藻とカレー
Inu no Ki. 02
レビュー0なところへ投稿するのはお恥ずかしいやらおこがましいやらなのですが…勇気を出して失礼します。
エンドゲームが辛く切ないお話だったけどハピエンで大好きな作品なので、克哉と透のその後か甘い日々なんかを少しでも見られたら、と購入しました。
タイトル通り、Inu no ki.の続き。
平井が語ります。
絵が描けなくなっていた透が写生をする気になり、ちび克哉に出会って、克哉を引き取る辺りを平井が回想。
絶望のどん底で食事も摂らず、もしかしたら死んでいるかも?と毎回不安に思いながら透を訪ねる平井。
透の力になりたいけど自分では無理、時が解決するかも…と思っていたらそうではなく、克哉のために、と人間に戻った透。
透が克哉を引き取ると言った時、
「自分の人生もままならない奴が…!」
(それは俺もそうで)
(俺にはとてもそんなことはできない)
との平井に共感する。
でも、透は
「その子のために生きたいんだ」
平井も透のことを
(一度決めたことは曲げない奴だから)
(その子供のために生きるんだろう)
と。ほんとその通りになっている。
初対面で平井のことを
「あいつは てきだな…」
と察するちび克哉かわいい。
平井はしっかり透にフラれw
それでもその後もなんやかんや力になろうとするのは、惚れた弱みてやつですかね。
それと、やっぱいいやつだなと。
(俺にはできなかったことを お前がしてくれたんだ)
と克哉を見て思う平井。
やっぱりいいやつ。
大きなコマで見ると、先生のふんわりした線と絵が更に味わい深い。
キャラが愛らしく、色っぽく、かっこいい。
短いお話だけど、2冊合わせて読むと、本編の合間のエピソードでもあり、いろんな思いが巡り満たされた感じがします。
読めてよかったです。