かと思いきや、ヤクザ家業に不向きな自分の性分を分かっていて、荒れている城田が、限界が来たら「二人で逃げよう」と言った言葉を支えにしていて実はお互いを大切に思ってるんですよね。
城田を支えるため、側に居るために盃を交わした畑中。
畑中にはヤクザでいてほしく無い城田。
この関係性がなんかねー、イイんですよ。
全く甘さは無くて、イチャイチャと言える触れ合いも無いんですが、そこも良いです。
"こいつを台無しにしていいのは世界でオレだけ"のセリフがやっとデレたにしては辛口で世界観にピッタリで良かったです。
プロトタイプのお話も好きでした。
お互いを想いあってる主従関係の2人っていいですよね。
何でしょうね。
「俺…、お前のことが好きなのかも」とか「やばい、お前が可愛く見える」みたいなふわふわ甘酸っぱい恋愛に胸きゅんする作品もいいけれど、この作品にはふわふわ感も、甘酸っぱさもありませんでした。
恋とか愛というレベルじゃなくて、人生そのものみたいな。
「一生をこの男に懸けると決めた」男と、そんな男に絆されちゃったんだから仕方ないっていう男。
天晴れでした。
クラスで浮きまくっている893の組長の息子・城田が、雨に打たれて泣いているところを見てしまった優等生の畑中。
その瞬間から、2人の運命は大きく変わって…。
卒業後、城田は組に入り、畑中は一流大学に通いながら城田のシノギの経理を担当する。
大学卒業後は、若頭になった城田の補佐として組に入る。
城田が陥れられそうになったら必ず救いに来る。
畑中の万能っぷりが良いです。
何かと城田の足元を救おうとする大平組の金本や、畑中の働きで大きくなっていく城田の勢いを弱めたい城田組のもうひとりの若頭・川田と頭脳戦に心理戦を繰り広げていく展開は、なかなかのVシネマ。
その辺の設定や描写もかなりしっかりしているので、途中で「わたしが読んでいるのは極道漫画」というテンションになりました。
このまま組長にのしあがるまでを描くのかなあと思っていた終盤の展開で、「そうだった、BLでした!」と思い出す。
高校時代に畑中が言った「(限界が来たら)2人で逃げようか、どこか遠くへ」という台詞。
あのときからこれまでずっと畑中が城田のそばに居続けたのは、そのためだったのか!
ほんとにこの畑中という人は、よく分からない。
複雑に見えて、すごーーーくシンプル。
こんな訳の分からない男にここまで惚れ込まれたら、落ちないわけがないなあ、としみじみ思いましたよ。
同時収録は、畑中の抜け目ない人柄に惚れた金本と舎弟くん。
短い中にたっぷりとドラマがあって、読み応えがありました。
そして一番分かりやすくて良かったのが、【傘を持て】のプロトタイプだという【真面目長屋】でした。
これは本当にシンプルで分かりやすい、男が男に惚れ込む話。
それを第三者目線で描いてあるのが、また味わいがあって良かったです。
たうみまゆ先生といえばこれ!
他のたうみまゆ先生作品の感想であーだこーだ書きましたが、こちらは圧倒的なんですよね。色気もバチバチにあるし、漫画的な余白もあるし、キャラクターはヒール(金本)含めて魅力的。
金本の名前出したので先に
◾️陽炎編
金本って名前がまず中国ヤクザっぽくていいですよね。金さん。カバー裏漫画ではピアスしてないっぽい?鈴木を「イロ」ってサラッと言っちゃうとこも、鈴木の顔も最高。
またブチ切れ鈴木が面白いのよ。金本にとって畑中が面白いのは賢いからってのもあり、やっぱ全力だからなんだろなと思うと、鈴木は全力でしたね。アニキの尻狙うのも全力じゃないとできないよね。
◾️傘を持て
う〜ん、良い!!!!
始まりから終わり…彼らの終わりはまだ先で、さらなる波乱もありそうな人生だけど…まで良かった。この作品に関しては先生の絵柄がベストマッチ。ちょっと気怠げでそれぞれの弱さを感じる。何がなんでも城田の側にいる、畑中の激重具合に拍手。畑中があんなしくじりするかな〜とも思うけど、完璧ではないところも魅力である。
ひかり
カバー裏あり
いやぁ参った!
おもしろかった!
ハッキリ言ってL的要素や萌えは薄いんだけど…根底にがっっっつりあるのがたまらん。
極道の息子・城田と同級生だった畑中。
畑中が頭良すぎで超嫌な奴で、完全な悪人と言われるけど(城田への)堕ち方が半端なくて。そこが物語の肝ね。
敵対する金本に「くたばれ 狂人が」と畑中が言うの狂人が狂人に言ってる…と笑ったw
後に金本も畑中に同じセリフを言い返すんだけど。
似た2人だなと。
だんだん褒め言葉に聞こえるのがまたw
出会った頃「優等生を演じる」「人生は演劇」と言った畑中に対し15年後、城田が「ヤ◯ザ役限界」と言ったり「二人で逃げようか」の言葉が効いている。
他にも好きなセリフ多数。
金本がまさかあんな立ち回りをするとは意外だった。
けど、金本の行動原理、生きる楽しみを知り納得。おもしろい。
金本と部下・鈴の話もよかった!
本編のプロトタイプとして描かれた「真面目長屋」もすごく好き!
無職の男の隣に元ヤの二人(できてる)が引っ越してきて足を洗って真面目に生きようとしている姿を無職の男が見て自分も真面目に生きなきゃと思うというw
ネタバレだけど(今更)タイトルは畑中が城田へ最初言っていたセリフだけど…畑中の愛、自分がずっと側にいるからもう泣かなくていいという意味なのかなと。
いっこ気になったのは、片目付近にトーンが入っていることが多いこと。
最初、陰影とわからず、ちと不気味だった
絵がもうちょっとアレで(失礼)
どちらか1人でもキャラ萌えでき、Lや萌え要素がも少しあったら私の中では神評価だったんだけど…1巻完結だとそこまで入れるボリュームないわな
1巻でもめちゃくちゃ充実してたけど。
(やっぱ個人的にはどうしても上下巻以上の方が満足感高くなるわね
初めて読んだ たうみまゆ先生の作品です。
私は、ヤクザ系(極道)は地雷ですが、たうみまゆ先生の描く作品には不思議な魅力があり、ストーリーに惹き込まれました。
こちらは、表題作の他に3作品が同時収録されています。
『-逃避行編-』『-陽炎編-』は、表題作の番外編
『真面目長屋』は、同時収録作品
『傘を持て』
高校生→大学生→城田組 畑中 誠と高校生→城田組 城田 景のお話。
高校で同じクラスの優秀な畑中くんと城田組の息子でクズの城田くん。
雨の日に校舎の外階段で濡れている城田くんを見た畑中くんは気が付きました。
城田くんの目からは涙が流れていると。
ある日、家出をしていた城田くんが外階段に行くと畑中くんがいました。
ヤクザに限界がきたらどうすればいい?という城田くんの問いに、畑中くんが返した言葉は
「二人で逃げようか どこか遠くへ」
冷静沈着で頭脳明晰な畑中くんは、城田くんに対して異常なまでに執着します。
大学在学中は城田くんの経営相談を受け、卒業後は城田組の舎弟企業に入社した畑中くん。
城田くんのためなら、1億5千万円の貯金も、「ケジメ」の指詰めも、なんの躊躇いもなく差し出します。
この作品は、表ではヤクザ同士がシノギを奪い合うのですが、裏では城田くんを愛するが故の畑中くんの執着の軌跡になっています。
城田くんの心の支えは、あのときの言葉。
とうとう「ヤクザ役」に限界がきた城田くんに、畑中くんが告げた言葉は必見です。
1ミリもブレない畑中くんの愛は、まさに圧巻の一言です。
最後まで、ハラハラする展開に目が離せません。
当て馬なのに、いい仕事もする大平組の若頭 金本。
敵なのに、嫌いじゃないぜ!
番外編『-陽炎編-』では、メインになっております。
本編では、金本の動きにも注目しながら読んでいただくと、より楽しめると思います。
番外編『-逃避行編-』
金本の手助けもあり、香港に逃げた2人。
本編では、城田組を破滅させた金本でしたが、一枚上手だったのは畑中くんでした。
ちなみに、2人の初Hは香港の売春宿です(笑)
カバー下では、フランスでの2人の生活が垣間見られます。
これからは、雨が降っても大丈夫ですね。
番外編『-陽炎編-』
大平組の構成員 鈴木と大平組の若頭 金本のお話。
昨年の城田組のお家騒動に金本が絡んでいることを知った城田組の川田。
金本が若い頃に所属していた半グレ集団にある依頼をします。
こちらは、本編の後のスピンオフになります。
畑中くんが金本に用意した逃避行先は…。
番外編『真面目長屋』
某組の構成員 八神と某組の息子「若」のお話。
アパートの隣に引っ越して来たカタギには見えない2人の男性。
こちらは、最初からアパートに住んでいる「お兄ちゃん」の視点でお話が進みます。
畑中くんと城田くんのフランス生活をもっと見たかった~。
フランスは同性婚が認められているし(笑)
表題作を含め、全ての作品のテーマは「逃避行=駆け落ち」です。
その駆け落ちの先に「幸せ」の予感がしました。
どうか、カタギに戻って幸せになって欲しい。
表題作『傘を持て』の意味は、読む人によってさまざまな解釈が出来ると思います。
たうみまゆ先生の独特な世界観に浸れるいい作品だと思いました。
攻めが受けに執着してる話はよくあるけど、これは執着の仕方が違うところが押せる。
一目惚れした時から今までの自分の役をそのまま城田のために生きることに転換させた感じね。
いやぁ。すごいわぁ。
そんで頭が良いのがツボすぎる。
やってることヤバいのにすごい安心感。
何度かピンチがあったけど、畑中くんなら大丈夫でしょってある意味安心して読める(安心感とは別にハラハラはするけど)
本当にあんたはすごいよ、畑中くん。
何がなんでも城田を自分のものにして守り抜くみたいな強い意志を感じられてとても良かった。
対して城田。これもこれで押せるわぁ。
ヤクザの息子で悪ぶってるのに、耐えきれなくて1人で泣いちゃうとかなんなん?
抱きしめたくなる笑
そしてそんな彼の唯一支えが畑中くんの存在。
耐えきれなくなったら畑中くんが一緒に逃げてくれる、それだけを支えに15年もヤクザとして頑張るのです。
尊い。ありがとうございます。
最後、耐えきれなくなる時の引き金が畑中くんってのもまた良い。
総じて神。素晴らしかった。
サブカプの金本と舎弟くんも良かった。
メインカプの話の時は金本なにこいつって思ってたけど、可愛い舎弟くんに免じて許してやろう。ピアスのくだりも良かったし。
なんだかんだ舎弟くんを特別扱いして可愛がってるのが良かったね。
同時収録の真面目長屋。
これは続きが気になるね。素晴らしい純愛の予感よ。
一冊出てないのかな?あれば読みたいし、なければ描いて欲しいなぁ。
どの話も満足感しかない。
とても良かった。
優等生がヤクザの息子に惚れて、T大卒のインテリヤクザになったと。
高校時代に一目惚れをしてベロチューまでが早業で、そこから合体までが15年のブランク。
会わずに15年じゃなくて、腹心として常に側にいて15年、途中で恋心が喪失したとかではなく執着し続けて15年…それはないでしょー…
と、思ったけど大学の片手間に株をやって一億五千万稼ぐような人だし、海外に居ながら新宿のヤクザの動きを把握しちゃってるような超頭イイ人だから、常人には理解できないものなのかもしれません。
3作品ありましたが3作品ともヤクザの話です。
描き方は一貫してテンション低いのですが、やってることはラブラブ逃避行です。
ドキドキするものではないですが、読後感が良いです。
◆傘を持て(表題作)
ヤクザとしての資質をまったく持っていないのに組長の息子として生まれ燻っている城田と、そんな城田の泣いている姿に一目惚れし、生涯執着してしまう秀才・畑中という組み合わせ。名門大学を卒業後、一切の躊躇なく城田の組に入った畑中の潔さに惚れ惚れしました。城田の不足する部分を補うだけでなく、常に先回りして暗躍する畑中。確かに彼の方が余程ヤクザに向いていますよね。
でも、彼がそこまでするのはあくまで城田と共にいるためでしかないんです。神が依怙贔屓して創った畑中の完璧さは、きっと城田への捧げ物であり、不安定な彼を支えるためのものだったんですね。城田がもう限界だと零した時、かつての口約束通り、海外への高飛びを提案した畑中。すべてはこの日のための布石だった。運も味方につけて狭い檻から解放された2人は、ようやく普通の生活を手に入れます。濡れ場も淡白な雰囲気の中に、畑中の強い執着と城田の色っぽさが感じられて十分満足でした。とにかく絶対的な無双感と、1ミリも揺らぐことのない城田への愛を見せてくれる畑中が最高な作品でした。
◆傘を持てー陽炎編ー
城田組と敵対関係にある大平組の若頭・金本が受けになります。彼も喰えない男で、すべてを引っ掻き回した後に露わになる人間の本性や本当の望みを見たいがために、ヤクザをやっているという酔狂なキャラです。面白半分で畑中と城田の高飛びにも手を貸し、畑中とは喰えない者同士でWin-Winの関係を築いている仲。金本に惚れている舎弟の鈴木は、金本が畑中に惚れていると思い、なんとか畑中を越えようと行動します。最後まで肝心なことは煙に巻くような性格の金本だったけれど、彼の中で鈴木が畑中を越える日はそう遠くないだろうと感じました。
エロシーンは少ないのに、攻めの執着愛に非常に萌えました!!
思ったよりシリアスに裏社会が描かれています。
直接的な言葉や触れ合いが少ない分、1つひとつのシーンが詩的だったり、裏側にある想いを感じて、胸が熱くなります。。
見た目からしても高校時代の優等生っぷりから攻めのヤクザ適性は分かりませんでしたが、その有能さには脱帽!
15年も想い続けてカタギの攻めが受けの側にいるためだけに同じ組にも入っちゃうなんて、凄い執着です。
メインカプにも関係してるもう1組のヤクザカップルも良い味出してて、人情って感じでした。
これヤクザもの任侠ものが好きな人にとっては、痺れるほど魅力的な作品なんじゃないかなぁ。
なんせ畑中がすごい。
大学生の時点で先物取引と株で儲けた金を2億円近く持っている。それを城田のピンチにポンと出せる。
このまま進めば国を動かす人物になれたのではないか、という位の明晰な頭脳と冷徹さを持っている。
そんな男がヤクザの組長の息子として生まれた城田に執着して人生捧げているという構図。
城田はヤクザとしての度量はないが、組長の家に生まれてきてしまったから若として自動的にヤクザにならざるを得なかった。
泣けるのは雨の日で、雨の雫と雨音に隠れて泣くしかない城田。
そんな城田をずっと支え続けて大学を卒業して組に入ってきた畑中の目的は、城田をサポートして立派なヤクザにしていずれは組を継げるように・・・ではなくというところが良かったです。
最初に雨の日に泣いていた姿を見た時から「恋に堕ちていた」という畑中。
落ちるじゃなくて堕ちる、という覚悟の意味。
城田の「限界」を15年ずっとそのためだけに待っていた畑中。
雨の日にはいつも畑中が「傘を持て」と城田に差し出すのですが、
逃避行先のパリで雨が降った時は「傘を持て」と言わずに、無言で傘を開くんですよ、畑中が。
そして相合傘で街を歩く姿が胸を打ちました。
まさかこんな話だったとは。後半畑中が組に入るとのことだったので、ドロドロのヤクザモノを想像してたんですが、2人で駆け落ちしちゃうお話でした。攻めの畑中の城田に対する執着は狂気的とも言えるほどで、ほんとにイカれてるっていう言葉がピッタリ。もう狂い過ぎてて爽快なレベルに入ってますw 雨の中で泣いていた城田に一目惚れしたあの日から、城田の為だけに人生を捧げる畑中。一方の城田は、畑中にカタギの世界に戻って欲しいと願います。でも、面白いのは畑中の性格があり得ないぐらいヤクザ向きなところw その豪快さと思い切りの良さと冷酷さでヤクザのファンまで出来ちゃいます。そのファンのお話が同時収録作品(鈴木x金本)です。こちらは別の組の師弟関係にある2人の話です。歳の差CP。エロは三組ともえっちしてますが、量的には少な目。話のトーンがシュールな感じなので、これぐらいが丁度良いのかも?完全にイカれてる畑中くんのえっちは意外に普通でしたw もうちょっとひねくれた感じ期待してた!
久々に表紙買いしたコミックですが、良かった…!
静かな映画のような作品。
作品のトーンに引き込まれました。
静けさの中に熱がじわじわと広がる感じとでも言えばいいのか。
読んでいてとても心地よい温度感です。
ストーリーも良いのです。
ヤクザの息子と秀才の優等生。
クラスメイトだという以外にこれといった接点のなかった二人がある雨の日をきっかけに接点を持ち始めます。
〔城田〕はヤクザの息子に生まれるもクズにはなり切れず1人悩んでいる不器用な少年で、対する〔畑中〕はなんでも出来てしまう器用さが災いして「人生なんて壮大な演劇だ」と言い切る冷めた少年。
そんな正反対だけどどこか似ている10代の2人が交わす、子供じみた駆け落ちの約束。
物語はそこから15年という長いスパンで綴られます。
雨の中で見つけた城田は、畑中にとってきっと生まれて初めて感じた「熱」だったのだろうと思うのです。
何にでもなれたであろう未来には何の価値もなくて、城田のいる場所が自分の居る意味を見いだせる場所。
そんな畑中の心の中を知らない城田は「神が依怙贔屓して創ったような男がオレと同じ地獄を選んでくれた」と思っているのですが、それを畑中は真っ向から否定するのです。
「世界のどこが天でどこが地かは知らないが、僕の世界はお前が居る場所だけだ」
畑中の中にあった熱の熱さに驚きました。
青臭いと笑う人も多いと思うけど、こういう熱さにどうしてもグッときます。
傘を持て。
「傘」って何をしてくれるものだろう?と考えて思い浮かんだのは、雨から身を守るという本来の役目の他に、顔を隠すものでもあるなと。
畑中が城田に渡した「傘」は畑中自身なんじゃないかな。
泣き顔を見られたくないなら傘で顔を隠せばいい。
泣きたい時は雨なんかで誤魔化さずにちゃんと泣ける場所を作れ。
僕が君の涙を隠す傘にも、雨から君を守る傘にもなってやる。
きっと畑中が城田にしてあげたかったのはそんな「単純」なこと。
「「単純」が「簡単」にできればきっと誰も泣いたりなんかしないよ」
本当にその通りだなぁ。
本編でキャラの立っていた脇役〔金本〕が主役の番外編「陽炎編」も良かったです。
短編と言わず、この2人もっと掘り下げて描いて欲しいなぁ!
ところでこのコミック、畑中が城田の眼球を舐めるシーンがあるんです!
すっごいいい流れで舐めるのでめちゃくちゃ萌えました。
手舐め足舐めはメジャーだけど、眼球はなかなかお目にかからないのでとてもレアな1冊でした♡
私も同感です!
あまりに素敵な作品で、みなさんどのようにお考えなのかしら♥と見に来てみれば、私の心を言い表してくださったかのみみみ。さんの感想!!!
私には表現力がなく、みみみ。さんの文章をよんで感動いたしました。
もう一回漫画を読みなおしてきます!!!
ありがとうございました!
タイトル、あらすじ、表紙。
これだけで勝手に盛り上がって読み始めたせいか、いつまでたっても立ち止まったままの関係に焦れったく感じてしまいます。
与えられた役を演じるだけと言い切るだけの二面性。畑中の底の知れない資質を感じては、ひねくれた思考回路の先にある単純なものが見えにくく時々BLなのを忘れそうになりました。
かと言って染まり切るわけでもない。
素の部分をちゃんと持っているのも垣間見れたりして、読みきった後に振り返ってみると静かに足掻いていたんだなと思うことが出来ます。
それなのに城田が繊細な割に単純で、そして鈍感。
この性格がぐっと堪えて受け止めてしまったのだろうと思いますが、描いていた青写真に辿り着くまで急かさずただ待っていた畑中。
分かりにくいなりにも15年もの間変わらずに持っていた純情が嬉しくなりました。
色々気になる部分には触れられなかったりと中途半端さも感じられますが、省かれがちな汚い部分が過ぎないくらいにきちんと描かれていて、特に金本の存在が、平坦なお話しの中でVシネらしい悪が悪を凌駕しようとして痛み分けの図にほくそ笑んでしまったり。
思っていたお話とは違っていましたが、全体的には好感の持てる作品でした。
極道モノなので、はっきりいって甘くはなかったです。
帯に“駆け落ちヤクザBL”とありました通り、駆け落ちがテーマの一冊です。
最初は「ナニコレ」と思いながら読んでいたのですが、中盤からグイグイ引き込まれました。優等生畑中は恐ろしい男ですね。頭がいいから、怒らせたら社会的に抹殺されたあげく、じわじわと拷問して遺体も完璧に処理して、完全犯罪とかやっちゃいそう。これは、あれだ。サイコパス。
さすがにそこまではないかな?
傘を持ての本編も良かったですが、陽炎編の方が好みです。本編にも登場した金本とその舎弟のはなしです。鈴木が畑中に嫉妬するシーンが、ヤクザなのに可愛いと思ってしまいました。顔はイケメンで、どちらかといえば優しそうな印象なのに、背中には彫り物があるところも私としてはツボでした。一方金本が何を考えているかは、最後まで分からなかったです。でも、なんだかんだで悪い人じゃないし、ほだされた形ではあるけれども、一緒に逃避行するくらいだから鈴木のことを憎からず思ってはいるんじゃないかな、と。
表紙の雰囲気にのまれ、ポチっとな。
偉そうに傘を差し出す畑中。
それを何か言いたげに流し目する城田。
二人の関係を写し出すその絵に息を飲み、
血まみれの金本を追いかけながら傘を差し出す鈴木。
その関係にゾクゾクし、ページを送りました。
結果、傘があまり効果的に使われていないような…
雨は凄く意味がありましたが、傘が…。
題名にもなっているくらいだから、もっと重要な役割を果たしてくれるのかと思ったけど…私には把握できませんでした。
雨が降れば涙を隠す。遠慮なく泣けるのだから雨よ降れ、と言う場面があったり。
傘いらないじゃん。。。
傘を持つ=涙を流せない=自分を出す場所がない
ということだから…
傘を持て=泣かずにすむ様な自分を出せる場所をつくれ
ってことかな。
重点が雨なのか傘なのか、いまいち効果的で無かったように思いました。読み取れってことかな…読み取れなかった。
インタビュー記事に『一目惚れした畑中が、その後「いかに城田を自分のものにするか」と言うことのみに優秀な頭脳を駆使し、人生を選択していく執着っプリ。サイコな畑中』とありましたが、
そんなにサイコでなかった気がする。
若頭の画策についても、頭のキレる畑中ならもっと警戒して、寧ろ若頭を潰すくらいできそうなのに…
そうなるとラストに繋がらないか…
など、様々な疑問点が頭をよぎってしまい、事前情報なしに読めば良かったかな~と。
しかしながら、駆け落ちするところからが凄い好きで、
逃亡先でのエピソードは萌えしかないし、
金本編では、金本のイカれっぷりが最高で、
楽しいことが大好きなイカれた金本にブレがなくて非常に楽しめました。
ヤクザの組長の家に生まれた城田(受け)に唯一かまってくる優等生の畑中(攻め)。高校生のときに出会い、T大を出た後になぜか組に入ってきた畑中は、ヤクザの息子の城田よりヤクザらしく、城田の補佐を務めている。そんなある日、別の組の幹部と組んだ若頭にハメられたふたりは、かねてから約束していた海外へとともに逃げることになるが…。
作者さんもあとがきで「畑中が暴走した」とおっしゃっていましたが、攻めの畑中くんがすごかったです。高校生のときから、優等生の姿は演技だと言ってたのですが、シノギはすごいし顔色一つ変えずに暴力ふるうし、受けのためなら小指を落とすことにも一切躊躇しない。
キレッキレの頭脳と、恐怖心のなさが際立ってました。彼は受けがいたから受けのために力を注げたけど、受けがいなかったらサイコパスにでもなっていたんじゃないかな。
攻めに比べたら根性もスペックもイマイチの受けだけど、この攻めの手綱を握れるだけですごいと思います。
同時収録もヤクザもの。上記表題作カプを陥れた別の組の幹部・金本が主役のスピンオフです。金本が受け、昔金本が拾った子供が攻めという年下攻めです。
この金本のキャラもよかったな。自分が楽しむためなら、自分が惚れた相手だろうが他人だろうが、陥れるにやぶさかでないキャラ。でも懐に入れた相手のことは突き落としながらも守っちゃう。
表題作攻めが、まっとうに見えて壊れてるキャラなら、この金本さんは壊れてるようで根はまっとうなキャラなのかもしれません。
もう一作は、まったく別のヤクザもの。ヤクザものというか、隣に駆け落ちの男夫婦(ヤクザ)が引っ越してきたというフリーターくんの話です。
これも面白かった。ヤクザカプはBL関係だけど、フリーターくんはただ巻き込まれるだけでお相手なしでした。
たうみまゆさんの他のヤクザものマンガがあるらしいんですが、未読なので、それに出てくるカプなのかどうかとかは不明。今回の本が面白かったので、機会があれば別の本も読んでみたいと思います。
畑中(攻め)と城田(受け)の十五年に渡る 生きざまを描いた物語です。
高校時代の城田は、その生い立ち故に常に行き場のなさを抱え、いつも前を見て歩くような勇気など持てず、かといって他を遮断して殻に閉じこもる事もできない、いっぱいいっぱいの毎日を送っているようだった。
そして雨の日に立ちすくんで「秘密基地」で泣いているのだ。
それを畑中が偶然見てしまった事から この物語は始まる。
畑中が城田に「一目で恋におちていた」という描写はあるものの、お互いのどこに惹かれたとか、どう想っているかなどが それほど詳細に描かれている訳ではない。
時は淡々と過ぎ(ヤクザ世界の話なので、それに準ずるゴタゴタはあるものの)城田の側には、いつも畑中がいる。
神が「えこひいき」して創ったような畑中は城田の為だけに全てを捧げ、彼の必要不可欠の人間になるのだ。
一心同体とは、この二人のような事を言うのだと思った。
それまで あまり独占欲を見せなかった城田だが、目の前で畑中が他人に「ある言葉」を言われた時 とうとう彼の中で何かが崩壊してしまう。
そして「畑中は俺の物だ」と強烈に自覚し、主張するのだ。
「ヤクザ役」も限界だ…と、畑中に告げる城田。
心の支えにしていた高校時代の約束を、遂に実行する二人・・・
――「単純」が「簡単」にできれば
きっと誰も 泣いたりなんかしないよ
まるごとの城田を肯定するかの様な、なんて優しい言葉だろう。
畑中のこの言葉で、城田の十五年も報われたはずだ、きっと。
また一つ、素敵な作品に出会えたことに 感謝。
*追記*
ずっと考えてました。「傘を持て」のこと。
命令口調なのに、どこか懇願しているような忘れ難い タイトルの意味を。
「今は 雨の中でしか泣くことの出来ないお前だから、傘なんて何の役にも立たないだろう。
けれど、雨が降ったら 傘をさす。そんな当たり前の日常が、必ずやって来るから。
雨に紛れて泣く日々は、俺がきっと終わらせるから。
その日の為に、傘は持っとけ」
城田は知る由もない 畑中の胸中。
これが私的に、しっくりきた答えです。
泣いているんです。ずぶ濡れで雨の中ひとり―。
雨だから気づかれないようなものなのに、それを遠くから見て「涙だ」と気づくクラスメイト。恋の始まり。以降、雨が降るたびこの冒頭シーンが思い出され、これがラストまで効いています。
優等生を演じている者(畑中・表紙右)と、クズを演じきれない者(城田・左)。"ヤクザの息子"という仕事を継がなくてはならない城田は、自分のブレがちな心ではその役目が務まりそうにないと悩んでいる。でもそれを限界まで頑張って演じてみろと言う畑中。もし限界がきたらふたりでどこか遠くへ逃げようと、少しだけ笑って話した未来の駆け落ち話。このとき彼らはまだ高校生。
物語は20、30代の彼らがメインで、ここからが面白いところです。大学を卒業した畑中はインテリ新人として城田組に入ってくる、さてこの先どうなるか…。引っかけたり引っかかったりそうでもなかったり、頭の切れる男対決、これ楽しいなぁ。作者が小さい頃から任侠映画をたくさん見てこられた(お父様の影響)とあとがきにあり納得、映像を見ているような展開です。
なおこちらの本、たうみ作品の中ではエロ度が高め、シーンも長めだと思います。主要キャラの存在感もたっぷりでした。まるごと1カップルの一冊ではないのですが、駆け落ちヤクザたちの一冊として、それぞれテーマへのつなげ方も見どころだと思います。『陽炎編』へのリンクのし方、カバー下も最高でした。
ようやくお前が弱さを、涙を零せる。
だから雨が降るといい…そう思うのに。
泣かないでくれ、僕がお前を助けるから、お前を守るよ。
それまではどうか、雨が降りそうならば傘を持っていってくれ。
こんな感じだったのだろうか...と、勝手に思った畑中の心です。尽くしていながら俺について来いというような、でも相手を尊重し信じている。そんな畑中の心を追いかけるのにハマって読み終えました。やはり、この方の描くものが私はとても好きなんだなぁ。
詩雪さん〜!コメントありがとうございました!
読み終わったあとちるちるに皆さんのレビュー読みに来て、詩雪さんの解釈になるほどなぁととても興味深く読ませてもらってたので、そんな詩雪さんからコメントが来てて嬉しかったです。
スクリーンキー出してまで!恐縮です(≧∇≦)
『傘を持て』
私はもうそのままストレートに、
傘=雨の日に必要な物
雨=状況が良くない
と解釈していて、
このお話はその言葉の奥にある畑中の想いが次第に熱を帯びたものに変化していくのを読み取るのが醍醐味なのかななんて思っています。
「雨が降れば傘をさす」のが当然の畑中にとって、城田の生き方はきっと信じられないくらい不器用に映った。だから最初は単なるアドバイス程度。
でも城田は「傘」が何の役に立つかさえも知らなかった。城田には「傘を貸す」だけじゃダメなんだと悟る。
そしてラストの「降らないよきっと」は、「僕がいるから君の上にもう雨は降らないよ」
こんな風に読み取っています。
(なんか長くなっちゃった。言葉にするのが下手くそなので、ちゃんと上手く伝えられてるかな?σ^_^;)
たうみまゆさん今回が初読みで、他も読んでみたくなったので、詩雪さんがはるぽんさんに紹介されている作品を次読んでみようとこっそり思っていたのでした。
ソッコーお教えいただいてありがとうございます!
そうだったのですね。マフィアと警察…面白そう。
ぜひまた買ってみます。
たうみまゆさんは、以前落語のやつだけ読んだことがあります。そちらも面白かった覚えがあるので、楽しみです。
ありがとうございます!
ヤクザもの、面白いのですねー。それはますます買わねば。
スピンオフなのかなぁ。だといいな。すごくキャラが立った駆け落ちカプでしたよね。
あ、ちなみに私、ネタバレOKタイプです。オチとかわかっていても、都合よく忘れて新鮮な気持ちで読める便利な特技を持ってます。(笑)
『このよのはじまりこのよのおわり』ですっかり魅せられた
たうみまゆさんのヤクザもの。
まずはこれも表紙が素敵、タイトルもいい。
出会いは高校時代、優等生のクラス委員・畑中と組長の息子・城田。
高校卒業後、経営学部に進んだ畑中は城田を助け、
その後なんと城田組に入り、主従関係になる……
10年愛、というか高校時代から執着し続ける畑中。
頭脳明晰、冷静冷酷な畑中は、ひたすらに城田の為に尽くす。
そんな彼をカタギに戻そうとする、ヤクザに向かないヤクザの息子城田。
畑中が他人に嵌められたとなると、切れる城田。
そんな唯一無二の関係がすごくいい。
そんな二人の行き着く先は……
出会いの頃からの約束の逃避行。
後半はスピンオフ、彼らの運命の転機に大きく関わった
敵対する組の金本と、その舎弟の話。
&本編のプロトタイプとして書かれたらしい話。
カバー下には、2カップルの後日談が描かれ
なんだかんだいって平和に過ごしているらしい様子にクスッと和む。
個人的には絵が微妙かなぁと思わなくはないのだけれど
関係の描写に萌える、独特の味わいと切なさ、
読後感のいい、ヤクザ物でした。