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shortcake no ichigo niwa sawaranaide
好きな作家さんの作品です。
以前、他社からでているこの作品を所持していましたが、諸事情で手放してしまって、後悔していましたので、今回、新装版として刊行されて、うれしかったです。
裏ドールを知って以来ドールにのめりこむ大学生の南里輝と、美しいアンドロイドだが違法な裏ドールのシンのお話です。
人間の青年と純朴なアンドロイドが時を経て紡ぐ、近未来のストーリーで、ファンタジー色のつよいお話になっていますが、登場人物の心情などがリアルに描かれていて、とても心にのこる作品になっています。
ラストが意外性があって、おもしろいとおもいました。
確かに「ショートケーキの…いちご…」には涙が出ました。おんぶのシーンも
でもやっぱり攻めがカッコ悪い。凪良ゆう先生の「美しい彼」の攻めは好きなんですが、こちらは仲間がいる系のオタクで、なんかすごくリアルで、他人に迷惑かけてそう。戦争中とは思えない呑気な彼らの行動に、(ほんとオタクって…)と呆れました。
確かに泣けたけど、フィナーレに向けて泣け泣けと攻撃されているようで、読み終えた時、あざとかったよな?と思いました。
あと昔のデザインが欲しかったです。
名作をたくさん世に出されている凪良先生作品の中でも、5本の指に入るほど忘れられない作品です。
読んでみたかったけれど、なかなか入手できなかった方にはぜひ手に取って読んでみてほしい。
それくらい強くおすすめしたい作品です。
スピンオフ作となる「2119 9 29」も新装版が今冬発売予定とのことで、うれしくてキャラ文庫さんには足を向けて眠れません。
(こちらも名作なのでぜひ…)
裏ドールと呼ばれる、いわゆるセクサロイドと人間の恋を題材をした作品の中でも、これほどまでに優しくてあたたかさと切なさで胸がいっぱいになるお話は果たしてあったのだろうか?と、10年前ショコラ文庫版の本作を読んで衝撃を受けた記憶が蘇りました。
誰にも触れられないように秘密にして、そっと彼らの平穏な暮らしをどこかに隠しておいてあげたくなってしまう。
本当に柔らかで美しい純愛を描いた物語だと思います。
裏ドールに憧れを持っていた主人公・南里と、とあるきっかけで南里に引き取られることになった不遇の裏ドール・シン。
突如として始まった2人の生活ですが、これがとても穏やかでささやかな幸せで満ちあふれたもので、なんとも心地が良くかわいらしいのです。
一緒に食べる食事や、シンプルなショートケーキ。
心許せる頼もしい仲間たちの存在。
そんな、日常の中にある小さな幸せが1番の幸せであり特別なんだと思わせてくれます。
ただ、それでは終わらないのが凪良先生。
不思議なタイトルに惹かれて読み進めると、次第に意味合いが複雑に変化していき…
きっと読み終えた頃には読み手にとっても特別な言葉になっているでしょう。
点と点が繋がるような結びもお見事です。
人間とアンドロイドの恋の行方はいったいどうなるのか?
ぜひ最後まで見届けてみてください。
改めて読み返すと、このお話はたしかにフィクションなのだけれど、もしかしたら遠くない将来に現実でも起こり得るのではないか?と思わせるような情勢描写ばかりで驚きました。
どうかこんな未来にはならないでほしいと願うばかりですね。
いや~~すごい!!
おもしろかったです。
普段BL小説は読まないのですが、凪良ゆう先生のお話とのことで、買っちゃいました。
人間とセクサロイド(ドール)の近未来SF逃亡ラブ。
素直で純粋無垢なシンがかわいいです!
タイトルも秀逸ですね。読んで意味がわかる。
ちょっとクスッと笑えるシーンもあって、でもやっぱり不条理に切なくて……
アンドロイド問題を考えさせられました。彼・彼女らはモノじゃない。心があれば、それはもう人間なんだよな……。
10年前に書かれたお話なのに、戦争や物価高など、なんだか未来をみているかのような感じでした。近い未来、アンドロイドはないにしても、こうなるのかな…。
大学のドールサークルのみんなが良い人たちですごく好きです。
主人公の南里くんも、まっすぐ芯があってかっこいい。
イラストかわいくて素敵です。
エッチシーンのイラストはなし。
読み終えた今、色々な感情と考えが心に浮かび
胸が締め付けられています。
今日一日、きっとずっとこのタイトルとお話の内容について
思いを巡らせてしまう。
凪良先生の作品の中でも、タイトルが印象的で
ずっと”気になるアイツ”的存在だったこちら。
新装版になって初めて、ようやく手に取ることができました。
あらすじなしで、感想のみを。
切ない作品で、人間×”ドール”と呼ばれるアンドロイドとの物語であるー
という前情報のみで読み始め、読了しました。
号泣ではないけれど、途中何度も静かに涙ぐんでしまう場面や
展開があり、時間を忘れて読みふけりました。
何より衝撃を受けたのが、物語の”リアル”感。
描かれる”ドール”のいるSF世界、アンドロイド達が戦う戦争描写が
決して”未来”の話、架空の話ではなく、
今実際に世界で起きていることと近似しているように思えて仕方ありません。
”AIと結婚した女性”というのも、つい最近テレビ/ネットで
ニュースになっていたな...と思い出したり。
ミサイルが闇の中飛び交う様子を「たまや❤︎かぎや」と表現し
投稿する女子高生、人間の代わりにドールが徴収されることを
当たり前だと評し、徴収から逃れようとする人間(とドール)を見下し非難する
政治家や市政の人々。
初めは人間はあくまで後方支援に回っていたはずが
戦況悪化により前線に駆り出され、
戦闘型ドールに頭を撃ち抜かれて戦死するー
遠い世界のこととは思えない圧倒的リアルさに、
胸が苦しくなる描写が続きました。
日本では得られないもの、夢、地位をアメリカという海外の地で
得ようともがく二人。
そんな二人の姿まで、閉塞感を抱える今の日本と
まるで同じように思えてしまいます。
人がどれだけ冷酷で、身勝手で、無責任な存在か。
そんな醜さをまざまざと見せつけられる中で、
救いとなるのが南里×シンの絶対的な愛と絆。
そして南里の良きサークル仲間たち(阿部ちん...!)の熱い友情でした。
逃避先の別荘で、「今ここから離れたとしても、それは”冷たい”とは違う」と
話した阿部ちんの言葉が刺さって...
自分なら、果たして阿部ちんのようにあの場に残って
二人を守り切ることができただろうか?
警察官に体当たりすることができただろうか?
...多分、というよりきっと出来ないな、、という思いと後ろめたさから、
いたたまれない気持ち、それでもどうにか二人を逃がしたい、
応援したい...!という思いで心が揺さぶられ、涙したシーンでした。
で、また思いもよらぬ展開、何気なく出されたピースに驚愕、
胸いっぱいに。
逃避行の中での、リョウ少年との出会い...
まさか、終盤にあんなふうに繋がってゆくなんて。
シンが丸く可愛い球形になり、また”シン”へと戻りー
と、ドールであるシンの姿形の変化はある程度予想できていたけれど。
最後の最後の結末は、自分の予想を遥かに上回っていて
圧倒されました(ああ、自分の語彙力がふがいない!!)。
外見が変わっても、中身は変わらないもの。
中身が変わっても、外見は変わらないもの。
外見も中身も変わらないもの。
外見も中身も変わってゆくもの。
物語終盤に書かれたこの短い4文をじっと眺めて、
しばらく考え込んでしまいました。
南里×シンの二人が辿る運命は、このどれもに全て当てはまっているような
気がして...(矛盾するようですが)
人の手でいくらでも変えられてしまう、
不安定な”法”のルールの中で二人が得た、ささやかな幸せ。
ココとナッツ、二匹の可愛い犬と共に
南里とシンが長く長く、変わらぬ穏やかな生活を続けていけるよう
願う気持ちで、本を閉じました。
いつか、何十年後になるかわからないけれど、
二人が共に日本の地を踏み桜を眺められたらいいな、とも。。
そして作中ずっと気になっていた、”シン”が「shin」でなく
「sin=罪」のスペルである理由。
自分の気にしすぎかな、、なんて軽く流していたのですが(ああ恥ずかしい...)、
先生のあとがきを読んで納得。
もちろんそこに確固たる意味を持たせていた先生、
気付いて考察していた読者様の凄さに「はあー...」とため息...でした。
タイトルの意味を知った時、
激しく心揺さぶられずにはいられない本作。
ずっとずっと心に残り、何度も読み返すだろう
大切な一作になりました。
ずっと気になっていた作品だったんですが、小説も電子配信の方も手に入れられる状況にはなく、非常に残念に思っていたところに飛び込んできたキャラ文庫さんからの新装版発売のニュース…!!
これはマジでマジで嬉しかったです。
人間とアンドロイドという人種を超えた激動のラブストーリーは、悲しみも喜びも怒りも楽しさも、全ての感情が突き動かされること間違いなしの感動作です。
裏ドールに夢を抱く一人の大学生に救われることになった哀れなアンドロイドとの生活は突発的に始まりましたが、ささやかなことに幸せを感じる2人の恋心や恋愛の歩みが、慎ましやかで温かくて、それだけでもう涙スイッチがオンでした。
読んでる途中から涙で顔が汚くなり、溢れ出る涙すら心地よく泣き濡らしました。
切なく悲しい系のストーリーなのは既にリサーチ済みでしたが、こんなに悲しい設定だったなんて…。2人に迫りゆく社会の魔の手が彼らに襲いかかるシーンは辛すぎて心臓がどうにかなりそうでした。
執拗に追い詰められていく八方塞がりの逃避行がこのストーリーの盛り上がりの肝の部分なだけに、これ以上怖くて読みたくないと思う気持ちと、2人の想いを最後まで見届けたいと思う気持ちとの戦いで感情がぐっちゃぐちゃ。
ああすれば良かった。こうすれば助かった。とかいう次元ですらないのがやるせなくて、それがもうすごくつらい。。。。゚(゚´Д`゚)゚。
国を挙げての取り決めだったり、ルールだったりは、2人のせいでもなんでもないですからね。ただ静かに恋人として過ごしていくだけで良かったのに、彼らを取り巻く社会情勢がそうさせてはくれません。
いくら人のように精巧に作られたアンドロイドでも、人間でない以上"モノ"扱いされてしまうことの社会の無常さには怖くなりましたし、またそんな状況に置かれたときにアッサリと愛でていたアンドロイドを切り捨てる人間の心の切り替えもまた恐ろしい。
この作品を読んでいると、私たちのいる現実世界と切り離せないリアルな描写に思わずゾクリとさせられました。
今ある世界情勢は戦争や武力闘争に舵を切っていて、ここ日本でも隣の国で起きている対立も人ごとだとは思えない状況にすらなってきています。
SFでファンタジーだけど、南里たちのいる世界は、いつか訪れるこの世界の未来の姿なのかもしれません。
2人に訪れる衝撃の展開も、ラストも、異次元の着地点でした。
こんなオチ、予想できるわけがない……((((;゚Д゚)))))))
リアルじゃないのに、どこかリアルっぽいところの絶妙なアプローチも素晴らしかったですし、人間とアンドロイドの恋愛物語としてだけではなく、人間とアンドロイドの共生のあり方について考える物語としても、多くの方に読んで欲しい逸品作でした。
スピンオフ作品もぜひ読みたいのですが、そちらも同じく入手が難しく、トホホ……となっているので、そちらの方も新装版を切に願います!