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My Dear Blue Cat

まず、表紙の美しさ大賞です。
あまりの美しさに購入。
こちらの先生は前作「サヨナラだった良かったのに」も、美しく魅力的な絵とキャラで悶えさせて下さいましたが、今回も表紙の美しい世界そのままに、ピアノの音が聴こえてくるような表現力と想い合う美男子の切なさと可愛さを堪能させて頂きました。
とても、とても良かった…
切なくも美しく、聴こえなくとも「音」を目で感じることのできる物語でした。
裏表紙と美しく繋がる表紙のデザインに惹かれ、
先生のインタビュー記事を拝読してから
こちらの作品も拝読しました。
見れば見るほど、表紙が美しくてため息が…!
裏表紙には依鈴(受)が手を繋いだ先にいる人、
明るく微笑みかける臣(攻)が写っています。
そしてカバー下には、二人の関係を大きく変えるきっかけとなった
物語のキーとなる曲の楽譜が。
調律師×ピアニストの幼馴染の物語。
高校時代の性被害(未遂)と、その事件の際
手に怪我を負ってしまった攻めに対する罪悪感、後悔…
そんな攻めのそばに居続けたい気持ちが
(罪悪感と、大好きだと言う気持ちと)、
ピアノで世界へと羽ばたくことを妨げるー
互いの気持ちは丸わかりなのに、事件をきっかけに
素直に表へは出せなくなってしまった好意、
それがなんとももどかしく、切ない気持ちにさせられました( ; ; )
そんな中!
臣(攻)の飼い猫・ほこりちゃんの存在が、
物語の中に暖かさを加えてくれていてとても良いっ◎
そして。こちら色々な方がレビューで書かれていますが
作画がなんといっても本当に美しくて素晴らしい...!
特に終盤のクライマックス、オーケストラと共に
依鈴がピアノを演奏する場面、弾ける水の表現と共に描かれるページ全体から
”音”が流れ出すような演出に、最高に痺れました。
文字抑えめの静かでエモーショナルな描かれ方も、
とてもとても好きでした。(語彙力...)
作中、事件が起きた後のコンクールでいよいよすずの番…
となった際に当真の言う
「行っておいで 俺のピアニスト」
この言葉に呼応するかのようなタイトル
「ぼくのブルーキャット」がまた、素敵...
猫のように軽やかに弾けてピアノを弾いていた臣を、
すず(受)視点で表現した愛の言葉だなあ。。と。
「ブルー」は青春のブルー、なのかな。
猫のようにじゃれ合うふたりの姿に、愛おしさが込み上げてきて
たまらない気持ちにさせられる物語でした
終盤、二人の友人・せりなの言うセリフがまた
臣の気持ちを代弁していて、響きます
彼女の言うとおり、すずにとって重いものとなった
「臣の手の傷」こそが、臣にとっては手の届かない存在だったすずの
”そばにいられる”理由になったんですよね...
描き下ろし、そんな二人の控えめながら色っぽい濡れ場描写にドキドキ。
(素股でした)
緩やかに動き出した二人の関係性、流れる空気感が
とても心地よい、エモーショナルなお話でした。
★修正:なし(キスと素股まで)電子シーモア・紙
コミコミさん特典のアクコ、猫のほこりも入った三人の絵柄が可愛すぎますฅ^•ω•^ฅ
インタビュー記事を拝見して読んでみたくなりました!!
当真(攻め)と依鈴(受け)
ピアノを軸に紡がれ、奏でられる2人のセレナーデですね(ღˇ◡ˇ*)♪
作品トーンは切なさベースではありますが、お涙頂戴的なものではなく、しっかり登場人物達それぞれ(メイン2人以外も含めて!)の感情が理に適っていて、とても読み応えのあるヒューマンドラマの一面も楽しめます!
その上で重苦しくならないようなリズム感のある展開や台詞回しが素晴らしく、今のような秋めいた時期にとてもフィットする1冊だと思います(´ ˘ `*)
若い才能を前にしたプロ意識の高い大人達の甘いだけではないアプローチにはすごく痺れました…!!
親子であったり師弟関係であったりしがらみもあるけれど、同じ音楽を愛する表現者としての接し方、すごく信用できる人達でした
当真サイドの友人も素直で人を大事に想うカタチの選択肢の幅をしっかり示してくれているのもとても良かった…!!
こういう風に人の中で起こる様々な感情を偏らずに掬い上げて、1つの作品の中に落とし込める作者さまの豊かな感情描写にすごく感銘を受けました(ღ˘͈︶˘͈ღ)←作者さま自身がこういう柔軟なマインドを持っていらっしゃるからこそ、こんなに嫌味がなく多角度的な感情を扱えてると思うのですよね~✧すごく心象描写に説得力を感じます‼
漫画の為の登場人物ではなく、彼らが居るから物語が動いてる
そんな風に作品を読ませて下さる作家さまだと思います!
今回初めて拝読した作家さまですが、2冊目のコミックスのようですね
絶対に今後の作品も追わせていただきたいと思います .゚(→ε←*)゚ .゚
あと、、、べらぼうに作画が好き過ぎる…(o→ܫ←o)♫
キャラのビジュアル最高だし、大事なキーアイテムになるピアノを始め小物や背景なども描き込みがしっかりあって、作画で伝わる部分がめちゃありました♡
そして何と言っても”ほこりちゃん”(当真家の飼い猫さま)が非常にねこねこしくってw癒し過ぎてもぉメロメロでした~~~ฅ(ↀᴥↀ)ฅゴロニャン♡
肝心の恋のお話しは、、、静かにでも強く!お互いを大事に想い続けてるのが多くは語らないながらも要所要所でキメテ下さるのですごく応援したくなる2人でした♡
何十年か経った時に、あの縁側で2人が寄り添ってる姿が目に浮かぶようですし、もしかしたらドナウ河の流れを辿って2人で演奏旅行してるかも知れませんね(ღ˘͈︶˘͈ღ)
そんな未来を信じられる2人のお話し、とても素敵でした♡
濡れ場と修正|修正は不要な濡れ場です(本編朝チュンで実際は描き下ろしで素股である事が判明wかわいい)
⚠10代に理不尽に手を出す制裁必須なキャラ、居ります⚠
└井波エン先生がこの描写を入れ込む事にすごく配慮されてる事が伝わり、そんなお人柄にもとても敬服いたしました…!
でも、苦手な方は注意して下さいね
タイトルをどうしようかなぁと余韻に浸りながらレビューを書いています。
「罪悪感でゆるくお互いを縛るような不器用な愛」であった二人が周囲の働きかけで一歩踏み出し、救済されていくような素敵な作品です。
(注)途中、性的被害の表現があるので読み進める上での注意書きがあります。
天才ピアニストである依鈴はテクニックは十分だが楽譜を正確に追うだけになっていた日々、高校で当真に出会い、活き活きと楽しくピアノを弾く当真に惹かれ、家に通うようになる。当真もピアノを依鈴に教えてもらうようになり親密になっていく二人。そんな時、高校教師にイタズラされる依鈴。
当真は教師を殴り退学してしまいます。ピアノが弾けなくなってしまった右手を抱えて。
それでもピアノを選ぶ二人。当真は調律師になり、依鈴はそのまま音大(?)へ。
けれどもどこか常に罪悪感を抱えていて、自由に海外へ羽ばたけずにいる依鈴。
マエストロである実父や師匠からはコンクールに出たり留学するようにすすめられるも、当真のことがあるから、一歩踏み出せない。
そんな状況を打開すべく動いたのが、依鈴の弟、巡くん。
兄の才能に嫉妬するわけでもなく純粋に兄を思い、当真に詰め寄ります。
一旦は離れた当真と依鈴ですが、コンクールで賞をとるための肝として選んだ曲が、高校時代、当真との楽しかった日々を過ごした時に出会った曲であり、高校教師にイタズラされるきっかけともなった曲、
バルトークピアノ協奏曲第3番なんですよね。
これを乗り越えられるかが鍵でした。
脱線しますが、バルトークのこの曲を先生が選ばれた理由についても深く考えさせられます。
ハンガリー出身のバルトークが、政情不安からアメリカに移住し、順風満帆とはいかなかったアメリカ生活において、最後に、1945年に作曲した曲なのです。
逆境に負けず、生き抜いたバルトークに思いを馳せます。
最後に依鈴の父がカレンに言った「Ende gut, alles gut.」(意味;終わりよければ全てよし)にジーンとします。
映画やドラマを見ているように素敵で丁寧な描写、そして緻密に練られたストーリーと音楽に対するリサーチが素晴らしくて素人の私も(娘がピアノを習っている程度です)惹き込まれる素晴らしい作品でした。
前作も素晴らしかったのですがそれを超えてくる名作でした!
初読みの先生でした。前情報無しに読んだのですが、とにかく絵がとても美しく綺麗で全ページ見入ってしまいました。キャラクターはもちろん、ピアノや背景に至る細部まで描き込まれていて素晴らしかったです。
ストーリー途中で突然あとがきが入り、その後の展開への注意喚起があります。読者への配慮が感じられていいな、と思ったものの、やっと物語の中に入って行けそうになったタイミングでの急な現実への引き戻しに驚きました。
いわゆる"地雷"が多い内容なだけに注意喚起する方がいいとは思いますが個人的には無くてもよかったです。
高校の同級生で現在調律師の臣と天才ピアニストの依鈴(すず)のお話。お互いの距離感や表情、話す内容がすごくお互いに(恋愛として)好きというのが伝わって来る2人なのに、どうして臣はピアノを弾けないのか、なぜ依鈴はコンクールを蹴ってばかりいるのか色んな謎に包まれながら話が進んでいきます。
前述した注意喚起が登場してから2人の過去が明らかに。依鈴が罪悪感に駆られながらそれでもピアノから離れられない気持ち、そして臣とも離れたくない気持ちが伝わってきて胸がギュッなりました。
ラストの演奏は2人が叶えたくても叶えられなかったものが表現され本当に演奏されているように美しかったです。
本編キスのみ。
描き下ろしは2人の初夜(致してない)お話♡
ほこりが可愛すぎた〜!!
このお話を描くのにどれだけ設定やバックボーンに力を入れたのだろうかと驚きました。
ピアノや音楽の専門性にしっかりとアプローチしていることによってよりストーリーが深く沁みる読後感でした。
私は音楽にもピアノにも造詣が深くありませんが、物語の世界に深く没入してしまう重みが心地よかったです。ピアノへの愛とか情熱とか、2人のBLを語るのに欠かせない大事な絆の部分がものすごく丁寧に描かれているストーリーが素晴らしかったです!
絵の儚げな雰囲気、物語の切ないテイスト、陰りのある2人のキャラクター性、全てが良い相乗効果を生んでいて、ため息の出るようなエモさがグッときます。
近い距離にいるのに、心はどこか遠くにあるような2人の独特の距離感にはしんみり……。罪悪感によって繋がっているような2人だけど、実はそうじゃない。"そうじゃない"ところを早くオープンにして、心から結ばれてくれよと願いながら2人の恋愛模様を見届けました。
当真には弟が、依鈴には父弟に加えてその道の重鎮たちがどしっと脇を固めるキャスティングがとにかく圧。2人の関係を邪魔するようなしないような……ピアノの道も恋愛の道もハードルが高いのがやるせません。
足踏み状態にある依鈴が今の状況を抜け出せるか否か。当真の存在が依鈴の足枷になっているのかどうかも含め、当真と依鈴の関係から目が離せない恋愛模様でした。
依鈴が出す決断は?当真との向き合い方は?また、当真の依鈴への想いは?などなど、どんな着地点になるのか最後まで見届けて下さいね^ ^
2人でピアノの鍵盤に向き合う最後のシーンは、ジンとくる感動のワンシーン。美しい音色が聞こえてきそうな絵画のような一枚が素敵でした。
2人の輝かしい未来に期待しています♪
(できることなら2人のその後をぜひ!)
絵がとにかく美しくて映画のようでした
ストーリーも繊細で痛くて切なくて、けどほんの少しの温かさが愛おしいそんなお話
ピアノの音が聞こえてきそうな空気感のある作品だと思います
途中、キツイ描写がありました
最初のほのぼのとした自覚ありの両片思いはとても深くて切なかったです
あと、出てくるキャラクターがみんないろんな愛し方をしているのが趣深い
すごく読み応えのあるお話
受けから攻めへの矢印が大きい印象ですが、ラストの女の子のセリフがとても重たくて好きです
すごく満足度の高い一冊でした
前作がお好きな方は今作もハマると思います