ケーキ・ドッグ・カラメリゼ

cake dog karamerize

ケーキ・ドッグ・カラメリゼ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×229
  • 萌12
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

170

レビュー数
21
得点
315
評価数
77
平均
4.1 / 5
神率
41.6%
著者
おげれつたなか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799774908

あらすじ

「ずっと俺んちで暮らせば」
「贅沢だなぁそれ」

短気な性格からバイトを首になった大和は、
歌舞伎町を走るホストのアドトラックを見て
ホストへの転向を決意する。
面接を受けに行ったホストクラブで出会ったのは
トラック広告に載っていた悠星(源氏名ゆちゃまろ)だった。
大和は金欲しさから悠星に近づいて…?

金がない荒くれ者×金持ち構ってちゃん。
金だけで繋がっていた関係のはずが、
失えない存在に変わってゆく――。

表題作ケーキ・ドッグ・カラメリゼ

ホスト体験入店→配信者
ホスト→動画配信者

その他の収録作品

  • 描き下ろし/あとがき

レビュー投稿数21

本当に世の中金が全て…?

おげれつたなか先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
おバカ 3
エロ 3
健気 2
不憫 1
な感じだと思います。

大和さん×悠星さんのカプです。

タイトルに「ケーキ」とありますが、ケーキバースではありません。

攻めの大和さんは短気ですぐに手が出てしまう、世の中金!と金を手に入れることが優先の人です。なので、受けの悠星さんが金持ちなので、悠星さんの金目当てで近付きます。

そんな悠星さんは嘘つきの構ってちゃんで、父親の金があるからか、色々と考え方が浅はかです。
なので、おげれつ先生があとがきで書いていますが「殴っちゃいたい」受けというテーマで悠星さんを描いているようです。その為か、すぐに手が出る大和さんには、ツッコミ的なのもあり何度も殴られています。因みにDVのような暴力的な殴り方ではないので、その辺はご安心を。

大和さんも悠星さんも子供の頃の過去や家族関係から少し不憫な思いをしてきてはいますが、今現在の2人がおバカだったり若干どうしようもない奴なので、そこまで不憫で可哀想にはならなかったですね。でも流石に悠星さんの為に「ごめんなさい」と言った大和さんには切なさで胸がギュッしましたね。

金の為に悠星さんに近付いた大和さん。しかし、見た目が好みだったり、構ってちゃんな言動から徐々に絆されていきます。悠星さんの方も金があれば捨てられない、という考えから大和さんに離れてほしくないという健気な言動が垣間見えるのが可愛いです。
金の切れ目が縁の切れ目、と言いますが、金で繋がった関係はいつか終わってしまうのか…おバカな2人の行く末を、是非とも読んでほしいです。

0

新たなるおげれつたなか劇場、ここへ開幕!!

あまりにも正反対すぎるバックボーンのふたり。

金持ちのホスト(元)で、母という存在にトラウマがあるせいで、周囲からは財布呼ばわりされ、分かっていながらも利用されている悠星。

また、母親が新興宗教にハマり、命を〇ってしまい苦労してきたことで、世の中は金だと思っている大和。


そんな大和が、金ほしさに悠星に近付いたのですが、次第にふたりは、金以外の見えない関係で繋がっていき、、、

正直、途中までは、ふーーんという印象でした。
今どきのありそうな設定だなあと、、

では、どこで☆5の流れに変わったのかというと、、、

悠星が父に見捨てられ、自由にお金が使えなくなり、けれど、大和に言い出せず、投資詐欺の話に乗ってしまう流れからでした。

もうね、ホントにこういう人の葛藤や苦しみ、なにが幸せなのか、とか
そういうのを描かせたら右に出る者はいない作家さまだなあ、と。
あの流れを読んで震えました。


とくに、大和の葛藤が胸に痛く、そしてあの場面でも謝っちゃう悠星。
そして、絶対に謝りたくない大和が、全力で土下座して謝ることで、悠星を守ろうとしたシーンには、大和の恋心と心情とを慮ると、なんとも言えない感情が胸のなかに沸き上がりました。

そして、この緊迫感からの大どんでん返し? 的なスカッとしたオチも良かったです。

そう。
えちすぎるBLも良きですが、
BLでも、こういった人間ドラマ観たいんですよ、、、

おげれつ先生、今回も良き作品をありがとうございました。

0

お金じゃない幸せを見つけた話

精神的にきっついとこもあったけど、一巻でハピエンの安心感があったので、最後まで楽しく読めました。お金が無さ過ぎて不幸な大和と、お金がありすぎても不幸な悠星が、お金じゃない幸せを見つけたお話。
大和は誰もが同情するような酷い生い立ちで、お金への執着も仕方ないと納得です。でもちゃんと良心は残ってて、復讐に燃えてるわけでもないし、キレやすく流されやすくはあっても、わりと健全に育った印象でした。
悠星は大和ほど分かりやすく辛い背景がない分、心の欠けた部分を分かってもらうのが難しそうで、肩入れしたくなりました。貪欲に褒められたがる姿が切ない…。あとがきで受けのテーマが「殴っちゃいたい」とあってショックでした。
ピンチからの救済が後ろ盾の一声で、弱者は結局謝るしかないのか、と正直残念に思ったけど、あの場面は大和の中で謝罪の意味が変わった瞬間が描かれていたのかな。宗教に壊されヤクザに救われる大和の人生、波乱万丈すぎる。
お付き合いに食い気味な悠星が可愛くて好きでした。大和と付き合うことになって素直になった悠星は、もう虚言で気を引く必要が無くなったってことかな。二人ともお幸せに!

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設定と深掘り。

おげれつたなか先生の作品はどれも好きなのですが、この作品は正直そこまでじゃありませんでした。
攻め受けどちらにも感情移入できないし、感情を揺らされるほど2人のことを知らないまま話が進んで行ってこちらは置き去りな感じ。
この設定なら、ヤクザの父親と受け、宗教に心酔した母親と攻めのバックボーンを強めに描写してもらった方が、ダークだけどハピエンという振り幅が明確になったのではないかな…と思いました。
ハッピーオブジエンドのような思い切りダークか、個人的には、ヤリチンビッチ部のような思い切りバカエロのような100対0くらいの振り切りの方がしっくりくるのかもしれません。
難しい…。

0

設定重めだけど読み返せる!

話のはじめは金持ちボンボンの悠星、モテたいからとホストをはじめるも周りから裏でバカにされ金ズルにされている。そんなホストクラブに貧乏育ち金がないけどバイトが続かない大和が働きに。

可愛い表紙に序盤も笑いあり、ああ笑える感じなのかなと読み進めたら、宗教二世や両親から愛されなかったりと設定やや重めの今作。

ヘラヘラ何も悩みがなさそうな悠星も過去に継母から何度も捨てられ、友人も金目当てだったり人と上手く関係を築けない。
対して大和は母親が宗教にハマり献金で生きていくのに苦労し最終的に母親も自殺。絶対自分はならないと金に執着し、悠星から取れるものとってやろうと企むとお互い引かれあい。

序盤から笑いもあり、いちゃラブあり、裏切りあり、でも幸せな二人で終われて個人的には大満足でした。寂しかったんだよね、お互いをお互いで埋めることのできる存在。

おげれつたなか先生、ハッピーオブジエンドも大好きなのですが、めちゃくちゃ重くて読み返すのには中々気合いを入れないと私には難しく。

こちらもやや重めの設定でありますがハピエンで読み返しやすくて嬉しい〜!

共依存のような、でもお互い救われて、もっともっと幸せな2人を見たいな。番外編、待って

0

No Title

久々におげれつたなか先生の作品読みました。
前回読んだのがハッピー・オブ・ジ・エンドだったので振り幅がすごかったです。笑
おバカな2人が繰り広げるエロラブコメかと思いきや、2人のバックグラウンドにある仄暗い過去のトラウマを描く辺りはおげれつ先生作品ぽいなーと思いました。
ただストーリー展開はありきたりな感じだし、主人公2人へのキャラ萌えもなかったです。
おげれつ先生の作画クオリティとストーリー運びのテンポの良さで面白くは読めましたが、特に印象に残るような作品ではなかったです。
大和が悠星との出会いによって宗教二世という重い生い立ちからどう解放されていくのか、というのをラブコメでなく普通に描かれていた方がもっと魅力的な作品になったように思います。
私はおげれつ先生作品は暗くてハードな方が好みなんだろうな。

0

No Title

ケーキ…こんなに可憐な表紙なのに可愛いだけではすまないのが流石おげれつ先生の作品です。お金があっても満たされない心とか嘘をついても人の気をひきたい、独りになることの怖さ、、感情の表現がすごかった〜!!
教会への献金や配信者など旬な題材なので数年後に読んだらこの時代のことを思い出しそうです。
ふたりが一緒にいることが段々と自然になってきてからの最後のあのハラハラ感!どうなるのかと思ったけどお金は無くても楽しく暮らす様子を見てほっこり。

1

さらっと読める

 金銭的なところで、真逆の環境にあった攻めと受けの話。
 お金を稼ぎたい攻めがホストに就職し、受けと出会いますが、受けは親が経済ヤクザのお偉いさんで子供の頃から裕福な暮らしをしており、お金のためではなく、女の子と遊びたいからホストをしています。
 二人とも下半身ゆるめで彼氏のいる女子と遊んでいた受けが彼氏にボコられ、それを攻めが助けた流れで受けの家に行き、酒の勢いで受けが攻めにお口で奉仕します。
 その後、受けがホストを辞めて動画配信者を目指すと言い出し、攻めはヒモのような感じで受けの家に住みつき、動画制作を手伝うことになります。
 動画配信は全く視聴率が伸びず、このままだと自分は給料をもらえないと攻めが不安になっていたところにホスト時代の先輩から受けを投資詐欺に引き込むよう話を持ちかけられ、詐欺グループのところに受けを連れて行きます。受けは受けで寿司屋で騒ぎを起こしたことで父親からクレカを停止すると言われて、金で攻めを繋ぎ止めておくことができなくなると不安になり、詐欺だとわかっていてサインしようとします。
 寸前で攻めがそれを止め、二人ともぼこられていたところに詐欺グループの元締め(?)のようなおっちゃんが来て、その人が受けの父親の部下だったことから二人とも事なきを得ました。
 最後は攻めのアパートで二人ともバイトをしながら一緒に暮らしている感じで終わっていました。

 二人とも愛情の薄い家庭に育っていてバックグラウンドは重いですが、受けが楽天家のせいか終始パリピのノリでシリアスや切なさは全く感じなかったです。コミカルな部分を楽しむ話だと思いますが、迷惑系〇-チューバ―な行動を面白いとは思えず、キャラ萌えも薄かったです。
 読み返すことはないと思いますが、さらっと読めて読後感も悪くなかったので、評価は萌1にしました。

1

愛を知る物語

お金に執着する大和と構ってちゃんの悠星。複雑な家庭環境で育った二人が一緒に過ごす中で愛を知り少しずつ変わっていく関係に心が温かくなった。

宗教団体への献金ができなくなり思い詰めた母が自ら命を絶ってしまうという過去を持つ大和。ヤクザの父が離婚・再婚をくり返し何度も母に見捨てられた挙げ句、父にも一人で暮らせと突き放され部屋を与えられた悠星。

環境は違えど過酷な状況で育った二人の心は荒み、心の根底にある孤独感に気づくこともできずに過ごしていたことを考えるととても苦しい気持ちになった。

そんな二人が出会い笑ったりケンカしたりして過ごすうちにお互い過去の出来事による寂しい気持ちがあったことに気づき、そしてその寂しさを埋める存在にお互いがなっていたことに胸が熱くなった。

大和も悠星も愛されることを知らずに生きてきたけど、二人が出会い愛を知り幸せそうに笑う姿にはウルッとしてしまった。

二人がお金よりも大切なことは何なのか、それに気づくことができて本当に良かったと思う。

また、宗教や詐欺など社会問題となっていることが描かれていてリアリティがありドキュメンタリー作品を読んでいるような感覚もあった。この問題にどう向き合えば良いのか、と考えるきっかけにもなるとても印象的な作品だった。

1

ラブコメ!比較的ライトな印象!

おバカな2人のラブコメ!と思いきや、社会問題を入れつつダークサイド×BLのおげれつたなか先生節が効いてました!

宗教二世、ホスト、投資詐欺、ユーチューバー、炎上……社会問題がこれでもかと入ってますが一巻完結なので比較的ライトな印象です。


貧乏な宗教二世の喧嘩が強い攻め×金持ちの愛に飢えてる受けの2人で生きていくと決意するまでの物語でした。

私はハッピーオブジエンドや、はだける怪物が大好きなので、読後もう少しキャラの深掘りや葛藤を丁寧にみたいなという所もありました( ; ; )

ただ、受けキャラが魅力的で可愛いし、ラブラブシーンも良かったです!

一巻で、ライトめに楽しく読みたいけどちょっと違うテイストのBL読みたいな〜って時にオススメです。
あんまり心を抉られすぎないし、おげれつたなか先生の作品あるある(私だけ?)の読むのが辛くて結構引きずる感じも無いです笑
とにかく結構楽しく読めるので、あんまり心が健康じゃ無くても比較的これはいけます。

1

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