花は咲くか (2)

hana wa saku ka

不知道花开否

花は咲くか (2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神214
  • 萌×272
  • 萌37
  • 中立6
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
44
得点
1475
評価数
337
平均
4.4 / 5
神率
63.5%
著者
日高ショーコ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
花は咲くか
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784344820418

あらすじ

無愛想な大学生・蓉一に惹かれはじめた桜井は、蓉一の家で下宿することに。そしてある夜、桜井は蓉一にキスを……!?
(出版社より)

表題作花は咲くか (2)

桜井 和明,37歳,広告代理店,クリエイター
水川 蓉一,19歳,美大生,下宿を営む

その他の収録作品

  • あとがき(描き下ろし)

レビュー投稿数44

動き出した!

前巻では結構好き嫌いが別れた(ように思われる)この作品。
受の性格的に、物語はサクサク進むのとはほど遠く、登場人物がようやく揃ったかな?というのが1巻でした。
顔は整っているけど、ぶっきらぼうで愛想のカケラも無い蓉一(19歳)と、以前はバリバリ活躍していたけど今はちょっと日和気味?で疲れているサラリーマンの桜井さん(37歳)が、偶然出会い、お互いを苦手と感じていたのにいつのまにか距離が縮まって来た(BL的というよりは人間的に・・・)というところで前巻は終わっていました。
話としては大きな事件なども無く、ゆっくりした進行な上にHのエの字も無く、無表情でイマイチ可愛気が見えない受に、37なのにオヤジと言われて違和感の無い冴えない攻というカップルだったために、攻め重視の私の腐友にはことさら不評なシリーズでした。
(私は受重視なので、ちょい萌えでした。脇役の少年が可愛いかったし!)
が!
今巻はちょっと動きましたよ。
気持ちが!2人の距離が!!

前巻終わりでようやく蓉一を意識した桜井さんに加え、今度は蓉一が一巻かけて自覚しました。
実は蓉一に横恋慕する同級生の藤本君というのが居て、これがかなり積極的なんですが、蓉一はぼんやりしているので、読んでいる方は結構スリルを感じてしまいます。しかし、流されているように見えるのは無関心かららしく、蓉一は桜井さんのことについては、自分なりに色々考えたり悩んだりしています。(無表情ながら・・・)

先に自覚している桜井さんは、年齢差から慎重になりつつも、結構自分に正直な人だったりするのが可愛気を感じさせます。
まぁ、その慎重さを押して動く原動力は藤本の存在な訳で、微妙に両思いになった(?)2人ですが、藤本は健在だし、まだまだラブラブには程遠い感じです。

しかし、後半ようやく自分の気持ちが「好き」なのだと気付いた時の蓉一の可愛さったら・・・!!!(言葉にならない)
今まで可愛さが足りなかった分、その攻撃力はハンパない(><)/!! ギャップ?ギャップ萌えとはこれのことね!? もう、このコマだけで買って後悔はありません。エロが無くても後悔はしない!
また、ここでタイミングよく桜井さん登場!!
その後がまた・・・!!!この巻のクライマックスはここです。これは、書かないでおこう。
読んだ人は共感の頷きをくれるでしょうし、読んでいない人は、自分でその興奮を味わうのがよいでしょう。

いやー、まさかこの話でこんなに滾るとは。
1巻を読んだときには全く想像も出来ませんでした。

あ、今巻は蓉一が可愛さ爆発ですが、従兄弟の菖太の可愛さも健在です。高校の制服がよく似合う・・・もう一人の従兄弟竹さんも良いし、今回初登場の吉富おじさんもいい味出しています。
ゆっくり進む物語だからこそ出せる味が出て来たのかなぁ。こういう物語なのにちゃんとBLになる(予定?)というだけで、今はとにかく嬉しいです。1年先が待ち遠しい♪

お話としては、まだ展開途中ではあるのですが、超可愛い蓉一君にやられてしまったため、神評価になりました。
あ!Hは無いので要注意です(笑)




16

こっ、これは……

 ヤバイ。

 日高ショーコさんの作品は、どれも比較的好きだし、作家買いしているのですが、どこか私にはオシャレすぎてかっこよすぎて、萌えまくるということはありませんでした。

 が……これはねぇ。

 もどかしさがツボにハマった!!!! 萌え死んだ。

 エロは全くないのに、こんなに叫びそうになるなんて……。

 一方は恋愛にがむしゃらに突き進めるような歳じゃないオッサン。(オヤジ好きなのでポイント高い)一方は恋愛どころか人間関係すらまともに築いていない浮世離れした青年。
 まともにくっつくわけはなく……。

 そのもどかしさは、葛藤もなしにすぐにくっついちゃう作品が多いなかで、じれったいけれどドキドキしました。

 いやぁ~~~両思いなのに、両思いになっていない作品って好きだわ。


 しかしさぁ。1年に1冊って、どういうことだろう……。困る!!!

7

じわじわと恋に落ちる様がたまらない

日高ショーコさんをつい最近知り購入したのですが、基本衝動で表紙買いするタイプなので今までスルーしていました。
ふと目が行ってしまうような華がある絵柄ではないので、萌えハンターとしましては手が出し辛い表紙でした。正直顔が地味だな~と。

が、本を開くと一転。
均整のとれた骨格や綺麗な手指、徹底してブレない画力で話に惹き込まれます。
顔の地味さも、無理にキラキラと綺麗な顔の漫画より色気を感じます。知的な色気といいますか。

一巻では多忙なクリエイター・桜井(37)と無愛想な美大生・蓉一(19)の出会いから始まり、会う度に反発し合っていた二人が少しずつお互いを知り、蓉一をいつも目で追っている事に気づいた桜井が恋心を自覚する所で終わります。

二巻では今まで何を考えているのか全く分からなかった蓉一の気持ちが段々と見えてきます。恋心を自覚し、距離を測りかねる桜井に対し、全ての人に無関心な蓉一が明らかに桜井を気にするようになっていく。
蓉一は家族の暖かさも親しい友情も知らず、必要とも思っていないので、桜井に対する興味も、自分の中でどういう感情なのか分からない。
が、蓉一の事が好きな同級生、藤本がいいます。
「目が大っきくなるんだよな」
「桜井さんを見るとき目の色変わってるの自分で気づいてる?」
確かに普段はぼんやりと無表情な蓉一、目蓋を少し伏せたような表情が多いのですが、二巻から桜井を見つめる目がすごく綺麗になってます。この描写がとっても上手い。
蓉一は勿論自覚してなかった訳ですが、藤本に言われたのをきっかけに更に桜井の存在を意識し、二人の距離がまた少し縮まった所で二巻は終わります。

すごくイイところで終わったんですが、続きが出るのは1年後らしいですね・・・。鬼畜だわ・・。

エロはなしで二人が恋に落ちるまでを描いたじんわり萌えな作品ですね。特別にドラマティックな展開はないですが、主人公、脇キャラ共に自然体で無理がなく心の揺れ動きが細やかに描かれてます。BL漫画では貴重ですね。

6

牛歩ですが…

2巻後半で急激な盛り上がりを見せ、そのいきなり具合にはまるで我が事のように動揺しました。
あれほど苦手だと思っていた容一にぞっこんじゃないかよ桜井さん!しかも蓉一がなんの経験もないってことがわかってちょっと舞い上がってたりして可愛いのです。(ただし、進展はあまりない。これBLだったんだっけと思い出したぐらいだもん。)

猫を嫌ってる人がしょうがなく飼うときってこういう状態です。
そんでもう文字通り猫っ可愛がりしちゃってたりするのよね。
こういった心の機微を繊細に描いてくださるから、日高さんの作品は人気があるんですよね~。
登場人物のそれぞれの過去を、チラチラと見せてくださる手法もお上手です。
通いの管理人吉富さんのことは、私もオバサンだと思い込んでたもんで意外だったし、彼が語る過去話はたった2ページなのに泣かされました。やられた!
明るく振舞っていても時折仄暗い眼差しを見せる菖太も気になるし、続き!早く!!

登場人物は花の名前がついているとのこと。
表紙も凝っていて
1巻は蓉一だから芙蓉の花をしょっている
2巻は桜井さんだから桜
3巻は誰だろう…藤本で藤?いやタケで筍?私としては吉富さんが桔梗の花を背負って欲しいとこですが、まあないですよね(笑)

6

目が離せない、触りたい、会うと嬉しい。体の奥底から沸き上がる気持ち。

あらすじが、この巻のネタバレになっていて。二人の気持ちが近づくのはもっと、ずっと後で、とってもゆっくりだと思っていたので。読み返してみて、ビックリしてる。大人の筈の桜井さんが、衝動に任せてキスをする。蓉一を、蓉一のことばかりを考えていて。その顔を見たらたまらなくなって。多分、それは大人のキスで。後になって、桜井さんはそれを反芻する。困惑した蓉一の口唇の震え。蓉一の初めて(‼︎)を奪ってしまったこと。…この後もいっぱい、蓉一の初めては全て桜井さんのものに…。きゃー‼︎

1巻の終わりで、桜井さんは蓉一への特別な気持ち、恋を自覚してしまいます。ドギマギして、どうしたらいいかわからない。けど、目が離せない、触りたい。触ったらどんな顔をするのか知りたい。
この時はまだ、蓉一の方は無自覚で、でも周りには何となく気付かれている。まさか恋だとは思われては無いけど、あんなに周囲に無関心だった蓉一が、どういうわけか桜井さんには懐いていると。
蓉一に会いたくて、家を訪れた桜井さんは、同じ大学の藤本があからさまに蓉一に話しかけているのを見て、軽く嫉妬して帰りかけます。気を遣った竹さんが桜井さんを表まで送ると、息を切らせながら蓉一が追いつく。「俺が桜井さん送るから、竹さんは帰っていいよ。」うははー。蓉一の、無自覚な嫉妬。独占欲。必死に追いかけてきたりして。そーんなの、可愛くないわけがない。
そんな折、桜井さんが、会社で広告のオーディションを手伝っていると、現場に素人モデルとして藤本が現れて。桜井さんはやや一方的に、宣戦布告されることになる。でもまぁ、彼の強引さのお陰で、この恋は進むことになるんだけども。この家に下宿を申し込んだ藤本に対抗するわけじゃ無いけど、桜井さんも週末のセカンドハウスとして、引っ越してくる事になる。
この家の管理人として、食事の世話などに通ってくる吉富さんや、蓉一の父を知る柏木さんと話すうちに蓉一の過去や生い立ちを知る桜井さん。周りの大人が蓉一を「可哀想な子供」「素晴らしい芸術家の子供」として扱ううちに、蓉一はやりたくも無い父の後をトレースして、美大に入り、この家に住んでいるのでは無いか。という周りの大人たちの心配。桜井さんだけが気付いている。蓉一が好きで絵を描いていること。蓉一が花の絵を描いていること。だからやっぱり、桜井さんだけが特別な人なのだ、蓉一にとって。
…藤本はいつも蓉一を見ているから気づく。蓉一が瞳を大きくして、熱っぽい目で桜井さんを見ていることを。そう指摘されて、ようやく蓉一も自分の恋に気づく。桜井さんの事ばかり考えていること。桜井さんと一緒にいると楽しいこと。桜井さんに言われたことは全部、覚えていること。今までそんな人はいなかったこと。そして、触れられると体が…、と考えが及んだところで、真っ赤になる蓉一が可愛い。体が…きっと熱くなるんだ。と、思われ。
この後、同じように体の奥底から沸き上がるこの気持ちのまま、二人は抱き合って、それからキスをする。思い余って押し倒してしまう桜井さんがいい。

恋だけじゃない、蓉一の中に眠っていた感情が少しずつ外に表れていることが分かる巻でもあって。蓉一の両親についても、小出しに解ってくる。このことがミステリーの様相を見せるのは、もう少し後のこと。

4

二人が好きです

1巻に引き続きモゾモゾやっている二人(笑)

この巻では、前巻では桜井への気持ちに自覚の無かった蓉一が、藤本によってその想いに目覚めていきます
桜井にとっては、藤本はライバル的存在
「気のせいじゃないから」と言い放ち開き直った桜井の表情が私的にツボでした
そしてその後、仕事が手に付かなくなってしまったヘタレっぷりに笑いました

一方、桜井を強く意識するようになった蓉一
後半の蓉一の可愛さは異常です
ズボンとブーツの間のすき間という萌えポイントも見逃せません(全く関係ないですが笑)


いじらしい二人が可愛すぎます
3巻も楽しみです!

3

自然に惹かれ合う2人

5巻を味わうために1巻から読み返してるのですが、
この巻は蓉一くんにクローズアップされている巻だと思いました。

蓉一くんはまるで小さな子供のように
嘘偽りのないまっすぐな目で、素直な気持ちを桜井さんにぶつけてきます。
少し天然?不器用な?面も見られますが、
こんなにまっすぐ興味津々に誰かに踏み込まれたら、
桜井さん戸惑いつつも惹かれていっちゃうよね・・・

例えば桜井さんを送るために必死に追いかけたりとか
お家に行きたいとか一緒にいたいとか
蓉一くんの言動本当に感情のありのままを桜井さんに伝えています。
恋のこの字も多分知らないだろうから
恋の駆け引きとか計算も何もない純粋な心で。
上手く言えないのですが、
それって凄く大切で素晴らしいことなんじゃないかと思いました。
自分の気持ちに素直にありのままに表現してると言うか。

菖太くんに対しても
菖太くんのバイト先に行って不器用ながらも自分の想いを伝えたりして
菖太くんが蓉一くんの変化に気付いて
「感情たくさん出すようになったのかも」と言っています。
桜井さんが現われたことで
蓉一くんの抑えていた感情が
やっと出てくるようになったのかなと思いました。

また、この作品は蓉一くんがどうしてそのような性格になったのか
きちんと背景が描かれているので、非常に興味深いです。
蓉一くんはいつも周りには沢山人が集まってくる蓉介という
父親がいて突然両親を失って・・・
しかも両親は心中したかもしれないと言う過去を抱えて生きるのは
とても辛かったのではないでしょうか。
蓉一くんの泣く姿を私は見たことがないですが、
かなり深いトラウマだと思います。
本当に可哀想です。
そして周りには父親の存在があまりに大きすぎて
その子供だからと言って蓉一くんは父親の期待を背負って育ってしまった。
蓉介と同じようにならなければ褒められない、認められない・・・
そうやって生きていくうちに自分の感情をなくしていってしまって、
他人に対しても興味を持てなくなってしまったのではないかと思います。
私自身もカウンセリングを受け続け、厳しい家族や親戚に育てられて、
感情がなくなってしまったことを知りました。
今は回復して来て感情をきちんと感じることができます。
だから蓉一くんの気持ちも共感します。

蓉一くんは桜井さんに何か感じるものがあったのでしょうね
(そこが詳しく描かれていないので残念ではあるのですが、
でも恋愛って理屈じゃないこともありますよね)
水川家に関わってこなかった大人が突然現われて
新鮮、興味津々という感じでしょうか。

桜井さんの蓉一くんを触りたい気持ちもわかります。
だって蓉一くん美人だもん!
何か桜井さんが蓉一くんの頬を触るシーンが何回かありますが、
それを見るだけでもドキドキします。
蓉一くんは真顔だけど(笑)

蓉一くんが桜井さんを思い出して顔を真っ赤にするシーン、
きっと好きだと言う気持ちを自覚してはないだろうけど、
とても可愛いなと思いました。
そこに桜井さんがタイミング良く現われて抱き締めちゃうのも・・・
衝動的に見えるけれど、蓉一くんとても素直だと思います。
蓉一くんが両親を失ったショックで
幼い頃で成長が止まってしまった心や時間が
桜井さんが現われた事で動き始めたのではないかと言う印象を受けました。
幼い頃で成長が止まっていたから、
今子供のように素直なんだと私は解釈しました。
キスシーンはとてもドキドキしました。


実はもうすでに5巻まで一気に読みました。
一気に読むことでわかったことがありました。
この作品は蓉一くんが桜井さんに出会い、
少しずつ寄り添い合って、一緒に生きていくことで、
蓉一くんが桜井さんの支えにより、
過去のトラウマと向き合い解放され癒されていく物語だと思いました。
とてもカウンセリング似ていた事に気付き、深く考えさせられました。

後日3~5巻のレビューを書きたいと思います。

3

距離とはどこに存在するのか

 1巻の表紙は蓉一で、この2巻の表紙は桜井さん。1巻ではくたびれたサラリーマンの桜井が、子供みたいに慌てたり、自分の気持ちに気付いて少年みたいに戸惑う様に、なんて可愛いんだと思っていたのですが、この表紙の桜井はとてもかっこいいです

 1巻で登場した蓉一と同じ美大の藤本が下宿したいと言い出して・・・。この藤本、蓉一に興味津々で、つまり好きなのですね。とても鋭い男です。桜井と接する蓉一がいつもと違うことや桜井の蓉一に対する好意にもすぐに気が付きます。それだけ蓉一を見ていた(こっそり?)と言うことなのだろうな。桜井と蓉一の会話に割って入ったりその行動はとてもあからさまで、鈍い桜井も気付くぐらいです。藤本は心が動くと体も動く、自分の熱に正直な男です。藤本の蓉一に近づきたいという行動が、謀らずとも蓉一と桜井の距離を縮めてしまいます。
 誰にも興味がなかった蓉一が桜井に興味を持つと、好奇心いっぱいの子供みたいで、転んで落ち葉だらけになって桜井を追いかけたり、桜井がどんなところに住んでいるか見てみたいと言ったり、そういう態度や言葉がどんなふうに受け取られるかなんて思いつきもしないんだろうな。見た目のクールさや大人びた落ち着きとはうらはらに、本当の蓉一はとても幼く無垢です。興味の正体が嫉妬や好意だと気付いていないから、気持ちをそのまま口にする。そうかと思えば、知りたいのに携帯番号を聞けずにいたり、純粋過ぎる蓉一が本当に可愛いです。
 桜井は癇に障っていた蓉一のぶっきらぼうな言い様や、不躾な態度すら可愛いと思ってしまう始末で、完全に恋しちゃってます。蓉一の事を考えて夜も眠れないほどに・・・。それでも年の差とか同性であることとか、周りが自分に期待する蓉一との友情なんかが気になって、前に進めない。そんな桜井を所詮大人と侮っている藤本は背中を押してしまうんです。もう、藤本最高だよ!
 他の人の言葉は頭の中を滑り落ちて行くのに、桜井の全てが頭から消えない。今まで知らなかった感情が溢れ出て、自分の熱の正体に気付いた時の蓉一の顔が印象的です。その熱の扱い方を知らない蓉一が、突然現れた桜井に感情のままにしがみつき、二人は初めてのキスを交わします。「桜井さん」としがみつく蓉一に戸惑いながらも口づけた桜井は、見つめ合って愛おしそうに名前を呼んで、蓉一の頬に手を添えてもう一度キスをします。なんて綺麗なキスシーンだろう。ドキドキして切なくて、何度も読んだシーンなのにあまりに美しくてため息が出ます。桜井が、こらえきれずに手首をつかんで押し倒す牡臭さにも心を鷲掴みにされました!
 キスまでの進展でここまできゅんきゅんさせられる作品。そうそうありません。
 

3

じれったいなりにじわじわ進む

ようやくBLらしくなってきた2巻です。

タケと桜井が一緒にいると嫉妬する蓉一。
蓉一の表情はあまり変わらないのですが、
言葉や行動で桜井のことが気になっていることがよく分かります。

そして当て馬の藤本が知らない間に蓉一は桜井さんの家にも上がっちゃいます。
そして蓉一は「家を見に行きたい」「桜井さんともう少し一緒にいたかったから」などと
誘ってんのかおい!と突っ込みたくなる発言をしまくります。

このじれったさが萌え萌えします。
蓉一の無自覚誘い受け的な初恋模様がたまらんのです。
日高先生の麗しい絵で読むとますますたまらないです。
ようやくキスまできましたが…。果たして次巻はどうなることやら。
このペースで行くとキス以上は一体いつになることでしょう(笑)
じれったい物語がお好きな人に激しくお勧めいたします!!ぜひ悶えて欲しいです!

2

蓉一、萌え過ぎ!

『花は咲くか』の二巻。

相変わらず空気感が本当にゆったりしていて、心の変化が自然なところが好きです。
作画も美しい。
そして、ただ美しいだけの漫画ではないところが最高です。

受けは蓉一、美大生。
桜井は広告代理店で働く37歳。

この巻では当て馬的な人物、藤本が登場。
蓉一の大学の同級生で、まったくつるまない蓉一が気になり近づいてくるのです。

ただ、彼のおかげでふたりの距離はかなり加速度的に近づきます。
桜井は若い藤本に嫉妬し焦る。
そして蓉一は今まで他人に無関心だったはずなのに、藤本に指摘されることで桜井への気持ちを自覚します。

この巻のわたしの萌えポイントは、まだ桜井への恋心に無自覚だった蓉一が、タケさん(従兄弟)に嫉妬し、思わず桜井を追いかけてしまうところ。
これで無自覚だなんて、どんだけドンなんだ!蓉一!可愛い過ぎだ!
初恋かなー。
恋に慣れない子って最高です。

そして個人的には蓉一たち下宿人の面倒をみている、吉富のキャラの濃さが良い!
強面なのに、世話好きおばちゃんのよう…良い意味でね(笑

2

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