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諸行無常のドメスティック・ラブ・ミステリ、欲望と煩悩編。
miku to neo
失忆男与怪坊守
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
まず大前提。
この本の表紙で内容と進行を断じる事は禁じ手です。
禁忌と言ってしまっても良いでしょう。
ある意味真理を突いた表現ではあるのですが、それに
したってなんだかなと。
ここで挫折して本に別れを告げる人が居るとしても
評者は頷かざるを得ません。
ではそう言う本に何故「神」評価なぞつけるのか。
それは描かれている内容が色欲解体と恋愛再生の
過程であろうと何となく感じて納得せざるを得ない
からです。
悔しいですがこの『経文』、般若心経の様に纏められるかと
問われれば恐らく無理でしょうね。適切に纏めるのに
骨が折れてしまって。
OPERAで不定期に実にゆる~りふわ~りと連載されていた作品が約4年かかって今年完結しました。
ギャグ漫画なの?と思わせる展開だと思うと、シリアスな回が登場して、雑誌掲載が不定期だけに見る度に頭がクエスチョンマークになること度々だったのですが、この1冊にまとまったことで、全容とその意味が繋がって見えて、これもまた斬新な作品だったのだということがわかりました。
今回も装丁は「刺青の男」と同じ方で和を感じさせるものとなっておりますが、これ上下巻繋がってるんです。
そしてミクの下には彼岸花が、ネオの下には菊の花。
全ての謎が解けた時に、あ!そうなのか!!とくるこの花の意味。
印象的な色遣いが今回もとても素敵です。
安楽寺の坊守をしている涅生(ネオ)が見つけた自殺未遂の男性。
彼は記憶をなくして自分の名前も素性もわからない。
みつかったのは、「みく」とかかれたかわいらしいネームプレートと園児バッグに詰められた大量の札束。
金に目がくらんだ涅生と弟で住職の槃比(バンビ)の好意(?)でその男性(仮名ミク)を住まわせることにする。
すごく重たい「自殺未遂」と設定の割に能天気にチビキャラになって展開される作品に、多分ミク(仮)の記憶が戻ることがゴールだと思いながら、BL的要素は?という期待も込めて一体この展開はなんだろうと思われました。
作中、ミクは夢を見ます。
女性に関する記憶。そして多分ミクの記憶を失う前の事であろう過去の出来事。
そこに登場する女性・莉日子と彼女の子供・みくとの出会い。
だけど目が覚めるとそれは忘れてしまうのです。
夢の展開はシリアスな通常絵で描かれて、日常になるとチビキャラ。
そうです!
記憶喪失のネオがチビキャラで、夢を含めた彼が忘れた現実が普通の絵で表現されていたのです。
(そこんとこ、連載中気がつかなかったオバカさん)
一見ぶっきらぼうでいい加減そうな涅生にも断ち切れない想いと関係があります。
ここんところがBL風味で…
ミクの断片を手掛かりに、調査を依頼した人=先生。
それは学生時代から始まる叶わぬ想いを持ちながら関係が続いている妻子持ちの人。
ミクを口実に逢いたい、カラダをつなげたい人。
だけど、ミクの想いがわかってしまう涅生は彼をどうにかしてやりたいと思いつつ迷っているのです。
それが、この展開の謎にもつながるのです。
シリアスで進めようと思えばきっと1冊でまとまるシリアスさですが、重いものだけにギャップをつけることで入りやすく、そしてキャラクター同士がくっついていく様をスムーズに進めやすくしていると思います。
そして、何故だろう?何だろう?どうしてだろう?と引きこまれていくのです。
主役達もギャップからしても充分に魅力があるのですが、
弟のバンビは実は遺伝子上は男でも心は乙女の、スパイラルヘアーの(あ、阿仁谷作品の某人に似てる?)一見チャラそうだけど枕仕事はキチンとこなす常識人だったり、
ネオの頭に住んでいるインコのピヨシはマスコットキャラクターだったり。
なごみがあるのが救いです。
前作『刺青の男』が重たすぎてダメだったという方に、軽重両方攻めのこちらの作品はどうでしょうかw
さて。下巻に続きます・・・
こんには江名さま☆
この「ミクとネオ」久々の阿仁谷BL作品なのでなのか、売れ行きが好調のようです
週末を挟んだのできっと週明けにはまた入荷するのでは?と思いつつ、この週末手にとれるといいですね♪
読むほどに味のある、レビュー書く前にもう5回くらい読みかえしちゃいました。
いつも最初にレビュー入れるとき、こんなウソじゃんかー!とか全然違った!とか思われたらと、案外ドキドキだったりします。
そんな小心者だったりもするのですよ(-_-;)
どうか、当たりの本になりますように☆
茶鬼さん、レビューありがとうございます♪
かなり読みたい!!と思いながら、
できればペーパー付がいいな~と本屋を3軒回ったら、
3軒目にはこの本自体が置いてなくて時間切れで、
結局まだ買えてないのです~~(ノД`)・゜・。
レビュー読ませていただいて、早く読みたい!!!ってなってます。
軽重両方攻めとは~~楽しみすぎます☆
(阿仁谷さんの本は軽重どっちも好みなので、合わせ技を受けたらどうなるやらw)
いつも素敵&早めのレビューありがとうございます(^^♪
自殺をしようと寺の敷地で首つりして死んだと思ったら寺の住人に発見され、
自殺をするなら無縁仏は扱っていないからと寺で納骨堂の申し込みを済ませてから
死んでくださいと勧誘される男。
しかしふと気がついた男は自分が記憶を失くしている事に気がつき身元が解るものを
自殺しようとした場所で見つけたのは大金の入ったファンシーなバックとタグ。
タグにはミクとネームがあり、大金を持っていた事で寺で世話になりながら記憶を
取り戻すことから始まるストーリー。
記憶喪失の男、仮名ミクと、古寺で裏方寺務が専門の頭に小鳥のピヨシを乗せたネオとの
奇妙な共同生活、更にその寺にはネオの弟バンビがいて、かなり個性的な住職でした。
この兄弟の名前、涅生と書いてネオ、槃比でバンビ、なにやら宗教色の濃い名前。
二人で涅槃兄弟、ニルヴァーナへようこそなんてこの言葉がラストで実感される。
そんな彼らと共にミクの記憶探しが始まるのです。
簡単には先が見えない感じであり、なにやら見えないものが視えたりとかなり
ミステリアスなのに、コミカルで読み始めると次第に惹きこまれる。
次第にシリアスな展開になっていき、目が離せないのですよ。
上下巻同時発売でこれほど良かったと思えた作品も稀有かも知れないです。
かなり面白い展開や設定で個性的なキャラも魅力的、是非愛読めされよ。
なんか、ネオさんの顔が若干変わるような・・と思ってたんですが
なるほどなるほど、だいぶ長いスパンで描かれていたわけですね(´∀`)ふむ
上下まとめて一気に読むことをおすすめします。
よもやまさかの首吊りから始まる本作であります
夢か現実か。この世か常世かというところですね
「何か忘れ物でも?」の行がなんだかんだんだで好きで
思わず繰り返しページをめくりました。
いっそフィクションであればいいww
首を釣ろうとしていた理由も、自分の名前すら忘れてしまった男。
持ち物だったカバンに付けられた「ミク」という名前で呼ぶことにしてから
お寺での共同生活がスタート
関わりのなかでのキーワードで少しずつ呼び起こされる記憶。
夢現に見る、過去の記憶
少しずつそれが合致していくというお話
展開はシリアスなのですが、茶目っ気は忘れないテイストが嫌いじゃない。
ガッツリ合体はないものの、エロシーンのあのトロっと感は圧巻でしたw
「運命の赤い糸」
思わずキュンとした。
僕がなにものでも・・・
絵がスッキリ見やすくなり、デフォルメのかわいらしさとかコメディなタッチに合っていますね。
ふんわりとした知識しかありませんが、私はお寺や仏教が好きでして、仏教がらみの小ネタもおもしろかったです。
と、コメディなノリで進みながら、絶妙な流れでどろどろ、重さ、怖さを挟んでくるのが阿仁谷先生節という感じがします。
おもしろいし好きです。
ミクとネオもいいけど、バンビがいいですね。
倫理観しっかりしていて、生臭坊主じゃないのがうれしい。
「OPERA編」と書いて「おてんとさま」と読んだり、しっかりした倫理観はレビュー対策、ラブありき、一棒一穴なの笑いました。
その通り!さすがわかってる!思ってw
下巻も楽しみです。
阿仁谷さん初読みです。
表紙を見た瞬間、この二人に一目惚れしました♪
2冊並べて1枚の絵になるなんて素敵です。
主人公の自殺シーンというショッキングな描写からスタートする作品。
このままグイグイ引き込まれるのかと思いきや、本編に入ると、主人公達が急にギャグっぽい小さなキャラクターとして描かれてしまい、ちょっとガッカリしてしまったのです……が!最後まで読むと、これが重要な意味を持つ伏線であることが分かります。
寺の木で首を括ろうとしたミクは、記憶喪失の状態で寺の住人ネオに発見され、そのまま寺で世話になることに。
記憶喪失、所持していた大金の入ったバック、可愛らしい名札など、推理小説のような点と線。
早く答えに辿り着きたくて、頁をめくる手が止まりません。
これが繋がる瞬間、心臓を鷲掴みにされるような衝撃があります。
しかしながら、これは“下”まで読んだ感想なので、“上”を読んだ段階では、シリアスなのかギャグなのかつかみどころがなく、こちらもどんな心境で読み進めてよいのやら分からず、読む体勢もブレブレになってしまったのが残念です。
ところどころ入る「ここで笑って下さい」みたいなお約束ギャグも、本筋からは浮いているように思えて、なかなか集中出来ませんでした。
この作品は、下まで読んでナンボです。
上で挫折するのはもったいない。
“上”のみだと萌えひとつかなぁ~。
上下揃えて購入されることをお勧めします。
最初にご忠告。
この本、上下巻両方読んで下さい。
上巻を読み始めた時は、「あぁ↑」だったのが、下巻を読んで「あ→」になって、改めて上巻に戻ると「あぁ↓」と納得がいくはずですから。
記憶を失った自殺未遂者ミクの謎というシリアスパートに混在するチビキャラによるほのぼのパート、
なんでこんなに振幅の大きな表現?
いったいどうしたい、どうとればいいの?
と不安な気分で読み進めた上巻だけど、下巻を読み進めると、作者さんの中ではしっかり構成も落としどころも決まっていた上で書き始められていたんだなと、改めて納得。
上下巻続けて読んだら納得して、感心したけど、上巻のこの本だけの評価としては、このギャグっぽい表現がちょっと好みじゃないので、萌一つで。
表紙が素敵ですね。シリアスものだと思ってました。
が、ほとんどギャグのオンパレード。
いや面白いんですけどね、早くお話の先を読ませて~と思っちゃいます。
自殺未遂で生き残り記憶を無くしたミク。ミクを見つけ寺に連れていくネオ。ネオの弟バンビ。
ミクは子供用の鞄に札束をたくさん入れて持ってたようで。そして鞄についてたと思われるネームプレートにみくと書いてあって。
何かある度に断片的に思い出していくミク。
ミクのことを調べるネオ。
どうもヤバい感じです。
しかし攻めにミクとなってますがそうだっけ?下巻でそうなるのかな?
そして3人ともゲイのようで。楽しいお寺生活ですがネオも不毛な腐れ縁不倫をしていたり、ミクのことを調べながらも隠してでも手を出そうとしたり、それをバンビが心配したり。
真相は一体?ミクは殺して無さそうな気が勝手にしますが。何かの事情でそう思い込んでるだけのような。
見えない運命の赤い糸を結んだミクはネオのことを好きなの?下巻で結ばれるのかな?謎ばかりです。
わわっ!
あっという間に読み終わってました。
まず、表紙の儚げな雰囲気とは全く違う、
コミカル・シュールな展開に驚きます。
舞台は小さな寺です。
自殺をしようとして失敗したミク(仮名)を助けたのは、
寺守のネオと、インコのピヨシ。
ミクは記憶をなくしており、
持ち物は「みく」と書いたネームタグと、
ファンシーなバッグと大金……
ラブストーリーだと思っていたら、
意外にもサスペンス要素ありの展開にビックリ!
もう一人の主要人物は、ミクの弟で僧侶のバンビ。
ハーレーを乗り回すファンキーで男らしい坊さんかと思いきや、
見た目は男だけど心は乙女でした^^;
ここは男らしい人物像であって欲しかった……
さてさて、内容はといいますと、
ネオとバンビに助けられながら生活するミクは、
悪夢にうなされています。
それが記憶をなくした原因なのか??
寝言で発した言葉は、〝リカコ〟
リカコとミクをキーワードに調べるネオは、
あることを突き止めます。
時折見せるミクの表情が恐ろしくシリアスで、
物語の先行きを不安にさせます。
恋愛要素もまだ薄く、下巻への期待と不安は高まります。
萌えるかどうかで言えば微妙ですが、
ストーリー自体に惹きつけられる面白さがあります、
少しでもエロを入れようという阿仁谷先生の気概と、
サービス精神も感じられる上巻でした。
っていうくらい1話が短い。連載とのことですが定型のページ数じゃないあたり同人のように自由に描かれている感じで良いです。
随所にギャグというかぷっと吹き出すようなシーンや書き込みがたくさんあって、作者さんの作品への愛が感じられます。
さて、表紙から、キュンとするような壮大なラブストーリーが上下巻にわたって描かれるのかな?と想像したりするわけですが、実際は短いページ数の小話がつまったわちゃっとしたお話です。
自殺したかもしれないミクちゃんが、お寺のネオに拾われるところから始まります。
記憶をなくしたミク。なぜこの場所で自殺しようとしていたのか?
重いテーマのようですがかなり軽いギャグテイストなので全然シリアスにはなりません。
ネオも救世主のようでいて屈折した変人。その弟だけがまともで、お話の中の良心となっています。
(下巻レビューへつづく)