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haikei niisansama
実兄弟BLです。
兄との文通から始まるノスタルジックな弟の語りと作品全体に流れる夏の雰囲気がなんともエモいです。
文通って今の時代もうないですよね!手紙特有の丁寧な話し口調だからこそ、語られる気持ちがより切なく感じさせてくれます。
兄弟だから、と心にしまいこむ気持ちと、どうにかしたい、兄弟以上の関係になる事への葛藤が丁寧に描かれていて両片思いが切なかったです。
子どもの頃からの思い出もたくさんあって、お互いに「兄弟」なのだと自覚する瞬間が何度もあります。その度に自分の気持ちにセーブかけちゃうのが、見ていてもどかしさも感じさせてくれます。
えちシーンも少しあります。
両思い後の二人の雰囲気もよかったです。
兄弟ものがお好きな方に私もおすすめしたい作品になりました!
兄×弟の実兄弟モノです。
互いに単なるブラコンと呼ぶには大きすぎる感情を抱いているのに気づいていて、だからこそ頑張って離れようとするけれど心がどうにもついていかない。
作中を通じて二人とも決定的な言葉は言わなくて、読んでいると切なさともどかしさに心臓がギュッと掴まれたように痛みます。
エロはないのですが、実兄弟、弟が高校生、兄は分別ある大人ということでそう簡単に身体の関係にはならないよなぁと納得します。
でも一度だけ完全に「兄」と「弟」を吹っ飛ばして唇を重ねる描写が入っていて。二人の葛藤を丁寧に丁寧に書いているからこそ背徳感に頭がクラクラしました。どんなエロより色気があった気がします。
今後二人は「普通の兄弟」でも「恋人」でもない二人だけの関係を築いていくんだろうなと思います。先のことは語られていないのですが、ただ言えるのはずっと一緒にいてほしい。それだけです。
繊細な心理描写と九十年代夏の匂いを感じ取れる優しい絵のタッチが素敵な作品でした。
まず何で今時手紙のやり取りなのか?
そして18歳の攻めが家を出た時8歳だった受け。
8年も経ってから帰って来た26歳の攻めに思春期であるはずの16歳の受けが未だにお兄ちゃん子?
8歳と16歳じゃ全然違うだろうに。
そして何故そのような状況から両思いになるのか…。
余りにも強引な設定に開いた口が塞がらない…。
表紙の美しさに引かれてこの前やっと購入いたしました。
期待を裏切らない繊細な絵、も1990年代の特徴をよくとらえた作品になっていると思います。
ストーリーも非常に濃く、思春期の揺れる心情をうまく表現できていると思いました。夏祭りの夜の少しのシーン、たったそれだけのキスだったのに何ページ分もの量を感じました。
読み返すのがおすすめの作品です。表紙を見たときから欲しかったのですが、本当に買ってよかったです!
『のみ×しば』の田倉先生の作品ということで読んでみました。
兄弟BLは地雷でも性癖でもありません。
10歳離れてて、8年も会ってなくてその間文通で繋がっている兄弟…。
そしてお互いに好き過ぎるブラコン兄弟です。
兄弟なんて悪いとこばかりが目について、喧嘩ばかりするもんなんじゃないの?っていう私の先入観が邪魔をしますが、豊と稔のような素敵な兄弟もきっとどこかに居るのだろう、そう信じて読み進めました。
男同士で兄弟で。
それなのに好きになってしまった2人の気持ちが切な痛い。
ずっと一緒にいたいというシンプルな願いも手に入らない…というもどかしい気持ちが胸を痛くしますが、そういう物語が好きなのでとても良かったです。
モノローグが丁寧語なのが、豊のうちに秘めた日記のような、渡せない手紙のようで物語にとてもマッチしていました。
時代も1990年代で、夏の縁側、柱時計、夏祭りのりんご飴、2人で歩く防波堤…エモが詰まっています。
とても理性的な兄なので、兄弟以上にはならないのかなと思ったのですがこのエンドは2人でずっといられるような終わり方で良かったです。
親の気持ちになると少々フクザツですが…。
直接的な描写は無いながら、時間をかけてゆっくり進んでいくふたりの姿がとても心にしみました。
稔と豊は年の離れた兄弟で、実際に何年も会うことはなく手紙のやり取りだけしていて。
その間に募る想いは兄弟愛を越えていったけれど、それはいけないことなのではないかと悩む豊。
その揺れ動く心情を丁寧な言葉として、作中書き表されているのがすごくキレイだなと思いました。
本当に書きたかった本心を連ねた稔への手紙を読んでいるような気持ちになれたのです。
何度も自問して諦めようとしたり封じ込めようとした気持ちだったけど、そう簡単にはいかないですよね。
だって好きなんだもの。どうしようもなく。
行ったり来たりの展開にヤキモキしましたが、すごくいい結果になったなと思いました。
だ〜か〜ら〜
私は兄弟モノ苦手なくせに、なぜタイトルを見て買うのをやめなかったのか!?
(自分のアホさかげんに呆れていますすみません)
でも本作はプラトニックで最後まで兄弟でいたのでまだセーフ。
兄が弟に言わないといけないことがあると引っ張っていたので、実は血がつながっていない展開?と期待したけどそうじゃなかった。
(血がつながっていなかったら自分的にセーフなので)
母親もなんか他人行儀に感じたし。
ほんとの親子の雰囲気が薄くて…兄が早々に家を出で寄りつかなかったし、留まるまる気がなさそうなのも気になり。
絵が1作目もきれいだったけど、ますますきれいですね。
特に背景。
縁側の窓が大きいお家もステキ。
冒頭、離れた兄弟の文通のくだりがとても好き。
兄の「ただいま」の伝え方がおもしろい。
弟が兄を好きで好きで…というのか切なくて嫌というほど伝わる。
兄もその思いは同じようで。
途中、特に弟の悶々が長ぇなと思いましたがw
兄が兄弟離れしよう、一緒にいられないと言い弟もあきらめかけていたと思うけど、兄が急にやっぱ一緒にいようとなったのは少々驚いた。
そこまで来て自分に正直になったてことですかね。
(理解力なくすみません)
で、実家を離れると言っていたのも反故にして、実家で弟と一緒にいることにしたと。
ラストはらぶらぶで、2人で実家を出て同居したら本格的らぶになりそうですね。
(個人的には兄弟のままでいてほしいのですが)
しかし、兄が男の色気むんむんで。
彼女の1人や2人いそうなもんなのに気配は見せませんでしたね。
血縁関係に苦手意識持ってたんですけど、読んでよかった…。
なんというか、こんなイチャイチャ兄弟がいるんだろうかって感じ?笑
最初から相思相愛が見ててわかっちゃうんですけど(たぶん脇役の女の子もわかってる)
でも、2人ともやっぱり兄弟だからって本音を言えないんですよね。
そこがね、切なくて良い!!
お兄ちゃん、適当に見えて実は弟への愛情がすごいね。
可愛い弟のワガママをかわすのは心が痛んだことでしょう…。
でもお兄ちゃんだから、自分が誘惑に負けるわけにはいかないって、頑張るのがね、、切ないぃぃ!!好き!!!
弟くんも弟くんで、お兄ちゃんの負担にならないように、気持ちを封じ込めて兄離れしようとして、でも我慢できなくて泣いちゃって…
いや最高だな!!!
お母さんがちょっと怖いけど、いつまでも幸せに仲睦まじく暮らしてください。
幸せをありがとう♡
すごいお話
読後の余韻が心地良くて
けどお話は切なくて優しくて
ほんとに素敵な本でした
兄弟ものでこんなに穏やかに時間が
流れていくお話もあるんだと思いました
キャラクターがみんな可愛いらしくて
とても温かみがあって良かった
お兄ちゃんが所々で見せる
男の顔がカッコよくて
弟が気持ちを隠しきれず
大人になろうと足掻く姿が
とても可愛いくて
きゅんきゅんしました
個人的にお母さんの存在が大きかったな
とても素敵な家族でした
家族でお手紙出し合うなんてほんと素敵
この名前…と思って初めて「のみ×しば」の田倉トヲル先生だと気づきました。絵の印象がちょっと違います。7年も前の作品ですものね。
リアル兄弟ものです。兄弟ものがお好きな方には特別な一冊になる気がします。丁寧に、あるいは回りくどく兄弟の感情を描きづけている。どう読めばいいのか…ストレートな表現はほとんどないけれど、2人ともが"そう"なんだろうな、と感じ取らせるように描かれています。周囲はどう思っているのかも、かなり婉曲的な表現でぼやっとさせて。
自分はその感情を置いて、広い世間に出て行く展開が好みではあるのですが…特に豊なんてまだ10代ですからね…
結局ふたりがどう生きるかは分からないけれど、面白い作品でした。
お兄ちゃん×弟の、ガチ兄弟blです。
がっつり血ぃ繋がってます。ですが私は嫌悪感は全くなく、美しい兄弟愛と兄弟ではもういられない、という葛藤、そして、新しい形になっていく2人の恋路を見守るかのような感覚で読んでいました。
また本当にどうでもいい個人的な感想ですが、今年の夏は海に行こうと思いました。恋がしたいと思いました。
こんなに純粋な気持ちでblと向き合ったのって、久しぶりです。
いつもはどエロ本ばっかりよんでいるので、、(苦笑)
海沿いの街を舞台に繰り広げられる、澄んだ空気が通っているような、心が洗われるお話でした。
全人類に読んで欲しいです。
繊細な絵と物語が作る空気が読んでいて自分も夏を過ごしているような気になった。
踏み出す勇気と踏み止まる強さ、どちらの気持ちにも間違いなんてないんじゃないかな。
こんなかわいい弟いたら致し方ない。
(2013.3.29)
田倉トヲル先生は『こいものがたり』に続いて2作品目になります。
絵柄がすごく好きで、繊細な描写のストーリーに引き込まれます。
しかし、こちらの作品は本当のガチ兄弟のお話なので、好みが分かれると思います。
私は義理兄弟とか従兄弟なら受け入れられるのですが、ガチ兄弟やガチ親子、叔父と甥も苦手なので、最初は読むのを躊躇いました…。
敢えて避けていた設定だったのですが、田倉先生の作品とこちらの評価が高かったので足を踏み入れてみました。
避けていた設定だったためか、兄弟がそれぞれ悩んで苦しんで葛藤していることが、本当にせつなくなりました。
同性同士な上に本当の兄弟では、悩みも苦しみも相当なものだと思います。
お互いに何度も自分の気持ちを消そうとし、何度も離れようと考えたことでしょう。
稔くんの友人(先生)と幼馴染みの桃香ちゃんが内心複雑ではあろうが、理解してくれているのが救われました。
お祭りの日に熱を出して寝ている豊くん(弟)にりんご飴を口移しで食べさせる稔くん(兄)の描写はクラクラします。
田倉先生はストーリー重視なのですが、魅せ方も上手です。
この作品は夏の終わりを舞台にしているのですが、ノスタルジックな雰囲気もあり、オールカラーで読みたくなります。
個人的には、年齢的にも精神的にもまだ幼い稔くんがこの先さまざまな出会いを経てどんな大人になるのか、とても気になります。
兄弟の境界線を越える覚悟を決めた2人の未来がどうか幸せでありますように。
なんで今まで積んでたんだろ?早く読めば良かった。
実の兄弟がお互いを唯一無二の存在と感じているのが、すごく純粋な想いなもんだから応援したくなる。
幼馴染の女があまり好きなタイプのキャラじゃなくてイラッとした。
あとお母さん、なんでそんなに結婚させたがんの?まだ26歳なのに。
それにしてもこんな可愛い兄弟がラブラブな気持ちでいるのがたまらなく良かってた。二人の心情がすごく繊細に描かれていて久々に切ないっとなりました。
兄からの手紙を郵便受けの前で待つ豊。
家を出た兄の存在を感じることができる唯一のつながりは、
兄からの手紙だけなのです。
兄の稔は高校を卒業した8年前から家を出て、
一度も帰ってきていません。
兄の手紙を心待ちにしている豊の心情・兄に対する愛情は、
手紙を読む姿から見てとれます。
そして、稔のキャラも手紙の内容からつかむことができます。
1話はほとんど手紙を黙読するだけなのですが、
なぜかグッときてしまいました。
そしてその夏、兄・稔が帰ってくるのです。
兄が大好きな豊と、弟が大好きな稔。
〝好き〟とはどういう意味なのか?
兄弟でもずっと一緒にはいられないと指摘するのは、
幼馴染の桃香。
彼女は、おそらく豊が好きなのではないかと思うのですが、
それでもバカ兄弟二人を見守ってくれる重要な存在です。
夏祭りの日に熱を出した豊に、
口移しでりんご飴を食べさせる稔。
この時の二人が妙にエロくてドキドキしてしまいました。
ギクシャクする二人。
稔は豊に、ずっと一緒にはいれないと伝えるのですが、
なかなか言い出せなかった事実こそが全てなのだと思います。
稔にずっと一緒にいたいと泣いて懇願する豊に、
ずっと一緒にはいられないと稔は答えるのですが、
ふと振り返ると泣いている稔がいます。
この時、本当は一緒にいたいという思いが見えた気がして、
とても切なく思いました。
「どうして兄弟はずっと一緒にいられないのか?」
その質問に答えられない稔でしたが、
夏休みの終わりに、稔と豊はずっと一緒にいる約束をします。
それは、恋人としてではなく、あくまでも兄弟として。
色々なかたちの兄弟がいてもいいと思わせてくれる二人でした。
けれど、同じ思いを抱いている二人なので、
どんな形でもお互いが理解していればいいのだと思います。
兄弟だからこそ、悩み苦しみ葛藤し、
そこから新しい形が生まれたような気がします。
切なく、それでいて清々しい、
夏の終わりに読みたくなる傑作です。
兄弟スキーなので、兄弟もの、しかもガチ兄弟と言われるととにかく読まずにはいられません。
この兄弟、長年離れて暮らしていても文通し続けていただけあって、自他共に認めるブラコンです。でももう、弟は高校生。
いつまでも子供じゃないし、このままべったりした関係ではいられない…と葛藤する様はとても切ない。
物語中盤の、弟が熱を出し、兄から夏祭りのリンゴ飴をねだるシーンは、萌えとしか言いようがなく、最高に盛り上がりました。
しかし、その後の展開は正直物足りない。
こんな真面目な二人なら、あんなことをしてしまったら、もっと禁忌、背徳感に思い悩むんじゃないだろうか。
確かにその後もグルグル悩んではいるんだけど、ブラコン兄弟が、互いに兄弟離れするべきか否か、という段階からいっこうに先に行ってくれない。
いやー、君たちあの時キスしたのはなんだったの?そこもっと追求していこうよ!と悶々としちゃいました。そこからも、特に事件が起こる訳でもないので、当然関係性に進展は見られず…。
そして終盤、兄の心情がまったく理解できないのは、私が読解力なさすぎなのでしょうか…。
海辺のシーンで、兄弟でいることを大事にしたいから、一緒にいてやんない、と言っていたのに、ラストの縁側のシーンでは一緒にいようかって…。ん? この僅かなページの間にお兄ちゃんにどういう心境の変化があったの?
そのあたりがさっぱりで、お話は爽やかにエンディングを迎えているのに、なんだかモヤモヤが残ってしまった。
欲を言えば「一緒にいよう」と決めたこのラストシーンの後、弟くんの成長と共にそれが難しくなるであろう二人が、苦悩する姿を見たかった。
そのあたりに、「兄弟以上の何か」と向き合わねばならない事件なりなんなりがありそうな気がする。あって欲しい、と私としては思ってしまうんだけどな。
本当の本当の兄弟。
ただの同性愛どころのタブーではありません。
好きだけど、突き進むわけにはいかない。
わかっているけど断ち切れない。
そんなじりじりした気持ちを丁寧に丁寧に描いてあります。
巻末のイラストを見るに90年代初頭が舞台なのかな?
それにしてはさらにノスタルジックな感じがしましたが
絵がとっても綺麗で、畳の匂いや彼らの生活音
夏の湿度まで感じられそうなほど。
惹きこまれました。
数年前に表紙で買ったものです。
血の繋がる者同士特有の葛藤をベースに物語は進んでいきます。
兄弟互いにブラコンで、読んでてほっこりする物語だと思います。
季節も夏が舞台となってるので、どこかしら切なく感じました。
田倉先生らしくストーリー重視な作品です。
おセッセの描写は無く、中盤に少し触れ合う程度。
少しだからこそ気持ちがこもってるというか…そんな気がしました。
幼なじみの女の子や友達など数人出てきますが、全員いい仕事をしてくれるので、読んでいて不快感は全くありません。
何回読んでも心に沁みるのでおすすめです!
兄弟もの、苦手なんですが生々しいことがなかったので大丈夫でした。
兄弟ものだとどちらかと言うとエロ重視になりがちですが兄として弟を大切に思う気持ち、弟として兄を慕う気持ちがしっかりとそこにはあってそれを壊したくない気持ちが強いので、焦れったいけど物語に深みがある気がします。
ブラコンと言うのは現実的には一方的なことが多いような気がしますが、二人がいつまでも清らかな心の繋がりだけを大切にする兄弟でいてくれたら親としては嬉しいんじゃないかなと思いました。
インセストをテーマにした作品は、タブーゆえに琴線に触れますし、また、挑戦的でもあります。嫌悪する方もいらっしゃるでしょう。その人なりのとらえ方が違うだけに難しい。
弟が兄を慕い、兄が弟を愛おしむ。夏祭、りんご飴の場面は確かに「はうっ」ときました。クライマックスの浜辺のシーン(海が出てくるお話はツボな作品が多い。)も素晴らしい。線が細い絵柄のせいか、清涼感を湛えつつもしっかり真夏の暑さが伝わってくる。お話自体、とても繊細に描かれています。初めて読んだ頃はかなりリピートしていたんですが、次第にエンディングが気になるようになってきました。
エンターテインメントとして楽しんで終わるだけなら割り切れます。でも、このテーマを真面目に正面から見据えた時、フィクションとしての終え方としては、生ぬるさが拭えない。わたなべあじあさんくらい振り切れてくれるパターンだったら、潔く受け入れてしまう可能性もあるんですが、このエンディングによって「雰囲気モノ」として軽く読む程度になってしまうのであれば、あまりにもったいないかなと思いました。
皆さんのレビュー通りなんですが書いてみます。
表紙買いでした。大当たりでした。
読んだのは結構前なんですがすごく印象的でしたので覚えています。特に1話の完成度は相当高いです。
1話の終盤でなるほど!そうくるのか!と話の展開に非常に感動しました。
見事にやられました。読者もやられました(笑)
漫画を読んでいた時脳内で自然と風鈴の音、セミの鳴き声が聞こえてました。しかし兄から最後の手紙をもらった時、その音がぴたっと止まりました。
ビックリしました。時を忘れてこの世界観にのめり込んでいました私。現代ではない、少し前の時代背景がよくマッチしています。手紙っていいですね。
そして作者さんの丁寧な描写、素晴らしいです。
兄弟ものが好きな方はもちろんストーリー重視の人にも是非オススメしたいです。
初読み作家さんです。兄弟ものが好きなのと、ここでの評価が良かったので購入しました。もう題名からして、切ない感じがしました。
手紙の内容がキュンときます。8年前までの二人の思い出が可愛いです。お互いに大好きなのに、兄弟の一線を越えては駄目だと無理をしているところが切ないです。
いっぱいいっぱいになった豊が、兄を名前で呼んで想いをぶつける場面では、泣けました。『その後の日々』では、兄弟げんかにかこつけてイチャイチャしている二人にニヤニヤしました。
文句なしの萌え萌え評価です。この作家さんの他の作品も読んでみたくなりました。
タイトルの通り、私が今まで読んできたBL漫画の中で一番好きです。
手紙が好きなので、お家の前で郵便箱を覗きながら、
お兄ちゃんからの手紙を待っているのが可愛かったです。
兄弟とか好きなので、軽い気持ちで可愛いと買ったら、
どんどん読んでいくうちに、兄弟故の葛藤、嫉妬、悩みなど、
細かく表現されていて、とても好きになりました。
軽い気持ちで買った私を叱りたいくらいwww
そのぐらい大好きな作品です。
お兄ちゃんと弟のほかに、近所の女の子が出てくるんですけど、
その子も可愛くて、憎めない性格をしています。
ぜひ、みんなに読ませて感想を言い合いたいです。
兄弟としての葛藤が重すぎず軽すぎず、繊細に描かれる2人の想い。
結論を急がせない優しいストーリー。
涼やかな中に熱を感じて胸が暖かく締め付けられるモノローグ。
16才の夏に感じた気持ちが永遠になるのか思い出になるのか、どちらにしても宝物である事に変わりはないと納得できるひと夏の物語でした。
―兄弟離れ しませんか?
互いにこのままではいけないと分かっていた、これ以上はおかしいのだと言い聞かせていたその事実を、ただ言葉にしただけのシーン。抑えていた気持ちがかえって溢れだしてしまう切なさに涙が止まりませんでした。
8年ぶりに再会し、自分の気持ちを正そうと決意する兄と弟。
好きを減らして、封をして、封じましょう―。
感情を吐き出して、ゆっくり熱が引いていって、最後に残った気持ち。
正しいのは何であるのか。
『’93夏 帰省のときに』と書かれた3年後の写真。
撮ったのは桃香なのか母親なのか、その写真が貼られている場所は実家なのか2人の新居なのか。曇りのない兄と弟の笑顔は、2人を取り巻く人達も同じ笑顔でいるのだろうと想像できる1枚でした。
兄弟モノということと綺麗な表紙に惹かれて購入しました。つまりジャケ買いだったのですが、中の絵も綺麗、作風と相俟ってとても爽やかで素敵でした。
私は本当に兄弟モノが大好きなのですが、単発の兄弟モノってあんまり当りに出会ったことがないんですよね。
というのも、兄弟モノで大事になるのは当たり前に「兄弟らしさ」だと思うのですが、一冊で完結させるとなるとそこをじっくり描くのはなかなか難しいのかな?大体は設定だけの「兄弟」、ちょこっとの兄弟エピソードにとってつけたような葛藤…でもそんなんじゃ意味ないんです。恋慕やエロの前に「家族としての兄弟」がしっかり描かれなければ意味がない。
この「拝啓、兄さん様」はそこをちゃんと描いてくれていたように思えます。
兄の稔と弟の豊、二人はブラコン。でもなんとなくお互いに、このままじゃないけない、だっていつかは離れる時が来るんだから、とそう思って「兄弟離れ」しようとします。しかしそれがきっかけで余計に意識してしまう。兄弟として好きなのか、それとも個人として好きなのか…『兄弟以上に好きなのに 兄弟でなくなってしまうのが怖い――』
あぁ、これぞ兄弟だよなぁと思いました。二人の迷いに何度か泣きそうになりました。
最後には二人とも様々な迷いを乗り越えて、「兄弟」としての結論を出します。どんな風に好きであろうと、今までずっと「兄弟」として育ってきたんだから、そこは切り離せない大事な部分。これからは、その上に兄弟愛とそれ以上の愛情を重ねて混ぜ合わせて、特別な「兄弟」の形を創っていってくれるんだろうなーと思います。
続き…というか、これからの二人も描いてくれないかなー、とても読みたいです。
あと、幼馴染の女の子も兄弟の良きアドバイザーだし、とても可愛いです。
兄弟好きにはぜひ読んでほしい一冊です!おススメです!!
物語の中を、ゆっくりと時間が流れているような
そんな錯覚になる静かなお話でした。
兄弟だからなんでもしてやりたいけど
兄弟だからできないこともある・・・
幼いころからずっと好きだった兄さんが高校を卒業後家を出てから8年
家に帰って来た。
兄27歳、弟16歳。
お互い変わらない、好きな気持ちは兄弟としてではない愛おしい気持ち。
そのことに気づいても、気づかないふりをして
どうしようもない、兄弟であるという現実が
二人の間に大きな壁として立ちふさがり
兄離れしようと、弟離れしようと
本当の気持ちに蓋をしてなんとか前に進もうとする二人が健気で
何とも言えない気持ちになりました。
兄弟でさえなければ・・・て、きっと心の中で思っていたと思う。
でも、二人の関係を隠して本能のまま生きることだってできたかもしれないけど
そうしないのは、この主人公二人の育った環境や
二人を支えている周りの大人や友人。そして、故郷の青い海と空。
お互い大人になって、好きと言う気持ちが思うだけでなく
相手の体に触れたいとかキスしたいとかいう気持ちがあっても
兄弟だから許されない、その気持ちを心の奥に封印しようとする生真面目さが
この二人の魅力なのだと思います。
全体を通して、まったくエロさはなくキス止まりで軽いもの。
最後にもう少し大胆な展開を期待していた自分としては
若干の物足りなさを感じましたが
この二人には、こういう終わり方がいいのかも・・・
と思わせるくらい、良い兄弟そして素敵な恋人に見えました。
設定が兄弟なのが好きなので、ちるちるで見つけて買った本ですけど、せつなかったです。
兄弟だからこそ男として好きっていうことをお互い告白できなくてしまってるところが苦しいです。この二人は、兄弟じゃなく、ただの男同士だけの障害だけなら、スムーズにくっついてるんでしょうね。ちょっと終わり方は、すっきりした終わり方じゃなかったけど、よかたtです。二人がくっついてキスでもしてる終わり方なら神評価に絶対にいていたと思います。
AmazonでBL本を探しているときに たまたま見つけて表紙買いをしちゃいましたw表紙と中身の絵が違う!という事もなく、とても絵が綺麗でとてもスムーズに読めました。
シリアスな感じで濃い絡みはないので、物足りないと感じる方も居るかもしれません。
兄弟ものは、この本が初めてだったんですが、とても満足です。
「セロ・メロウ」、「0能力者ミナト(漫画版)」の方ですね。
仲の良すぎる兄と弟のお話。
家を出ていく時、小さな弟にさんざ泣かれて困った兄は、弟と文通をはじめます。
何年も家を空けている兄は、弟離れを宣言した手紙を最後に送ってきます。
その手紙からはじまる、二人の兄弟愛の新しいステージ。
二人の手紙での繋がりから、会って話して触れられる距離の繋がり。
手紙を書いていた頃の素直な気持ちは、会話になってからの方が空回りしているようで…。
子供の頃は簡単に出来た愛情表現が、大人になる段階で難しくなってしまう。
ただ、手を繋ぐ事も、好きと言うことも。
夏の暑さとノスタルジーな感じの描き方が、とても綺麗でした。
弟の可愛いくて一途な感じが、かなり萌えます。
子供の時みたいに愛情表現をしてはいけないと、ひたすら我慢していて。
でも時々、愛は暴走しそうになる。
そんな二人の、ブレーキのような存在の近所の女の子の存在がすごくいい。
兄の友人で、弟の先生の存在も大きい。
そしてなんと言っても、兄の立場のツラさ。
「兄」でいなければならない、年上としてしっかりしなければいけない。
お母ちゃんは恐いし、お兄ちゃんは大変ですね。
このお話の残念なところは、お兄ちゃんの気持ちの変化が読み取りにくかった事かな。
お兄ちゃん側の気持ちがもっと描かれていれば、最後の兄の判断がストンと落ちてきたかな?と。
最後の、兄と弟のくだらないケンカや戯れがあまりにも可愛くて、かなりほっこりする作品でした。
絵も展開も、繊細で綺麗で爽やかで。
かなり今後に期待してしまう作家さんです。
まさかのキス止まりでしたが、画も綺麗で話の流れも好きです。
少女マンガがBL、しかも兄弟愛になった感じ。
主人公の豊は高校生。8年前に仕事のために家を出て行った兄、稔とは手紙を通じて繋がっていました。ある夏の日、その兄から「ただいま」というメッセージと自分の写真が同封された手紙が届きます。
その晩、唐突に帰ってくる兄。兄とひと夏を共にするうちに、自分の気持ちが他の兄弟の「好き」と違うことに気付いた豊は兄と距離を置くようになり…というストーリーです。
主人公の豊が、「兄が大好きだ」という気持ちと「こんな兄弟はおかしいのではないか」
という気持ちの板ばさみにあい、悩み苦しむ姿には胸を打たれました。
特に、兄に「帰るぞ!」と言われ子供のように号泣するシーン。「こんなに好きなのに、なんで一緒に居てはいけないの?」という豊の思いがこちらにまで伝わってきて、豊と共に泣いてしまいました。
お兄ちゃんのことが大好き、弟のことが大好き。どこまでが正しくて、どこからが誤りなのだろうか?
そう考えさせられた一冊です。
行きすぎた兄弟愛の最終形…ガチ兄弟
と呼ぶにはあまりにキレイでキラキラして。田倉ワールドの雰囲気にどっぷりと浸かることができました。
まだ携帯やメールが普及する前の時代。
文通というやり取り、兄弟でというのが心の通いあいを見せる。
ソウメンやリンゴ飴、様々なエピソードにキュン萌えを感じずにはいられない。
兄弟、といっても生々しくなく、ブラコンの延長線上、突き詰めればこんな愛も待っている。
きっと、もっと現実が迫ってくるのは弟が本当の大人になったときではないだろうか?
今はこのままで…
兄弟愛と恋愛感情の狭間をじっくり描いた話。
エロなし(キスどまり)だけど、この作品のテーマや空気感にはそのピュアさが似つかわしく思えます。二人の微妙な距離感を楽しむ作品。子供の頃の夏休みの終わり間際に感じたような、どこか切なく焦れ焦れする気持ちを思い出しました。
8年間手紙のやり取りをしてきた兄の稔が実家に帰ってきて、一緒に夏を過ごす。
子どもの頃から非常に仲の良かった二人だが、豊は稔への想いが「兄」に対するもの以上のものだと自覚し始め、稔もまた…という話。
兄が帰ってきて、手紙を出すことのなくなった関係。
豊のモノローグは、稔への決して口には出せない想いを、届かない手紙の形で書いているかのようで切ない。
そのモノローグも、実際の二人の手紙のやり取りも、品格ある丁寧な口調ながら相手への
想いを確かに感じさせるもので。昔の書簡体小説を思わせるような、どこかノスタルジックな気持ちになる作品です。
幼なじみの桃香に指摘されるように、再会して、お互い兄弟以上の気持ちが相手にあることを実感する二人。
しかし稔はそろそろ結婚して新しい家族を作る歳だし、豊もいつまでも子供ではいられないしで、ずっと兄弟一緒にはいられない。
そのことに、うっすら寂しさや焦燥を覚えながらも二人が過ごす夏の風景は、一瞬一瞬が青春を切り取ったようなリアルさと儚さと美しさがあって、刹那的な魅力にあふれています。
昔話をしながら二人並んで歩く道に、昔のように手をつなぎたいなーと思う豊。
18の頃より随分大人びて落ち着いているけど、豊への「後先考えずになにもかも差し置きたくなる」想いが垣間見えるときもある稔。
夏祭りの夜、窓の外から花火の音が聞こえる中、りんご飴を舐めながらのキスシーンが青いけど色気があって良かったですv
一瞬だけど兄と弟の境界を越えてしまった二人が、その後どんな結論を出すのか。
その過程はぜひ本編を読んでいただきたいですが、幼い想いもやがて思い出になると分かっているからこそ、今このときを大事にしようとする二人の姿が、爽やかだけど少し切ないラストでした。もっと続きが読みたい気持ちもあるけど、ここで終わっているからこそ未来の広がりが感じられる。
描き下ろし【その後の日々】では、相変わらず仲の良い稔と豊に母が呆れ(怒り)、そろそろ結婚しろと稔に言うが…という話。豊が大学生になったら二人の関係もまた一歩進展するのかな? 作品冒頭ではつなげなかった手を、今度はしっかりつないで歩く二人に希望を感じるお話でした。最後の、食べ物で圧力?をかけるお母さんのオチが面白いw