えんどうくんの観察日記

endoukun no kansatsunikki

远藤君的观察日记

えんどうくんの観察日記
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神122
  • 萌×279
  • 萌42
  • 中立17
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
40
得点
1069
評価数
272
平均
4 / 5
神率
44.9%
著者
ハヤカワノジコ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
えんどうくんの観察日記
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784813053293

あらすじ

高校生の津田は、ある日、席替えで無口で無表情な遠藤と席が前後になった。ささいなきっかけから交流が生まれ、今までまったく知らなかった遠藤が見えてくる。ほくろ、首、髪、ちょっとした表情の変化。けれど、もともと他人への関心が薄かった津田は、近付く遠藤との距離に焦燥感を覚え……

表題作えんどうくんの観察日記

(?)津田,不良高校2年生
(?)遠藤,無表情無関心の高校2年生

その他の収録作品

  • ツダノート

レビュー投稿数40

美しく渋く青さもあり

ハヤカワ先生初読みです。この後、6冊読みます。

雰囲気ある絵、余白使いがいいですね。
文字量が少なめで絵と行間で伝わる作風も好きです。
特に津田の横顔が美しく色っぽい。
女子に絡まれている時、寄ってきた遠藤くんを前に一拍おく横顔と間が好きです。

ホームで近づく電車の後の中でのキスシーンはドラマチックでお上手だなぁと思いました。

遠藤くんのキス後、あんなにエロい顔になるなんて。と驚きましたが、津田にほぼ一目惚れだったんですね。無口だけど、秘めた思いは相当強そう。

言葉数少なく高校生ながら渋く進みますが、思春期らしいもどかしさもあり、ちょっとこそばゆい部分もありました。そこがまたいいんでしょうね。

この2人がデレたり、ちょっとでもいいのでいちゃついているところが見たいので続編楽しみです。

0

八の字

長らく単行本が出ていないハヤカワノジコ先生。Twitterはたまにですが更新されていて、イラストも見られるので安心させてもらってます。
ハヤカワノジコ作品は高校生ぐらいに読むのが一番刺さる気がする。何者かになりたがってる多感なお年頃に。「くらやみにストロボ」のレビューでも書きましたが、この青春の煌めきにのけぞるようになってくる前に。
今そんなことを言ってますが、発売当時はそれこそ擦り切れるほど(電子書籍だけど)読んだ大好きな作品。身長191cmの津田が好きで…体も器もデカい攻めがツボ。
幕間の4コマ(電子だと88ページ)の遠藤くんがめっっっら可愛いんですよ…こんなん…キュンとしてしまうだろ……本編に入れて欲しかった。津田の遠藤萌えの説得力増し増し。
いろんなことが唐突に見えて、終盤に掲載されている遠藤視点を読むと、かなりじっくり煮込んだ想いだったことが分かります。

0

静かな熱がじわりじわりと

続編と併せて再読です。
初読みはBLジャンルに片足を突っ込み始めたくらいの時期に手にした本でした。
当時はまだ連載誌を読んでいるわけでもなく、
興味はあるけれど何を選んでいいかわからず。

店頭で綺麗な水彩と繊細な線で描かれた
表紙に惹かれて手に取りました。
この本に巡り合えたからこそ、BLにハマッた
と言っても過言ではないくらい大好きな1冊です。

読み始めてみると、あれ?これBL…?
と思ってしまうくらいの主要カップル2人の冷めっぷり(笑)
この冷え切った二人が一体どうやって恋をするのだろうと読み入りました。

遠藤くんも津田も冷めているようにみえて、
彼らの間にあるものが愛情なのか、友情なのかすらわかりにくい。

だけど、ページをめくってゆくと遠藤くんの津田に注ぐ視線の中に、
津田が遠藤くんに伸ばす指先に、静かな熱がこもっていることに、
繰り返される「興味ない」の裏に隠れる本音に、気が付きます。

言葉にするには不安定な、感情が募ってゆくほどに、
2人の距離が遠のきかけてしまうのがもどかしい。

自分の中の想いに戸惑い、逃れようとする津田にする
遠藤くんからのキスが衝撃的でした。
キスだけなのに、絡まる舌が妙に艶めかしくてドキドキしてしまいます。

遠藤くんの方から仕掛けるとは!と驚きはしたものの、
無関心に見えて、実はとっくに気持ちを自覚していたんだなぁと
何を考えているかわからない奴から認識が少し変わりました。

逆に津田はキスをしたい、抱きしめたい衝動はあるものの
気持ちの整理が追いついていなくて、逃げ腰です。
でも、たしかにこんなの臆病になってしまって当たり前なのかも。

周りにはこんなにも見えているのに。
二人の拙さがじれったくて、だけど、不器用なりに
互いを求めずにはいられない熱みたいなものが見えて、
その度に胸がぎゅっと締め付けられるようでした。

その後、少しだけ甘みは増したものの、相変わらずな
遠藤くんと津田が醸し出す空気感がすごく心地いい。

無表情な遠藤くんをわかりやすいと思ってしまう津田の愛も
津田の前でだけ赤くなってしまう遠藤くんの可愛らしさも
全部いとおしいです。

1

色素薄い系の世界観

『えんどうくんの観察日記』ハヤカワノジコ先生 読了

とにかくコマ割りが独特でクセになる。ストーリー雰囲気と絵柄とその独特なコマ割りもぴったりマッチして、ストーリーの内容とかではなく、まずその作品の輪郭から世界観を作り出すという感じです。もはや神。

青春っていうとやっぱり夏を真っ先に連想する。蝉時雨、列日、教室の窓側から覗くキャンパスの景色、体育館から漏れるボールの音など。ハヤカワさんの作品を読んでいると今まだ春先なのに、すでに夏の学校にいる気分になれる。

そしてストーリーの内容。特にこれといった展開はないが、なにか読者の心をしっかり掴む魔法でもあるような。おそらく誰もがこういう迷走する青春を経験したことがあるからでしょう。

最後の終わりはBLまんがにしては少し朦朧としているのですが、やはりこういう終わり方こそこの作品の雰囲気に似合うと思います。

特になにかを伝えようとかではなく、ただただこの恋に目覚めた2人を描いただけ。結果なんてどうでも良かったかもしれない。

ただ続編に2冊出ているようですが、すでにこの1冊で満足してしまっているので、続きを読むかはまだ迷っています。

0

私には淡白過ぎた

 ハヤカワ先生独特の流れるようなコマ割り、説明的な部分の一切ない非常に感覚的な心情描写やキャラクターの台詞などは、他の作家さんではなかなか見られなくて、素敵だなぁと思うんです。でも、今回は残念ながら、最初から最後まで肝心のメイン2人に魅力を感じることができませんでした。

 まず、攻めの津田に関しては、受けの遠藤に恋愛的好意を抱くまでの過程がかなりあやふやな気がするし、自分が彼を好きになっていることを薄々感じ始めた時も、完全に自覚してからも、淡々と日々を過ごしていた以前の彼から大して変化したように感じられず、彼の言動に引き込まれるシーンが特になかったです。

 受けの遠藤に関しても、最後に遠藤目線で津田に片想いしていた時期が描かれているので、彼が津田を好きになった経緯は十分理解できたものの、それにしてはあまりにも津田に接する時の態度が一定で、萌えを感じられず。シャイなのは分かるけど、もう少し彼が口にする言葉に種類を持たせても良かったんじゃないかな。正直彼の台詞では「興味ない」しか印象に残っていません。個人的な好みの問題かとは思いますが、とにかく最後まで2人の関係にハマることができませんでした。次巻で印象が変わることを期待しています。

0

独特な雰囲気がとても良い作品です

他人と会話をせず、一人でいつもいる遠藤くん。彼の後ろの席になった津田くん。そしてその友だち神崎は遠藤くんの髪が気に入り、切らせてくれアピールをするも挫折。
そんな関係から、ゆっくりと友だちになっていく遠藤くんと津田くん。
でも、遠藤くんを見ていると、不思議な気持ちになる津田くん。鈍感だから気づかないのですが。

もの凄くスローペースで話が進みます。それが心地いいのです。
遠藤くんの目が髪で見えないから、何を考えているのか、読んでるこちらも分からない。このまま何もアクションなく終わるのでは?!
そんな思いが巡ったころに、やってきますよ!キスシーンが!
これがいい!濃厚な感じで、体格差もあるからきゅんきゅんします!
駅だよ!いいの?!駅だよ!
ドキドキしますよ。

女の子も二人出てきたりしますが、物語を邪魔するわけでなく、何だかいい感じのキャラです。

ハヤカワ先生の独特な雰囲気溢れる作品です。

0

コマ割りが繊細

コマ割りのカットがすごく綺麗だなって。
くらやみにストロポや夜空のすみっこで、の頃から思ってたけど、やっぱりコマ割りがとても特徴的。
読みづらい、気もするけど、芸術的で繊細、で綺麗。

えんどうくん〜可愛いな〜〜
二人の恋に落ちる描写が、いまいちわかりにくいことはわかりにくかったかもしれないけれど。
でも恋に落ちるときなんて明確にあるわけなくて、あれ?気がついたら目で追ってるな。あれ?気がついたらなんか距離が近くてどきどきするな。ってこんなもんなんだよなぁ。
自然と惹かれ合う二人が、可愛くて。
それともえんどうくんが策士?

理髪店の息子が可愛かった。

0

深く繊細、

初めての商業BLが「えんどうくんの観察日記」でした。
ほんとにこの本が最初で良かったと、心の底から思います。
絡みもキス止まりなので、初心者に優しい。

絵・セリフ・モノローグの全てで、津田とえんどうくんの2人の関係性や気持ちを表しています。
どこか文学的な雰囲気があるので、ストーリーを読者が受け取って自身で消化し想像する必要があります。
はっきりと言葉で表されているわけではないので、読み取るのが苦手な人やストーリーを読めば答えが返ってくる話が好きな人には向かないかなと...



ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

ほんとうに繊細に丁寧にゆっくりと、津田くんとえんどうくんの話が描かれています。
はっきりとした言葉の描写はないですが、話が進むにつれて二人の気持ちの変化を読み取ることができ、あ~~~~と悶えます...

この、あ~~~~~となる部分の心理描写がほんとうにうまい。

きっかけは些細なことでも、つもりにつもるとある種の感情が芽生えます。

津田は初めて感じた、えんどうくんに対する感情に戸惑い混乱して、手に負えなくなる。
今までとくに考えず、波風立たなかった自分の心が荒れたことにイラつき考える事を放棄。
この気持ちの変化というか葛藤が、独特なコマ割りと表現で表されています。

対するえんどうくんはどちらかというと、ある程度の理解はできているのかなという様子。
津田の無自覚の行動に振り回されながらも、感情を理解して行動している。
無自覚な男は罪.....

ただ、その感情も爆発してえんどうくんからのキス。
ここの描写が!!えんどうくんからのキスというのにも興奮します。
が、驚いた津田もむさぼるようなキスをかましてきます。

ほんとうにいきなりの、勢いに任せたキスですがねっとりと濃厚でエロいです。
キスだけでこんなにもエロいなんて...

このキス、駅でしかも他人に見られる可能性のあるホームでかまされたので、行為と行動に焦った津田はえんどうくんをつき離しそのまま冬休みへ...

この話、同級生の女の子がとてもよい役割を果たしています...
2人の関係性について気づいてそうな雰囲気を出しつつも、つつかないでいる。

冬休み前、気まずくなった2人を引き合わせるのもこの女の子です。
ほんとうに良いことをしてくれた...ありがとう。

互いの感情を吐き出し、最終的にはふたりとも笑顔に。
ここでもはっきりとした2人の関係性は出てきません。

この2人は、これでいいんだと思わせてくれる終わりでした。


そしてpage 00を読んで、はじめに津田に気づいたのはえんどうくんだったのか~~と。
津田がえんどうくんに興味を向ける前から、えんどうくんは津田のことをみてたんですね。
そりゃ爆発もするわなと納得。

この感想を書くまでになんどもなんども読み返し、頭のなかで考えてやっと言葉に出すことができました。それくらい、深く引きこまれる作品でした。

3

続編を買ったので読み直し

この作品は青春のキラキラがつまってる。

効果音の大胆さがやっぱり印象的。繊細な心の描写と対比してすごく雰囲気を醸し出してる。

なんと言ってもキスにピュアなエロさを感じるところが個人的に大好き。お互いの心拍音や吐息の音まで聞こえてくる感じが素敵。

他の方も書かれていますが、えんどうくんの髪の生え際にホクロはエロいな〜と思っていたら津田くんが舐めるとは驚き…。色っぽいねぇ……。

津田くんに触れられてビクっとなるえんどうくんが小動物っぽくてなんだかかわいい。津田くんの髪を下ろした姿もかっこいいね!

4

勘違いしてた

えんどうくんの観察日記

えんどうくんが観察しているじゃなくて
えんどうくんが観察されている日記だったんだ。

勘違いしてた。

えんどうくんの頭サイコーです。
コケがもっさりみたいな感じで。

髪が伸びんの早いのはエロいとか、確かにえんどうくんはエロそう。
その不機嫌な表情を情欲で歪ませたいね。

駅のホームで遠藤から津田にキス。
大胆でした。
それから、津田もむさぼるように遠藤にキス。
真っ赤になってる遠藤可愛かった。
のに、落ち着き取り戻した津田がごめんって謝ってる。

わかるが、謝るのは遠藤が可哀想だ。
わかるけども、動揺とかそういうの。

なんか、みんな良いキャラです。

空気の読めない神崎も。
千葉ちゃんもちひろちゃんも可愛い。

さらっと読めたけどいっぱい萌えた。

1

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