黒き獣と夜の花

kuroki kemono to yoru no hana

黒き獣と夜の花
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神40
  • 萌×218
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
14
得点
302
評価数
70
平均
4.4 / 5
神率
57.1%
著者
丸田ザール 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
笠倉出版社
レーベル
カルトコミックスequal collection
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773066036

あらすじ

俺の罪はこいつと出逢ったことだ

これは底なしの執着愛――。
組の若頭候補で血生臭い世界に身を置く東。
先代の墓参りに行く途中に立ち寄った花屋で盲目の青年・春樹と出会う。
初めはただの興味だったが、春樹と接する時間は心地良かった。
しかし、いつしかその肌に、唇に、激しい欲を抱くようになり…。
偶然の出会いが二人の世界を激しく揺さぶる――!
超新星・丸田ザールのデビュー作!

組の若頭候補×盲目の花屋
渦巻く想いは愛か欲望か…、執着愛BL!

表題作黒き獣と夜の花

ヤクザ、若頭候補
花屋を営む盲目の青年、19歳

その他の収録作品

  • かわいいな(描き下ろし)

レビュー投稿数14

雄みのある男前な極道攻めと、気持ちの強い不憫受けが良きでした

初読み作家様。こちらがデビュー作とのこと。極道ものが好きで、試し読みで惹かれたので読んでみました。全219ページ。以下少々ネタバレあります。

作画は線が少し太めで独特、味があって個性的でいいですね。
キャラデザは、特に攻めの志賀が雄みのある黒髪男前で格好いいです。受けの春樹は盲目で、基本目が閉じてるけど、たまに目が開くとつぶらな瞳で可愛らしいです。

春樹は19歳と若い上盲目なのに、同居の祖父が病に倒れ、一人で花屋を切り盛りして頑張っていて少々不憫。
志賀の年齢は出てこないけど20代半ば〜後半くらいかな?ここは年齢が欲しかった。体格差に加え、年齢差CPだと更にグッときた気がする…(主観w)。

極道の若頭候補と花屋という、かけ離れた立場の二人が偶然知り合い、徐々に惹かれあっていくが、志賀は住む世界の違う春樹と距離を置こうとして…という王道なラブロマンスです。

春樹に会うのを我慢していた志賀が、偶然雨の中ずぶ濡れの春樹を見つける。春樹の「優しい」という言葉にタガが外れてキスするシーンは、大変エロティックでゾクリとする描写でした。

春樹は盲目で、そのせいで友人関係が上手くいかなかった過去もあり不憫ですが、一方で心の強さがある。
志賀は二人の生きる世界が違うことに日和るんだけど、春樹はそれでも好きだと、一緒にいたいと力強く伝える。志賀が「漢だな」と言う通り、春樹のそんな男前な性格が良いギャップでした。

ストーリーはかなり王道で、あまり意外性はありませんでしたが、両想いになった後の二人は可愛らしくてほっこりしました。

またあらすじに「執着愛」とありますが、志賀は確かに強く春樹に惹かれますが、立場を考えて距離を取ろうとする自制心の強い男性なので「執着攻め」とは感じなかったです。その理性は男前で格好いいと思いますが。

(先生が現在連載中の『オリバーの心臓』は、試し読みしたらかなりの執着攻めで気になりました。)

極道の男前攻めと少々不憫な一般人受けの、ロマンティックなラブストーリーでした。そのような作品をお求めの方におすすめです。

⚠︎極道の暴力描写が少々あり。

シーモア 濡れ場は一回。修正不要な描き方。

1

これが関係性萌えか!

はじめましての作家様です。
こちらデビュー作でしょうか?
前々から気になっていた作品で、本日手に取りました
盲目の純真な美少年春樹と強面イケメンヤクザのお話でした
扉絵もシマエナガと東&春樹がとても綺麗で可愛らしいです
さては、東は高校生の時雨に濡れた子犬を懐に入れて連れ帰るタイプのヤンキーだったなというのが第一印象でした
過去何があってまだ幼い彼が死んだような目をして連れてこられたのかは描かれていません
ですが、荒廃したヤクザの色に染められて出会ったのが、春樹でした盲目だが一生懸命生きてるそれは、まるでゴミの中に咲いた1輪の白い花のように東には映ったのかもしれません
2人が抱き合うシーンは、とても綺麗で一番好きですね
全然いやらしくなくて、なんか神聖な行為のようでした!
今後の丸田先生の作品に期待です

0

シリアスな展開と絵柄の雰囲気がとても合っている。

丸田ザール先生のデビュー作ということで手に取りました。オリバー…は西洋風のお話でしたがこちらは現代ものでしたが、シリアスな雰囲気の中に温かな心を見出す表現は光るものがありました。
ヤクザの志賀と目の不自由な花屋の春樹という組み合わせです。
たまたま入った花屋で目が不自由なのに、細々と花屋をやっている春樹と出会う志賀。二人の接点になるアイテムが招き猫というのが良かったです。普通に考えれば目が不自由なのに花屋をやっているというのは有り得ないとは思いますが、それでも祖父母や近くのお得意様に助けられながら小さな花屋をやってるのだと思うと、春樹は周囲の人達にとても温かく助けられながら生活していたのだろうとそんなことを考えながら読みました。
志賀は普段はヤクザとして荒々しい環境で生活しながら、自分とは真逆の温かな環境で危なっかしいけど健気に仕事をしている春樹をほっとけないという気持ちがおきてしまったのです。
話の最初の頃、春樹は伏し目がちで守ってあげたくなるような顔なのですが、逆に自分に自信を持てないでいる姿の様にもみてとれます。
そして、話が進むに連れて、自分の意思をハッキリ伝えたい時にちゃんと目を見開いて話す時の表情はちゃんと強い意思を表現出来る様になって、成長を感じました。
力強い志賀の作画も、春樹の心の変化もとてもシリアスな展開のストーリーにマッチしていました。
デビュー作ということで、話が進むに連れて作画の質も上がっていましたが、背景や細かい部分の描き方にムラがあって読んでいて少し気になりました。それでも主人公二人の描き方はずっと美しくて好きです。
ストーリーとしては招き猫を何度か登場させて2人の繋がりに上手く関わってくる所や、一人きりの春樹の静かな不安や、志賀のヤクザとしての荒々しい部分(背中の墨や血まみれの手)と、守ってあげたい春樹に対する優しさとの対比が上手です。ストーリー作りはとても良かったので、これからの先生の活躍に注目したいと思いました。

0

重くシリアス、そして優しく、心温まる作品でした

あらすじを読み、好きなストーリーだなと思って読み始めましたが、予想通り、とても好きな作品でした。

ヤクザの若頭候補の志賀と、盲目の青年春樹。
春樹の家の電球が切れて、志賀に交換を頼むシーンがありますが、
ヘッドホンを付けて、志賀を待つ春樹の不安な様子がとても印象的でした。

盲目なので、どうしても人に頼らざるを得ない春樹。
依存と受け止められた学生時代の記憶がよみがえる。
志賀への気持ちは依存なのか、好きという気持ちなのか。
表情が見えない春樹の心情を考えると切なかった。

重くシリアスな内容ですが、途中気持ちが緩むような春樹と志賀のやり取りがちょくちょくあって、ドキドキしながらも読むことができました。

志賀がヤクザと知った後も、自分の気持ちを志賀にまっすぐにぶつける春樹。
頼る春樹にを毎回全力で助けてくれる志賀。

春樹の腹の括り方がカッコよかった。
純粋で、一生懸命な春樹の姿が志賀の心をほぐしていく様子がとても良かった。
ハピエンで本当に良かった。

2

底なしの執着愛?

表紙と煽り文に惹かれて読みましたが、そこまでの執着かなぁと。
時間をおいてまた読んでみようと思います。
あと盲目で花屋さんは無理すぎなのでは?花の状態を手で確かめるのは無理では??
花の色はどうするの???としょーもないことが気になりすぎてすみません。

3

好き☆

盲目の青年とヤクザ、出逢ってはいけない2人が出逢うってだけでドラマがある。
表紙の穏やかなシーンに血と言うのは全て物語っていると思います。救済BLが好きな方にはオススメです!

初コミックスなのですかね?まだ見づらい点やこの体位の足の位置おかしくない?と言う所はあるんですが、ストーリー展開とキャラの個性でカバー出来るかなぁと思います☆

2

真っ直ぐな瞳が印象的

あたたかな笑顔を浮かべて手を伸ばす春樹と、
柔らかく微笑み返す志賀。
幸せそうな空気感が漂っているけれども志賀の手は血塗れていて、その異質さにゾクりとしてしまう。そんな表紙に惹かれ購入しました。

春樹がやっている花屋に志賀が立ち寄ったことで出会ったけれど、その時点ではただの店員と客という関係で出会いにもインパクトは無し、でしたが。
その後駅で遭遇したのをキッカケに志賀は春樹のもとへ通うようになり、少しずつ距離を縮めていくことになるわけです。

ふたりの気持ちが恋へと変わっていくことに特別なエピソードなどはありませんが
だからこそ際立つ想いを感じることができたのが本当に素敵でした。

目が見えないことを受け入れつつも"普通"を諦めている様子は切なくもあるんですが、
それでも前向きに生きている春樹の姿はとても眩しく映って。
そんな彼を見守っていくうちに自然と志賀は惹かれたのだろうなぁ。と、納得。

生きている世界があまりにも違うふたりはただ『一緒に居る』ことすらも簡単ではなく…
離ればなれになってしまうのだろうかとハラハラしましたが。
自分の気持ちに真っ直ぐ向き合った春樹の熱い想いが志賀の心を溶かして、無事に両想いになってくれて一安心。

これからも危険なことは起こってしまうかもしれないけれど、一緒に居られる時間を大切にして
ふたりはこれから共に生きていくのでしょうね。
シリアスめなストーリーでしたが、引き込まれるところがたくさんで、ものすごく読み応えがある作品でした。

3

お互いを想う優しさ

丸田ザール先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
しんみり 2
コミカル 1
血表現 1
エロ 1
な感じだと思います。

志賀さん×春樹くんのカプです。

極道の若頭候補の志賀さんは、墓参りに行く途中、立ち寄った花屋で盲目の店員の春樹くんと出会う。何度も店を訪れ春樹くんと接する度に、良からぬ想いが募ってしまい…。

闇や裏の世界の男とそれに気付かないまま接する盲目の青年。どこかであったような組み合わせではありますが、そこまで重苦しい感じではなかったです。

何度か接する度に、春樹くんと過ごす時間が心地良くなる志賀さんと、そんな志賀さんの気遣いや優しさに触れて喜ぶ春樹くん。
でもお互いに抱えている背景や過去の記憶から、近付き過ぎないようにする距離感がもどかしいですね。

志賀さんが極道なので、金を持ち逃げした組員?への制裁など、少しばかり血表現があったり、春樹くんの方も盲目な所為で、友達から言われた心無い言葉など、しんみりとした雰囲気がありますが、所々で志賀さんと春樹くんのやり取りでコミカルな描写もあるので、物語りの雰囲気的には比較的読み易いので、是非とも読んでほしいです。

2

すごく雰囲気のある作家さま!

デビュー作との事なので拝読させていただきました(`・ω・´)ゞ
先ずは、デビューおめでとうございます!!

すごく作画に雰囲気があります
筆致が太めだけど繊細に感じる、デッサン風の粗さと絵本のような優しさとが入り混じるような不思議な作画が印象的です
表紙にもその絶妙なバランスのひとつが現れてると思います!
穏やかな昼下がりのような花に囲まれた2人
そっと寄り添うような温かさを感じながらも大柄な男性の手元を良~く見てみると、、、⁈
何やら物騒な紅血が、、、
気にならざるを得ないインパクトのある表紙です

そして、ページを捲ってすぐすごいな…って思ったのは受けとなる春樹の初出で彼が盲目なんだなっていうのが確実に分かった事
それを作画だけで伝え切れていたのがやっぱり技術なんだろうな~って思います

攻めとなる志賀さん、とても渋い感じのイケメンヤクザです
とても好み~♡

作画の独特な雰囲気はインパクトもあってとても興味深く惹かれました
ただ、、、見慣れてないっていうのはあって、、、
少し雰囲気があり過ぎたな、、、とも思いました

そこにストーリーの分かり難さというのも相まったかな、、、とは感じました
全く分からない、理解出来ないという事ではないです
ただ、何がそんなに彼らをお互いに惹き付けたのか?!という所を理解するのには2人の背景を知る材料が少な過ぎたかな?とは思います

攻めの志賀さんの過去、、、幼少の頃に極道の世界に入った経緯や今のポジションまで上り詰めた背景など、、、そしてこれだけ極道として認められていて更にイケメンなのに色恋はナシだったのかな、、、?とか、、、
この辺が良く分からないので志賀さんのキャラが掴み切れずになんで春樹?っていうのがスッと入って来なかったです

受けの春樹の過去も同様、、、学生時代の振り返りが差し込まれてますが何となくの雰囲気は分かるし、決して良い思い出とはいえない時間だった事も分かるけれど、決定的ではない感じです
繊細が故に受け手=私…の感受性を試されるような所があった気がします

2人を繋いだ「招き猫」
ここも何か意図した事があったのでしょうか?
3度も出て来ましたがイマイチ招き猫であった意味などが読み取れなかったな…というのも少し気になりました

深い事を読み込もうとせずに、この雰囲気に飲み込まれて目の前の2人に集中出来たらすごく素敵な出会いだろうし、刹那を生きるような肩を寄せ合うロマンティックな2人の恋物語なんだと思います

この辺は読み方次第かな?とも思いますし、作家さま作品への距離感が縮まるとまた違うのかも知れない、とも思います

今作は本来なら交わる事がないような2人の恋のお話しだった事もあり、余計彼らが惹かれ合う過程に興味が湧いたのでそこに対してもっと知りたい…!という飢餓感があったように思います

次回作、先生がどんな感じの恋のお話しを描かれるのか?すごく興味があります!!
是非、次も楽しみにしたいです(*˘︶˘*).。.:*

作品への評価自体は今回は初見の不慣れさなどもあり☆3かな?とは思います
それでも次回作を期待したくなるには十分な魅力を感じた事やデビュー作、という事で少しプラスで評価させていただきました

修正|絡み自体は少ないですがあります 修正が必要な絡み方をしないので修正は不要でした

6

綺麗にまとまっている

盲目の青年と若頭候補、花屋とヤクザ。
対照的な関係を軸に置きながら ヤクザパートも濡れ場も違和感なく物語の中に落とし込んでいて、とても読みやすかったです。
逆に 印象に残る「ここが好きだなぁ」というシーンがなかったとも言えるのですが…
あ、ラフな髪型の志賀さんはかっこ良かったです。
真逆の世界に身を置く二人なのに、こういう出会いが歌舞伎町のどこかで起こっているのかも…と不思議な説得力が感じられるのは絵柄のなせる技でしょうか?
違うテイストのお話も読んでみたい楽しみな作家さんです。

2

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