10年分の答えあわせ

10nen bun no kotaeawase

10年分の答えあわせ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
53
評価数
13
平均
4.1 / 5
神率
30.8%
著者
くらのね吉 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610431

あらすじ

周りからの評価が怖くて、
人と喋るのが苦手ななお。
今までは親友の圭悟が気持ちを察して、
口下手な自分の代わりに
何でも先回りして答えてくれた。
けれど、あとひと月で
圭悟は就職を機に地元を出てしまう。
「なおの考えてることは全部わかるよ」と
圭悟は笑うけれど、俺が言葉にしない限り、
きっとこの恋心には気づかない――
親友の優しさに甘え、
勇気が出ないまま別れの日が迫っていく。
二人で出かけ、飲食店の店員との会話も
圭悟に甘えていたある日、
「最後くらいはなおから話してくれると
思ったんだけど」と言われて…!?

レビュー投稿数5

1話に惹かれて

初めて拝読する先生です。絵もとてもきれいで読みやすかったです!!
1話のストーリーがとにかく素敵で、その後も「こういう同性カップルいそう…」と、とってもリアルに感じられるところが可愛くて、ずっと見守っていたいなぁと思えるカップルでした。

1話は、他人の評価が怖くて人と喋るのが苦手ななおと、気持ちを察して代弁してくれた親友の圭悟(けいご)が付き合うまでのお話。(話すのが苦手という所が良く生かされたドラマチックな展開でキュンが止まりませんでした!)

そして2話以降は遠距離恋愛する付き合った後のお話になっています。元々親友だった二人で、相変わらずなおの思っている事は察せる(えっちしたい…なども!キャー!)圭悟。ですが、就職して新しい人間関係ができでどんどん変わっていくなおに寂しさを覚えて!?

なおの職場の陽キャな先輩が登場して最初は当て馬か!?と警戒しましたが、とてもいい人でした笑
自分のセクシャリティを他人に話のってとても勇気がいることだと思います。登場人物全員が少しの勇気を出して話ができる子達で、そうやって話し合えるのも今までの信頼関係があったからだと思います。

本編では描写の少なかったえちシーンですが、描き下ろしではちゃんと気持ちよくなれているなおの姿が見れてこちらも大満足でした♡
今回電子版を購入しましたが、その後の二人もたっぷり見れて良かったです!特別なイベントなどなくてもずっと一緒に楽しく仲良く過ごせる二人が可愛らしかったです。

0

穏やかで、ふたりらしい恋

手を添えられた頬に身体をあずけて涙ぐむなお、
それをあたたかな眼差しで見守る圭吾。
それぞれの表情と彼らの関係性がよく表れている表紙がすごく素敵…!
長い間『友達』として付かず離れずの距離で付き合ってきたふたりの
緩やかな両片想いからの発展がすごく心地よいストーリーでした。

人見知りで何かと圭吾に頼りっきりだったなお。
甘えているだけのようにも見えるけど
でも圭吾のほうもなおにアレコレすることで
自分自身を満たしている感じなんですよね。
いざ環境が変わるぞ、という時にあえてなおを突き放すような圭吾の策士っぷりが功を奏して
ふたりの関係が変わってくれて本当に嬉しかったです。

恋人同士になってすぐぷち遠距離が始まりますが
その日々にものんびりした空気感が漂っていて、
大きな波のない穏やかさにほっこり。
ほんのりすれ違いはあるけれどハラハラするより
そのおかげでステップアップしていく彼らを
見ることができる喜びが勝る感じでした。

変化するのも成長を受け入れるのも
簡単ではないときだってあるけれど。
心を明かし合いながらふたりそろって
この先の未来を歩いていくのが見えるような。
苦しくなるところのない展開にすごく癒されました。

そして。すごく良いキャラだった加藤くんの恋路が気になる…。
スピンオフ、期待してます!

0

もっと続くはずのお話かも

山や谷がとてもなだらか
この2人はまだ全然若いんだけど、付き合いが長いからなのか、信頼が強いのか、ちょっと泣いちゃったりはするんだけど、まぁ⋯危ないっちゃ危ないのかな
大きな衝突をしないまま連絡が途絶えがちになるとか、遠距離でそれは本当は結構怖いかも
コミュニケーションを避けがちな人と、世話を焼いて結果囲い込んでた人の黙ってれば自動的に2人きりの世界から外に出るに当たってちゃんと関係性を決めたとこから始まるんだけど、なんというか…始まったってお話
やっぱりトキメキとか欲しい場合には少し物足りないかも

0

恋人は保護者じゃなくて

リアリティのある造形と展開が巧いくらのね吉先生。
本作も等身大の2人の姿がじんわりとしみてくるようなお話でした。

主人公は人見知りであまり人と話せないタイプのなお。
いつも隣でフォローしてくれた親友の圭悟が、就職を機に引っ越ししてしまう…
…という冒頭。
なおはずっと圭悟が好きだったけど、気持ちなんて言えるわけない。なのに圭悟の方が煽ってきて。
というのも、圭悟の方もなおが好きで、1話目から無事両想い成立〜!…

…ってほのぼのもできない空気感を、実は感じたんだな〜。
なんか、圭悟ってちょっとヤバくない?って思ってたら、やっぱりモラハラ予備軍というか、保護者然とした態度というか。上から目線な部分がありましたよね。
付き合うと同時に遠距離になって、新しい環境でのなおは少しずつ変わっていく。
圭悟は、なおには俺がいなきゃ、って自信満々だったと思うんですよ。
そこが崩れていく感覚を知った時、いつも余裕だった圭悟もなおに弱さをさらけ出す。
それができて圭悟はやっとなおとは対等な恋人なんだっていうのが実感できたんじゃないのかな。
これからの2人はもっと分かり合えるようになるでしょうね。お幸せに。

3

普通の日常の世界線にいそうな2人の等身大の恋愛に浸ってみませんか?

なかなか告白してこない親友に焦れたりとか、ちょっと意地を言って最後に困らせちゃうとことか、ほんの些細な親友同士のやりとりなんだけど、普通の日常の世界線にいそうな2人の空気感がめちゃくちゃ好き。

好きな親友から意地悪を言われて涙をホロッとさせるシーンなんかね、結構感情移入しちゃったくらいです。いや、あんな風に冷たく言われたらそりゃ泣くって。
しかも、好きというのもバレていて思考回路が定まっていない中で、畳み掛けるように突き放すように言われちゃったら尚更です。
圭悟も圭悟で、なおの口から何がなんでも言わそう言わそうとする腹黒さ。絶対ドS確定(笑)
ずっとなおの告白を待ってたんだろうな……自分も好きだよって言いたいけど、好きになったのはなおが先なんだから絶対あっちから告白させたいって思ってて、今の間際にまで何も言ってこなくて、それで焦れて怒った、と。そんな筋書きでしょうか。
背景は詳しくは分からないけど、こういう変な意地を張る圭悟の気持ちも分からなくないかな。めっちゃドキドキしました。

この部分の1話は、読み切りだったとのこと。
そのあとの2話からは付き合ってからのお話になっていて、遠距離恋愛で愛を深める圭悟となおの姿や、不安感からケンカしてすれ違う2人の姿だったりが描かれています。遠距離恋愛の良いところ、悪いところ、周りにカミングアウトするか、しないか……色んな角度から2人の恋愛を見届けていくことにハラハラとドキドキでした。
ストーリー的には特別大きな出来事というよりは、遠距離恋愛カップルなら起こりえそうな内容で、ありがちな恋人同士のやりとりなんだけど、日常の現実に即しているせいか身近に感じるリアルさにグッと引き込まれます。

元々親友同士で、そのポジションだったら圭悟もうまくケンカの処理ができたんだろうけど、恋愛となるとそう簡単にはいかないナイーブな問題を孕んでいますし、その辺りの難しさが露呈していてつい読み入ってしまいました。
圭悟がまさかの涙……こちらまでもらい泣きです。
1話ではなおが泣いていて、最終話では圭悟が泣いていて、男の人は滅多に流さない涙のシーンだからこそ(元フィギュアスケート選手の織田信成みたいな人もいるにはいるけど…)、好きな人のために流す涙にはとてもアツいものを感じました。

親友歴十数年の彼らも、恋人歴は数ヶ月のまだまだ初心者みたいなもん。これから先また色々とすれ違うこともあるだろうけど、きっと大丈夫だと思える2人です^ ^
加藤くんも素敵な良いキャラでした。
もし彼のストーリーがスピンオフで出るならぜひ読みたいです!

3

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