かつては美少年、その後はポルノスター。

新宿ラッキーホール

shinjuku lucky hole

新宿ラッキーホール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神286
  • 萌×2100
  • 萌60
  • 中立28
  • しゅみじゃない31

--

レビュー数
74
得点
2038
評価数
505
平均
4.2 / 5
神率
56.6%
著者
雲田はるこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
新宿ラッキーホール
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784396783211

あらすじ

数日もすると苦味は、逃げようともしなくなった。

ゲイビデオに売られるため、
仕込みヤクザ・サクマと同居し同性とのセックスを
覚えさせられた桧山苦味。
やがてポルノスターとなった苦味は
サクマをヤクザ生活から抜け出させたいと思うようになるがーーー?

大人のままならない十数年間を描いた連作ラブストーリー、
後日談「Lucky Boy」を17P描き下ろし!

表題作新宿ラッキーホール

桧山苦味,33歳,元ポルノスターAV会社社長
サクマ,40歳,元シコミヤクザAV会社の副社長

同時収録作品唇は苦い味

桧山苦味,33歳,元ポルノスターAV会社社長
カタギリ(ゲイビにスカウトされた青年)

同時収録作品約束は一度だけ

佐久間,元ヤクザ,ゲイビのスカウト
竜,高校生,目白組組長の息子

同時収録作品ハートに火をつけて

レニ,ゲイビ男優
斎木,ゲイビ製作会社社員

その他の収録作品

  • 陽当たりの悪い部屋 前・後編
  • 描き下ろし Lucky boy
  • あとがき

レビュー投稿数74

全ジャンルで一番好きな作品です

なかなか話せる友人が少ないのが残念ですが、「好きな作品なに?」と聞かれたとき、BL以外も含めても、真っ先に頭に浮かぶのがこの作品です!

漫画も素晴らしい。神様。
ドラマCDも素晴らしい。
三木さん小野さん大好きです。怖いくらい。
(賢雄さんがちょっと台詞固いかな?痛そうだな、と思うことや レニくんの片言は無理あるだろ とも思います)

濡れ場が好きでBL好きな方も多いかと思うのですが(私はそうです笑)、
この作品に限ってはもう、作品全体の色香が…苦味ちゃんの色香か…
濡れ場がなくても、心がじんわりします。(がっつり濡れ場ありますが)

ボーナストラックの終わり方も最高じゃないですか?!
これを期に雲田先生の別作品も漁りましたが、やはり新宿ラッキーホールが一番刺さりました。これを越える作品に出会いたい。出会えないかな。出会えなくても満足。

この作品に関わってくださったすべての皆様ありがとうございました(?)

0

「男の色気」の匠な描写

数多の賞を総なめにした『昭和元禄落語心中』の「男の色気」の匠な描写は、著者がこれまでBL作品をメインに手掛けてきたからこそ・・・
と「雲田はるこの原点はコレだー」といった趣旨の紹介文をHONTで読んで、興味を持って読みました。

たしかに、ポーズが歪ではなく綺麗に決まって美しい。
基礎の素描力有るから、横顔のチラ見せの色気や心情を醸し出す影の描き方が上手い。

色々な生き方が選べるのに、一番下手で不器用な生き方を選んで苦労している不器用な人達の、ふざけて明るいのになんか物悲しい。
高評価のレビューが多い、期待をを裏切らない良作でした。

1

もう8年も前の作品?

沼にハマってから高評価の作品をまず読もうと思って、少しずつ読んでますがこちらの作品を何故か後回しにしてしまっていました。
あの時の自分馬鹿ー。

表紙のポップさのまま、一話が始まるんですが4番目のお話「陽当たりの悪い部屋 前後編」で一気に心臓をつかまれたような感覚を覚えました。

そこからもう一気読みですよね。
ちなみにリバありなのでご注意です。
サクマさんが受け風味があるので、私はむしろ萌えました。
サクマさんが一番お気に入りキャラです。危なくて、気持ち悪くて、色気が駄々漏れてます。
全てのキャラクターが愛おしく描かれていて、高評価も納得の作品です。
腐女子必須科目でいいのでは?

1

何も言えねぇ。すばらしい!

2巻未読だけど、あとがきにはここでおしまい、まだ描きたいお話はあるけどいつかどこかでお目にかけたら…とあるので、とりあえずこの1冊分の感想書きます。 

と言ってもどこからどう呟いたものか…。
最初の「唇は苦い味」でディープな世界のお話とわかったけど前2作の短編集のような感じかな…と思ったら大違い!

「約束は一度だけ」でサクマさんのお話になって。
私はサクマさんが好みなんだけど。
リュウ(美少年)が小学生の時、サクマさんに初恋してやっと再会して「抱いてよ」という横顔が超色っべ〜。
髪下ろし「覚悟しろ テメェ」なサクマさんかっこええ。

カタのつけ方、お話の終わらせ方がかっこいいというかなんとも大人な関係というか…この作品の凄さがじわじわときまして。

「ハートに火をつけて」で苦味さんとサクマさんの関係にただならぬものを感じ。
斎木くんとレニくんのキャラもいい。

で、こっからが苦味さんとサクマさんの過去篇なんだけどすごいお話で私の語彙力では…何も言えねぇ。
あんなこんながあっての今なのね、と納得したり、で、どうなの?とも思うけど、飄々と軽く生きているようで二人の間には誰も入れない言葉では言い表せない関係なんだなと。
酸いも甘いも噛み分ける二人…というのはわかった。

ラストシーンのサクマさんへの苦味さんのセリフがぐっとくる。
サクマさんの前でかわゆくなるのがめちゃくちゃかわいい(そのまま)。
その続きが見たかった!

表紙をめくった見開きが飲み屋街の写真で凝ってる。
扉絵の文字と絵、あとがきの絵もめちゃくちゃいい。
もっとうまく色々言いたいけど言えないのがぐやじい

あ、あとエロがたっぷりめでその点でも満足度高し君かと。
過激ってのとは違うかもだけど。
色っぽくて、私は好きなエロだな。


1

素晴らしいリバ

クミもサクマさんも可愛いし、話も面白いし最高!

0

新宿の片隅で生きる男達の愛憎劇

本当に、私の語彙力では語れないのが悔しい名作。

誰しもを受け入れてくれる街、新宿の片隅で生きる
「まっとうな世界」から外れてしまった男達の現在、過去、未来。

昭和ノスタルジーという言葉がぴったりな哀愁漂う空気感で語られる、
主人公は小さな事務所を構えるゲイ向けAV制作会社「ラッキーホール」社長の苦味と、ラッキーホールのスカウトマンで元ヤクザのサクマ。

苦味と、サクマにスカウトされ面接に来たと言うヘタレリーマンの小話からはじまり、サクマと、昔からサクマに憧れていたヤクザの組長の息子、そしてラッキーホールで働く男優レニくんと苦味に恋心を抱くスタッフ斉木くんのお話へ。

各話を通して、それぞれのキャラクターと暮らしを理解し、
読者としても2人の関係性がどんなものなのか、気になってきたところで
一気に「陽当たりの悪い部屋」で二人の過去をどっぷり堪能する。

可愛い絵柄だけれど、しっかりとヤクザな部分は描き、
それでいて重くなりすぎないところは、さすが雲田先生。

熱烈な甘い言葉なんかは口に出したりしない、
お互いが、お互いしかいない、依存のような愛。

命を、人生をかけて愛するとはこう言うことか・・と胸に刺さる物語。

全てを知った後、戻った現在の日常へ戻ると、また違った視点から二人を見れて胸踊らせられ、これまた憎いところで物語は終わる・・。

なんて素晴らしい作品、なんという完成度!
これほどの濃厚なお話を、よく1冊によくまとめたなあと関心します。

私は最初に読んだ時の衝撃を忘れられず
今も心の大聖堂にそっと飾っている作品です。

3

リバあり

任侠もの大好きなので楽しく読めました

健気受が好きなので苦味が受のターンがあると幸せでした
この2人は長い年月をかけて深い愛を築いてしまったんだなと思いました

お互いがお互いを他者より理解している描写がとても良かったです

掘らせろと言われたら掘らせてしまう苦味さん可愛いです
受攻逆転したり、色々なキャラが色々なキャラと絡んでセックスするので1つはお気に入りの組み合わせが見つかるのではないでしょうか

とにかくくみちゃんすきです!

0

新宿の人間模様

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き?トーン?上手い具合に隠されている
カバー折り返し:なし
カバー下:なし
帯:なし
裏表紙:なし
備考:

〖紙媒体〗
未読

0

地獄のあとの静かな居場所。それが新宿ラッキーホール

(2)はレビューしたけど、こちらは書いてなかったので。
読み返してみれば、こちらも随分とシリアスだった…
苦味とサクマさんの出会いと愛の始まりを描く「陽当たりの悪い部屋」は、昭和の文芸映画でも見てるような感覚を覚える。
親に売られて。
ヤクザにカラダを仕込まれて。
ゲイAVに強要。
だが2人きりの時間の中で情がうつっていく…
何より「苦味」って名前がすごい。逆キラキラネーム。地獄ネームだよ…

…というのは全部読み終わってから感じることで、まず冒頭に収録されているお話は軽妙なのです。
何も知らない真面目リーマンが事務所に来ちゃって〜…というお話。
酸いも甘いも知り尽くした男・苦味の優しさ!
そして、次の話で竜が登場します。
泣いて助けを求めてたのに、サクマさんに抱かれた後は覚悟の決まる竜。顔つきががらっと変わる様にぞくっとすんね。
あと、事務所のスタッフ・レニくんと斎木くんの話。この2人かわいいんだよなぁ〜!
サクマさんが斎木くんが苦味に恋する事を許さないところが深いのです。
単に嫉妬とかと違って、色恋が絡むと痛い目を見る…サクマさんはそこが本当によくわかってる。
サクマさんの凄みが出ていると思いました。
2巻は、この1巻の6年後設定です。本作が出た当時は、続編が出るとは思わずにここでしっかり完結してたな、と思ってたけど、2巻が出てより深い物語になったと感じます。

あ、ラストはリバあり。リバ好きとしてこれ最高。

0

これは大人のカタルシス。あるいは、大人であらねばならなかった人たちの。

満を持して、2巻が刊行したというので、再読しています。
この1巻と2巻との間には6年もの歳月が流れているというのだが、私が本作に出会ったのは、ほんの数ヶ月前なので、「お?タイムリーなことに、2巻が出るんだ⁈ びっくり〜。」みたいなもので、熱烈なファンの方々とは温度感が違うかもしれない。「名作」と謳われていたのは知っていたので、何気なく手に取っただけだった。発行年ですら気にしてはいなかった。
なので、最初に読んだ時はビックリしたものだ。古いんだか新しいんだか、私には分からない。
ただ、驚いていた。

最初のストーリーが、今となってはとても好きだ。この物語の世界観を形作る導入部である、ショートストーリー「唇は苦い味」。迷い込んだ、といっていい程のサラリーマンと、かつてのポルノスター、苦味さんとのつかの間の邂逅。世間知らずのカタギリ君は、もう二度と出てくることは無いが、彼のいるべき「フツー」の世界に戻してやった、言わば、天使の様な苦味さんのことを、一生忘れないんじゃないかと思うのだ。
その次の、「約束は一度だけ」もいい。ヤクザの息子のリュウが10代でもう、跡目を継ぐ覚悟をしていること。そんなの、間違ってるとか正しくない、とかでは無くて。哀れに思ったサクマは、一度だけ。たった一度だけ、リュウの願いを聞き入れて、抱いてやるのだ。
ここで、「苦味ィー、お前ちょっとは妬けよ。」とサクマが言うので。二人の関係は何だろうな?と、我々は少しずつ何かを感じ取っていく。そして、次の「ハートに火をつけて」で、ようやく確信する。苦味に憧れて、ゲイビの製作会社に入って編集を担当していた斎木が、予定していたモデルが来ないというので、急遽、憧れの苦味さんとの濡れ場を撮影することに⁈ 我を忘れて、苦味さんに甘える様子を見たサクマは、初めて嫉妬らしい嫉妬を見せる。
そして、失恋確定の斎木を慰める男優のレニ。レニもちょっと変わった男で。彼は、苦味さんを好きだという斎木をそのまま丸ごと愛しているのだ。
…そしていよいよ「陽当たりの悪い部屋」で、サクマと苦味さんのひとかたならぬ因縁の物語が明らかになる。
ゲイビ製作会社を軸に、色んな人間模様を一話完結で繋いでいくオムニバスだと思っていたら、度肝をぬかれる展開です。死んだ父親の借金の為にヤクザに捕まり、ゲイビに売られる為に仕込まれる高校生の苦味。こんな仕事に情を持ち込みたくないと思っていたヤクザのサクマ。
二人の出会いと、彼等の恋という言葉では片付けられない程の、運命共同体といっていいのかな、生きざま。人生の中での辛酸を舐めつくして来た彼等だからこそ、そこに家族とはまた違った愛情のカタチがあるのだと分かるのです。それを分かった上で、また最初から読み直すと、二人の間に流れる空気感が違ったものになって見えて来る。これは大人のカタルシス。

そしてまぁ、皆さま書かれているところですが、ポルノスターの苦味さんよりも。サクマさんのただならぬ色気にはヤラレます。その細腰。常に不機嫌そうな上目遣い。ひん曲げた薄い唇。
リバもやむなし‼︎ ですね。あと、オールバックで決めてるのもいいですが、髪を下ろしてる様子もいい。とにかくいい!
次巻もこの色気ダダ漏れのサクマさんが見れることを期待して、読みたい。

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