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Sakuhinnumber20
先生の絵が好きですが、表題作は画力ぅ!と唸りました。
芸術作品を描かれても違和感ないですもんね。
ただ絵が上手いだけではいい漫画にはならないとかの宮崎駿氏が言われていたように
えすとえむ先生は漫画としてもすばらしいのが好きです。
ストーリーはまさかの絵に描かれた人物が飛び出してくるというものでしたがw
□ジャスト ノット ライク ア メリーゴーランド
「エイジ・コールド・ブルー」で先生はローリング・ストーンズがお好きなのかなとレビューで書きましたが、本作に登場する馬の名前がローリングストーン(しかもダメ馬w)で、やっぱり!とうれしくなりました。
作品名もストーンズの曲のパロかな?と思ったり。
メリーゴーランドは前の馬には決して追いつかない…幼なじみの片思いが切なかったです。
□ラスゲアード
アルバロの真剣なギターに合わせて、本気で踊るヘススの場面がエロチックでした。
躍動感がありながら芸術的でもあるのが、すばらしいです。
だから、動きのあるダンスや闘牛、動きのない芸術まで、静と動どちらのテーマを描かれてもいいですね。
□en el parque
「彼が歴史や政治 外国の話をして 私は文学や哲学の話をする」
「世界が完成していくような気分だった」
好きなセリフです。
完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆☆☆
面白い ☆☆☆
内容が好き ☆☆☆
絵が好き ☆☆☆☆☆
キャラが好き ☆☆
萌える ☆☆
ドラマティックな作品です。
えすとえむ先生のストーリー展開は、他と一線を画すお洒落さですね。BLマンガというより青年誌の雰囲気。まさに今は青年誌に移られていますが。
どれも眩しいほどのハッピーエンドではありません。だからこそ続きを考えて楽しめるというかこの先に広がりがあるというか、完全に閉じきっていないからこそ余韻が一層楽しめます。
表題作のおまけが最後にあったのは嬉しかった!けれどこちらも決して幸せなおまけではありません。
イヴはいつでも抜け出せるのね。
大人が読むBLという感じの作品です。
セックスシーンがあるのは「作品ナンバー20
」だけで、あとは片想いだったり、脳梗塞で記憶があやふやになってしまったおじいさんが、もう一度この場所で会おうと約束した友人を待ち続ける話。
「作品ナンバー20」絵の中の人物が飛び出して来るんですが、モーリスの目の前だけなので…これは、現実か空想かと思ってしまいました。
絵の中の人物の名前はイヴ。外を自由に歩けるみたいなんで現実なんですよね。
「作品ナンバー20」以外は私がBLを読み始めた頃に出会っていたら難しかったかも知れないと思います。
大人のBLって感じです。
これ、すっごい好きです!
物語としてはハッピーエンドではないかもしれないけど...。
今更ですが、まあとにかく圧倒的な絵のうまさ。
そして、色んな符号が面白いです~。
さすが、といいますか。
イヴがモーリス(オリヴィエ)を好き過ぎて哀しい...。
もう、全てがハマった時、号泣でしたー(T_T)
せめて、今のモーリスを好きになれたらよかったのに~とも
思いますが、でも、この物語はこれでいいんだろうな。
この手の、世代を超えたストーリーとか輪廻モノとかに弱いです...。
つか、この人これからもモーリス(オリヴィエ)探して
ウロウロするんだろうか(笑)
んでまた今のモーリスも切ないよね!
ずっと好きだったんだもんね!
でも、きっと死ぬまでイヴを守ってくれると思います!
普通に結婚とかするけど、きっと子孫にずっと受け継がれていくと思う!(希望・笑)
最高に大好き!!!!!
今までの単行本の中で1番人間臭くて、カッコいい><
「赤」と「情熱」という言葉が彼女以上に似合う人なんてこの世にいるのだろうか。
てなわけで表題作も好きだけど、1番情熱的な話からレビュー♪
[ラスゲアード]
フラメンコを踊る青年とギター弾きのオジサンの恋(?)。
年の差、男の情熱、粋なセリフ(とジョーク)がすごく絶妙に絡み合う、プラトニックラブ。
音楽と肉体が一緒になって踊り高ぶるフラメンコの情熱が肌で感じられた気がします。
岡田屋鉄蔵先生の「タンゴの男」的なムチムチ感はないんですが、筋肉質ないい身体をしていますよ^^
本気で踊ることに対して青年は、
『…嫌なんだ。内側までさらすみたいで』
『(金もらって寝るのとは)違う』
『内蔵まで見られるような…いや、それとも違うな。うまい言葉が見当たらない』
『思い付いたら言うよ』
と言葉を選ぶのですがこれがまた、イイ。
そんな陳腐な言葉では語れないこの胸の高鳴りを表してくれる、ピッタリの言葉。
久しぶりにマジで踊った青年が語るその言葉は、私の胸にもピッタリ来ました><
君、それは恋だよ! 笑
最後の終わり方が爽やかでまたイイんですよね!
私はえすとえむ作品のジョークセンスが大好きです。
エスプリが効いている^^
えすとえむさん、先に『ULTRAS』のほうを読んでいたのですが、独特の世界観と間の取り方がたまりませんね~!
表題作はファンタジーです。
絵から飛び出してきた男・イブと、彼に20年間恋し続けていた修復士・モーリス。
イブの恋も切なかったが、モーリスの恋も切なかった。
初めて好きな相手を抱けたのに、好きだと告げることもままならず(伝えたけどww)、ましてや相手が絵だなんて…
切ないけれど、モーリスが本当にイブのことを好きだったんだということがわかって、なんだか胸がしめつけられました。
モーリスの告白するコマ以降の展開は神。
オチも素晴らしかったと思う。
逆に…書き下ろしはいらなかったかも、まぁ「もしも」の話として受け止めておきますが。
『ジャスト ノット ライク ア メリーゴーランド』
なかなかの乙女展開。
受が乙女で、攻がどーしようもなくて、よかったです。
メリーゴーランドをそういう風に例えるところが目からウロコ。
こういうのってセンスなんでしょうねー
この作品だけ、他の作品と雰囲気ガラっと違います。日本が舞台だからか??
『ラスゲアード』
表題作もそうでしたが、この作品も好きな相手に好きだと伝えることができない恋でした。
二人の関係は微妙すぎて…
ダンサーと、その店のラスゲアード弾き。
若いダンサーと、年老いたラスゲアード弾き。
ラスゲアードの演奏に合わせて踊るシーンが非常にエロティックでした。
雰囲気エロス、たまらんです。
そして、この年老いた男の手が…非常にそそります。
歳老いたカンジと、年季の入った演奏家の手。
そしてそんな彼に恋したダンサー。
この作品も、とても間の取り方が美しい。
無駄なセリフがないんです。
最低限必要なセリフだけで、あとは間と表情で魅せる。
なかなかこんな作家さんいないと思います。
愛してるからこそ、離れる。この二人の究極の愛情です。
『en el parque 』は、間の取り方が絶妙で!
ほのぼのとした感じがよく出てました。
実はこのお爺さん、脳梗塞で記憶障害を持っているのですが…
ほのぼの系かと思いきや、真坂のせつな系展開に、ホロリとしてしまいました。
シルバーラブなんですが、本当にいい話でした。
表題は異国ファンタジーですね。といってもあんまりファンタジーっていう空気感はないので、普段現代モノしか読まない自分でも物語の世界にすんなり感情移入することができました。
絵の勉強をされていたのかな?全体的にデッサンが綺麗でお話の雰囲気にあっているタッチが魅力的でした。肉体が美しい
幼いころに見た、青年が描かれた絵。
悲しむような哀れむような愛おしむような…その目に心を奪われたモーリス。
修復家になった彼はついにその作品と出会えることに。
なんとその作品から絵の青年、イヴが出てくるんですね。
二人の恋愛がメインではなくイヴの過去の切ない思い出や、絵についての知られざる真実が描かれています。
美しく切ないお話でしたね。
他現代モノが1編と異国モノが2編、どの作品も素敵でした。
私は「en el parque」というお話が1番好きでしたね。おじいちゃんのお話なんですがね。なんかもうジーンときてしまいましたよ。
BLとして萌えたという感じではないんですがすごく読みごたえがある作品でした。
表題作は、絵画の修復士・モーリスが、絵画から抜け出した青年と出会う、すこし不思議なお話です。
主人公のモーリスは少年の頃から、画家モーリス・オリヴィエによる「世界一有名な下絵」に描かれていた人物に恋焦がれ続けてきました。あるとき、その下絵を元にした絵画が白骨死体と共に地中から発見され、修復のためにモーリスの手元に運ばれてきます。
絵画の表面のカビや変色を修復し、万感の想いをこめて「やあ やっと会えたね」と声をかけるモーリス。しかし彼が目を話した一瞬の隙に、青年は絵画から抜け出してモーリスの目の前に現れ、イヴと名乗ります。
イヴとの係わり合いの中で、画家「モーリス・オリヴィエ」と、絵画に描かれた青年「イヴ」自身の正体が明らかになっていきます。そして自分に気がついてくれた、自分を愛してくれたモーリスにその秘密を残して、再びイヴは絵画の中に戻っていきます。絵画の中で妖しく美しく微笑むイヴは、モーリスのみならず、読んでいる私を魅了してやみません。
また、3作目の「ラスゲアード」もとても良かったです。
観光地のレストランでフラメンコを披露している若きダンサー・ヘススと、熟年のギタリスト・アルバロのお話。
アルバロがかっこよすぎます!!!アルバロの、かつては一流の一座にいたほどの腕前を持っているのですが、年をとってからは観光客相手のフラメンコの演奏に甘んじています。しかし、踊りへの情熱を忘れてしまったヘススのために人肌脱ぐのです。ヒィーなんじゃそりゃアルバロかっこいい!!
アルバロのしわがれた手!アルバロの胸毛!非常に渋くてセクシーでいぶし銀で素晴らしいです。
もちろん年若いダンサーのヘススも、水気があってしなやかでめちゃくちゃセクシーであります。
セクシー×セクシー夢の競演でありました。
えすとえむさんのフェティシズムや、異国情緒あふれる色気が如何なく発揮された1冊だと思います。
この本、カバー絵からして素晴らしい
この、ダビデ像のような美青年!!
画力も圧倒的だけど、コマ構成も実に美しい!!
この本には4つのお話が入っているけど、やっぱり表題作が一番!!
えすとえむさんの描く「The 西洋人の裸」!
これがたっぷり堪能できる。
「ラスゲアード」のダンサーの裸も、如何にも「ダンサー」で素晴らしい!
他の2作は味わいの違う、軽いほのぼの話。
これはこれで構成が素晴らしいので、良いのけれど
やっぱり「えすとえむを堪能」といったら、「西洋人の裸」だよね。
えすとえむさんの作品の主人公達は、皆自分達の側にいるような、今回奇跡のようなストーリーもあるが、それでさえ、現実にあるのではないか?と思わせるリアリティをもって迫ってくる。
男達の深い想いがじんと染みわたってくる。
表題作は、長年想っていたスケッチの絵が白骨死体と共に発見され、その修復をすると、思い続けていたその絵の男が絵から抜け出して、長年謎だったその作家の過去を語る、という話。
修復士になったのも、その絵の男がずっと好きだったからであるモーリス。
絵から抜け出てきたのはイブという青年。
彼はその絵の作家モーリス・オリヴィエの恋人だった。
しかし、その背景には意外な真実が!
オリヴィエを探してさまようイヴ、オリヴィエを思い出す為にモーリスに抱いてくれと願う。
そして再びサインによって絵の中に閉じ込められるイヴ。
お互いの切ない想いがすれ違うかのような作りなのに、なぜかこの二人の想いは共鳴しているのです。
書き下ろしの話で、イヴはオリヴィエの面影を探しているのですが、帰る処はモーリスの下。
モーリスはイヴを手に入れたし、イヴはオリヴィエに変わる愛情を手に入れたのですね。
イヴが絵を抜け出しては、何かやらかすのでは?とかそのたびモーリスが尻拭いするんだろうな、と想像して、結構イヴってお茶目キャラって、可愛く思いました。
印象に残った作品では
「ラスゲアード」・・・フラメンコダンサーのヘススは踊りに情熱を失っている。そしてかつて一世を風靡したギターのアルバロは、その彼の情熱を呼び起こす。
心臓をさらして傷つけるほどの衝撃と情熱は、彼を新しい道へはばたかせる。
ギターのアルバロが渋いおやじですが、、激しさを内に秘めた見守るような優しさがイイ男にしています。
「en el park」・・・老年カップルです!(体はありません)
脳梗塞で、一部の記憶を喪失して過去の恋人を待ち続ける老人(本当は一緒に住んでいるのに)
公園で出会った青年を通して、それぞれのカップルの愛が進みだす。
じんわりと、しみじみと、優しさが伝わってきます。
今回も圧倒的な画力と、無駄な装飾のないストレートなストーリーで味わい深い作品になっています。