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itsuwari Ω to hakoniwa no himegoto
αのことを「祝福者」。
Ωのことを「誘惑者」と呼ぶ、シェン皇国(中華風)でのお話です。
異国からシェン皇国へ流れついた、現在庭師をしている異端な髪と目を持つ背の高い男シアは、人嫌いと噂される第一皇子イーリンの庭を任されることになった。
前任の解雇理由を聞き怯えつつも、イーリンの大切にしている木を生き返らせ、信頼を持たれる。
ちなみにシアは、この国へ漂着した際、命の危機を感じたところイーリンに助けてもらった過去がある。
そのため再びイーリンに会い、我が身を捧げる覚悟でここまで頑張ってきた。
が、ある日。
シアの血を謝って口にしてしまったイーリンが発情してしまい、それぞれが誘惑者と祝福者だと判明し、、、
鎖国BLということで、元々幼き頃にシアが住んでいた異国から船が難破によってシェン皇国へたどり着きます。
シアが流れついたときと同じです。
そして、シアはその通訳として選ばれ、異国の人間のもとへ行くことになるのですが、イーリンはもうシアは帰ってこないものだと誤解していて、、、
という切な展開に胸がキュウと苦しくなりました。
オメガバースの性別に独自の名前がついていましたが、分かりやすいように説明があったため、世界観は違和感ないどころか、とても読みやすかったです。
また、この庭師攻めが薬師のようなこともしており、Ωのための(というより、イーリンのために)抑制剤を作るため奮闘する、ある意味中華風のお仕事BL要素あり、それから再会BLでもありました。
身分差、主従、オメガバースお好きな方にオススメです!
単話で読んだときから気になっていました。
鎖国していたことにより、αやΩといったバース性の知識がない国が舞台。
αは『祝福者』、Ωは『誘惑者』と呼ばれていて、『誘惑者』である第一皇子・イーリンはそのことを隠し、『祝福者』であると偽りながら引き篭もっている設定です。因みに、皇子の庭師として働くことになった庭師のシアは、異国出身の『祝福者』。実はイーリンは過去にシアを助けたことがあり、その縁からシアはイーリンに恩人以上の想いを抱くようになっていく……そんなドラマチックな再会劇から始まる中華風オメガバース作品です。
とにかく設定が盛り盛りで、にも関わらず話はスッキリとまとまっていて読みやすく分かりやすいというのが第一印象でした。
突然の発情で交わってしまうシアとイーリン。1話目からこんな展開で良いんですかい、と思うほどエッチィな発情セックスにドキドキでした。
今後発情しないためにうなじを噛めと言ってくるイーリンに対して、好きな人とじゃないとと言って拒否するシア。噛みたい欲を抑えるシアの気持ちに反して、イーリンがそんな魅力的なお願いをするもんだから理性がブチ切れそうになるじゃないかよ、と。無防備なシアは確かに『誘惑者』でした( ̄▽ ̄;)
この時点で、2人の両片想いがある程度育っているのが分かるだけに、"好きな人"の解釈が自分以外の誰かを指していると勘違いしてしまう、お約束な勘違いにOh No〜…。゚(゚´Д`゚)゚。
好きな人は目の前にいる人なのに、自分じゃないんだとショボンとしてしまうイーリンの落胆は切なかったです。
想い合う2人の姿には感動しかないけど、よく考えると、この2人ってこの時代設定にあっては特殊なカップリングなんですよね。まず、身分が違うということ、そして人種が違うということです。
鎖国中の国の政情的を考えると、結ばれること自体が禁断の関係の2人で、にも関わらず番となったこと自体、これ以上ないハッピーエンドなのは間違いありません。
しかしながら。イーリンに発情の心配がなくなった今、偽りの『祝福者』として生きなければならないし、子どもは持てないし、シアを番だと公表できないしで、ハッピーエンドなのにハッピーエンドじゃないような気持ちを多少感じてしまうところでもありました。
あれもこれもと望めないのはリアルっちゃリアルなんだけど、だとするとイーリンは建前上『誘惑者』の嫁を貰わないといけなくなるわけで、どうすんの?っていう疑問が湧いたのは私だけでしょうか……。
今は良いけど、あとあと不安要素がいっぱい出てきそうなところに完全ハッピーエンドの色を感じられなかったのがちょい残念でした。皆に心から祝福されて幸せな家庭を築いていく2人を想像していたけどなー。ああ…時代って残酷ね。
最高の終わり方じゃないけど、この物語の背景を考えれば現状ベストな結末だったと思います。いつか時代が過ぎて、皆への理解が整ったら番だと公表して欲しいな。
トータル的には満足なエンディングでした^ ^