はじめての春のうた 下

hajimete no haru no uta

はじめての春のうた 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
73
評価数
16
平均
4.6 / 5
神率
68.8%
著者
イシノアヤ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784845868735

あらすじ

夏休み中に誕生日を迎えた戸上は、箕野がお金を貯めてお祝いの準備をしていたと知る。感謝を伝えられないまま二学期が始まり…

表題作はじめての春のうた 下

高校2年生、16歳
高校2年生、16歳

その他の収録作品

  • 現代文小テスト 箕野(カバー下)

レビュー投稿数8

邪道な見方ですみません!!(先に謝っておくスタイル)

ネタバレと公式さんとの解釈違いになってしまうかもで大変恐縮なのですが、、、

このふたりは、戸上×箕野かあ、、
などと上巻では考えていました。
おかん系しっかり世話焼き攻めに、ぼんやり受けちゃんかあ!
良き組み合わせじゃない♪などと、呑気に。


ちるちるさんのページでもそうですね。

けれど!!
ラストで3年生へ進級したふたり。
また新たな春が巡って、まさかの箕野の身長が、グンと伸びて戸上と視線がほぼ変わらなくなっていた姿に、
え?!
え?!!
これってセカンドシーズンあったら、ワンチャンcp逆になる可能性あったりする?!!

背が高くなった箕野×しっかり者大学生な戸上など、、
という穿った見方をしてしまったまりあげはをどうか許してください。
でも、その可能性…ちょっと見てみたいと思ったんですよ、、、

あまりにも本編の、「恋」と名をつけるにはもどかしいほどのふたりの感情と未来に可能性を感じました。
いや、でもね。

このお話のいいところは、ガチガチのcpとかじゃなくて、一緒にいることが当たり前で。
他の友達も大切だけど、ちょっぴりどこか他のヤツらより特別だよ、という関係性に萌えを感じると言いますか!!

そして、ちょいちょいふたりともが、無意識にお互いのことを特別視してる発言がまた萌えます♡


カバンにつけたキーホルダーもそうですし、
修学旅行のお土産のエピソードもそうですし、
箕野の誕生日プレゼント&卒アルの件もそうですし、、、

ずっとこのままで。
けれど、春が巡るたびにまた少しずつ特別な感情を抱いていく。
そんな尊いお話が続いていきそうな余韻が最高だった下巻でした。






0

これも愛よね~

上巻で誕生日を目一杯祝ってくれた箕野に内心びっくりしていた戸上が意識するようになってきましたね。
無愛想で口数少なく照れ屋な戸上が箕野のことを気にかけたり照れちゃうのがかわいいです。
戸上が赤面するのが夕焼けのせい?なのも粋でした(上巻できゅんとする箕野の顔が夕日に照らされていたのと対比しているのでしょうか)

お土産のへびのぬいぐるみを巻きながら箕野の無自覚な言葉に照れて座り込んじゃう戸上に萌え〜。
箕野は相変わらず無邪気ですが、戸上のことがますます大好きなのがわかる。
リオちゃんの証言で戸上にもよりそれが伝わったし。
修学旅行や文化祭では一緒にいる時間は少なくてもお互い気にかけている描写がよかったですし。
2人とも元々やさしい性格だと思いますが、好きな人のための行動が本当にやさしくて、そこに感動するんだと感じました。 
エピソードの描き方がすばらしすぎるんですもん。
絆創膏、水族館の写真、おしるこを出してくれる神社、誕生日プレゼント…などなど。

9話ラスト、戸上「──〰〰ありがとうっ」(言えたっ)
箕野「顔 こわすぎっしょ~♪」
戸上の反応
友だちの「…へっぐし」
この流れ、間がツボでした。イシノ先生のこういうところ大好きです。

2人だけのお泊り…BL的にほんのりでもエロ展開くる?と匂わせつつ、そこはこのお話らしいほのぼのしたものでした。私はここも好きです。今のこの2人でのエロは不自然すぎますもんね。
微エロすらなくとも、親密度が増したように見えるし。距離も近くなってますよね。そこに萌え~です。お揃いのパジャマだし。ただの友だち以上の熱い感情がある。それがいいんです(大声)、

箕野「俺は戸上がいるから(彼女は)いっかな」、戸上の卒業アルバムを抱きしめ「俺は戸上がどこにいたって見つけられるんだぜ」
↑この二言は箕野の無自覚告白〜

箕野の2回目の「俺は戸上がいるから(彼女は)いーんだよん」に対して
戸上「俺もだよ」は両思い成立。それがまだ恋愛でなくても。この先恋愛関係にならないとしても。
この2人が心を通わせていくお話が最高でした。
カバー下、箕野のタイトルの解釈もすばらしい。

友だちや家族、脇キャラ全員よくてそこも大好きです。

気になった点としては
戸上が勉強熱心なのは目指す大学や将来の目標(本に関する職業とか)があるからですよねきっと。そこが描かれていないので続編あるかなと期待してしまいます。
藤澤先輩が買っていたプレゼントの相手も気になりますし…友だちの生徒会長でしょうか。
その辺も含めてぜひぜひ続編を希望します。
大人になった戸上と箕野の仲睦まじいお話が読みたいです!!(土下座)

0

青春の風を胸いっぱいに

悲しいシーンは一つもないのに、読みながら胸がきゅーーっとして、
なんだか泣きそうになるぐらい沁みる作品でした。。

高校生の頃、自分はこんなにキラキラしてなかったな、、
でも、頑張ったり楽しくてきらめいた瞬間も確かにあったな、と
読みながら自分自身の遠い記憶が呼び起こされ、ノスタルジックな気分に。

そのぐらい、高校生の日常の、ごくごく自然な輝きが詰まった作品でした。

上巻のレビューにも書いたのですが、
言葉は最小限で ”絵で語る”風景やキャラの動きが、最高に素敵だった…

クラスメイトとはしゃぐ声、二人の会話が全部脳内で
ドラマのシーンのように音声付きで再現され、
1ページ1ページ、大切に大切に読みました。

文化祭にスポーツ大会、修学旅行に二人だけのテスト勉強会、
神社での友人たちとの年越し、箕野の誕生日、そして進級、クラス替え…

一つ一つの行事の中に、戸上と箕野のかけがえのない友情(以上?)の
繋がり、関係性が描かれていてグッときてしまうー…

特に好きだったのが、二人が同じクラスだった1年生の時、
どうやって知り合ったかー
ということに関するエピソードです。

それが、箕野がものすごーーーく箕野らしくて!(*´艸`)
腕のところにほつれがあるよ、と戸上に指摘するタイミングがね、
たまたま図書委員立候補のタイミングに重なってしまい、
戸上が思いがけず手を上げて立候補したような形になってしまうー

というもの。

一瞬、「わざとだったの?」と思いましたが、
全然そうではなく、即座に興味を持って自分も手をあげちゃうところとか、
本当に好きです♡

勉強会のため早く帰らなきゃいけないのに、
そういう時に限って(いつも?)寄り道して帰ってダラダラしちゃうのも、
分かるなあ〜とニヤニヤ、ふふふと笑いながら読みました。


一番じわっと沁みたのは、沖縄修学旅行、
戸上が水族館に行けなくなってしまった時のエピソードです。
一緒に行けなくても、常に自然に戸上のことを考えている箕野。
その自然さと優しさが…沁みる…輝いてる✨

約束した”いつか一緒に行く日”は、いつ来るのかな。
そう遠くない未来だといいな…と、そんなことを思いました☺︎

ただの”友達”以上、でも恋人ではない。
この気持ちは何?というものを少し抱えつつも、
名前のつけられない、特別な二人の関係。

そんな青春の風を胸いっぱいに吸い込める
爽やかな二人の物語、何度も何度でも読み返したいお話でした・:*+.


★修正:なし(性描写なし、攻め受け設定もなし)電子シーモア

0

映えないけど尊い日々

高校生活ってこんなに楽しいもんだったけ?と人生やり直したくなりました。

というわけで、下巻なのですが、特別すぎる友情にそろそろ”恋”という一文字を意識してしまうのではないか~と思っていたのですが、いやもう、これは意識したと言ってもいいんではないでしょうか(ダメ?)

あとは、永遠にこのもどかしい二人を見ていたいなという気持ちになりました。大学生と専門学校生と、別々の道を歩みそうなふたり、そしてうっかり彼女とかができちゃうかもしれない(特に戸上)けれど、なんだかんだつかず離れずで続いて、30過ぎたあたりにくっつくっていう展開でもいいんじゃないでしょうか、いや高校卒業して一緒に暮らすとかでもいいんですけどね。(←誰?!)

彼らの周辺人物たちも皆優しいし、クラスが離れてますます箕野への保護欲を募らせる戸上にニヤケてしまうし、たーくんの幼馴染みの莉央ちゃんは腐女子だし、沖縄の蛇のぬいぐるみが可愛くて欲しい…胸がいっぱいになりました。ふたりの名前がタイトルなんだ!とここにきて気づいて、さらに感動してしまうのでした。

1

彼らの感情にもう少し濃淡がつくのを期待していたもので…

あぁ~そっかぁ…の下巻。
彼らの感情に名前をつけるのは無粋でしたかね。

上巻の空気感そのままに淡々と同じテンションで最後まで続きます。
盛り上がりはないけれど、それが良くもあり、それが残念でもあり。。
彼らの間の感情にもう少し濃淡がつくのを期待してしまいました。

上巻の空気感が好きならば下巻もそのまま楽しめると思います。

ただ!カバー下が!
最後の最後にカバー下を覗いてのけぞりました。タイトルの意味よ!!!
こんなにも直接的に表されてたなんて全く気がついていませんでした。箕野くんの感性よ。
いやー思いがけずそこが個人的ポイント高かったので評価一つ上げます。

ちなみにコミコミスタジオのペーパーにて数年後の2人の姿が見れました。これ!本編に入れて欲しかった~!

1

神作画で描かれる高校生2人の言語化出来ない深い関係

神評価で当然の作品ですが、私のわがままで萌2評価です。
ひとコマひとコマ、全ページが写真で切り取られたような絶妙な角度と独特な線で描かれる素晴らしい作画です。
私は、色や温度がリアルに感じられました。

戸上くんと箕野くん、登場人物全員の表情も
いろんなポーズもアップもひきも、背景もデザインアートの様に素敵な作画なのにリアルさも感じられる作画の凄さ。
ど素人の私が、一所懸命にこの作品の素晴らしさを伝えようと文章を考えてもうまく表現出来なくてもどかしいです。
私は、戸上くんと箕野くんがハッキリと『恋人同士』となるっていうカタチを、求め事ながら読み進めたので
ページをめくりながらラストに向かっていくのにどう終わるの???とドキドキしましたが、読後はじんわりとあたたかく幸せな気持ちになりました。

上下巻を通して、学校生活の日常やイベント、お互いの家族との交流を持ちながら2人の関係が深まっていく様子が見事に描かれている作品です。

イシノアヤ先生の素晴らしさにドンと感じられる作品です。

1

恋になるかもしれないし、ならないかもしれない

タイプの違う2人のごくごく普通の日常が描かれている青春に満ちた上下巻作品です。
無理にBLにしない、お互いを人としていいなと思い尊重し大切にする2人をじっくり堪能することができてすごく良かったです。

あくまで友達だけどほかの人よりちょっと特別で、それゆえに下巻ではあれ、ちょっとドキドキしている…かも??くらいの気持ちの変化がこちらとしてはたまらなくむずがゆくてときめきました。
恋になるか特別な友達のままか、本当に想像するしかないですが、でもこの2人はつかず離れずずっと一緒にいるんじゃないかなと思えるラストに心が温まりました。とってもよかったです。

1

特別なひと

「ああ、なんだかいいなあ」で始まり「なんだかすごくよかったなあ…」で終わる魅力的な作品でした。
上下巻どちらも好みど真ん中でとってもうれしい。
友人や家族、周囲の人々の自然体な雰囲気もとても良かったです。

夏がきて、秋がきて、冬がきて、そして春がまたやってくる。
彼らの姿を追いかけていると、体験していないはずの学校行事を一緒にやったような気がしてくる不思議。
なんだか高校生たちの青春の日々に自分も少しだけお邪魔させてもらったような気持ちになりました。
読んでいてこれがまたすごく心地が良いのだから素敵です。

文化祭にテストに修学旅行に…と、学校行事に取り組む戸上と箕野の学生生活がメインに描かれつつ、仲良しよりもちょっとだけ特別な相手の知らない顔をふとした時に見つけては、なにかわからない感情がひょっこり顔を出していた2人。
下巻では上巻よりもさらにもう少しだけ意識し合うのですが、そのどれもがなんともかわいらしすぎて、何度もわき腹をこちょこちょとくすぐられているかのようなこそばゆさに襲われました。

彼らの間に芽生えたものは恋愛感情なのか?と考えると、まだどちらとも言えないのではないかなと思います。
なんというか、彼らを見ているとどちらでもいいな。
この関係に名前なんてなくてもいいなと思えてしまうんですよね。
好きの2文字はどこにも書かれていないのに、お互いのことを特別に好きでたまらないのがこれでもかと伝わってきますから。
他の友人たちのように「カノジョ」はいなくても、自分にはこの人がいるからいいんだと伝え合い、ごく自然とやさしさを持ち寄って一緒にいる戸上と箕野の間に漂うやわらかな空気が好きです。
これから2人がどんな関係に変化していくのかはわからないけれど、きっと長い続く付き合いになるのではないかな。
そう願っています。

4

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