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maria boy
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
痛い系、歪み系が大好物な私は〜とても、楽しめた作品です。
表紙のヨシキ、アザだらけなのに妖艶よね。
木村先生の描く歪み愛?とでも言いましょうか。歪んだ癖?とでも、言いましょうか。
そこからの、真っ当な愛に辿り着くまでのストーリーがクセになるわ。
他の方が、詳しいネタバレしてるので感想だけ。
ぶっ飛んだ癖のビッチなヨシキ。
インポ、中学生からヤリまくり、執着する弟に手をだし家出、囲われる事てもマンション即売りするし、サド系にも対応・・・まったく、なんでも有りだわwww
最後に、初めて初恋して1件落着。
弟が、1番大人対応だったね。
希望では、弟が受けが良かったけど。
刺激的な、性癖を描く木村先生のお話がとても好き。
何回、読んでも飽きないです。
私は痛い愛とか大好物なので、表紙に惹かれて書店にて購入させていただきました。私がこの作品を読み終わってからの感想と言われれば、たくさん期待しても良い作品、という言葉に尽きます。
とにかく登場人物設定が素晴らしいです。表紙に描かれている男の子のツンデレ美容師のヨシキ、ヨシキの前に突然現れた謎の男玲太、ヨシキの弟の犬系高校生なおと、なおとが大好きな健気高校生しゅう、の4人が物語の重要登場人物ですが、各登場人物に個性があってとても面白いです。キャラ被りもないので読み進めるのに分かりやすいです。
しゅう、なおとの二人のストーリー、「好きだよ、秘密だよ。」から漫画は始まります。しゅうの目線で物語は進みますが、しゅうから見て可愛かったなおとのかっこいい一面が垣間見えて、しゅうと一緒に私もキュンキュンしながら読ませていただきました。しゅうのやんちゃなくせに変に素直になれないところが可愛らしくて、高校生の純愛、といったイメージのストーリーでした。
この作品のメインであろう「マリアボーイ」はヨシキと玲太の話です。ヨシキの中にある光と闇が垣間見えます。救いのないヨシキの前に23歳(?)の謎の男玲太が現れます。ヨシキにとって玲太こそが光そのものだったと思います。「好きだよ、秘密だよ。」とは全く変わり、お金が絡んできたり、人間性のドロドロがあったりとピュアとはかけ離れたストーリーになります。でも物語の筋がしっかりと通っていて読みやすかったです。
痛いセックスとかはこの作品の中では一度しかありませんでしたが、ヨシキの苦痛に満ちた表情が見られます。ですがそれ以外は愛のあるセックスなので、幸せがじわじわと伝わってきました。
この作品の特徴と言われれば、やはり登場人物の表情の豊かさだと思います。表情一つひとつを切り取っても、嬉しさや切なさ、悲しさや恋しさなどがじんわりと伝わってきます。特に私が好きなのはしゅうのなおとと一線を越えた後の興奮冷めやらぬ表情です。男子高校生そのもののような気がしてしゅうの若さを感じます。
甘々なストーリーが好きな方でも買っても損はない作品です。可愛さがある甘酸っぱい恋はもちろん、ドロドロとした大人の恋愛も詰め込まれた作品です。途中まで読み進めていくうちに、この子達は幸せになれるのか…?と思ってしまうようなシーンもありましたが、素敵な終わり方なので是非たくさんの方に読んでいただきたいです。
初読みでは凄さに気がつけませんでした。それ程濃厚な関係性です。残念なのはこの壮大な人生ドラマを1冊に纏めるのは難しいということと、だからといって数冊に渡り全てを網羅する大河ドラマ仕立てにする様な題材なのか?というポイント。BLでも長編は増えてきてるけど、流石に性癖こじらせたビッチが監禁されたりする大河ドラマはな…。
この作品の推し所は、どんな人でも生まれた時からの悪人はいない。成長過程で何か問題が起こってしまったのなら、そこを突っついて立ち直してあげましょう!という前向きなところです。
痛々しい傷だらけの表紙に惹かれて読みました。
薄昏い話から入るんだろうと思ってたのですが、表題作の前に別のお話が入ってました。
好きな人がいるけど、淫乱年上受けに誘われて身体の関係になっちゃうシュウちゃん。
年上受けとくっつくやつか?と思ったりもしましたが、予想を裏切られておまけにまさかの展開。
こういう先の見えないストーリー展開は好きでした。
1話は結構良かったんですが、2話以降テンポが少し変わったような…なんか独特のリズムが気になって話に集中出来なくなった感があり。
シリアスとコメディが混ざり合ってるお話にありがちなこのテンポについていけなくなった…。
ヨシキや西原の病み具合や、救済される展開も良かっただけにハマれなかったのが残念だなぁ。
多分作者さんのワールドにハマれるかハマれないかは、個人的な感性の違いだろうと思います。
割と評価が割れてるの、納得でした。
色々詰まってますね。義理の兄弟のそれぞれの恋のお話。
単純になおととシュウのお話だけなら両思いおめでとう!いつまでも好きって言って一緒にいてね。と思えるんですが、そこに兄のヨシキと西原が絡んでくると一気に重々しくなってきます。
ヨシキのなおとへの執着。なおとは天真爛漫に見えて一番大人でしたね。
西原のヨシキへの10年の執着、DV、なんで?その理由がいまいちわからず。勝手にヨシキがマンション売ったから?
そこに現れた訳のわからない若者イケメン加藤。謎過ぎる。お金ないってすがり付いて厚かましくて。
なのにいつのまにやら恋に落ちたようで。
ヨシキの地獄と天国を見せられた感じかな。なおととシュウが霞んじゃう。
表題作の主人公ヨシキがなかなか見ないタイプの受けで、斬新な作品だなぁと思いつつも若干理解の及ばぬところもあり。重いトラウマを抱えているとか、両親にまったく愛されなかったとかいう分かりやすい心の闇ではなく、そもそも寂しがり屋で誰かが傍にいてくれることに安心を見出してしまう孤独な心。誰でも陥りそうなリアルな感情だなと感じました。こんな関係は不毛だと分かっていても抜け出せないもどかしさとか。ヨシキの感情に寄り添って読んでみると、結構共感できるところもあるんじゃないかと思いました。
ただ、萌えられたかと言われると玲太とヨシキの関係にはそこまで萌えられず。玲太の魅力があまり理解できなかったんですよね。イケメンだし、相手に有無を言わさない強引さは場合によってはとてもタイプなのだけど。彼の行動は結構宇宙人感が強くて、最初の頃のヨシキのように「何だこいつ」という気持ちがずっと抜けなかったので、ハマりきることができませんでした。ヨシキというキャラの面白さや、ヨシキの弟カップルの可愛らしさには満足だったので、この評価にさせて頂きました。
個人的には読後感最高の木村ヒデサト先生の作品。表紙通りのえぐみも痛みも作品の中にはあるのですが、狂気と喜劇のバランスが絶妙で、何故か清々しさが残ります。
登場人物になんらかのラベルを貼って読み進めているとドカドカ裏切られる作品です。ただその辺一切説教臭くはない。
◾︎町田なおと(モテる 夢は美容師)×岡本しゅう(金髪から黒髪に)
しゅう君は、幼馴染に片想いするちょっと影のある奴かと思いきやお笑い要員でした。単行本終盤は周りが狂気じみてきたせいでまともな人になりますが。
一方作品序盤ではアホの子かと思われた町田は人間的に相当しっかりした子でした。モテるわ。
マリアボーイ◾︎加藤×ヨシキ(美容師)
ヨシキの救済ストーリー。
ネタバレしつつ語りたい事は沢山あるんですけど秘密にするならば、ことごとく予想を裏切ってく感じです。重要な設定が一コマでさらっと書かれたりする。
病んでるSMモノかと思いきや意外とまっとうな人しか出てきません。
ゾクッとする描写もあって読ませるんですが、そっちを求めてる人には多分全然物足りないと思う。
発売された当初は痛々しい表紙とごちゃごちゃな評価から、多分苦手な話なんだろうな〜と思って見送っていましたが、電子で試し読みしてみたらおもしろそうで購入。
ちょっと道を踏み外したダメ人間も優しく受け入れる、ギャグも楽しい一冊でした。
くそやろうのくだりは声だして笑いました。
そこ人んちだったのかよ!!
なんでもっと早く読まなかったんだろう。
狙うターゲット層が違ったんじゃないかな!?もったいない!
愛を求める人にこそ読んでほしいです。
表紙で病んでる系の痛い系だろうと決めつけてたけど、それだけじゃありませんでした。
もしこの表紙がなければ、読み始めはただの青春もの。あら可愛い、高校生の初恋かしらって読んでる途中でいきなり、脇役の年上イケメン美容師ヨシキが主役なんだと気づく。
お、面白い!しゅうちゃんの悶々やパニックや爆発も爆笑だったけど、主題作の2人には終始吹きっぱなしで、ラストの「クソやろう・・・」でまたブハーッ!次回作きっと買います!!
美貌の美容師・ヨシキ(受け)は、最愛の弟に歪んだ執着を抱きながら、相手かまわず男と寝る生活を送っていた。そんなある日、部屋を追い出されて行き場がないという若いイケメンと出会う。深みにハマるのが嫌で関わらないようにしても、かまわず距離を詰めてくるその男・加藤(攻め)に惹かれていくヨシキだったが…。
美容師のヨシキと高校生のなおと、という兄弟を中心としたスピンオフ作数点が1冊にまとめられた本でした。
表題作は、兄ヨシキ(受け)がイケメン天然ヤング(攻め)を拾う話。ヨシキはゲイであるため家を出ていて、弟とのみ連絡を取っている状態です。そして弟が大好き。弟とは身体の関係はありませんが、相手選ばず男を入れ食いしていて、その際に引っかかったDV男にストーキングされたり危害を加えられたり、そんな日々を送っています。
そんなときに出会った、妙だけどとても精神的に健やかなイケメンの年下攻め。色々病んでる受けが、攻めに付きまとわれて過ごすうちに、少しずつ少しずつ浄化されていきます。料理している攻めにたまねぎを剥かされるシーンが印象的でした。いろんな男のtnkを握った汚い手がたまねぎを剥いている。そのことで浄化されるような気持ちになる受け。ここで、どうせこんなものだと諦めていた人生が、まだ取り返せるものだと気づいたんじゃないかな、と思います。
受けが思っていたより歳の差のあった2人ですが、受けよりも攻めのほうがずっと大人だったんだろうな。くっついたあとはバカップルみたいなかんじで、微笑ましかった。深夜に弟の家に突撃したエピソードでは笑ってしまいました。
幸せなエロが少なかったのはちょっと残念。十代の性欲もっと発揮して欲しかった。
そして、そのヨシキ弟・なおとと、親友のシュウくんの話。カップリングはなおと×シュウです。
こちらが好きな方もいるんだろうな、と思い、こちらが好きな方は兄の話はあまりツボらないかもしれないな、とも思いましたが、私個人としては兄の話のほうが好きでした。でも弟の話も可愛かったです。
そして弟のお相手のシュウくんは、兄とも関係がありました。これは弟好きすぎる兄が、弟と仲の良いシュウくんを引き離そうとして仕組んだのかな? シュウくんは結果として兄相手に攻め、弟相手に受け、兄弟丼を果たしておりました。
私をBLの世界に引き戻した、三大ドストライクBL本のひとつ。
「好きだよ、秘密だよ」「マリアボーイ」「マリアの秘密」と、収録作全てを通して凄まじいのは、お兄ちゃんヨシキ(本名フトシ・笑)の魅力でしょう。
元・高尚な売女で、足を洗って美容師としてマトモに生きようもがく30才近い男。
とはいえ、落ちぶれた感じはせず、何か美しくて、「マリアボーイ」っていうのが、本当にしっくりくるんだよなあ・・・
壊れっぷりまで美しいっていうか。
10年間近く、寂しさを我慢して、適当な男にはなびかないで生きてきた感じが、凄くいい。(いや、美容院の客のしゅうくんと寝たり、昔の男にやられちゃったり、色々あるんですが、心はひらかず、ふんばってる感じが尊い。)
木村ヒデサトワールド、凄く好きなんですが、何だろう?ネームのリズムがすごく良いんですよね。
言葉にするのが難しいことでも、ヒデサトさんが書くと、スッと入ってくる。
あと、凄いだけじゃなくて、面白いです。
ヨシキが、弟のなおとのことをしゅうくんにお願いするシーンで、(うちの子をよろしくおねがいします)って、正座で頭を下げながら、「クソやろう…」って声に出しちゃってるのが、やたらとツボにはまりました。
笑いのセンスも、ハマる人にはハマると思います。
お兄ちゃんの名前フトシって。
これは弟から後から明かされるわけだから笑っても良いんだよね。
しゅうは名前を聞いて「フトシ!!」と3回も叫んでる。
ヨシキだと思っていたのにフトシだったらそれはびっくりだ。
傷だらけ情緒不安定で美人な美容師の名前がフトシ。
笑っても良いんだよね。
ご飯が美味しくてボロボロ泣き出すフトシことヨシキが可愛かったです。
監禁されて目隠しと後ろ手に手錠されてる状態でメロンパンを袋から取りだし床に転がったメロンパンをボロボロ泣きながら「おいしくない」と言いながら食べるシーンはなんかそそる物がありました。
ご飯を美味しく食べるシーンとのギャップに。
表紙裏のあとがきがびっしりでびっくりしました。
胸糞悪い話だな…(褒めている)
最初は絵にびっくりして「この絵はアリなのか?」と思いつつ読んでいたら話も超展開で…
なんと、まあ。
ゲスやクズというより、くだらない人しか出てこないの!
ウシジマくんや古谷実まではいかない普通のくだらない人。
読んでいて苛々するというのは描き手の思う壺ですよ、上手いんですよ…。
ネタバレ無しで書きます。
東京漫画社さんは当たりが多いのと、表紙につられて手に取りました。
表題作の「マリアボーイ」より先に同時収録の「好きだよ、秘密だよ」から始まりますが、
どの作品が一番良かった、というのはありません。
と言うのも、主人公は違うものの、お話自体はは一巻通して繋がっていてとても良くまとめられています。
表紙をご覧の通り、歪んだ愛ゆえの暴力描写は少しだけあります。ですがその愛については良い方向へは取り上げられていないので、表紙で平気ならどなたでも読めると思います。
絵柄は粗めのタッチですが、私自身これが大好きなのと、東京漫画社さんではよくあるテイストなので、
ヤマシタトモコさんや、草間さかえさんのような絵柄が好きな方には大変オススメです!!
かわいいだけでない、色んな愛がこんがらがったBLが読みたいと思っている方は是非手に取ってみてください。
緩急がある独特なシーン運びと、エッチシーンの人物の表情の色っぽさや、ふとした拍子に垣間見えるキャラの生々しい表情や行動の描写のディティールなどが大好きな作家さんです。
(本作でも、「治して」の所の煙草を吸うヨシキさんの表情がとてもよかったです…後ろ手で開封したメロンパンに泣きながらかじりつく辺りも印象に残ってます)
前半の「好きだよ、秘密だよ」ではちょっぴりスレた一面もありつつ親友を一途に想い続けるしゅうくんの恋愛が軸になって進んでいくのですが、大人の男と火遊びを楽しむ中で自分を取り巻く環境を冷静に俯瞰して醒めたモノローグを進めていくしゅうくんが、ふとした拍子に親友のなおとくんに「マジで好き」と勢いで告ってほろりと泣いてしまうあたりが本当に愛しくてかわいかったです。
一話目では純朴な天使に見えたなおとくんの意外な本質にもぐっときました。ヨシキさんとなおとくんの兄弟としての複雑な距離感というか、不思議な依存関係はどういう所から生まれてるんだろう…と読みながらすごく気になっていたので、カバー裏のお話はとても面白かったです。
しゅうくんの部屋でエログッズがなだれてきてなおとくんが「する?」と聞いた時にしゅうくんが気が狂ったように笑ってしまう所のテンポが凄く好きで、その後の心とは裏腹に「抱いて」とお願いしてしまう所まで含めてお気に入りでその辺りを何度も読んでしまいます。
しゅうくんの背伸びしてスレた感じの価値観と、なおとくんへの一途な恋心の二面性みたいなものがすごく好ましかったので、この先のしゅうくんの色々な葛藤やときめきももっと見てみたいなと思いました。
後半からの「マリアボーイ」では、ヨシキさんに視点が移ります。
「好きだよ~」の一話のしゅうくん目線での浮世離れしてソツの無い大人なヨシキさんはどこへやらで、とてもネガティブで人間的なモノローグがまずぐっときました。
(飼いならされてるんで~のくだりとか、ヨシキさんの残念な部分が愛しすぎます。玲太くんを泊めた夜にしっかり無駄毛処理とパックしたのに空振りに終わるあたりとかも…)
不意にあらわれたヨシキさんの難儀さを深く知らない玲太くんが、怒涛のテンションでヨシキさんを作り替えて許して、自分のものにしてしまう流れは非常に爽快感があってよかったです。
この後のヨシキさんと玲太くんですが、適当な距離感で案外長いことうまくいくのかもしれないし、別れたりくっついたりを繰り返すのかもしれないし、それかすっぱりと別れてしまうこともあるのかもな…と思いつつ、
それでもこの時玲太くんがヨシキさんを治したことは事実で、ヨシキさんにそれが必要だったことも事実で、それでこの二人が出会って身体をつなげた必然性としては十分なのかな、と個人的に思いました。
何より第一にヨシキさんが救われたことが嬉しかったのですが、カバー裏を読んでもやっぱりどうしようもないヨシキさんなので、一筋縄では行ってほしくない…!という個人的願望もちょっぴりあります。笑
良くも悪くもちょっとゆがんだ形で愛情を持たれるキャラクターだなと…ヨシキさんは。そこがとても好きです。
(カバー裏エピソードのなおとの同級生ショタを性的に慰めてあげるヨシキさんに興奮してしまったので、その辺りとても漫画で読みたかったです…!)
作品の中に一読目では気付かなかったディティールや独特の読後感があるので、クセになって何度も読んでしまいます。次作も、とても楽しみにしております。
表紙の子は誰だろうと探りながら読み始めたんですが、中盤まで誰か理解していませんでした。皆同じように見えてしまって・・・話には入り込めるし、面白いんですが、なぜか髪の色でしかキャラが判別できませんでした。
お兄さんがシュウの事を知っていてセフレになったとか、弟のバッグに盗聴器しかけたり、元彼に暴行を受けるところが病んでて好みです。
マリアボーイでお兄さんメインの話はいまいちでした。弟とシュウがくっついてあぶれたお兄さんを救済って事なんでしょうが、相手がまた高校生って・・・アラサーのお兄さんをどうしたいのか。と冷静に考えてしまいました。
カバー下すごいですね!びっしり文字で埋まってました。読み応えありました。漫画で読みたかったです。作者の意気込みからしたら一冊でまとまる話じゃなかった気がします。
絵の色気すごいし初期設定はめっちゃ萌えるのに各所微妙にかゆいところに手が届かない……こんな惜しいBL見たことない。二次創作したい。
登場人物は、兄と弟と弟のカレシ(以下A)と兄のかれぴっぴ(以下B)と兄の元カレ(以下C)。兄→→→弟→←Aの状態で、2人が兄弟の関係にあることを知らないAの童貞を兄が奪うところから話が始まります。
兄(27)が生粋のゲイで身体を全く大事にしていないクソビッチで家族と縁が切れていて純粋な弟を信仰する勢いで愛していてタイトルが『マリアボーイ』ってもうある種のフェチのある人にはヤバいと思うんですが、この冒頭の高校生Aの童貞を奪うシーンのおねショタ感もヤバいです。ほんとビッチかわいい。
あと、ビッチはむかし被害届出したら実刑免れないレベルのSMプレイをCに強いられていて、逃げ出したんですが、結局またよりを戻して暴行を受けるシーンがありましてリョナ好きにはたまりません。ビッチかわいい。
その後、できればAも兄に惚れてもらって弟はすごく病んだ性格でいてくれるとありがたかったんですが、全くそうはならず弟×Aの常識人カップルは無事にくっつきます。無念。ここに全然興味ないのでこのカップルに割かれたページ数がほんともったいない。
ここまでが「好きだよ、秘密だよ」。その後、表題作「マリアボーイ」に続きます。
「マリアボーイ」では何を考えているのかよくわからん年下男Bと兄がくっつくんですが、もう絶対Bは兄のことを真剣に好きなわけではないんですよね。完全にノリ。でも作品としてはいちおうはっぴ~えんど風に終わっていて、絶対不幸になるのにちょっとやさしくしてもらっただけでBに目をハートにしてる兄の愛に飢えてる感がたまらん。かわいい。最高です。がんばって生きてほしい。
あ、「マリアボーイ」にも監禁罵倒レイプシーンがあります。親との和解はしてほしくなかったんですけど監禁レイプシーンと相殺された……。
小説ばかりで漫画はあまり読まないのですが、インパクトのある表紙をみて思わず購入しました。
表紙もあらすじも本編のマリアボーイについてですが、本自体は同時収録である「好きだよ、秘密だよ」から始まります。マリアボーイの主人公であるヨシキの弟、なおと、と彼の同級生でヨシキと関係を持っている、しゅうちゃんの物語です。
表紙みたいな話を期待して買ったので求めているものとは全然違ったのですが、これが可愛かった!!
高校生らしいというか、なおとを好きなことに悩むしゅうちゃんと、見た目より大人な考えのなおと。お互いに真摯に向き合おうとしている感じが凄くいいです。
ヨシキが介入してきて途端にシリアスになる場面もあるのですが、大筋はたいへんいじらしい青春BLです。
本編のマリアボーイは面白い・・・のですが、私は表紙裏の草稿から漫画で読みたかったです。そこがヨシキの原点というか、ヨシキ自身の苦しみや歪みの発端なので、ここをじっくり堪能してから加藤くんと恋愛して欲しかったなぁと。そこでどうしても星三つかなぁと。
それでも、ヨシキが加藤に惹かれたり、心を許している過程は短い物語の中にとても綺麗に纏められていました。なにより、加藤のペースに巻き込まれていくヨシキの姿がいろいろぶっとぶ位可愛いかったです。それこそ眼がハートになる一コマだけでも買う価値あるってくらい。本当に可愛いです。
まず少し痛い系の表紙に惹かれました
絵も綺麗とか上手い訳ではないけど、人物の表情が細かく描かれて思いが伝わるのと、柔らかい線がとても好みでした
設定も痛い系で男前で弟執着兄ヨシキと天真爛漫だけど多分辛い生い立ちの弟なおと、そのなおとをこよなく愛するグルグル思考系でヘタレで、でも純粋で優しい同級生のしゅう君、超適当で口からでまかせイケメンでも陽だまりの様な暖かい加藤
この濃厚キャストがまたいいんです
其々に個性満載で何処か憎めない愛あるキャラ達
そしてこのキャラが混沌と交わる話
血の繋がらない弟なおとを襲おうとして親にばれて家出して高尚売女として暮らした過去を持ち現在は美容師をしなから生計を立ててる弟を盗聴している兄のヨシキとか相当複雑に病んでます笑
高尚売女の時の飼い主がドSで監禁されたり
でも痛いだけでなくそこにはセンスある滑稽が含まれ笑えるんですよ
ここが素晴らしい!
そして愛があります 萌えもあります
なおと&しゅうカップルは愛おしい萌え甘可愛いです
優しさが故のヘタレしゅうと可愛すぎるなおととの恋愛模様に胸キュンです
リバかな?と思わせるセリフにより惹かれました
だってリバって同性愛だからこそ成り立つ設定ですもん
これを描けるなんてBLしかない醍醐味ですよ
表題作のヨシキと加藤の恋物語はクールで斜めから見てるヨシキを振り回す適当男の加藤とのやりとりがいい
加藤は適当にみえて、実はなかなか大変な生い立ちみたいだし、でも真っ直ぐ人を愛せる心良い青年です
加藤に出会いほだされほぐれていくこじらせヨシキに萌えました
通俗設定に飽きた方には是非お勧めです!!
痛い系、萌え、愛、執着と複合要素盛り沢山のマリアボーイ
サイコーでした
何だろう。
しっくりこなかった。。。
たしかこの作品はちるちるのインタビューを読んで
気になって買ったのですが、私には合わなかったようです。
まず絵が苦手な部類なので
正直に言うとこういう作品はマイナスから入りますね。
そうやってマイナスから入ってもそれを覆す作品があったりもしました。
なので絵が苦手な作品は、
絵以上にストーリーが良いこともあるので期待していました。
でもしっくりこなかったんです。
たった1ページなのですが、
色んな道具を使った痛々しい流血プレイの描写が印象に残ってます。
私は基本ビッチが好きなのですが、
あまりに病みすぎてるビッチは苦手なのかなぁと思いました。
(他の作品でもそういうのあったし)
表紙の痛々しい美青年に惹かれて読んでみましたが、なんだか整理されてないなぁという印象です。
表紙の彼<ヨシキ>が主人公と考えてよいのでしょうが…
「好きだよ、秘密だよ」はヨシキの弟<なおと>と友達<しゅう>の二人が軸のストーリーになっていて、しゅうの視点で進むのですが、その割にしゅう不在のヨシキのエピソードがやたらと多く、かと思えばまた急にしゅう視点の二人の話に戻ったりと、根本的なところがぐちゃぐちゃ…
話の流れがスマートじゃないので拙く感じてしまいます。
「マリアボーイ」はヨシキ視点でヨシキが軸のストーリーなので、弟カップルの方に比べるとまだ幾分か読みやすい気はしますが、こちらもちょいちょい第三者視点が紛れ込んできて気になります。
登場人物についてもよく掴みきれませんでした。
玲太が特に情報不足過ぎて…想像しようにも出来ず。
彼がヨシキに近付いたきっかけが結局最後まで不明です。
彼がゲイだったならまだしも、そうではないのになぜ男性のヨシキに??
上手くはいったものの、もやもやが残ります。
ヨシキについても、弟にストーカーばりのことをしていた割にはあっさり玲太に惚れていて、病的な依存設定は一体なんだったのか?とか。
弟のなおとがふにゃふにゃキャラかと思いきや、予想外にしっかりしていて芯のある少年だったのでビックリしました。
弟編のラストはすごく良かったです。
綺麗な表紙に惹かれ購入しましたが、最初のお話のCPがそもそも守備範囲ではありませんでした。
コロコロ変わるお話の雰囲気にもついていくのが大変でしたが、よく考えると高校生らしい気もします。
些細なことでオーバーに喜んだり落ち込んだり。
そして好きだよ、秘密だよでのヨシキさんは色々な意味で痛々しく、あまり好みではありませんでした。
しかしボールギャグを装着しているカットがあるんです!
好きなんですが、中々見つけられないんですよ。
マリアボーイのお話の方は楽しめました!
駄目なお兄ちゃんだったヨシキさんの痛々しさも、こちらのお話ではそこまでではありません。
そして何より攻めの加藤くんの謎の男っぷりが素敵でした。
大きな萌えはありませんでしたが、最終的に皆幸せそうで読後の気分も悪くならなかったので萌えの評価にさせていただきます。
「マリアボーイ」において加藤玲汰のことについて、よくわからないことが多すぎて残念…。
個人的には年下攻めとなる玲汰×ヨシキのほうが気になるのですが、
お話としては「好きだよ、秘密だよ」のなおと×しゅうの高校生カップルのほうがうまくいってる気がします。
「好きだよ、秘密だよ」において
しゅうとなおとの必死に相手を思いやる関係がとっても可愛らしくていい。
爽やかな方向では全くなくて(笑)、青年誌風な泥臭く下世話な方向なんだけど、
そこがまた高校生の男の子らしくっていいではないか!と思うんですよね。
必死に背伸びをして大人になろうとしている姿にきゅんときます。
そんななかでヨシキの存在が異質すぎる。
弟のなおとの日常を盗聴するほどなおとに依存し、かつ誰かと身体の関係を結ばずにはいられない。
そんな彼があっという間に公正するのかが、さらに疑問。
ちょっとキャラ設定をやり過ぎたのでは?
そもそも彼が何故なおとに執着し、盗聴するまでに至ったかが、少しは語られるものの真に迫って響いてこなかったのですよね…。
そして「マリアボーイ」
ヨシキは強引な隣人・玲汰の存在に徐々に癒されていくのですが、
前述したように玲汰のことがいまいち解り図らくて話に入って行けず。
玲汰が10代というのも、少々無理があるような気がしますし…。
このヨシキのことを描くのであれば、コミックまるまる使ってくださったほうがよかったのではないかと思います。
コミックのカバー裏のストーリーをぜひ漫画化して欲しかった!
でも、ちょいちょい差し込まれる笑いがとても好きで、手放すのも惜しくなると言う困った作品なのでした(笑)
それにしても、暖かい食事というのはいいものですよね。
表紙が気になり購入しました。
元々痛い話が好きな上に、自己犠牲や、情緒不安定なキャラが好きなので、
マリアボーイというタイトルもグッときました。
ですが、、、開いてみて、まず絵柄が予想と少し違っていました。
へろっとした少ない線での、まあ、今どきといえば今どきな絵柄です。
そして話の内容はというと、まず最初の話で、特に萌えは感じなかったものの、会話のセンスはあるなあ、という印象を受けました。
そして、この後の話でマリアボーイことヨシキが素敵な相手と巡り合って話が明るい方向へ向かって行くのかな、という期待を抱いて読み進めました……が……その通りだったのですが、なんというか……あんまりキャラクターに入れ込めないままに話が終わってしまいました。
攻めのキャラが問題なのではありません。むしろこういうタイプのキャラ、結構好きです。設定としてもヨシキとは相性がいいと思います。ですが、話全体がなんだかふわふわっとした話で、変な心持のままに終わってしまいました。
最後にカバー裏を眺めながら、なんとなく、その違和感の正体がすこしわかりました。作者がキャラクターそれぞれの人生やら設定やらを色々決めているのだろうなあという予想はできても、その設定をマンガの中で感じることができなかったのです。
正直言って、カバー裏を全部読んで、……で、だから何なの?と思ってしまいました。
なんだか、口調がキツくなってしまいましたが、微妙に一瞬だけ描写されるSMシーン(暴力シーン?)は良かったので、中立です。
木村ヒデサトさんの2冊目、表紙からして私の苦手系だったので
手にするのをためらっていました;;
内容もストーカーだったり(前コミックスのストーカーは明るかったですがw)
暴力で征服欲と自分の快感を得るような男がいたりと、
やっぱり苦手でした……。
(後半は嘘ばっかりの怪しい男も出てくるし!w)
それでも萌なのは、寂しさを埋めて欲しい心がすごくわかるし
好きな人に縋ってでも外聞なんてどうだっていいから側にいて欲しいと願うほど
誰かを想う気持ちってよっぽどだよなぁ…って思ったからです。
愛のかたちはそれぞれで、どれが悪いとか正しくないとか一概に言えないですよね。
ただ、好きな人を悲しませるようなことは良くないなぁ…。
何を許すかも、受け入れるかも自分次第だけど
幸せになれるように逃げださずに努力するのは大事だと思いました。(作文)
子供っぽいと思っていた町田弟が意外にも大人の考え方していたり
他の男と初キスも初Hも済ませちゃったしゅうが
泣けるほど町田弟が好きだとかピュア!!!
美容師志望でカットセンスがまるでない町田弟に
好きなように切らせてあげるのも愛だ…。
『マリアボーイ』で信用ならないような登場の仕方の加藤くんが
実はいいヤツで良かった!!!w
ごく普通の愛され方、ごく普通の献立でとろかされる町田兄よ…。
年の差はそんなに問題ないからずっと甘やかされてたらいいよ!!
あと、やっぱりヒデサトさんの「ふはっ」と笑えるところが好き。
「理想としない朝チュン」とか町田兄の本名とか!
「お前は夜しかち○こついてないのか」とか
しゅうに本音しか出てない町田兄も楽しかったw
ヘビーなのに笑いどころもあって、純情と欲情がうまく絡んでて
更には泣けてくるようなお話ってすごいな!
ヒデサトさんの作品じゃなかったら手放していたかもしれない。
萌ですが萌×2寄りです!!
表紙に惹かれて買ってみました。
木村ヒデサトさんのお話初めて読みます。
【好きだよ、秘密だよ】
――好きな人がいる
高校生のしゅうは同級生で友だちのなおと片想い。
――でもだめなんだ。悲しいけど、だめ。俺じゃ無理。
男同士で、まだまだ子供で、人として未熟な自分。好きな人には幸せになってほしい。
叶うことのない気持ちを抱えていくつもりだったが、なじみの美容師であるヨシキに誘われ体だけの関係を結ぶことに。ヨシキもまた、気持ちを伝えることのできない相手がいるという。それはなんとしゅうの想い人でありヨシキの弟であるなおと。
家族として、母親として、兄弟として。弟なおとを盲目的に愛する兄のヨシキ。
純粋に家族を想い、敬愛する兄を心配するなおと。
弟への異様な執着をみせるヨシキだったが、しゅうとなおとが親密な関係になっていくのを知るや、ある行動に出る。
ヨシキ・なおとの兄弟についても絡めていますがこのお話の主人公はしゅう。
実はなおともしゅうのことを好きで、両想いとなるわけなのですが……セックスに至るまでのしゅうの体を張った頑張りと言動が面白いです。
なおとのことが本当に好きで、好きで。これからたくさんのこと知っていきたい。大事にしたい。でも、エッチもしたい…!という、なおとを想う一途な面と性欲に忠実な面のバランスが絶妙です。
さっきまで真剣な話をしていたのに、ひょんなことからするしないの流れに!本当はタチになりたい。だけども「抱いて!」と決心するしゅう。
展開がはちゃめちゃなようですが、この勢いがむしろがむしゃらな高校生らしいくらい。
とにかくなおとが好きで、だからこそ一つになりたくて。それになおとが痛い思いをするくらいなら自分が、としゅうなりに気遣ってもいて。彼の健気さと不器用さがなんだかきゅんときました。
晴れて恋人同士になれたものの、見えない先の未来を不安がるしゅう。そんなしゅうの背中を押すように、なおとはあるがままの本心を伝えてくれます。
「多分俺はね、明日もしゅうちゃんにすきっていうの」
少しふわふわした雰囲気をもつなおとですが実は彼が一番落ち着きと大人思考をもった子です。
飾ることも隠すこともないなおとの言葉と、なおとを想うしゅうの一途な気持ちと心の変化。
ラストのシーンとモノローグから浮かぶ情景は、何も語らずただ手を繋いで歩く二人の姿。好きだよ、秘密だよ。とささやくように。
とっても好きなラストでした。
表題作【マリアボーイ】
「好きだよ、秘密だよ」のその後のお話。
今回は表紙も飾りましたなおとの兄、ヨシキの物語。
なおととしゅうが恋人同士となり、今度こそまっとうに生きると決めたヨシキ。
ある時彼は根無し草の若者加藤と出会う。
出会ったばかりのヨシキを不思議な魅力で振り回す年下の加藤。
ついには自分の寂しい心を見透かされてしまい一夜を共にしてしまう。実は加藤、ヨシキの住むマンションのお隣さんだった(居候)。
ヨシキの部屋に入り浸るようになった加藤は、自慢の手料理を振舞う。
加藤の温かいご飯を食べてぽろりと涙を流すヨシキ。いつでも作りに来てやるよー、と笑って頭を撫でる加藤。
自分とは正反対の生き方をする加藤の存在にヨシキは穴だらけだった自分の心が少しずつ満たされていくのを感じる。
ラストに向かって明るくなっていくヨシキの表情がこれまた良いです。
「初恋」宣言をするヨシキのシーンは暗さから一転して清清しいくらいで気に入ってます。
幼い頃から自分がゲイだと知っていて。
誰かに体を求められることはあっても、寂しい心だけは誰にも理解されることはなくて。
一人で生きようとしても結局は誰かに縋るような運命で。
不純な生き方と穢れた身体で寂しい心に救いを求める続けるヨシキ。
我が子のように愛しんだ弟を手放し、今度は慈しまれることを知る。
決して聖母になれないマリアボーイに訪れた幸せに思わず「おめでとうっ!」と祝福したくなりました。
その後には後日談の「マリアの秘密」
ヨシキと加藤。そして高校を卒業したしゅんが出てきます。
そしてそして。この本のカバー裏には「草稿劇場」という漫画にできなかったヨシキの過去を書いた小話のようなものがあります。これを読むと何故ヨシキがなおとに異様な執着を見せたのか。自らの過去を語るヨシキという人物の一片を知ることができて、これもまた「マリアボーイ」をぐっと楽しめる要素となっております。
この本の物語はよくある恋のお話、ではないです。
ただ結ばれるというハッピーエンドへ向かって進んでいくのではなく、彼らの目の前にふいに現れた幸せ、今まで知ることのなかった幸福を得るその瞬間までを味わい深く描いた一冊です。
展開や表現はいい意味で泥くさいような。生生しさを感じつつ面白さもあります。
一瞬読み手を惑わせるかと思えば、それでもちゃんと魅せてくれる展開。
作者さんの世界観の引力に引っ張られるような感覚。初めは吃驚しましたが、個人的に大好きです。不思議と魅力ある本でした。
弟に盗聴器を仕掛けるほどの歪んだ愛と執着、元カレからの性的暴力。
根は純粋な一面を持っているのにいろんな要素から歪んでねじれてある意味病んでしまったヨシキさんと、ヨシキさんに振り回される弟カップルをめぐるお話。
絵柄はなんだか懐かしい感じのタッチでビックリしたときに目玉が飛び出る昭和的表現がでてきたりしつつwストーリーは抒情的でポエミーな、今話題のいわゆるリリカルホモの分類にあたるのかなぁと思いました。
ゆったりしているかと思えば突然スピーディに超展開になったりと、独特のテンポでストーリーが進んでいくのと、個人的に身体的に傷を負うDV表現が苦手なため、今一歩ハマりきれなかった印象ですが、お好きな方はきっと引き込まれるのだろうなぁという作品です。
表紙の彼はヨシキさんと言うのですが、どうもセックス依存症のようで
心から愛する人を見つけられない。
さらに本気で痛いことをする彼と縁が切れていないご様子。と
いろいろな思いを抱えている人が3人ほど出てくるのですが
ちょっとついていけなかったかな。
今誰が中心なのかとか、結局今どういう関係…?
という個所が多々あったものですから…
私が木村ヒデサト先生の作風についていけていないだけなので、
好きな人はどっぷりハマると思います。
表紙の絵が気にはなっていたんだけど、なんとなく後回しにしていたこの本。
ようやく読んでみて、で、改めて他の方のレビューも読んでみての、感想として、
私は前半の「好きだよ、秘密だよ」の方が好き。
この、ぐちゃぐちゃにとっちらかっちゃったような、がむしゃらな感じが、
初々しい、高校生の初恋って感じで、いいなぁって思った。
確かに、この前半の作品だけだと、ヨシキさんの背景が謎すぎて、お話の焦点が結びにくい感はあるけど、とりあえず、ヨシキさんのことはおいといて、高校生のなおととしゅうの二人が、いろいろ迷って、寄り道しながらも、最終的に結ばれる話として、かわいくてよかったわ。
むしろ、後半の「マリアボーイ」の方が、加藤みたいなキャラも苦手だし、テンションについて行けなかった。
それでも「神」にしたのは、カバー下の「草稿劇場」がおもしろかったから。
お兄ちゃんメインの、このドーンと重たい話、ドシリアスで読んでみたい。
「好きだよ、秘密だよ」と「マリアボーイ」の、一連作品を収録。
どうやらセックス依存症らしい美容師のヨシキ(27 表紙絵)と、クラスメイト(町田)への想いをひた隠しにしているしゅう(高3)のセフレな関係から始まるオープニング。
ヨシキのいい感じの病みっぷりと、高校生のしゅうの背伸びした言動・・・互いに愛情なんて求めてないと豪語する二人がこの後どうなっていくのか、期待感が高まります。
ところが――町田が登場してくると、ストーリーの流れが当初予想していたのとは微妙に変わってしまった気が。
もちろん、町田はこの作品に必要不可欠な存在。ヨシキ・しゅうのベクトルが町田に向かっているという意味で、彼は人物相関図の真ん中に位置しています。
でも、かたやDV・弟への実らない愛・セックス依存症というシリアスな問題を抱えるヨシキの物語が進行する中で、しゅうと町田の恋愛にもかなりのボリュームが割かれていることで、ストーリーの焦点がぼやけてしまったような。
しかもそこに、しゅう目線の大人への憧れと失望や、初体験のドキドキやらも詰め込まれていて、BLというより青春白書?的な色合いもプラスされてる。
「こっちじゃないんだけどなー」と思ってる方向にずんずん引きずられていくような心もとなさとモヤモヤ感が、読んでいる間終始まとわりついてきて、「好きだよ、秘密だよ」では全くテンションが上がりませんでした。
しかし「マリアボーイ」に入ると、一転して面白くなっちゃったんですね~これが。
ひとつには、玲太とヨシキの物語に軸が絞られて読みやすくなるせいもあるんですが、嘘つきな玲太と騙されまいとするヨシキの駆け引きが楽しくて!
個人的にはそこが大きい気がします。
BLを読んでる気が全くしなかった「好きだよ~」に対して、「マリアボーイ」はぐっとBLっぽくなったと感じるのも、恋愛の駆け引きがしっかりと描写されているせいかもしれません。
最愛の弟・町田はしゅうに奪われ、腐れ縁のDV男につきまとわれたせいで職も失ったヨシキの前に現れた、超うさんくさい男・玲太。
ヒモ同然ながら一緒に食卓を囲む幸せをくれた玲太に、驚くほどあっけなく心を浄化されていくヨシキ。しかし、初めて幸せを掴みかけたヨシキの前に再びDV男が現れて――という「マリアボーイ」。
彼にとって罰を下す存在でしかない神に怯え、人生をあきらめて生きてきたヨシキが、初めて心を満たされた瞬間に握りしめていたもの――それは、タマネギ。
彼に人参でもじゃがいもでもなく、タマネギを握らせたところに、木村さんのセンスを感じます。
天に向かって渾身の力で芽を押し出そうとしているかのようなタマネギの造形って、可能性や未来を感じさせますよね。
秀良子さんの推薦文のとおり、心を掴まれるセリフやモノローグも、この作品の魅力です。
作者のペン先から泉のように湧き出る言葉たちが惜しみなく詰め込まれた中から、宝探し的に好きな言葉を見つけてみるのも、楽しみ方のひとつかなと。
玉石混淆の中から玉を掘り出す手間をいとわない、むしろ掘り出すことが楽しみという人にはうってつけの作品だと思います。
(きっと玉を見つけられるという意味で)
初読みの作家さん。
初め表紙を見たとき、ボクサーに見えて
ボクシング関連の話かと思いましたw
初めての作家さんなので、この方の物語の作りの
クセとか雰囲気とかわからないのですが、
終始テンションは高めで苦手な分野でした。
1冊丸々関連のお話で兄弟のそれぞれの
お話が展開しているのですが
素材足らずで、話がよく掴めませんでした。
兄と親との関係の悪さの原因とか、
兄の執着になぜ弟は我慢しているのかとか、
あとがきや書き下ろしで付け足して
描いている分、読み進めてると
わからないことがドンドン出てきて
残念でした。
これ、連載で読んでたら
確実にモヤモヤしてたと思います‼︎w
あと、そこまで激しくはないけど、
バイオレンスなシーンがあるので
苦手意識がある方は要注意!
話自体はよくできているので
足りない部分や急ぎ足感は
本当に残念です。
もう少し話の構成がうまかったら
神評価だったかも。
兄を軸に、弟の恋愛、兄弟愛などを描きつつ
人物の成長を追ったストーリー。
一見しっかりした人間でも、秘密や孤独があり…
ぼ~っとした男の子でも、実はちゃんと考えがあったり…
痛いことに目を背けず、真正面から向かっていく登場人物達に心を動かされる。
愛されたくてたまらない人間の、試行錯誤の人生。
色んな事を諦めて頑なになっていた心を解す存在と出会い
光を掴みかけるも、やっぱり己で招いた過去に囚われてしまう。
自分へSM行為を働く昔のパトロン、ゲイである事で傷つけた両親、不憫な弟、
周りの人物全てを「俺がいるせいで可哀想」と考え自分を貶める事で
孤独の深淵に再び自ら身を委ねてしまいそうになっているところに
太陽光が差し込んだかの様に届く攻めの声。
ハッとするようなシーンの連続でした。
独特のテンポで切なく苦しく、
柔らかで味のある絵柄でほっこり萌えて大満足の一冊です。
また、人間にとって食事とはとても重要なもので、
恋人の美味しい手料理や、その逆に虚しく孤独な食事。
それらを通して心の変化がよく伝わってきます。
同じ食事でも、好きな人と食べている時、辛い時、全然味が違う事あるなあ。
そう思いながらついつい登場人物と一緒に涙が…
人間同士の繋がりってこんなにも温かいものなんだなあと改めて感じました。
ハッピーエンドで本当に良かったです。
一応、丸々一冊兄弟(?)の話。
ちるちるさんであらすじ読んで面白そうなので買ってみたのですが、最初開いて絵柄があまり好みでないので一旦閉じてしまいました。好みじゃないというか、こういう荒い絵は好きな筈なんですが、ごちゃごちゃした感じが読み辛く感じて。
もう少し整理されて読みやすい画面だったらいいなあと思いつつ、再度チャレンジ。
読んでいくうちに絵はさほど気にならなくなりましたが、話も少々乱雑だった気がします。
そのまま描いたらDV絡みの陰鬱な話なのでギャグを交えて描くのはいいのですが、そのシリアスとギャグの境目が整理されていない印象です。ちょっと読みながら混乱。
で、そのまま話が終わってしまったような。
個人的には弟と同級生の話の方が読みやすくて好きです。
ただどっちのカプが好きとか、ときめいた!とか、なかったです、残念ながら。
考えてみれば、これも自分が大好きな「ゲイの年上美人受け」なんですが、全然ときめかなかったのは何故なんだろう。
攻めくんがイケメン設定なのに、イケメンに感じなかったからかしら。人に迷惑かけても憎めない子って思えなかったのです。あと、いまいちこの子の素性がはっきりしないまま(いや、はっきりしたんですけど分かり辛いというか、「そうか!」という爽快さがない。16歳でモデルが正解?)なので、もやもや。
嫌いじゃないけれど、何となく入り込めないお話でした。
すごく内容のある考えさせられるストーリーでした。
軸となるのは、同級生のなおととシュウそしてなおとの兄ヨシキ。
ヨシキはシュウ行きつけの美容院の美容師。
シュウはなおとが好きなのにヨシキと体の関係をもっている。
本当に好きな人の未来を考えると男同士で恋人という関係が
終わりを告げるのは時間の問題。
そう考えると大好きな人には何も告げず、性の欲望だけを他で満たす。
そんな心も体も中途半端な高校生と、29歳の兄の複雑な関係。
1冊分になおととシュウ。シュウとヨシキ。
そして最後に出て来る年下のイケメン加藤とヨシキ。
それぞれのカプのそれぞれの愛の形が表現されていています。
特に特定の人を作らず数えきれない男と寝てきたヨシキにとって
初恋ともいえる加藤とのストーリーはちょっとうるっとくるかも・・・
人それぞれの人生があって、それぞれの思いがあって・・・
その時その時で、いろいろ考えるからずっと同じではいられない
いい意味でも悪い意味でも。
未来を信じて前向きに進むか、あきらめて普通の道を選ぶかは
その時のその人の、思い一つなのかなぁ・・と考えてしまいました。
すごく好きな場面は・・・
「人のチンコを数えきれないほど握ったこの汚い手が・・・
自分で傷つけて勝手に休養しているこの手が・・・
なんと、今玉ねぎをむしている・・・」
加藤と一緒に『まるごと玉ねぎグラタンスープ』を作ってるヨシキ。
普通に、幸せそうでした。
本当は神にしたいところですが
途中、ちょっと痛そうな場面がいくつかあるのでそこだけ私的にはマイナスで・・・
萌×2とさせていただきました。
「好きだよ秘密だよ」から「マリアボーイ」へと
時系列道理に進んでいくんですが、
前半「好きだよ秘密だよ」は天使のような弟君 なおと とシュウちゃんメイン。
ヨシキの事よく分かるためには必要な場面なんですが…
いかんせん、なおととシュウちゃん好みでは無かったので
しゅみじゃないな~と思っていました。
「マリアボーイ」でやっと
加藤玲太登場!カッコイイです!!
玲太で1冊全部埋まっていたら 神 だったのに…
私も「●●の性欲知らねぇの?」キュンでした。
甘々でカッコよくてこれからどんないい男に育っていくんだろ。
玲太サイドからの続編読みたいです。
絶叫したい気持ちを抑え、できるだけ穏便にレビューを済ませよう思います。この作品でしか味わえない味がたくさんあって、ハマる人にとってはこの上ない神作品になるのではないかと思いました。
「球が止まって見えるぜ」って方には神でも何でもないのかもしれませんが、私にとってはすべてが魔球で、打ち返す事も受け止めることもできませんでした。燃えます。メラメラです。
完全ではないストーリーに、完全ではないキャラクター。えっ、ここでそれ言っちゃうの? という台詞の数々。美しくない勃起シーン(いつの時代の少年漫画かと!)。
全部ひっくるめて大好きになりました。
些細な事を気にしていてはお腹がいっぱいにならない、泣いて痛みが消えるわけではない、複雑に見えるけれど、一部一部を切り取ってみると単純なものでできている。
ダークな要素も見せながら難しい事は考えなくていい雰囲気が頭に優しく、ありのままに生きる登場人物達の強さに元気づけられました。
漫画を読んでいて一番嬉しくなるのは予想もしなかった展開や台詞を見る時で、そういった意味では嬉しい事だらけの内容でした。
↓↓↓この先、心揺さぶられた展開をいくつかネタバレです↓↓↓
1.可愛いあの子が!
「しゅうちゃん…俺○○じゃないよ」「う…うそお…」
「でも●は ●●めて…」 「ヤッター…」
しゅうちゃんの台詞と自分の心の声が見事にリンクしました。
2.大人っぽいあの人が!
次々と明かされる彼の素顔。本当の素顔は普通の顔で、そこは唯一泣きそうになりました。
3.「●●の性欲知らねぇの?」
ぎゃーーー。知らないです、教えて下さい! でもは…、犯罪…!!
終わります。
秀良子の推薦帯を見て購入
わたしは思っていたのと違うかなと思ってしまいました
題材はおもしろいけどシリアスな場面で男性向けな感じの下ネタ的ギャグがどうにも目に付く
この本一冊に好きだよ秘密だよっていう話とマリアボーイっていう話が二つ入っているんですけどそのキャラが繋がっていて各話で幸せになってくれるっていうのはいいなと思いました。ただ一人のキャラにスポットを当てるとそのキャラの複雑な心情が複雑のまんま描かれているのでどうもキャラに共感ができない…
でもシュウちゃんのこの幸せは誰にも教えてやんない!なんか減りそうだから!ってセリフにはいいなと思いました
シリアスとギャグが住み分けを気にしない人にはお勧めします
好きだよ、秘密だよ
ヨシキ、シュウ、なおとの三角関係の物語。
束縛をテーマにした、少しサスペンス的な話でした。
三人の関係
シュウはなおとのことが好き。
しかし、シュウはなおとの兄ヨシキと、体だけの関係をもっています。
そして、ヨシキ曰く、「なおとは俺のだから」弟への異常な独占欲。
なおととのイチャイチャをヨシキには喋っていないのに、彼はそのことを知っています。
気付かずに、なおとを彼から奪った感覚に喜ぶシュウ。
そして、弟を、盗聴して自分の監視下に置くヨシキ。シュウの行動も筒抜けです。
主にヨシキの歪んだ弟への愛が描かれています。
しかし、最後にシュウが受けになるとは想定外でした。玩具の演出が生きてきます。
男性向け?な発言や行動も多い気がしました。
マリアボーイ
ヨシキに付きまとう玲太。
最初は適当にあしらっていたヨシキでしたが、
ある日、彼とイチャイチャしてから、彼が気になり始め…
ヨシキが胃袋をつかまれる話。
そして、懐っこい玲汰により、彼は変わっていきます。
やはり、手料理って大事だなぁと思いました。
個人的にはこっちのほうが、読みやすかったです。
アンダーグラウンドな世界観といい意味でふざけた演出。
昼ドラと深夜ドラマを足して2で割ったような雰囲気でした。
面白かったので、萌×2。