条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hana wa saku ka
不知道花开否
広告代理店に勤めている桜井と美大生の蓉一が出会うところから始まります。
桜井の蓉一に対する第一印象はかわいくないガキ。
それから蓉一が苦手だと思うようになっていたのに、蓉一の描く絵を見て蓉一が考えていることを知りたいと思うようになっていく。
そして、蓉一の笑顔で恋に落ちたと気付く桜井の変化を見ているのが楽しかったです。
しかし、いくら桜井が蓉一と親しくなったからといって柏木が桜井に勝手に蓉一のプライバシーに関わることを話すのは良くないなと感じました。
蓉一の同級生である藤本が登場し、桜井の大阪転勤の話も出てきて、今後の展開が楽しみです。
BL沼にハマりこむきっかけとなった作品はいくつかあるのですが、本作もその一つです。
5巻まで一気読み出来て幸せでした。
登場人物の背景がしっかりと描かれている作品です。
桜井と蓉一の出会いから、桜井の気持ちの変化をゆっくりと読ませてくれる。
全く恋愛に発展しそうにない出会いで印象も悪かったのに、何度か会ううちに蓉一に惹かれていく桜井の心のうちは丁寧に描かれています。
何事にも情熱を持てず、恋愛する気持ちからも遠ざかっている桜井が蓉一に抱く気持ちや、仕事への関わり方も変わっていくのがこの巻の見所かなと思います。
蓉一の気持ちは、キャラクターからしてわかりにくいのですが、菖太や竹生から見る蓉一は桜井の事を気に入っているっぽいんですよね。
ようちゃん分かりにく過ぎだよ。生意気な大学生と思われても仕方ないかな。
番外編の竹生目線の話を読んで、竹生は菖太の事を…なんて思ってたんだよな、初読み当時は。
下宿内総BLになるのかなって…予想というより、願望でしたね笑
めちゃくちゃに胸キュンする…!最初は桜井さん目線で感情が乗ってしまうので、蓉一くんなんやねん…かわいくないやっちゃのう…めちゃくちゃイケメンやないかい…って思うんですが、話が進むにつれ、無愛想で憎たらしかった蓉一くんのいろんな表情を見れたりいろんな言葉が聞けて、あー意外と蓉一くんていい子なんやなあって、そこからかわいくて仕方なくなってきてしまってˉˡˍˉ シモ系はあんまりないのですが、普通にキュンキュンするし続きが気になって最後までイッキに読みました。鼻血でました。かわいいです蓉一くん。あ、桜井さんもね。
桜井(37歳 広告代理店勤務ワーカーホリック気味)×蓉一(美大生)
桜井さんよ37歳はさすがにおっさん呼びでも受け入れねば。
1話から2話の間で突然3ヶ月開いてびっくりしたけど、桜井みたいなタイプの仕事マンは3ヶ月ってあっという間よね。
またこう、桜井の仕事描写の中で出てくる後輩たる井上の発言とか、完全なきらびやかさだったり爆発的なマイナスじゃなくて、地味ぃな苦味を混ぜてくるところが日高先生の好きなところです。普段BL漫画には期待していない要素ですが、この個性があるから日高先生の作品は特別だ。
桜井の蓉一に対する動機って、ちょっと柏木への対抗心から来てるなって思ってたのですが、少し気になってたところが柏木登場で増幅されたって言うのが正しいのかなぁ。うーん、何度か読見返してるけど正直桜井が蓉一を好きになった動機がイマイチ分からないんだよな。
1巻あとがきにもある通り、登場人物みんな植物の名前が付いてますね。露骨じゃなくよくある苗字や名前にさりげなく混ざってるのが素敵。
森に囲まれた立派な屋敷の家主を務める蓉一がかなり取っ付きにくい性格で、まだあまり魅力を理解しきれていないので、2巻以降彼の印象が変わっていくことを期待したいなと思います。既にそんな彼がたまに見せてくれる笑顔に惚れてしまった、年上の桜井。桜井はゲイというわけではないので、初対面の印象もあまり良くはなく未だにその言い方が癪に触ると思ってしまう蓉一を好きになるのが、ちょっと早いかな?とは感じました。ただ、普段あまり良い印象がなくて無愛想だと感じている人が時々笑ってくれると、確かにどきっとはするかもと思い、恋愛過程もここからもっと濃くなっていくんじゃないかな、と楽しみにしています。
個人的には、最後の番外編で描かれていた、蓉一の従兄弟の竹生と菖太の話の方が気になっています。別にBLに発展しなくてもいいから、この2人の穏やかなやり取りをメインカプの話の合間合間で見たいなぁと。時折菖太が空元気になってしまっていることに気付いている竹生が、菖太が安心してありのままの自分を出せるような存在になっていって欲しいですね。既に、そんな雰囲気はありますが。この2人の関係についても楽しみです。
実はBLとは知らずに手をとりました。絵が好みで一巻無料だったので読み進めたら嵌まりました。
あれ?キスしたけど、なんかもやもやしてるけど、もしかしたらBL?って気が付いたときには腐女子仲間入りです。
そこからBLCDという世界を知り、お気に入りの声優にはまり、引き込まれる小説に出会いどっぷりはまりました。
私にとってスタートの作品です。
有名過ぎるこの作品を読んだのは、「憂鬱な朝」を読んだずっと後で。何年も前にちるちるのBLアワードで、桜井さんが『Best リーマン』なる賞(以前はこういう企画モノ賞があったみたい。)を取っていて。さすがにカッコ良過ぎる! この枯れた感じ。表情。営業の女性にやんわりと誘われたりしている。社内でもモテないわけない。たぶん女性の扱いもそれなりに上手だと思われ。そして、(御誂え向きに)広告代理店に勤めるクリエイターだ。カッコいいったら無い。
偶然出逢う美大生、蓉一。古民家に住まう彼の家にはワケありの従兄弟が下宿している。ワクワクするような設定だが、蓉一が無愛想で、モノの言い方が不穏なので、まだまだ桜井さんとの隔たりがある。それなのに…。この物語の終盤で、雷に打たれたように。『他人に全てを奪われるようなこの感覚を忘れていた。』桜井さんは蓉一への恋を自覚する‼︎ 『こんなにも誰かを好きになることができるなんて、考えもしなかった。』
蓉一だって、ここ数年の間、感情を露わにする事が無かったと言うのだから、もう初めから意識していたに違いないのだ。何故かは分からないけども、それは。
親を早くに亡くして、中学生の頃から蓉一の住む家に下宿している菖太が言う。皆んな「親は?」って聞くのに、桜井さんは聞かないね?変なの、というシーンがあって。そこで私たちは桜井さんも早くに両親を亡くしている事を知る。ある人たちには当たり前であろう事が、彼らには当たり前では無い。そして、蓉一も早くに両親を亡くしている。これは、何らかの符号なのか。孤独な魂の邂逅とか、そういった類の? という予感すら感じさせる。
番外編の「鼠たちの話」で、菖太が本家の菖一という男の愛人の子で、親戚の大人たちに疎まれている事が分かる。そんな子供なのに、高校生の菖太が明るくてとっつき易く、桜井さんに始めから懐いていて、この子のお陰で桜井さんはだんだん大胆にこの家に出入りする様にもなるのだ。
そして、このワケありの子供たちを見守る、少しだけ年上のタケさん。小さい時に大人たちの言葉を聞いてしまった彼は何となく彼らの兄貴分として、何かと面倒を見ている。
桜井さんは若い頃、若いからこそ、少し尖っていたのか。情熱的に仕事をしていて、ここ最近は忙しいだけで、熱意を持っていなかったようで、部下たちにもそれを感じ取られていたが。この家の少年たちと出会ったからなのか、少しずつその熱意を思い出しているかの様な、第1章。
庭に種を蒔くという、行為はもう始まってもいて。蓉一がそれとは判別し難い花を描いていて。という、メタファーはもう見られていて。
読み返してみたら、こんなに早く恋に落ちた事を自覚していたんだな、という事に驚く。
思い返せば、他のどんな物語とも違っていて。桜井さんが恋に落ちなければ、これはBLですら無かったのだという事に気付く。
ところで、桜井さんが仕事に使うこの家での撮影だが「リスタート」のワインの広告だと期待したのに。匡さんがモデルの、大きな仕事。そうでは無かったみたいで、ちょっとガッカリもする。匡さんが、女性モデルバージョンもあって、別々に撮影している、みたいな事を言ってたので、そうだったら良いなぁって思ったの。
日高さんの作品は初恋のあとさきシリーズ?をはじめて読んだ以来です。日高さんの描く絵は好きですが、なかなか読む機会もなく今回ようやく読めました。とても丁寧に心情が語られる作品だと思いました。しかし桜井が蓉一のことを好きになるところがよくわかりませんでした。なぜ急に好きになったのかとわかりませんでしたが、他のレビューアーさんが笑ったからと言われてそうなんだ!と気づきました。心情は丁寧にかかれるんですが、私にはわかりにくかったです。あと、受けの子が年齢の割には似つかわしくなくて、不思議な感じでした。これで2人が恋愛にちゃんと発展するのかと読み終わりに思いました。
社会で揉まれて擦れてるのに子どもっぽい桜井さんと、無愛想な美大生の蓉一の話です。
桜井さん
雰囲気は大人です。過労でふらふらでも仕事を続ける姿は見てるこちらが心配になります。それなのに、蓉一と口喧嘩(というよりもう、あしらわれてるだけ?)すると子どもっぽいんです。自分から近づいたくせに蓉一の言動に苛立ったり、惹かれたり。しかし、大人でデキる男です。ずるい。
一巻は夜が舞台のシーンも多かったのですが、屋敷林のしーんとした空気や静かなやりとりの中で恋を自覚する場面は必見です。美しい…!!
蓉一
大きな屋敷(下宿)で親戚と暮らす美大生です。無愛想を通り越した塩対応で桜井さんをズバズバ斬ります。
表情の変化がなく、言葉にも遠慮と容赦がないし19歳という年には似つかわしくないんですが、なんとなく可愛い…気がします。桜井さんに絵を見られたときのセリフはときめきます。
黙っているだけで絵になる雰囲気のある人です。目の奥に感情が宿っているような日高先生の絵が映えます。
それにしても「また不法侵入」何回言ったんだろう…
下宿生活をする菖太とタケさん、蓉一の同級生の藤本、桜井さんの部下井上、それぞれに「役割」だけでない性格があるからこそメイン二人の輪郭がはっきりしています。
日常とか周りの人々も普通に生活する中で思いが育まれていくので、ゆっくりした印象ですが(一巻で既に出会いから数ヶ月経ってます)、その分読み応えもあってじわじわ染みこんできます。