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「大切で得がたい人間との邂逅は唐突なものだ」
fushigi na tomodachi
癖のあるイラストに癖のある登場人物!
手に取るには好き嫌いが
あるかも知れませんが、
読まないと損かも知れません。
二人の関係が、
出逢った時のただの知り合いから
友達に変わり、
そして恋へと移行していく様子が
ゆっくりと描かれています。
とにかくじわじわと気持ちに染み入る作品。
決して
派手ではないストーリー展開なのですが、
読み終わった後、
不思議ともう一度読みたくなります。
とにかく少しはにかんだような、
和の笑みが可愛いのですv
由岐でなくとも夢中になります!
しかし、
私的にはBLとして萌えたかと云えば
ちょっと渋いけど、評価は「萌×1」。
でも一つの作品としてはとても面白かった!
題名が2人の関係そのもの。
ほぼ2人のやりとりで話は進んでいくけど閉塞感はなくて、あくまでも2人の関係、距離の変化を丁寧に描いてる。
友達も恋人も関係に分かれ目がある訳じゃなくてすべて2人の軌跡を感じる関係性がよかった。
(2013.9.6)
コミュ障は人をすぐ好きになるぞ!気をつけろ!と思いましたが、由岐(表紙左)は別にコミュ障でもないですね。己の世界が強めの人。オタクは大体そんなもんか。
一方で和も己の世界強めだと思う。人の世界に入るのも上手だけど、己の世界も強め。
そんな和だって上手く合わない相手は居たわけで、由岐と和はお互いに気を使ったり使わなかったり、言葉に出したり出さなくても伝わったり、うまいバランスで"こころからのともだち"になったんだなぁ。
和の照れ顔がめちゃくちゃ可愛いです。電車降りた時の照れ顔にこっちまで照れちゃう。
由岐の長い髪の間から覗く照れ顔も最高可愛い。短髪になった後も照れ顔がよく見えてエロい。
この頃の新井先生の絵柄、好き。雰囲気とか会話の間とかを楽しめるBL漫画は、線の密度が高くて、整いすぎていないのが好きです。
攻めの由岐が筋金入りのオタクということで、主にアニメに対する熱量がすごく、アニメにハマるあまり1ヶ月近く受けの和を放ったらかしにしたり、同人誌の締め切りに常に追われていたりと、結構リアルなオタクとして描かれているのが新鮮で面白かったです。そんな彼にレッテルを貼らず、彼ほどどっぷりハマるわけでなくても、趣味を共有して良いものは良いと言える和。じわりじわりと心の距離を縮めていく2人から、気付けば目が離せなくなっているような、そんな作品でした。
和は由岐の部屋がずっと散らかり放題でも、彼が原稿を優先しても、長期間放置されても、目くじら立てて怒るようなことは一度もありません。それはきっと、最初からそういうところも全部ひっくるめて由岐なんだと、ちゃんと和の中で認識されていたからなのかな。和にとって由岐のそういうところは、別に何ら変える必要のない部分だったんでしょうね。それに、由岐の中でも和の存在が日に日に大きくなっていっていることは、十分伝わってくるんです。現に、1ヶ月の放置だって、どハマりしたアニメを和にどう紹介するのがベストかを考え尽くしていたから、なんていう理由なんです。どこまでもオタク、でもアニメ以上に和にもハマっている由岐が愛おしかったです。
難しいことは考えずに、ああこれいいなぁ、いい話だなぁって思います。
通常であれば接点がないガチオタクと非オタの二人が些細な共通点を見出し言葉を交わすようになっていく。
今までいろんな人に見せたのに誰も泣いてくれなかったけど、自分にとっては神作品のアニメをアイツに見せたら号泣してくれた。
アイツの話を聞いていると何だか面白い。
だから自分が好きなもの、感動したものを共有したい。
そしてアイツがどう感じたか聞きたい、知りたい、他の誰でもない「アイツ」の感想が聞きたい。
特別何が起きるってわけでもない。
日常を過ごして、時間を共有して感動を共有して過ごす。
少しずつ少しずつ色んな思い出が積み重なっていく。
「あのとき あのとき たくさんのあのとき」
ここを読んだとき、そうそう!そうなの!と感動しました。「たくさんのあのとき」が意味をなしてそれが積み重なっていくんだと。
この作品を読んでいると、人と人が付き合うってシンプルで単純で、そしてとても意味深い事なんだなぁと思えます。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、新井煮干し子さんの作品「ふしぎなともだち」と「因果の魚」でした。
私はこちらの「ふしぎなともだち」がとても気に入りました。
同じ新井煮干し子さんが描いた「アラウンド」も読んでみようと思います。
教えてくださり本当にありがとうございました。
とある漫画喫茶で読んで、その後なにか使命感のようなものを感じて購入した一冊。
購入してしばらく経ちますが、何度も読み返しています。
常々、BLとは恋愛と括りきれない、二人だけの特別な関係だ。と思っています。
「ふしぎなともだち」にもキスをするシーンも、体を重ねるシーンもあるのですが、それらが特別なわけではなく、そこが見所という訳でもない。(心が動いた、という点では見所ですが)日常の一部であると言うところに、このBLはホンモノだと思わされました。
学食でとあるアニメのストラップが目に入った和は、持ち主の由岐に話しかけそこから二人の物語が始まります。
派手な演出はないのですが、確実にBLの核のようなものを感じました。
日常の中で恋愛対象ととしてではなく、人として、だんだんとお互いに惹かれあっていくのが、私的には、これぞBL!といった感じ。
ふたりの掛け合いは、誰でも一度はしたことあるような気の抜けた会話だったりそこだけライトが当たるような真剣なセリフだったりと一言一言がとても俊逸で、日常と非日常のセリフのコントラストがとてもロマンチックだなと思いました。
新井煮干し子先生の、上手だけど飾らない絵柄ともマッチしていました。
この作品に出会えて本当に良かった。
購入してから2年以上たった今でも未だに何度も読み返します。最も好きな漫画の内の1つです。
絵に関しては最早言うまでもないくらい上手で、デッサンがしっかりしているからこそ、がさがさとした線でもすっと情報が入ってきます。
とにかくキャラクターが非常に魅力的で、和は現実にはいそうでいない、とてもまっすぐでいい性格をしています。
対して由岐は、こちらが思わず共感してしまうような、1つに夢中になったら他には目をくれることも出来ない典型的なオタク。
この二人が出会ってからかけがえのない間柄になっていく間に、何か特別で衝撃的なドラマは一切ありません。
ただ、日常を共に過ごしたり、過ごさなかったり、そういった何気ない小さなシーンの積み重ねの描き方が非常に上手いです。
最近では受け攻めの2人以外にもたくさんの登場人物が出てくる漫画が多いですが、この本に関しては、フォーカス当てられてるのは本当にたった2人だけ。
だからこそ、濃密な関係がゆっくり築かれていく過程を楽しめます。
モノローグが秀逸な作品が好きです。
特にコミックスに関しては、画と言葉、とりわけモノローグの魅せ方が
わたしにとってはとても重要だからです。
オタクの同人作家由岐と、大学の同級生で由岐と共有できる
特別な何かを持ち合わせる人懐こい和の物語。
傍から見た組み合わせとしては、どこか違和感があるかも知れない。
けれどふしぎと、物語のはじまりから
ふたりの間には特別な雰囲気が漂っています。
それは、由岐のアニメや漫画といった文化への愛情と
それに対し和が抱く興味と感動の共有が
巡り合せのようにカチッとあてはまっているからで、
読んでいて居心地の良さを感じました。
興味から共有、友達から特別へと進んで行くふたりの心が
(異文化?)交流を重ねていく中で、とても丁寧に描かれてるのですが、
とりわけ良いなあと思ったのは、ふたりがそれぞれに対し
はぐらかしや嘘の気持ちがないところ。
そして、共有する気持ちを、自分自身が抱く相手への気持ちを、
ちゃんと言葉にすることの大切さに
和ははじめから、由岐は和と出会ったことで気づくところに
たまらない魅力を感じました。
個人的に、ふたりの抱擁シーンがすごく好きです。
由岐がはじめて気持ちを言葉で伝えた後、和が帰る際の
ちょっとぶっきら棒なガシッとした抱擁も良いし、
何より、体を重ねた後、バイト上がりの和を抱きしめるシーンが
由岐のモノローグも含めて、とても素晴らしかった。
抱擁と重なるように、ここぞというときに挿まれるモノローグが、
どれも本当に秀逸で印象的でした。
たくさんの”あのとき”を重ねて、今に至ったふたり。
これからもたくさんの”あのとき”が生み出され
ふたりだけのふしぎで特別な関係が続いていくのだと思うと
温かい気持ちで満たされること請け合いです。
オタクあるある等、
由岐や和と一緒になって楽しめるシーンも満載の今作。
このふたりに倣って自分の気持ちを素直にレビューにこめるとしたら
わたしはこの作品がとても好きだ、ということです。
評価は神寄りの萌×2。
新井煮干し子さんの他の作品も読んでみたくなりました♡
再読。こういう作品って大事だなぁとつくづく思います。
久々に読み返したので殊更。
新井さんの独特な、絵のタッチは勿論のこと間の取り方等読者に妙なリアル感を与えていて。台詞がなかったりするコマに登場人物二人の心の波のようなものが見えて、すごく良いです。読んでいて無理矢理感を感じない。
彼らが作中でアニメの話をしていたりするのをみて、私もそんなアニメが観たいと思ったりも多々ありました(*ˆ ˆ*)笑 二人の世界観が確立されていて、オタクで攻めの由岐がアニメのDVDを通して受けの和に解かれて解いていく過程が丁寧に描かれている印象を受けます。
初めから由岐は確かに他人ではあるけれど初対面の和に面と向かって「他人」と言い切っていたりで変わっているというイメージが強かったですが、和と接しているところをみる内に、和以上に柔らかくなっているな〜と感じるように。自分には言えないと思うようなことを言っていることが多いからか、新鮮さと共感が両立されていました。由岐は友達とか同級生とか恋人とか、どれも和にはしっくりこないといっていましたが、良い意味で。
どれだったとしても大切なお互いになったと思います。
また、この二人に会いたいです。
絵はガリガリっとしていて個性的で好きです!
ほのぼの系のストーリーも良いですが、なんといっても主人公の1人のオタクのセリフが良い!
アニメにはまって1ヶ月も引きこもっていた理由が「ずっと見てた。もうなんか生活のすべてだった」とか、人混みは嫌だと言って、コミケの方がすごいじゃないかと言われても「年2回のコミケで1年分の人間を見るんだ」など・・・
激しく同感するものばかりだった!
初読みの作家さんでしたが、他のも読みたいです~
名前にインパクトありすぎてそのうち何か読んでみようと思っていた作家様ですが、初読み作品で大当たりでした。
ジャンルの違う二人が出会って、「友達」や「恋人」って言葉だとちょっとしっくりこない唯一無二な関係を築くお話です。
由岐(ユキ)が携帯に付けていたアニメのストラップに興味を示した和(なごむ)がふらっと話し掛けて知り合いになり、そこから二人はどんどん距離を縮めていくのですが、その流れがすごく自然。
片方がオタクだと起こりがちなエピソード(ユキが新しくハマったアニメに没頭し過ぎて、なごむをほったらかしにしてしまう)もしっかり入っていて、それがさらに二人の距離を縮める良い方向に繋がるところも素敵。
あーいいな、こんな相手と出会えたら最高だなって思いながら読みました。
視点が交互にお話が進むのも良いです。
第1話は、なごむ視点で、出会ってから友達になるまで
第2話は、ユキ視点で、普通の友達から特別な友達になるまで
第3話は、なごむ視点で、友達から一歩はみ出すところ
第4話は、ユキ視点で、友達以上の「好き」を自覚するところ
第5話は、なごむ視点で、気持ちを通じ合わせるところ
そして最終話では、ユキ視点で、出会ってからこれまでのなごむへの感謝の気持ちが綴られます。
ユキのなごむへの「ありがとう」が詰まったモノローグが共感できすぎて泣けました。
切ないとか悲しいとかじゃなくて、カタルシスを得られた時に思わず出てしまう涙を誰かと分かち合えるのってホントめちゃくちゃ嬉しいから、壁を作ってしまいがちなオタクのユキのなごむに対する心情は解りすぎちゃう。
アニメでもマンガでも音楽でも何でもいいからものすごく好きな何かがある人には、ユキの心が描かれていない部分まできっと手に取るように解ると思うから尚更ハマるんじゃないかな。
元々他の作者さん目当てで読み始めた「OPERA」本誌の中で、出会いました。
絵柄が独特で気になり、なんとなく読んでいるとOPERA購読3回目の頃思わぬ爆弾が…それが
「友達がさ 由岐のこと かっこいいって言ってたよ
『かっこいい』じゃなかったかも
おれ わかってねーなとか思っちゃった」
というセリフ
受けから攻めへのセリフなのですが
私の中でこのセリフが一挙に化学反応を起こしました。バチバチッと
是非読んでない方にこの化学反応を体験してほしいです。
引き込まれて1年後
本屋で単行本に遭遇しました
流して読んでみてまたすごく萌えました
この本は なによりも「恋人でない」というところが面白みだと思います
タイトルのように「ともだち」に「ふしぎな」がつくようなそんな二人にしかなし得ない関係
そんなところを見て私の胸はじわーっとあったかく萌えました
キツイ性描写や、甘いキスシーンなんかとは本当に無縁な作品ですが
なんだか日常に実はいるんじゃないかと思うくらいの二人の関係が本当に暖かい作品です
なんとなくノーマークで見逃していたこの作品ですが、
2014このBLがヤバイにランクインしていたので、改めて購読しましたら、
おぉーッ!
これ私、絶対神に評価しちゃう本だ!
まず、画力がいいでしょ、
こういう、デッサンのしっかりした絵にはプラス評価!
そして、ストーリーもいい!
「アニメのストラップ」をきっかけに仲良くなる導入部、このストラップの微妙なレア感と、いきなり弾ける由岐のオタ語りにナチュラルについていく和。
そして、由岐の部屋で、知り合ったきっかけのアニメを見て泣く二人。
もう、この時に、恋に落ちていたのよね。
この二人が、いつ恋を自覚して、
どうやってその恋を実らせるのか、
最終的には朝チュンだけど、それで充分。
今更だけど、この作品、読めてよかった。
自然と友達になり、自然ととなりにいて、自然と好きになる日々が流れるように描かれています。
現実にありそうなリアリティーがある。
会話がほんとにナチュラルで読んでいてひっかかるところがない。
絵は好き嫌い別れると思います。
(個人的にはガサガサした線が好きなのでイラスト買いした)
でもそんなこと関係なくなるくらいストーリーが良いです。
目新しい設定や展開じゃないのに初めてBL読んだ時のドキドキ感がありました。
これが初コミックスなんですね。
次もかなり期待してます。
ああ、こういう関係って好きだな……!
こちらの評判で気になっていて、
クスッと笑ってしまうようなペンネームから
もっとギャグっぽい作風を想像していたのだが、
読んでみたら、人と人との関係がじっくり描かれた秀作だった。
由岐と和は大学の同級生。
(ちなみに、ユキは名字、和は名前でナゴミと読みます。)
些細なきっかけで友達になり、少しずつ変化していく同性ならではの関係が
とても自然に丁寧に描かれていている。
由岐は、コミケに漫画を出しているようなオタク。
一方の和は、友達も多く人なつこい性格だけれど、実は電車が好き、
それぞれに違った個性の二人が、あるアニメをきっかけに出会い
親しくなっていくどこにでもありそうな、でも大切な道筋。
二人の会話がいい。
クスッと微笑ましくコミカルで、でもふしぎなリアリティがあって、
タイプの違う二人が、お互いを理解し、
一緒にといると心地よい感じや、深く必要としていく感じが、
しみじみと伝わってくる。
Hシーンは匂わせる程度だけれど、キスシーン一つで胸が一杯になる。
「原稿が終わったらセックスしようよ」という和、
葛藤する由岐、終わったら疲れきってかえって興奮してしまい、
それを和に気がつかれて……という流れの中の、それぞれのちょっとした行動や
セリフが秀逸。
特に、攻め受けを相談しながら(笑)
「お前すげえな落ち着いてんな」という由岐に、
スッとした綺麗な横顔で「だってフツーのことじゃん」という和が素晴らしい。
そして幸せそうな、二人の表情。
一見平凡なんだけれど、実は新鮮で味わい深い作品でした。
大学の学食で、和が由岐に声にをかけたのは、アニメのストラップが目に留まったから。
物怖じせず屈託のない和は、取っ付きにくい由岐のオススメアニメDVDを見るために、メアドを交換し、忘れずにメールを送って、由岐のアパートを訪問することになる。
そのアニメを見て号泣した和は、由岐にとって特別なアニメを「わかってくれた」存在になり、二人は友達になったのだった。
そんなこんなで、同人エロマンガ家でもある由岐のイベント参加を和が手伝ったり、実は無自覚乗り鉄(普通、鈍行で九州まで乗ったりしない。笑)だった和に誘われて出かけたりして、急速に二人は親しくなっていく。
だが、事故のようなきっかけでキスしたことから、二人はお互いを意識するようになって……
という展開の、オタク大学生×非オタ大学生の不思議な恋愛関係を描くストーリー。
いやぁー、由岐がホントにもうオタクらしいオタクで、でも嫌なオタクらしさがなくていい感じなのが上手いなぁと思いましたっ。
あの、言動や行動がマイペースなところとか、直情的なのとか、即売会直前の生活環境とか、見た目とか、オタクあるあるだと思う(笑)
だけど由岐って、見た目も含めて結構男前だと思うんですが、どうでしょう?
和にとって由岐は、中学時代に(結果的に)ひとりにしてしまった友達への罪悪感もあったんだと思いますが、由岐が和の今まで知らなかった世界を持っているとかだけじゃなく、由岐のある意味まっすぐでさっぱりした性格も心地よくて、居心地が良かったんじゃないでしょうか。
コミュ力高いらしい和だけど、たぶん変わってる部分(鈍行で九州行っちゃう、とか)を受け入れてくれた友達って、今まであまりいなかったんじゃないかなぁ。
自分の気持ちを素直に出してしまう和と、めんどくさい性格の由岐は、ある意味「割れ鍋に綴じ蓋」なのかもしれない。
「お前に出会えてよかった」という言葉が、心にしみた作品でした。
各話のタイトルも、アニメ映画タイトル→鉄道ゲームタイトル→ホラー小説タイトル→古典的恋愛ゲームタイトル→ロープレゲームタイトル(コレは知らんかった!)→恋愛ゲームタイトルを使ってるお遊びになっていて、ニヤリとしました。
(いや、元は映画や小説のもプレステやTRPGでゲーム化されてるから、全てゲームタイトルでそろえてる?)
実は絵柄は自分の好みではなかったんですが、この作品は「おれの魂」的親近感を感じてしまい、かなりお気に入りです。
発売されたその日から、気がついたら毎日読んでいる本です。
昔から気に入ると何度も何度も繰り返し読む癖があります。
あぁ、私はこういう作品を心から欲していたんだと実感しています。
内容はなんの変哲もない大学生二人のなんの変哲もない日常のお話です。
二人の出会いにはどこにもドラマチックな部分はありません。
DVD見る? 見たい。 じゃあ連絡先教えて。 いいよ。
そんな始まりです。
でも、そんな他愛もないことが友達になるきっかけだと思います。
私自身も3人くらい親友と呼べる人がいますが、きっかけは由岐と和みたいにアニメの話をしている時に共通の好きなアニメがあることが発覚して、そして友達になったんですよね~。3人のうち1人は友達になったきっかけすら覚えていないし。
「友情」って自分の中ではおろそかに出来ないテーマなんだろうと思います。
由岐はオタクだし、自分の好きなことに没頭すると周りが見えなくなるようなマイペースタイプです。
なので何かにハマって没頭してしまい、和に連絡をしなくなって、和がそれをさみしく思うような場面もあります。
でも由岐という人間は、自分の内側にいない人間には距離を置くけれど、一旦友達認識し、心の内側に入れた人間に対しては少しのわがままも聞いてやるし、自らその子のために何かをしてあげようとする、そういう面もあって、そこが彼の良さだと思います。
和も由岐とは違うマイペースさがあります。和は鈍行で東京から九州まで行ったりするような、思いついたこと実行してしまうタイプ。急に江の島に行こうと言ったり、髪を切りに行こうと言ったり、思いつきで相手を巻き込むような面があります。無邪気な性格と言ってもいいかもしれません。でも和は単に良いと思った何かを相手に伝えたい、共有したい、それだけなんだと思います。そんな気持ちをくったくなくストレートに表現してしまう、そういうところが彼の良いところです。
別々のマイペースな部分を持った二人が、不思議なことにそれらがぶつかり合うのではなく、上手くかみ合うんですよね。
お互いがそれぞれに持っている個性の部分に魅力を感じています。
由岐は和のことを理由は分からないけど特別だと感じているし、和も由岐が自分に対して心を開いてくれていると感じています。
やがてお互いに一緒にいることに遠慮がなくなり、一緒にいることに心地よさを感じるようになります。
そしてある時気がつくのです。
お互いに「特別」だと思っている感情が、友情だけではないことに。
初め、言葉ではなく行動に現れて、
やがてその感情を言葉で形にするに至るー。
だってこんな関係が作れる人って家族以外では滅多にめぐり合えるもんじゃないと思いますし。
そもそも身内でさえ分かりあえないとかソリが合わないとかあるのに;
あかの他人でここまで空気感がピッタリ合う人がいたら、それはもう「特別」!!
自分のツガイですよ!!!
レンアイ関係とかラブラブとか、そんな形容ではなく、
友情の先にあるものが「かけがえのない存在」というのがいい!!
半端な恋愛ものよりもよっぽど強い絆を感じます。
そしてあの照れくさい感じがたまりません~!!
いよいよ二人が…の時に、
和も堂じないように見えて、実は相当照れていたことが発覚するシーンはニヤニヤが止まりませんでしたニヤニヤニヤニヤエンドレス(笑)
やっぱりそこにツボがあるらしい!
あと、沖縄のホテルでバスタブに一緒に入っている二人も良かったです。
決していやらしい描写はないけれどドキっとしました。
それと同時に二人の自然な空気感も感じる、印象的な場面でした。
他にもこの作品のそこかしこにオタクの心をつかむセリフやタイトルが入っているところにニヤニヤしてしまいます。
あとがきにて先生が仰っていた「一人のこころからの友達がいればたいていのことはなんとかなる」、これこそがこの作品のテーマなんでしょうね。そして私が深く共感する部分でもあります。
最近のBLの中では珍しいような新しいような作品なのに、どこか強烈に懐かしさを感じます。
でも決して古臭くはありません。
一周回って戻ってきたような、なんとも不思議な気分になった作品でした。
そして私の好きなものの原点はこういう関係なんだと感じる作品でした。
*先生のプロフを見ていて気がつきました。
新井先生本日がお誕生日なんですね~、おめでとうございま~す!
単行本の表紙だけですとあまり分からないかもと思いますが、目に強烈な力を持つイラストを描かれる作家さんです。カラーイラストよりも、モノクロの方が顕著。グッと引き寄せられます。今この瞬間、コマのなかで動いたんじゃないかと感じるような。
目が物語るといいますか、目で動いているといいますか…キラッギラッとしていて紙の外にまで力がこぼれてくるような印象を受けました。
作中に【大切で得がたい人間との邂逅は唐突なものだ】とあります、帯にも書かれていることなのですが、これがたしかに分かるんです。
ある時突然知りあって(いや知り合いって順序踏んで顔見るわけではないのですが)加速度的に仲が深まっていく…気が付いた時には唯一無二になっている、そんな存在。それは別に友人や知人に限らず、たとえばテレビの向こう側の俳優さんでも漫画のキャラクターでも同じだと思います。仲が深まるどうのこうのは置いといて、運命的な出会いっていうのはコレかなぁと。
そして、由岐にとって大切だった【価値観】が合致する相手、和は突然現れました。
またこの和みたいなタイプの子も、いるんですよね。壁なんてさっぱりないタイプ、不思議なタイプ。
由岐のように原稿に勤しんだり、四季を通じて即売会に足を運ぶほどではありませんが、当方もなかなかにオタクですので和が他の人に「本を売る」とか「コミケに行く」とか話すと自分のことのように冷やっとしました(笑) 当人からすれば大したことでなく、むしろ由岐のつくるものをすごいなぁと思うから言えることなのでしょうが、由岐の心がざわつく気持ちがよくわかりました。
ふたりで同じヘアサロンに行くとき、たしかに和の髪の毛の根元が少し黒いんですよね。かりあげを維持するのもありますが、細かいところでふたりで過ごす時が確かに過ぎているのだなと分かりました。長く、細く、でも突然切れることもなく、空気のように居るふたり。ふしぎなともだち、ですよね。
ふたりが江の島へ向かおうとする話がありました。間が悪く、ぎくしゃくしてしまう回なのですが、これがまた良かったです。ここで互いの感情を確認し、由岐自身も和に対する感情がなんであるかを理解します。このときの花粉症が、のちの描き下ろしでも生きてきて、またこれもいいんです。
じっとりとした世界。ふたりだけが織りなす、ふたりだけの世界。
ほんとうならば交わることのない明と暗(由岐の性格がはっきりしていて、暗というほどでもありませんが)が互いに惹かれあい絡まり合う。蔦のように、夏と冬のように。髪の色も真反対、刈り上げでスタイリッシュな子と長髪で上背のある眼鏡青年。
きっと和のことですから、友人に恋人のことを聞かれると由岐の話をしてしまうのでしょう。そして友人も、まぁ和だしなぁなんて納得すると思います。
恋愛ごとにとんと疎い由岐が、描き下ろしの沖縄旅行で泊まった先のホテルのバスタブで、和とキスを交わすあのシーンが網膜に焼き付いています。特に目立ったこともない、ただふたりで居てふたりでキスをして、当たり前のことですのに本編のベッドシーンよりも私は好きな場面です。
読後も独特のなにかが残る、【ふしぎな】ふたりでした。
気持ちの良い、不思議な読後感の作品でした。
何故この二人が?っていう
組み合わせの二人がすごく仲がいい、
っていうのは現実でも意外とよくあったりする。
そんな人たちもこんな風にそれぞれの出会いが
あったんだろうなぁと思わせてくれます。
由岐と和は思い合い、
最終的にはセックスもするけれど、
自分たちでもその関係を一言では言い表せない。
普通の恋愛マンガやBLだったら、
そこで「恋人」って言わなきゃ、不安に駆られたり、
一波乱起きちゃったりするんだろうけど、
この二人はそうならない。
友達とか同級生とか恋人とか全部だ、って、
それってすごく幸せだよなぁって思った。
この物語の、二人の世界観・距離感を
すごくよく表している。
だからこのタイトルに行き着くんだね。
全体的に日常話でほのぼのなんだけど、
やけに現代を映していてリアルさがあった。
オタ用語とか言葉遣いとか。
由岐の「かまわんよ」とか「解せぬ」とか
変に語尾敬語なとことか
たまに会話中自分もやるなって…
あ、あと「40秒で支度…」って
ラ◯ュタだね(笑)!
そういうのがとても自然だったから、
なんだかBLコミックな感じも
やっぱり良い意味で薄く、
青年誌に載ってても本当に
そんな違和感ないんじゃないかとまで
思ってしまった。
なんてことない日常、
アニメや同人、コミケ。
感傷的になり過ぎない過去の回想。
一話ごとに視点が変わる展開。
こういうのが全部、ふたりの関係の発展を
ごく自然に読ませてくれる。
どっちの気持ちも自然に理解ができるのだ。
BLっぽい恋愛恋愛にフォーカスしすぎず、
自分を構成する要素が周りに沢山あって、
(アニメ、同人、大学、
そのほか色んな好きなこと)
自分たち二人もいるんだっていう、
そういうのがこのマンガの全てに
繋がるんじゃないのかなぁ。
だから他のマンガに比べて
不思議な読後感なのだと思うのです。
帯にある言葉
「大切で得がたい人間との邂逅は唐突なものだ」
という由岐の言葉にものすごく納得。
由岐にとって和はそういう存在で、
和にとって由岐はそういう存在なんだ。
BLっぽさは薄めで、絵も独特だけど、
じんわりとよい気分が広がっていくお話です。
萌えを重視するならば期待はずれかもしれないけど、
単純に「いいマンガ」読んだなぁという本に
めぐり合いたい人におすすめ。
そしてこれ、読む毎にじわじわきます。
私にとってはスルメ系だったようだ。
読み重ねてますます好きになる。
また読んでどんどん萌えてきた…
最終話のセックスするまでの過程が特に。
なんか数日読み重ねて神になってしまった。
二人の関係がとても羨ましい。素敵だ。
ちなみに別名で描かれている非BLのほうを
先に読んでみてたのですが、
そんときもかなり衝撃的でした。
他の作品も見てみたい注目の作家さんです。
書店で装丁が気になり手にとったのですがBLなのかどうかがぱっと見わからずw帯を熟読してしまいましたw
よくみたらOPERAレーベル!だったので購入(*^_^*)
手描きらしい線に味わいがあって、キャラの表情も深みがあって好きでした!
性格も趣味も違った2人の距離がじわじわ近くなっていく感じがたまらなくよかったです^ ^
会話のリアル感がすごくて面白いです。
キスシーンは萌え悶えました\(//∇//)\
かわいい!!2人とも!
あと、この雰囲気のコミックでちゃんとエロがあったのがすごく有難かったですw
由岐は確かにオタクかもしれないけれど、まだカッコイイ方だよね(笑)
頭臭いシーンが有ったけれど、あれくらい可愛いもんです。
オタクににもいろいろとありますが
本当にすざましいオタクは激臭で汚くて近寄れなかったです。
1つのアニメから近づいていく由岐と和。
そのままこの2人が続いていったのは、
和がオタクってだけで相手を嫌煙するような奴ではなかったからこそ?
本当に日常で知り合った二人が友達になって、
気がつけば違う意味でも相手を気にするようになってて、
好きだからエッチして…
本当、日常に普通にあるお話でした。
でも引き込まれちゃうんですよね?
「ふしぎ」vv
初レビューです。
表紙のデザインと、裏表紙の二人のんめ楽しそうな笑顔と、オビに惹かれて購入。読み始めて10ページぐらいで「あ、私この話好きだ」と思いました。
オタクの由岐とオシャレで今風な和。小さなきっかけで知り合い、驚く程自然に仲良くなっていく2人。なぜか、学生時代に学年一秀才な真面目くんと、正反対でクラス1のおちゃらけものだった子の二人がとても仲が良かったことを思い出しました。
お互いが好きだ、と自覚した後も恋人というよりは仲の良い友達って感じがします。「ふしぎなともだち」というタイトル通り、友達の延長線のような。
私は、BL漫画を読み終えると、「この人たち10年後も付き合ってるのかな…」とか真剣に考えてしまうのですが、この作品の二人はきっと10年後も続いていくんだろうなぁと感じました。
全体的に優しいお話で、読了後の満足感はすごいです。
お気に入りの作家さんが増えました。大好きです。
店頭で作者の名に惹かれ、そして帯に引用された
一コマで購入を決意。
そして紐解いた感想はと言うと…よくぞここまで
描き切られたなぁ、と言う感嘆の溜息交じりの
ものとなりました。
最終的には肌を重ねている二人なのですが、
その過程は何とも不思議な味わいに見えるかも
知れません。
そしてその先行きも恐らく不思議な味わいに
感じられるのかも知れません。
ただ評者はこの作品と似た様な手応えを、
BL創作界隈の草創期に味わった覚えがあります。
性衝動のぶつかり合いと言う説明だけで
収められない様な、かと言って友情と言うには
いささか深い仕舞い所のない関係。
そう言う関係描写の進化形として、この作品は
位置付けられるかと。
イラスト自体は青年漫画かと思えるようなテイストなのですが、読んでいるうちに
独特の味わい深さを感じさせてくれるような気がしてくるから不思議です。
大学生同士、一方が同人マンガを書いているオタクで一方が普通の大学生。
ある映画が題材になっているストラップがキッカケで、見た目も趣味も何もかも
一見すると違うような二人が、どこか感性が似ているからなのか、共にいるようになる。
いわゆる一般的な恋愛ものと言う話では無いのですが、出会いから少しずつ二人の
距離が縮まるけれど、ベッタリしたラストになる訳でも無く、友人よりも深く
恋人の一言で片づけるには簡単すぎる二人の距離。
何か大きな出来事がある訳でもないけれど、二人の出会いからの心情がリアルでありながら
どこかほのぼのとしていて惹かれるストーリーでした。
なにやらいい作品に巡り合えたかもと思える作品でしたね。
なんだろう。何かわかんないけどすごい好き。ちょう好き。
たぶんこの作家さんはずっと追いかけるだろうなという予感。
絵はIKKIとかで描かれてそうだなと思ったら、ほんとに別名で連載されてるみたいですね。
オタクと非オタクなんですが、そこの違いの葛藤とか壁とかはなくて、もうほんとシンプルに趣味の違う人間同士が友達になって、他の人にはない共感でもって特別になって、お互いにとって唯一無二の関係になるという、その過程が特別ベタベタもキラキラもしてないのに、何か読んでてたまらない気持ちに。
素の自分を受け入れてくれる感とか、そういうのって相手が普通にやっちゃうほど、自分には特別になるよなって思う。
二人のキャラクターのテンションが自然で、表情が、特に目が持ってかれる感じによくて、何度も読み返しちゃいそうです。
OPERA掲載時から注目して、大好きだったお話が1冊に!
本編後の描き下ろしが入って、ラブ甘を魅せてくれてはいるけれど、彼らなりのマイペースでした(笑)
この話の何がいいって、二人の距離感です。
主人公の片方、由岐は同人活動でエロマンガを描いてはイベントに参加し、大学は自主休講しちゃうような本物のがっつりオタクです。
もう片方の和は、お洒落な男子でオタクへの偏見のない間口の広い男子です。
アニメ関連のストラップが縁で学食で和から声をかけたのがオタクの由岐。
そこからアニメのDVDを由岐の家に見に行くことになって、由岐の家が学校から近いこともあり和が良く通ってくるようになり、二人は友達関係になります。
自分が感動して涙まで流すアニメに同じように涙を流して感動してくれた和に、親和感を抱いたのがそもそもの始まりです。
ここで由岐がアニメや漫画の話ばかりして、和が退屈に思ったり違和感を感じたら終わりでしょう。
共感できるものには同じように共感する。だけど由岐は押し付けない。
和が家に来て、自分は原稿をやっていてもそれに互いが無理に合わせることなく放任。
終わったら、どっかへ行こうって和が誘う。
じゃあ、和が合わせているかっていうとそういう無理もなくて、
ふと気がついた時に由岐が魅せる和への自然な優しさ(ごくごく普通に出てくる)に、由岐の良さを見ているような?
コミケ、江の島、美容院、、、
日常の彼等の間に交わされる会話と空気が見事に、ちょっとぎこちなさも含みながら、由岐の遠慮したような、時々我に帰るような慌てた表情や、真剣な表情、
その一端一端に、彼等の心が近づいて行ってるな~っていうのが見えるのです。
和とキスをした時から由岐は和への感情を思い、平気で「好き」と口にする和のその「好き」の意味が自分の思ってる好きと違ったらどうしようって不安になっている時、はっきりと和は好きなものは好きって伝えたいんだと真っ直ぐにぶつかってくる。
和が昔の思い出を回想するシーンがあります。
昔クラスで浮いていたオタクな男の子。彼と話すようになったのだが、新しく始めたゲームに付いていけなくてそのまま疎遠になってしまったという思い出。
別にそれがあったから和は由岐を放っておけなかったわけじゃない。
ちょっと臆病だった時代の思い出、だからこそきちんと彼は口に出して伝えたいって思ったのか?
そしてその和の気持ちに由岐が答えた後・・・笑♪
和がごく普通に「原稿終わったらセックスしようよ」w
由岐は「別にやりたくないわけではないのだ!」
その後の流れ、メガネは取るのか?とかおれが攻めでいいのか?とか不安を口に出して、和に「フツーのことじゃん」と、そんな会話がういういしくて、
おまけに原稿明けで風呂に入ってない由岐というおまけまでついていたけれど、
でも二人の初めては、とてもあったかくて、
ああー心が寄り添っている感じが満載でした。
番外は、花粉症の由岐と花粉脱出をはかり、沖縄へ旅行するお話。
オタクだから特別というわけじゃない。
この二人の関係がとても素敵でした。
何と言っても由岐のキャラクターが魅力的でしたが、外見も♪
結構彼、ハンサム?(笑)