気が合うということは

ki ga au to iukoto wa

気が合うということは
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×216
  • 萌24
  • 中立7
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
16
得点
193
評価数
57
平均
3.5 / 5
神率
17.5%
著者
麻生海 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784832289246

あらすじ

「親友」に6年も口説かれ続けている自分はバツイチで!? 
長編読み切り76ページ作品&他社コミックス未収録80ページ。
超豪華二本立て、描き下ろし入り!
大人気既刊『家賃半分の居場所です。』キャラと関連ありま~す★

表題作気が合うということは

飯塚,高校の頃から受けを口説き続ける友人
白石,離婚したばかりのサラリーマン

同時収録作品1+1+1

瑛人,恋人の死を引きずるサラリーマン,28歳
智文,コンビニ店員,23歳

その他の収録作品

  • あとがきまんが(描き下ろし)

レビュー投稿数16

表題作よりも切ない、1+1+1。

ちょっと泣いてしまった。表題作よりも切なくて、何ともやり切れない気持ちにさせる、
同時収録の「1+1+1」。他のレビュアーさん方も触れている様に、亡くなった恋人の友希のことを思うと、可哀想ではあるんだけど、(やはり定番的になってしまうかもだけど。)
ここは、「喪失と再生の物語」であるべき。なんですよね。そして、友希もそれを最終的には願ってもいる。愛しているから。それが痛いほど伝わってくる物語でした。途中、ちょっとだけ怖いところもありましたが。
生きて、人の温かさを感じるということ。瑛人さんが生きていく為に、智文には友希の霊が視えてしまうようになったのかな、とも思いました。恋をしていたから。
そして、何も見えないという瑛人さんが、智文に触れている時だけ、友希が見える、というのもいい。瑛人さんの哀しみが分かるから見せてあげたいという智文の優しさ。愛情。
途中、身体を借りるとか言って、智文に乗り移り、瑛人さんとおっぱじめた時には、さすがに酷いと思いました。幽霊あるあるだけど‼︎ けれど、友希も瑛人さんの心が、智文を愛し初めていることが分かったから…。途中で止めてしまったんだとも思います。いや、でもこれは傷つく。
友希が無事に成仏してから、初めて二人が繋がるシーンもいい。
瑛人さんは、18歳の頃に友希を亡くしてから、誰も抱いて無かったというのですが、いい大人なので…、オヤジくさい言葉攻めになっていて、智文を恥ずかしがらせます。いや、智文の「瑛人さんのって、すごい硬い…。」っていうのも相当な煽り言葉ですけど。
麻生先生の綺麗な絵と相まって、とてもしなやかな絡みです。

さて。表題作の方は、10年もの片恋が実るお話。片恋相手の白石は、その間、結婚したり、離婚したりと、人生の転機を迎えて来たのに関わらず、友達として側でずっとそれを見て来た飯塚。飯塚も相当めげていたとは思うのですが、それでも変わらない愛情を寄せていて。これにはフリーになった白石もとうとう流されてしまいます。流されてからの二人のお話。
何より私が気になるのは、そんな二人を側で見守って来た同級生の筒井ともう一人(名前無い⁈)の友人たち。この仲良し4人組は、飯塚が脇目も振らず、白石を口説き続けているのを知っているので、偏見も無く。どちらかというと、飯塚を応援している感じ。白石は迷惑そうな素振りを見せてますが、ここはちゃんとこの二人にも報告してあげて欲しいものです。
物語は、流されてただけの白石がようやく恋を意識するところで終わっているので。それからの二人をもっと読みたかったです。

0

切ないけど幸せ

〈気が合うということは〉
6年間飯塚に口説かれ続けた白石。一度だけでいいから抱かせてくれ!嫌われたら消えるからと言われ続け。
そして白石が離婚した引っ越しの日にとうとう。

そしたら飯塚が避けだして。白石も飯塚が好きかどうかはわからないけどいなくなってしまうのは納得いかないんですね。探しだして部屋に連れてきて。隣で寝て勃たせたり。
飯塚が食べたいって言ってた鍋を用意したり。

白石がそれが原因で別れた性格も、飯塚はそこが好きだって言ってくれて。

飯塚が健気で。6年間口説き続けて結婚されちゃって。でも離れられなくて、離婚したら本当にもう諦めなきゃって。ちょっと嬉しかったことにも罪悪感を感じて。

結局白石が流される感じ?で付き合う!となったけど君も飯塚がいないとダメでしょ?と思いました。

攻めの長い長い片想いのお話は新鮮でした。6年間は回想だったのでエッチはすぐに感じちゃったけど。飯塚良かったね。泣くほど好きなんだもん。

〈1+1+1〉
こちらも切ないですねえ。
高校生の時に付き合ってた恋人を事故で亡くして10年。まだ思い続けてる攻め。そんな攻めを好きな受け。
恋人はずっと攻めの傍にいて受けを媒体に攻めに姿を見せ話せる。
3人とも切ないですね。
恋人は実態がないから受けがいないと何もできない。攻めは会えて嬉しいけど声が似てる受けに引かれ始めてて。受けは好きなのに恋人同士の橋渡ししてとうとう体を乗っ取られエッチされそうになって。

最後は恋人が一芝居うったのかな?攻めを道連れにしようとするのを受けに見せて。二人をくっつけます。
もう攻めに泣いてほしくない、笑っていて欲しいから。消えます。
でも二人とも恋人を忘れることはなくて。
18歳で止まった時間を動かしましたね。

1

短編なのがもったいない!

学生時代から6年間の片思いをし、口説き続けた、
ワンコ攻めの飯塚が、めちゃ可愛いです!

スーツ姿が男前!それなのに、ワンコ。萌。

一度だけ体を重ねたら、もう会わないと宣言し、
結果、会わないように取り計らうも、
気が合う相手なので、ばったり出くわす。
けど、飯塚は気を使い、目をあわさなかったり、
直ぐにどこかに行ってしまう…
メールも、電話もつながらない…
そんな相手をほっとけない受けの白石。
だんだん、気になってきて…

と、ベタですが、そのベタが良い!
2人の同級生の会話(妄想)も面白かったですよ。
ただ、これ、短編じゃなく、
長編だったらもっとよかったかな。

0

後半のファンタジー作品が切なくて好きです

二つの作品が収録されてます。
【気が合うということは】
「一度だけでいいから抱かせろよ、嫌われたら白石の前から消えるから。」と飯塚に口説かれて続けて6年。さすがに白石が結婚している間はなかったけど白石がバツイチになった途端、口説きが再開。

(お前が離婚して)諦める理由が消えてまた辛くなる…だからこそ本気で諦めようかなって…と涙を浮かべて「一度だけ…」と言われてついにほだされてしまう白石。何度断られてもめげずに明るい飯塚だっただけに、不意討ちの涙にきゅーんときます。
飯塚の涙を見て、泣くほど好きということがどういう事なのか実感できない白石。元奥様にちょっと同情…。
一線を超えたあとでも白石にあまり変化が見られないので、飯塚が気の毒になります。でも白石は「好きとかわからないけど飯塚がいなくなるのは嫌だ」という恋愛音痴でほだされ男なので一生「泣くほど好き」という気持ちは経験しないかもしれないけど、飯塚のそばにずっといそうな予感。

【1+1+1】
ファンタジー入ったお話で、表題作よりもこっちの方が好きだけど、死ネタがらみなので好みが分かれると思います。
コンビニの常連客・瑛人に憧れている店員の智文。ある日、瑛人の側に見慣れない高校生がいることに智文は気づくけど、瑛人にはその姿が見えていない様子。
実はその高校生は瑛人の高校時代に事故死した恋人、友希で智文が瑛人に触っている時だけ、瑛人にも友希の姿が見えることが判明します。

生きてる二人と幽霊という奇妙な三角関係なんだけど、どの立場にたっても切ないです。
10年ぶりに会話が出来た恋人たちのために好きな気持ちは隠して協力する智文。瑛人が自分に会いたがるのは友希の姿が見たくて協力して欲しいからだと思っている。
友希が死んでしまった10年前で時が止まってしまっていたような瑛人。
そして幽霊の友希。友希に思い入れして読むとめっちゃ辛い…。だって死んじゃってるのだもの…。自分の力ではもう何もできない、見守ることしかできないというところがとてつもなく辛いです。

1

ファンタジーのお話の方が印象強かった

久しぶりに麻生さんの漫画を読んだ気がするのですが、作品自体は2009年に雑誌に掲載されたもののようです。
ということは単行本になるまで5年以上かかっているようです。
確かに表紙と中身の絵柄が違います。私はどちらも好きでした。

収録されているのは2つのカップルのお話です。
『家賃半分の居場所です。』が関連作になっていますが、そちらはお話にはほとんど関わってこないので、読んでなくても大丈夫だと思います。
表題作は高校からの親友に長い間片想いしているゲイxその親友のお話。
絆され系になるのかな。
ゲイの飯塚は白石を口説き続けているのですが、結構軽いノリで迫ってくるので、周りの友人達にも笑いのネタにされています。
飯塚の態度からどこまで本気なのか掴みどころがない感じもするのですが、結構本気だったのですね。
飯塚、よく粘りました!

後半はちょっとファンタジーが入ったお話。
智文の特殊能力についてはあまり深く考えない方が楽しめるかと。
智文はコンビニ店員なのですが、常連客の瑛人に憧れていて、ある日見たこともない高校生が瑛人の後ろにいるのに気が付きます。
瑛人とその高校生の関係が気になる智文ですが…。
実は2人には悲しい過去があって、それがとても切ないです。
瑛人は性格的にあまり覇気がないし、ストーリーも暗めなのですが、私は結構切ないお話が好きなので、表題作よりこちらの方が印象的でした。

0

なんだかあっさり

麻生さんの絵、大好きなんです。
表紙のメガネくんが好みなので購入。
何も確かめず、メガネ受けだよね!と思ってましたが、あ、よかった、あってたよかった、合ってました(笑)

お話は長年片想いだった親友と、とうとうくっつく話。
高校生から口説き続け、受けが結婚して離婚して、その長い時間があっての、とうとうなんですが、それが全く感じられないのがとても残念です。
なんだかあっさり流されてしまっていて、もう少し色々あるだろ!と思ったり。
表題作に期待して買いましたが、もう一つの幽霊話の方が好みかも。

絵は綺麗なので、お話にもう少し深みが欲しいなあと思ってしまったりしました。

0

ゲイとノンケのゆるい掛け合い

同級生で親友で、友人から恋人へのお話。加えて同居ものです。
ゲイの飯塚は白石が好きでその気持ちを隠しておらず、「一回だけやらせて!」みたいなことを何度も言うのですが、ちょっと色気がない、というかデリカシーがない言い方ではないかな?と思わなくも^^;

そんな二人は大人になり、白石が離婚したとからつい流れで寝てしまう…
このお話、飯塚がずっと一途で押せ押せで、白石が次第にほだされるならわかるんですが、どうしても白石が結婚・離婚したというエピソードがあるからか、流されてしまった感があるのが個人的には恋愛物としてちょっと納得できない気がしました。
作品解説に「白石がバツイチになったから抱かれてしまうのは時間の問題」みたいに書かれていますが、え、同性同士の恋愛ってそんな簡単にできるものなの?(白石にとって)という感じで…。

シリアスというより雰囲気は、ゆるく、なんとなく不思議な二人だな~という感じで、こちらのお話に関しては残念ながら萌えはあんまり感じなかったです。
最後の白石が飯塚を受け入れる(告白を受ける)時の台詞のゆるさ!
これが、あれっこれでいいの?て思いました。
ただ印象は同じ作者さんの前に出された「家賃半分の居場所です」の雰囲気に似ていて、内容も同居のお話で緩さもこんな感じだったので、あの作品がお好きな方にはピッタリ合うかもと思います。

後半の「1+1+1」は三角関係のお話。
こちらのほうがストーリーとしてはよく出来てるなあと思いました。
しかし三角関係のうち一人は攻めが学生のころ付き合っていて、事故で亡くした恋人、すなわち幽霊です。
幽霊と三角関係…。ストーリーは良かったと思うけど、やはり一人が亡くなっているので楽しさより悲しさを感じてしまいました。
それが少し好みとは合わなかったです。

どちらのお話もすごくツボにはまった!という感じではなかったのですが、でもお話のあったかさや絵の感じはとても好きです。
長い間新刊を心待ちにしていた作家さんなので、次の本が出ることも心待ちにしたいと思います。

2

幽霊ものとはか苦手だけど…

最近リーマンものが気になり出していて買った作品です。
『気が合うということは』
親友の飯塚に学生時代から口説かれ続けている白石は、ついに体を許してしまい、そこから白石の気持ちにも変化が出てきます。何かとタイミングや好みが合ってしまう2人の掛け合いは面白かったです。
『1+1+1』
バイト先のお客さんである瑛人に惹かれる智文ですが、瑛人には忘れられない恋人(事故で死んでしまい幽霊になった)友希がおり、瑛人は智文に触れている間だけ友希を見たり話をすることができて…というお話です。

どちらもがっつりハマったわけではなく、若干辛気臭いなーと思った部分なんかもありつつ、まあまあ普通に面白く読み終わった感じです(笑)

0

2カップルの恋話

まず、作者様の、数年前の絵なので自分の絵を真似て描いています、というコメントに笑いました。2009年の作品なのですね。描き下ろしは釣り目が顕著になっていました。

「気が合うということは」
白石(受け)は、離婚して引越しをした夜に、高校時代から言い寄ってきていた飯塚(攻め)に抱かれます。
一度となく嬉し泣きする飯塚が可愛いです。ゲリラ豪雨かと騒ぐ友人達は楽しいですし、「悩むのがバカバカしい」と思い切りの良い白石は男前でカッコいいです。時間をずらしたのに一緒の電車に乗ってしまったり、「しょうゆ」とハモる二人も良いです!

「1+1+1」
智文(受け)は、バイト先であるコンビニの客、瑛人(攻め)に好意を抱いています。しかし、彼には10年前に亡くなった友希(受け)の幽霊が傍にいて、という話です。
ずっと傍にいただろうに、何故、急に智文は友希が見えるようになったのか。それとも友希はコンビニには普段はついてこなかったのか。と、ちょっと導入部で疑問が生じましたが、スルー(笑)。
結局、友希は、瑛人が徐々に智文に惹かれていることに気がついて、智文に譲り、瑛人の幸せを願いながら成仏してしまいます。王道ですね。
でも題名が題名なので、3人でずっと、というユニークな結末でも良かったんじゃないかと思います。
あと、智文(身体)と友希(中身)の攻受が違っていて、わぁーっとなったら面白かったのに、なんて考えました。

1

ほだされ系・・・

ノンケ、親友、長年の片想い(但しアプローチはずっと続けている)・・・私の好きなキーワード表記に惹かれて購入しました。

表題作が3編、別作品「1+1+1」1編が収録されています。

学生時代からノンケの「親友」白石(受)を口説き続けている飯塚(攻)。
アプローチはし続けているものの根本的にヘタレな攻め様。

一度は結婚してしまった白石がバツイチになった際に、ついに2人は勢いで一線を越えてしまうのです。
でも、一線を越えたのち、受け様の前から姿を消してしまう攻め様。

というのも、口説くときにいつも「一度でいいから抱かせてほしい。それで嫌われたら白石の前から消えるから・・・」と言い続けていた攻め様。
でも、割と勢いでこうなしくずしな感じで体を重ねてしまった感じだったので、朝になって受け様から拒絶の態度や言葉があるんじゃないかと恐れて、勝手にいなくなってしまうんです。
でも攻め様のそんな気持ち、とても良く分かります。

最終的には受け様がほだされて付き合うことになるのですが、最後まで甘々さがあるようなないようなカップルの様が私には逆に好もしく感じました。
受け様が、不器用で若干ツンデレ気味な性格なので、そんな受け様と攻め様が急に甘々になってしまっても却ってひいてしまうので・・・あれぐらいのテンションが自然で良い気がします。
ちなみにそんな受け様の性格が個人的にツボです。

そして「1+1+1」・・・
これは私はとても苦手なタイプの作品でした。
暗いし、辛いし・・・
そもそも亡くなってしまった恋人(男性)が成仏できず幽霊になって恋人の側にくっついているのだけれども、恋人はその事に気が付かず・・・という幽霊ものは、何か特別な奇跡が起きて亡くなった人が復活して・・・というような展開が起こらない限りは、どうにもできないただただ切なく哀しい結末にしかならないことが分かっているだけに、読むのが本当に辛かったです。

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