ひだまりが聴こえる

hidamari ga kikoeru

ひだまりが聴こえる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神484
  • 萌×2184
  • 萌83
  • 中立31
  • しゅみじゃない27

--

レビュー数
83
得点
3436
評価数
809
平均
4.3 / 5
神率
59.8%
著者
文乃ゆき 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
シリーズ
ひだまりが聴こえる
発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784829685617

あらすじ

―――あいつ、耳聴こえねーの?

難聴のせいで何かと誤解を受け
周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、
いつしか人と距離を置くようになっていた。
そんな時に出会った同級生の太一。
バカみたいに明るい性格で
思ったことを何でも口にする彼から
「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」
と言われ、航平はその言葉に心の底から救われて……。
友達以上、恋人未満。
太一との出会いが航平を変えていく。

表題作ひだまりが聴こえる

難聴の大学1年生
杉原の同級生

その他の収録作品

  • 今はまだ道の途中
  • カバー下表紙1【表】~カバー下表紙4【裏】:【無題】お弁当の話

レビュー投稿数83

一歩前へ

最近は新刊目白押しですね。
どれを買ったらいいんかわからんくて、ついつい作家買いのみに。
これは久々に冒険した初読みコミック作家さん。
買って良かったです!!

作家さんも後書きに書いていますが。
「…BL?」という感じのストーリーです。
どっちかっつーと、青春ドラマ。
友情、障害、トラウマ、恋…みたいな。
物語のスパイスに恋もあり、的な。
それが新鮮というか、リアルというか。
BLお約束ではないけれど、ごく自然な展開がとても気持ちよかったです♪


難聴を患うイケメンだけど物静かで気難しい航平と。
元気すぎて喧嘩っぱやいのが玉にキズの太一。
キャラクターも大学の学部も全く違う二人ですが。
ある日お腹を空かせた太一へ航平が「お弁当」をあげた事が切欠で知り合います。
そのお礼にと、太一が航平の「ノートテイク」をお弁当と引きかえにはじめます。
太一の何気ない一言に航平は救われ。
航平の深い部分に太一が共鳴する。
やがて、夏休みに入り…?


本当に、一般誌でも十分通じるお話なんですが。
最後の最後で小さな台詞に、個人的にかなりズキュン!ときました。
何て言いますか。
最近、少しパターン化された展開のお話を読むことが多くて。
何となく萌えにくくなっておりまして。

このお話は、特に大きな事件もないんですが。
自然な感じで空気が緩やかに変わっていく。
恋の話と言うよりも、二人の青年の成長のお話で。
成長の中に恋というスパイスがある感じ。
それが逆に、すご~く萌えました!

幸せそうにお弁当を食べる太一の声が一番大切な航平。
たまに見せる航平の笑顔がもっと見られるようにしたい太一。
ふたりの願いは、やがて二人を成長させてくれる。
いいですね~。
こういう関係の二人、とても好きです。
特に、幸せな顔でお弁当食べる太一を見ていると、こっちまで幸せになります♪

聴力障害の話を少し。
私は片耳だけ軽い難聴なんですが。
歌を歌うのが生き甲斐みたいな人間なんで、難聴になった時は凹みました。
そして、もしもこの耳がもっと聴こえなかったら…と思うと怖いです。
どんな障害でも、自分だっていつなるかわからない。
だから、人の気持ちのわかる人間でありたいもんです。
難しいけれど。

31

エッチはないけど、恋でした。

それぞれに、
失ったものの悲しさを抱えて、
前を目指している二人
最初は
BLにしては 友情のイメージが強いナァと思いましたが
でも
エッチはないけど、恋でした。
読み終わった後、こころに 暖かなストーリー。
表紙のイラストをみて、もう一度読み返してみたくなります。
この先 の二人を応援したいです。

17

心を開いていく家庭

以前に何かいい新刊ないかな~と探していてこの作品のことを見つけたのですが、まあいつか買おうかなくらいに思ってたのが間違いでした・・・
結局買っちゃいましたし笑
ちるちるのランキングで見かけてここまで評価高いならと本日購入し先ほど読み終わりましたが素敵な作品でした(●´ω`●)
最近はエロ好きなめ(というかストーリー重視)の作品を探していたのでストライクでした!

難聴で耳が聞こえずらい航平と弁当を偶然貰ったのがきっかけで友達になった太一のお話。
太一は名前からぽいですがアホ系すぐ言いたいこと言って手もだしちゃう感じの男の子です笑 彼は素直に感情をぶつけてくるのでひねくれた性格の航平の心を開くにはピッタリだったんじゃないでしょうか?

この本の序盤は、二人は知り合ったばかりなのでよそよそしい(主に航平)感じがするのですが終盤にはお互いに思いをぶつけあったり、すれ違いがあったりなど友情と恋心の進展が徐々に上がっていてその変化が分かりやすいので読み直すと面白いですヽ(^o^)丿

難聴=耳が聞こえない、手話が通じるなどと思われていて、いきなりの発熱により難聴になり本人もイライラしていただろうに周りからは面倒くさがれ障碍者扱いをされるのが嫌だったんですね航平は。だからあまり人と関わらないように昼は一人屋根の上(?)で食べて、自分のことを悪く言われているのも知っておきながら「聞こえないからいい」と対処してきたんですね。
それが太一が聞こえないから言っていいわけじゃない!と怒り今までそんなことを言われたことが無かったので涙を流したんですよね
この後なんで泣いたのか分かっていなかった太一ですがニブチンなので気づくのにはかなり時間がかかりそうです(゜゜)

太一も素直ないい人間なので、美穂ちゃんとの時にも耳が聞こえない設定の空想に夢を馳せている彼女につい一喝してしまいますが、そこが太一のいい所で航平が好きになった所なんでしょうね。
本人はそれが正しいから深い意味は無く言ったつもりなんでしょうけどそれが航平には当たり前では無かったのでかなり太一の存在には救われたと思います(ToT)/~

航平が階段でキスしたのは勝手にほっぺだと思ってます笑
告白もしたんだかしてないんだかニブチン太一くんは気づきそうもないのでくっ付いた後のぎくしゃくしそうな(太一が恋愛感情を持たれていたなんてちっとも気づいてなくて~)二人の話が読みたいので是非続きが読みたいお話でした\(^o^)/
作者さんがあとがきでBL要素がない・・とおっしゃってましたがそれでいいんです。エロがBLなんじゃない、男の子二人がすれ違ったり思いをぶつけあうのがいいです!言っちゃあキスもハグもいらんです✋

多少強引な太一のお陰で周りへの誤解なども少なくなり終盤では無口だったのが嘘なくらい自分から積極的に話せるようになっていて嬉しかったです。

話が航平視点と太一視点とが交互になっているので心情が理解しやすかったしどちら側にもつかないで中間の立場で読むことが出来ました(^^)
長くなってしまいましたが、かなりおすすめの作品なのでお手に取って感動を共有したいです(^o^)

14

BLで良かった!

確かにBL度は低い。でも、BLとして出してくれて良かった!と思いました。

BL以外で発表されていたらニアBLとしての扱いも気が引けるというか…
その位、ある種の美しさがあるお話でした。
BLとしてではなかったら、この物足りなさは不満でしかなかっただろうし
(なんでBLじゃないんだ…)
邪な感想は自己嫌悪になるだろう(腐目線で読んでしまう…)と思います。

障害については、私自身がそれを題材にされる事に違和感や嫌悪感を抱く
タイプではないので(勿論、扱い方によりますが)何ですが、少なくとも
障害を受け入れる過程がメインですし、また、そのバランスも絶妙だと感じました。重すぎず、軽すぎず、大学生という設定も良かったです。

最後に
続きを期待しています。LOVE成立まで読みたい。



13

やはり丁寧な作品はいいなあ。

買ったまま忙しくて読めず、やっと手を付けました。
難聴の子の話。
自分も軽い難聴なんで、これが悪化したらという怖さはよく分かります。
久々に想いを寄せる過程が丁寧に描かれていて、エロがあろうとなかろうと自分が読みたいのはこういう話なんだなあと思いました。
尺の問題もあるので、この作者さんが恵まれていたのもよく分かります。
感情は重視されず、出会ってすぐ関係持っちゃうエロ重視の話も悪いとは思いません。(自分が好みかと云われると微妙ですが)
BLはエロ重視の話とは違うベクトルで、こういう感情重視な話も増えていってくれたら、読者として嬉しいです。
佐川くんが過剰に騒ぎすぎず、普通に優しい子なのが矢張りよかったです。

続編があったとしても、この二人の関係はそんなにそっち方面に進まない方がいいなあ。現状より少し進んだ程度で維持、希望です。

11

続きが読みたい!

今後、作家買い決定のおもしろさでした!
彼は突然降ってきたーーー

BL色はうすくてエチシーンとかないけど
二人の距離感が縮まっていくさまが
とても気持ちのいいものでした!

まだ太一くんは航平くんのことほおっておけないやつ
ぐらいしか思ってないみたいなので、
もっとラブラブしてほしい(*≧∀≦*)!!

表紙だけでなく中身も丁寧な青春恋物語でした
これがデビュー作とは今後が
とても楽しみな作家さんにであってしまいました(笑)

11

BLであってもなくても良いモンは良い

ボーイズがラブラブしていなくても読みごたえアリです。
障がい者というテーマにも真摯に向き合っていて
偏見や差別・特別視についても考えさせられます。
後天性の障がいを取り扱われているので
発症前と発症後を比較してしまっての悩みや苦しみなど
障がいを持っていなくても一部想像でき、胸が苦しくなります(実際は想像以上に辛いのだろうと思いますが)。
BLでなくても良かったという評については
「BLでなければもっとたくさんの人に読んでもらえたのでは」
という点で賛同しますが
「BLだから手に取った」
という層もいらっしゃるでしょうから(規模は違うでしょうが)
BLであってもなくても良いモンは良い!でいいんじゃない?派です。
しかし、BL要素を入れているからこそ複雑さが跳ね上がっているのは間違いありません。
友情までで立ち止まることができたのであれば、
優しさと時間の共有だけでも満たされる。
でも友情とは違う関係性を望んでしまったら、
優しくして、優しくされて、一緒にいてくれるだけでは足りない。
今後二人がどう変化していくのかとても気になります。

11

大切なこと

優しい、そしてちょっと考えさせられるストーリーです。
今回は聴覚障害という、今までにあまりない
難しいメンタルな部分に切り込んだ青春ラブストーリーです。

ある日突然難聴に襲われ、昨日までの生活が一変してしまう耕平と
両親の離婚によって、生活が一変してしまった太一。
それぞれ背負ってきたものも、性格も違うけど
どこか心の傷や、乗り越えてきた何かを知らない間に共感していて
自分達の気づかないところで、友情が愛情に変わっていく・・・
人間として自然な感情があふれ出て止まらない・・・
そんなイメージのするお話でした。

主人公が難聴という障害を持ち、周りの健常者の何気ない行動や言動に
どんなに傷つき心を閉ざしていったか、これって誰にでも経験のありそうな
知らぬ間に言ったりやったりしてしまいそうなことで
BLを読んで、こんなに考えさせられるとは思いませんでした。
相手のことを思っての行動や言動が、相手を傷つけるって
とても難しい問題ですね。

私も右耳の聞こえが良くないので、右側に座って話されたり
騒音のひどいところや、極端に声の小さい人は
ほとんど聞こえません。
何度も聞き返すのも悪くてあいまいな返事をしてしまうことも・・・
最近は最初から左耳を相手に向けて聴くようにしています。
片方の聞こえが良くないだけで、不自由に感じるのだから
両耳がほとんど聞こえないのはどんなにか不安だろうと思います。
それも、目が覚めたら聴こえない・・・なんて。

BLにしては、どろどろしていなくて
爽やかな青春ドラマのようですが、中身は濃く
それぞれの心情や気持ちの変化が、笑いも交えながら
それでいて心にグサッと切り込むように表現されています。
そして、随所随所に心に響くセリフが光っています。
「友達以上、恋人未満」二人にとてもしっくりくる言葉です。
いつか「恋人」と宣言できる日が来るといいなぁと勝手に思っています。
本当に信じ合える人と出会い、友情と愛情を感じながら
新しい一歩を踏み出そうと思えた主人公に
エールを送りたい気持ちになるお話です。

10

続編が本当に嬉しい作品

何度でも読み直したくなる魅力のある作品ですね。
発売当時から大分時間の経った今でも、頻繁的に手に取り読み返しています。

突然難聴になり、耳が聞こえにくくなってしまった航平。
航平が一番傷付いていたのは、難聴になってしまったことよりも、難聴になってしまったことで引かれる周囲との線引きだった、と言うのが悲しいですね。
健常者ではなく、障害者として扱われるようになったこと。
聞き取れなかったことを聞き返すたびに、ぞんざいにあしらわれてしまうこと。
そういう傷が積み重なって、人との関わりを諦めていたところに現れたのが太一だったんですね。
「耳が聴こえないのはお前のせいじゃない」
「聞き取れなかったことは何度でも聞き返せ」
歯に衣着せずに思ったことを言う太一にとっては何でもない言葉に、涙を流す航平の姿が切ない。

友情話でも良かったのでは?と言われることの多い作品ですが、個人的には、航平という人間を色眼鏡に捕らわれずまっすぐぶつかってきた太一に、恋に落ちるのは当然かなぁと思えました。
太一だけは諦められない、太一の声が聴こえなくなるのは嫌だ、と涙を流す航平の想いも、友情を越えた物だと感じられました。
糖度は確かに低い(セックスどころ両思いにすらなってません。両片思いって感じです。)ので、甘い話やエロい話が好きな方にはオススメできないです。
二人が両片思いになるに至るまでの二人の気持ち・関係性のじわじわとした変化を、一冊丸々使って楽しむ作品だと思います。

10

伝えたいものは、伝わるということ。

航平は難聴で音が聞こえにくい。そのせいで周りにも誤解されてきた。
奇異の視線や、アイツは聴こえないから…という喧騒から逃げ出して
人目のつかないところで過ごす日々。
そんなある日、木の上から気さくな太一が落ちてきた。
難聴というものを、ちゃんと考える太一と出会ったことで
航平の日常、そして航平自身が変わっていく。



耳が不自由というのは他人から見えにくく理解されにくいものです。
音や声が聴こえないというのは恐ろしいですよね。
その怖さや不自由さを理解できて接することが出来る人はどれくらいいるのでしょうか。私の周りにもいらっしゃいます。
ただこの作品を読んで航平の声を聴くと、私も航平の周りにいる人と
あまり変わらなかったのかもしれません。

あしらわれてもめげない太一と、もやもやを抱える航平。
この2人ほどいい関係を築けたら、みんな幸せになれるのにな…と
思いました。

8

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