憂鬱な朝 1

yuuutsu na asa

忧郁的早晨

憂鬱な朝 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神349
  • 萌×270
  • 萌69
  • 中立21
  • しゅみじゃない21

--

レビュー数
61
得点
2253
評価数
530
平均
4.3 / 5
神率
65.8%
著者
日高ショーコ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
憂鬱な朝
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784199604027

あらすじ

父の死後、十歳にして子爵家当主の
座を継いだ久世暁人(くぜあきひと)。
教育係を務めるのは、怜悧な美貌の家令・
桂木智之(かつらぎともゆき)だ。
けれど、社交界でも一目置かれる
有能な桂木は、暁人になぜか冷たい。
もしや僕は、憎まれているのか──!? 
桂木に惹かれる暁人は、拒絶の理由が知りたくて…!?
若き子爵と家令の恋を紡ぐ、クラシカルロマン。
出版社より

表題作憂鬱な朝 1

久世暁人(久世家当主・子爵)
桂木智之(久世家家令)

その他の収録作品

  • conversation(描き下ろし 番外編)

レビュー投稿数61

私は以前、1巻で読むのを止めていました。

過去の私へ。

あなたは、
冷たい受けを一途に想い続け、少しずつ少しずつ受けの心を溶かしていくワンコ攻めが好きですね。
どこまでも難攻不落な冷たさを持っているのに、攻めの一途な愛情にじわじわとぐらついていく美人受けも好きですね。
立ち塞がる困難から、ある時は逃げ、ある時は立ち向かい、一進一退しながらも、二人でハッピーエンドを掴み取りに行く物語が大好きですね。

それならこの作品がツボでツボで仕方ないでしょう。

何?1巻に出てくる単語がやたら小難しくて面白くなかった?
桂木が一向にデレないから微塵も萌えなかった?
だから2巻を買うのを躊躇ってるって?

分かるわ〜。
爵位が云々血筋が云々、小難しいし。

でもあえて言わせて欲しい。

何眠たいことを言ってるんだ。

上に出てくるようなキャラクターや物語が好きなんでしょう。
なら迷わなくていい。2巻以降も買いなさい。
物語の理解が難しいなら、まずは二人の心情を追うだけに徹しても良いから。
あーよく分からんけど何か問題が起きたのね?それで今このキャラは〇〇をしたのね?ぐらいならきっと理解出来る。
一度結末を見届けた後なら、落ち着いてじっくり二周目に入ることが出来るし、物語をより深く理解出来るから。

え?流石にこのボリュームの物語を二周読むのはキツい?

大丈夫、未来で既に八周してるから。
ハマりすぎて聖地まで行ったから。
BL作品で初めてネップリ使ったから。

頼むから一刻も早く読んでくれ。

リアルタイムで追えなかったことを心底後悔しているんだ。

4

「BLとかエロくてナンボでしょ」という価値観をぶち壊された作品

本当に大好きな作品なんですが、
ものすごく重厚な物語に対してとんでもなく深いレビューをされている方がたくさんいらっしゃって
頭の悪い文章しか書けない私が今更レビューするのもなぁ、と思っていました。

が、「最近BLのエロに慣れたせいでそういうシーンでドキドキしなくなっちゃったんだよね」と言っていた友人に
私もエロ重視だけどこの作品は本当にドキドキしたよ、おすすめ!と勧めてみたら
「マジで久しぶりにときめいた…」と嬉しい返事が来まして、
そういう観点でレビューするのも有りかなと思った次第です。

皆様のレビューにある通り、シナリオがとにかく重厚で濃密。この世界観でこのキャラクターたちが毎晩盛ってセックスに突入…なんてするわけもなく、徹頭徹尾エロは少ないです。ほとんど二人が触れ合わない巻もあります。

ですが…そのシナリオ故なのか、キャラクター故なのか。明確な理由は分かりませんが、些細なキスシーンや触れ合いだけで本っ当にドキドキさせられます。
何というか、超清楚系で露出なんて一切しません!みたいな女の子がちょっとだけ胸元開けてたりしたら、それだけで「見てはいけないものを見ちゃった…!」みたいになるじゃないですか。イメージとしてはそんな感じです。

たとえば、お互い抱きしめ合いながらキスをする。舌を絡め合う。こういうシーンはBLではありふれており、特別エロい行動ではありません。なのに、それらの行動一つ一つに互いの感情が籠っていて、どこを切り取っても色っぽい。
エロいからドキドキした、ではないです。恋をした時のドキドキに近かった。恋をした瞬間って、その人の一挙手一投足全てにときめくし、些細なことで色気を感じてドキッとするじゃないですか。私にとってはそういう感覚でした。
キスしかしていないシーンで「あわわ…っ」ってなった作品は本当に初めてです。
この巻に入っている話ではないのですが、物語中盤で桂木が初めてフ〇ラをしたシーンなんて本気で心臓が爆発するかと思いました。ほんの数コマです。濃厚に描かれているわけでもありません。なのに初めてエロ本を読んだ小学生男子みたいに「うわ、うわ、舌が…桂木の舌が、うわ…」なんて思ったりして、何度そのシーンを読み返したことか…。

ああそうか、これが「萌え」かと。
まだ子供だった頃に目覚めて以来何冊もBLを読み、すっかり慣れ切っていましたが、そんな私が久しぶりに「萌え」を感じたのがこの作品でした。

あまりの色気にどうしようもなくときめいて、くらくらさせられました。
確かに近づいているはずなのに完全なゼロ距離にならない二人に悶絶させられて、
最後には本当に美しいエンディングを迎えて…。
BL作品なのに、ほとんど恋と等しい感情を抱いた作品でした。

最近のエロ食傷気味なんだよね、とか
エロ度少なめ?ないないww とか
そう思ってる方にこそ読んで欲しい作品かもしれません。

4

好きなBLベスト5には入る作品です!

フェアで割引していたので1巻だけ読んでみてその日のうちに全巻DLしました。
今までこんな素晴らしい作品を知らなかったことが悔やまれます。

1巻まではどっちが受け攻めが分からなかったのでドキドキしながら読んでましたが
素敵な攻め様に成長していくさまが素晴らしかったです。

あと、なんとなくテレがあってエッチなBLを人に薦めることをしなかったのですが
「憂鬱な朝」だけはみんなにオススメしてます!
大正ロマンというか、時代背景がしっかり描かれていて頭のいいBLという感じなので薦めやすいです笑
そして誰かと語りたくなる!

こういう作品にまた出会いたいー!

2

大河ドラマの序章

完結してから、現時点で三年半が経つそうですが、連載中から追いたかったな~!主人公が幼いところ(10歳!)から物語が始まりますが、執事と一緒に鎌倉から東京に出てくる描写から、既に壮大なストーリーの予感に期待大。主人公がすぐに青年になってしまうのは少し残念ですが、その分、届かない想いに苦悩する彼の姿を序章から堪能できます。
絵はさすがの日高ショーコ先生。今とさほど変わらす、本当に美しいです。明治後期を舞台にしていますが、町や建物も丁寧に描き込んで、世界観をしっかり作り上げています。
甘々好きな人には少し辛いかもしれない第1巻。でもここを乗り越えて、この先の展開を楽しんで欲しいと思います。

1

全てはここから

久々に再読です。
長編なので気合入れないと読み返せませんが、ピッタリハマるときは最高の気分にさせてくれる名作。今がそのとき。

この重厚さを商業BLで感じられる機会はそう多くはありません。作画と原作のご担当が別だからこそなせる事でもあるのでしょうか。一般漫画にも活躍の場を広げながら、BL作品も継続して出してくださる…ありがたい。

◾️久世暁人(10歳にして当主)×桂木智之(家令)
もっとベッドシーンは少ないかと思っていたら、1巻で既に2回もあったとは。それでも濃厚ではなく、さらりと隠される…少女漫画の如きベッドシーンです。実際歴史漫画みたいな雰囲気ありますからね。実写ドラマ化しても不思議ではないほどに。
まだまだこれからですが、この時点で既に名作の気配が漂っています。日高先生の作画は相変わらず表情に乏しいのですが、今作の場合は特にそれが雰囲気に似合ってるな。

1

人気作品だから期待しすぎたかな。

7巻まで読んだけど、萌えられなかった。みんなが好きな作品なのにどうして私だけ楽しめないか悔しかったけど、これは好みの問題だと思う。

絵はもちろん綺麗で大好きな絵柄だし二人とも顔がすごい好みでそこは萌えた。でも二人とも攻めっぽいし、むしろ攻めの方が受けっぽい。身長の差もほぼない。でも攻めが受けを初めて犯すシーンはちょっとドキっとした、でも受けがあまりにも反応がなくてまた萌えられず。。

私は二人の中でどっちかが意識し始めて照れたりとか顔赤くなったりとかなんかの反応が欲しかったと思う。大人の恋だからかな。大人しい、感情の動揺がない。執着とか嫉妬とかもしない。。

激しくて心臓の痛みを欲しかった私には合わなかったけど展開は凄い次が気になって面白く読んだから、あとで好みが変わると萌えるかも!!だから中立で。

1

読み始めたら、止まりませんでした。

 とにかく、読み始めたら、止まりませんでした。
作品そのものに、どっぷり浸りまくりました。『うわー、こんな世界があるんだぁー!』と衝撃を受け、頭がクラクラしました。
 なんなんでしょうか。純粋に面白いのですが、何度繰り返し読んでも読んでも読んでも、只ひたすら面白いんです。
 もう画面ごと記憶しちゃってて、コマ割りから台詞から丸っとわかっているにも関わらず、叉繰り返し読んでは感動して泣いてしまうんです。
 ジャンルを問わず、ここまで強烈な魔力とも云える魅力的な作品に、今までの人生で出会った事がありません。
 初読了後(連載中)に『完結を見届けるまで、死ねない。永遠に続きが読みたい』と、思ってしまった自分にビックリした、唯一無二の最愛の作品です。
 生きてさえいれば、良い事もあるものですね。本書との出会いを思わず、神に感謝してしまいました。
 「まるで大河ドラマのよう」と称される本書第1巻の見所は、あり過ぎるのですが、サクッと書くと、後に見てるこっちが照れる位ラブラブなカップルになるくせに、本当にカップルさん?大丈夫?なギスギス・モードの二人でしょうか。桂木への思慕を一方的にこじらせ続ける、一途で健気な暁人に対し、あくまでもバリ塩対応を貫き倒す、桂木のドSっぷりが秀逸です。
 『憂鬱な朝』は、2018年12月朝日新聞『好書好日』で『BLマイスター達が指南「年末年始にイッキ読みしたいシリーズもの」』3作品の1つとして紹介されています。
 既に、全8巻完結済み。睡眠時間をキッチリ確保して、(イッキ読みは休日に♪)タオルを準備(涙なしには読めない)してからの精読を推奨☆BL界屈指の(両思い後は)『ラブが過ぎる』カップルは、眼福にして必見☆想像の斜め上いく尊さです♪
 特に、最終回は信じられない位素晴らしく、読了後は沢山の溢れる愛に包まれて、とてもとても幸せな気持ちに満たされます。だからつい『憂鬱な朝』を読むのが日課に☆どんな栄養剤飲むよりも効きます。
 百聞は一見にしかず。『憂鬱な朝』は、真実の愛とは何かを考えてさせる稀有な作品。一人でもより多くの方に、じっくりと是非味わって頂きたい必読の名著です!
 日高ショーコ先生(作画)、タキエ先生(原作)、担当者Y様、十年間に及ぶ長期連載、大変お疲れ様でした。こんなにも素晴らしい作品を世に出して下さり、本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一杯です。         

2

不朽の名作~プロローグ~

 この作品を読まずして、BLを語ることなかれ。
 唯一無二の珠玉の名作、全8巻の記念すべき第1巻。
 明治時代、両親亡き後、家督を継承した若き子爵、久世暁人(10歳)と、眉目秀麗な家令、桂木智之(21歳)の出会いから始まる、愛と葛藤のスペクタクル・ロマン。壮大な人間ドラマが、圧倒的力量で、丁寧に描かれていきます。
 桂木への思慕を、こじらせ続ける、一途な暁人に対し、あくまでもバリ塩対応を貫き倒す、桂木のドSっぷりが秀逸。(本格的にラブくなるのは、もう少し先のお楽しみ☆)
 時代設定ゆえの見なれない単語etc.には、「良いお勉強になるな~♪」などのポジティブ・シンキングでのクリアをオススメ。その先に待ち受ける、比類無き至上の愛と感動に包まれた、圧巻のラスト(8巻)は、もはや神の領域!!☆!!
 特筆すべきは、ケタはずれに魅力的なキャラクター。どの登場人物も、見事にキャラが立っていて、グイグイ引き込まれます。あらゆる方向から《萌え》のツボを撃ち抜いて下さいます。目がクギづけになる名シーンや、心臓をワシづかみにされる名ゼリフに、ノックアウトされまくりです!眼福としか言いようのない、(両想い後は)《ラブがすぎる》至高のカップル☆は必見の価値あり♪
 第1巻では、暁人の桂木への、ブレーキがきかなくなった愛が炸裂し、ついに一線を越えちゃいます☆破壊力満点の、桂木のダダ漏れの色気ときたら、もうっっ!マジ☆ハンパないです!時代の波に翻弄されながらも、家柄や身分にとらわれず、自由に生きたい暁人と、お家至上主義で、手段を選ばない桂木の、ままならない二人の関係性が、もどかしすぎて、せつなくって…キュン死寸前必至です!現在も、無限ループで再読中です♪
 本作品は、10年に及ぶ長期連載終了と共に、8巻完結済みです。睡眠時間をキッチリ確保して、(イッキ読みは休日に♪)タオルを準備(涙なしには読めない~☆)してからの精読をオススメ。『憂鬱な朝』は、2018年12月、朝日新聞『好書好日』で、「BLマイスターたちが指南:年末年始にイッキ読みしたいシリーズもの」3作品のうちの1つとして、ご紹介されています。おスミつきです♪
 百聞は一見にしかず。現在あまたの読者を嵐の様な「『憂鬱な朝』ロス」におとし入れている、本作品をご自身で、(できれば、紙媒体で☆)ぜひ味わってみて下さい。『憂鬱な朝』は、深い人間愛にあふれた、本当に素晴らしい必読の名著です!
 本作品を生み出して下さった、日高ショーコ先生(作画)、タキエ先生(原作)、ご担当者Y様に、心より厚く感謝申し上げます。

4

とにかく受が美しすぎる

人を魅了する若き子爵と眉目秀麗な家令…お互いを傷つけながらも惹かれ合い、やがて最高の二人になっていく、二人の関係性と受の過去の受容が物語ととともに進んで行きます。背景にある話も練られてて至極の作品だと思います。完結したので一気読みをオススメします!

2

突然人生が変わった者同士、今後どう歩み寄るのか気になる

 日高先生の無駄のない美しい絵と、華族という身分が幅を利かせていた時代の重厚な雰囲気がとてもマッチしていました。子爵だった父が亡くなり、10歳という若さにして襲爵した主人公の暁人。何もかも任せれば良いと彼に与えられた家令である桂木は、私情を挟むことを一切許さず、徹底的に厳しく暁人を教育します。桂木に認められたい一心で努力しても、彼が暁人を穏やかな目で見てくれることはありません。なぜなら桂木は、なかなか子が成せなかった先代に幼い頃引き取られ、跡取りとなるべく必死に努力してきたにも関わらず、突如その立場を暁人に奪われてしまったからです。

 何の非もない暁人には酷な話ですが、桂木の感情にも理解の余地はありました。きっと彼は、先代を本当の父のように慕い、その期待に応えようと厳しい教育にも耐え、今の才覚を手に入れたんですね。先代と桂木との関係のはっきりした描写はなく、まだ想像するしかないので実態は異なっていたかもしれませんが、現時点ではそんなイメージを抱きました。しかし、桂木が周囲に先代に似ているとまで言わしめるほどになったのに、いつまでも未熟で皮肉にも先代とは似ても似つかない暁人が先代の跡の座についている。先代と同じように教育しても、自分と違って素直に育っていく暁人に苛立ちもあったのかな。嫉妬のような単純な感情ではなく、己の人生の意義をかけた鬱蒼たる感情が伝わってきた気がします。殺伐としたストーリーなので、暁人と桂木の濡れ場にも特に萌えは感じられませんでしたが、桂木が暁人に冷たく接する理由が他にあるのか、2人が穏やかに笑い合える日が来るのか、今後の展開が気になる作品でした。

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