オンリー・トーク

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オンリー・トーク
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×26
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

32

レビュー数
10
得点
194
評価数
40
平均
4.9 / 5
神率
85%
作画
志村貴子 

作家さんの新作発表
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原作
一穂ミチ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396786021

あらすじ

超豪華タッグでおくる、先輩芸人×後輩芸人BL!!全てに低体温な若手お笑い芸人・小峰塔は、先輩芸人・飯田彰良の隠れ激烈ファン。推しに近づきたくて芸人になった小峰は生の飯田と言葉を交わしただけで舞い上がってしまうが、想いは胸に秘めたままで逆に塩対応気味。一方の飯田はなぜか自分に冷たい小峰に対して興味がわき始める―。

表題作オンリー・トーク

人気漫才コンビ「他人の不幸」のボケ担当
漫才コンビ「駅徒歩5分」のボケ担当

その他の収録作品

  • あとがき(一穂ミチ先生/志村貴子先生)

レビュー投稿数10

豪華なお二方のダック!間違いない面白さでした

一穂先生の『イエスかノーか半分か』が大好きな作品。志村先生は一般作を拝読したことあり。お二人のタッグということでワクワクしながら読んでみました。電子で192ページ。以下少々ネタバレあります。

低体温な若手お笑い芸人の小峰(受)は、先輩芸人飯田(攻)の熱烈な隠れファン。心の中は飯田への熱い想いでいっぱいなのに、本人を前にすると塩対応になってしまう。そんな小峰に飯田が興味を持ち…というお話。

まずは小峰が、飯田に近づきたくて芸人になったほどの、もうオタクと言える飯田の大ファンで、心の中は飯田への熱い気持ちでいっぱい。なのに本人の前ではスン、となってしまうギャップが面白いw
どうしてそこまでのファンになったのか、理由もしっかり描かれているのもいいなと思いました。

漫才のシーンが結構あって、ネタがしっかり描かれているのが楽しいです。

初めはそんなに親しい関係ではなかった二人だけど、小峰のバイト先に飯田が来るようになって、少しずつ会話するように。

小峰はずっと飯田を大好きだけど、小峰の方もだんだん飯田を可愛く思うようになっていく。直接的な説明は少ないけれど、表情や態度から、ちょっとずつ飯田が小峰に惹かれていくのが伝わってきて、いちいちキュンとしてしまいます。

小峰が序盤は無表情だっけど、飯田と交流していくうちに、どんどん表情豊かに可愛くなっていく。
中盤、小峰が自分の気持ちを自覚するシーン。恋する気持ちを雷に例える、このシーンのモノローグがとっても素敵でした。

後半はTOM(トップオブマンザイ)という漫才コンテスト中心にお話が進みます。このコンテストの描写が詳細に描かれていて、大変面白かったです。

失敗してしまった小峰を一切責めずに、ひょうひょうとしている相方にほこっとしました。

落ち込んでるであろう飯田に何も言わず「バカみたいにしてよう」とはしゃぐ小峰。可愛いやつめ、と思ったらキス!飯田にちょっとゾクッとするような色気があってドキドキします。

コンテストを終えて、ラストはとうとう両想いに。エッチの途中で生真面目な告白する小峰、男前だな〜w

素敵だなって感じるシーンがたくさんあって、すごく読み応えのある作品でした。やはりお二人のタッグ、間違いなかったです!面白かった〜!

WEBで一穂先生と志村先生の対談記事を見つけて読んだら、こちらもとても興味深くて面白かったです。作品を楽しんだ方は読んでみてほしいです。

電子 修正箇所なし(濡れ場は一回、修正不要な描き方)

1

さすが一穂先生原作。しっかりと読ませる芸人BL!!

今までの読んできた芸人BLとは違い、業界の裏事情までじっくり読ませる1冊だったように思います。


そんなお話の主人公は、若手お笑い芸人「駅徒歩5分」の小峰。

学生時代、母親が大病し、免疫力を高めるためにと看護師からお笑いコンビ「他人の不幸」の動画を貸してもらったことがきっかけで、自らの努力の矛先を間違ったのではないかと、そのコンビの動画を見たら、自らもボケの飯田のことをもっと知りたいと思うようになり、お笑いを始めた。

そして今、飯田に認知してもらった小峰は、、、

という展開。


ボケ担当ふたりの恋の行方は、果たして、、
というより、小峰の片恋の行方は??


芸人ならではの賞レース問題や、過去の出来事。また、自らのビジュアル問題など、他者コンビの不祥事からの敗者復活戦などがリアルに描かれており、すべてのエピソードに説得力あり、お笑いのことをふわりと触りだけ描いて、あとはLove面のみという作品とは違い、とても読み応えたっぷりだったように感じられました。

というか、さすが関西出身の一穂先生だ! と、唸る以外ないストーリー展開でした。
また、志村先生がストーリーの説得力を画でビシッと表現されていて、圧巻の1冊でもありました。


正統派? お笑いBLが読みたい方には、間違いなくこちらの作品を全力でオススメします!!

ちなみに、普段はセンパイとして飄々としている飯田の些細な表情の変化が好きマンです。

1

No Title

知ってました最強タッグだって!!
お笑いの世界詳しくないけどはちゃめちゃに面白かったです。
ネタも普通に笑ってました。
お仕事部分は一部だけ切り取られて報道・・とか業界に蹴落としたい人が潜んでいるのもリアルでした。

恋愛面は飯田さん惚れてまうやろってなりながら読みました。
飴もタバコもマドラーもずるいよおぉ。

そして塔くん。テンション低め男子なんですが飯田さんのことになると別人みたいになるのがすっごく可愛くて。
憧れからの恋心…その背景にもときめき。。

付き合ったあともいつか読めたら嬉しいなあ。この最強タッグの漫画をまた読みたい~~!!!

0

さすがです!

一穂ミチ先生原作・志村貴子先生作画による超豪華なベテランの先生方による先輩芸人×後輩芸人BLです。

やっぱりうまいな、こう見せてくるか、こうミスリードされちゃったか、さすがだな!となります。なので個人的にはネタバレなしで読んだ方が楽しいと思います。
お笑いのパートもきっとリアルできっとこうなんだろうと思えるし、コントのネタもおもしろいからBL以外の物語の軸がちゃんとしているから読んでいてわくわくしました。

ふたりの表面から見えるBL温度は低いんですよね。キラキラとか甘々なラブじゃなくて、でも萌えはあるんです。ほんわかでゆったりとして恋が描かれている感じがしました。小峰くんにとっては激熱なんでしょうが(笑

これから時々読み返しては、幸せな読書時間を貰えそうな本でした。
ぜひ読んでみてください。

0

芸人あるあるネタ満載

芸人BL…賞レースに臨む漫才師たちの人間模様がストーリーにうまく盛り込まれているなと思いました。
BLとしてもスムーズに進んでストレスなく読めました。
飯田との距離感が縮まるにつれ小峰の表情が戻ってきたのがよかったです。それまでの暗さ、キモさ(本人談)の振りが効いていました。
特によかったのは、決勝での臨場感ある描写です。盛り上がりが伝わり感動的でした。
小峰母のオチは笑いました。

私はМ‐1は全て見ているくらいのマイルドお笑いファンですが、本作ではメディアで聞いたことある芸人さんのエピソードやあるあるがたくさん出てきて、いちいち元ネタが浮かんでしまいました。
映画のセリフのオマージュもありましたね。

0

心揺さぶるシーンがあった

一穂ミチ先生のマンガ?コミカライズなの?違うわ、マンガ用に書き下ろしやん。
ん?!志村貴子先生やん!
内容は?漫才師の芸人BLとな?
気になるわ〜読みたい!
めちゃ豪華な企画。

早速読みました。
メガネのローテンション漫才師「駅徒歩5分」小峰はあまり感情を出さないし言葉にもしないからわかりにくい奴と周りに思われてる。
でもね、先輩売れっ子漫才師「他人の不幸」飯田に対しては強火オタ過ぎて笑える。
タバコの吸い殻持ち帰ろうとしたり、ポスターが自分達コンビと隣り合わせで貼られていたら嬉し過ぎて固まっちゃったり。

本人の心の中では好き過ぎて大騒ぎなんだけど、表面上は無口なので、感じ悪い子みたいになってるの。

飯田に対してこれほど関心持っちゃってる理由、リアクションが薄い理由が全部母親なんよ。
病気がちな母親が入院する度にギャン泣きで両親を困られていたけど、お父さんに「泣いてばかりいたらお母さんの病気がよくならないよ」と言われてから感情を出さないようになって、お母さんを喜ばせる為に勉強をしていい成績、いい進学先を目指すようになったんだって。
そんな時、免疫力を上げるには笑う事がいいと看護師さんに薦められて「他人の不幸」のお笑い動画で爆笑しながら笑い泣きするお母さんを見てショック。勉強していい学校いっていい点数を取るより、母を笑顔にさせる漫才、芸人「他人の不幸」に嫉妬と憧れとごちゃ混ぜの感情が自分を芸人の道に進ませた。

憧れの先輩と若手の自分、芸人世界の嫉妬や仲間意識や足の引っ張り合い。一巻完結ですがとても読み応えがある内容です。
M-1みたいなショーレースが作中でありみんなが頂点を目指すドラマもリアル。

飯田は飯田で顔が整った芸人は面白くないと逆ルッキズムで苦しんだ時代があったりすんの。
作中の絵が明らかに男前には描かれてないように私は感じてしまったので、もうちょい誰が見てもかっこいい見た目にして欲しかったかもしれない。
むしろ、小峰の方が見た目カッコいいと私は感じながら読んでました。(私の好みがメガネキャラだからなのか?)

人と関わる事で自信が付いたり、出演のキッカケを掴めたり、たった一言で舞台上で焦ってしまって本領発揮出来なかったり、逆にノリノリで大受けしたり。

何でも1人では完結しないし、受け止め方とタイミングも大事だと思わされた。
手慣れた先輩芸人に見える飯田だけど、遊びじゃないから今までこんな事してないよと誠実に小峰に伝えるとこ好感持てました。ただ、めちゃ余裕あるじゃんヨォ、それなりに経験あるんだろなと思う態度でした。まぁ、売れっ子芸人だもんな。小峰はヒヨコみたいなもんだろな。ぴよぴよ付いてくる。

心躍ったシーンは、154ページからの流れ。
ドラマのクライマックスに畳み掛けるような展開で胸アツだしドキドキしっぱなしでした。

あとがきを読むと一穂先生と志村先生の対談キッカケで生まれた作品みたいですね。
やっぱり、人と人との出会いは新たなキッカケが生まれるタイミングなんだな。
そんでこの作品を私が手に取った出会いにも感謝。
みんな読んで欲しい。

電子で購入
あからさまなシーンはないので、修正はなし

1

最っ高のクーデレ受けの”熱”に痺れる

はー…一穂ミチ先生の世界観×個人的に大好きなお笑いの世界。

これが最高にならないわけはない!!と思って期待したとおり、
いや、それ以上を軽々更新してくる良さでした…胸熱…!
タイトルも作中のコンビの言葉と掛けられていて最高。

レビュータイトルにも書いたのですが、
クーデレ受け・「駅徒歩5分」(←この語感のいいコンビ名も最高✨)の
小峰くんの内心が滾る様子、ふつふつとわく恋心の描写に、目が釘付けに。

作中で”チベットスナギツネみたいな顔”と評されてることに笑いましたがw、
最初から最後まで通してみると、後半〜終盤にかけての
小峰くんの表情の変化のすごさたるや!!!

大好きな推し、自分の価値観を変えてくれたコンビの”飯田”に認知されていた喜び。
話しかけられた!という嬉しさ、吸いかけのタバコをもらえた時の感激。
そして思いがけないタイミングでのキスへの驚き、ドキドキ…

一つ一つのシーンでの小峰の心の動き、ときめきが
独白と共に彼の(一見無表情な)顔から十二分に伝わってきて、
読んでいる間中こちらもトキメキが止まらず…!

いろんなコンビの漫才ネタが、省略されずにちゃんとネタとして出てきて
しかもそれがちゃんと面白く、思わずふふっと笑っちゃうところも
素晴らしかったです。
このネタの数々、一穂先生が考えたのかなあ…?
はー…すごい。。(語彙力)

塩対応に見える究極のクーデレ・小峰くんとコンビの相方との、
日常の何気ないやりとりもちゃんと(?)漫才になっていて
笑えましたꉂ(๑˃▽˂๑)

飯田とのやりとりを反芻してぼーっとしている小峰くん。
相方に「聞いてんのか」と問いかけられて
「あうん 解散しよう」って言ったシーン、
飲んでるコーヒー吹きそうになったw

低体温に見える彼の、うちに秘めたお笑いへの情熱と
飯田への想い。(くー…たまらん…萌える…!)

描写は多くはないものの、その熱に触発され、絆されていく
飯田の心境も手に取るように分かって、ドキドキと胸の高鳴りが止まらず。。

なんとまさか、まさかの飯田が小峰を認知したお話とか。
もっとまさか、まさかの小峰のお母さんのお話とか。(これ、すっかり私も
飯田と同様、騙されて?ました笑)

ときめきと笑いと萌えと。
3つの黄金バランスに「くーーーーっ!」と声が出、
熱に痺れました。

お笑い、という厳しい芸の世界に生きる者の悲喜こもごも、
リアルな様子が描かれているのもグッとくる胸熱ポイント。
(お笑いのリアルは実際には知らないけれど、本当にそうなんだろうな、
と感じさせてくれるものでした)

この二人のその後について、TOMでついに…!となったのか、
妄想膨らみます。

その後の二人のイチャイチャも、ぜひぜひ番外編か続編でみたーーーい!
と願ってしまう、最高にエモくて萌えるお笑いBLでした・:*+.

★修正:なし(局部等の露出なし、直接的な描写なし)

0

とても贅沢なよみもの

一穂ミチ先生の小説も
志村貴子先生の漫画も大好きでどうしよう。
読むのがものすごく楽しみでした。
読み始めて一穂先生の文章がそのまま作画として描き出されているのを感じ、興奮しました。
小説では長く文章に「できる」ところを
一コマで漫画でしかあらわせない表現にするのはとても難儀な事だと思うのですが。
登場人物が数コマで明確に描かれ、それぞれに面白いです。コンビ名や掛け合いも秀逸でさすが一穂先生..と唸りました。
小峰の素が面白く、相方の里村のツッコミが常に効いていて好きです。お母さんがキーワードで、毬子さんもマネージャーさんも印象的な女性陣。飯田の男前さにグッときて、こちらもつられてドキドキしました。
サラサラと流れる作画に、志村先生節の色気があり
一穂先生の職業への解像度が乗算され悶えました。
最推しの君から触れる煙草、マドラー、キス。好きが漏れてしたたってくる。序盤から飯田が小峰をかわいいと思っていることに気づき、萌えます。
芸の世界で戦うものたち、笑いで救われるものたち、
一穂先生の伝えたいメッセージを読み解くと涙が出そうになりました。
まさか濡れ場で宣言と思わなかったです。小説のような濃厚なシーンかと思っていたので笑いました。
朗らかなラストに安堵し、一穂先生らしい賛辞のあとがきに多幸感。
正直あっというますぎてもっともっと読みたい気持ちになりました。
志村先生のあとがきにも激しく同意。
二人が舞台に残り、競い合うのも見てみたいです。
異世界をみせて頂きとても贅沢な気持ちになりました!

0

No Title

一穂先生のお仕事BL最高でした‥!
志村先生の空気感とすごくマッチしてて
2人の間で大事件が起きるわけではないけど
仕事を絡めつつ、だんだん距離が縮まってくる感じ、特に雨のシーンは悶えました〜
大好きな作品になりました。
奇跡のタッグに大感謝です‥

2

憧れか興味か、それとも恋か

一穂先生の業界の話、やっぱ好きだわー

アナウンス業界をモチーフとした名作と名高いあの作品もそうだけど、今作のお笑いモチーフのもすごい。主人公2人のBLの進捗状況とは別に、彼らが身を置くお笑い業界の裏の世界が細やかに描写されています。
お笑いに対するコンビ間の情熱の温度差や、ネタ作りや賞レースへの向き合い方、シビアな実力の世界が垣間見えたりと、たくさんの人を明るく元気にさせるお笑いの世界の光と闇に触れることによって、飯田と小峰の恋や恋愛がものすごく際立っています。BLとして成立はしているものの、ヒューマンドラマとしても側面もあり、お笑い世界のドキュメンタリーを見ているような臨場感にどっぷりでした。

無愛想な後輩との距離感、大好きな推しとの距離感……近しくなっていく2人の間にある交錯した想いは、憧れか興味か、それとも恋か。
複雑で微妙な感情が渦巻く彼らの言動1つ1つから目が離せません。

先輩後輩の関係であり、強烈な飯田推しでもある小峰のぶっとんだ行動の数々が何よりも先に目立つのが、この作品の面白いところ。表の感情は塩だけど、脳内の感情はめちゃくちゃ激アツな男です。
漫才をするために漫才師になったというより、飯田を知りたくて漫才師になったとも言える小峰の漫才熱はかなりクセが強い。どこか抜け感のある変人じみた面白いキャラクターですが、飯田と距離が近くなったことをキッカケに漫才が大好きになっていく小峰の変化は見どころでしょう。
2人の関係に少しずつ変化が生まれる展開にヨッシャーでした!


恋愛感情が激しく揺れ動くとか、色恋事での派手なシーン展開はあまりなく、いつの間にか惹かれ合っている飯田と小峰の恋愛模様にドキドキしたりキュンときたり。漫才師としての仕事の延長線上に恋心が乗っかっていくナチュラルなアプローチに魅入られずにはいられませんでした。
周りの同業漫才師たちとの絡みもよく描かれていて、お笑い世界の勝者と敗者の対比といったサイドストーリーも切実な姿ながら楽しく読ませてもらいました。

物語は終わってしまいましたが、この先のストーリーがまだまだ続きそうな途上感ある雰囲気がいいですね。いつかは2人で同じ舞台に立ち、ライバルとして賞レースを競い合う日がくるのだろうかと、そんな未来を妄想する余韻も含めて素晴らしい読後感でした。

6

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