恋のまんなか

恋のまんなか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神98
  • 萌×234
  • 萌24
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
48
得点
707
評価数
171
平均
4.2 / 5
神率
57.3%
著者
松本ミーコハウス 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784813051602

あらすじ

「俺 あーゆーのいじめたくなんだよねー」
内気な優等生の一之瀬司は、密かに同級生の松原千歳に想いを寄せていた。だが、ある日、その気持ちを本人に見破られ、無理やり告白させられてしまう。松原のアパートに連れていかれた一之瀬は、言われるままに松原と体を重ね……
どうしようもないほどのさみしさを抱えた少年たちの行く先は?
出版社より

表題作恋のまんなか

一人暮らしのような父子家庭の高校生
母子家庭の優等生

その他の収録作品

  • 2匹の伴侶

レビュー投稿数48

ふるえた

数年前、美しい野菜①がピンとこなくてそのままだったのですが、今回松本先生作品をまとめて読もうと思いまして。

て、本作が初BL単行本ということにビックリしました。
もう、序盤、中盤、ラスト…つまり全部、ストーリー作り、漫画が上手すぎる!!(プロの方に失礼だけど)

セリフ少なく絵で読ませるのも好きだし、冒頭から引き込まれる作りが、力量なくしてできない技!とど素人が生意気ながらしびれました。

孤独な子同士がお互いを支えにするようになった、と言ってしまうとそれまでだけど。

その過程、見せ方がすばらしい。
ちょっと私の頭では言葉にできないですすみませんいつものことですが(涙)

一之瀬の目が大きすぎるのが、普通なら私は苦手な範囲なのですが、そうじゃなかった。
かわいいもの。
彼の性格、気持ちが目に表れている。

松原がいじめるのが好きと言っていたのが怖かったんですが(苦手)それは彼の家庭環境などからくるものだとわかり。

一之瀬のことを「怖い」と何度か言うのが、どんどん本気になっていって。
「俺はおまえなんかいなくても生きていける」「生きていける…」
は、そうじゃなくなっていることが怖くなっての言葉で。

そんな松原が素直に気持ちを吐露する場面は泣きそうになりました。
「お前の隣で寝なきゃよかった」
「お前が俺の頬をなでなきゃよかった」
「お前がキスしたいとか言わなきゃよかった」
「お前が…」
海辺で、初めて照れ顔になる。エモすぎ(涙)

「自白する犯罪者ってこういう気持ちなんだろうな」
が松原の気持ちがわかる!となったし、先生上手い!!となりました。

これラストどうなるの?メリバもありえる?とドキドキしたんですが、ハピエンでよかった〜。

でも、彼らの将来は大丈夫だろうかといらぬ心配をしたらば、ちゃんと描いて下さってて。
「2匹の伴侶」で大人の2人が同棲して何年も経っててらぶらぶで。2人とも安定しているみたいで(涙)
一之瀬母もしあわせそうでよかったよかった。

1

心の隙間が埋まる

先生の作品どれも好きですが、神作品と思ったのはこちら。この表紙からこの話が出てくるとは浅はかな自分には想像もできませんでした。傷を抱えた少年(二人ともガチで大変な境遇)が癒しあう話といえばベタだし、こういうテーマの作品はよくあると思うのですが感動しました。誰もが抱える心の隙間を静かに丁寧に埋めてくれるような感じと言いましょうか、癒されました。幸せの真髄をサラリと嫌味なく伝えてくれる。エッチもいい・・だんだん松原くんが一之瀬くんに包まれていく感じが伝わってきて癒されました。

0

それだけ

あとがきに書かれている松原の「いじわるでよわむし」ってのがまさにです。松本先生は冷静だ。

家庭に問題がある少年と少年の逃避行作品です。松原が徹底的なクズかと思いきや…序盤は徹底的なクズなんですけどね…きちんと救いを持たせる終わり方に安心する。色んな作家さんが描き、色んな帰着点をもつ逃避行作品ですけど、割と王道ながら松本先生の味がしっかりある1冊です。
松原が一之瀬を好きだと認められたこと、家に帰った一之瀬の身に起きた事件に対して、一ノ瀬が松原に助けを求めることができ、また松原がすぐに一之瀬を助けにいけたこと…これが逃避行によって得られたものだなと感じられる、良い構成でした。必要な時間だったんだ。
彼らが落ちきらなかったことがわかる「2匹の伴侶」も素敵です。彼らが松原のアパートの一階の男女のようになる可能性だってあるわけで、それが会計士と花屋のアルバイトとして生きていられることの尊さよ。

塾のアルバイトのドライさが、私は好きです。

1

ずっとまんなかにいて欲しいと願う

 表紙のイメージを裏切るような、なかなか重たいストーリーでした。ただし、読後に負の感情を引きずることはなく、どこかすっきりした気分になるような、不思議な作品でした。序盤で、秀才だけどぼっちの一之瀬の好意を利用して、彼を性処理道具のように扱い始める松原。俺様な劣等生と気の弱い優等生の、ちょっと痛い系の恋愛が始まるのかと思いきや、意外にも2人の関係性は早い段階で変化していきます。松原が一之瀬を自宅に招いた時から、2人はお互いの家庭環境など、普通他人には見せたくないと思うようなことを自然と共有する仲になっていくのです。

 父親に放任され、食べるものもなく、いつアパートを追い出されるか分からない松原。離婚してから精神を病んだ母親の、許容できる範囲の中でしか生きられなかった一之瀬。そんな環境に不平不満を並べたっておかしくないのに、2人ともそれらに対する愚痴や不安はほとんど口にしない。諦めて受け入れているからでしょうか。父親や母親への情が残っているからでしょうか。私には、子供の自分達にはどうせ足掻いたって何も解決できやしない、と2人が悟っているように見えました。

 確かに子供のできることなんてたかが知れている。でも、そんな2人が恋愛をして、この閉塞感溢れる生活から一瞬でも抜け出して、何でもできそう、どこへでも行けそうな気がすると思えたこと。2人の人生の中でかけがえのない経験になったんじゃないでしょうか。一之瀬が母親と対峙した時彼女を押し退けられたのは、松原という好きな人の存在が大きかったんじゃないかと思います。以前の彼なら抵抗しなかったような気もするんです。松原も動転せずに冷静に一之瀬に寄り添えたのは、同じく一之瀬に恋をしたからなんだと思います。閉ざされていた世界からようやく出てこれた子供達。若者らしく、これから恋愛を存分に楽しんで欲しいですね。

0

独特の世界観

B L初コミックスなんですね!
すばらしいです!!

お互いに親に恵まれない、松原と一之瀬。
いつも、熱っぽい目で自分を見ている一之瀬に苛立ちを感じる松原。
半ば無理やり告白させ、セフレ状態に。
松原のためなら、時間もお金も全てを投げ出す一之瀬。
そんな一之瀬を怖いという松原だが、おそらく一之瀬に見捨てられることに怯えているのだろうと思う。
お互い、親の愛に飢えている。
依存しあい、惹かれあっていく。

一之瀬が何故松原を好きなのかは分からないが、松原が一之瀬に惹かれていくのは分かります。
無償の愛情なのでしょう…
でも、松原はキチンと一之瀬の気持ちに応えます。
そして、大人になった2人の幸せそうな姿も描かれています。
それがとても嬉しかった。
危うく脆い2人が、ずっと一緒にいられたという事が分かって良かったと心底思いました。

シリアスだし痛い部分もあるけど、なんて清々しい読後なんでしょう。

0

可愛らしい絵柄を裏切る重々しさ

本の整理をしてたら久しぶりに発見して、読み返しました。
いじめっ子×いじめられっ子が好きな私のバイブルでもあります。
最初は攻めが感じ悪い嫌な男なんですが、段々と受けにハマっていって、最終的には力関係が逆転するというこの感じがたまらなく好きなんです。
そして可愛らしい絵柄に似つかわしくないこのダークさ。
自分のことをただただ好きでいてくれて受け入れてくれる存在、それがいなくなると思うと、それは恐いですよね。
ただ、当時はあまり感じなかったのですが、今読むと攻めの生い立ちが結構過酷で可哀想でした。。
書き下ろしでは2人のその後の穏やかな様子が見られてホッとできます。

0

途中までのゲスさに萎えましたが・・

途中までこれゲスいなぁ、もう読むのやめようかなぁなんて思ってました。
やりてぇ松原とそんな松原に恋してる一之瀬。
一之瀬が自分の事を好きなのをいい事に、ひたすら自分勝手な欲望をぶつける松原。
一之瀬は恋しているというよりも頭のネジが吹っ飛んじゃってるかのようで、へへ・・・と笑う顔もイかれ風味がキツくてちょっと不気味。
お互いの家庭環境が複雑で共依存、執着系って大好物なんですけど、それはお互いが愛し合っていてこそ。
愛が感じられないエロは嫌いなので途中までそこがダメでした。

「お前ちょっと怖いな」って何をしても許す一之瀬に対して言うセリフ。
どこまで許してくれるか試すって事は それだけ相手の深いところまで潜って試す必要がある訳で気がついたら絡め取られて溺れているかもしれない。
「僕を全部あげる」だなんて本気で言える人間、そりゃ怖いよ。

途中からキスをするようになり、好きだって言えと一之瀬に強要するようになってからは、一生他人の割り込む隙のない最強の二人が出来上がる過程を見させていただいたって感じです。
「俺はおまえなんかいなくても生きていける」と自分に言い聞かせているシーン、海岸での後悔まじりの告白シーンが松原の弱さや脆さが露呈していて胸打ちました。
途中までは萎え萎えでしたけど、全編通じて読むと、あんな経験をした二人は絶対死ぬまで離れないだろうな・・というものを感じる事ができて良かったです。

【2匹の伴侶】は甘々全開。もっと沢山読みたかったなぁ。

どうも絵柄が好みではないのでずっと手を出さなかったんだけど松本ミーコハウス先生作品。
最近絵柄がどーのこーの言ってはいけないと気づいて読んでみました、一之瀬の顔にやたら赤面斜線が入りまくっちゃうのだけは最後まで違和感・・・でした。

2

逃避行の先に見えたもの

子供の延長線上に大人があるという認識が薄く、まるで子供と大人の間に壁があって別の生き物のように捉えている所なんかは思春期の子供として凄くリアルだし、一之瀬も松原も自分が子供という事を理解している上での無責任さや未熟さ、言い訳に出来る狡さや無力さの体験がこの話の根底にあるのだと思いました。

一之瀬は松原の言う事を本当に何でも聞いていて、ただ好きだからという理由だけでは普通ならとっくに愛想尽かしてるだろう事もそれすら嬉しそうに受け入れているのを見ていると疑問を通り越して只々純粋に好きなんだなと思えて来ます。

そしてその純粋さに奇妙な違和感を感じてしまうのは何故なのでしょう。
純粋過ぎるが故に想いが強いというか、最初一之瀬が松原に抱いていた感情はおそらく憧れからくる「好き」だったと思います。
それが目の前に居て、触れてくれる。
どんな酷いセックスをされても嫌いにならない程純粋に好きなのです。
まさに恋は盲目といった感じ。

一之瀬の表情が本当によく物語っていて、笑える様な状況じゃないのに笑っている。
それが何か怖くてちょっと頭の弱い子なんじゃないかと思う程てす。

逃避行の始まり、電車で並んで座る二人。隣りで眠る松原。そして一之瀬のモノローグ。
『まるで天国に向かっているみたいに白かった─僕はこの空間を一生忘れないと思った』

朝の誰も居ない車両、柔らかい陽の光が窓から差し込んで真っ白に見えるあの感じ、分かるなぁ。
そこだけ異空間みたいな。

まるで世界にたった二人だけ取り残されたかの様な神聖な雰囲気で、とても印象的なシーンでした。
二人を乗せた白い箱は何処へ向かうのか···。

松原が一之瀬に言った「俺はおまえが怖いよ」という言葉。
自分の中で一之瀬の存在が大きくなってもう一之瀬を知らなかった頃(一人で居た頃)には戻れない、そうなるのが怖い、 という意味だと思っていたのですがどうもそれだけでは無い気がします。

何でも言う事を聞く、深みに嵌っても笑っている、そういう一之瀬の自分に対する気持ちの底の見えなさみたいな物もあるんじゃないかなぁと。

でももう怖いと思い始めた頃からすでに手放せなくなっていたんですよね。
それでもそれを認めたく無くて「おまえが居なくても生きていける」と言葉にする事で自分に言い聞かせる。
その姿が何だか弱々しく不安定で、本当の松原を見た気がしました。

帰ると決めた辺りからの海辺のシーン、松原がまるで憑き物が落ちたみたいにどこかすっきりして雰囲気が心持ち穏やかになったように見えるのは私だけでしょうか?
というか多分これが素の顔なんだろうな。

海辺の告白、松原からの「···好きだ」にこんなに泣かされるとは。
あんな酷いことばっかりして一之瀬を泣かせてたのを我慢して読んでた甲斐があったと言う物です。ホロリ。

でもここで終わりじゃありません。
夢の逃避行の代償が待っているんですね···。
「子供だし」を言い訳に見て見ぬふりをして家を出た代償、一之瀬の母親の暴走。
殺されかけ殺しかけヘビーな展開。まさに上げて落とします。

それでも夜が明ければ少し落ち着きを取り戻し、嵐の後の静けさの様な病院での母親の姿に、決して良い事では無いのに何故かホッとしたりして。

一之瀬は母親も自分もあんな事があったのにこんなに淡々としているものかと思う程普通で、もしかしたら泣き虫だけど本当は強い子なのかもしれません。

そして印象的なラストシーン。
病院の屋上かな?干されて風に揺れるシーツの波間に二人の姿が。
そこでの会話が本当に子供らしいと言うか、先の事は知らない分からない、今目の前にあるものが全て!と言わんばかり。
でもそれで良いのかもしれません。だって彼等はまだ子供だから。

そしてこれだけの物語を『それだけのことだった』で締め括るところが余韻を残していて素敵だと思いました。

1

気持ちが凝縮されたセリフに圧倒

読んでセリフだけでもすごくないですか。もちろん主人公を取り巻く環境、人間関係、10代の若者の先のみえない未来など、題材的には見たことがないわけでもない。しかし、この絡み合い具合が独特の世界観からにじみ出てくるのでしょう。。そこらの40代の不倫カップルにみせて説教(!?)したいくらいの、わ、こんなこと高校生が言えるのね。。
これでもBL初作品でいらっしゃるとは本当に驚き。美しい野菜でも確信をつく(といってSMの何をしってるかという私ですが)愛あるSM、、、わー初めて読んだ、気がしてました。杉本彩の映画とか、、、すいません、大家の名作もなんか私わかってなかったわ、そこらの官○小説じゃ気付なかったものがそこにあった気がしました。愛かな。。。
正直美しい野菜のときとか、表紙絵とかみたとき思ったのは今の主流に絵柄ではないな、という気がしていました。そこでスルーさせちゃいけない!!こちらは瑞々しい若者の、魅力色気も満載だと思います。最後の方は洗練されてる気がしました。いや、この方は読んでくとにじみ出てくる、こういう色気はほかにないなあと思う。

窮鼠はチーズの夢を見るも大好きなのですが、「渡る世間は鬼ばかり」的に語りつくすリアルな心情、(すみません、この文章いろんな作品がぼっとでてトっ散らかっています。)こちらはそぎ落としたセリフのパワーというか想いの力に圧倒されたいと思います。
「お前なんて知らなきゃよかった」

2

高校生の彼らだから・・・

 絵柄が自分的に圏外だったのでスルーしていた作家様だったのですが『美しい野菜』の評判が良くて、なんとなく購入してみたら大変面白く、一気に気になる作家様になったところ、こちらをお勧めしていただいたので購入しました。
 帯に書かれた「大丈夫、僕を全部あげるから」。全然大丈夫じゃない境遇なのに「大丈夫」って、恋ってすごい力を持っているんだな。そんな彼らの逃避行を、海辺の少年二人きりというシチュに憧れていたという松本ミーコハウス先生が描き切ったなぁという作品です。
 レビューが沢山あるので、今更私が書くこともあまりないのですが、一之瀬が松原を好きになった理由について・・・。松原が関係した年上女性を夢に見て「不幸な奴は不幸な奴に同情するんだ、だって同情したいから」というモノローグがあるのですが、一之瀬が松原を好きになったのは同情とか寂しさを感じ取った共感なんかじゃなく、ただ「好き」になったのだと感じました。女の子が男の子に恋するように・・・。一之瀬から見て松原は「地味にしていても目を惹く」男の子です。容姿に惹かれて見つめているうちに、その行動も全てが好ましく思えて好きになる。言葉も交わしたことのない「憧れ」。その「憧れ」がふいに自分の元にやってきたら、舞い上がってしまいますよね。何度してもHの度に恥ずかしがる一之瀬に、松原への強い憧れを感じました。
 松原にとっては多分最初は好奇心。きっと今までの彼女たちと変わらなかったと思う。でも一之瀬は彼女たちとは違っていた。ただ受け入れて、求められて、全てを肯定されて、一之瀬を自分の好きに扱っていた松原ですが、彼自身の思いが変わることで一之瀬も変わって行く、そうして辿りついた彼らのあたたかな『恋のまんなか』。
 読んでいる時に、主人公たちは高校生より中学生の方がいいと思っていました。義務教育期間で大人になるまでが永遠に思える時期と、大人への時間がすぐそこの任意の高校生活では閉塞感がまるで違うから、中学生の方がもっと刹那なほんの一瞬きらりと輝くような作品になるのになぁと感じていたのです。だけど最後まで読んで考えが変わりました。高校生の彼らだからこそ、破滅せず悲劇にならず、『恋のまんなか』に辿りつけたのだと思います。
 先生が憧れていた海辺に二人きりの告白シーン。涙、涙です!このシーンで『神』決定です。

2

これだった。

以前から思い出せなくてアレなんだったっけ?と、ずーっと悶々としていた作品でした。(『美しい野菜』効果。)とにかく逃避行のエピソードが強烈に印象的で、最近読み返してこんなに痛々しいお話だったんだと、ちょっと辛くなりました。目を覆いたい部分の記憶を進んで消していたのかもしれません。

同じ高校で同学年の司と千歳。二人ともそれぞれ家庭に事情がある。司の好意に気づいた千歳がセックスするために司を家に呼ぶことで二人の関係が始まります。暴力的だったり一方的な性描写は苦手ですが、未熟さと純粋さを抱えた二人にとって、自分を知っていくための心の成長を遂げるためにはそうする道しかなかったんだなぁと、このお話では思わせてくれました。

優等生の司は、塾の夏合宿の期間を大好きな千歳に提案された「家出」に捧げます。直視したくない現実を打ちやって、何処かに逃げてしまいたい。海がある田舎の町。浜辺で出逢った女の子二人連れ。揺れる気持ち、…その後のラブホテル。そんな逃避行からとてつもなく厳しい日常に戻って来た二人は、ちょっと大人になれたのかな。描き下ろしが、ほのぼのハッピーな締めくくりでしみじみ。再読でちゃーんと味わえました。

作家さまのデビューコミックスですが、あとがきを読むと、好きなものを詰め込みましたとあり、その思いが、わたしには逃避行のシーンに凝縮されてズドーンと響いていたのだなと。重く痛々しいけれども、読後感が爽やかなストーリーで、夏になったらまた読み返したくなるんだろうなぁと思います。

時間が経って読み返した時に新たな発見があると感動ですし、自分の中でBL眼が少しずつ養われて来ているのかも…と思うと嬉しい気付きでした。しかし、個人的に絵柄と作風にギャップがある作家さんに惹かれる傾向があるのも、だんだんと分かってきました次第です。。

4

ビタースイート

いや、ビタービタースイートかもしれない。
どうしよう、この作品。ハマった。というより刺さった。
内容や設定に関しては他の方が書いてるから割愛させていただくとして、途中までは松原はなんてゲスいんだろう…もしや地雷踏んだか?と思っていました。
もともとエロエロな作品を好まないし、しかもこの作品、相手の好意を利用して性欲処理に使っているだけじゃないかと。
でもなぜか段々とエロく思えなくなりました。ヒリヒリと痛い、まるで自傷行為を見ているかのような気分というか。
切ない話とか悲しい話とか、一言で言い表せないです。痛々しくてダウナーなのに、一之瀬の松原に対する気持ちは真っ白で、そのアンバランスさがゾクゾクする。
それを「怖い」と言ってしまう松原の気持ちはわかるような気がします。
なんでも言うことを聞いてしまう一之瀬の底の見えなさ。それを知ろうと思ったら、自分も底まで潜らなきゃならないし、縋りつかせて突き放しているほうが遥かに楽ですもんね。
松原が言う「怖い」は、「そこまでできちゃうお前が怖いよ」でもあるし、「お前がいないとダメ、っていう自分になってしまうのが怖い」のどっちもあるんじゃないかな。
機能不全家庭で生きるしかないふたりにとって、手っ取り早く閉塞感から抜け出すには期間限定のチープな亡命しかなかったんでしょう。
でもその中で、「こわい夢から助けてあげたのに」「だからだよ」でふっと松原が微笑むコマがあったり、眠っている一之瀬に「俺はお前なんかいなくても生きていける 生きていける…」と自分に言い聞かせるように呟いたりと、松原の心が解けていく様子は、見ていてこちらが救済されていくような気持ちになりました。
そしてラスト、もう泣くとか笑うとかそんなんじゃなくて、胸んなかをぐうぅぅ…っと掴まれたような気分。
私はハッピーエンドととらえたんですが、一旦は離れるのでしょうかね。いやでも預け先はどうなっても、学校に通う権利はあるから会えるはずだっ!と頑なに信じております。
と思ったら描き下ろしは幸せそうな二人が!安心しました。
BL作品に限らず、本でも映画でも「気に入った・ハマった」を通り越して「憑りつかれた」と言いたくなるような作品に出会うことがごくたまにあるんですが、これがまさにそうでした。届いてから何度読んだだろう。
ここで教えてもらったもので、自分ひとりではきっと出会えなかった作品です。色々な意味で感謝です。

4

松原くんと一之瀬

可愛いらしい絵柄で可愛いお話かと思うけど、松本ミーコハウス先生の漫画はそれだけじゃないところが好きです。

一之瀬をいじめたい松原。
松原くんの為なら何でもしたい一之瀬。

一之瀬をいじめたいってところで、松原にはホモに興味があったから手を出したんだろうなって思ったんですけど……寂しい者同士引かれ合うってことだったんですね。

お互いに好きすぎて浜辺で抱き締め合うシーン良かった。

家出から帰宅後、塾の合宿と言うのが母にバレてしまった一之瀬。
狂った母に寝てる間に首を絞められてしまう訳ですが……どうなるかとハラハラしました。

松原くんの表情が好きです。
甘いけど結構な苦味もある話でした。
お二人末長くお幸せに。

そういえば、松原くんに彼女がいましたが何事もなく別れられたんですかね。ただでは別れない彼女っぽかったんで気になりました。
二人の仲を知ったら、言いふらして一之瀬を苛めそうな彼女だなって……ワンシーンしか出てないですけどね。

1

心に突き刺さる一冊

高校生のお話らしいですが、私はずっと中学生の二人と思ってました。
そのくらいの不安定なちょいと幼さの残るような年頃の男の子達の話しです。

境遇が違えども二人とも親の犠牲になっています。
でも、現実を理解しつつ、青さが残るまま逃避行をはじめまます。
子供って、どんな立場に置かれても大人より強いんだろなって思いました。大人は自分の置かれてるつらい状況を感じて、すぐに心が折れてしまうけど、子供はどんな状況に置かれても、その不自由な中でも、明るい未来を見ようとできる。
痛いけど、絵がかわいいのであまり心が落ちないで読めます。

一之瀬の赤い顔かわいいんです。
この一冊で松本ミーコハウスさん大好きになりました!

4

ツボに嵌まったら何度も何度も読み返してしまう作品じゃないでしょうか

他のレビュアーさんも触れていらっしゃいますが、好みが分かれる作品かと思います。

シリアスな展開が好きじゃない方にはオススメしませんが、絵だけがネックになっている方は読んでみる価値があるかもしれません(私も最初は絵に戸惑いましたが、最終的には全く気にならなくなっていたので・・いや、むしろ好きになっていましたw)

親のせいで、10代にしては少しシリアスすぎる世界に生きている2人の男の子のお話です。
そんな2人の繊細な気持ちが<愛>に高まる過程で、心の奥底の弱さや虚勢や諦めを全て解き放っていく・・そんなストーリーが「これでもか!」というくらい瑞々しく切なく描かれています。個人的には切なくてページをめくるのも辛かったです!!至福でしたけど!

セックスシーンが多いですが、快楽だけのセックスが徐々に変化していく描写も、ミーコハウス先生の巧さかなあと唸ってしまいました。

本編のラストは受け止め方次第かと思いますが、後日談までお見逃しなく!

3

それだけのこと。その未来は明るいのだと思う。

家庭事情、屈折した支配欲、恋愛。
仄暗い雰囲気が漂う物語の中、
なんて光の見えるラストなんだろうか。
明るく元気に終わるわけではない、
あぁ、生きていける。って思える。
ぼんやりとした希望の様な眩しさが、
ラストページに溢れている。


「俺様」男子はあんまり好きではない。
あまりにSっ気があると、
拒否反応が出てしまうから。
でも、松原はどんどん印象が変わっていった。
それが、モノローグからも
表情からも、言葉からもにじみ出て伝わってくる。

視点は一之瀬と松原をいったり来たりして、
2人の気持ちに違和感を感じることがなかった。

命令から始まり、
主従関係のようになり、
疑似恋愛のようなセックスを経て
本当の気持ちにたどり着いてしまう。

松原が「自白」だと言った海辺。
松原のその表情に
胸を鷲掴みにされるような気持ちになった。

2人の気持ちが通じ合ってからって、
本編では生々しいセックスシーンは
描かれていないんだよね。
それも思えばとてもよかった。
セックスがダメなのではなく、
それがなくてもお互いを好きでいて、
好きだからセックスをするのだということが
暗に伝わって来たように感じたから。
だからこそ、ここで気持ちが通じるまでの、
今までのセックスシーンが生きてくるんだろう。

そして体を重ねるごとに増えていく、
2人のキスの回数が、
何も語らなくても何かを伝えてくる。


松本ミーコハウスさんは初読みでした。
でも、絵柄に思い当って調べてみたら、
御徒町鳩さん作品は読んだことがありました。
エロf連載してた『ファンタジー』。
これもありえない設定ありつつも、
この『恋のまんなか』と
同じような仄暗さが漂っていてよいお話だった。
確かにでっかすぎる目には若干の抵抗があるけれど、
それを凌ぐほど、物語に引き込まれるし、
コマ割りの仕方が好み。
モノローグの挟み方、
セリフのないページの雄弁さも
切なさを増長してくる。

絵に抵抗があっても、
読んでいるうちに克服しちゃうっていう人
いると思います。
仄暗さを含むお話に抵抗がない方、
切ない話・泣ける話を好んで読む方、
感情の揺れが繊細に描かれる作品が
好きな方にはおススメです。

描きおろしの状況に、
とても優しい気分になりました。
素直にこの状況を受け入れられる未来のお話だ。


ラストのモノローグ、
CD化するなら、二人の声の重ね撮りとかいいなぁ。
静かに、淡々と二人が呟くように語るの。
私はいつもここ、声に出して読みたくなります。

2

だからBLはやめられないんだよね。

想像していたよりも遥かに良かった。素晴らしかった。

子供なんだよ。
どうがんばったって、子供なんだよね。
どんなに大人から逃げたくたって、社会的に大人の力が無ければ生きていけない、まだまだ子供なんだよ。
そんな、子供の力ではどうしようもできない状況を、諦めて受け入れつつも、どうにかその現実から逃げる方法を求めて、でもやっぱりそんなことはできない。したくてもできない。子供だから。 その自分たちの状況をわらって話している2人が、爽やかで、穏やかで、それでいて凄く哀しくて、寂しくて、痛い。

だから本当に、この2人が出会えて本当によかったと思う。
どんなに辛くったって、絶望したって、理不尽な大人にうんざりしたって、この子たちは2人でいれば生きていける気がする。
どちらか1人になったら、死ぬと思う。
そんな少年2人の、青春の恋のお話。

本当に、思いがけずこういう素晴らしい作品に出会ってしまうから、腐女子はやめられない。
そう改めて思わせてくれる神作品だった。

6

こんな感覚は久しぶり

失ったらもう、生きていけないかもしれない。
不器用で、痛々しくて、脆くて、それでもふたりで生きていこうとする。

そんな家庭に問題を抱えた少年たちのお話です。
松本先生のお名前を「テレビくんの気持ち」で初めて知ったのですが、あんまり可愛らしい絵柄に食わず嫌いしてしまい(少女漫画も描かれているのですね)、どうしても手に取ることができませんでした。ですが先日何故かふと購入してみて、避けていたのを激しく後悔しました。

このお話は、秀才で可愛らしい子犬のような一之瀬が、遊び人風の松原に気持ちを見破られ、言われるままに身体を重ねて…といったよくあるような展開ですが、そこにふたりの特殊な家庭環境や逃避行といった非日常的な要素が混ざり合い、全体的に仄暗い雰囲気を持っています。

セックスのシーンだけでなく、松原の一ノ瀬に対する行動は痛々しくて、酷い。また一之瀬もここまでやるか、というくらい松原に応えます。
松原の酷い行動の意味や過去を知ったとき、なんて不器用でやるせ無くて…これからふたりはどうなっていくんだろうという不安と、期待が生まれました。

強く印象に残ったのは、ふたりが海辺を歩くシーン。
「お前なんか知らなきゃよかった」と少しずつ自分の気持ちを吐露していく松原。そうして、一之瀬がずっと待っていた答えを聞けたとき。読む手が震え、涙が溢れてきました。

読んでいる間、重い展開に目を背けたくなることもありますが、一之瀬の一途に救われました。また家出中、気持ちの変化とともに変わっていく松原の表情。嬉しさも、ずるさも、色っぽさも、何気ないコマでも読んでいるこちらをぎゅっ とさせるような表現が素晴らしかったです。

まだまだ不安なことはあるけれど、ただお互いがそばに居れば幸せ。
ラストの、何コマも続くふたりの笑顔は、もういちど胸を熱くさせてくれました。

こんなに素敵な作品に出会えて、私もとても幸せです。

6

中高生くらいの青い恋愛物語は、

あまりシリアスで重たい背景のお話より、
明るく楽しく胸キュンな方が、私は好みです。
このお話は、家庭環境とか色々な事から逃避している二人が、
とにかくひたすらエッチしてる・・・っていうか、
そのセックス自体もなんだか痛々しくて、
特に前半は萌えきれませんでした。

あと、絵もちょっとだけ苦手かな~。
嫌いって程ではないんですが、私はコミックはどうしても絵の比重が大きく、
そこで大きく好みが分かれてしまいます。

2人の恋愛が可愛そうで、もやもやしながら読みましたが、
ラストが心に染みました。
まだまだ未成年の2人、どんなに思い合っていてもどうにもならない現実。
それを、悲壮感なく爽やかに書ききっていると思います。

書き下ろしが幸せそうで、ホッとしました。

2

それだけのことだった

「この本を読んでよかった」そう思わされる、高評価も納得のいく1冊でした。可愛らしい絵柄とは裏腹に、話の内容はディープ。そのミスマッチさがいい!

ただ、必要で。ただ、傍にいてほしくて。
小さな感情が生んだそれが、大きな何かへと変わる瞬間を見たような。お互いがお互いにとって唯一の存在。運命とか偶然とか、そういう言葉で片づけてしまいたくない何か。不思議なようでいて、実は人を好きになるってこういうことなのかもしれないと思った。

色々と感じさせられるものが多すぎて、でもそれはハッキリとした形ではなくまるで水のようにサラリと自分の中に入ってきてしまうからとても言葉にしにくいけれど、とても心地よい。最高の後読感です。

本編の最後、彼らの笑顔を見るとなんだか胸がいっぱいになって涙が零れました。二人はきっと幸せに生きていく。そんな明るい未来が思い浮かびます。

1

言うことはないです!

某古本屋さんで某作家さんと勘違いして買った作品です。初めはしくったーと思いましたが、とりあえず読んでみようと思い読みました。

先に松本さんの他作のさわってもいいかなを読んでいたので、じれったい感じのほのぼの作なのだと思いましたが全くでした。

初めは松原くんがただのうざい攻めなのかと思いきやまさかの展開…。
せつない…(泣)

そしてBL=Hシーンですが、この作品はけっこう多めです。多いと結構疲れる作品もありますがこの作品にはそれぐらい必要なんです。
むしろ素敵です。

最後はうるっときました。
松原くん…

ドラマCDも出ているようなので聞く機会があればぜひ聞きたいですね。

この作品をきっかけに松本先生の他の作品も読んでみたいなと感じました。

なんか作文みたいだww

2

健気、健気、レビュー

絵柄苦手なんですけど、
気になりすぎてついに購入。

学年、最優秀の、一之瀬くん(受)(健気)と
複雑な環境に育ち、どこか冷めているような
雰囲気をかもしだす松原くん(攻)。の学生2人のお話。

良かったです。
お話、テンポ、キャラ、H、一つも文句なし。
そして受けが、たまんない(健気)。
久々のど真ん中カプに
キュンキュンしすぎて、ある意味苦しかったw

深みもあって重たげ、なんだけど、さっぱりもしている、
重さっぱり?みたいな、少し不思議な余韻がのこるお話でした。

一之瀬くんが松原くんに「大丈夫」「大丈夫」と
声をかけている所はこっちまで、暖かくてなって、ほっとしました。

健気になるキャラには、心が強いというか、芯があるというか、
独特な心の広さと包容力があるなと改めて感じた。

本当に良いお話でした。

最後のネコも可愛かったし、幸せそうで良かった。

松本先生のコミック、また楽しみにしてます。

1

思春期の葛藤

さらっと書かれている絵ですが
なかなか深いお話でした。

松原くんを大好きな一之瀬くん。
親との葛藤を心に抱えている松原くん。

松原くんは、憂さ晴らし程度の軽いノリで
一之瀬くんの気持ちを利用する。

一之瀬くんもやっぱり親子関係に葛藤があって。

お互いにお互いを求める事で
心の逃げ道にしていたのかな~。

とっても切なくなるお話です。

2人の心の変化がすごく伝わってきます。

描き下ろしがなかったら、どうなったの!?と
叫びそうなくらいでしたが(笑)ちゃんと
結末が描かれていて救われました^^

0

ちょっとした逃亡劇

想像もしていなかった作品でした。ミーコハウス先生の絵柄からは推測もできないくらい。てっきり、ほのぼのなBLストーリかと思ったら、まったく逆。いい意味で期待を裏切られましたw

すっごいシリアス。互いに寂しさや悩みをもってる2人が出会い、そこからのちょっとした逃亡劇。その中で気付いた互いのこと。
似た感情をもったり境遇を生きたものしかわからないものきっとあると思います。
互いに寂しいところや足りないところを埋めあっていく過程が泣けました。

BLコミックでここまでグッと引き込まれた作品はなかったのでかなり心に残る1冊です。

2

文句なしの神作品

すっごい良かったです!
絵、ストーリー、Hシーン、どれをとっても素晴らしかった。

不幸な家庭環境のもとにいる2人が、愛を育んでいくお話です。
甘すぎず、辛すぎず。とっても良いバランスで、描かれていました。

最後のピーさんまじえてのお話も良いw
一冊飽きずに、読めました。

私の中では、文句なしの神作品です。

2

暗いけど暗くない?

優等生の一之瀬司君とチャラチャラしてる感じの松原千歳君

松原がからかう感じで一之瀬が自分のことを好きなのを知ってて誘うけど、
だんだん松原のほうも一之瀬にはまっていっちゃいます。

こーいう流れがすごく個人的には好きです。

なんか二人とも家庭がワケあり?
っていうのかな

それでも二人の世界は
ちゃんとあって設定は暗いんだけど
そこまで暗いなあっとは思いませんでした。


だんだん余裕を持ってくる
一之瀬君もすごくかわいいです。
一之瀬君最初はおどおどしてる感じだったんですけど
なんかこいつ大物なんじゃないかと思うところもあり
面白かったですね。

二人がどうなったとか書き下ろしとあとがきに
書いてあってハッピーエンド
まで見届けられたような感じもいいなと思いました。

松本ミーコハウス先生のほかの作品も
読んでみたくなりました!!



2

可愛らしいお話と思いきや…

可愛らしい絵柄だと思い、手にとってみたらなかなかヘビーな内容でした。…一ノ瀬のお母さんが怖かった…。ヘビーな割にはエロもしっかり描かれていて(笑)好きな1冊になりました。

最初はなんで一ノ瀬が松原を好きになったのか分かりませんでした。松原の一ノ瀬に対する仕打ちがひどいよ~と思ってました。一ノ瀬を弄ばないで~(´Д`)とか。ちゃんと好きだって言ってあげてくださいって…。

海に行った時の女の子二人とのやりとりは大事なシーンだろうけど、あんまり好きじゃなかった…。「上下関係」か…。一ノ瀬が女の子と初めてキスする場面は百合っぽかった(笑)やっぱり一ノ瀬は松原があってるよ。でも女装はちょっと可哀想…。

ホテルでは二人でヤリっぱなし。スカート履いたままバイブ入れられて、なんかエロいっていうより痛々しかったです…。泣いちゃう一ノ瀬は可愛かったけど。この絵柄でがっつりエロを描くのはいいですね~。私は好きだった。

松原にも家庭の事情っていうかハードな過去があって、読んでると気が滅入ってきたかも…。しかしそんな過去を持つ松原と精神的に弱い母親がいる一ノ瀬だから、あそこまで強い繋がりを持てたのかなとも思いました。

ラストは…これはハッピーエンドだよね?けっこう大変な事態に陥ったのに柔らかく笑いあってる二人が印象的。一ノ瀬がなんか強くなってます。「こんなわたしにあなたがしたのよ」って台詞がウケました(笑)

二人のその後は飼い猫視点から。一緒に暮らしてる二人を見てホッとしました。幸せそうでなによりです。一ノ瀬のお母さんも再婚してよかったね。
このまま『テレビくんの気持ち』も読んでみたいです。

1

BL版「リバースエッジ」

ストーリーは全然違うのだけれど、青春時代に読んだ岡崎京子さんの「リバースエッジ」(90年代サブカル漫画金字塔的作品)を思い出しました。
どちらも閉塞した青春を描いている。結末は全然違うのですが。

大人になりたくない、何処かへ行ってしまいたい。出来れば好きな人と一緒に。
思春期には誰もがこんな事を夢見たのでは?
互いに家庭に問題のある二人は逃避行を図ります。
二人を乗せた電車は天国に向かうかのよう。
悲しい予感に、このまま、破滅してしまうのだろうか?
と、思いきや、、意外なラストでした。

行間を読ませるというか、雰囲気ものというか、、互いの気持ちなど、説明不足に感じる方もいるかも知れません。
でも、私はこの説明しない感じが良かった。
うまく説明できない感じを表現してくれる話も好きだけど、うまく説明できない感じをそのまま、その空気感を伝える話もいいなぁ~。

一之瀬の不安定な気持ちを女の子を絡めて表現しているシーンにセンスを感じます。
ラスト、一ノ瀬の「こんなわたしにあなたがしたのよ」ってセリフにこの子の可愛らしさと強さが感じられてキュンときた。

絵も独特だし、誰もが面白いと感じる話ではないのかも?ですが、私の心にはグッサリ刺さりました。
「リバースエッジ」同様MY青春漫画殿堂入りです。

この方はなんかBL以外も書きそうだ、と思ったら別ペンネームで少女マンガも描いてました。
御徒町鳩「腐女子っス!」他もろもろ、、
普通に少女まんがも面白かったよ。

5

閉鎖的な二人の爽やかな道行き

確かどこかで、切ない系作品のオススメに挙げられていた覚えがあり、手に取りました。
…絵が苦手でした。でもそれは表紙で判らなかった自分が悪いので。

話の内容の方ですが、最初に一之瀬が松原に惹かれていたのはなぜなのかな?というのが解りにくいので、セリフでも補完して欲しかったです。同じような孤独を抱えているのを感じていたから、なのでしょうか?
それぞれ父あるいは母と良好な関係を築けない二人の、お互いの肉体だけがよすがの逃避行はとにかく痛々しいばかりで、いくらえっちをされても(むしろされるから?)萌えられませんでした…残念です。
ただ最初に絵が苦手と書きましたが、ところどころのデフォルメのセンス(急に英語になるところとか)や、夢にうなされる松原を落ち着かせる一之瀬など、「安らぎ」の描写は好きでした。
そして、ラストの不思議な爽やかさ・清々しさでようやく救われた気持ちになりました。
描き下ろし部分は、生計も立って結構快適に暮らせているのだな、というのがわかって安心するやら気が抜けるやらでした。

総括して、読後感は悪くないのですがうまく萌え所を見つけられませんでしたのでこの評価で。

2

恋のまんなかレビュー。

同人作品のテンポが好きだったので商業作品も手に取りました。

まさか、こんなに閉鎖的で鬱々として暗い温度で話が展開していくとは…。一言で説明するなら「子供の恋愛」です。漫画でこのテーマってちょっと難しいと思う。ふとした台詞からチラチラと想いが見えるけど、全面には出てこないから掴み所がない。キャラへの感情移入が結構難しい。
多分これは、小説向きの題材だと思う。

母子家庭と父子家庭。子供の恋愛だけでも重いのに、そこに親が混じると暗黒になる。親子の愛を取るか、恋人との拙い愛を取るか。

ただ、ラストは良かった。あそこでガツンと色々持っていかれた。
彼等の未来は、幸せだといい。エリートになればいい。

あと、最初と最後で攻の子(ツリ目)のツヤベタが急激に綺麗になっていて驚いた。スキルアップしたのか、アシさんが入ったのか…、こういう変化が凄く気になるよっ。

1

意外と仄暗いけど

きらきらで弱そうな子が受だと知っていたので、タイトルもあいまって「あまあま青春ものかな…」と手を出さずにいたのですが、二作目のテレビくんを読んで「こっちも面白いのかも」といそいそと買ってみました。
きらきらで弱そうなことに変わりはなく、
青春ものであることはまちがいないんだけれども、
また意外に学生ならではの不安定な仄暗い雰囲気がただよっていて、
「えーまさかそんな!」と思いながら読み進めました
間の取り方がうまかったり
描写が地味にリアルだったりするので(いい意味でね)
キャラがいきいきしている

何度もよめるよいマンガですよ


テレビくんよりこっちのがもえより表現重視かも
あたしは個人的な趣味でテレビくんのまじめがねが大好きすぎてそっちにいってしまうけども
どっちもすきです

3

少年期の閉塞感からの決別

あちこちで絶賛されているので読んでみることにした。
ふわふわとかわいらしい雰囲気のカバーイラストの裏にこれほど閉塞的な内容の物語が展開しているとは想像していなかった。
ただ世間的に評価の高い作品を読む際には割とありがちなことなのだが、初読みでは正直なところそれほど刺さらなかった。
しかし読後に他のレビューを読み込むと、自分の感性だけでは気付くことのできなかった部分に触れられており、非常に参考になる。
レビューを読んだあとに本編を再読して感じたのは、結果的にはこの物語は少年期独特の閉塞感からの決別が目的の「道行」モノだということだ。

好きな相手に触れられるだけで満足の優等生・一之瀬と自分に好意を寄せる相手をただおもしろがっていただけの不良・松原。
自分には背負いきれないほどの強烈な母性にまみれて縮こまっている一之瀬と、親の愛から完全に見放されたと感じた松原。
境遇の違い故、当初体をつなげていても全く通じていなかった二人が、やがて自分の欠落した部分を補うように、求め合う。
大人から逃げて、ひたすら二人だけの濃密な時間に没頭し、しかしふと我に返り、子供だけの世界から大人もいる世界へ戻っていく。
帰ってきて初めて「帰るんじゃなかった」と思えた、身の程を知ったその時きっと彼らは図らずも一歩大人に近づいていたのである。

松本氏による顔~上半身のアップが続く画面作りはやや単調な印象はぬぐえないが、その分人物の表情に重きが置かれており、登場人物の体温が迫り来るような感覚を時に与えられる。

同時収録の『2匹の伴侶』は表題作の後日談で、一度は離れたであろう二人が、成人して同棲している様子を飼い猫の視点から描いている。
この短編に関しては、幸せな二人を見ることができて単純によかったという気分が半分、敢えて後日談なしで終わった方が閉塞感の果てにほのかに見える光を強調する独特の読後感が得られたような気がして惜しい気分が半分の、少々複雑な心境である。

4

少年達の刹那の恋

絵が苦手なので手を出していなかったんですが、評判の良さとあらすじに惹かれて思いきって手を出してみました。
マンガは絵も大事ですが、やはり、ストーリーありき、萌ありきだと、再実感した話です。
読み終えた時には、この絵も味があっていいなという感じで、好きになりました。
苦手を乗り越える価値があるストーリー性のある切ないBLマンガです。

地味にしていてもモテル松原千歳×内気な優等生一之瀬司 同級生同士
さらりとカップリングにして書きだすだけでも、萌のツボど真ん中です。
あまり難しい思考をしないタイプの私はこれだけでも大満足で萌えなんですが、ストーリーの良さがあってこそ、よかったです♪

モテ系攻めで鬼畜でイジワルで、そんな攻めを好きなので拒めない一之瀬。
更に、そんな一之瀬に徐々に徐々にハマっていく松原。
鬼畜なHを松原から好きほうだいされているのは、好きだから我慢なのかと思いきや、Hが好きだから嬉しいという一之瀬!
意外や意外、見た目弱々しいんですが、ある意味で松原よりも強い子です。
松原の強さと弱さと言う二面性といい、ギャップに弱いので振り幅が非常によかったです。

どんなにひどいことをしても自分を受け入れてくれる一之瀬の存在を、松原が怖いというのも、よくわかります。
受け入れたら、一之瀬を失うことを恐れないといけない。自分自身を明け渡さないといけない。
受容しているように見えて、実際に捕食しているのは一之瀬の方かもしれない。
想像すると、ぞくっとしました。

さりげなくコマの近くに書いてある文字に、クスリと笑わされました。
その後の二人のエピソードもあって、関係が続いているんだなと思えて、嬉しかったです。

3

予想外にクリティカルヒット

なんというか、すごく、子供らしい子供の話

全体の四分の三は、ただひたすらセックスしているだけ、
のようでいて、実は読み応えある、読後感も爽やかな、なかなかのめっけもンだった。

松原(キツネ目の黒髪)にどんなにされても、市ノ瀬(パッチリ目のふわふわ)は、泣くほど幸せ。
どれほどセックスしても、遠くの海まで家出しても、自分たちの境遇をどうすることもできない所が、子供の恋愛の切なさ
本編の結末は、周りの状況はかなり悲惨な二人なのに、ラストの2ページの二人の笑顔で、あらためて、タイトルが「恋のまんなか」だったと気付く、と

この二人は、「子供時代の恋のまんなか」だったのだなぁと、しみじみと思う

本編の後に、書き下ろしの「2匹の伴侶」で、この二人が成長して後に、ちゃんと二人で幸せに暮らしているところが描かれていたのもうれしい。

大洋図書さんはこういうじっくりした作品で当たりが出るね。

2

乱菊

こんばんは。
私も同じ感想でした(≧ω≦*)
あの笑顔で「ああ、だからこのタイトルなのか・・・」としみじみ感じ入った次第で。
良かった、自分だけの解釈かと思っていたので、同じ考えの方がいらっしゃってホッとしました(笑)
正直、絵はあまり好みではなかったのですが、それを上回る内容だったので、読んで損はなかったと思ってます!

評判がよかったのですが

こちらでも“神”との評判もあり、読んでみたのですが、私の萌えポイントとは微妙にずれていました。
松原にあそこまで惹かれる一ノ瀬の気持ちがわからないし、わからないから逃避行となって、なんでも松原のいうことを聞いちゃう気持ちもわからなくて。

たしかに、二人とも傷を抱え、それを舐め合うように逃げ出し、だんだんと松原の気持ちに変化を起こしていく一ノ瀬の健気さはすごいなぁ……とは思いましたが。

ラストの「エリートになって養えよ」って笑う二人に、ようやくホッと出来たといいましょうか。
あと、大人になった二人にもホッとしました。救われたなぁ~って気がしました。

1

匿名さん

好評なようで読んだのですが、
私も一ノ瀬がなぜ松原が好きなのか読み取れませんでした。
ラストでようやく良さがわかるというか。

何度も読み返す作品です

「恋のまんなか」(第一話~七話、最終話)「2匹の伴侶」(描き下ろし)⇒松本千歳(自堕落な雰囲気 父子家庭)×一之瀬司(優等生 母子家庭)

表紙の絵柄があまり好きなタイプではなかったという事もあり、それほど期待せずに読み始めたのですが、最初からすっかり引き込まれてしまい続けて3回も再読してしまいました(その後も何度も読み返しています)。

一之瀬が抱いていた松本への恋心を本人に言い当てられた上、「なんでもいーからヤラして」と誘われ戸惑いつつも拒まずにHしてしまうところから二人の関係が始まりますが、好きな人の言うままに慣れないながら体を開いてしまう一之瀬の健気さと、あくまでも楽しんでいるだけという松本の温度差が痛々しいのですが、その一方じゃれあうような二人の行為が微笑ましくもありました。

夏休み前に父親に見捨てられたことを悟った松本が、一之瀬に家出をそそのかし、二人で海へ行く辺りから二人の距離が徐々に近づいていきます。全て受け入れようとする一之瀬に対し松本はどんどん夢中になっていきますが、夏休みが終わってしまえば戻らなければいけないという事が分かっているだけに、二人の距離が近づけば近づく程切なさを感じたまらない気持ちになりました。

ラストは(状況の割には)決して暗い雰囲気ではないのですが、描き下ろしやあとがきで二人の未来(社会人になってから)が描かれていた事が本当にうれしかったですし幸せな気分になれました。

8

それだけのこと

小説で例えるなら「行間に込められた想い」とでも言うのか。
そういうものがコマとコマと間から溢れ出てくるような、そんな作品だなと思った。
ただこのお話はどちらかと言えば小説向きの題材かなとも感じたので、これを漫画で表現されると確かに少々言葉足らずな印象は拭いきれない。
その為、どうしても評価は分かれてしまう作品なのかなとも思った。

学年トップの優等生・一之瀬と、家庭環境が劣悪な不良生徒・松原。
ある時、松原にその恋心を見透かされてしまった一之瀬は、半ば強引に体の関係を求められてしまう、というところからお話は始まる。
松原は一之瀬を事あるごとに嘲笑めいた表情で罵り、犯す。
ところがまず読んでいて違和感を感じるのは、そんな松原に対して一之瀬が常に幸せそうにしているところだった。
それはもちろん一之瀬が松原の事を好きだからなんだろうけども、特にその理由などは説明されないままストーリーは続いてゆく。

後半、松原は父親に見捨てられたことを悟ると、一之瀬を連れて北へ向かう。
この辺りから次第に一之瀬の淡々としながらも、激しさを秘めた想いというのがモノローグとして現れて出てくるのだが、これがドキリとするくらい深くて暗くて寂しい。
海へ向かう電車の中で『まるで天国へ向かっているみたいに白かった 僕はこの空間を一生忘れないと思った』と、眠る松原を見つめて頬を染める一之瀬だが、やはりここでも何故一之瀬がそこまで松原に心酔しているのかは説明されないままだった。
けれどもその逃避行の中で、松原が一之瀬に囚われ、そして溺れてゆく様は訥々と綴られてゆく。
その中で「お前が怖い」と松原が一之瀬に漏らすシーンがあるんだけども、その得体のしれない気分というのは分かるような気がした。
もしかしたら松原が知らない内に一之瀬にのまれている感覚を、読み手もここで追体験してしまうかもしれない。

作中、彼らが歪んでしまったであろう理由というのは、あちこちに転がっていた。
けれどもあえてそれを転がしておいたままにして、ふたりの心の動きにだけ集中した描き方というのは、不親切ではあるかもしれないけども逆にとてもリアルだと思った。
年を重ねてくると、つい物事に理由をつけたくなる。
けれども天気が良くて、互いが近くに居るだけで気持ちがいい。
だから笑った。
そんなものなのかもしれない。
好きなのに理由なんてない。
好きだから好き。
ただ「それだけのこと」にひどく私は感じいってしまった。

また屈託のない最後の笑顔は穏やかな将来を感じさせ、彼らの恋がまだまだ続くことを予感させてくれる。
ああ、だから「恋のまんなか」なのかと、私は妙に納得してしまった・・・と言いつつ、作者の意図と合っているかどうかは、ちょっと保証できないけども(*´∀`)

17

きゅんきゅん

もう、きゅんきゅんしまくりでした!!

絵も可愛いし、ストーリーも、キャラも◎

純愛だなぁ。って、青春だなぁ。って、真剣だなぁ。って思える作品でした。

私の語彙力では伝えられないので、見かけたら是非、読んでみてください。

なんども言いますが、ホントにきゅんきゅんしました。(しつこい)

0

良かったー

評判がいいので読んでみました。
いっぱいレビューがあるなァw
すっごい私好みのお話でした。
松原が少しずつ一之瀬にハマっていく様子に、読んでてキュンキュンしました。あたたかさと切なさを同時に感じながら読みました。
一之瀬と松原の関係は下克上だ。最後はもう、松原のほうが一之瀬を必要としてるし愛しちゃってる。でも一之瀬は絶対に松原より上にはいかないだろう。それがいい。
一之瀬は超エリートになるんだろーなw

2

よかった(はーと)

 評判がよかったので読んでみました。本屋さんで手に取った時、正直、う~ん……的な絵だったのですが読み始めたら全く問題なしでした。
はじめ、ワタクシ的に攻めの松本君が好きになれなそうかなと思いましたが、これも杞憂でした。松本君も一之瀬君も家庭的に問題があるという背景が薄っぺらさをなくしてくれました。
本編ラストでは、これはまさかバッドエンドか……と思いましたが、書き下ろしを読んでひと安心。ネコが妬くほどラヴラヴって、もう。

3

痛かったです

作者が別名義で描かれているリリカルな少女マンガが好きで、
こちらも読んでみたのですが。吃驚しました。
まさかこんなに「痛い」お話を描く方だったとは……!!

色々なしがらみ・心の傷を抱えた寂しい二人が、
手に手を取って海に向う姿が痛々しく、切なかったです。
なので巻末に収録されていた短編で、大人になった穏やかな二人の姿に、
やっと自分達の落ち着ける居場所を見つけたんだな、良かった~と。
幸せな気分になりました。

2

青春?

評判が良かったので探してたんですが中々見つからず…ようやく先日発見して購入しました。
絵は独特…というレビューを見ていましたが、私は結構好きな絵だったので良かったというか。
確かに一之瀬が何故松原を好きなのかは、よく分かりませんでしたが、あの時期にありがちな「自分と全く違う人間への憧れ」的なものだったのかな~。
で、色々ある内に本当に好きになっていったんじゃないのかな、と思いました。
それは松原も一緒ですよね。
最初はただの好奇心程度だったと思いますが、いつしか本当に一之瀬の事を好きになって、大人になっても一緒にいられる関係になる。
きっと子供の時の、ただ傷を舐め合うだけの関係じゃなくなってる筈ですよね。
最近のマンガではヒットでした。

3

恋のまんなか

きゃーーー!!
すごい良かった(*´Д`*)
青春だ…。
不良×優等生で、ずっと不良に片思いしてるんだよね~
で、二人で家出したりするんだけど、とにかくきゅんの連続なの(*´Д`*)vv
攻めは最初、受けのことなんかただ都合がいい存在としか思ってないんだけど、それがだんだん変化していく描写がうまい!!!!
初コミックスでこんだけいいとかすごいなー!!
絵は独特だから、ダメな人もいるかもですが。
これからも応援します☆
描きおろしのその後の二人でさらにどきゅんでした…や、やられた…ハァハァ

2

いじめてるわけじゃないんだね

複雑な背景を持つ2人の高校生のお話。
始めは、いいお坊ちゃん(一之瀬)が堕ちていっちゃうお話になるんじゃないかと懸念していたんですが、一之瀬はただのお坊ちゃんではなかったし、松原も以外に悪い奴じゃなく、最終的にいい方向へ収束していってくれたので、ホッとしました。
気持ちに気づかれ、関係を強要され、色々あって家出同然の二人旅に出るのですが、一之瀬は松原の本質を最初からわかっていたんだろうな、と思えるほど一途に愛しとおします。
旅先で、不安に駆られるのは誘った方の松原であるところを見ても、一之瀬は自分の境遇を受け入れながら昇華していくタイプ、松原は最低限の居心地を確保するタイプなんだろうなと思いました。

親は選べないとは言いますが、それすらも克服し、描き下ろしにおいて猫に嫉妬されるくらいの幸せな生活を送っている二人を見られて良かったです。本編は心痛む部分が多かったので。

各エピソード毎にエッチをしているという感じで、エロ度は満点。松原に振り回されているようで、一之瀬の方が喜んでいるんです。ハァ、若いって・・・
ところで、どこかで見たことのある絵柄だな、と思いちょっと調べてみましたら、コミックシルフで有名な鳩さんですね。別ペンネームなんですね。

4

かおる

コミックシルフのHPを見てみました。
「腐女子っす」を描いている御徒町鳩さんなんですね。
ありがとうございます。

微妙・・・

内容は好みのお話だったのだけど、盛り上がりに欠けた気がする。
エロシーンはたくさんあってすごくよかったけど、その分私には
司の気持ちがそんなに強いのかわかりづらい部分もあった。
もっといろんな作品を読んだらわかるのかな?
でも、最後の大人になった話は好きだった。

0

久しぶりにクリティカルヒット

何度も、ページをじっくり眺め続けたり、前のページを捲り返して思いにふけったりしながら読むのも久しぶりの感覚。
BL作品でwww
そんなくらい好きな作品です。いや~こういう作風好き
というか、「腐女子っす」を描いた鳩さんの作品だったのですねvvv
どっかで見た絵だな~と購入して正解。やっぱり巧い。
最初は、攻クンあんまりいい印象なかったんですが、すさんだ家庭と、飢えた心。
変わっていくというか、受がどんどん浸透していく様子がすごくいい。
「きもい」とか「かわいそう」とか受に言っていますが、実際のところなんか、自分に言っている感じもしてみたり。
言葉にするんは難しいんですが、表情の魅せ方が巧いのです。
最後告白するところとかときめきまくるとです。
最初から一途だった受が最後まで変わらないのもいい。
ただ想えるだけでよかったのが、ちょっと贅沢になってという、どんどん貪欲になってという、そんな・・・そんな・・・そんな受が可愛いってこってすw
大人になってからのラブラブな二人はキュンwおそろしいまでのいちゃつきぶりは圧巻。
猫さん諦めてくださいozr

エロシーンも、そこまで直接的にバンバン張ってるわけじゃないですが、恐ろしく卑猥にみえます。エロい。

イチオシ作品なのでゼヒ☆←個人的に・・ですが。あくまでも

5

好き~

いい作品ですね~。ホント(´∀`)

攻めも受けも、両方とも共感できて、
しかもどちとも好感を持てる作品ってなかなか無いんじゃないかなぁと思います。
けっこう、攻め受けどちらかは、嫌いまでいかなくてもオマケ的なってか、人間らしさがないってか、キャラ薄い感じになっちゃってる作品も多いと思うんですけど、これは違いますね。
いろんなことが、ちゃんと自然に伝わってくるところが、いいですね~。

しかも、私には珍しく雑誌でも読んでいたので、
単行本で読む喜びひとしおでした☆

細かい点では何気に、松原くんとその父のツーショットが好きです……。

2

これは読ませます!

表紙の少女漫画チックな印象とまったく、違う中身です。
家庭に事情のある2人が、塾の合宿と偽って、夏の海に旅をする。
展開は小野塚カホリさんの「LOGOS」を思い出せます。
せつな的で、そしてH。でも小野塚さんの作品のように、深刻なムードというわけではなく、どことなくのほほんとした感じがする物語です。
最初は、自分に気があるウケを、遊んでやろうっていうだけのセメの心境の変化が克明に綴られて、どんどん変わっていくところが自然で、すばらしいです。
セメの
「俺は、一之瀬をどこまで支配しているんだ?」
というモノローグも印象的でした。
惜しむらくは、ウケくんが、完全な乙女で、個人的にもう少し男を感じさせる部分もあっていいかなと思いました。

2

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