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スレが立っていたので、レビューを読んでみたら、
すごく気になって上巻だけ買いました。
そしたらビックリ!
こんなBLあるんだ!って感じです。
萌えはないのですが、作品としてはスゴイ!
ドラマ化とか映画化とかないのかな……。
そしたら絶対面白いのに……。
まず最初は、飼育係・理イ火ってなんじゃ?と思ったけど、
飼育係は役職で、理イ火は人の名前なんですね。
舞台は中高一貫の全寮制男子校。
押川理イ火(おすかわりか)は、学園のサロンで唯一、二年生でA。
Aは、エース=幹部の意。
このサロン幹部たちは、全校生徒の憧れの的であり、恐れられてもいます。
中高一貫で全寮制という、閉鎖された環境の中、サロンはやりたい放題。
サロンが学園内のリンチとレイプを取り仕切り、
学園には、支配する者とされる者という、厳格な上下関係が成り立っています。
A(エース)=サロン幹部
K(キング)=サロンで攻め役をやる生徒
Q(クィーン)=サロンで受け役をやる生徒、一番下っ端
J(ジャック)=サロンに入れない一般生徒
なんていうか、
サロンAってのは、花より男子のF4に近いかな……。
でもって、暴力シーンが多いから、学校の雰囲気としては、
ドラマ人間失格の修和学園みたいな感じかも(飼育係・理イ火には教師が出てこないが)。
いわゆる進学校だけどその実態は荒れ放題。
でも外部にはその問題が知られることはない……。
と、まぁ、こんな感じの設定がまずあります。
リンチやレイプって時に安っぽく感じることもありますが、
この作品の場合は細かいところまで作りこまれていて、
登場人物も、それぞれのキャラが立っていて皆魅力的だし、
色々と伏線があったりもするので、どんどん世界に引き込まれます。
読み終わってしばらくで、考えてみると、
「こいつらいつ勉強してんだ?」とかも思うけど、
作品の世界観ががっちりしてるので、読んでる時はそんなこと気になりません。
腐女子じゃなくても、もっといえば女性じゃなくても、
読んで面白い作品ではないでしょうか。
ところで、下巻でもまだ終わってないって本当なんでしょうか?
すごく衝撃を受けました。男だけの閉鎖された空間だからこそこうした歪んだ仕組みが生まれるんでしょうか?
学園の憧れの的リカちゃんは、飼育係というポジションについているのですが、ママなんです。存在がママ。
サロンという支配階級があり、強姦・暴行が横行している高校に入ったヒロは、リカと同室になるのですが、ヒロはリカを神聖視することはなく、普通に接していくので、リカの狂った心の鎮静剤。ヒロが本当に普通の男の子なので、そこがいいです。
しかし、サロン内部でも軋轢はあって、どろどろしてます。時に痛い。
ほんと脱帽な話で、痛いけど特異な作品を読みたいときに、どうぞ。
閉鎖的な全寮制学園でのヒエラルキー
そこに存在する抑圧・暴力・セックス・カオス。
それの頂点に存在するのがサロンとその「A」(エース)達。
リンチから逃れるため、サロンのメンバーになりたいと望む生徒達。
そんな学校に外部受験で入学したのが夏目ヒロ。
兄・テツの死の理由が知りたくてやってきた彼はサロンの飼育係・理火と知り合う。
テツの死の謎、レイプ、それらが混とんとして、まだまだ謎の中である。
おおよそ、BLと呼ぶにはあまりに特異な設定状況。
はびこる暴力とレイプに、嫌悪感さえ抱きかねないのだが、それを凌駕する圧倒的魅力でひきつけるのは、理火の神秘性に他ならないと思う。
「ママ」「タスケテ」この二言はキーワードとして、ヒロ・理火・テツを結びつけるのだが、理火を求める者達のキーワードでもあるのです。
この上巻だけではわからないので、下巻必至です。
本仁戻さんによる1999年発表のスクールカーストもの。
絵柄が美麗なだけに、その内容のなんとも言えない強烈さがより際立つ感覚です。
舞台は、中高一貫の全寮制男子校。
生徒たちには厳然としたヒエラルキーが存在し、一般生徒の「ジャック」たちに対して、裏の支配階級「サロン」が存在し、中でも「A」(エース)は幹部たちの事。会長・会長補佐・渉外・図書係・そして飼育係。
一般のジャックたちもおキレイではなくて、学内にはストレス、暴力、性欲が渦巻き、それらの結果としての学内リンチやレイプを許可制でコントロールしているのが「サロン」の役割、なのだ。
学校そのものは名門で、議員や警察幹部の子弟もおり怪我や犯罪性も全てもみ消しが可能…
…という設定で物語は進みます。
いやこれがもう何とも胸糞の悪い読後感。スクールカーストものってやっぱりこういう感じで進んでいくのかなぁ…今絶好調の「カーストへ◯ン」と変わらず、というより昔からずっとこういう作品は生み出されていたんだなぁという感想です。
本作はここにマザコンや近親相姦のトラウマのような設定が根底にありそうです。
主人公は、高校からの外部入学の夏目ヒロ。
以前この学校の生徒だったが自殺した4才上の兄・テツの事を知りたくて。
ヒロはサロンの幹部・飼育係のリカと同室になり、サロンの実態、リカの秘密、テツの秘密に近づいていく………
下巻に続く。
レイプだけに留まらず、刃物で傷付けられたり階段から突き落とされたり、物理的に痛々しいシーンが多々描かれている作品。読む人を選ぶかとは思いますが、私はこういったジャンルに耐性がある方なので、なんとかそこばかりに引っ張られず、ストーリーを読み込むことができました。上巻では気になる点がたくさん出てきて、それがどう回収されるのか、今後の展開が楽しみですね。
最大のキーとなってきそうなのは、ヒロの兄であるテツがこの学園でどんな存在で、理伙とどんな関係を築いていたのかということですよね。ただ、もちろんそこも気になるのだけど、私はやはりヒロの行く末が一番知りたいかな。なんといってもタイプなんです、彼のビジュアルと性格が。黒髪短髪という登場人物の中で一番学生らしい爽やかな髪型なのに、優しく下がった目尻にとっても色気があって、クールに俯瞰するタイプかと思いきや行動力もあるし、でも、過去の経験から心が壊れそうなほど苦しむ時もあって。彼には強く生き抜いて欲しい。そういう視点で続きを読むのも楽しみです。
ちるちるさんの記事を読んで、気になって購入!
皆さんがおっしゃる通り、想像を裏切るシリアスさで、後半にいくにつれて歪み度が増していました。
甘い恋愛感情は皆無で、それぞれが歪みや傷を抱えていて、一癖二癖ある展開に一気に引き込まれます。
上下巻、テツ×リカ編を読んで終わるのかと思いきや、まさかの未完!?
おったまげました。。
続きが気になり過ぎて、モヤモヤが治りません。。
全寮制学園物は数あれど、かなりエゲツない環境だったので、あんな学校に無理して留まることないのに。。とふつーに思ってしまいました。
BLというかマザコンの話というか近親愛というか。。
人を魅了する見えない力を持つが故の苦悩、自己愛の極限というのか、自分の中でなんとも消化し難い複雑な感情を呼び起こされました。