郵便屋さんが拾った恋

yuubinyasan ga hirotta koi

郵便屋さんが拾った恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
118
評価数
26
平均
4.5 / 5
神率
65.4%
著者
ほど 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199610561

あらすじ

母親が再婚し、新しい家族との距離感に悩む
高校三年生の圭太。
そんなある日、鍵を失くして家に入れないと泣く
女の子に遭遇!! 全然泣き止んでくれず
途方に暮れる圭太を助けてくれたのは、
偶然配達で訪れた郵便局員・三浦だ。
女の子とも知り合いらしく、
圭太の代わりにてきぱきと対応してくれた。
それから家に帰ってもなぜか頼りがいのある
三浦の姿が頭から離れない!?
そんなある日、偶然三浦と町で再会!!
先日の女の子の母親から
お礼のお菓子をもらったらしく、
「よかったら一緒に食べない?」と誘われて…!?

表題作郵便屋さんが拾った恋

郵便局員,26歳
高校3年生,18歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:Last Post
  • 番外編:夏仕様の破壊力
  • カバー下漫画

レビュー投稿数8

二人のやりとりになんだか泣けてくる

出会いから、二人のちょっと心が淋しい背景が見え隠れしながらのやりとりが、独特の優しい空気感をもって描かれていて、なんだか胸が温かくなりました。王道のストーリーながら、この作者様ならではの素敵なキャラの表現の仕方が他に無い感じなので、とても好きです。

1

会いたいって思う事

「好き」という気持ちを重ねていく2人がとても素敵でした
BLとしての性別に悩む部分もあったのは確かですが、それよりも出会うべきタイミングで出会うべき人に出会い、その奇跡を終わりにしないで足掻いて頑張った人達が幸せを見つけるお話しとしてすごくすごく素敵な1冊でした

「好き」という気持ちを考え始めた時点でもう意識してるんですけど、それでも自信が持てなかったり、過去の経験から予防線を張ったりしてしまう…そんな戸惑いも含めてやっぱり「会いたい」って思う気持ちって大事
(会いた過ぎて震えてしまう人だって居るんですからね♡)

そんな普遍的で大事にすべき温かさを蔑ろにしない丁寧さが素敵なお話しでした

圭太くんのご両親それぞれもすごく素敵な2人だと思いました!
みんなで楽しく家族旅行に行って欲しいです
そして出来たらいつか三浦さんも一緒に家族団らんの年越しとかしていて欲しいな~と思いました

2

生活圏内で始まるハートウォーミングと切なさが同居する、いい人×いい子の理想の恋♡

親世代はご近所さん同士の距離感が近いような、とある町の中での偶然の出会いから始まるお話し
差し詰め「袖すり合うも他生の縁」と言った感じの、大枠のガイドラインはハートウォーミングストーリーでしょうか(ღˇ◡ˇ*)
キャラの抱える感情の揺れが時に切なさや葛藤をほど先生の包み込むような目線で映し出しているので、ほのぼのだけではない空気の締まり方を魅せてくれる構成です

序盤は受けの圭太くん視点で進みます
受験を控えた高校3年生
2年前に母親が再婚し、出産の為実家に帰省中
新しいお父さん、すごく良い人だけどまだ慣れてなくって2人で過ごすのは少し気まずい、、、なのでお母さんに付いててあげてとそっと距離を取ってしまう

だぁ~れも嫌な人は出て来ませんし大きな不幸なんてありません
だけどハッピ~~~♪って気分でもない
何が?ナンデ?と言われてもハッキリは言えない、、、
ただもどかしい気持ちはちゃんと伝わって来る
そんな多感な時期の圭太くん

尚、圭太くん自身もちゃんとその現実を受け止めているので変に卑屈だったり拗ねたりってタイプではない
とっても年相応の男の子で寧ろ良い子だと思います

或る日お家に入れないでギャン泣きの女の子と遭遇しどうにかしたいけどどうしたら良いか分からず立ち往生、、、
そんな所に颯爽と現れ少女と圭太くんのWピンチを救ってくれたのが、町の郵便屋さんの三浦さん✧

夜、母親との電話で日中の出来事を話してみたらどうやら女の子の事も三浦さんの事も知ってる様子♪
世界観が狭いっていうよりも、そういう距離感の人間関係の中のお話しっていうのが伝わって来ます

知れば知る程三浦さんが気になる圭太くん
一緒にクリスマスを過ごしてみたい、傷に触ってみたい、海に来たタイミング、、、想いの濃淡の差はあれど同じ事を思ったり、行動が実はシンクロしてたり、、、と、、、そんな小さな三浦さんに繋がる偶然が更に彼への想いを加速させ、気付いた時には恋を自覚する圭太くん
さてさて、、、どう見てもノンケの三浦さんへの恋心、圭太くんはどうするのかな???と、少々圭太くんの気持ちの変化に性急さも感じながら読んで行きますと、、、

三浦さんサイドの視点が入り、そこから一気に物語が展開していきます!!
最初は性急なんじゃ…?と思った圭太くんの気持ちの変化なんかもストーリーが進む事ですごく自然に受け入れていける流れにスッカリ〝読ませて〟貰えました!!

後半での惹き込まれ方が非常に強力でした!
すごく2人の気持ちの通わせ方がじわぁ~っと胸に沁みて、読後がめちゃ心地よかったです!

そして今作で実は大活躍だったのでは⁉と、大きな拍手を贈りたいのは、、、三浦さんの同僚さんですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
本当に良き所で良きアドバイスをしてくれて気付かせてくれてありがとう‼ですよね!
更に電子限定の描き下ろしではおススメのプレゼントまでwww
クスっとさせてくれてナイスなアシストまでしてくれてかなりお気に入りでした♪

評価は初見では萌2かな~(◔д◔)?って思ったんですけど、読み返しをすえばする程なんか凄く良いお話しだな~ってじんわり来たのでやっぱり好きだな!って思い神評価にさせて貰いました☆彡

【いい人×いい子の恋物語はこうであって欲しい…‼】
って思える流れに本当に心が温かくなりました((っ´ω`)♡(´ω`⊂ ))
きっとこの2人は一緒に居る事で色んな事がプラスになっていく2人だと思う
素敵な2人だと心から思えるな~♡
ほんと、ほど先生お見事!!

修正|濡れ場は少な目なので白抜き(薄ーーーいグレートーン修正かな?)ではありますが特に気になりませんでした

2

胸の奥がぬくまる…

片方が恋に落ち、そのもう一方が絆され恋を自覚してゆくという王道ながら、2人の想い合う気持ちが純粋で胸が温かくなりました。

高校生の圭太は母親の再婚で新たにできた父親との距離を図りかねていました。
もう少しで妹も生まれてくるという状況の中、自分だけが“家族”に馴染めていないという疎外感に思い悩む日々を送っていました。

そんなある日、偶然の出会いから8歳年上の郵便局員・三浦と知り合います。
同姓なのに三浦の笑顔にときめいてしまい、頭の中が彼のことばかりになってしまい…。

一見明るく人懐こい三浦ですが、彼もまた圭太同様にどこか他人と距離を置いてしまう一面がある青年でした。
そんな内に秘める誰にも打ち明けられない“寂しさ”を通じて2人は親しくなってゆきます。

最初に恋愛感情を自覚したのは圭太の方で、三浦と鉢合わせる度にドキドキしてテンパってしまう姿は年下らしく恋愛慣れしてなくて、可愛らしさがありました。

傍から見ればそれが恋だということはありありとわかってしまうのに、当の三浦は告白されるまで全く気づいておらず、年末年始を一緒に過ごそうと誘ってきたり、無自覚ながらやや距離感がバグっているところは罪深き所業でした。

また、圭太からの告白でようやく彼の気持ちを知った後も、なかなか煮えきらずじれじれさせられました。
過去の恋人との恋愛がトラウマになっているのか、元からの生真面目さからなのか、圭太からの恋愛感情にも自身の気持ちにもどこか半信半疑のような感じで、後輩くんからのフォローがなければこの恋の成就はなかったのかもしれません。

そんな三浦相手に真正面から想いを伝え、身を引きながらも健気に彼を想い続けた圭太が健気でいじらしくてたまりませんでした。
恋愛下手な三浦に振り回されはしたけれど、最後は両思いになってよかった…!
散々ヘタれて圭太を焦らしてきた三浦が今度は自ら圭太に告白するという展開も三浦が圭太を好きなことをちゃんと実感させてくれてぐっと来るワンシーンでした。

いざ恋愛に踏み切ってしまえば溺愛タイプらしく、両想い後は圭太に一目会うために仕事の後に40分も車を走らせて訪ねてくる三浦に愛を感じました。
年の差もあるのだろうけれど、圭太の歩みに合わせてゆっくり(むしろ圭太の方が色々と準備を進めてくれてたり…)とお付き合いを進めてくれるのも微笑ましかったです。
今はプチ遠距離ではあるけれど、いつか同棲して朝も夜もイチャイチャできるといいな…。

元々ノンケ同士の二人ではありますが、両親の雰囲気を見るに驚きはしつつも二人の関係を受け容れてくれるような気がしました。

読者の意表をついたり、派手な展開はないものの、キュンとする瞬間があったり、読後は胸が温かくなる空気感に心満たされる1冊でした。

1

なんだかなごむ

ほど先生の新刊。
デビュー作が大好きなので
一応作家買いです。
しかしビジュアルがとても「フロムヘブンヘブン」の2人すぎませんか?
このビジュのカプが先生のタイプなんでしょうね。
郵便屋さんとDKのお話で
さらりとあっという間に読んでしまいました。
なんでしょうね、ほど先生作のこの善人っぽいキャラというと微妙なんですが
善性っていうか良い人っぽいかんじ。
鼻につきそうなのに鼻につかないという。
不思議です。
ノンケが突然男を?って普通なら感じそうですが
それもさらりと受け入れられる不思議。
エロとかはあんまなくそれもさらりと自然です。
来月も新刊があるようですので
なんだかんだ読んでしまう気がします。

1

ゆっくり咲かせる恋の話

ゲイなのかどうか、とか、これは敬愛とか尊敬じゃなく本当に恋なのか、とか、まっすぐに向き合う素敵な二人の物語でした
郵便屋さんの攻めと、大学生の受け
それぞれが心に抱えているものをお互い見せあって、認めあったり受け止めあったりして、本当の心を明け渡したとき、それが恋になってやがて愛になるんだなだと感じました
恋なのかどうか、とはなんでもない時にずっとその人のことを考えたり、なにもしてなくてもふと会いたいなとおもったり、そういうシンプルなことでいいんだ、と再認識させてくれました

1

郵便屋さんが恋心を届けてくれました

受け視点のお話かと思っていたら、後半から攻め視点にガラリと変わっていくストーリー展開。攻めの三浦視点では、彼の過去の恋愛や家族との関係が描かれており、圭太との恋愛に及び腰になる理由が丁寧にアプローチされていました。

最初は、三浦の方も圭太に気があって割とすんなりうまくまとまっていくお話なのかなと思っていました。実は両片想いでしたよのパターンもあるかもな…なんて考えたり。でもそんな単純な話じゃありませんでした。
告白がゴールじゃなく、むしろここが始まりであることのストーリーの見せ場は非常に面白かったです。三浦の過去がちょっと複雑めいていたり、恋愛モードに突入した途端、三浦が一気にヘタレ野郎になってしまったりと、三浦の臆病な人となりがよく分かる後半戦でした。

明るくて人懐っこい郵便のお兄さん像が崩れていくギャップは、三浦の人間くさい素の部分が丸裸になってこれはこれで三浦のキャラクターの魅力が増したと思います。圭太とのことを真剣に悩む姿は誠実だったし、自分の気持ちに向き合う姿は頼りないながらも一生懸命だったところは好感度が持てました。
告白のとき。圭太の気持ちを勝手に決めつけたのは許せなかったけど、圭太が離れてから圭太の存在の大きさに気付いていく三浦の心境の綴り方にはグッとくるものを感じました。
家族の関係のこともそうだけど、三浦に告白したときも、いつでも相手の反応を伺って気を遣い空気を読みすぎる圭太の思いにウルッ…。健気な圭太を応援せずにはいられません…。゚(゚´Д`゚)゚。

2人の想いが1つに通い合っていく過程がしっとりと優しく響くストーリーでした。付き合ってからの初々しいやりとりもちゃんと甘くて、幸せを実感できるエンディングにほくほくです^ ^

2

夜の雪のように輝く包容力。郵便屋さん×甘え下手高校男子の、年の差恋

『フロムヘブンヘブン』シリーズが大好きな、ほど先生の新刊!☺︎

なんと来月、11月21日にも新刊発売とのことです。
2ヶ月連続で、大好きな先生のお話が読めるなんて幸せ…✨

こちらの新刊で描かれるのは、
面倒見のいい郵便屋のお兄さん×甘え下手で健気な高校生男子の恋。

タイトルがまず素敵。郵便屋さんが拾った恋。
本当そのとおり!なんですけど、ちょっと自分では思いつかないわ...と
(感嘆の)ため息です。

そして表紙でバックハグしながら/されながら
優しく微笑む二人の姿も最高に優しく、暖かく、エモい。。
(この言葉を使うとなんとなく、軽くなってしまうような気もする;)


もちろん内容の方も、表紙から膨らむ期待どおりです。
静かに沁みる...


高校最後の終業式の帰り道、鍵をなくして家に入れない…と
大泣きする女の子に出くわした圭太(受)。

途方に暮れていたところに郵便局員の貴也(攻)が現れ、
てきぱきと助けてくれます。
そしてその瞬間から、初めて会った貴也のことがなぜか
頭から離れなくなってしまった圭太。

そんなある日、町で何度目かの思わぬ再会を果たしたことから、
共に過ごす時間が増えてゆきー

と続く、郵便屋さん×高校生(終盤では大学生)の年の差恋。


季節の移り変わりと共に変わりゆく関係性と互いの気持ちが、
丁寧に紡がれてゆきます。

貴也から発せられる、圭太への思いやりに満ちたセリフの一つ一つが
響いてじーん...としてしまい、涙ぐみながら読みました。

特に印象に残ったのは、貴也が語る「夜の雪」と、
圭太が桜について語るシーンです。

互いの言葉がそれぞれの心に染みてゆき、
新たな考え方ができるようになったり、行動を起こしたりするきっかけになる。
人を癒し、動かす「言葉」の力を感じずにはいられないシーンでした。


母の突然の再婚、妊娠出産で妹ができ…
急に「お父さん」と呼ぶことにも戸惑い、
ものすごいスピードで変わっていく「家族」の形に、
気持ちが追いついていかない。

ひとりになりたい、と思うけれど、ひとりは寂しいー

そんな複雑な思いを抱え悩む圭太。


「幸せじゃないはずがないって言わなくていいんだ」」
「お母さんがいてお父さんがいて 妹さんがいる それが事実なだけだよ」
「俺も寂しい時いっぱいあるよ 今日圭太くんがいてくれてうれしい」

セリフをまるっと抜粋してしまうのは
無粋だとは思うのですが;(ごめんなさい;)

この言葉が、沈みがちな圭太の心を
どれだけ優しくすくい上げてくれたか、ストレートに刺さったか...
私の心にもストンと落ちて、思わず涙ぐんでしまいました

その後に続く「夜の雪は 昼より明るい」という話。
まさに貴也自身が、圭太にとっての”夜の雪”、明るくて暖かくて、
包み込んでくれる存在なんだなあ…

ほど先生、キャラクターの恋心や内面の葛藤、
複雑な思いを描き出すのが本当に見事でお上手で、
読んでいて感嘆のため息が出てしまいます

家が貧乏で、学生時代はそれをバカにされていたー
という経験を持つ貴也。
(決してやられっぱなしではなく、強気にやり返し喧嘩もして
いまあでも足に傷が残っている、というギャップが最高に良い)

圭太とは少し種類は違えど、
同じ”ひとりは寂しい”という感情を持っていた貴也と圭太の共鳴は
必然だったのかな、と運命的なものを感じたりもしました。

そんな二人の恋の進み方・紡がれ方も、繊細でとても丁寧に描かれています

男同士だし、年の差もあるし…と迷い戸惑う貴也。
不器用さだったり、戸惑いだったり。
恋の甘さも酸っぱさも、切なさも全部詰まってます。

きゅん!と萌えたのは、乾いた風に当たって乾燥している貴也の唇に
圭太がリップを指で塗ってあげるシーン。
2回出てくるんですが、どちらも胸が高鳴ります

リップクリームで塗り塗りじゃなくて、指で塗る...ってところが
すごく良いよーー・:*+.

そして涙ながらの懸命な圭太の告白と、それにまともな返事が返せず
後から「あーーー!」となる貴也の姿、カッコよくまとまらないところが
不器用でリアルな”恋”を感じさせてくれて、たまらなく萌えました。

終盤、やっとやっと気持ちを自覚し
圭太を追いかけ男前に気持ちを告げるところ、最高に胸が高鳴ります

付き合い始めてからの貴也の甘い眼差し、
変わらぬ包容力にも、胸が温かくなる...

優しい余韻に包まれ、何度も読み返したくなる。
そんな”郵便屋さんが拾った恋”のお話でした。


番外編は、夏の制服で配達お仕事中の貴也を見、
ドキドキしちゃう圭太のお話。
”夏の破壊力”って言葉にウフフとなりました(*´艸`)

ラストのコマの「夜いっぱいしがみついた」の一言で、
幸福感がさらに膨らむコミカル可愛いお話でした♡

電子限定の描き下ろしは、お店の棚の前でコンドームを吟味している貴也が、
職場の同僚に声をかけられて…というもの。

優しい言葉とコミカルなオチにクスッとできる、
嬉しい4ページの特典漫画です◎


★修正:tn白抜き(電子シーモア)
局部が見えるのは1コマのみ。
体を重ねるまでのストーリーがとても素敵で、
修正については気になりませんでした☺︎

2

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