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この作者の本は、一作だけ読んだことがある。
雰囲気というか、肌触りのようなものが、かなり好きだった。
ただし非BL作品。
そして本作。
魅惑的な美しい表紙に惹かれ、
「王子様と灰色の日々」と、王子つながりでも気になっておりながら
アラブもの?え?という感じで、なんとなく手が出なかった。
でも。
読んでみたらすごく良かった!
アラブものと言って思い描くような濃い感じではなく、
淡い色彩のまるで詩を読んでいるような世界。
ファンタジーなんだけれど適当にコミカルで、
力が抜けた遊離しずぎない感覚が好き。
物語は、主人公の大学生スズキが、
借金のかたにアラブに売られるところから始まる。
アイドルというふれこみのスズキが男だったことで、皇太子は機嫌を損ねるが、
それを納めるように第二王子のハーリドが彼を買い取る。
奴隷として買い取ったのに、特に何をさせるわけでもないハーリド……
王子とスズキ、それぞれの過去のエピソード、
それぞれの今の立場と閉塞感。
王子の幼い弟(可愛い!)、辞書の下ネタチェック、など
微笑ましいエピソードも挟まりながら、
言葉の通じない二人の関係は、少しずつ近づいて行くが……
展開自体はこれまた王道なのかなぁ。
大人で男前の王子も、結構今時の男の子なスズキも、どちらも愛おしくて
胸がキュンキュンして幸せにしてやりたくてたまらなくなる。
終わりの余韻もいい。
そして、同時収録の別な話を挟んで、
ハッピーエンドを予感させる「その後」が暖かくてまたいい。
絵も台詞も、時々抜けちゃってるよなぁ、と思わなくはないし、
おい、アラブなのに髭はどうした!?とか思わなくもないけれど、
そこを含めての世界観や味わい、だと好意的に解釈しましょう。
後書きで判明した、「まさかの、王子年下!」に再度キュンとしちゃったので、
神つけちゃいます!
おかしいなあ、今日は笑い転げる作品を読む予定だったのに。
本棚整理中に出てきた山中先生の「500年の営み」
夢中になって再読、たりねーと思って、ひっぱりだした当作を再読。
どっちの作品も落涙もの。
どうしようもなく記憶に残る一冊には間違いないので神。
アラブにハマっていた時に、当作に到達。
もちろん、王道アラブしか知らなかったので、最初はびっくり。
万人受けする絵ではないだろう・・と思います。
そして、万人受けする話運びでもないだろう とも思います。
でも、私、この作品、大好き。
偶然の出会いで、かつ王道アラブでは全くない作品でしたが、
一気に山中先生の他作品をあさるようになりました。
弱いんです、この攻めさんみたいな、控えめ、じんわり攻め系。
最後、受けさんに向かって「お前を窓から投げ捨てる訳にはいかない」という
彼の背中とその愛情に号泣。
そして、「えーーーーーーちょっとまってお願い」的なところで
終わってしまい、
余韻というか放り出され感というか、そういうものが半端ないです。
ううう。唸るしかない状況。
前回読んだ時も検索しました。
同人誌の方で続き?関連作?があり、
読みたくて読みたくてしょうがなくなり、今回も本屋検索。
そしてpriceをみて、ため息・・・(すいません BL貧乏なもので)
はー電子本サイトさん、、、お願い。掲載して・・・・(涙)
そうです、余韻(としておく)半端ない という本なので、
そういう終わり方でも大丈夫かどうか、読む前に十分ご確認ください(笑)
海で溺れてる時に海水飲んじゃった 的な渇望感を味わえます!
すごい余韻でした。
萌えて萌えて、ぽろっと泣きました。
これアラブものって言っていいのかな。
独特の作風です。趣味が分かれそうだなと思いました。この空気感が好きならハマるし、好きじゃないなら面白さがさっぱり分からないかも。
メルヘンのようでいてメルヘンじゃなくて、非リアルなようでリアルで。
私、アラブものは苦手なんですが、まったく苦手意識がわかないお話でした。なので、アラブが苦手だという方にも試していただきたい作品です。
言葉が通じない二人が少しずつ心を寄り添わせていく場面にキュンキュン。
アラブの王子様が最後にくだした決断にキューン。
二人の再会の場面が読みたかったな。
でも、あそこで終わってるから、この余韻が味わえたんだろうな。
『淋しさの値段』
うへー、タマラン。
一日五万で買われた男と、買った男の生活。
読み終えてタイトルを見ると、感慨深いです。
大好き、こういうお話。
山中ヒコ先生の独特な心にグっとくるあの雰囲気がハッキリでていたと思います。
夢のようなリアルのようなアラブもの。
兄に取られたくなくって、でも捨てることなんかできなくって。
ぎゅっと抱き合って泣く二人にこっちも胸が痛くなりました。
言葉が通じにくいところも良かったです。
読みながら「幸せにしてやりたい…!」と思ってしまいました。
読み切りで完璧な再開シーンがなかったところがまたあざといというかなんというか(笑)
妄想がかきたてられますね。神!
カップリングとしては、アラブの第二王子×日本人奴隷なのですが、エロはほとんどありません。プラトニックなBLが好きな方におすすめ。
特に、攻め様の弟王子が全体を通して出てくるのですが、この弟王子がとてもかわいい!!
そして、その弟王子を可愛がり、成長を見守る攻め様。受けに腕枕をしつつ、その寝顔をじっと見守る攻め様。年下なのに包容力のある攻め様がとにかく魅力的でたまらない!!全体を通して、男前な攻め様の魅力のとりこになった作品でした。
甘さと切なさに異国のスパイスでとても素敵な一冊。
山中さんのはかなり覚悟してから読まないと心を痛める本も少なくないのですが、これは切なさのバランスが良いので何度も手に取ってしまいます。
アラブの王子様と奴隷の日本人という凄い設定です。良い!
王子が素敵すぎでした(吐血)
ええもうパーフェクト超人です。欠点は次男って事だけ。あなたが長男だったらかの国はさらなる発展を…いや、そうなるとスズキと出会えなかった!
奴隷ボーイ、スズキも最初はパッとしないのですが、徐々に良さが現れて王子をほだすほどほっこりさせてくれます。
山中さんの本はふと一冊読んでしまうとあるだけ引っ張りだして読み返してしまう、恐ろしい求心力がありますね。
すごくすごく前に読んだ作品です。
今も好きで読み返すことがあるので感想を。
『王子様と灰色の日』が好きで、この作品も購入しした記憶。
ヒコ先生の絵柄がとても好みで、作風と合っていて独特の世界観が表現されていると思います。
このお話はギャグっぽいですけど、どこか寂しさというか切ないところが散りばめられていて、ヒコ先生の作品だなぁと感じます。そしてだいたい泣きます。
作品が発売されたのはかなり前になるので、当時のBL作品の印象が伺えるけど、今読んでも面白いです。
余韻がすごい!
無駄にエロが無くて、しっかりゆっくりストーリーが進んで行く所がすごく良かった。
王子と小鳥が生活の中で、言葉の壁がありながら、心を通わせていく様がグッときました。また、王子が言葉の少なめで〜漢気があってカッコイイよ。
最後の別れのシーンは泣けた・・・
タイトルが、本当にその通りで、小鳥は王子の手によって、羽ばたいたね。
続編読みたいと思ったけど、最後のシーンが、王子に手紙を渡す所と、ボロアパートをノックするで終わってるのが・・・またねぇ〜!(笑)これは、これで完で納得しよう!
「淋しさの値段」は、攻めの言葉で〜いつか全部無くした時に思い出す物があったらいいだろう〜これが、攻めの人生だったんだね。このまま、ずっと2人で幸せになりそう。
ドラマCDを聴いてからの原作読みです。作者様の他作品を知っていましたので、読むのも楽しみでした。
とにかくストーリーが好きです。先生の考えるセリフも好きです。ぐっとくるんです。すべてが報われるわけではないけど、きっと一生懸命に生きていたら、良いこともあるよって教えてくれるような作品でした。
兄弟、兄はトンでも君ですが、弟が可愛い。ドラマCDで、ハチャメチャセリフを聴いていたのですが、そのまんま!!笑いました。
切ないけど、笑いもあって、素敵なラブストーリーでした。
手元にあるコミックスの中でも、
今作ほど美しいと思える表紙は他にありません。
ふたりの姿がとても美しい、その一言に尽きます。
とある砂漠の国のオークションに出品された日本人・スズキは
最愛にして唯一の肉親・祖父を亡くし、
その祖父が残した借金を抱え、異国の地に売り飛ばされた身の上。
危ういところを第二王子・ハーリドに救われ(奴隷として買われ)たけど
スズキが考えるのは、脱走して日本に帰ることだった。
一方のハーリド王子は、家族もいて、何でも手に入る身分だけど
大切なものを持つことを許されていなかった。
それを取り上げる権力=第一王子の兄が、彼のそばにあったから。
彼はいつも、大切なものを自分の手で窓から投げ捨てて壊してきた。
奪われるよりずっとましだったのだ。
そんなふたりがお互いの事を知っていく内に、
王子と奴隷としてではない、特別な感情が芽生えていく。
でも、それさえも兄に奪われることになり―
強く心に残ったのは、
ハーリド王子の強さと優しさ、そしてそれ以上に
スズキに対して純粋な気持ちを持っているところ。
スズキへの愛情に気づいても、中々手を出せずにいたり
自分の国の一番美しい景色を見せるために、砂漠デートに連れ出したりと
とにかくピュアで、顔を赤らめる姿がすごく微笑ましい。
一国の王子として、弟や兄として、強く優しい有能な彼が
好きな人の前では純粋なただの男、そんなギャップにグッときました。
スズキに関しては、可愛らしい容貌とは裏腹に
彼の強さと頑なさがとても美しいと思いました。
日本に帰ることを諦めない屈強な心。
そして、どんなに責め立てたい境遇に置かれても―
例えば、好きな人の兄の元へ奴隷として行かなければならなくとも
彼は決して誰も責めない、すごく強い人間です。
王子が選択した結末は、翼を奪われた小鳥にもう一度
翼を与えたもののように思えました。
窓から投げ捨てられたとしても、飛んでいける翼。
そして、描き下ろしで与えられた希望は、読者にとって、
書き手からのとても嬉しい贈り物となります。
まるで異国の地の美しい寓話のような物語でした。
もう一篇の収録作品も短いながら読み応えがあり、
山中ヒコさんは、色々な設定や表現で
読み手を魅了される素敵な作家さんだなあ、と
ますます虜になってしまいました。