はたらけ、ケンタウロス!

はたらけ、ケンタウロス!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×212
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
14
得点
108
評価数
27
平均
4 / 5
神率
33.3%
著者
えすとえむ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ゼロコミックス
シリーズ
equus
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784862639509

あらすじ

【ケンタウロスと友好的な関係を築くための注意】
(1)「馬臭い」と蔑むこと。人間のイジメも「お前臭い」の一言から始まります。
(2)お尻や股間をジロジロ見ること。丸出しですが好きで出しているのではありません。
(3)ラッシュの電車の中で「オマエは走れよ!」と言うこと。公共機関は仲良く使いましょう。
(4)馬刺しを食べるケンタウロスを見て「共食い!?」と騒ぐこと。彼らは厳密には馬ではありません。
(5)競走馬で調子のいい馬を聞き出そうとしないこと。彼らにアタリ馬券はわかりません。
(出版社より)

表題作はたらけ、ケンタウロス!

その他の収録作品

  • GALLOP!!健太郎1
  • GALLOP!!健太郎2
  • GALLOP!!健太郎3
  • GALLOP!!健太郎4
  • GALLOP!!ソバ職人見習い
  • GALLOP!!靴職人
  • GALLOP!!モデル
  • GALLOP!!描き下ろし

レビュー投稿数14

ゴードバン持ってていいのか

非BL作品になるのね!「equus」も合わせてぜひ

出落ち、あるいはやったもの勝ちのネタかもしれませんが、なかなか思いつく方もいないのでは。
馬を描く画力も必要ですし、ともすれば笑いだけになってしまう要素を、感動にも繋げられるえすとえむ先生の凄みを感じます。ケンタロウシリーズで世界観をコミカルに伝えた後の短編もいいんですよ…
えすとえむ先生が"やったもの"になってくれてよかった〜

細かい馬ネタも面白い。ケンタロウが住んでいるコーポ カバージョのカバージョは、スペイン語で馬です。まんまやん

1

ごくごく普通のケンタウロスとは

 数ある生き物の中からなぜケンタウロスを…と戸惑いながら読んだんですが、なんでしょうこのしっくり感は。犬猫を除けば、やはり人間と最も密接に関わってき動物は馬だからかもしれない、なんて思いました。厳密にはケンタウロスと馬は別物なのだけれど。人間社会に溶け込もうと必死で働く彼らが本当に存在しているように思えてくるんですよね。

 そして、とても愛おしくも感じました。一生懸命な表情と、必死に上半身を追いかける馬半身に、応援したくならざるを得ないのです。スピード違反で捕まるのはご愛嬌。私事で恐縮ですが、射手座なのでより親しみやすかったのかもしれないですね(笑)。もちろんえすとえむ先生のタッチも大きな要因だと思いますが、ケンタウロスだったからこそどこか懐かしい絵本を読んでいるような気分にもなれました。

1

笑って、しんみりしてちょっと萌えて

以前読んだ、えすとえむさんのケンタウロスものBL「equus」がとても良かったので、非BLのこちらとどう違うのかな?と手を出してみました。

「equus」はとても美しい装丁でうっとりするのに対して、こちらの表紙はまさにギャグ漫画というノリですね。内容も「equus」は切なく耽美でエロティックな物もあったのに対して、こちらの一冊は前半の「健太郎」シリーズはしんみりする箇所はあるものの基本的には明るくさっぱりとギャグを交えながら、そして後半の四つのお話はギャグ無しで社会進出を果たしたケンタウロス達を描いています。

冒頭に登場するのは「健太郎」というサラリーマンケンタウロスのお話。
非BLだけど、先輩(人間)が結構面倒見が良くて、ケンタウロス後輩の汗を拭いてあげたり(背中とか手が届かないので)していて、ついBL視線で読んでしまう。

取引先に寿限無並みの長さを持つケンタウロスが登場します。恐らく彼は1000歳は超えていると言う健太郎。そんな長い名前省けばいいのにという先輩に対して健太郎はこう説明します。

皆きっと大切な人からもらった名前で、人間と関わる以上、人とは別れなきゃいけないけど、名前はずっと持ってられる…。

人間とケンタウロスの寿命の違いについては「equus」でも描かれていて、equusのエピソード(二つ)で泣いた記憶があるだけにこの健太郎の説明も胸に来るものがありましたが、あくまで「はたらけ、ケンタウロス!」はしんみりさせられるものの明るく笑える方向でお話を持っていってくれる。そして先輩がケンタウロスの生態に疎いらしく、まったく悪気はないんだけど馬と同一視した勘違い発言を繰り出してて笑えます。

この他、ラーメン屋をやりたい青年と蕎麦屋修行をするケンタウロス、靴工房の息子とそこで職人として働くケンタウロス、トップモデルのケンタウロス、メッセンジャーケンタウロスが登場します。

非BLという事で基本友情の範囲で収まっていますが、それ以上の感情があると思うなぁって思いたくなるような組み合わせばかりで萌えます。特に靴工房の二人は結婚式にケンタウロスが靴工房の息子をさらって逃げる話でして、二人でその後靴を作りながら生きていくのですが、老いていく人間といつまで経っても容姿が変わらないケンタウロスが対で描かれていて、やがて迎える日を想像すると切なくなります。

1

非BLだけど萌えが詰まってます♪

この作家さんの「equus」気になるけど、ケンタウロスBLってどうなの??って方は、こちらから読んでみるのもありかと。
表題作(4話構成)とあと幾つかの短編が入っていて、すべてケンタウロスと人間の男同士の友情モノ。
中には友情以上な関係のお話もありますが、いわゆるラブストーリー的なものではなく、男同士の絆の物語という感じです。
笑って読めるもの、うるっとくるもの、元気がもらえるもの、色んなタイプのお話が詰まっていて、1冊読み終わる頃にはきっと「ケンタウロスいいわ〜♪」ってなるはず。
どのお話も主役2人の関係性に萌えます。

表題作はこのままリーマンBL展開しよう?って言いたいくらい先輩(人間)と後輩(ケンタウロス)の息の合った関係にニヤニヤしてしまいます。

靴職人の話は「equus」に収録されている作品群と比べても遜色ないくらいしっかりBL。

好きなのはモデルケンタウロスのお話。
人と違う下半身(馬の部分)は人の足に差し替えるのが当たり前と言わんばかりに撮った写真をフォトショで修正してしまう人間達の中で、ケンタウロスとしての自尊心と人間の足への憧れに揺れるファッションモデルのケンタウロスが、ありのままの姿を美しいと言ってくれるデザイナーに出会うお話です。
アナと雪の女王じゃないけど、自尊心を持ち続けることの難しさと、手放さないことの大切さを教えてくれます。

ケンタウロスって馬の首から上が人間の上半身なので、馬の4本足に加えて更に手も2本あるんですよね。
なのでカバン持ったり名刺渡したり手でごはん持って食べたりは出来るんですが、お尻の方までは手が届かないから汗かいたりしたら先輩に拭いてもらってるケンタロウ(表題作の主人公)がかわいいです。
サラリーマンの嗜みとしてデオドラントもちゃんと持ってるんだけどそれも自分で出来なくない?先輩にやってもらってるのかな?(萌)
トイレ事情には触れちゃダメよと注意書きがあるけど、お風呂事情も同じくらい気になります。

2

もっと読みたい

美術手帖でえすとえむさんのイラストを見て興味が湧いたので読んでみました。

5人のケンタウロスを主役にした短編集です。
BLではないのですが女子との絡みがほとんどないので、エロのないBLという感じです。

健太郎回では、会社の先輩の手土産に笑い、ケンタウロスの名前の付け方と寿命に驚きました。
靴職人回では、映画の卒業を思わせるシーンに「おおっ!」と萌え、ラスト1ページ前の最後のコマにヒヤッとしました。
モデル回のケンタウロスは美しかった。

笑いあり、萌えありで、もっといろいろなお話が読みたいなと思いました。
描き下ろしもすごく良かったです。



2

馬ではありません

さ○ぁ~ずの番組でケンタウロスの話をしていて"あ、何かケンタウロスの本があったな"と連想して読んでみました。

①馬具メーカーの営業・健太郎と先輩社員の男(非ケンタウロス)の話

②蕎麦屋で修行中(主に出前担当)の俊太と、ラーメン屋で修行中の男の子(非ケンタウロス)の話

③靴職人になりたいケンタウロスと家が代々靴職人のウィル(非ケンタウロス)の話。

④ファッションモデルのケンタウロスとデザイナーの男(非ケンタウロス)の話。

⑤働きたくないソーマの話。サラリーマンになる前の健太郎が出てくる。

と、描き下ろし4コマ漫画が7本収録されています。

①はコメディタッチで、これ、IP○ONグランプリで設○さんや堀○さんが言ってたやつだ^^やっぱりNGなんだな~という事象に妙に感心してしまったりしました。(こちらの方が出典が早い!)

でも乗ることに関してはわりと寛容なケンタウロス達。

この本は非BLですけど、③などはドラマチックな展開で一番匂わしかなと。
いや、全部思えば思えますが。(呪文?)

ケンタウロスはギリシア神話なので、どれも男前。ましてや馬(ややこしいなー^^;)部分が美しいので馬が好きな方にはおすすめです。
もちろん私のような不純な気持ちから読んでも、お釣りが来るくらい楽しめました。

ケンタウロスと人の関わりの話ですが、深読みすれば、社会的な一冊だなとも思いました。

3

がんばれケンタウロス!

同じくケンタウルス物の『equus』が耽美な雰囲気のとは対象的に、
笑いありツッコミどころあり、の漫画。
帯の惹き文句「ケンタウロスと友好的な関係を築くための注意」から爆笑する。

現代社会で普通に働くケンタウロス…というネタだけでおおっ!と思うのだが、
通勤の問題やら、「ケンタウロスのトイレはアイドルのそれと一緒です」とか、
もう可笑しいったら!

前半はひたすら可笑しくゲラゲラ笑いながら読めるのだけれど、
後半はジーンとする所もあり、ネタとギャグだけでは終わらない作品となっている。

人より長い時間を生きるケンタウロス達、
彼らの思い出やそれ故の切なさや、人間社会での頑張ろうとする姿が味わい深い。


4

笑えて、そして悲しい半馬人

表紙だけは気になってたんだけど、なかなか買えなかった本です。
読み終わってどうよ?と聞かれるとケンタウロスの驚くほどの人間臭さと人間になれない悲しみを両方見せつけられてしまいどうしようかと思ってしまいます。

ケンタウロスばかりいる村から都会に出てきて仕事に就くという完全アウェイと言ってもいい世界の中、人間と同じ部分もあるし体的に相いれない部分あり、せっかく心が通っても寿命などの時間軸が違う(というかケンタウロスって1000年も生きるんだ・・・!?)が故の別れの悲しみもある。

その中でいかに「君がケンタウロスでも問題ない」、むしろ「ケンタウロスだからこそいい」人とどう逢うのかというオムニバスストーリーがなんかほろ苦く感じます。エロくはないけどむしろこの生き物であまりエロを想像したくないし。

ちなみに競馬を趣味としていればわかることですが、よほどガチガチに発情してない限り、馬の雄の部分は立派な太ももに隠れて絶対に見えないんだよ?とも言っておきます(苦笑)
だから服を着なくても大丈夫なのです。

4

びっくりでした。

興味のあった『えすとえむ』さん。
こんなにも馬を綺麗に艶かしく素敵に表現されているとは!
ケンタウロスの上半身部分もすばらしい。
終始どのアングルからもデッサンの狂いなく美しくたくましい、そしてちょっとこちらの口元が緩んでしまうケンタウロスが臨めます。

この本の帯も笑えますし、パラパラ漫画もあるし、リーマンケンタウロスが
「ケンタウロスのトイレはアイドルのそれと一緒です」
というお触書も笑いました。
どこを取っても芸が細かくて凝ってるんです。

ケンタウロスが普通に世間で生きていってる設定ながら、人間が個々に悩みを抱えているように、彼らにも個々に悩みがありその一つの人生を懸命に生きていく姿が笑いあり、大笑いあり、そしてホロっとさせられたりですごい良かったのですよ!

中でも『GALLOP!!靴職人』が特に好きです。
好きな人を取り戻すために結婚式に乗り込んで、新郎をさらうケンタウロス。
そして二人で生きて行くのです。
自分たちの好きな靴を作りながら。
年を取っていくのです。
肉体の衰えるペースは違うけれども。
そしてコーヒーを飲む二人。

ため息が出るほどにすごくいいです。

4

友達に貸したい一冊!

まず、表紙の雰囲気と作者名が合致しませんでした。
「えすとえむさんってこんな絵だったっけ…?」
しかし好きな作家さんだったので、迷わず購入!
新聞でも紹介されていましたね。

この作品でえすとえむさんの新しい一面が見えた気がします。
とにかく匂わせBLとコメディ寄な雰囲気が堪らないです。
ページ下のパラパラ漫画も忘れずにチェックしてください!笑

「ケンタウロスなら何ページでも描ける!」とご本人が仰っていましたが、本当に今後も期待大な作品です。
私は自分は履けない靴職人になるケンタウロスのお話がじんわりきて良かったです。

3

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