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gives
ヒコさんのヤクザもの!!
最近とみに切ないストーリーに磨きがかかってきたヒコ作品のような気がしますが、こんなシリアスなヤクザな世界を舞台にしただけに、半端ないシリアスさで、胸が痛くなるほどのとても深い切なさで迫ってきました。
本当に容赦がないんです。
詳しい胸の内のモノローグというのががっつりあるわけではないので、彼等の現在、そして過去のシーンとその瞬間の気持ちの描写で、物語の彼等の気持ちを推し量るしかないのですが、ラスト近辺に頻繁に出てくる言葉。
それだけで胸をギュっと掴まれました。
もう何をどう書いてこれを伝えたらいいかよくわかりません。
とにかく全てが、そして全てを表わすラストが、とてもとても秀逸なのです!
土に埋められていたところを原田という男に助け出された男は自分の名前も、前何をやっていたかも記憶がない。
原田は、彼を「田中始」という名前なのだと教え、そして「恋人」だったのだといい、無理矢理強姦する。
田中は河口組と敵対した柳瀬組の元幹部で、命を狙われているから決して外出してはいけないと言われ、監禁のような生活が続きます。
田中が欲しいと漏らしたモノは全て翌日に与えられるという、外出の自由以外は何不自由のない生活をさせてもらっているのだが、無断で外出してしまった田中に原田はその怒りを舎弟のスカイにぶつけます。
自由はないけど、原田は自分だけには優しい。
そんな時、再び外へ出てしまった田中が襲われ、かばった原田が怪我をします。
昔原田が田中のいた組に居た頃のエピソードが挟み込まれます。
そこに見る田中の姿に、親父への100%の信頼に原田はひょっとして嫉妬したのだろうか?
原田が埋められた経緯も、組の抗争とはいえ原田は裏で裏切っていた事を、考えるとそう見えなくもない。
そしてそこで川口組の組長にお願いした事。
この川口組の組長もとんでもなくヤクザだ。
物語の中に登場する人々に、スカイと何もわからない田中以外は、全てヤクザなところがすごいと思う!
いや、スカイでさえもどんなに痛めつけられても原田に忠義を尽くす犬として、或る意味ヤクザなのかもしれない。
田中が記憶が戻ったとかそういう記述は一切ありません。
だけど、何にも貸し借りをしない原田が、田中の為に尽くし身体を張り、そして弱音の本音を吐く。
それを田中は見て、感じたのですから。
そこで田中がどう思って何を考え、そしてどうしたのか?
それすらも匂わせるようなエンディングとなっているのですが、描き下ろしの「その後」で、きっと多分あんなことがあったのだろうという予測が。。。
激しい程の原田の執着愛は、ほんとうは尽くす愛情だったことは明白だと思うのです。
生きている田中を見つけた時の姿。
そして過去の原田と現在の原の対比。
それだけで何があるのか明白にわかる。
そこまでして原田は田中を自分のものにしたかったのに違いないと思えました。
本編のエンドが映画みたいで、とてもとても心にずっしりときます。
実に極道にふさわしいストーリーと展開だったと思います。
こんな渋い、シリアスなヤクザものは・・・とてもとても大好きです!!
そして、SHOOWAさんのパパ’sアサシンがゲスト出演してます♪探して見てくださいねw
面白かったww
というかですね、無情にも抱かれて、回数を重ねるほどに
慣れてくるというね、今の自分が生きていることを実感するとかね
萌えた(*´∀`*)←下衆
初めての感想をば私も聴きたいとか思った。
おいといて
お話は、ヤクザの抗争~関係から~なお話。
土の中に埋められていた受。
自分の名前すら思い出せない記憶喪失。
どうみてもカタギではない風体の男は自分にだけなぜか優しい。
危険と隣り合わせの生活。
しかしそれも長くはつづかず~なお話の中で、
許されないこと、許すこと。
読み進めるのがもったいないくらいなんだかジワっときました。
うもうも。
「自分のようになりますよ」な子供との会話のあとの攻が好き。
犬かwww犬かwww
最後の食卓シーンはシュールでなかなか面白かったですが
最終的に許されて、もういちど一つになる姿が見てみたいなとも
思ってしまいました。
妄想で補うしかないのかなとおもうとちょっぴり淋しい;
山中ヒコさんの作品を読むのは初めてです。
初めてにして、この衝撃...
魅せられ、引きつけられ、どう足掻いても離さない力強さで
心を持っていかれました。
原田にとって大切なものは、お金。
"give and take"のヤクザの世界、彼はいつも"take"に重きを置き
いかに"give"よりも多く自分の懐に入れられるか、
それだけを勘定に入れ動いてきた男。
それは、彼の過酷で悲惨な過去が生み出した、
涙のない怪物のようなものに起因するのだと思います。
そんな彼が損得を考えず守りたいものがあった―
それが、”田中始”という男。
田中は記憶を失い、自分が何者なのか分からない。
危険な身の上だと原田に言われ、匿われて暮らす生活の中、
失われた記憶に対する他人事のような心細さを支えるものは
作った料理を美味しいと言われること、
それから、原田に優しくされること(後には抱かれること)への
安心に似た実感だった。
自分を二度救ってくれた原田にお礼じゃないキスをしたり、
原田の好きなトマト料理を作ろうとする田中の姿を見ると
やるせない想いがします。
そして、田中からキスをされ真っ赤になったり、
埋められた田中が息をしていることを知り涙を流す原田を見ると
胸がぎゅっと苦しくなります。
黒い事実さえなければ、幸せなはずの光景。
それでも、『その後』のふたりは
最良のふたりの姿だと、わたしは思います。
『それ(殴られたら殴り返す)より強いのは、殴ってきた奴を許す奴』
胸を突く原田の言葉。
ふと、辞書で"give"を調べてみたら
そこに”捧げる”と”許す”の文字があり、
原田は愛を捧げ、田中は許したのだと、自己解釈しました。
最後に...
重い雰囲気の中でも、癒しでいてくれたスカイくんのキャラが
とても良かった。田中や原田だけではなく、読者にとっても、
なくてはならない存在だったと思います。
読後の今はまだ、色々な想いが渦巻いていますが
出合えて良かったと思う気持ちは、これからも変わらないはずです。
裏切りと贖罪、そして赦し…が、テーマになっているように思います。
…途中、組関係の相関図に「?!」ってなってページ戻しまくったりしながら読みましたw
「え?そっちなの??マジで?!」的どんでん返し。
年下攻めです。
たまに敬語じゃなくなるところが堪りません(*´艸`*)
んでもって始がポソッと欲しいもの言ったら速攻購入www
打ち出の小槌っぷりが素敵ですwww
始からキスされただけで耳まで真っ赤にして固まっちゃうとかなんですかこれ。
自分からやるときは押せ押せモードのくせにー!!!
もうどんだけ始のことが好きなのよー!
原田が組を裏切ったの…利己的な理由というよりは…感情的なもののように思えます。
始の「親父が100で、他は0」…これが影響しているんじゃないのかな…って。
まーいえば嫉妬こじらせた←
…にしては始が失ったものは大きかったですよね…。
大切な存在である親父、そして「兄貴!」と慕ってくれる弟分たち…。
少し前までは土だったところがコンクリートになっている…親父の腕時計が見つかった場所…あの場面にはゾッとしました。
「原田はそんなやつじゃない」って生き残った弟分に言い聞かせていた始が…この事実を知った時の怒りとか悔しさ、悲しさ、やるせなさを思うと…。
赦せたのはあの記憶喪失の時の生活とかが大きいのかな…。
でも描き下ろしなかったら「・・・・・・・え?」ってなったと思います。
「その後」の話には始にガン無視されまくりの原田を見て、島のお子様が「早めに謝らないとあんなことに…!!!」となっているのがなんかちょっと楽しかったwww←
友達と喧嘩した子どもに「殴ることができる人間は強い。でもそれよりも強いのは赦せる人間」って語ったところから…始は原田を許したんだなーって実感を持つことができてホッとした。
まー…以前のような関係に戻ることはまだまだ無理そうだけれど。
にしても描き下ろし!原田は犬化してたwww
始の船が港につくまで待機。
船が着いたら猛ダッシュ!!!(完全スルーされまくってたけど)
そして食卓シーンはシュールwww
それでも同じ家に入れてもらえているだけ…ね。
脇役で原田の弟分的存在のスカイが癒やしでしたw
板挟み状態の彼は大変かもしれないですがwww
この本を読んで“give”という英単語を改めて調べたら色々な意味があるんですね…。
※カバー下にまさかのキャラがっ!SHOOWAさんのパパ'S (,,・ω『+』ゞ ハケ-ン!!
ヒコさん、流石です…。
もうかさぶたをガンガン剥いでいくくらいに『痛い!』ので、読み始めるまでにパラパラ捲っては躊躇っていました。
ただ…お話は本当に面白い!読み始めたら一気に読んじゃいました。
まず、分からないことだらけなんです。
『原田は一体なんなの?』
『二人はどんな関係だったの?』
と、半分以上まで種明かしされず、ハラハラします。
ヤクザものの『抗争』が今回のキーポイントです。だから、本当に、痛い(傷的に)!そして原田も痛い(心が痛い)!
凄くシンプルな絵の中に、原田が凄く始を大切にしているのがガンガン伝わってきて、とても胸が痛い!こんなやすっちい言葉にしたくないけど、その関係が萌える~!
やっぱり、疑問点が沢山あって、それを手探りに楽しみながら読むお話だと思うので、ネタバレはしたくないです。だから、ネタバレを読む前にハラハラしながら読んで欲しい!
面白かったです。
。
ヤクザもの。
といっても、山中さんの独特のテイストは健在。
モノクロ画面のようなアッサリさと、語られるセリフと語られない余白。
切なさと哀愁が漂うが、時にそこはかとなくおかしい。
田中始は、埋められて殺されかけたところを間一髪原田に助けられるが、
記憶を失ってしまう。
原田によると、田中は同じ組のヤクザで原田の恋人だったという。
抱かれてみてすぐに、原田は大嘘つきだと分かる。
一体何が真実なのか?自分は何ものなのか?分からないまま軟禁のように日が過ぎるが
ただ一つ分かっているのは、原田が自分にだけ向ける優しさだ。
魔法の時間。
原田が何も語らず、田中は何も分からず。
部屋には家具が増え、料理を作り、かりそめの穏やかな時間が過ぎるが、
過去が明らかになる時に、魔法は溶け互いに過酷な現実が突きつけられる。
金の亡者で、与えた以上のものは必ず取り返して生きて来た原田。
give & takeがポリシーだった、クールで計算高い原田。
そうやってひたすら上を目指して生きてくるしかなかった原田が、
自分らしくない行動をとらずにいられなかった、想い。
いつか彼が許される日はくるのだろうか?
記憶をなくす前も、記憶をなくしている時も、記憶が戻ってからも、
田中は正統派にカッコいい。
髪を下ろすと若くなって高校生みたいなところもいい。
対する原田は(こっちが攻めです)、眼鏡のクールビューティ系。
バッドエンドをも匂わせながら結末を読者に委ね、
そして番外編。
決してハッピーエンドとまではいえないけれど、ほんのり暖かく
未来に希望が持てる終わりで、心が余韻で一杯になった。
ああ、山中先生、時に絵は下手だよ〜と言いたくなるんだけれど、
この世界観は大好きです。
神に限りなく近い「萌×2」で。
萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
余計な予備知識なしで読むべしな、ヒコさんのヤクザもの最新刊。未読の方はレビュー廻れ右でございます。
記憶喪失である主人公・始の命を助けた原田は、優男な風貌に反して金に汚く、大嘘つきで、義理も人情も鼻でわらうようないかにも現代的な汚れたヤクザです。
そんな利己的な男が、なぜか始には優しい。始のことが好きなのだと言い、始が望むものは何でも揃え、身を呈して庇うほどに始にだけは尽くす。
どうしてそこまで尽くすのか。
その辺りが物語の核となり、後半、見えていなかった糸が引き絞られていく様は非常に見ものです。さらさらっと読んでいた比較的糖度高めな前半部分がある時一転し、読み手の中で再構築されていく感じがたまらなかったです。
とにかく、原田が非常に好みの攻めでした。
はっきり言って原田はロクデナシです。しかも、ヤクザとしても風上にも置けない狡猾さがまたどうしようもない。
そんな、金と自分が一番可愛いと思っているような人間が、どうしても田中始という男だけには執着してしまう。
原田が子供の頃にとうに失っもの、あるいはのし上がる過程で率先して捨ててきたものを、始は持ったままヤクザの世界で生きている。損得が全ての基準である原田にとっては嘲笑ものです。
始を心の内で馬鹿にする一方で、でも、同じくらい惹きつけられて止まない。
原田は始に対し、そんな二律背反を抱えています。
その矛盾を抱えたまま突き進み、やがてその拮抗が崩れる時がやってくる。そして、その時に見せる姿もまた、原田と言う男の本質でもあるわけです。
その対比がまた、グッとくるじゃないですか!
ヒコさんの、想像の余地がある描き方が好きです。
説明しすぎないシンプルな構成、特に余計なモノローグが一切ないところや、しっかりとエピソードで心情描写されているところが(モノローグや会話に肝心の心情描写を丸投げしてる作品が多いこと多いこと…)非常に好みです。
最後の締め方がまた最高でした。
余韻が最高だっただけに、書き下ろしのその後が自分的にはどうしても蛇足に思えて仕方なかったんです(面白かったけど)……ほんとごめんなさいごめんさいヒコさん。
泡沫の夢を抱いた男と過去を無くした男の行き着く果てはどこなのか。
givesというタイトルが納得の、充実した一冊でした。
ヤクザモノだけど、あらすじから感じたよりも案外明るい印象の展開が続いて、
それは主人公と原田の舎弟スカイという二人のキャラクターのおかげだろう。
でも、原田のシノギが窺える描写や、原田の舎弟に対する扱いが、
外とその部屋の中では世界が違うんだと感じさせている。
そして、世界を別隔てていた魔法がとける時がきてしまうのだが、
結末までを飛ばしてしまう演出は良かったとも悪かったとも思えない。
ラストの余韻が感じられる点はいいけど、主人公がキッチンでの煩悶を経て、
それがどう結実してあの後日談に至ったのかが、唐突に感じられなくもない。
まぁ、そーゆーカタイ感想はともかく。
三下時代の原田との思い出の中の主人公がカッコいいー!
面倒見いい兄貴分で、少年のようなところもあるのに時折やたら色気のある表情だし、
根は絶対いいひと。
原田が自覚なく惹かれていったのも納得の、男前っぷりじゃないですか。
(原田は、自分は金と役のために、組のオヤジを売ったと思ってるかもしれないけど、
主人公が崇拝してる存在だからこそ、オヤジを消す天機を洩らせなかったに違いない。
…ぁ、もしかして柳瀬組長って、主人公が信頼するほどの人物じゃなかったのかな。)
一方の原田は、私の大好物なクールで知的な眼鏡だし、
二人が同じ組で一緒にシノギした話で一冊描いて欲しかったデス。
例えば、中学生の原田の家に取り立てにきた連中に仕返しするエピソードを膨らませるとか…。
連中は(都合いいことに)組とシノギを削る系列の業者だっつーんで、
主人公が組の小金を動かして、原田が計画を立て、二人で大金詐取の詐欺を成功させる、
騙されたことに気がついた相手が、報復のため呼び出してきたのを逆にナイスバッティング…
って感じで、どーでしょう?
後日談の「志村」姓って、原田が戸籍を買って用意したんでしょうかね?
原田の方は、足を洗う気はさらさらないようだし、
義理堅い主人公が、組のオヤジの仇である原田と、自ら恋愛関係になるとは思えない。
でも主人公って、原田が十年くらい通い続けたら、ほだされてしまいそうだけど。
そんな姿もチラリと見てみたかったなぁ。
余談だけど、SHOOWA先生がちょっぴり描いてて、うれしい〜。
(でも、パパも龍之介もナチュラル過ぎるよー。笑)
これこそ、マンガならではの作品。
記憶の空白が、絵の余白とダブって、
曖昧な軽さと、裏切りの重さと、
言葉では表せない、
言葉にならない
そんな空気感を読ませる作品で、
その上更に、サックリした余白たっぷりのヒコさんの絵が、より一層作品世界の組成をゆるやかな物にしていて、
なので、これは、
小説でも、ドラマCDでもなく、
マンガでしか、
マンガだからこその作品。
この寡黙な、一コマ、一コマに、言葉表すには膨大な量の、饒舌な物語が詰まっている。
ヤクザ者の作品なのですが、イラストだけ見るとそれっぽく感じなくて
始めは違和感があったんだけど、読んでるうちにドーンってくらい惹きこまれる。
物語は読み進めていくうちに、ビックリする展開が待ち受けているんです。
ヤクザの兄弟分の幹部同士の二人の切ない関係なんですが、一方が執着にも
似たような強い思いを一方に抱いているんです。
普通の極道同士の恋愛とは一味も二味も違う設定でストーリーが構成されている。
殺されそうになって生き埋めで半死の状態で助け出された受け様はその時に
全ての記憶を無くしてしまっていたんですよね。
攻め様は逆にその為に、人生で1番の幸せを手に入れたように思います。
でも、そんな幸せなんて続くはずも無く、攻め様は自分の死を漠然と受け止める。
このストーリーは、設定が分かってしまうと感動が半減してしまうような気がして
なかなかあらすじも、感想レビューも書きにくい作品なんですよね。
それでも、本当の強さとか、深い愛なんて事が伝わるような作品だったと思います。
所々で見かける攻め様の慌てブリや、へつらってる姿にも萌えました(笑)
受け様のギリギリの心の葛藤はクライマックスの感情で男気を感じました。
エピローグ的なラストの様子に、穏やかな光があるのでは?なんて思わせるラストです。