鷹虎くんとオメガたち 2

takatorakun to omegatachi

鷹虎くんとオメガたち 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神61
  • 萌×215
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

100

レビュー数
23
得点
378
評価数
84
平均
4.5 / 5
神率
72.6%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829687253

あらすじ

Ω×Ω…!?!?
αだった圧倒的カリスマがΩに転落。
そんな鷹虎が見初めた相手は……?


将来有望な有力者の子息が集まる歴史ある学園。
その中でも選ばれた者だけが入れる
"α特進クラス"に在籍していた熊獅子鷹虎は、
家柄・頭脳・体格・容姿すべてに恵まれた
学園屈指のカリスマである。

そんな鷹虎が、ある日体調に異変をきたすと
Ωの特徴である「ヒート(発情期)」を起こし、
Ωであることが発覚。
Ωとしての運命を受け入れ、新たな一歩を踏み出した鷹虎。

転入したΩクラスで出会う仲間たちと過ごすなかで、
愛や夢、友情、多様な価値観が交差しながら、
それぞれの生き方を見つけていく。

表題作鷹虎くんとオメガたち 2

名家の跡取り息子,大学生→若手起業家25歳,元α→Ω
大学2年生(法学部)→官僚(厚労省)25歳,Ω

同時収録作品鷹虎くんとオメガたち 2

29歳,α,製薬会社研究職
22歳,Ω,軽作業の職場で働く

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数23

萌えと社会問題と

 1巻ではまだ鷹虎×亀山の魅力に目覚めなかったと記憶しているのですが、2巻を読んでこの2人にぐっとハマれた気がします。亀山のような優等生タイプは好き嫌いが分かれるキャラなんじゃないかと思いますが、Ωでも媚びやか弱さがなくてはっきりものを言うし、元αの鷹虎に言い包められることなく、どんな場面でも芯がしっかりしているところがとても好みです。1巻では身の振り方に迷っているような様子だったので、そこが確立されたのが大きいのかも。だからこそ濡れ場で鷹虎に責められているとギャップが大きくてより萌えるんですよね。

 妊娠・出産でキャリアが断たれてしまうことや、結婚を焦ること、周りと比べて自分が劣っているのは容姿が原因だと思って整形すること、学がなかったり安定した家庭に生まれなかった人が身体を売る職業に就きやすいこと。これらはすべて現実の女性に多く見られる傾向で、それをΩの問題として客観的に突き付けてくる異質な作品でもあります。亀山とは最後に意見が食い違ってしまったけれど、αの立場もΩの立場もよく知っている鷹虎の、情に左右されない安定した考えも別の場面では大いに役立つことがあるでしょう。現状への対策ではなく、根本から解決したいと望む亀山には政治の道を突き進んでほしいし、彼のような議員が現実にも必要ですね。

0

素晴らしい社会派BL!!!

ちるちるさんでの評価が高い作品。
しかも、朝田先生の作品だー!
ということで、読んでみました。
生き方や幸せを考えさせられる素晴らしい作品ですが、BLとしての『萌え』はないのでこちらの評価とさせていただきました。
しかし、多くの読者さんに高評価されるのはとても納得しました。
まさに、現代社会派の問題が取り上げられている。
性差別、お金が全てで金持ち勝ち、、、などの世界でそれぞれの人が自分の価値観で生き抜いている。
オメガバという部分を除けば青年誌で超人気作品と話題になる素晴らしい作品だと思います。
朝田先生の凄さをあらためて感じました。
続きが楽しみです。

0

BLだけじゃない

BがLするマンガだけど社会派!
色々と考えさせられる。

Ωといっても生き方は人それぞれ、自分の武器を最大限使いこなせる者、そうでない者。
後者は読んでて胸が苦しくなった(T^T)

αとして育てられた鷹虎の思考はとってもα的。
それでも「Ωだから」という理由で理不尽な事は起こる。鷹虎でさせも避けて通れないΩの現実。
結構ショック受けてましたね。(そりゃ、そーだ!)

突然の事で怯みはしたがこの経験を活かした新たな道を鷹虎達は切り開いてくれることでしょう。

3巻も楽しみに待ってます!

ちなみに、元彼に不評な鷹虎…笑える(*´艸`)

1

No Title

将来有望なエリートが集う学園で、完璧なαとして君臨していた熊獅子鷹虎。しかし突然のヒートでΩだと判明し、Ωクラスへ転入することに。

一巻は高校時代、二巻は卒業後〜社会人。
卒業後の鷹虎の恋人はまさかの委員長亀山。

鷹虎は高校在学中は万能感あふれてなんでも出来る王様みたいな存在だったけれど、その後はαに囲まれた環境でオメガの悩みにも直面したり、オメガの環境を変えたいと奮闘する亀山君の影響か傍若無人っぷりが大分丸くなり。

本編外では浮気はあったかもだけどあの鷹虎があんなに亀山君を愛するなんて…!
お互い尊敬し合い高めあえる存在だけど子どものことやオメガに対する思いが違い不穏なラスト。

あーーーこのカップル大好きなので続いて欲しいな。でも朝田先生だしそんな上手くはいかないんだろうなと続きが気になる…!

このカップルの他は有坂と龍ヶ崎が幸せになったり大雀の悩みがあったら(こちらも幸せになって欲しい)どの話も良かったです。

0

気合は必要だけど読み応えとしては一級品!

本当に社会や日常の縮図そのものをダイレクトに感じるリアリティさに満ちた、啓蒙書のような作品

登場人物の丸々誰かに当てはまらなくとも、この時のこのキャラの考えなら分かる、共感できるが必ずあるような気がします

朝田先生の多角度的視野と認識に驚嘆してしまいます
同じ作者様が描いてる作品の中で一方の言い分に真っ向から正論でぶつかっている訳ですから、超第三者的な目線で自問自答を繰り返してるようなもの
すごいロジカルな思考を持ってないと成り立たないストーリーがしっかり理路整然と展開されていて頭の良さに舌を巻いてしまいます

BL的な所で言えば、鷹虎君は「失って初めてその存在の大きさに気付くタイプ」な気がします(笑)
なんか・・・一見、すっごいスパダリ的な全能感あるキャラとして描かれていそうですが、こういう所はそこはかとなく人間らしくて残念さを感じて愛着が湧いてしまいます
これもまた朝田先生だからこその多面性の魅せ方で映し出す「人間らしさ」なんでしょうね

鷹虎君は歴代彼氏達との時間で少しずつ感情の変化を学び、やっと「相手を”人として”思える」所まで来たようですが、それでもまだ「恋や愛」という感情とは別次元で心が動いてるように見えます

相手の仕事や考えを知る努力も出来て、相手に対して自分が何をしたら喜ぶか?までは考えられてる(あの亀のキーホルダーとかは正に成長の証な気がします!)のに、どうしても相手に対しての優位性は手放せない・・・

成長の証と思ったキーホルダーの一件も「与える」からこそ出来た事であって、きっと「与えられる」事は鷹虎君の中では良しと思っていない気がする
きっと相手を「欲しい」と思う事はあってもそれは「自ら手に入れる」からこそ満足出来る事であって、恋焦がれて全てを投げ打ってでも離れたくない‼と思うような気持ちで相手を欲した事がないんだろうな・・・

だからこそ過去2人の元カレに関しては自分の元を離れても、本当は嫌だったにも関わらず追い縋ったりしなかったんだろうな~(でも有坂君のSNSをチェックしてるとかが面白味だと思うw)

恋に焦がれて惨めな姿を晒すことが出来るんだろうか?
その相手は亀山君なのだろうか?

この世界の中で生きて行くキャラ達の色んな思考に刺激を受けながらも「オメガたち」に触発されて変わっていく鷹虎君を見守って行きたいと思います!!

読み進めるのに気合は必要だけど、やっぱり読んだ後の充足感は他では得られない程良い疲労感
これこそ読み応えの醍醐味だと感じます!!

次巻もお待ちしております☆

1

人間臭くて面白い

Ωだと分かってからの鷹虎くん、性的に見られることも多く、なかなか自分の思い通りにはいかず葛藤している様子が、鷹虎くんには悪いけど人間臭くて見ていて面白かったです。

亀山くんとの関係もうまくはいっているけど、亀山くん自身、自分をしっかり持っている人なので、やっぱり鷹虎くんの思うようにはいかず、鷹虎くんはモヤモヤ。

高校の同級生だったΩの子たちも、それぞれ個性豊かで面白いし共感できる所も多く、応援してしまうし読んでいて楽しく、続きがとても楽しみです!

2

鷹虎はともかく周りのΩのその後が興味深い

1巻は高校卒業で終わっていましたが、2巻は大学2年からのお話でした。
亀山君は鷹虎を好きだし、鷹虎も亀山を気に入ってそうだったと思っていましたが、やはり2人は付き合っていましたね。Ω同士でヒートとか関係なくやるセッ は、鷹虎が強引な感じで支配者のようですが、その後は体力のない亀山君を労ったり、体力つける為に一緒にランニングしたり、、思った以上に普通の彼氏っぽくて安心しました。
そして、有坂と龍ケ崎もずっと交流があって、有坂の母親の(Ω父)策略からは逃れられたみたいで安心しました。今回、詳しく話が出た登場人物の中でこの龍ケ崎×有坂の2人が1番安心して読めました。
鷹虎は新しい事業を立ち上げたり、資金を増やすことに忙しくしていて(まあこの辺りの仕事での失敗な無さそうと思って読んでいました)でも、そんな中αと交流する中で彼がセクハラ被害に遭ったのはとても衝撃的な事件だったのではと思いましたが、どうも、会合に行くことを勧めた彼の叔父がなにか企んでそうでちょっと気になりました。彼は敵なのか?味方なのか?
そして、社会人となって様々な道に進んだΩ同級生を見ている亀山はΩに優しい社会作りを目指して官僚になる為に努力しています。
Ωでも高い理想を持って努力している亀山を鷹虎は凄く気に入ってしまうんですよね。でも、優秀な亀山を気に入った気持ちを何で表すかと言うと子供が欲しいって。亀山に自分とお互いの親族の遺伝子で子供って、、
亀山を好きで、彼の頑張ろうとしている事を応援したいなら、なんで子供欲しいって言うの?この辺りがαとして育てられた人なんだなぁとつくづく思いました。
そして、鷹虎はもう子宮を取ってるから鷹虎には子供を産めないし、、
自分は子供を産む道具にはならずに我が道を進みたいって思っていながら、他のΩが子供を産む道具になる事には何の躊躇いもない鷹虎。この辺りの考え方を改めたり、あと亀山のキャリアの事とかも大切にしてあげたいです。子供は欲しくないっていう亀山の気持ちに耳傾けて、もっと話し合わなきゃだよねとは思いました。今後の展開見守りたいです。

そして、一番心配なのが大雀ですよ。そういうえば1巻でもガタイが良いのにやたらセクシーな水着きてたなぁと、、整形とか、見た目で頑張る方向はやっぱり間違っているんじゃないかな、、とは思いました。でも彼はその事に凄く固執していたから、、大雀に説教した鷹虎には私も同意見でした…が、鷹虎が大雀に斡旋した仕事はやっぱり賛成できないと思ったり。

この作品、鷹虎の性格や行動が良い部分と悪い部分が交互にやってきて、憎らしいけど憎みきれない絶妙なキャラクターで、そこに社会問題も絡めて考えさせられる所がとても面白い作品です。
なんだかんだと自分が関わったΩを気にかける鷹虎が色々な業界にコネクションを広げていき最終的には(多分亀山も中心となって)なにか大きな事をやってくれそうで、これからも期待してよみたいです。

5

まったくもって展開が読めない

今回も全く展開が読めませんでした。
朝田ねむい先生なので、ハピエンと見せかけて
メリバの可能性もあるわけで油断は禁物です。
いつ誰が突然うなじを噛まれやしないか、
鷹虎とΩたちの行く末はどうなっちゃうの…?と
ドキドキ(サスペンス的な意味で)しながら読みました。


名家の御曹司でαとしてもてはやされて生きてきたのに、
ある日突然Ωであることが判明し、急転直下の悲劇の主人公・鷹虎。

それまではなすこと全て思うがままの俺様人生爆走だっただけに
Ω性の判明当初は苦しんだ鷹虎でしたが、周囲の支えもあって
新たな人生を歩み始めていました。

前作の流れでは同級生の有坂とくっつきそうと思っていたのですが、
今作ではなんと同じく同級生の亀山と成り行きで同棲する関係に
発展していました。

鷹虎は相変わらず傲慢だし俺様野郎だし、
だけど、亀山に対しては同志としての絆のような、
二人の間には愛情とまでは言えないけれど情のようなものが
芽生えていて、甘くはないけれど穏やかな日々を送っていました。

一方の有坂はというと、こちらは出番はめっきりと減り、
前巻で出会ったα・龍ヶ崎との関係が継続しておりました。
未だ食事や遊びに出かけるだけと清い関係のままの二人でしたが、
業を煮やした有坂に乗っかられてお付き合いをすることに。
龍ヶ崎さん、おそらく本作一と言っても過言ではないくらいの
善人ですがこのまま彼と番になるのかな…?

鷹虎が有坂のSNSを監視していたり(怖)、
有坂の方もまた鷹虎との思い出を振り返っていたり、
互いに忘れきれていない描写はあるのですが、
再会時には案外あっさりと別れてしまったり、
やっぱり有坂と鷹虎の縁はここで終わりなのかな…?と
有坂の行く末からも目が離せません。


また、前巻でうっすら匂わせられていた大雀と烏丸の関係についても。
こちらの展開も読者の期待とは異なるもののように思えました。
その後、二人が恋愛的に進展する、ということはなく、
烏丸は持ち前の美貌と賢さを駆使してお金持ちのαと結婚していました。

対する大雀は恋に焦れながらも、相手が見つからず迷走中でした。
美しく、経営者として自立する烏丸とは異なり、
同じΩなのに大柄で、整形までしてもマチアプに相手にはすっぽかされ、
劣等感に苛まれる大雀。

ある夜、酔っ払いに絡まれているところを鷹虎に拾われ、
なぜか一夜を過ごすことに(安心して下さい。何もありません)。
基本的にはいけ好かない鷹虎ですが、絡まれる大雀を見捨てきれなかったり、
酔い潰れるとホテルまで送り届けてあげる世話焼きなところもあったりして、
嫌いになりきれないんですよね。


後半では鷹虎が亀山との子供を持つことを望みますが、
亀山は彼なりの考えから子供を持ちたくないと拒んでしまいます。

それでも亀山に子供を産んで欲しいと諦めきれない鷹虎。
ただ単に自分の子供が欲しいからというわけではなく、
亀山との子供だからこそ欲しい、という彼の言葉には
成り行きで恋人のような関係になった男というよりは
亀山という一人の男への尊敬や情が感じられ、少々意外でした。

こうして見ると昔に比べれば大分人間味は増しているのかもしれません。
ただ、人間の根本はなかなか変わりません。
鷹虎は自身がΩであることを突き付けられたとき、必ず亀山を抱きます。
Ωゆえの不条理にさらされたとき、αに襲われかけたとき、
そうしたΩ性に抗えないときに惨めな自分を受け容れられなくて、
自分よりもΩらしい亀山を組み敷くことで自身のプライドを保とうと
しているように見えてしまうのです。
もちろんその行為には亀山への愛情も含まれているのかもしれない。
だけど、それよりも彼にとってのセックスとは自分が支配する側の
人間であることを再確認するための、鷹虎が鷹虎であり続けるための
行為に思えてならないのです。

亀山に対しては有坂に対するものとはまた違った意味で、
愛情や執着のようなものを感じていたけれど、別れてしまうのかな…。
鷹虎の想いも亀山の信念もどちらも間違いではないし、
子供をもつ、もたざる問題についてはそれぞれの価値観があって当然で、
そう簡単に考えが変わるものでもないと思うし難しいですよね…。

2巻の最後は亀山に出て行かれて打ちひしがれる鷹虎くんで締め括られます。
これ、どういう方向に進んでゆくのだろう?
この先の展開が全く想像がつきません。
何がきても驚かないように心構えだけして次巻をお待ちしたいと思います。

2

鷹虎くんと亀山くん

読み終わり直後に

えええええ〜〜
鷹虎くん……やってしまったね……。

亀山くんは天国から地獄への誕生日になってしまいました。

読み応えたっぷりでした。
有坂は龍ヶ崎さんと無事⁈にお付き合いする事になって良かったです。
龍ヶ崎さん、フェロモンに当てられながらもまずは告白と交際の申し込みをするなんてとっても真面目なαで大好きです。
有坂には龍ヶ崎さんと幸せになって貰いたいです。

そして…鷹虎くん。
亀山くんとは盤石だと思っていたので、まさかの最後でした。
ここから、亀山くんの気持ちが鷹虎くんに戻る事はあるのかな…。
少し不安です。

とてもシリアスな内容なのになーんか鷹虎くんが笑かしてくるんですよね。
本人はいたって普通に発言しているようなのですが。

2巻もとっても面白かったです。
続きが楽しみです。

2

社会の構造とは何かと考えさせられるBLのオメガバースでした。

1巻では、αの鷹虎くんがΩになって、さぁ大変?!みたいな流れで結局鷹虎くんは鷹虎くんで誇りも地位も金も失わず堂々とΩを囲んでいるのが斬新でした。このままの流れでΩなのにαのように生きる鷹虎くんを追っていくのかと思いきや、2巻はとても社会派。

本当にΩは弱い立場なのか。弱い立場を作っているのはαなのか。
学生生活でも触れていた話がとても大きくフューチャーされた巻でした。


鷹虎くんの支配的な考えはスタンダードなまま、会社を大きくしたり亀山くんとの生活を育んでいたりと読み応えはバッチリ。


亀山くんの優秀な遺伝子を残したいって....鷹虎くんにとっては最大限の愛の伝え方なのかな...
それともただの子孫を残すという社会の構図に則った一番利益ある行動なのかな。あまりそうとは見えない。


亀山くんの誕生日を忙しい中祝ったり、スパダリが凄い...さすが元α。


子供を巡っては亀山くんとの亀裂が入ったままで終わってるのでとても気になります

3

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