媚の椅子

bi no isu

媚の椅子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神84
  • 萌×253
  • 萌25
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
41
得点
712
評価数
171
平均
4.2 / 5
神率
49.1%
著者
池玲文 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
媚の凶刃
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784862634450

あらすじ

長く抗争を続けてきた梅崎組と相賀組の手打ち直前。相賀組の男が刺された。梅崎組若頭・加賦は、犯人を匿っているであろう韮沢を拘束し、苦痛と快楽をその体に施すが一向に口を割る気配がない。「惚れてた男に犯されて嬉しいかそれとも俺に振られた腹いせか? 韮沢」決して痛みに媚びない韮沢の真意とは? 描き下ろしあり。
出版社より

表題作媚の椅子

加賦 成晃,梅崎組若頭
韮沢 柊,加賦に拾われ部下になる,舎弟

同時収録作品成立しない朝

大学時代の後輩で派遣社員/杉坂
卑屈で大人しいサラリーマン/菊川

同時収録作品トカゲと蝶番

幼馴染みの美容外科医/頼地芙佑
EDに悩む/山東永美里

その他の収録作品

  • 暗夜の礫(表題作・続編)
  • 暗夜の礫 EXTRA(描き下ろし)
  • トカゲと蝶番 EXTRA(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • おまけまんが(描き下ろし)

レビュー投稿数41

ここが始まり

長らく抗争を続けてきた梅崎組と相賀組の手打ち直前、相賀組の男が刺された。犯人を匿ってると思われる韮沢を梅崎組の若頭加賦は拷問するが、絶対に口を割らない。韮沢はかつて加賦に命を救われずっと彼の下で学んできたけれど、ある時から外へ出されていた。韮沢の真意は…?
生まれたての雛鳥が初めて見たものを親と思うように、加賦に憧れ執着する韮沢。そんな彼にどうしようもなく心揺らいでしまう加賦。極道の男たちの熱くヒリヒリした関係がたまらない!
媚の凶刃シリーズの始まりの1巻。血に塗れた激情の物語は全てここから。表題作以外の短編2作も読み応えがあった。

0

15年前の作品とは思えない面白さ

盲目ワンコ韮沢が狂信的な一途さで加賦への愛のためだけに生きている。
そんな韮沢を可愛いと思いながらも上に立つ者の責任があり、ずっとは手元に置いておけないと悩む加賦。
大人な男はセクシーフェロモン出過ぎてます。

若頭の髪型と携帯に2008年臭を感じましたがそれ以外は、目元、体つき、からみ具合、全てパーフェクト!

「ストーリー×絵」で面白さが何倍にもアップしています。
暴力シーンが多くハラハラしますが、同じくらいセクシーな裸ん坊シーンもあり期待を裏切らないです。

0

こちらが始まりの話ね

媚の凶刃①を先に読んじゃって
こちらに戻ってきました。
このお話を短編として描いたら思いの外連載になっちゃったんですね、あとがきによると。

だって魅力的なキャラなんだもん、担当さんも続きを!ってなるよ、そしてその催促してくださってありがとうございます。
めちゃ大好きが詰まったシリーズです。

こちら、拷問シーンから始まります。ラブホのSMルームで目隠しで首枷に手足縛られて左手甲にタバコの火を押し付ける根性焼きが複数個……。
痛みでは自供しないと判断した加賦は部下に命じて
性的な辱めにあわせます。
お尻にバイブとアナルパール、乳首にローター、ちんにもおもちゃの三点責め。
興奮した部下が思わずぶちこみそうになるとそれにはブチギレる加賦さんがオモロい。

結局、韮沢は庇う為に口を割らなかったんではなく加賦に目を合わせて欲しかっただけだと〜!
マヂコイツはイカれてるぜ。
そんで、そんな愛の告白されて速攻濃厚なキッスのお見舞いをする加賦もイカれてる、韮沢に。

はぁ、デロンデロンに愛し愛されな加賦と韮沢の話がこの一冊まるまるだと思ってたら半分しかなかったのでガッカリしてしまいました。

幼馴染再会モノとリーマン再会モノの2作品。
コッテリの後だったので、物足りなく感じてしまいました。

それよりも、あとがきページに描かれていた4コマ漫画の方が面白かったです。
お友達と電話中に「今ヤクザの話描いてる」って言ったら「パンチパーマ×パンチパーマ⁈」って言われて「それはパンチ効いてるね!」ってオチの話。
その一コマにほんとにパンチヤクザ2人の絡みが描かれていて面白かったです。

紙本とシーモアとW持ち
どちらも同じ修正。細い白線修正でほぼ見えてます。

0

ラブラブ甘々極道物+短編2作

3作品ともかなり前の作品なので古臭さはありますが、味があって良かったです。

1作目極道物。
試し読みの時点では痛い系かと思っていたのですが、ガッツリ甘々でした。予想外。最後のオチも凄く良かったです。

2作目幼馴染再開。
EDになってしまった主人公が病院にいくと、医者になった幼馴染に診察されてしまう話。
こちらも話のはじまり方は暗めなのですが、終わる頃にはラブラブ甘々でした。

3作目リーマン。
隠れゲイのリーマンが飲み会で恋人ができる話。短いですがエロくて良かったです。

0

男韮沢の可愛さ

私のように媚の凶刃〜Xside〜から読み始めちゃった方へ
このシリーズは①媚の椅子→②媚の凶刃1巻2巻→③媚の凶刃Xside ( ‘ が付いてるのが全年齢版)→④SMOKE媚の凶刃3 の順番の様です。
こちらの①媚の椅子(びのいす)は、読切と前後編の加賦さんと韮沢さんが読めます(1冊の半分強)。
時間軸はXsideより少し前で、女のキスマークから「媚びた様な目付きが…」のシーンも少しあります。
読切なのでいきなり拷問椅子から始まったりと急です。

私は極道やヤクザのテーマに全く興味が無いのですが、男を中心とした世界の闘争で忠誠心や盾になることを明確に提示されるので、加賦さんと韮沢がいるからこの世界観は重く魅力的で面白いなぁと思いました。
加賦だけに見せる韮沢の顔がもう可愛くて甘くて。顔も体つきも性格も男らしいなか、犬の様に夢中で女の様に求め慕うギャップがすごい。加賦相手だから敏感になるのが可愛い。台詞もシンプルでいて強い。そんな韮沢に絆される加賦も男前。池先生の爆高な画力とコメディや甘さの匙加減が最高です。
他の短編も読み応えありますがやっぱりこの二人の余韻が凄まじくて、とても楽しめました。

0

凶刃の前のお話だよね?

凶刃の1巻読んでもしかして椅子が先かな?と読みました。

読んだけどやっぱりよくわからなくて。
もともと韮沢は若頭加賦の手下で愛人?
加賦の部屋を出ていずれ組を作れと言ったら、事件起こして拷問に?
見つめてほしくて?

韮沢は加賦が好きで好きで愛してて、命を賭けてて。

加賦はそれが信じ難くて怖くてでも韮沢をやっぱり好きで特別で?

トカゲと蝶番
好きだから離れてあげたの?調教済にして?
執着攻めは好きですが体に影響を残すのはやりすぎかなあ。

池さんというと私にはこのヤクザのシリーズのイメージでした。

0

命をかける重い純愛

シリーズ5冊揃えて、その1作目として読みました。

冒頭の拷問シーンから、どんなハードな展開がやってくるんだろうと思ったら、めっちゃ純愛でしたね。
しかも、あなたのためなら命をかける…重いやつ。
それでこその極道モノ、という感じです。

韮沢が美形で、加賦を命がけで思っていていいですね。
エロいし。

加賦は立場上、葛藤があるのはわかる。
でも、韮沢を手放せなかったし、韮沢がかわいくてしょうがない。
告白の場面は、不器用すぎて、笑ってしまいましたw
今までそんな恋愛してこなかったんでしょうね。
自分の生き方や立場があるのに、韮沢の気持ちに応えてあげるなんて韮沢が言うようにやさしいところがあるんだなと思いました。

が、加賦の髪型には最後まで慣れなかったw
ま、ずいぶん以前の作品ですしね。

0

受けよりも脆い若頭

◆媚の椅子(表題作)
 極道ものをそこそこ読んできた感覚からすると、若頭のような幹部に就いているキャラって最初から相当腹が据わっているキャラが多い気がするんです。余程のことがなければ、周りに対して一分の隙も見せないような。でも、加賦の場合はちょっと違う。もちろん幹部として上に立つ素質は十分備えていながらも、韮沢を前にした時彼は割と呆気なく感情を乱すんですよね。そこが面白いなぁと。こんなに厳つい顔立ち、体格、喰えない雰囲気をしておきながら、韮沢のこととなると簡単に崩折れてしまう脆さ。まったく隙を見せないキャラもいいけれど、たまにはこんな風に人間臭い若頭がいたっていい。韮沢の色気や一途さも魅力的だけど、加賦のギャップもたまらないなぁと思いました。続きが楽しみです。

◆成立しない朝
 濡れ場はあるけれど一番爽やかな雰囲気の作品でした。ゲイで自分の幸せを否定しがちなネガティヴ受け・菊川の表情が良かった。卑屈なゲイ受けはありがちな設定ではありますが、それでも彼が初めて誰かとご飯を共にする温かい朝を迎えられた時、流した涙がとても印象に残りました。短編でもしっかり魅せてくれる池先生の技量が光っていました。

0

死など怖くない

2008年発表か…
この「媚の椅子」という短編が、加賦と韮沢の物語の始まり。
いきなりの拷問椅子で、ヤクザの抗争で口を割るの割らないの、のリンチシーン。
だが、責めている加賦と、リンチされている韮沢は…
死ぬことなど何も恐れていない韮沢の恋心に恐れを抱きながらも、もう手放すことなど考えられないほど自分も執着してしまっている加賦。この2人の閉じた関係性がこの短編の短さで描き尽くされている。
この後「媚の凶刃」として展開されていくのは必然。
とにかく絵が素晴らしすぎてもう何も言えません…

「トカゲと蝶番」
タイトルからは耽美的な話かと思いきや、同級生との過去の戯れのせいで今EDになってしまったおぼこい男性が、その張本人とtnk病院(?)で再会して…という実はギャグなお話。と言っても相手の方は呪いにも似た執着愛だけど。
絵が美麗だから内容とのギャップが面白いんです。

「成立しない朝」
ノンケに恋していたゲイ。はじめから諦めていたのに、相手の方から…
なぜなのかとか何もわからないままに、ただ甘い泣けるほど幸せな朝が来る。


元々「媚の椅子」は読んでて、その後は単発でポツポツ読んでいたから「媚」シリーズを知っていたつもりになっていたけど、はじめから通して読むとこんなんだったっけ?みたいな驚きがありますね。何度読んでもいつ読んでもいい!

1

そうか‼︎これじゃあ俺の方が舞い上がってるみたいじゃないかー…。

『媚の椅子』という、この何とも言えないSMプレイ風味のショートストーリーが、この後『媚の凶刃』シリーズと続いていくことになるとは…。この時は池先生も予想だにしていなかったと言う。
そうして、今、この物語の全体を振り返ってみると。驚くべき事に、加賦さんは既に韮沢の執着愛に囚われていて。思わず知らず、夢中にもなっているのだ。舞い上がってもいるし、韮沢が身を挺して護ろうとする事に憤り、部屋に閉じ込めておこうとさえする。韮沢の執着を怖いと思うと同時に、もう既に韮沢を失うことを恐れてもいる。この愛執と恐れは『媚』シリーズを貫くテーマにもなっているかと思う。そして、加賦さんの前ではただの女になってしまう韮沢だが、(しかもそれが組員にバレている。)仕事をしている時は男だ。すごいギャップ。韮沢の左手にタバコで焼かれた跡がずっと付いてるけれど、これはこの時に付けられたものだったんだなぁ、とか。初期の設定をずっと崩して無かった事にも驚かされる。『媚』シリーズの発端として、重要なストーリーとなっている。

同時収録は幼馴染の再開と執着を描いた「トカゲと蝶番」臆病な性格で、恋人と朝を迎えたことのなかったリーマンの初めて迎える朝を描いた「成立しない朝」。どちらも描き下ろし付きで膨らみを持たせていて、ショートながらきちんと読み応えあります。

加賦さんと韮沢編の描き下ろしも付いて、こんな最初からイチャ甘してたっけ⁈ と、今読むとやっぱり可笑しみも感じられます。

4

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