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mabataki no aida
转瞬之间
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
BL媒体でないところでのBL的な展開ストーリー。
その要素は、幼なじみ・片想い・再会・ゲイとノンケ
まさに、BLで普段目にすることのとても多いシチュエーションです。
でも、何がどうしてこれほどまでに心を打つのか?
一体どこが違うんだろう?
絵はシンプルです。
美男でもなんでもないごくごく普通の人です。
飾り気のない絵が見せるのはシンプルな構成の画面と、必要最低限な場面の抜き出しと、そして何よりも訴えかけるそのモノローグやセリフ。
あれこれと細かく綴られていなくても、それだけで察せられてしまう選ばれたシーンの的確さ。
そこに見えるのは、
片想いをあきらめたはずの相手に再会してしまった嬉しさととまどいと、
友情と愛情の狭間で、友達関係を崩したくないと悩む主人公の姿。
妻を亡くし男手一つで子育てをして、5年ぶりの再会に以前と変わらない関係を持とうとする男と。
このノンケの幼馴染の行動と心。そこに登場する主人公の元カレの働きと存在が、またとても良いのです。
こうして羅列してしまえば、何でもない割とBLでは普通のありきたりのものなのに、
主人公と幼馴染、そして元カレ。
彼等の心が読めてしまう部分が切なさと共感とを呼ぶのです。
無駄を省いて最小限で表現されるからこそ横道にそれず、登場人物達とまっすぐ向き合える作品。
そんな本なのです。
切な過ぎて、自然に涙がこぼれる・・・そんな作品でした。
主人公の秀の気持ちも、幼馴染のハルくんの気持ちも
どちらも共感できて、どちらも正解でも不正解でもなく
人の素直などうしようもない気持ちだから。
幼なじみの4歳年上のハルくんが好きだった秀。
結婚したことをメールで知り、その想いも連絡も断ち切って忘れようとしていた時に再会。
忘れようとしていた秀の淡い恋心が、再び燃え上がり
自分でも、どうしてそうなのかわからないほど想いが抑えられない。
目の前にいるハルくんを、そばにいたい、好きだと思う気持ちと
きっぱり気持ちを切り替えて、忘れてしまおうと思う気持ちが
複雑にぐるぐると頭の中をめぐって、その時その時で気持ちが変化してしまい
なかなか答えをひとつに絞れないでいる様子が、まさに人間らしく
人を想う気持ち、愛する気持ちがそう簡単にころころ変えることなんてできないと
おしえてくれてるようでした。
その健気な想いをうまく隠していると思っていた秀だけど
ハルくんはちゃんとわかってて、わかってるけどどうしようもない・・・
秀以上に苦しんでいたのは、ハルくんだったかもしれません。
そんな、二人の背中を押したのが秀の元カレの黒田。
最初は、当て馬?て思ってちょっと嫌な感じだったけど
この男、めちゃくちゃ良いやつ。
途中、「秀、ハルのことなんか忘れて黒田のとこ戻った方が幸せになれるよ」
て、忠告してやりたくなるほど、人の痛みや悲しみがわかる人間。
黒田がいたから、二人が少し前に進めたのかも。
それぞれの想いと、過去が静かに描かれています。
1巻の最後に、もう2巻の予告が出ていて・・・え?
という展開を予想させる、見出しが・・・気になる!!
秀とハルくんと黒田・・・この3人いったいどうなるの?
早く、続きが読みたい。
BL newsでも告知の在りましたスマホアプリ発のBL作品です。
http://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/5467/
内容データ入力は同一内容で配信された『マンガボックス』
発行の単行本を典拠にしました。
初出媒体が初出媒体だけにBLのお約束から微妙に展開が
逸らされている感じですが、それが程好いブレーキに
なっている感があります。
脇に配されている人物の描き方も抑えが効いていますが
味わい深く描かれていますね。
さり気ない制限の渦中で何処までBLとしての味わいを
深めて行けるのか、愉しみな作品です。